『M-1グランプリ2024』決勝感想~かしこと阿呆が別角度から射抜く笑いの的~
笑いは知を操る策士のはかりごとなのか、純真な阿呆の叫びなのか。出だしから王者・令和ロマンが見事に口火を切り、ダークホースのバッテリィズが1本目の最高得点を叩き出したことで、今大会には自然とそんな対立構造が見えてきたような気がした。それでいうと同じく最終決戦まで残った真空ジェシカはどちら寄りなのかというと、どちらでもあるような、両者の中間地点にいるような。しかしいずれのアプローチ方法を取るにしても、真実を射抜くことが笑いの本質であることに変わりはない。それが考え抜いた末に生み出された100個目の答えである場合もあれば、最初に思いついた1個目の答えである場合もある。それで言うと人は日々の生活に追わ…
2024/12/23 02:57