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みきちゃん
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山形市
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深川市
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2013/02/21

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  • 学び続ける

    ロシアの民話にこんなのがる。老人が山に杉の木を植えていた。そこへ3人の若者が通りかかる。若者たちは、老人に向かってぶしつけな言葉を吐く。「もうすぐ、この世からおさらばしよういう年になって、そんな事したって無駄さ。木が大きくなる前に、あんたの方がくたばっちまうさ」「そうさ、それともあんたはあと百年も二百年も生きる気かい」「あははは、木を植えるより、自分の墓を掘った方が利口だぜ」老人は若者たちの言葉にも怒るでもなく、「なあに、この木が大きくなるころは、わしはこの世におらんじゃろうが、その時孫たちがこの木の下で遊ぶようになるとそれだけで幸せなんじゃ。」そして、こんな会話があって数年後、若者たちは、嵐にあって船のなかや暴飲暴食がもとで病にかかったりして3人とも死んでしまった、という展開になっている。何だか、後味の...学び続ける

  • ブックオフから

    ブックオフまで、歩数にして往復3000歩程度。書棚で本を探しながら、一日9000歩のウォーキング目標をこなすには持って来いの存在だ。古書店を歩くのが若いころの趣味であったから、現代版の古書店には色んな発見がある。文庫も、一般書も100円~200円の棚が結構広くもうけられている。そのコーナーから堀り出しものを得るのは、昔の古書店の100円コーナーとは一味違った満足感がある。昨日、選んだ2冊。ブルーメンソールの『毎日の暮らしが輝く52の習慣』200円、と文庫、平野啓一郎『ある男』。こちらは100円コーナーでなく550円。以前、読書関係の本で、ハウツーものは読むな、と教えられてきた。だが、老いとつきあうようになって『ウォーキングの科学』、『呼吸の科学』や精神科医の樺沢紫苑の『ストレスフリー』などを読むようになっ...ブックオフから

  • 読書の喜び

    昨日、日中の最高気温が23℃。ベランダを開けておくと、吹き込んでくる風が冷たくなっている。散歩道に萩の花が咲いた。ネットで槍ヶ岳の小屋を見ても、山は夏が終わったとある。小説『孔子』を読んでいると、感動的な場面にであった。語り手のエンキョウが、自らの体験を語った部分である。孔子の死後、エンキョウは師の墓の側に住んだ。無論、墓守として。その家を提供してくらた中年の夫婦が、エンキョウを訪ねた。家の掃除、食事の世話。墓守のエンキョウの世話のためであった。やがて、夫婦に遅い子が生まれる。今度は、その子をエンキョウに見てもらうことも楽しみのようであった。しかし、子はエンキョウになかなか懐かず、いつもエンキョウをさけている風であった。やがて、2歳の誕生日に奇跡的なできごとが起きる。「その幼い客人は、私の家に来て、どうい...読書の喜び

  • 逝くものは

    最近、暑いせいで昼間に水分を摂ることが多い。いきおい、夜、小用に起きることが多い。その時、枕元に置く本が、井上靖の『孔子』である。以前、図書館から借りて読んだ気もするが、孔子の死後、その墓の側に暮らし、墓を守りながら訪れる人に、晩年の漂流生活を回顧する話である。エンキョウ、ひねショウガというあだ名で呼ばれる語り手は、漂泊の時代、孔子とその高弟たちと行を共にし、食事や所要の便宜を図った付き人のような存在だ。枕頭の書としては、1ページも読み終わらないうちに、眠りに落ちたり、少し興がわけば、1時間も読みふける便利な存在である。第2章にリフレインのように出てくる孔子の言葉。「逝くものは斯くの如きか昼夜を舎かず。」中原の国々を漂流するうちに、さる川の辺に立って、ふとつぶやいた孔子の言葉である。小間使いのような仕事を...逝くものは

  • 悠創の丘

    芸工大の裏にある悠創の丘は、丘全体に芝生が貼られ、散策には持って来いの場所だ。かっては毎日ここまで散歩するのが日課のようになっていた。自宅から勾配のある坂道を約1時間、往復5㌔強の距離にある。あの事故以来、ここまでの歩きに変わって、短めのコースを歩いてきた。朝の空気が秋の気配を深めるにつれて、昨日はじめてここまで足を延ばした。脚の状態も以前のように、疲れもなくなった。何よりも、朝露にひかる芝生を見ながらあるくことが、非常に爽やかだ。山登りにも遠ざかり、鬱々とした日々が、朝の散歩によって救われる。癒えしるき爪の半月秋日さす馬場移公子作家の小島直記がガンを患い、散歩も思うようにできなくなって、孫たちと歩く話がある。『人生まだ七十の坂』というエッセイだ。作家が、自分で考えた2000歩のコースである。「おじいちゃ...悠創の丘

  • 朝の最適化

    秋の空は美しい。久しぶりに雲ひとつない青空。大陸から高気圧が張り出してすっぽりと空が被われている。半袖では寒いくらいの気温。草藪からコウロギの声が聞こえてくる。蝉の声はまったく聞かれない。秋空の深さしみじみ人遠し古賀まりこ朝、先ず始める作業は、自分の健康チェック。□グッスリ眠れたか□身体はすっきりしているか□身体にだるさはないか□疲れは残っていないか□身体に痛みはないか□「今日も一日頑張ろう」と意欲に満ちているか秋の気配とともに。この健康チェックがよくなっている。特に散歩時の足が軽やかである。歩きにリズムが加わっている。空を見上げると、どこまでも青く、深い空が感じられる。少し坂道を歩くと、水のせせらぎに合せてテンポがよくなる。朝ごはん。定番の味噌汁。玄米入りのごはんは噛む時間を長くする。唾液の分泌によって...朝の最適化

  • 虫の音

    今朝の散歩で、草むらでコウロギの鳴き声を聞いた。きのうまで、木の茂みから蝉の声を聞いていたので、その変化のあまりの突然さに驚かされる。あれほど鳴き続けた蝉が、ぴったりと鳴くことを止めた。ものの本に、ある年の虫の初鳴きが記載されていた。スズムシ(7月25日)、キリギリス(7月27日)、コオロギ(8月20日)、カネタタキ(8月23日)、ウマオイ(8月28日)、クツワムシ(8月28日)。この著者によると、スズムシとキリギリスは飼育していたもので野外のものではないと注釈がある。飼育すると、虫の成長も早く野外のものより早く鳴くらしい。室生犀星の『全王朝物語』に「虫の章」という掌篇がある。この物語に登場する姫は、虫を好み、家の裏庭でコウロギを飼っていた。コウロギは用心深くなかな懐かない。だが、小鳥が好むハコベの葉を巣...虫の音

  • 白洲正子の言葉

    先日蔵王温泉を訪れ、上の台、須川神社の近くに、白洲次郎の別荘を見つけた。白洲次郎はイギリスのケンブリッジ大学に留学し、戦後の見本を代表する実業家で、吉田内閣のブレーンでもあった。1951年から東北電力の会長となり、その縁で蔵王に別荘を建てた。その妻は正子、こちらはアメリカの全寮制のハートリッジスクールに入学、厳しい教育を受けている。正子の関心は、『平家物語』、『枕草子』などの日本の古典で、生涯の愛読書は世阿弥の『花伝書』であった。私の本棚に白洲正子の本が3冊ある。『私の百人一首』、『能の物語』、『かくれ里』だ。「あたし、明日はこないかもしれない。そう思って生きているの。あんたもそうするといいよ。緊張して生きるようになるから。」(白洲正子)蔵王に建てた別荘はヒュッテ・ヤレン。スキーは上手くやれん、という意味...白洲正子の言葉

  • 体力の回復

    向日葵を探していた。例年なら、散歩道ですぐに目にする向日葵だが、いつも咲いていた場所に向日葵がない。ようやく、新しくできたホテルの北の小路に一株の向日葵が花を開いていた。4度目のコロナワクチンを接種して1週間。やっと身体の調子が接種前に戻ったような気がする。巷間言われているような副反応ではないのだが、心拍かなにか、どこか平常と違ってウォーキングにも自信が持てなかった。昨日あたりから、やっと平常に戻ったような気がする。向日葵の光輪あつき風を吐けり山口草堂筋トレに2つの新しいメニューを加えた。一つは30秒維持する姿勢。床に両肘とつま先を着け、身体を浮かせてまっすぐにするポーズ。最初は、肘が身体の重さに耐えがたいようで苦しかったが、3日を経てしっかりできるようになった。二つ目は家にある2㌔のダンベルを使用。ダン...体力の回復

  • 実の季節

    毎朝の散歩で、めっきりと花が少なくなったことに驚く。咲き残ったムクゲ、あの百日紅さえ、花が後退している。変わって顔を出しはじめたのが、木の実だ。花が終わって、ザクロの実が日に日に大きくなる。今週は雨の予報で、実にはしっかりと栄養を貯え、大きくなる季節だ。そういえば、ナスが美味しい季節になった。業スーで青果お買い得のラインがくる。今日は大ぶりの地元産のナス5本入り168円。九州では夕方ナスの畑に入る時、小石を畑に投げ入れる風習があったらしい。なんでも、ナスはカッパの大好物で、畑にカッパが先に来ていると、そこへ入った人間に悪さをする、という俗信があったらしい。ナスはみそ汁に、焼きものに、また山形のダシにしてもおいしい。昇る日のなかなか射さず茄子畑今村俊三実の季節

  • アベリア

    高齢になっても少しずつ賢くなることはある。以前から気になっていた親水公園の道路わきに咲く花の名を検索してみた。アベリアとある。別名、つくばねウツギ。春に咲くツクバネソウとは異なっている。この夏に覚えたノリウツギとこのアベリアとで二つの花の名を覚えることができた。人から教えられた花の名は、殆ど自分のなかに定着しない。こうして、気になった花を検索することではじめて定着できる。バスガール家路も花の煙草畑飯田龍太昨日、ブックオフで、福田甲子雄の『飯田龍太の四季』という本を買った。飯田龍太は山梨県の俳人で、父蛇笏の四男である。著者は龍太の門人で、飯田蛇笏から龍太に引き継がれた俳誌「雲母」の編集同人であった。龍太は山梨という自然豊かな環境で、戦後の伝統俳句の中心的存在であった。この本には、戦後、まだまだ貧しい国の自然...アベリア

  • 立秋

    今日は24節季の立秋である。立春からちょうど半年が経った。立春が一番寒い日々が続くのに対して、立秋はこれから最も暑い日が続く。しかし、朝、ベランダから室内に入ってくる風には秋の気配がある。朝に散歩で、稲に一斉に出穂していたのが見られた。粟粒のような稲の花も咲いていた。秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる古今和歌集コロナのワクチン4回目を終わる。今回は副反応もなく過ぎたようだが、朝、突然のめまい。ふらつきながら耳鼻科の医院迄、2週間分の目まい防止の薬を施法してもらう。知人のÝさんからマクワウリとスイカを頂いた。自宅の畑で作ったものらしい。細長いマクワウリは出身地の北海道で食べた懐かしい味である。プリンスメロンができてマスクメロンがもてはやされ、マクワウリは忘れ去られてしまった。このウリの...立秋

  • 蔵王温泉

    娘が久しぶりに帰省してきた。コロナの感染爆発ということもあったが、単身で帰省したのは、娘の結婚以来初めてのことのような気がする。55歳、もう80歳を越えた両親の様子をしっかりと見ておきたい。そんな気持ちがあったかも知れない。何故か、朝の散歩がしたい、と娘が言った。子どもの頃に歩いた飯田の坂道を歩きたいという。しきりに、子どもの頃の思い出を話す。もう忘れているようなことを、思い出としてたくさん語った。蔵王温泉に行ってゆっくりしよう、と提案する。久しぶりに温泉街を歩いてみたいと思った。所々にある共同浴場、ジンギスカンの店。どれも、若い時代の思い出に浸れる場所だ。今はもうあとかたもないが柏屋という旅館があった。その前の階段は温泉神社に通じていた。学生時代、この宿を起点にして全寮登山が行われた。伊藤中二郎という元...蔵王温泉

  • さびたの花

    散歩コースの祠に今年もノリウツギの白い花が咲いた。カシワバアジサイの花に似ているが、アジサイの仲間であるから納得できる。ウィキペディアを検索してみると、北海道ではさびたの花と呼ぶ。どこか懐かしい名だが、舟木一夫の歌った「サビタの花」がある。イヨマンテの伊藤久雄も歌っているから、北海道と縁の深い花である。サビタの花からまつ林遠い道雲の行くえをみつめてる誰を待つのかメノコの胸にほのかに咲いたサビタの花よこの花を「サビタの花」と名付けたのは、開拓のために渡道した人であったという。そもそもノリウツギという名は、和紙で使う糊をこの木の樹皮から採ったためという。花期が7月~8月ということで、晩夏の花である。事故の後、衰えていた体力が、暑い夏の到来とともに復活してきた。朝の散歩も、少しずつ距離が延びている。今日はこの辺...さびたの花

  • ワルナスビ

    蝉の声と川のせせらぎを聞きながら朝散歩。川の雑草地に、一面の白い花が咲いている。クマ蜂であろうか、マルハナバチが花の蜜を吸いに群れている。白い花はよく見ると、ナスの花のようだ。この場所に毎年咲くので、ワルナスビの花に違いない。これもアメリカなどからの帰化植物である。これも生命力が強く、地下茎張って増殖する。昨年見たときよりも、花の数は10倍になっているような気がする。実もなるが、毒を持っていて食用にはならない。誤食すると生命の危険もあるらしい。セイタカアワダチソウ、キバナコスモス、西洋タンポポなどの帰化植物はいずれも繁殖力が強く、古来の日本種が、生育地を追われ本家を乗っ取られそうな勢いだ。川に住む魚や亀、こちらは大陸から食用に持って来たものもあるが、外来種は生態系を破壊してしまう。人口の減少に歯止めがかか...ワルナスビ

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