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テレビに耳ありラジオに目あり https://radiotv.hatenablog.com/

テレビ/ラジオを自由気ままに楽しむためのレビュー・感想おもちゃ箱、あるいは思考遊戯場

井上智公
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2012/06/06

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  • 『M-1グランプリ2023』決勝感想~わからないのに面白いことだってある~

    一本目が終わった時点では、全体にやや低調な大会という印象だった。小ネタの単調な羅列であったり、笑いのないフリ部分が妙に長かったり、劇場サイズの長尺でゆったり観たいタイプのネタであったり。そんな近年にしては構成があまり行き届いていないネタが続いたことから、これはひょっとすると、今大会が冒頭に打ち出していた「爆笑が、爆発する。」というキャッチコピーが、むしろ呪いになっているんじゃないかとすら。だが最終決戦三組による二本目によって、結果的には帳尻が合ったというか、例年のレベルにまできっちり到達してきたように感じた。優勝した令和ロマンに関しては、2022年のレビュー内でも触れたが、昨年の敗者復活戦を観…

  • 『キングオブコント2023』感想~しれっと発動する逆説の魔力~

    今年は出だしのカゲヤマの裸のインパクト一発で場が大いに荒れた印象があって、何よりも審査員がみなその影響をまともに喰らってしまっていたように見えた。その一撃のおかげで審査基準がほぼ過激さのみという麻痺状態に陥ってしまい、9組目のサルゴリラが圧倒的な高得点を叩き出すまでは、およそ誤差の範囲と言っていいほどに同じような採点ばかりが並ぶことになった。そうなればもはや、採点がさほど意味をなさなくなってしまう。実際のところ、すべてのネタに全員が90点台をつけたというのは、それだけ今年のレベルが高いというわけではなく、一組目の衝撃に全員が高得点をつけすぎたことによる弊害だろう。にもかかわらず、そうして荒れた…

  • 『THE SECOND~漫才トーナメント~2023』感想

    『M-1』とは大きく異なる4点が、複合的に作用した結果どう出るのかがなんとも興味深い大会だった。その目立った違いとは以下の4点。①結成16年以上。(現行の『M-1』は結成15年以内) ②制限時間6分。(『M-1』は4分) ③審査員は観客、及び3段階による採点方式。 ④トーナメントによる対戦形式。結果、決勝まで残るとネタを3本披露することに。まず①の経験値に関しては、やはりベテランならではの安定感が感じられ、全体に大きなはずれは見あたらなかった。逆に言えば採点が難しく、③の審査員コメントによる補足が期待できないため、特に低得点に関する納得感は乏しくなる。ある意味ではそこで差を生まれやすくするため…

  • 2023年春ドラマ傾向と対策

    【月曜日】 ◆『風間公親-教場0-』(フジテレビ/月曜21時/木村拓哉主演/4月10日スタート) www.fujitv.co.jp過去に二回スペシャルドラマとして放送された木村拓哉主演作品が、満を持しての連続ドラマ化。《あの最恐の教官はいかにして誕生したのか?》という公式HPの文言からすると、冷酷無比で強烈な存在感を放つ警察学校の教官・風間公親の過去を溯って描く、いわば「エピソード0」的な作品になるのだろうか。事前にパイロット版のあるドラマの連続化としては、わりと珍しい形式であるかもしれない。言われてみれば風間ほどに底が知れぬキャラクターも珍しく、ここへ来てそこにフォーカスしたシリーズを放つと…

  • 『M-1グランプリ2022』決勝感想~ウエストランドが果たした闘争領域の拡大~

    (※これは分析ではありません)そう冒頭から言い訳したくなるくらいに、今回優勝したウエストランドの漫才は、あらゆる方面の痛いところを突いていたように思う。そしてそれがいちいち面白さにつながっていた。その構造については、このあと個別レビューのパートで考えたい。ついでなので野暮を承知で言い訳を続けると、個人的には分析しているつもりはあんまりない。たまに記事を読んだ人から「鋭い分析ですね」とか言われることもある(滅多にない)が、そのたびに「これって分析なの? そんなことより読んで面白かったかどうかが知りたい……」と思ってしまったり。笑いが分析不可能なことなど百も承知で書いているのだから、せめてできるこ…

  • 『キングオブコント2022』感想~高次元の「動き」と「演技力」に負けない「言葉」の力~

    コントはどうしても漫才と比較される宿命にあるが、この二つの決定的な違いといえば、やはりコントにおいては「動き」と「演技力」という見た目の比率が増えるという点にあるかと思う。『キングオブコント』も、今年は冒頭のクロコップがかなりの好感触を得た時点で、「動きの笑い」を重視する大会になるかと思われた。とはいえ、ことはそう単純にはいかない。昨今のコントにおいて、たしかに「動き」と「演技力」の重要度は増してきているように見える。だがむしろ、それらのレベルが上がってきているからこそ、それにふさわしいクオリティの「言葉」もまた、間違いなく必要とされているに違いない。インパクトのある「動き」や上質な「演技」を…

  • 2022年秋ドラマ傾向と対策(遅れ馳せ)

    今期はいつものようにゆったり構えているうちに、何本かの作品はすでにはじまってしまっているという不覚。このフライング気味のスタートは、このあと待ち受けるW杯シフトなのか、なんなのか。しかしいまだ前クールのドラマ消化に忙しく、今期の作品はまだ一話も観られていない状態でこれを書いている。ちなみに前クールのドラマで言うと、『六本木クラス』『純愛ディソナンス』『初恋の悪魔』『魔法のリノベ』あたりが特に面白かった。中でも『純愛ディソナンス』は、個人的にあまり期待していなかったぶんだけ驚きが大きかった。失礼な言いかたになるかもしれないが、掘り出し物とはまさにこういう作品のことを言うのだろう。それでは、今期の…

  • 2022年夏ドラマ傾向と対策

    傾向と対策というか迎え撃つ準備というか。むろん撃つ必要はないのだが。いわば勝手に心の準備。 【月曜日】 ◆『競争の番人』(フジテレビ/月曜21時/坂口健太郎、杏主演/7月11日スタート) www.fujitv.co.jp前クールの『元彼の遺言状』と同じく新川帆立原作。それだけ局側の原作者への評価が高いということだろうが、『元彼~』がバラバラのパーツを寄せ集めた統一感のない内容だったことを考えると、少なくともドラマに関してはあまり期待はできないかもしれない。作品の舞台は公正取引委員会。昨今は刑事、医者、弁護士ものが多い中、それ以外で正義感を発揮できるジャンルを各局模索している感があるが、いよいよ…

  • 2022年4月期春ドラマ序盤レビュー

    春ドラマ開始前に書いたこちらの記事への、アンサーというか説明責任というかとりあえずの答えあわせというか。今期の各ドラマに関する寸評を書いてみたい。ちなみに今回は特に、予想も期待も大きくはずれている。脚本家を信頼しすぎたせいかもしれない。radiotv.hatenablog.comとりあえず現在の視聴状況に合わせて、【視聴継続中】【HDD蓄積中】【挫折】の三段階評価(?)をつけてみた。【HDD蓄積中】に関しては、録画がどんどん溜まっていって、この先続きを観るかもしれないし、観ないままやがて消してしまうかもしれないし、という状態。 【月曜日】 ◆『元彼の遺言状』(フジテレビ/月曜21時/綾瀬はるか…

  • 2022年4月期春ドラマの傾向と対策

    自分が何を観るのかを探る指針にもなるので、久々にドラマ総ざらえ的なエントリを。といっても一部クオリティの怪しい深夜ドラマや、あまり興味の持てないものは挙げていない。それにしたってある種の「傾向」は見えるかもしれないが、いったい何を「対策」するというのか。「対策」というよりは「事前の構え」というか「心の準備」というかなんというか。ただなんとなく「傾向」と言えば「対策」と続けたくなる受験脳。ちなみに、ここで面白いと予想したものが全然つまらなかったり、つまらないと予想したものが案外面白かったりということもよくある。じゃあ役に立たないじゃないか、と言われればそのとおり。どうも預言者にはなれないらしい。…

  • 『M-1グランプリ2021』決勝感想~はたして漫才は学習可能であるのか否か~

    今年は無名の初出場者が多いとの前評判だったが、蓋を開けてみれば最終決戦に残った三組は、いずれも昨年の決勝経験者。これをどう見るべきか。『M-1』では、初登場時が圧倒的に有利だという定説もあった。何度も出場していたり、テレビへの露出が増えていくうちに、インパクトが弱まってどんどん獲りにくくなっていくという説。今回でいえば、敗者復活から上がってきたハライチが、まさにそういう状況であったかもしれない。前年の上位陣が退いたところに、その下に甘んじていた層が繰り上がる。これはもっとも順当な図式であるようにも思えるが、漫才という芸事において、そこまで確実に努力が報われるものなのか、どうか。今大会の最終決戦…

  • 【ライブレビュー】ダイアン20周年単独ライブツアー『まんざいさん』~オオサカ~

    大人びた落ち着きと子供のようなせわしなさ、オーソドックスな安定感と発想の飛躍がもたらすスリル、動きや言いかたによるベタな笑いと独特の言語センスが生み出すシュールな笑い――ダイアンの二人ほど、あらゆる二律背反の要素を自然とあわせ持っている芸人はなかなかいないと思う。ダイアンの20周年をコロナ禍による1年遅れで祝うこの単独ライブ『まんざいさん』を配信で観て、改めて彼らの不思議な魅力をそう表現してみたくなった。しかしこれはもちろん、たいして上手い表現ではない。今回の単独で披露された新ネタは5本。いずれもネタの導入部は特に奇をてらったものではなく、関西の漫才師らしいオーソドックスなもので、思いのほかス…

  • いま注目のお笑い芸人ラジオ~おすすめ全国版2021~

    昨年書いたこちらとの重複を避けつつ、新しめのところをフィーチャーして。radiotv.hatenablog.comそれにしても今年はかなり芸人のラジオが、特にポッドキャストを中心に増えてきている印象で、ここへきて業界全体がシフトチェンジする時期に来ているのかもしれない、という気がする。そこにはラジオ業界の野心を感じるというか、これまで固定客のほうを向きがちだったラジオが、ようやく新規獲得に向けて本腰を入れはじめているように見えて、これは良い傾向だと個人的には感じている。タイトルの「いま注目の」という部分を基準に、いちおう順位をつけてみたが、もちろん好きな順位は放送回ごとのクオリティによって変わ…

  • ブログ引っ越しました

    これまでFC2ブログで続けてきた当ブログですが、このたび、こちらのはてなブログへと引っ越しました。以前のアドレスからも自動でこちらへリダイレクトされるようになっていますが、その際に若干のタイムラグが生じると思うので、これまでブックマークされていたかたは、お手数ですが新たにブックマークし直していただけると幸いです。引き続き、書きたいことを書きたいように書いていきますので、おつきあいいただけるかたは、どうぞよろしくお願いいたします。

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年11月10日(水)号~周回遅れのポッドキャスト~

    【聴いた番組】 『ビジネスウォーズ 任天堂対ソニー』第2話「鋼の男」~第3話「ソニーの闘い」(ニッポン放送ポッドキャスト) 『#むかいの喋り方』(CBCラジオ) 『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ) 『蛙亭のトノサマラジオ』(ニッポン放送 Podcast Station) 『アッパレやってまーす!(水曜日)』(MBSラジオ) 完全に周回遅れで申し訳ないが、いまさら『ビジネスウォーズ 任天堂対ソニー』にすっかりハマッてしまった。 昨日のレビューでは、主にソニー(プレイステーション)側から語られるっぽいと書いたが、続きを聴いてみるとそんなことはなかった。局面ごとに、多方面から立体的に語られる構造…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年11月9日(火)号~渋ミキサー渋山幹夫~

    【聴いた番組】 『83 Lightning Catapult』(Spotifyポッドキャスト) 『ビジネスウォーズ 任天堂対ソニー』第1話「後ろから刺される」(ニッポン放送ポッドキャスト) 『空気階段の踊り場』(TBSラジオクラウド) 『アルコ&ピース D.C.GARAGE』(TBSラジオ) 『ライカタ』で語られた、アルピー酒井婚約発表の裏側と、その入り組んだ時系列のマジック。 生放送に録音に、さらに複数本録りの番組まであるおかげで、タイムリーな話題を取り扱う難しさが改めて浮き彫りに。だがそこに困惑する本人の様子もまた面白く。 そして酒井の婚姻届の保証人を誰にすべきかという話から、以前にも触れ…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年11月8日(月)号~もの忘れの妙~

    【聴いた番組】 『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ) 『とにかく明るい安村のデドコロ』(KBS京都) 『空気階段の踊り場』(TBSラジオ) 『和牛のモーモーラジオ』(文化放送) 『TENGA presents Midnight World Cafe ~TENGA茶屋~』(FM大阪) 『トータルテンボスのぬきさしならナイト! Season 2』(ニッポン放送 Podcast Station) おぎやはぎは若いころからつかみどころのない会話をする人たちだったけど、近ごろはそこに天然のもの忘れが加わってきて、それが楽しい。 遅ればせながら聴いた今回も、映画のタイトルが思い出せず二人…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年11月7日(日)号~句読点と「ん」の消失~

    【聴いた番組】 『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列) 『キョートリアル! コンニチ的チュートリアル』(KBS京都ラジオ) 『安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ) 『エレ片のケツビ!』(TBSラジオ) 『北方謙三 原作 ネオラジオドラマ 三国志』(文化放送) 『宮下草薙の15分』(文化放送) 『サンドリ』で有吉が、自らも先週アシストしたアルピー酒井による満を持しての「婚約」発表にひとツッコミ。たしかにいまどき、結婚ではなく婚約発表とは珍しい。もはや貴族的なプロセス。さすが静岡の王族である。 そういえば発表過程のクレイジーさにすっかり翻弄されるあまり、根本的な違和…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年11月6日(土)号~妄言と謎ルールのコンビネーション~

    【聴いた番組】 『三四郎のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送) 『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送) 『中川家 ザ・ラジオショー』(ニッポン放送) 『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』(TBSラジオ) 『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』(TBSラジオクラウド) 『シソンヌの“ばばあの罠”』(RKBラジオ) いつも妄言が飛び出す『三四郎ANN0』だが、今週は特に、小宮の「この人、ずっと何言ってんだろ」感が凄かった。それに最低限ツッコミながらも、適度に泳がせてつきあっては振りまわされる相田の役まわりも秀逸で。 毎週のように、この番組内でしか通用しない謎のルール…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年11月5日(金)号~きつねの渦巻くディスとトム・ブラウンの恋愛リアリティーショー~

    【聴いた番組】 『きつねのこんこんらじお』(FM NACK 5) 『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』(ニッポン放送 Podcast Station) 『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』 『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ) 『アンガールズのジャンピン』(ニッポン放送 Podcast Station) 『クリープハイプ 尾崎世界観 声にしがみついて』(JFN系列) 『こんこんらじお』では、先般の「きつね大津嫌われている説」からの「実は大津モテすぎ問題」が再燃。 今回はゲストのトンツカタン森本に加えて、大津応援メールを送ってきたリスナーまで巻き込んで、大津vs淡路vs大津派リス…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年11月4日(木)号~ベラバイ狂気報告会~

    【聴いた番組】 『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送) 『アッパレやってまーす!(火曜日)』(MBSラジオ) 『アッパレやってまーす!(水曜日)』(MBSラジオ) 『蛙亭のトノサマラジオ』(ニッポン放送 Podcast Station) 『テレフォン人生相談』(ニッポン放送) 『Creepy NutsのANN0』は、『チョコナナ』でのアルピー酒井の結婚報告を聴いたリスナーの報告を又聴きでさらに受けて、頭おかしいだのクレイジーだのと二人で騒ぎたてる様子が面白い。あいだにリスナーという存在が挟まっているからこそ、その面白さはねじれながら増大していたように思う。 おかげで…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年11月3日(水)号~「ただ話を聴く」ことの難しさと意義~

    【聴いた番組】 『ハイパーハードボイルドグルメリポート no vision』 #24 元受刑者飯〈後編〉 『#むかいの喋り方』(CBCラジオ) 『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送) 11月1日放送回 『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送) 『24時のハコ』(TBSラジオ) ストレッチーズ 『ハイパーハードボイルドグルメリポート no vision』はシーズン1の最終回。作り手は大変だと思うが、これはぜひ続けて言ってもらいたい良質な番組だ。このシーズン1を通じて、本音と向きあう音声メディアとの相性も抜群だということも証明された。 元受刑者が語る「居場所」という言葉が強…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年11月2日(火)号~過剰発言と過剰報告~

    【聴いた番組】 『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ) 『まだ帰りたくない大人たちへ チョコレートナナナナイト!』(SBSラジオ) 『アルコ&ピース D.C.GARAGE』(TBSラジオ) 選挙特番の発言で方々から叩かれた太田光が、『カーボーイ』でその件について語った。 僕はこの件に関しては、というかこの件に限らずすべてにおいて本来そうあるべきなのだが、是々非々のスタンスで接するべきだと思っている。 個人的には、太田の政治家に対する言葉にはいくつか度を超して失礼なものがあったと思うし、そもそも本質を突く太田のスタンスは、制限時間の厳しい選挙特番には向いていないと感じたが、しかし中には注目すべき…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年11月1日(月)号~アルピー酒井相談員のズバリ名回答~

    【聴いた番組】 『83 Lightning Catapult』(Spotifyポッドキャスト) 『空気階段の踊り場』(TBSラジオ) 『北方謙三 原作 ネオラジオドラマ 三国志』(文化放送) 『小籔・笑い飯の土020』(MBSラジオ) 『宮下草薙の15分』(文化放送) 『チョコレートプラネットの東京遊泳』(文化放送) 『ライカタ』冒頭のお悩み相談メールに、アルピー酒井の思いがけぬ名回答が炸裂。 友人に見下されると感じたらすぐに関係を絶ってしまうという相談に対し、それは自分のプライドが高すぎるからだと一喝。上とか下とかくだらない。そもそもの自己評価が高すぎるから、先に自分が相手のことを下に見てい…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月31 日(日)号~有吉流の愛と毒と笑いにまみれた替え玉祝砲~

    【聴いた番組】 『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列) 『阿川佐和子&ふかわりょう 日曜のほとり』(文化放送) 『中川家 ザ・ラジオショー』(ニッポン放送) 『キョートリアル! コンニチ的チュートリアル』(KBS京都ラジオ) アルピー酒井がアナウンサーとの交際報道を認めるまでの最難関と目されてきた『サンドリ』だが、いやはや凄かった。なんだか、チェルシーやインテルを率いていたときのモウリーニョを思い出した。監督が選手の盾になり矢面に立ち、先回りして饒舌にフォローしてみせるあの感じを。 しかしそのフォローの仕方には、もちろん芸人流であり有吉流の角度がついていて、すべて…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月30 日(土)号~健全な価値観の衝突と今様音楽の罠~

    【聴いた番組】 『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』(ニッポン放送 Podcast Station) 『シソンヌの“ばばあの罠”』(RKBラジオ) 『三四郎のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送) 『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』(TBSラジオ) 『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送) 『沈黙の金曜日』(エフエム富士) 『ニッポン放送圧縮計画』、トム・ブラウンの二人のあいだで繰り広げられる、伝わりそうで伝わらない会話がかなり面白くなってきた。 会話をリードする布川の意見に、いちいち根本から引っかかって疑義を唱えるみちおという構図。互いの価値観が正面からきっちり衝…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月29日(金)号~炎系武具素材カエンタケと令和の『プロジェクトX』~

    【聴いた番組】 『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』 『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ) 『クリープハイプ 尾崎世界観 声にしがみついて』(JFN系列) 『空気階段の踊り場』(TBSラジオクラウド) 『ハイパーハードボイルドグルメリポート no vision』 #23 元受刑者飯〈前編〉 『きつねのこんこんらじお』(FM NACK 5) 『マヂラブANN0』で、猛毒キノコ・カエンタケのニュースをきっかけに繰り広げられるRPGあるあるの連撃。いかにもゲーム好きらしい話の展開に、頷くことしきり。 炎系の属性を持つ武器を作るにはカエンタケが5本必要。それ以外にも炎系の武具すべてを作るの…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月28日(木)号~有昆人間と砂糖焦がし人間~

    【聴いた番組】 『アンガールズのジャンピン』(ニッポン放送 Podcast Station) 『アッパレやってまーす!(水曜日)』(MBSラジオ) 『コウテイの銀蛾・流電音(ギガ・ルデオ)』(MBSラジオ) 『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送) 『テレフォン人生相談』(ニッポン放送) 『ぺこぱのオールナイトニッポンX』(ニッポン放送) 『蛙亭のトノサマラジオ』(ニッポン放送 Podcast Station) 『アンガールズのジャンピン』で、いよいよはじまった「令和人間図鑑」のコーナーがさっそく面白い。 とにかく「○○人間」という言い方をしてしまえばなんでも言えてしまう自由さが…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月27日(水)号~パンサー向井とパンドラの箱~

    【聴いた番組】 『#むかいの喋り方』(CBCラジオ) 『24時のハコ』(TBSラジオ) ザ・マミィ 『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ) 『むかいの喋り方』で、パンサー向井がパンドラの箱を開けてしまった。「ラジオ好きの恋愛は上手くいかない」という禁断の説が封じ込められていた箱を。 わりと単純に、「恋愛に時間を費やしている人はラジオを聴く時間がない」つまり「ラジオを聴くのは恋愛に時間を費やしてない人」という図式は成り立ちそうだが、それ以上に響くのは、「ラジオ好きはメタで考えるから恋愛下手」という指摘のほうかもしれない。 たしかに恋愛というのは思い込み上等で、メタな客観的視点など邪魔でしかないの…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月26日(火)号~『KOC』王者の原点、そして直樹~

    【聴いた番組】 『マイナビLaughter Night』(TBSラジオ) 『アインシュタイン・山崎紘菜 Heat & Heart!』(文化放送) 『とにかく明るい安村のデドコロ』(KBS京都) 『パンサー向井のチャリで30分』(ニッポン放送) ゲスト:とにかく明るい安村 『キョートリアル! コンニチ的チュートリアル』(KBS京都ラジオ) 『アルコ&ピース D.C.GARAGE』(TBSラジオ) 『Laughter Night』は月間チャンピオンが集まるチャンピオンLIVEの模様を。 当日のライブを目撃した何人かのラジオ関係者の方々が、口を揃えて「みんな面白かった」とつぶやいていたので、さすがに…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月25日(月)号~理詰めのもぐら~

    【聴いた番組】 『空気階段の踊り場』(TBSラジオ) 『83 Lightning Catapult』(Spotifyポッドキャスト) 『TOKYO M.A.A.D SPIN』(J-WAVE) ゲスト:DOTAMA 『踊り場』の後半、1通のデート目撃メールをきっかけに、もぐら刑事がかたまりを問い詰める取り調べモードが発動。 いつもは自らのだらしなさを責められることの多いもぐらが、恋愛の話になると一気に形勢逆転。どこまでも執拗に追い詰める敏腕刑事となって真実を追求するこのパターンは、やはりどうにも面白い。 もぐらはコントでも奇人変人と有能な刑事の両方をこなせる男だが、これだけアバウトに生きてそうに…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月24日(日)号~モヤモヤ嬉しいダイアンの新番組と、圧倒的西村構文~

    【聴いた番組】 『ダイアンのラジオさん』(ABCラジオ) 『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送) 『北方謙三 原作 ネオラジオドラマ 三国志』(文化放送) 『阿川佐和子&ふかわりょう 日曜のほとり』(文化放送) 『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列) 『宮下草薙の15分』(文化放送) 待望のダイアンのラジオが、これまでやっていた『よなよな…』と同じABCラジオで1ヶ月ぶりの復活。とりあえず『よなよな』とほとんど同じノリであることにホッとするが、同時に様々な疑問も湧いてくる。 発表によると放送は月イチで、先の日程はまだ未定。全6回の予定とあるから、いわ…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月23日(土)号~およげ!きんに君~

    【聴いた番組】 『三四郎のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送) 『中川家 ザ・ラジオショー』(ニッポン放送) 『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』(TBSラジオ) 『シソンヌの“ばばあの罠”』(RKBラジオ) 『三四郎ANN0』は、有吉弘行や宮川大輔もその面白さに太鼓判を押している、恒例のなかやまきんに君を迎えての「珍味回」。 その面白さの真髄は、とにかく噛みあわない会話に尽きる。何を質問してもまともに答えず、答えたと思ったら遥か前の質問に答えているという、終始脱臼し続けるスリリングなトーク展開。 果たしてこれをトークと言っていいのかどうか。単なるスリルではないのか。だがスリル以外…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月22日(金)号~純文学と純小西~

    【聴いた番組】 『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送) ゲスト:ピース又吉直樹 『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ) 『クリープハイプ 尾崎世界観 声にしがみついて』(JFN系列) 『アンガールズのジャンピン』(ニッポン放送 Podcast Station) 『マヂラブANN0』のスペシャルウィークは、ゲストにピース又吉を迎えての純文学談義。 野田が占い師に「10年後に芥川賞を獲る」と言われたことをきっかけに、とりあえず先輩の芥川賞作家を呼んで話を訊いてみようという程度のスタート地点から、気づけば純文学というジャンルの本質へと踏み込んでしまっているのがとても面白かった…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月21日(木)号~ハナコの逆ベクトルと『有吉の壁』という発明~

    【聴いた番組】 『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送) 『24時のハコ』(TBSラジオ) ザ・マミィ 『テレフォン人生相談』(ニッポン放送) 『ぺこぱのオールナイトニッポンX』(ニッポン放送) 『コウテイの銀蛾・流電音(ギガ・ルデオ)』(MBSラジオ) 『佐久間宣行ANN0』のスペシャルウィークのゲストにハナコが登場。 ハナコの、大スベりした悔しい体験こそが3人の結束を強め、ブレイクへのきっかけになったという話の美しさ。 かと思いきや、佐久間さんのせいでお笑い番組が増えすぎているから、もっと減らして楽な仕事をさせてくれと懇願する菊田の自由奔放っぷりが、見事にベクトルを引き戻す。…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月20日(水)号~屁理屈のラジオ映え~

    【聴いた番組】 『蛙亭のトノサマラジオ』(ニッポン放送 Podcast Station) 『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送) 『ハイパーハードボイルドグルメリポート no vision』 #22 私立探偵飯〈後編〉 『テレフォン人生相談』(ニッポン放送) 『トノサマラジオ』で蛙亭がようやく『キングオブコント』の総括を。 優勝はできなかったが、トップバッターとしての貢献度は各方面から高く評価されているようで、それはまさに正当な評価だと思う。 そしてその話がなぜか、シームレスに「メイン」と「サブメイン」の話へ。これは最近中野が提唱しているわけのわからない理論なのだが…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月19日(火)号~いざ素人モノマネのネクストステージへ~

    【聴いた番組】 『#むかいの喋り方』(CBCラジオ) 『アルコ&ピース D.C.GARAGE』(TBSラジオ) 『空気階段の踊り場』(TBSラジオクラウド) 『TOKYO SPEAKEASY』(TOKYO FM) チョコレートプラネット/佐藤栞里 『とにかく明るい安村のデドコロ』(KBS京都) 『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ) パーソナリティーのパンサー向井本人も聴きながらしきりに感心していたが、今回『むかいの喋り方』にリスナーから寄せられたモノマネ音源のクオリティの高さには、心底驚いた。 単に似ているというだけでなく、いま松本まりかあたりをチョイスしてくる人選の妙や、もしもシリーズ的な…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月18日(月)号~スポティ家の君臨とゲスト不要論~

    【聴いた番組】 『83 Lightning Catapult』(Spotifyポッドキャスト) 『アインシュタイン・山崎紘菜 Heat & Heart!』(文化放送) 『空気階段の踊り場』(TBSラジオ) 『きつねのこんこんらじお』(FM NACK 5) 『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列) 『キョートリアル! コンニチ的チュートリアル』(KBS京都ラジオ) 番組開始早々、スポティファイのポッドキャストランキングで1位に君臨する『83 Lightning Catapult』。 先週から引き続き、まさかのスポティファイ本体イジりが面白い。アルピー酒井が咄嗟に名づけ…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月17日(日)号~安住アナの「ネタ振り力」が描き出す、「自慢」と「自虐」のジェットコースター~

    【聴いた番組】 『安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ) 『阿川佐和子&ふかわりょう 日曜のほとり』(文化放送) 『北方謙三 原作 ネオラジオドラマ 三国志』(文化放送) 『宮下草薙の15分』(文化放送) 『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』(TBSラジオクラウド) 今週の『日曜天国』も、安住アナのオープニングフリートークは秀逸だった。 特筆すべきは、その話術における「ネタ振り力」。 まずは通常であれば他人から言われるような褒め言葉を、自分に向けてどんどん自分を上げてみせる。そして自分を自分で上げに上げきったところで、今度は急転直下。その自慢のポイントをそのままそっくり反転させて、自ら…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月16日(土)号~三四郎の迎撃態勢 vs きんに君の陽動作戦~

    【聴いた番組】 『三四郎のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送) 『シソンヌの“ばばあの罠”』(RKBラジオ) 『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』(TBSラジオ) 『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』(ニッポン放送 Podcast Station) 『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送) 今週の『三四郎ANN0』は来週のスペシャルウィークに向けて、恒例ゲストの曲者なかやまきんに君を迎え撃つ準備が着々と。皆できんに君のセットリスト(?)を予想するなどして、事前のセットアップはすっかり完了。 それでもなぜか、今回はいったん出演オファーを断ったのちにやはり受けるなど(陽…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月15日(金)号~コントが始まる~

    【聴いた番組】 『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ) 『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送) 『コウテイの銀蛾・流電音(ギガ・ルデオ)』(MBSラジオ) 『クリープハイプ 尾崎世界観 声にしがみついて』(JFN系列) 『中川家 ザ・ラジオショー』(ニッポン放送) 今週の『問わず語り』では、伯山の「弟子なき妄想ボウリング大会」が炸裂。 これまで何人かの弟子志願を断ってきた伯山が、いよいよ10月から弟子募集をすると満を持して公言したにもかかわらず、ひとりたりとも弟子志願者がやってこないという嘆き節のフリートーク。 だがそうやって自虐トークを重ねてゆく中から、実は弟子の名前…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月14日(木)号~引き出される尾崎の思考の流れと、ポッドキャストの試金石~

    【聴いた番組】 『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』月曜日(TOKYO FM) ゲスト:クリープハイプ尾崎世界観 『アンガールズのジャンピン』(ニッポン放送 Podcast Station) 『アッパレやってまーす!(水曜日)』(MBSラジオ) 『ぺこぱのオールナイトニッポンX』(ニッポン放送) 遅ればせながら『ダレハナ』に、同じくTOKYO FMで新番組がはじまった尾崎世界観がゲストで登場した月曜日の放送を聴いた。 中学生時代の音楽の成績が「1」だったという意外な事実。ラジオで言おうと思っていたのに言えなかったことの大切さ。他人の話しかたを音楽的に捉えて相手の状態を読み取る独特な感覚。喋り…

  • 寝耳に日刊ラジオレビュー 2021年10月13日(水)号~クレイジーなきつねの化かし合いディスり合い~

    【聴いた番組】 『きつねのこんこんらじお』(FM NACK 5) 『#むかいの喋り方』(CBCラジオ) 『24時のハコ』(TBSラジオ) ザ・マミィ 『アッパレやってまーす!(火曜日)』(MBSラジオ) 『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送) 先週のパンサー向井との「“アウェイ”サムシティクラブ事件」を契機に聴きはじめた『きつねのこんこんらじお』が面白い。 向井への言い訳に終始した先週も良かったが、大津が嫌われていることを証言するメールを募集したにもかかわらず、大津を褒めちぎるメールばかりが集まってきたことにぶち切れる淡路が最高すぎて、今週は思わずもう一度聴き直してしまった。 …

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