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『キングオブコント2023』感想~しれっと発動する逆説の魔力~
今年は出だしのカゲヤマの裸のインパクト一発で場が大いに荒れた印象があって、何よりも審査員がみなその影響をまともに喰らってしまっていたように見えた。その一撃のおかげで審査基準がほぼ過激さのみという麻痺状態に陥ってしまい、9組目のサルゴリラが圧倒的な高得点を叩き出すまでは、およそ誤差の範囲と言っていいほどに同じような採点ばかりが並ぶことになった。そうなればもはや、採点がさほど意味をなさなくなってしまう。実際のところ、すべてのネタに全員が90点台をつけたというのは、それだけ今年のレベルが高いというわけではなく、一組目の衝撃に全員が高得点をつけすぎたことによる弊害だろう。にもかかわらず、そうして荒れた…
『キングオブコント2022』感想~高次元の「動き」と「演技力」に負けない「言葉」の力~
コントはどうしても漫才と比較される宿命にあるが、この二つの決定的な違いといえば、やはりコントにおいては「動き」と「演技力」という見た目の比率が増えるという点にあるかと思う。『キングオブコント』も、今年は冒頭のクロコップがかなりの好感触を得た時点で、「動きの笑い」を重視する大会になるかと思われた。とはいえ、ことはそう単純にはいかない。昨今のコントにおいて、たしかに「動き」と「演技力」の重要度は増してきているように見える。だがむしろ、それらのレベルが上がってきているからこそ、それにふさわしいクオリティの「言葉」もまた、間違いなく必要とされているに違いない。インパクトのある「動き」や上質な「演技」を…
気象庁が異常気象と認定した夏の暑さもいくらか緩み、すごしやすくなりつつある今日この頃、皆さんご機嫌いかがですか的なキングオブコントの優勝予想です。当ブログの風物詩が今年も帰ってきました。今年は10月8日(お笑いの日)に決勝が行われる、コントの祭典KOC。今大会のファイナリストは新顔少なめですね。顔ぶれから察するに、「新しい息吹を感じる」のではなく、「コツコツやってきた人たちが正しく評価される機会を得る」大会になりそうです。ファイナルに残ったのは以下の10組。いぬかが屋クロコップコットン最高の人間ニッポンの社長ネルソンズビスケットブラザーズや団ロングコートダディこの中から僕が予想する優勝第1~第3候補は次の通り。①ネルソンズ・・・2019年以来3年ぶりのファイナリスト。去年はジェラードンが出場し、今年はネル...キングオブコント2022優勝予想
マンナンライフ 蒟蒻畑 ぶどう味・白桃味・温州みかん味・りんご味
今日は不動産です。こんにゃくゼリーって食文化史に残る発明ではないでしょうか。歯ごたえは大事というか、歯ごたえも味わいの一部だということがよくわかる一品。日本にこんにゃく芋があることに感謝しましょう。お笑い界隈には、「じゃないほう芸人」というカテゴリーがあります。たぶん「アメトーーク」発の造語だと思いますけど、仕事量や人気の格差が大きいコンビの、「下」の人のことを指します。売れてるほうは「◯◯さん」って名前で呼ばれるけど、売れてないほうは「◯◯さんじゃないほう」と呼ばれてしまう。だから「じゃないほう」。コンビ間格差を自虐的にネタにする場合に用いられる言い回しですが、この「じゃないほう」、稀に逆転することがあります。これまでに起きた逆転は次の通り。麒麟田村→川島オアシズ光浦→大久保博多華丸→大吉フットボールア...マンナンライフ蒟蒻畑ぶどう味・白桃味・温州みかん味・りんご味
【おすすめ芸人本4選】誰もが知る大御所芸人5人のお笑い論が分かる書籍
この厳しいお笑い界。芸人として売れるというのはほんの一握りでしかありません。ポッと出の芸人を一発屋と馬鹿にする風潮が昔からありますが、そもそも世に出れただけでも勝ち組と言えます。そして、売れ続けるというのもまた並大抵の事ではありません。今、テレビ等でそれなりに知名度のある芸人は凄い確率を潜り抜けてきたわけです。 確率だけで言えば、中小企業の一社員が社長になるぐらいではないでしょうか。 そんな一握り...