長年お世話になりましたgooblogのサービス終了にあたり、ブログのお引越しをいたします。「さくらことのは~川柳の部屋」新しくお世話になる、はてなブログの形式にまだまだ不慣れで読みにくいところもあるかと思いますが、よろしければ時々のぞいてくださいね。投句した川柳のおぼえがきのようなつもりで始めたブログ、淡々と綴るだけで更新も気まぐれですがどうかご容赦を^^;今年11月18日のサービス終了まで、こちらはそのままにしておきます。ブログのお引越し
<すずか路>今日咲いた花に励ましもらう朝ご機嫌はいかがと花に今朝の水これしきの痛みに気力奪われる不具合をなだめ笑って過ごす今日良薬の範囲でしょうか今日の酒<課題句>「薄い」(青砥たかこ選)薄味の恋にときどき唐辛子「雨」(小出順子、樋口りゑ共選)雨予報着物選びをやり直す(小出順子選、樋口りゑ選)雨天でも延期しにくいお引越し(小出順子選)ベランダの水やり雨に頼れない(樋口りゑ選)<自由吟>(橋倉久美子選)しあわせとごちそう慣れてしまいがち<すずか路前号鑑賞>365号から・竹内ゆみこ遅咲きの桜見守るひとがいる<誌上互選>「涙」悔いのない涙で送る家族葬(10点)自浄するために流している涙(5点)にほんブログ村川柳すずか366(6年6月)号掲載句
<好句往来>4月号から・たむらあきこまいにちを笑顔で満たす歩きかた<4月号(3月句会吟)から推薦句>甘えかた少し覚えて老い支度(須﨑東山推薦)<近詠>春なのに夏日冬日が入り乱れなつかしい我が家に咲いていた紫蘭二万歩のごほうびに買うクレマチスお手本は笑顔で生きる高齢者<5月句会・課題句>「破る」(波多野律子選)間の抜けたくしゃみが静寂を破る「絆」(池谷英子選)選外でした;「サポート」(鈴木順子選)サポートを受けつつ独り居の百寿<各・地・句・報>松本柾子抄やわらかい言葉で拒絶する手紙にほんブログ村豊橋番傘令和6年6月号掲載句
虹を追ういのちの期限切れるまで(川柳道「期限」雫石隆子選・佳作)花粉症熱中症に泣く四月(時事川柳加藤佳子選・佳作)姿見がわたしの四季を映し出す(全国誌上句会「姿」北山まみどり選、本田智彦選、もりともみち選・佳作)老いてなお娘のような母でした(川柳マガジンクラブ誌上句会「娘」佐藤芳行選、鈴木かこ選・70秀)母になる娘むすめに還る母(川柳マガジンクラブ誌上句会「娘」鈴木かこ選・70秀)いつも愛読している「柳豪のひとしずく」今月は、鈴鹿川柳会やたかこの世界でいつもお世話になっている青砥たかこさんの特集でした^^お目にかかったのは、もう何年も前に2度きりですが、表紙で笑顔のたかこさんにお会いできました。にほんブログ村川柳マガジン2024年6月号掲載句
「サワー」(小林祥司選)レモンサワーおとなの恋はまだ知らぬ私がいいなあ~と思ったのは、サワーから覚えた酒が今は芋西川東岳気の抜けたサワーになって平和主義八木五十八沸騰の地球に飲ませたいサワー平尾定昭サワーにはしない大吟醸の酒西山竹里です^^にほんブログ村名古屋番傘ネット句会・5月「サワー」
<せんりゅう広場富岳抄>「免許返納」更新はせずに返納した免許無事故無違反ペーパードライバーでした運転はできずナビ役にもなれず夢だったクルマの旅は夢のまま<4月句会>「鼻歌」(渥美さと子選)選外でした;「のぞむ」(増田信一選)望むのは延命よりも生きる質「ひらひら」(松田タ介選)ひらひらとリボンも恋も揺らす春「自由吟」(互選)戦争が待ち伏せている曲り角(6票)にほんブログ村静岡たかね2024年6月号掲載句
しばらく前になりますが、令和柳多留第5集が届きました。課題は、「熱心」「ケア」「窓」「洗う」「カード」です。どうにか一句選んでいただけました~^^あるだけのカードで道を切り開く(「カード」大西將文選・入選)恋人と添うように選んでいる着物(自選句)受賞句は、結論が出た一番鶏が鳴いた横尾信雄筆洗う今日一日をなし終えて敷田無煙避難所のカルタは明日を信じ切る福本清美窓際になくてはならぬ人でいる法本安子人間が好きです窓は開けてます大石一粋熱心に今日を伝えるランドセル鈴木ひさ子零下二度今日は海馬を休ませる横尾信雄切り札の笑顔で窮地乗り越える石澤はる子カードから裸のわたし覗かれる相馬まゆみ焦げぬよう愛をとろ火でかき混ぜる田辺与志魚です。おめでとうございます^^にほんブログ村第26回全日本川柳誌上大会
<鈴鹿インターネット句会・5月>「器用」(平井美智子・西山竹里共選)不器用な初鳴きやがてさまになる(平井美智子選)私が、いいなあ!と思ったのは饅頭もお酒もこなす器用な胃芦田敬子本当は器用なのかも握り箸あやめみのり父役も器用にこなす母でしたたかはしりょうこ贋作の依頼ばかりが来る絵筆笹田しま何もかも器用で光るものがないおかのみつる水溜まり器用に避ける千鳥足圦山繁ピーマンを器用に避ける握り箸甲斐良一お化粧が崩れぬように泣いている平井美智子泥と藁だけで綺麗なツバメの巣新家完司器用ねと褒めてあれこれ押し付ける水谷裕子骨折が器用にさせた左の手あけみちゃんそれなりに時間内には終わらせる上田ひとみです。にほんブログ村鈴鹿ネット句会・5月「器用」
4月号がアップできていないままだったようです^^;5月号と併せて載せますね。4月号<すずか路>待ちかねたハルサザンカが咲き初める陽ざし浴び固い蕾がほころびるヒートテック着込んで春のワンピースもう歳をとらない父の誕生日生きていればと今でも思う十年目<課題句>「デッサン」(𠮷崎柳歩選)才能の片鱗見えるデッサン画彩色に夢がひろがるデッサン画デッサンのままで終わった淡い恋「荒い・粗い」(中川知子、毎熊伊佐男共選)半衿の見えぬところは粗く縫う(中川知子選、毎熊伊佐男選)花好きのあるじ世を去り荒れた庭(毎熊伊佐男選)荒波を越えた笑顔は凪いでいる(毎熊伊佐男選)<自由吟>(青砥たかこ選)選外でした;;<誌上互選>「注意」注意してもつい飲み過ぎるうまい酒(2点)子を注意する大人がいなくなりました(1点)<ポストイン>いち...川柳すずか364・365(6年4・5月)号掲載句
<推せん句>3月号近詠より鈴木順子悔いひとつ減らす会いたいひとに会う<3月号(2月句会吟)から推薦句><各・地・句・報>松本柾子抄お値段が手ごろでしかもうまい酒(寺部水川推薦)<近詠>お花見はまだおあずけの寒戻りやる気出るまでの時間がかかりすぎ愛犬のためならエンヤコラの日々引きこもる日にもありますお楽しみ<4月句会・課題句>「咲く」(尾方静子選)選外でした;「空気」(山口タカシ選)母のいる家の空気はぬくかった「ふらふら」(寺部水川選)揺れ出した恋がふらふら定まらぬにほんブログ村豊橋番傘令和6年5月号掲載句
<川柳展望ネット句会・4月>「ひとり(一人・独り」(互選)たくさんの独りが集うカウンター(18票)ひとりにはひとりのよさがある花見(7票)5票以上が入選で、2句とも入選できました^^ところで、今回は、投票しそびれてしまいました;;早いうちに選句した10句から、あらためて選んで決めようとひと息ついているうち締め切り日時を過ぎてしまい、しまった~!と気づいたときには遅かったです。。。にほんブログ村川柳展望ネット句会・4月「ひとり」
平和主義守りつづける難しさ(川柳道「続く」今田久帆選・佳作)いつまでも舌が忘れぬ母の味(川柳マガジンクラブ誌上句会「舌」新家完司選、前中知栄選・70秀)女子会で舌がにわかに踊り出す(川柳マガジンクラブ誌上句会「舌」岡崎守選・70秀)いつも恋逃がしてしまう舌足らず(川柳マガジンクラブ誌上句会「舌」前中知栄選・70秀)走れなくなって初めて見る景色(川柳睦月賞「走る」岩佐ダン吉選・秀)にほんブログ村川柳マガジン2024年5月号掲載句
<せんりゅう広場富岳抄>「食卓」猪のいのちいただく牡丹鍋ふきのとう春の目覚めのほろ苦さ菜の花を添えて食卓春にする沈丁花漬けて香りを愛でる酒<3月句会>「苔」(八木益代選)苔むした庭で仏と対話する日を浴びるこころに苔が生えぬうち(五客)「氷河」(川村洋未選)氷河期の世代シビアに世を見る目旅の果て氷河に眠る冒険家「はらはら」(佐野由利子選)咲ききって悔いなく散ってゆくさくらはらはらと新米パパが抱くベビー「自由吟」(互選)気まぐれな春がわたしをはぐらかす(1票)にほんブログ村静岡たかね2024年5月号掲載句
「出会い」(成瀬雅子選)ペットとの出会いにもあるひとめぼれ(秀3)特にいいなあ~と思ったのは、満開の桜に会って遅刻する真理猫子新しい自分と出会う一行詩木原榮二山菜に出会う楽しみ春の山北田のりこふらり寄る本屋で出会う新世界金城風見子です^^にほんブログ村名古屋番傘ネット句会・4月「出会い」
<鈴鹿インターネット句会・4月>「はらはら」(平井美智子・西山竹里共選)はらはらと見守る雛鳥の巣立ち(西山竹里選)私が、いいなあ!と思ったのはかくれんぼ鬼が近くにやってくる茶飯士バンジーの今日が切れる日かもしれぬ岡本恵脱出のマジック失敗がよぎる戴けいこ投げを打つたびに緩んでくるマワシ甲斐良一父親のスピーチを聴く披露宴𠮷崎柳歩はらはらとさせて大きくなる子ども𠮷崎柳歩カレーうどんに落ち着かぬ白いシャツ橋倉久美子はらはらと泣いて主役になる女西岡ゆかり血管がまだ見つからぬ注射針小野雅美ライオンと一本道ですれ違うてつろうはらはらとあの世へ散ってゆく桜西山竹里目を閉じて花散る音を聴いている笹田しまです。ほかにもたくさんありました。いいなあ!と感じる句が多かった。。。はらはらのありように、共感したり身につまされたり^^...鈴鹿ネット句会・4月「はらはら」
<好句往来>2月号より冨田末男老犬もカートに乗せて初詣<近詠>啓蟄がまた来てひとつ齢をとる読書して目が疲れたらひと歩きまいにちを笑顔で満たす歩きかたお楽しみいっぱい春が咲き初める<3月句会・課題句>「光」(彦坂石転選)家中を笑顔で母は光らせる「ソフト」(青嶋由紀美選)電話口ソフトな声で誘う詐欺物腰はソフトで芯は揺るぎないやわらかい言葉で拒絶する手紙「甘える」(須﨑東山選)甘えかた少し覚えて老い支度にほんブログ村豊橋番傘令和6年4月号掲載句
「絵画展」点描のひとつひとつにあるいのちモディリアニ熱さは内に秘めたままドガの靴はいて死ぬまで踊る恋疲れたら休みにゆこうモネの庭孤独さの中でゴッホの聖なる絵シャガールも夢みた平和なるロシア過去の絵になりたいゲルニカの祈り模索して描きあげるただひとつの絵昨年、第32回鈴鹿市文芸賞に応募させていただいた作品です。思いがけず、奨励賞をいただきました。このテーマの連作では、ほかにもいくつかつくっていまして、それはまたの機会に^^にほんブログ村「絵画展」
第133回中部地区誌上川柳大会に参加させていただきました。参加者は515名だったそうです。「起」選:千島鉄男、佐藤崇子「繕う」選:麻井文博、前中知栄「ひたすら」選:坂下淸、安藤波瑠「ステップ」選:赤井花城、佐藤文子ひたすらに咲いてこの世に残す種(坂下淸選・天、安藤波瑠選)ステップを踏んでじっくりめざす山(赤井花城選)最優秀句どの国の兵士の母もただ祈る佐藤よしき優秀句八起き目の風に貰ったのは覚悟齊藤由紀子ひたすらに咲いてこの世に残す種澁谷さくらなんと、優秀句をいただきました。びっくり~!ありがとうございます。ごほうびにと、おいしい海老煎餅が届きましたよ。ごちそうさまです^^♪にほんブログ村第133回中部地区誌上川柳大会
<川柳展望ネット句会・3月>「困る」(𠮷崎柳歩選)帯枕うまく上がらぬ五十肩入選句をご紹介いたします。若く見え優先席に座れないはぐれ雲久々の喪服へきつい腹回り竹中正幸円高で困り円安でも困り休鶏もう一品困ったときの冷奴徳重美恵子万博をやらなきゃ困るIR甲斐良一俺様が俺がオレがと困らせる平尾定昭お祝いを上げた以上に返される風間なごみ本人は別に困ってないいびき橋倉久美子前口上と違う用心棒の腕翔のんまな運転の自動化困る代行車颯爽機種変のスマホが母を困らせるたごまる子困らせていたらしいこと後で聞くまちのあき佳句笑顔より困った顔の方が好きなつなつまーず佳句居酒屋の会計させるセルフレジ羽馬愚朗佳句顔文字で困った顔をして見せる甲斐良一秀句居心地が良いのか客が帰らない西田峰春秀句すこしだけ困る程度の頼みごとまちのあきにほんブ川柳展望ネット句会・3月「困る」
<川柳マガジン4月号掲載句>犬には飲ませ自分の薬飲み忘れ(笑いのある川柳佐野由利子選・佳作)オオタニサンだけが笑顔を呼ぶニュース(時事川柳加藤佳子選・秀作)めでたい日やはり愛でたい酒の味(駄洒落×川柳佐道正選・佳作)ルート2の永遠に終わらぬ片想い(前衛川柳守田啓子選・佳作)ふるさとの駅に脱皮のあとがある(全国誌上句会「駅」小島蘭幸選・佳作浜知子選・佳作)木を植える同じその手で銃を持つ(全国誌上句会「雑詠」小島蘭幸選・佳作)犬のため値上げされても買うフード(マガジンクラブ誌上句会「値上げ」松代天鬼選・70秀)年賀状じまいを加速する値上げ(マガジンクラブ誌上句会「値上げ」松代天鬼選・70秀)にほんブログ村川柳マガジン2024年4月号掲載句
<前月号推選句>助け合う互いに傷を負いながら(疾風抄・松田タ介選)<せんりゅう広場富岳抄>「春の靴」靴みがく春の誘いを待ちながらくたびれたナースシューズにケアが要るピカピカのナース真新しいシューズあたらしい景色に靴が弾みだす<2月句会>「しゃぼん玉」(窪田里選)まだ空をめざしたままのしゃぼん玉しゃぼん玉ひととき虹が見えました(人位)「おでん」(奥山京選)おでんの具大根だけは外せないおでん煮ておいていそいそ妻出かけ(人位)「ポケット」(松田タ介選)エプロンのポッケで育つママの夢ポケットに常備しているアメと武器にほんブログ村静岡たかね2024年4月号掲載句
前回記事に書きました「たかこの世界」に、エッセイで参加させていただきました。今回で5回目になりますか。。。こんな機会をいただけて、ありがたいです。「父の看取り」父を実家で看取ってから、10年が経とうとしている。母にとっても、私にとっても、最愛の存在であった父は若々しく、70の声を聞くまでは、病気ひとつしたことがなかった。定期的に経過をみていた父の肺の影に変化があり、急ぎ精査となったのは、2013年12月4日のこと。その同年6月に心臓の弁置換術を受けた母は、術後のトラブルで一時は回復も危ぶまれ、約1ヵ月半はICU。ようやく退院できたのは9月だった。前年の夏には父の胃がんが見つかり、内視鏡での胃粘膜剥離あと、開腹での胃切除が必要となり、結局2度の手術に。幸い、経過は順調。ほかに病気もなく、体力にも恵まれていた...エッセイ「父の看取り」
鈴鹿川柳会でお世話になっておりますたかこさんによる、「たかこの世界」を今回も届けていただきました。ありがとうございます^^美しい表紙はたかこさんの切手アート絵です。たかこさんの小説&川柳、みなさんのエッセイ、そしてだれもが参加できる川柳と盛りだくさんな内容で、毎回楽しみです。もう14冊目になるのですねえ!封筒をひらいて目にパッと飛び込んできたのは、だいすきなシャガールの「誕生日」。シャガールの世界はそのままに、たかこさんならではの色彩センスで切手絵のアート。ベラの黒いドレスやシャガールの緑のセーター(シャツ?)、絨毯の赤などは原画のとおりですが、周囲の壁や家具などは、より色あざやかに仕上げられています。たかこさんも、シャガールに負けず色彩の魔術師のよう。きれいに印刷されていますが、切手絵の原画は、より素敵...たかこの世界14・まじめに川柳
<鈴鹿インターネット句会・3月>「腹」(平井美智子・西山竹里共選)満腹の獣むやみに狩りはせぬ(平井美智子選、西山竹里選)腹いせの酒は酔わせてくれぬまま(西山竹里選)私が、いいなあ!と思ったのはセンサーで知らせてほしい腹八分ねこママ別腹を連れて二次会三次会よしひさ腹割って話せばふたりとも黒い糀谷和郎飲み込んだ言葉を腹の足しにする柴田比呂志料亭で腹を割ったり探ったり甲斐良一腹巻の中のお金は暖かい原徳利握手から始まる腹の探り合い老人生針千本たやすく消化できる腹圦山繁です。にほんブログ村鈴鹿ネット句会・3月「腹」
<すずか路>菜の花も慌てて咲いた菜種梅雨梅柄の母の着物を着る二月難点は羽織にカバーしてもらう祈りこめ雨水に飾るおひなさま断水も改善できぬままの能登<小休止>前月号より推薦句ワルグチを言うときなぜかみな元気(西岡ゆかり選)<課題句>「ぼちぼち」(青砥たかこ選)愚痴こぼしはじめた酒を切りあげる「違う」(岩谷佳菜子、加藤吉一共選)選外でした;<自由吟>(橋倉久美子選)選外でした;;<誌上互選>「雑煮」お雑煮に飽きたら探す餅レシピ(6点)お雑煮で揉めた結婚一年目(5点)<ポストイン>スイッチを切って無音の夜にする(三重番傘に掲載)にほんブログ村川柳すずか363(6年3月)号掲載句
川柳信濃川の「第20回新春誌上大会」に参加させていただきました。参加者は654名。選者:相田柳峰、伊藤三十六、岡本聡、𠮷崎柳歩、千島鉄男、今田久帆、梶田隆男、麻井文博、高橋みっちょ、前田楓花、大内せつ子、みぎわはな、平井美智子、北村あじさい、坂本加代、氷見心咲、瀬戸れい子、楠根はるえ、太田紀伊子「あい」会いたくて会えないままの人ばかり(相田柳峰選・佳作、伊藤三十六選・地位𠮷崎柳歩選・五客、千島鉄男選・佳作北村あじさい選・佳作)戦争が間合いを詰めてくるこわさ(𠮷崎柳歩選・五客、千島鉄男選・五客)以下は上位の入選句です。アイドルは村で一人の赤ん坊寺井一也合鍵を返して鳥になるところ三浦幸子人情を分け合い能登が耐えている海東昭江無造作にポイと置かれる父の愛土居新山挨拶がハモって返る通学路岸本宏章ふるさとでぼくの昔...川柳信濃川「あい」
<推せん句>1月号近詠より鈴木順子踏みしめて生きるはかなく過ぎる日々<近詠>今年こそお会いしましょう春暦日が長くなるとそわそわしだす靴いちねんの早さにあせるカレンダー悔いひとつ減らす会いたいひとに会う<2月句会・課題句>「冴える」(小松くみ子選)無心で弾くピアノの音が冴えてくる「しかも」(戸沢ほたる選)お値段が手ごろでしかもうまい酒「途中」(鈴木順子選)途中下車しながら出会う旅の花にほんブログ村豊橋番傘令和6年3月号掲載句
<川柳展望ネット句会・2月>「救う」(互選)介護する人にも必要な救い(11票)老犬のぬくさにいつも救われる(3票)5票以上が入選で、1句入選できました^^私が選ばせていただいたのは、以下の句です。折れそうな心を救う青い空やんちゃん(9票)救命に葛藤のあるトリアージ椎野良子(9票)救われたニュースを見ては救われる青砥たかこ(6票)補助線を引いて救った規格外高浜広川(6票)黒ずんだバナナケーキにして救うまちのあき(3票)郵便の遅さを救うEメール坂本加代(3票)食べるのは食品ロスを救うためなつなつまーず(1票)にほんブログ村川柳展望ネット句会・2月「救う」
<せんりゅう広場富岳抄>「年明けに」元旦の平和揺るがす能登地震阪神の地震刹那によみがえるせめて雪ひどく降らないでと祈る助け合う互いに傷を負いながら<1月句会>「ドラゴン」(澤崎ひらめ選)父と観た燃えよドラゴン懐かしいドラゴンよこの世の戦火消し去って「餅」(荒牧やむ茶選)餅つきのためにうさぎが帰る月「元気」(佐野由利子選)元気だとわかれば用のすむ電話きのうまで元気でしたという訃報(五客)「自由吟」(互選)被災地の寒さやわらぎますように(2票)にほんブログ村静岡たかね2024年3月号掲載句
<川柳マガジン3月号掲載句>明るい色で描く未来図(十四字詩「明」五十嵐淳隆選・佳作)いちねんをこれから詰めてゆく手帳(全国誌上句会「雑詠」浜知子選・佳作水野奈江子選・佳作)できること探し続けている両手(川柳霜月賞「手」こはらとしこ選・秀逸)手を出さず見守るという愛もある(川柳霜月賞「手」相田柳峰選・佳作)たくさんの傷を抱えた優しい手(川柳霜月賞「手」新家完司選・佳作)つなぐ手も拒絶する手も人は持つ(川柳霜月賞「手」鈴木順子選・佳作)にほんブログ村川柳マガジン2024年3月号掲載句
<鈴鹿インターネット句会・1月>「譲る」(平井美智子・西山竹里共選)お互いに譲歩している気の夫婦(西山竹里選)私が、いいなあ!と思ったのは譲られた訳を深読みしてしまう北田のりこ私が譲った人が咲いている佐藤ちなみかるがもの親子に譲る交差点古都譲っている内にわたしの席がないこやまひろこ譲り合いすればまあるくなれる星圦山繁少しずつ譲る記憶のあるうちに深谷江利子譲れないものを譲れる歳になる城崎れいです。にほんブログ村鈴鹿ネット句会・2月「譲る」
<すずか路>ワルグチを言うときなぜかみな元気毒を吐きオンナが浄化されてゆくそうねとは言わず黙って聞くはなし今はもう笑いばなしになった傷デトックス身軽になった帰り道<課題句>「挟む」(橋倉久美子選)サンドイッチに挟む具いつもあり合わせ肉挟みグレードアップした茄子「酒」(芦田敬子、樋口りゑ共選)こんなにも酒が恋しい休肝日(芦田敬子選、樋口りゑ選)<自由吟>(𠮷崎柳歩選)窓ガラス拭けば景色が澄んでゆく<誌上互選>「賭ける」新薬に賭けて病の治癒めざす(6点)命がけで産んだ我が子に背かれる(2点)にほんブログ村川柳すずか362(6年2月)号掲載句
<近詠>蕎麦すすりうさぎ見送る年の暮れかろやかにまたねと跳ねて去るうさぎ龍の背で平和が届きますように老犬もカートに乗せて初詣<12月号(11月句会吟)から推薦句>空の青わずらいひとつ溶けてゆく(彦坂直政推薦)<1月句会・課題句>「寅」(波多野律子選)寅さんが愛されていたよき昭和眠れないままに迎える寅の刻「囲む」(佐藤恭子選)はつはるの予定を花マルで囲む鍋囲み家族のまるい和ができる母囲み笑う家族がいたむかし「先輩」(寺部水川選)憧れの先輩を目で追うコート<「各・地・句・報」秀吟200句>まだ浅瀬ここから恋は深くなるにほんブログ村豊橋番傘令和6年2月号掲載句
<川柳マガジン2月号掲載句>毒のない顔でキノコが生えている(笑いのある川柳橋倉久美子選・佳作)家族鍋部屋も絆もあたためる(有季川柳矢倉五月選・佳作)蒸されても黙って耐えている地球(マガジンクラブ誌上句会「蒸す」荒砂和彦選・70秀)にほんブログ村川柳マガジン2024年2月号掲載句
<前月号推選句>いさかいをしても並べて置くカップ(疾風抄・松田タ介選)<せんりゅう広場富岳抄>「十二月」実感のない年末が過ぎてゆくほろ酔いの聖夜気前のよいサンタできたことできないままのあれやこれ刻々と過ぎゆく今を抱きしめる<12月句会>「赤」(中野三根子選)甘いとは限らぬ赤く熟した実ケチャップの赤でハートのメッセージ(五客)「ケーキ」(奥山京選)家計には近頃甘くないケーキ「髭」(松田タ介選)リビングにサンタが髭の忘れ物「自由吟」(互選)思いきり蹴った小石が跳ね返る(9票)にほんブログ村静岡たかね2024年2月号掲載句
<鈴鹿インターネット句会・1月>「調べる」(平井美智子・西山竹里共選)介護度が調査結果に見合わない(平井美智子選・秀3)調査してなかったことにするいじめ(平井美智子選)私が、いいなあ!と思ったのは先生も時に調べる送り仮名福村まこと深さなど調べもせずに落ちる恋樋口りゑ調べると私はどうも高貴の出木村行吉調べぬと書けぬ漢字が増えてくる圦山繁瓜二つ調べるまでもない親子八木五十八調べれば調べるほどに増す不安高橋涼子調べたら何処にでもある美人の湯宮本信吉調べるとそこには愛がありました尾崎良仁です。にほんブログ村鈴鹿ネット句会・1月「調べる」
<すずか路>歓迎はせぬがようやく来た寒波湯に浸かり酒もわたしも上機嫌大寒波レベルを上げる防寒着クリスマスカラーを着物にも添えるうさぎ年ぴょんぴょん跳ねて去ってゆく<小休止>前月号より推薦句いい朝だカラダのどこも痛くない(奥田悦生選)<課題句>「故障」(𠮷崎柳歩選)がまんして着いたトイレが故障中故障する前にサインを出す身体「飲む」(小出順子、毎熊伊佐男共選)飲み忘れも飲み過ぎもよくない薬(毎熊伊佐男選)<自由吟>(青砥たかこ選)特売日待って目当てのパンを買う<誌上互選>「マニア」語りたいマニアと隠したいマニア(6点)熱すぎる語りでマニアだと知れる(6点)<年賀広告の一句>わたくしの寿命をのばすうまい酒にほんブログ村川柳すずか361(6年1月)号掲載句
<川柳展望ネット句会・12月>「傷」(互選)傷はもうきれいな皺になりました(17票)傷のあるリンゴ優しいジャムになる(10票)5票以上が入選で、2句とも入選できました^^私が選ばせていただいたのは、以下の句です。傷を見て卒倒してはならぬ医者西山竹里(20票)生傷が絶えることない世界地図小林祥司(19票)金継ぎをされて値打ちを上げた傷北田のりこ(13票)大袈裟に包帯巻かれ照れる傷甲斐良一(9票)映画ではかっこよく付く顔の傷たごまる子(7票)カレンダーを貼り替え隠す壁の傷芦田敬子(6票)傷ついたバナナがあとに残される樋口りゑ(3票)にほんブログ村川柳展望ネット句会・12月「傷」
<せんりゅう広場富岳抄>「ペアカップ」幸せなふたりが選ぶペアカップいさかいをしても並べて置くカップティータイム毎日ぬくい茶を注ぐどちらかがいつかは欠けるペアカップ<11月句会>「飴」(中野三根子選)ハッカ飴オトナの味がわかりだす(五客)「和」(本山千代子選)ぬくいお茶憂いを少し和らげるもの言わぬ犬が家族の和を保つ「白」(佐野由利子選)着る服に迷ったときは白いシャツ白髪になったからこそ似合う色(五客)「自由吟」(互選)必要な薬がひとつ増えた秋(4票)にほんブログ村静岡たかね2024年1月号掲載句
<近詠>わけもなく気ぜわしくなる十二月晩秋の喪中葉書で知る不幸老犬の粗相増えゆく冬支度踏みしめて生きるはかなく過ぎる日々<12月句会・課題句>「美」(尾方静子選)金の斧こころの美醜はかられる「つなぐ」(池谷英子選)消さずいるアドレスだけがつなぐ糸「ほろほろ」(須﨑東山選)泣いているようにほろほろこぼれ萩<各・地・句・報>松本征子抄トラブルを未然に防ぐチーム力<お年賀の句>新年の酒に艶めく龍のヒゲにほんブログ村豊橋番傘令和6年1月号掲載句
<川柳マガジン1月号掲載句>悪女にはなれぬと無自覚な悪女(川柳道荒川八洲雄選・佳作)熱燗と早寝で浮かす暖房費(笑いのある川柳佐野由利子選・佳作)惜しまれて職去る人のまぶしい背(全国誌上句会「惜しい」佐藤芳行選・秀作熊谷岳朗選・佳作)完走をめざして靴を履き替える(全国誌上句会「雑詠」佐藤芳行選・佳作)けじめなく春夏秋冬過ぎてゆく(マガジンクラブ誌上句会「けじめ」古谷龍太郎選・70秀)商売をきっちりたたみ逝った父(マガジンクラブ誌上句会「けじめ」渋谷栄子選・70秀、古谷龍太郎選・70秀)ともだちにお金は借りぬ貸しもせぬ(マガジンクラブ誌上句会「けじめ」古谷龍太郎選・70秀)わたしでも飛べるちいさな空がある(川柳長月賞「空」髙瀨霜石選・佳青木薫選・佳長川哲夫選・佳川又暁子選・佳)青空でいるため時に荒れ狂う(川柳...川柳マガジン2024年1月号掲載句
<鈴鹿インターネット句会・12月>「再会」(木村行吉・橋倉久美子共選)再会のたびに話題も老いてゆく(橋倉久美子選・秀3木村行吉選)再会はもう望まない玉手箱(橋倉久美子選)私が、いいなあ!と思ったのは逆上がりするとあの日の僕に会う柴田比呂志再会に出世払いを迫られる糀谷和郎再会の約束できず行く戦地西岡ゆかり再会を望む戦地のクリスマス伶音再会はしたが名前が出て来ない田沢恒坊再会の場所をあの世にする訃報戴けいこ再会を唱えるだけの年賀状西山竹里再会の手の温もりを持ち帰る圦山繁です。にほんブログ村鈴鹿ネット句会・12月「再会」
<すずか路>食卓を秋いろにする柿ひとつ襲来の冬に慌てる衣替えいい朝だカラダのどこも痛くない不調とも折り合いつけて暮らす知恵スイッチを切って無音の夜にする<課題句>「ほんのり」(青砥たかこ選)ほんのりと塩を効かせた白むすび追伸にほんのり滲ませる思い「沈む」(鈴木裕子、𠮷崎柳歩共選)野の花が沈む心をなぐさめる(鈴木裕子、𠮷崎柳歩選)日が沈む前に下山を急ぐ足(𠮷崎柳歩選)文明がいくつも沈む海の底(𠮷崎柳歩選)<自由吟>(橋倉久美子選)ワクチンのあとは必ず腫れる腕<誌上互選>「復活」土曜日の配達復活を望む(4点)この12月号で、青砥たかこさんが句集「さくらもよう」の紹介文を書いてくださいました。私の句の中にある思いをくみとってくださる、あたたかいお言葉がうれしかったです。ありがとうございます^^「さくらもよう」読...川柳すずか360(5年12月)号掲載句
<推せん句>10月号近詠より・鈴木順子どこからかついにもらってきたコロナ<10月号(9月句会吟)から推薦句>平均寿命のびて幸せとは何か(桑山公一推薦)眉を描く苦労を知らぬ太い眉(伊藤紀雍子推薦)<近詠>赤に黄に慌てて色を染める木々銀杏ひとつ宝さがしの茶碗蒸し冬らしい冬待ちわびるファーコートしあわせのカタチいろいろ今日のいろ<11月句会・課題句>「好き」(山口タカシ選)好きなもの好きと言えない訳がある「峠」(彦坂石転選)選外でした;「患う」(鈴木順子選)わずらいはもうない白い骨である空の青わずらいひとつ溶けてゆくにほんブログ村豊橋番傘令和5年12月号掲載句
<川柳マガジン12月号掲載句>ヒトの愚行とどまることを知らぬまま(印象吟八木せいじ選・佳作)毒のないさそり座泳げない魚座(笑いのある川柳佐野由利子選・特選1)鈴の音鳴らし届く吉報(十四字詩「鈴」森吉留里惠選・秀作)ここからの水位はきっと恋になる(マガジンクラブ誌上句会「水位」山野寿之選・9客、横尾信雄選・9客)水位計越えてはならぬ線がある(マガジンクラブ誌上句会「水位」山野寿之選・70秀)にほんブログ村川柳マガジン2023年12月号掲載句
2023年7月に開催されてから、今回が5回目となる名古屋番傘(めいばん)のネット句会に初めて参加させていただきました。ビギナーズラックでしょうか。。。2句とも入選で、ひとつは秀句をいただくことができました^^「背伸び」(木村行吉選)背伸びしてつかんだ夢が重くなる背伸びした自分に照れる古日記(秀1)にほんブログ村名古屋番傘ネット句会・11月「背伸び」
<せんりゅう広場富岳抄>「秋酒」夏の背を送りほろりとひやおろしちびちびの利き酒だけで酔っぱらい旺盛な食欲秋を食べ尽くすたしなみと弁えめざす酒修行<10月句会>「夕焼け」(山田浩則選)夕焼けが隠してくれた染まる頬(地位)「飾り」(川村洋未選)シンプルに暮らそう飾り棚外す(五客)「カラス」(松田タ介選)生きるためカラスも群れて知恵しぼる嫌われるカラスの黒の美しさ「自由吟」(互選)いにしえの恋がこぼれてくる譜面(2票)にほんブログ村静岡たかね2023年12月号掲載句
<鈴鹿インターネット句会・11月>「夫婦」(木村行吉・橋倉久美子共選)ペアルック違和感のない老夫婦(橋倉久美子選・秀2木村行吉選))私が、いいなあ!と思ったのは夫婦とは思えないほど仲がいい甲斐良一鉢合わせすることもある元夫婦𠮷崎柳歩仲の良さ気付いていないいい夫婦山登爺デュエットにスリルを感じない夫婦西山竹里地雷さえ避ければ仲がいい夫婦冬子猫戻るまでは夫婦の無言劇颯爽夫婦ならここは黙ってやり過ごす福村まこと夫婦では面白くない指相撲𠮷崎柳歩です。にほんブログ村鈴鹿ネット句会・11月「夫婦」
<すずか路>ようやくの秋に味わうひやおろし緊張をほっと解いてくれた酒おいしい秋食べ過ぎずにはいられない近松の里がにぎわうお祭り日インフルが流行りワクチン急がれる<課題句>「未練」(橋倉久美子選)選外でした;「痒い」(中川知子、青砥たかこ共選)失恋も痒くなったら治りかけ(中川知子選、青砥たかこ選)かさぶたが剝がしてくれと出す痒み(中川知子選)<自由吟>(𠮷崎柳歩選)人名と地名は読みを確かめる<すずか路前号鑑賞・358号から>ささきのりこカゼよりもはるかに辛かったコロナ<誌上互選>「下がる・下げる」お下がりの菓子が私を太らせる(3点)体温をアイスが下げてくれた夏(2点)<ポストイン・各誌から>青砥たかこどこからかついにもらってきたコロナにほんブログ村川柳すずか359(5年11月)号掲載句
<好句往来>9月号から・鈴木順子ビールにも季節に合った冷やしかた<近詠>ゆっくりと深まる秋を愛で歩く新米と栗友からのお福分けそろそろかも少しあとか酒の燗断捨離のスイッチおもむろに入る<第45回豊橋文化祭川柳大会>「くっきり」(水野奈江子、五島只男共選)選外でした;「はな(花・華)」(鈴木千代見、久田郵成共選)なよやかに揺れても芯は折れぬ花(久田郵成選)「トラブル」(かしわぐま光代、安西廣恭共選)トラブルを未然に防ぐチーム力(かしわぐま光代選)「薬草」(柳秀夫、やまぐち珠美共選)野の草を薬草にした人の知恵(柳秀夫選)にほんブログ村豊橋番傘令和5年11月号(第45回豊橋文化祭発表号)
<川柳マガジン11月号掲載句>ぶら下がれそうな三日月浮かぶ空(印象吟八木せいじ選・佳作)さいごまで自分をあやすのも仕事(全国誌上句会「自分」熊谷岳朗選・佳作)有罪のようにコロナはクロと出る(川柳水文月賞「黒」佐道正選・秀逸平田朝子選・佳句)第21回川柳マガジン文学賞の発表号でした。大賞のたけうちさなさん「いつかの朝ごはん」素直に共感できる、とても素敵な句群でした。準賞の大高正和さん、北山まみどりさん、安澤教子さん、平尾正人さんもおめでとうございます。10句の連作…また応募できる日が来るかなあ。。。心にも、感性にも、もっと潤いがほしいですねえ^^;にほんブログ村川柳マガジン2023年11月号掲載句
<前月号推選句>重要なミッション夏を生き延びる(高嶺抄・荒牧やむ茶選)素麺のレシピを増やす暑い夏(若芽抄・佐野由利子選)<せんりゅう広場富岳抄>「コロナ襲来」コロナ来て仕事も酒も取り上げる不本意な瘦せかた飲めず食べられずカゼよりもうんと辛いと知るコロナ月明かりおなかいっぱい浴びて寝る<9月句会>「響く」(石川柳寿選)輪になればまるい響きのハーモニーノックの手止めぬあなたに響くまで(五客)「ロイヤル」(増田信一選)似合わぬがロイヤルブルー憧れるロイヤルと名の付く庶民的な店(人位)「シグナル」(佐野由利子選)シグナルに気づけずうしなったいのちシグナルは青でも盲信はできぬ「日本酒」(松田タ介選)選外でした。。。愛する日本酒のお題で…む、無念;;「弔吟」望月弘さんへ…みちびきのようにまたたく星ひとつにほんブログ村静岡たかね2023年11月号掲載句
<すずか路>熱中症にコロナインフル揃い踏みカゼよりもはるかに辛かったコロナいまだ謎どこでコロナをもらったかふらふらで何とかこなす犬の世話倦怠感と気鬱長引く後遺症<課題句>「焦げる」(𠮷崎柳歩選)選外でした;「ときめき」(加藤吉一、小川はつこ共選)ときめきの恋呼び覚ます日記帳(加藤吉一選、小川はつこ選)ときめいた頃も確かにある夫(小川はつこ選)<自由吟>(青砥たかこ選)やれやれと義理を果たしたあとの酒少しずつ鍵を減らして軽くなる<誌上互選>「火種」遠くから火種はいつも投げられる(2点)ひとことが火種となった長期戦(2点)にほんブログ村川柳すずか358(5年10月)号掲載句
<推せん句>8月号近詠より・鈴木順子リセットに欠かせぬ睡眠とお酒<8月号(7月句会吟)から推薦句>野心まだ捨ててはいないちぎれ雲(須﨑東山推薦)<近詠>どこからかついにもらってきたコロナ頭から湯気が出そうな高い熱味覚はあるが食がまったく進まない身のおきどころなさに眠れぬ長い夜<9月句会・課題句>「眉」(小松くみ子選)眉を描く苦労を知らぬ太い眉「尽きる」(青嶋由紀美選)ろうそくを吹き消す燃え尽きる前に「平均」(寺部水川選)平均寿命のびて幸せとは何か<各・地・句・報>松本柾子抄追ううちに雲のかたちがまた変わるにほんブログ村豊橋番傘令和5年10月号掲載句
「天の川」8月号が届きました。おりひめ☆ひこぼし川柳会の、第3回誌上大会作品集です。私も、なんとか締め切りギリギリに参加させていただきました;;お題は、以下のとおりです。「凍る」雫石隆子選「美しきもの」平井美智子、真島久美子共選「♪♫♪」(印象吟)米山明日歌選「グラデーション」新家完司選「衣」小島蘭幸選「ヒーロー」藤田武人選支払いという時にフリーズするスマホ(凍る)グレーゾーンで祈るいくさへ向かうなと(グラデーション)ヒーローでいさせてくれるキミが好き(ヒーロー)私が、いいなあと思ったのは八月をまだ凍らせている戦記大嶋都嗣子骨拾う正しい箸の持ち方で真島久美子よたよたと音符が躍る三次会新家完司黒鍵を一つ飛ばしで逢いにいく峯島妙あなた色かなり混ざってわたし色戴けいこエビ天の衣は理論武装する岸井ふさゑヒーローも...おりひめ☆ひこぼし川柳会第3回誌上大会
<せんりゅう広場富岳抄>「猛暑」重要なミッション夏を生き延びる一杯のビールのために汗をかく猛暑日の休日のびているばかり素麺のレシピを増やす暑い夏<8月句会>「ヨーヨー」(山本勝治選)ヨーヨーの弾み止まらぬ恋ごころヨーヨーがしぼまぬうちに恋告げる「躍る」(真理猫子選)選外でした;;「金魚」(佐野由利子選)にぎやかな頃が恋しい金魚鉢帯留めの金魚が泳ぐ夏の帯(天位)「自由吟」(互選)和洋中おまかせあれという豆腐(4票)にほんブログ村静岡たかね2023年10月号掲載句
<川柳マガジン10月号掲載句>地球からヒトだけ消えるいいボタン(前衛川柳高橋蘭選・佳作)ことわざはカルタ遊びで身についた(全国誌上句会「遊ぶ」坪井政由選・佳作)ヒト科への反乱起こし出す地球(川柳マガジンクラブ誌上句会「乱」佐藤岳俊選・9客)乱調の恋溶け合わぬ音ふたつ(川柳マガジンクラブ誌上句会「乱」了味茶助選・70秀)わたくしの乱を鎮めるうまい酒(川柳マガジンクラブ誌上句会「乱」了味茶助選・70秀)人はまだヒトがおこした火を消せぬ(川柳水無月賞「火」北川拓治選・秀逸やまぐち九選・佳句)にほんブログ村川柳マガジン2023年10月号掲載句
お目よごしたいへん恐縮ですが;;いかにも昭和、という感じですねえ^^;前の記事に書きましたエッセイの着物をはたちの頃に着た写真。袖を切る前の振袖です。お正月と謝恩会、同じ日の写真ではないのですが、どちらも亡き母に着せてもらいました。母が本を見ながら一生懸命、ふくら雀の応用編?ひばりという形だったと思いますが帯を結んでくれました。懐かしいです。おまけ写真です。。。
すずか川柳会でお世話になっております、会長たかこさんの「たかこの世界」13号にまたまたエッセイで参加させていただきました。今年3月の、とある1日のおはなしです^^「振袖その後~幸せな一日」前々回に書かせていただいた振袖の、その後のお話。袖丈を詰め訪問着となった、もと振袖に再び手を通すことができた、私の幸せな一日のことを書こう。着物の手直しができあがってきた日、たまたまご一緒していた着付けの教室の先生は、そのエッセイも読んでくださっていた。そして言われたことには、「素敵なお話ね。お着物、ぜひ着てあげないとね。よかったら近いうちに、私に着付けさせてもらえないかしら?私自身のお勉強にもなるしね」それはもう、願ってもないうれしいお話で、ぜひお願いします!となり、具体的な日も決まる。昨年の十二月に、その楽しみな日は...エッセイ「振袖その後~幸せな一日」
切手アート絵の美しい表紙やたかこさんの小説、みなさんのエッセイ、そして川柳と盛りだくさん、毎回楽しみな「たかこの世界」を今回も届けていただきました。ありがとうございます^^<たかこの世界13・第11回まじめに川柳>「自由吟」(藤田武人、毛利由美共選)選外でした;「迷う」(北原おさ虫、浜野みさえ共選)迷うのも楽しい晴れの日の着物(北原おさ虫選、浜野みさえ選)平和への道は迷路のままである(北原おさ虫選)私が、いいなあ!と思ったのは「自由吟」晩酌で今日の鎧を脱ぎ始め宮本信吉エンディングノート修正液が減り過ぎる風間なごみ虹色に入れてもらえぬ黒と白戴けいこ照準は隣だったかブーケトス古田祐子落武者のように沈んでゆく夕日柴田比呂志平凡を母は死守していたのです栃尾奏子満腹になったら手も足も出ない北山まみどりショパンからベ...たかこの世界13・まじめに川柳
<すずか路>台風に翻弄される盆休み猛暑日の停電サバイバルゲームところてん三杯酢派と黒蜜派鈴の音を鳴らして吉報のメールパイプオルガン歌う祈りも熱情も<課題句>「不満」(青砥たかこ選)吐き出さずいると倍増する不満ぶつぶつと不満漏れ出す落とし蓋「調べる」(芦田敬子、毎熊伊佐男共選)調べればそこには住めぬ線量値(芦田敬子選、毎熊伊佐男選)丹念に取り調べする犬の鼻(芦田敬子選、毎熊伊佐男選)調べても特定できぬアレルギー(芦田敬子選)<自由吟>(橋倉久美子選)空腹のころは次々湧いた夢<すずか路前号鑑賞>356号から・梶井良治日が落ちても近頃できぬ夕涼み<誌上互選>「狭い」ビル街の空がだんだん狭くなる(11点)草引きは狭い庭でも大仕事(2点)にほんブログ村川柳すずか357(5年9月)号掲載句
<推せん句>7月号近詠より・鈴木順子現状の維持の裏ではフル稼働<7月号(6月句会吟)から推薦句>ぬる燗が張りつめた身を和ませる(寺部水川推薦)<近詠>通勤路セミと励まし合い歩く冷えたビールないと萎れてゆくわたしビールにも季節に合った冷やしかた蜩と川の流れがくれた涼<8月句会・課題句>「鍵」(寺部水川選)まだ鍵は錆びてはいない宝箱「カラカラ」(波多野律子選)カラカラと氷が何か言いたそう「図星」(須﨑東山選)飲みたいとしっかり顔に書いてある句集紹介のコーナーで、「さくらもよう」の10句を紹介していただきました。ありがとうございます^^(鈴木順子鑑賞句)涼しげな着物の中は滝の汗いくつもの支柱で立っているわたし深い縁でしたあなたの骨ひろう人ひとりきれいに消えるむずかしさおじさんになったあなたに惚れ直すガラクタ好き...豊橋番傘令和5年9月号掲載句
川柳信濃川の「納涼川柳誌上大会」すべりこみ??で~参加させていただきました^^;参加者は560名。選者:相田柳峰、表よう子、居谷真理子、荒川八洲雄、柏原夕胡やまぐち珠美、西村寛子、萩原奈津子、平瀬芙蓉、伊藤寿子、佐瀬貴子、吉道あかね、福本清美「かける」だいすきな景色の絵ならまだ描ける(相田柳峰選・佳作、表よう子選・佳作)以下は、上位の入選句です。思うまま生きろと蝉がけしかける木原恵子ていねいにボタンを掛ける仲直り北山まみどり旅に出る薔薇も檸檬も書けるから北山まみどり長生きをしてねと保険掛けられる灰原泰子生きている只それだけで絵が描ける小村淳子耐えている背中へ傘をさしかける三好春美満月も欠ける私もありのまま安井貴子人生の満ち欠けを見る預金帳佐藤隆久戦する度に人間欠けてゆく遠藤コウキ声かけてやさしい町になって...川柳信濃川「かける」
<川柳展望ネット句会・8月>「形」(互選)子離れへかたちを変える親の愛(7票)5票以上が入選で、1句入選できました^^私が選ばせていただいたのは、以下の句です。形だけそれでもかさむ交際費戴けいこ(13票)どうしても円になれない多角形羽馬愚朗(9票)体形に妥協しながら選ぶ服西岡ゆかり(8票)地球から見ると形になる星座加藤吉一(7票)幸せの形に並ぶ孫の靴やんちゃん(7票)産み月は少し下がってくる形徳重美恵子(3票)百歳の形で背筋伸ばしてる平尾定昭(2票)にほんブログ村川柳展望ネット句会・8月「形」
<川柳マガジン9月号掲載句>寿命といえぬむごい戦争(十四字詩森吉留里惠選・佳作)猛暑日の暑さに負けて取るマスク(全国誌上句会「雑詠」𠮷崎柳歩選・佳作)恋捨てるおもちゃに飽きた子のように(川柳マガジンクラブ誌上句会「飽きる」岩田明子選・70秀、川上大輪選・70秀)上出来の人生でしたさらばです(川柳皐月賞「上」名雪凛々選・秀、松本とまと選・佳作)上に立ち常に頭を下げている(川柳皐月賞「上」相田柳峰選・佳作)にほんブログ村川柳マガジン2023年9月号掲載句
<せんりゅう広場富岳抄>「ビール」ビールまず冷やす真夏のルーティーンノーマスク照れつつ再会のビールていねいに注がれ味わい増すビール黒よし白よしハーフもよしの多様性<7月句会>「枕」(奥山京選)選外でした;「さらさら」(山本智子選)未練などさらさらないと飛ぶカモメ「宇宙」(松田タ介選)選外でした;;自由吟も選外で、なんともサビシイことでした。まあ、こんなときもあるさ~っと。。。にほんブログ村静岡たかね2023年9月号掲載句
<すずか路>エアコンの故障いのちを脅かす日が落ちても近頃できぬ夕涼み急ぐから余計に汗をかく着付け暑くても涼しい顔で着る浴衣晴雨兼用傘を近頃手ばなせぬ<小休止>前月号より推薦句鳥獣も人も分け合う初夏のビワ(草山節子選)<課題句>「後悔」(橋倉久美子選)後悔は決まって飲んだあとである悔いすべて手ばなし空をゆくけむり「休み」(岩谷佳菜子、中川知子共選)信号待ち日陰で休む通勤路(岩谷佳菜子、中川知子選)休符あと静かに歌いだすピアノ(中川知子選)休みなくエアコン稼働させる夏(中川知子選)<自由吟>(𠮷崎柳歩選)体調と天気で変えるスケジュールのんきには聴けぬ激しい雨の音<誌上互選>「ソフト」お別れをソフトに告げている手紙(10点)詐欺犯のとてもソフトな語り口(4点)にほんブログ村川柳すずか356(5年8月)号掲載句
<近詠>イレギュラー続きの日々に対処するがんばりがむくわれずともくさらないどっちつかずは好まぬ人もお天気もリセットに欠かせぬ睡眠とお酒<7月句会・課題句>「希望」(尾方静子選)希望した場所でなくても咲いた花「雲」(佐藤恭子選)いい風をいつでも雲は待っている追ううちに雲のかたちがまた変わる野心まだ捨ててはいないちぎれ雲「じわじわ」(鈴木順子選)じわじわと脅かされてゆく平和<6月号(5月句会吟)から推薦句>居酒屋でふと耳にしたさと訛り(佐藤文児推薦)<暑中見舞い広告に一句>カジュアルな浴衣でご近所の蕎麦屋にほんブログ村豊橋番傘令和5年8月号掲載句
<川柳展望ネット句会・7月>「乱れる」(吉崎柳歩選)入選句はインタビュールームの荒い息遣い甲斐良一見たいのは投手戦より乱打戦北田のりこプロレスの乱闘に要るパイプ椅子芦田敬子オープンカー髪が乱れるのもオシャレ戴けいこ家計費の予算崩れていく値上げ大澤葵生煮えのマイナ混乱する政府小林祥司そよ風で少し乱れる程の髪赤松重信能面の顔が乱れる嫉妬心大木雅彦遊ぶカネなくて生活乱れない金子鋭一恋をした日から乱れたままの脈澁谷さくらアカペラの出だしの声が裏返り西田峰春乱れたら元に戻れぬ冷奴アカエタカ佳句乱れたら更に乱れる部屋の中はぐれ雲佳句酒の席先に乱れた方が勝ち西岡ゆかり佳句ライバルの息の乱れを読む余裕原洋一秀句乱れてはならないブルーインパルス西山竹里秀句気を抜くと乱れ始める最後尾橋倉久美子です。にほんブログ村川柳展望ネット句会・7月「乱れる」
<川柳マガジン8月号掲載句>戦争に行かせるのなら子は産まぬ(時事川柳浅見和彦選・佳作、井上一筒選・佳作)ばあちゃんが孫より乙女チックです(笑いのある川柳岩波敬祐選・佳作、宮内多美子選・佳作)全レース前例のない荒れ模様(駄×洒落川柳佐道正選・佳作)こころにもたまる埃にハタキかけ(全国誌上句会「掃除」熊坂よし江選・佳作、鈴木いさお選・佳作)車椅子だんだん母が軽くなる(秀5)(川柳卯月賞「車」柳清水広作選・秀、やまぐち九選・秀、寺島洋子選・秀、新家完司選・秀神田義和選・佳作、今田久帆選・佳作)にほんブログ村川柳マガジン2023年8月号掲載句
このたび、新葉館出版さんに機会をいただき、令和川柳選書シリーズのお仲間に加えていただきました。2020年にできた「さくらいろ」から3年、私にとって2冊目の句集となります。つたない作品ですが、読んでいただければ幸せです^^にほんブログ村句集「さくらもよう」ができました
令和5年度きぬうら川柳大会の、誌上の部のみ参加させていただきました。誌上の部投句者は367名。当日の部参加者は110名。誌上の部・課題「新」(選者:相田柳峰、木本朱夏、新家完司、猫田千恵子)いつだってときめく新しいレシピ(相田柳峰選、猫田千恵子選)わたしにもまだまだ新芽らしきもの(木本朱夏選、新家完司選、猫田千恵子選)誌上の部の秀句は最優秀句賞蒼天に若葉新曲出来ました松浦美津江優秀句賞まっ新な空へ飛び立つあいうえお竹盛元樹優秀句賞新学期オタマジャクシも手を上げる青砥和子当日の部(課題「美」「南」「吉」)の秀句はみなみ風みたいな人を怒らせた石川典子吉と出た星占いに紅を引く石川美代子亡父はまだ南十字をみているか中山恵子私が、いいなあ!と思ったのは新しい苗字大事に生きて行く木下種子最後まで吉祥天になりすます今村...令和5年度きぬうら川柳大会
<せんりゅう広場富岳抄>の掲載は、今月号は、なしです。<前月号推選句>亡き画家と対話している美術展(若芽抄・佐野由利子選)<6月句会>「ポタポタ」(山田浩則選)雨漏りをしだした恋が冷えてゆく「逆上がり」(渥美さと子選)逆上がり初めてできた日の景色できるまで見守る友の逆上がり「石ころ」(佐野由利子選)ちっぽけな石ころに足すくわれる石ころを宝石にする恋のわざ(地位)にほんブログ村静岡たかね2023年8月号掲載句
大会の秀句をご紹介いたします。光太夫賞(最優秀句賞)夾竹桃失くしたものが多すぎる片岡加代事前投句「渋い」𠮷崎柳歩選渋ちんと言われようとも夢がある西川幸子茱萸の実の渋さ故郷に母ひとり平井美智子席題「失う」鈴木順子選夾竹桃失くしたものが多すぎる片岡加代気楽です小数点を捨ててから竹内ゆみこ席題「失う」丹川修選探し物とっても効いたおまじない鈴木裕子叱られず詫びるチャンスが失われ春日綾乃宿題「ランチ」小川加代選食べた気がしないライバルとのランチ石川典子会議では同じランチにする労使福村まこと宿題「無念」原雄一郎選かさぶたを剥がすと黒い雨が降る柴田桂子少年はいまも焼き場に立っている真島久美子宿題「狙う」岩田明子選次の椅子狙いしばらくイエスマン成瀬雅子ターゲットはキミのハートのど真ん中木本朱夏宿題「自由吟A」新家完司選善...第19回鈴鹿市民川柳大会号続き
第19回鈴鹿市民川柳大会号です。盛会おめでとうございます。参加者は132名(うち欠席投句が16名)。私は、毎月の例会と同じく、欠席投句で参加させていただきました。<すずか路>鳥獣も人も分け合う初夏のビワ温暖化すすむ地球にさがす涼紫陽花のどの色もみな好ましい母が着た藍の浴衣の夏遥かこの夏も手ばなせそうにないビール<大会入選句>「渋い」(𠮷崎柳歩選)渋い声初めに耳が恋をした「自由吟A」(新家完司選)人だけが大陸に線引きたがる「自由吟B」(青砥たかこ選)ゆりかごも凶器も売っているネット「ランチ」(小川加代選)「無念」(原雄一郎選)「狙う」(岩田明子選)は、選外でした;;<すずか路前号鑑賞>354号から・浅見和彦時はゆく何かをしてもしなくても<誌上互選>「知る」撃ち方を知ったあとでも撃たぬ銃(4点)子どもらがまた...川柳すずか355(5年7月)第19回鈴鹿市民川柳大会号
<川柳展望ネット句会・6月>「鍵」(互選)人が手にしてはならない鍵ばかり(1票)持ち歩く鍵の多さが身に余る(1票)5票以上が入選で、2句とも選外でした;;私が選ばせていただいたのは、以下の句です。すべて入選句でした^^役立たぬ鍵のかかった非常口金子鋭一(14票)合鍵が5分で出来ている恐さ宮本信吉(10票)鍵かけた金庫そのまま盗まれる芦田敬子(10票)鍵増やし大人になっていく我が子宮尾柳泉(9票)停電で役に立たないカードキー冬子(8票)鍵穴に置き忘れてはならぬ鍵西山竹里(8票)鍵穴の向こうに見える小宇宙宮本信吉(5票)にほんブログ村川柳展望ネット句会・6月「鍵」
第23回春はくろぼこ川柳大会に参加させていただきました。参加者は308名。今回のお題と選者の方々は、「祝う」(青砥たかこ、藤村亜成共選)「嫌う」(北山まみどり、片野晃一共選)「誘う」(猫田千恵子、梅崎流青共選)「違う」(福本清美、長谷川酔月共選)「自由吟」(雫石隆子、赤井花城共選)10賞本田智彦、西出楓楽、天根夢草、齊藤由紀子、石井華蓮どうにか2句、選んでいただけました^^「祝う」いちにちの無事をことほぐ日々の酒(青砥たかこ選)「違う」違う帯締めた和服の別の顔(長谷川酔月選)鳥取県知事賞ほか10賞表彰作品は、君に会うまでは違っていた答え高橋みっちょゆっくりでいいと希望を誘い出す川瀬きみ子平和への答えが違う万国旗安藤敏彦風の誘いへ傾きそうになる孤独高畑俊正寛解の春ですネモフィラが笑う氷見心咲ひと粒のいのち共...川柳いのちの詩~第23回春はくろぼこ川柳大会
<せんりゅう広場富岳抄>「美術展」亡き画家と対話している美術展生きている少女のようなお人形節目ごと変わる色合い筆遣い悩んでは確立させる自分の絵<5月句会>「やっかい」(八木益代選)やっかいな持病をなだめつつ生きる(五客)「ジョーカー」(増田信一選)ジョーカーを使えぬままのお人好し「狭い」(松田タ介選)選外でした;;「自由吟」(互選)甘い水知らないままの蛍たち(3票)にほんブログ村静岡たかね2023年7月号掲載句
<近詠>早い初夏春の袷を着そこねるいかにして涼しく着るか夏着物不自由な目でも大事は見逃さぬ現状の維持の裏ではフル稼働<6月句会・課題句>「和む」(池谷英子選)ぬる燗が張りつめた身を和ませる食べ慣れた母の煮付けにほっとする「効く」(来本芳子選)選外でした;;「委ねる」(寺部水川選)神の手にゆだねて軽くなるこの身<5月号(4月句会吟)から推薦句>尾方静子推薦<各・地・句・報>松本柾子抄まだ浅瀬ここから恋は深くなるにほんブログ村豊橋番傘令和5年7月号掲載句
川柳ともしび吟社創立40周年全国誌上大会に参加させていただきました。参加者は405名。1月に急逝された佐藤灯人主幹のご冥福をお祈りいたします。選者:岡崎守、高瀬霜石、安藤紀楽、島田駱舟、荒川八洲雄木本朱夏、小島蘭幸、新家完司、大田かつら、佐藤清泉「生」生きてきた色でわたしも花も散る(木本朱夏選・大賞、佐藤清泉選・準大賞高瀬霜石選・秀句、小島蘭幸選、大田かつら選・佳句)私が、いいなあ!と思ったのはしっかりと生きて廃炉を見とどける遠藤幸紀紙オムツ生きる証だ恥じゃない惠利菊江たいていのことは飲み干す生ビール勝又恭子生きるとは積み木積んだり崩したり遠藤幸紀生きるって厄介ひとを好きになる山田恭正生きる意味わからなくても朝は来る田中なお古書店に生きた証を叩き売る川西義仁元気です今日も生ゴミ出してます佐道正もう少し生き...川柳ともしび吟社創立40周年全国誌上大会
<川柳マガジン7月号掲載句>角ばったこころを花がまるくする(印象吟山野茶花子選・佳作)日本を日本人が荒らし出す(全国誌上句会「雑詠」熊坂よし江選・佳作)キミだけにモテればそれでいいワタシ(マガジンクラブ誌上句会「モテる」浜知子選・70秀)にほんブログ村川柳マガジン2023年7月号掲載句
「ブログリーダー」を活用して、さくらさんをフォローしませんか?
長年お世話になりましたgooblogのサービス終了にあたり、ブログのお引越しをいたします。「さくらことのは~川柳の部屋」新しくお世話になる、はてなブログの形式にまだまだ不慣れで読みにくいところもあるかと思いますが、よろしければ時々のぞいてくださいね。投句した川柳のおぼえがきのようなつもりで始めたブログ、淡々と綴るだけで更新も気まぐれですがどうかご容赦を^^;今年11月18日のサービス終了まで、こちらはそのままにしておきます。ブログのお引越し
「始める」(長谷川清流選)歩き始めるために今夜は泣き明かす入選句の一部をご紹介いたします。入門書読んで始めるのをやめる青砥たかこ朝ドラで今日を始める半世紀金子鋭一スタートは妻におはよう言ってから穐山常男白鳥を夢に始めるトウシューズ平永きよみ復興へまず雑草が芽吹き出す原雄一郎(秀3)ものさしを替えて老後の第一歩あすか行人(秀1)にほんブログ村名古屋番傘ネット句会・4月「始める」
「自由吟」(熊谷岳朗、大西泰世共選)平凡な石を毎日積んでいる(熊谷岳朗選・秀句大西泰世選)入選句の一部をご紹介いたします。側にいた大人はなにもしなかった城野くみ子毎日が祭りお面を外せない山口ちい子美しい虹で終わりにしませんか村上哲子平凡だけれど素敵な今日でした寺部水川戦争が真横に座る日向ぼこ北島澪くちばしで華を散らしてばかりいる黒田弥生掴んだら傷つく離したら消える真島久美子長生きでごめんと母がしおらしい村上哲子標本の蝶に飛び立つ日は来るか柴田比呂志ファスナーに噛まれちゃったのガギグゲゴ柳田かおる菜の花の台詞が多くなれば春安藤敏彦半分は雨が云わせた台詞です米山明日歌毎日が同じ台詞で過ぎていく櫛井伸幸大根の台詞が浸みている屋台笹重耕三にほんブログ村第13回卑弥呼の里誌上川柳大会
「自由吟」(桑原一歩、小川はつこ共選)毎日がギフト老犬との暮らし(小川はつこ選)入選句の一部をご紹介いたします。「自由吟」ノルマって自分で決めているだけさ岩田明子そのうちにAIだってする浮気木村行吉休刊日よりもくやしい休肝日吉崎柳歩似合うから被るわけではないカツラ芦田敬子スマホ来てスマホが帰るお正月関口一清フルコースなら人生のデザート期岡本恵「近い」臨月に母の覚悟と子への夢飯田重樹しあわせの近くには居るきっといる高浜広川知床と国後カモメひとッ飛び石田素風君に近づく美しくあれ私居谷真理子同じ月見てると側にいるようだ真理猫子古里の雨が近づく帰らねばみつ木もも花エッセイでも参加させていただけました。これはまた後日に。。。にほんブログ村たかこの世界16・まじめに川柳
<せんりゅう広場富岳抄>「弥生・令和七年」おひなさま毎年飾り真珠婚沈丁花水仙やっと香りだすいま咲いていいのかしらと迷う花住む家も犬も一緒に年をとる<3月句会>「舞う」(外園ピアノ選)舞い戻る寒さに買い足したカイロ春が来た春が来たよと舞う花粉(五客)「星」(本山千代子選)うつくしい星が戦で壊れゆく「うきうき」うきうきと春のお誘い待つリュック咲き初めた恋にうきうき止まらない(人位)「自由吟」(互選)お互いに湿布貼り合う老夫婦(3票)にほんブログ村静岡たかね2025年5月号掲載句
「明るい」(竹内ゆみこ・田沢恒坊共選)足音が明るいきっといい知らせ(田沢恒坊選)空がまだ明るいうちに下山する(田沢恒坊選)入選句の一部をご紹介いたします。折り鶴を飛ばし明るい空にする柴田比呂志大往生のどこか明るいお葬式由美病室の中に明るい嘘がある老人生天窓が許してくれぬ朝寝坊橋倉久美子家電だけ明るい声を出す日本八木五十六役に就くまでは明るい父だった福村まこと街中が明るく見える年金日山登爺空気までピンクに染めて桜咲くムギにほんブログ村鈴鹿ネット句会・4月「明るい」
<近詠>この春は目覚めが遅い沈丁花あちこちが痛み足りなくなる湿布知恵しぼり暮らす老犬老夫婦走れなくなっても見えるいい景色<3月句会・課題句>「咲く」(波多野律子選)咲く春を信じ寒さに耐える花「予想」(青嶋由紀美選)予想図を修正しつつ描く未来「キャリア」(鈴木順子選)転職はキャリアアップの足がかり<各・地・句・報.>松本柾子抄プロであるために鍛錬欠かさないにほんブログ村豊橋番傘令和7年4月号掲載句
<すずか路>毎朝の気温予報に耳澄ます老犬の粗相に飛び起きる夜明け当たり前のことがうれしい朝ごはん雑談で仕入れる節約のヒント交差する冬日夏日に惑う春<3月句会>「皿」(青砥たかこ選)受け皿も喜ぶ酒の注ぎこぼし「笑う」(中川知子、河内秀斗共選)笑うツボ同じあなたといる安堵(中川知子選、河内秀斗選)「自由吟」(橋倉久美子選)ブロッコリー森をまるごと食べたよう<すずか路前号鑑賞>375号から・小林信二郎四十代転職めざす選択肢<誌上互選>「ハード」人手なくハードな勤務強いられる(5点)愛読書ハードカバーで揃う棚(1点)にほんブログ村川柳すずか376(7年4月)号掲載句
粘り強く生きてこの世の花を見る(川柳道「粘る」雫石隆子選・佳作)ともだちとはぐれ途方に暮れたまま(印象吟原脩二選・佳作)古池に憂いをひとつ置いてくる(ベスト川柳「池」油谷克己選・佳作)まったりとあなた待ったりする至福(駄×洒落川柳佐道正選・気になる一句)微風だと思った風が呼ぶ嵐(全国誌上句会「雑詠」佐藤芳行選・佳作)不義理詫びながら拾った白い骨(マガジンクラブ誌上句会「不義理」柳緑子選・70秀坪井政由選・70秀)本気には本気で応え生きている(川柳師走賞「本」いしがみ鉄選・佳句)本物になるまで使い込むいのち(川柳師走賞「本」平井美智子選・佳句)にほんブログ村川柳マガジン2025年4月号掲載句
<近詠>最強寒波立春過ぎてやって来る平凡な暮らし守るという仕事家計簿がため息ばかり聴いている息切れをしないペースで歩く道<2月句会・課題句>「読む」(池谷英子選)飼い主の表情犬はすぐに読む「律儀」(波多野律子選)よしと言うまでフードに口をつけぬ犬近頃の四季には律義さが足りぬおやすみのメール毎日くれる彼「呑気」(鈴木順子選)冷めやすい恋呑気にはしておれぬ休日を呑気に過ごすぜいたくさ<各・地・句・報.>松本柾子抄いくさをやめる理由ひとつが見つからぬにほんブログ村豊橋番傘令和7年3月号掲載句
「貼る」(竹内ゆみこ・田沢恒坊共選)貼り紙で職場の破産知らされる(竹内ゆみこ選)入選句の一部をご紹介いたします。パソコンに貼り付けてあるパスワード荘子隆貼りにくい場所に貼りたくなる湿布西山竹里半額の値札を貼られ再雇用かきくけ子減便の貼り紙春の停留所徳重美恵子命名書朝陽の見える場所に貼る八木五十六息詰めて付けるスマホの保護フィルム春日綾乃スーパーの値引きシールを待つ六時おかのみつるアルバムに貼ろうか胸にしまおうか竹内ゆみこにほんブログ村鈴鹿ネット句会・3月「貼る」
<せんりゅう広場富岳抄>「寒波来る」身構える普段は雪の降らぬ町大雪は困るがちょっと見たい雪雪道に不慣れな足がすぐ転ぶ冬の部屋ポインセチアの温い赤<2月句会>「うどん」(奥山京選)素うどんのように素朴でぬくい人酒の締めスイーツよりもかけうどん「伝える」(澤崎ひらめ選)雄弁に犬の気持ちを伝える尾言葉足すほどに思いが伝わらぬ(地位)「もくもく」黙々と働く父の背の広さしあわせな冬の絵ぬくい鍋の湯気(五客)「自由吟」(互選)しなやかな心で来た球を返す(1票)にほんブログ村静岡たかね2025年4月号掲載句
<すずか路>突如訪れる職場の転換期四十代転職めざす選択肢残る者去る者それぞれの思い変化受けとめてやるべきことをやる必要とされるちからは惜しまない<誌上互選>「待つ」再会を指折り数え待つ暦(1点)停戦を待ちわびている国の民(1点)2月句会の欠席投句を失念しておりました。。。;;にほんブログ村川柳すずか375(7年3月)号掲載句
<前月号推選句>友と鍋きのうとこれからを語る(高嶺抄・荒牧やむ茶選)<せんりゅう広場富岳抄>「年の明け」元日も犬の粗相でお洗濯老いること犬が教えてくれている軽快にラインで届く年賀状ひとりまたひとりと年賀状じまい<1月句会>「初」(佐野由利子選)書き初めに強く大きく夢の文字(五客)「おめでたい」(松田タ介選)今日も無事家族がそろう晩ごはん(五客)にほんブログ村静岡たかね2025年3月号掲載句
<川柳展望ネット句会・2月>「涙」(互選)武器にする涙はとうに期限切れ(8票)涙腺がすぐに決壊する齢(2票)5票以上が入選です。私が選ばせていただいたのは半分は悔し涙の銀メダル北原おさ虫(28票)ハンカチで拭けるくらいがよい涙西山竹里(18票)葬儀屋のここで涙のスケジュール金子鋭一(15票)非正規に涙飲ませる大企業圦山繁(7票)温かい涙で送る子の巣立ち稲垣義丹(6票)ボランティア涙を超えて流す汗宮尾柳泉(5票)どうせなら涙流して大笑いはぐれ雲(4票)でした^^にほんブログ村川柳展望ネット句会・2月「涙」
年賀状じまいラインで告げられる(有季川柳山田恭正選・佳作)元日も出動止まぬ救急車(時事川柳前中一晃選・佳作)煽られて後に引けなくなった旗(マガジンクラブ誌上句会「旗」加藤佳子選・70秀)澄んだ水いつも満たしておく器(川柳霜月賞「水」猫田千恵子選・佳句)にほんブログ村川柳マガジン2025年3月号掲載句
「豆」(鈴木かつえ選)豆だけど肉の顔するハンバーグ(秀3)入選句の一部をご紹介いたします。節分の豆が飛び跳ね春を呼ぶ成瀬雅世豆撒きが済んで春待つ受験生鬼頭しず江節分の豆が出てきた大掃除髙山龍太郎豆のツル登るジャックに見える蟻戴けいこ空豆の寝床ふっくら莢のなか佐伯たみこ(秀2)味噌醤油うまい大豆の七変化佐々木信生(秀1)にほんブログ村名古屋番傘ネット句会・2月「豆」
「洗う」(竹内ゆみこ・田沢恒坊共選)洗うたび肌になじんでくれるシャツ(田沢恒坊選)入選句の一部をご紹介いたします。入念に洗う容器の再利用水谷裕子善人になれぬ半端な顔洗う佐藤ちなみ足洗うことも許さぬ闇バイト羽華いい加減洗ってくれと金魚鉢木村行吉誇らしく富士山頂を洗う雨西山竹里セーターを洗って春を呼び寄せる橋倉久美子丁寧に洗うと抜ける栄養価青砥たかこ独裁者たちを見すぎた目を洗うならひとにほんブログ村鈴鹿ネット句会・2月「洗う」
<すずか路>あたらしい年がゆっくり流れだす最強の防寒服で初出社柑橘の香りを選ぶ鼻ガーゼ晩酌は日々の欠かせぬケアタイム胃腸炎おいしく食べたはずなのに<小休止>前月号より推薦句寒波来てぬくい我が家へ急ぐ足(山口龍一選)<1月句会>「隙き間」(𠮷崎柳歩選)あなどれぬ収納力の隙間家具「添える」(芦田敬子、樋口りゑ共選)老犬の弱った脚に手を添える(芦田敬子選、樋口りゑ選)書き添えた言葉に照れている手紙(樋口りゑ選)<すずか路前号鑑賞>373号から・田辺与志魚値上げ後も止めぬつもりの年賀状<誌上互選>「場所」隠れ場所ひとつネットに置いてある(2点)にほんブログ村川柳すずか374(7年2月)号掲載句
<近詠>老犬と夫婦で無事に年を越す生前の父の雑煮は餅八個初ドライブは夫の親が待つ里へ老犬と今年もできた初詣<1月句会・課題句>「プロ」(佐藤恭子選)プロであるために鍛錬欠かさない「掴む」(彦坂石転選)おばちゃんが俄然はりきるつかみ取り「作戦」(寺部水川選)円満に暮らす作戦実施中<各・地・句・報>松本征子抄手入れして咲かせた花はみな美人[第46回豊橋文化祭誌上川柳大会]「力」受け流すちからも少しついてきた(松田タ介選)欠かせないパワーチャージの朝ごはん(鈴木かつえ選)「違う」いつもと違う脈をナースは見逃さぬ(武山博選)少しずつ違う歩幅になる別れ(冨川章選)「会社」会社での夫は几帳面と聞く(加藤由美選)「優しい」時々は優しい嘘に救われる(梅崎流青選、鈴木順子選)表彰作品はやわらかな夜になります煮大根柴田比呂志...豊橋番傘令和7年2月号掲載句~豊橋文化祭第46回誌上大会発表号
<すずか路>今日咲いた花に励ましもらう朝ご機嫌はいかがと花に今朝の水これしきの痛みに気力奪われる不具合をなだめ笑って過ごす今日良薬の範囲でしょうか今日の酒<課題句>「薄い」(青砥たかこ選)薄味の恋にときどき唐辛子「雨」(小出順子、樋口りゑ共選)雨予報着物選びをやり直す(小出順子選、樋口りゑ選)雨天でも延期しにくいお引越し(小出順子選)ベランダの水やり雨に頼れない(樋口りゑ選)<自由吟>(橋倉久美子選)しあわせとごちそう慣れてしまいがち<すずか路前号鑑賞>365号から・竹内ゆみこ遅咲きの桜見守るひとがいる<誌上互選>「涙」悔いのない涙で送る家族葬(10点)自浄するために流している涙(5点)にほんブログ村川柳すずか366(6年6月)号掲載句
<好句往来>4月号から・たむらあきこまいにちを笑顔で満たす歩きかた<4月号(3月句会吟)から推薦句>甘えかた少し覚えて老い支度(須﨑東山推薦)<近詠>春なのに夏日冬日が入り乱れなつかしい我が家に咲いていた紫蘭二万歩のごほうびに買うクレマチスお手本は笑顔で生きる高齢者<5月句会・課題句>「破る」(波多野律子選)間の抜けたくしゃみが静寂を破る「絆」(池谷英子選)選外でした;「サポート」(鈴木順子選)サポートを受けつつ独り居の百寿<各・地・句・報>松本柾子抄やわらかい言葉で拒絶する手紙にほんブログ村豊橋番傘令和6年6月号掲載句
虹を追ういのちの期限切れるまで(川柳道「期限」雫石隆子選・佳作)花粉症熱中症に泣く四月(時事川柳加藤佳子選・佳作)姿見がわたしの四季を映し出す(全国誌上句会「姿」北山まみどり選、本田智彦選、もりともみち選・佳作)老いてなお娘のような母でした(川柳マガジンクラブ誌上句会「娘」佐藤芳行選、鈴木かこ選・70秀)母になる娘むすめに還る母(川柳マガジンクラブ誌上句会「娘」鈴木かこ選・70秀)いつも愛読している「柳豪のひとしずく」今月は、鈴鹿川柳会やたかこの世界でいつもお世話になっている青砥たかこさんの特集でした^^お目にかかったのは、もう何年も前に2度きりですが、表紙で笑顔のたかこさんにお会いできました。にほんブログ村川柳マガジン2024年6月号掲載句
「サワー」(小林祥司選)レモンサワーおとなの恋はまだ知らぬ私がいいなあ~と思ったのは、サワーから覚えた酒が今は芋西川東岳気の抜けたサワーになって平和主義八木五十八沸騰の地球に飲ませたいサワー平尾定昭サワーにはしない大吟醸の酒西山竹里です^^にほんブログ村名古屋番傘ネット句会・5月「サワー」
<せんりゅう広場富岳抄>「免許返納」更新はせずに返納した免許無事故無違反ペーパードライバーでした運転はできずナビ役にもなれず夢だったクルマの旅は夢のまま<4月句会>「鼻歌」(渥美さと子選)選外でした;「のぞむ」(増田信一選)望むのは延命よりも生きる質「ひらひら」(松田タ介選)ひらひらとリボンも恋も揺らす春「自由吟」(互選)戦争が待ち伏せている曲り角(6票)にほんブログ村静岡たかね2024年6月号掲載句
しばらく前になりますが、令和柳多留第5集が届きました。課題は、「熱心」「ケア」「窓」「洗う」「カード」です。どうにか一句選んでいただけました~^^あるだけのカードで道を切り開く(「カード」大西將文選・入選)恋人と添うように選んでいる着物(自選句)受賞句は、結論が出た一番鶏が鳴いた横尾信雄筆洗う今日一日をなし終えて敷田無煙避難所のカルタは明日を信じ切る福本清美窓際になくてはならぬ人でいる法本安子人間が好きです窓は開けてます大石一粋熱心に今日を伝えるランドセル鈴木ひさ子零下二度今日は海馬を休ませる横尾信雄切り札の笑顔で窮地乗り越える石澤はる子カードから裸のわたし覗かれる相馬まゆみ焦げぬよう愛をとろ火でかき混ぜる田辺与志魚です。おめでとうございます^^にほんブログ村第26回全日本川柳誌上大会
<鈴鹿インターネット句会・5月>「器用」(平井美智子・西山竹里共選)不器用な初鳴きやがてさまになる(平井美智子選)私が、いいなあ!と思ったのは饅頭もお酒もこなす器用な胃芦田敬子本当は器用なのかも握り箸あやめみのり父役も器用にこなす母でしたたかはしりょうこ贋作の依頼ばかりが来る絵筆笹田しま何もかも器用で光るものがないおかのみつる水溜まり器用に避ける千鳥足圦山繁ピーマンを器用に避ける握り箸甲斐良一お化粧が崩れぬように泣いている平井美智子泥と藁だけで綺麗なツバメの巣新家完司器用ねと褒めてあれこれ押し付ける水谷裕子骨折が器用にさせた左の手あけみちゃんそれなりに時間内には終わらせる上田ひとみです。にほんブログ村鈴鹿ネット句会・5月「器用」
4月号がアップできていないままだったようです^^;5月号と併せて載せますね。4月号<すずか路>待ちかねたハルサザンカが咲き初める陽ざし浴び固い蕾がほころびるヒートテック着込んで春のワンピースもう歳をとらない父の誕生日生きていればと今でも思う十年目<課題句>「デッサン」(𠮷崎柳歩選)才能の片鱗見えるデッサン画彩色に夢がひろがるデッサン画デッサンのままで終わった淡い恋「荒い・粗い」(中川知子、毎熊伊佐男共選)半衿の見えぬところは粗く縫う(中川知子選、毎熊伊佐男選)花好きのあるじ世を去り荒れた庭(毎熊伊佐男選)荒波を越えた笑顔は凪いでいる(毎熊伊佐男選)<自由吟>(青砥たかこ選)選外でした;;<誌上互選>「注意」注意してもつい飲み過ぎるうまい酒(2点)子を注意する大人がいなくなりました(1点)<ポストイン>いち...川柳すずか364・365(6年4・5月)号掲載句
<推せん句>3月号近詠より鈴木順子悔いひとつ減らす会いたいひとに会う<3月号(2月句会吟)から推薦句><各・地・句・報>松本柾子抄お値段が手ごろでしかもうまい酒(寺部水川推薦)<近詠>お花見はまだおあずけの寒戻りやる気出るまでの時間がかかりすぎ愛犬のためならエンヤコラの日々引きこもる日にもありますお楽しみ<4月句会・課題句>「咲く」(尾方静子選)選外でした;「空気」(山口タカシ選)母のいる家の空気はぬくかった「ふらふら」(寺部水川選)揺れ出した恋がふらふら定まらぬにほんブログ村豊橋番傘令和6年5月号掲載句
<川柳展望ネット句会・4月>「ひとり(一人・独り」(互選)たくさんの独りが集うカウンター(18票)ひとりにはひとりのよさがある花見(7票)5票以上が入選で、2句とも入選できました^^ところで、今回は、投票しそびれてしまいました;;早いうちに選句した10句から、あらためて選んで決めようとひと息ついているうち締め切り日時を過ぎてしまい、しまった~!と気づいたときには遅かったです。。。にほんブログ村川柳展望ネット句会・4月「ひとり」
平和主義守りつづける難しさ(川柳道「続く」今田久帆選・佳作)いつまでも舌が忘れぬ母の味(川柳マガジンクラブ誌上句会「舌」新家完司選、前中知栄選・70秀)女子会で舌がにわかに踊り出す(川柳マガジンクラブ誌上句会「舌」岡崎守選・70秀)いつも恋逃がしてしまう舌足らず(川柳マガジンクラブ誌上句会「舌」前中知栄選・70秀)走れなくなって初めて見る景色(川柳睦月賞「走る」岩佐ダン吉選・秀)にほんブログ村川柳マガジン2024年5月号掲載句
<せんりゅう広場富岳抄>「食卓」猪のいのちいただく牡丹鍋ふきのとう春の目覚めのほろ苦さ菜の花を添えて食卓春にする沈丁花漬けて香りを愛でる酒<3月句会>「苔」(八木益代選)苔むした庭で仏と対話する日を浴びるこころに苔が生えぬうち(五客)「氷河」(川村洋未選)氷河期の世代シビアに世を見る目旅の果て氷河に眠る冒険家「はらはら」(佐野由利子選)咲ききって悔いなく散ってゆくさくらはらはらと新米パパが抱くベビー「自由吟」(互選)気まぐれな春がわたしをはぐらかす(1票)にほんブログ村静岡たかね2024年5月号掲載句
「出会い」(成瀬雅子選)ペットとの出会いにもあるひとめぼれ(秀3)特にいいなあ~と思ったのは、満開の桜に会って遅刻する真理猫子新しい自分と出会う一行詩木原榮二山菜に出会う楽しみ春の山北田のりこふらり寄る本屋で出会う新世界金城風見子です^^にほんブログ村名古屋番傘ネット句会・4月「出会い」
<鈴鹿インターネット句会・4月>「はらはら」(平井美智子・西山竹里共選)はらはらと見守る雛鳥の巣立ち(西山竹里選)私が、いいなあ!と思ったのはかくれんぼ鬼が近くにやってくる茶飯士バンジーの今日が切れる日かもしれぬ岡本恵脱出のマジック失敗がよぎる戴けいこ投げを打つたびに緩んでくるマワシ甲斐良一父親のスピーチを聴く披露宴𠮷崎柳歩はらはらとさせて大きくなる子ども𠮷崎柳歩カレーうどんに落ち着かぬ白いシャツ橋倉久美子はらはらと泣いて主役になる女西岡ゆかり血管がまだ見つからぬ注射針小野雅美ライオンと一本道ですれ違うてつろうはらはらとあの世へ散ってゆく桜西山竹里目を閉じて花散る音を聴いている笹田しまです。ほかにもたくさんありました。いいなあ!と感じる句が多かった。。。はらはらのありように、共感したり身につまされたり^^...鈴鹿ネット句会・4月「はらはら」
<好句往来>2月号より冨田末男老犬もカートに乗せて初詣<近詠>啓蟄がまた来てひとつ齢をとる読書して目が疲れたらひと歩きまいにちを笑顔で満たす歩きかたお楽しみいっぱい春が咲き初める<3月句会・課題句>「光」(彦坂石転選)家中を笑顔で母は光らせる「ソフト」(青嶋由紀美選)電話口ソフトな声で誘う詐欺物腰はソフトで芯は揺るぎないやわらかい言葉で拒絶する手紙「甘える」(須﨑東山選)甘えかた少し覚えて老い支度にほんブログ村豊橋番傘令和6年4月号掲載句
「絵画展」点描のひとつひとつにあるいのちモディリアニ熱さは内に秘めたままドガの靴はいて死ぬまで踊る恋疲れたら休みにゆこうモネの庭孤独さの中でゴッホの聖なる絵シャガールも夢みた平和なるロシア過去の絵になりたいゲルニカの祈り模索して描きあげるただひとつの絵昨年、第32回鈴鹿市文芸賞に応募させていただいた作品です。思いがけず、奨励賞をいただきました。このテーマの連作では、ほかにもいくつかつくっていまして、それはまたの機会に^^にほんブログ村「絵画展」
第133回中部地区誌上川柳大会に参加させていただきました。参加者は515名だったそうです。「起」選:千島鉄男、佐藤崇子「繕う」選:麻井文博、前中知栄「ひたすら」選:坂下淸、安藤波瑠「ステップ」選:赤井花城、佐藤文子ひたすらに咲いてこの世に残す種(坂下淸選・天、安藤波瑠選)ステップを踏んでじっくりめざす山(赤井花城選)最優秀句どの国の兵士の母もただ祈る佐藤よしき優秀句八起き目の風に貰ったのは覚悟齊藤由紀子ひたすらに咲いてこの世に残す種澁谷さくらなんと、優秀句をいただきました。びっくり~!ありがとうございます。ごほうびにと、おいしい海老煎餅が届きましたよ。ごちそうさまです^^♪にほんブログ村第133回中部地区誌上川柳大会
<川柳展望ネット句会・3月>「困る」(𠮷崎柳歩選)帯枕うまく上がらぬ五十肩入選句をご紹介いたします。若く見え優先席に座れないはぐれ雲久々の喪服へきつい腹回り竹中正幸円高で困り円安でも困り休鶏もう一品困ったときの冷奴徳重美恵子万博をやらなきゃ困るIR甲斐良一俺様が俺がオレがと困らせる平尾定昭お祝いを上げた以上に返される風間なごみ本人は別に困ってないいびき橋倉久美子前口上と違う用心棒の腕翔のんまな運転の自動化困る代行車颯爽機種変のスマホが母を困らせるたごまる子困らせていたらしいこと後で聞くまちのあき佳句笑顔より困った顔の方が好きなつなつまーず佳句居酒屋の会計させるセルフレジ羽馬愚朗佳句顔文字で困った顔をして見せる甲斐良一秀句居心地が良いのか客が帰らない西田峰春秀句すこしだけ困る程度の頼みごとまちのあきにほんブ川柳展望ネット句会・3月「困る」
<川柳マガジン4月号掲載句>犬には飲ませ自分の薬飲み忘れ(笑いのある川柳佐野由利子選・佳作)オオタニサンだけが笑顔を呼ぶニュース(時事川柳加藤佳子選・秀作)めでたい日やはり愛でたい酒の味(駄洒落×川柳佐道正選・佳作)ルート2の永遠に終わらぬ片想い(前衛川柳守田啓子選・佳作)ふるさとの駅に脱皮のあとがある(全国誌上句会「駅」小島蘭幸選・佳作浜知子選・佳作)木を植える同じその手で銃を持つ(全国誌上句会「雑詠」小島蘭幸選・佳作)犬のため値上げされても買うフード(マガジンクラブ誌上句会「値上げ」松代天鬼選・70秀)年賀状じまいを加速する値上げ(マガジンクラブ誌上句会「値上げ」松代天鬼選・70秀)にほんブログ村川柳マガジン2024年4月号掲載句
<前月号推選句>助け合う互いに傷を負いながら(疾風抄・松田タ介選)<せんりゅう広場富岳抄>「春の靴」靴みがく春の誘いを待ちながらくたびれたナースシューズにケアが要るピカピカのナース真新しいシューズあたらしい景色に靴が弾みだす<2月句会>「しゃぼん玉」(窪田里選)まだ空をめざしたままのしゃぼん玉しゃぼん玉ひととき虹が見えました(人位)「おでん」(奥山京選)おでんの具大根だけは外せないおでん煮ておいていそいそ妻出かけ(人位)「ポケット」(松田タ介選)エプロンのポッケで育つママの夢ポケットに常備しているアメと武器にほんブログ村静岡たかね2024年4月号掲載句