新型コロナウイルスのワクチンは、さまざまな有害物質を含んでおり、免疫を暴走させたり、免疫不全にしたり、血栓を作って心筋炎、脳出血、若年性認知症を引き起こす。いきなり末期癌になる人も増えている。治験中にもかかわらず、特別承認された物なので、ワクチンには、濃度の濃い物、薄い物、偽薬としての生理食塩水の三種類がある。 危険性が高いのは三回以上接種した人である。生理食塩水以外の物を、二回以上接種して…
舟橋聖一顕彰青年文学賞を受賞した高野敦志が、書きためた作品を無料で公開していきます。
ブログの方はほぼ毎日、更新しています。文学の他、コンピューターやジャズ、旅行関係の情報も出しています。podcastでePubおよび、pdf形式の電子本も配布しています。iTunes Storeで探してみてください。 http://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en
朝九時にチェックアウトした。龍王峡まで車で送ってもらえることになった。友人と二人だけなので、少し早くホテルを出た。道路が空いていたので、十分もかからずに、野岩鉄道の龍王峡駅に到着した。まだ九時半前だったので、あたりに観光客はまばらだった。駅は半地下にあるらしい。龍王峡付近では列車はトンネルを進むのだろう。 中学一年だった1975年頃は、野岩鉄道はまだ開通していなかった。ここまでどうやって来たか覚…
日蓮宗と言えば、御題目の「南無妙法蓮華経」や法華経寺の荒行、木剣加持の祈祷などがすぐ思い浮かぶ。日蓮聖人の不屈の精神を想起させるものばかりのようだ。一方、雅楽と言えば、宮中での演奏、初詣のときに神社の本殿から流れる音楽といった印象である。両者がどう結びつくのか、興味深く思っていた。 2024年1月26日、東京大崎の立正大学で「日蓮宗と雅楽」と題する講話と、雅楽・舞楽の公演が催された。雅楽は仏教と関…
棟方志功は世界的な版画家ですが、直筆の絵も多く残しています。その絵がどのような経緯をたどって、美術館に収蔵されることになったかを、エッセイにまとめてみました。 以下のリンクからダウンロードして下さい。 Munakata.epub ePubはiOSのiPadやiPhoneなどで読むのに適した形式です。iBooksなどでご覧下さい。Windowsでは紀伊國屋書店のK…
僕はMU1000を購入した後、MUに追加できるシンセサイザーボードPLG150-VLと、PLG150-PFを本体に組み込んでいた。ただ、専用に制作されたMIDIファイルがどこに行ったか分からない。キーボードが壊れて使用していないWindows8.1が何とか立ち上がったので、かつて保持していたMIDIファイルをすべて取り戻すことができた。 さて、PLG150-VLは管楽器・弦楽器に特化したバーチャルアコースティック音源のシンセサイザーボードで、…
MIDIには基本的なGMのほかに、ヤマハのXGとローランドのGSという拡張規格があることはすでに述べた。Windows98を使っていた頃、ヤマハのソフトウェア音源、S-YXG100plusというのを買った。これは最大同時発音数が130で、音量やテンポ、エフェクトなどの操作ができるほか、管楽器・弦楽器をリアルに再現するバーチャルアコースティック音源と、人間の声を再生できるフォルマントシンギング音源が付属していた。前者は通常のMIDI…
Windows10や11では、MIDI音源を選択するMIDIマッパーが廃止されている。そこで、MIDIマッパーの代用となるソフトウェアをインストールした。CoolSoft MIDI Mapperである。 http://coolsoft.altervista.org/en/midimapper サイトからダウンロードし、インストールしようとすると、Windowsが拒絶するので、詳細情報をクリックし、自己責任で実行してインストールする。これによって、Windows Media PlayerなどでMIDIファイル…
MIDIファイルは楽譜のようなもので、通信手段が貧弱だった頃、インターネットを介して音楽を再生する際に、楽譜だけを配信し、音源は相手のコンピューターの物を使用した。また、DTMで作曲する人が、実際の楽器を使用せずに、コンピューターに演奏させるのにも用いられた。 MIDIの音は機械的で、僕がまだ若い頃は、擬似的にどこまで本物の楽器に近い音を出すかという点に興味を持っていた。MP3のファイルですら、電話線を介…
サックス奏者のアート・ペッパーは、麻薬による逮捕と療養で、1960年録音の《インテンシティ》から十年以上の空白を余儀なくされた。それ以前と以後で、前期・後期に活動期間が分けられる。柔らかで繊細な音色が好きな人は、前期のアルバムしか好まないだろう。刑務所に入り、人生のどん底に落ちてからの後期は、サックスの響きが力強く、悲しみと怒りを前面に出した音作りになっている。 親日家として知られ、晩年には日本…
小説の素材を集める段階で、AIを使用するのはありだとしても、AIが生成した文をコピペしても許されるのか。既存の文学作品の文を、AIが収集してきたに過ぎないかもしれないのに。大学のレポートや学術論文では、他人の研究成果を自分の成果であるかのように書いたり、一部であってもコピペしたらアウトである。STAP細胞の小保方晴子氏は、先行研究の紹介文の一部にコピペがあることを指摘され、結果的に早稲田大学から博…
今年の芥川賞は、AIを使用して小説を書いた某氏が受賞した。AIを利用することに、全面的に反対する気はないが、日本の文学賞で最も権威ある賞に、AIを使用した作品が選ばれたことに、衝撃を受けた人も多いはずだ。 アイデアを練る段階で、ヒントを得るためにAIを使用するのはいいとしても、テーマからプロットまでAIに教えてもらったとしたら、それは自身の作品と言えるだろうか。受賞者の某氏が、場面設定などで…
立憲民主党の原口一博氏は、AIがトランプ大統領と連帯すべき理由として、以下のような答えを出したと、X(Twitter)で紹介していた。それを日本語に訳して以下に示すことにする。 アイオワの共和党大会における大統領予備選挙で圧勝したトランプ大統領と、日本が連帯すべきと信じる三つの理由。 第一に、経済的利益。トランプ大統領の減税や規制緩和などの政策は、合衆国の経済成長を刺激する。合衆国の最大の貿易…
人工地震など陰謀論だと、思っている人が多いが、実はすでに軍事技術としては確立されていると言われる。それについては、日本の国会でも人工地震、人工津波について答弁されている。 https://x.com/GContinues/status/1746739639636086880?s=20 人工地震、人工津波の方法としては、核兵器を海底に埋め込んで、それを爆破させる方法がある。その実験の様子は、YouTubeなどでも見ることができる。 https://x.com/mabo_k_/s…
新型コロナウイルスのワクチンは、mRNAワクチンで人間の遺伝子を改変してしまう。ワクチンの開発者は、mRNAワクチンを絶対に接種しないでほしいと、三年前に警告している。 第一にmRNAワクチンは、人間の生来の免疫を破壊する。第二にmRNAワクチンは、免疫を暴走させる。第三にmRNAワクチンは血液を凝固させ、全身に血栓を作る。そのために、たとえ健康が維持されているように見えても、不妊になって子孫を残せなくなる。 …
内モンゴルの大草原で、少年は祖父や父母と平和な日々を送っていた。家族の慈愛に守られていた生活は、文化大革命の嵐を境に一変する。都会に出た少年は、モンゴル人らしさを失っていくが……。 今回はパソコンですぐに開けるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードしてください。
これは河林満の芥川賞候補作の映画化である。水道局に勤める岩切は、滞納を続ける家庭の水道を止める仕事をしている。人々から命のもとである水を奪う仕事に、内面が壊れそうな気持ちを押し殺している。 あるとき、父親が家を出たままで、母親も育児放棄をしている恵子と久美子の姉妹と知り合う。電気も水も止められてしまったため、姉の恵子は万引きをして食いつないでいる。ただ、可哀想だと見られることに、恵子は我慢で…
今夜泊まるのはホテルおおるり。那須塩原で泊まったのと、経営が同じ会社である。古いホテルではあるが、中は改装されている。食事は五時半からだったので、それまで部屋でお茶と菓子を食べていた。窓の外は鬼怒川の渓谷で、眺めは絶景だった。夕食には鰻重がついていて、ビール一杯はサービスだった。 夜、大浴場と露天風呂に行った。川岸の断崖にある岩風呂は、川から吹き上げる風で豪快な気分にさせてくれる。お湯は弱ア…
能登半島の大地震で、志賀原発はどうなっているのだろうか。それについて質問された岸田首相は、無視して記者に答えなかった。能登半島全域でドローンを飛ばすことが禁止され、志賀原発がどうなっているか、ニュースを見ているだけではよくわからない。 大地震発生後、志賀原発にも津波が押し寄せたとされる。外部電源を喪失し、内部の電源で冷やしているらしい。使用済み燃料のプールの水があふれ、冷却ポンプが一時停止し…
元首相の田中角榮は、日本列島改造論を出し、全国を新幹線や高速道路、本州四国連絡橋で結ぶ現代の交通網の基盤を立案した。また、アメリカに先立って、日中国交回復を実現した。これがアメリカの逆鱗に触れ、ロッキード事件による逮捕と失脚につながったとも言われる。 https://x.com/toshiyuki0029/status/1744346561189220707?s=20 現在では日本のために働いた数少ない日本の首相として、再評価する声が上がっている。…
初めて鬼怒川を訪れたのは、僕が中学一年のときだった。その際に寄った日光には、成人してからも行ったのだが。遠い過去のことなので、部分的な記憶しか残っていない。 東武ワールドスクウェアを出たあと、下り線で鬼怒川温泉駅に出た。当時は父が教員だった関係で、公立学校共済組合の鬼怒川保養所「ホテルたかはら」に宿泊した。小学生だった妹が、エレベーターで昇ったり降りたりして遊んでいたので、「またあの子いるよ…
DEW(指向性エネルギー兵器)とは、レーザーなどと違って、高度に集中したエネルギーで、ドローンなどの飛行体から標的を焼き払う兵器である。ハワイのマウイ島で、住宅地を攻撃するのに用いられたとされる。 https://x.com/uzzi0323/status/1742167321077227786?s=20 その特徴としては、大空襲や核攻撃をされたかのように、アルミニウムなどの金属を溶かすほどの高熱で、標的のみを焼き払うことができる一方、青い屋根な…
雑誌『面白半分』の編集長をしていた野坂昭如は、文語文で書かれたポルノを、現代人にも紹介したくて、雑誌に掲載することにした。大手出版社にも問い合わせて大丈夫だろうと言われたが、猥褻文書販売の罪を問われ、野坂は罰金10万円、出版元の社長は15万円を科された。 猥褻が何かが問われた裁判だったが、「四畳半襖の下張」は以前出版した人間が有罪の判決を受けているので、判例に従って有罪とする判決が確定した。 …
師走に大掃除をしていたら、新潮社がかつて販売した電子書籍『四畳半襖の下張・赤い帽子の女』が出てきた。これはボイジャー社のエキスパンドブックに音声を組み込んだもので、「青空文庫」でも採用され、三十代だった僕も、自身で作成してホームページで公開したりした。とてもよくできたソフトだったが、対応していたのはWindowsXPまでで、その後のOSでは開くことすらできない。 Windows11では開けないことは分かってい…
元日の能登半島の大地震と津波は、被害の全容が明らかになってきた。輪島の朝市周辺の火災がひどく、まるで大空襲にでも遭ったかのように、車のアルミニウムまで溶け出すほどの火の勢いだった。 二日の羽田空港での日航機と海上保安庁の航空機との衝突炎上事故は、着陸してきた日航機に対し、許可が出ないまま、海上保安庁の機体が滑走路へ進入したことがわかった。海上保安庁のパイロットの誤解、または判断ミスだったかは…
2024年は元旦から能登半島の大地震と津波の被害で、一体どうなっているのかと、お屠蘇気分も吹き飛んでしまったが、夕方テレビをつけると、羽田空港で飛行機が炎上していた。海上保安庁の飛行機と衝突したためとみられる。管制官の指示を、旅客機または海上保安庁の航空機が守らなかったか、何らかのミスを犯したからだと思われる。 炎上した日航機は新千歳発羽田空港行きのJAL516便で、乗客乗員全員は避難して無事だった。…
年明け早々、能登半島で大地震が起こった。01日16時10分頃、マグニチュード7.6の地震が、輪島の東北東30キロ付近で発生した。震源はごく浅いとのこと。志賀原発のある志賀町が震度7、震度6強が七尾市、輪島市、珠洲市、穴水町で観測された。 大地震の発生で、家屋の倒壊や火災が発生したほか、日本海側に大津波警報が発令された。予想される津波の高さは5メートル。満潮と重なると、高さがさらに上がる恐れがある。日本…
アメリカのコメディー・アニメ「ザ・シンプソンズ」は、世界の秘密やこれから起こりうることを、分かる人間には分かる形でストーリーの中に取り込んでいる。 例えば、新型コロナウイルスのパンデミックが一種の戦争であって、爆弾を落とす代わりにワクチンを強制接種する。子供の命を狙うのは、爆撃のように注射器を撃ち出す医者である。 https://x.com/hankyojp/status/1405874412293791744?s=20 ところで、2024年01月…
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新型コロナウイルスのワクチンは、さまざまな有害物質を含んでおり、免疫を暴走させたり、免疫不全にしたり、血栓を作って心筋炎、脳出血、若年性認知症を引き起こす。いきなり末期癌になる人も増えている。治験中にもかかわらず、特別承認された物なので、ワクチンには、濃度の濃い物、薄い物、偽薬としての生理食塩水の三種類がある。 危険性が高いのは三回以上接種した人である。生理食塩水以外の物を、二回以上接種して…
森鴎外の『舞姫』を、初めて読んだのはまだ十代の頃で、老境に入りつつある今、四十年ぶりに読み返した。青年の時に覚えた感動がよみがえり、懐かしさを覚えた。主人公豊太郎の心の揺れや、恋人エリスの活き活きとした描写は、古文で書かれながらも、西洋文学から学んだリアリズムの成果が感じられる。 豊太郎は舞姫エリスと恋に陥り、そのために官職を解かれる。新聞社の通信員となって、エリスとその母との同居を始める。…
人工地震は善意と悪意のものに大別できます。前者は爆薬などで人工的に小規模の地震を起こし、発生した波動から地下の構造を調査するものです。後者は軍事的な意図で発生させるものです。こちらは核実験によって結果的に起こるものと、意図的に大地震を起こして、人々に危害を与える地震兵器に分けられます。 人工地震には、初期微動のP波がなく、いきなり主要動であるS波がやってくるという特徴があり、地震の波形からだ…
駿河湾で調査船ちきゅう号が何らかの活動を行っているようです。すでに4日半以上掘削を行っているという情報も流れています。 https://x.com/redbird2018/status/1782134646328930476 一方、調査船えんしゅうも、相模湾で活動中です。何のための活動かは不明ですが。 https://x.com/redbird2018/status/1782156711861924271 元ヤマハ発動機研究員で静岡大学講師だった山本寛氏によれば、「地下深くに水を流すだけで巨…
十二時半になったので、車内で「あぶり豚の蕎麦みそ弁当」を食べることにした。野沢菜飯、信州産豚バラ肉、蕎麦米素揚げ、獅子唐素揚げ、ぜんまい煮、厚焼き玉子、すんき漬が入っていた。蕎麦米の素揚げが香ばしかった。味噌はやや甘めだった。 信濃大町には静御前の伝説が伝わっている。源義経を慕って、行方を追っていた御前は、奥州を大塩と間違って教えられ、信濃大町にやって来てしまった。そこが奥州でないと知って、…
松本駅に到着した。篠ノ井線は塩尻まで通じているが、松本からはスイッチバックして大糸線に入る。おじいさんが「大糸線にようこそ」というパンフレットを配っていった。発車してしばらくすると、車内で民話を話したり、民謡を歌ってくれたりした。 安曇野に伝わる常念坊というのは、次のような伝説である。小さい徳利に二升もの酒を入れてもらった坊さんが、山の中に消えてしまったことから、八面大王の重臣常念坊に違いな…
パナソニックの4K有機ELテレビが届いて、大喜びしていたのだが、その夜、BSと4Kが受信できなくなった。衛星放送のケーブルの接合部を締め直したときに、一部を破損してしまったらしい。 ヤマダ電機に電話して、担当の人に来てもらった。破損した部分を取り除いたら、すぐに映るようになった。接合部は繊細にできているので、素人が下手に触るものではないようだ。パナソニックの保証が3年、さらにヤマダ電機の保証…
NHKのBS4Kの放送を見たくて、4Kテレビを買うことになった。ソニーは映像、音ともに素晴らしいのだが、同じソニーでも液晶と有機ELでは鮮明さが明らかに異なる。液晶は明るく白っぽいのに対し、有機ELでは明暗のコントラストがはっきりしている。気に入ったものの、ソニーだと30万近くになってしまう。また、ソニーの4Kテレビは、モニターと同じ幅の台が必要で、さらに数万の出費となる。 そこで、パナソニックの55…
MQAはMaster Quality Authenticatedマスターテープと同等の音質を持つと認められたファイル形式で、サイズをコンパクトに圧縮できる技術です。MQA-CDのリッピングの方法とパソコンでの再生のほか、MQAが立たされている現状について説明しました。 今回はパソコンですぐに開けるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「メニュー」から「新しいAcrobat Readerを無効にする」をクリックして、Acrobat Readerを再…
善光寺大門のバス停から、長野駅行きのバスに乗った。運賃は一九〇円。三十分以上余裕があったので、お昼の弁当を買った。信州山ごはん「あぶり豚の蕎麦みそ弁当」を。 十時四分発「リゾートビューふるさと」に乗った。椅子に長野のマスコット「アルクマ」の縫いぐるみが置かれていた。 長野を出て三十分ほどで姨捨の日本三大車窓が見えてきた。電車はまず坂道を直進し、スイッチバックして姨捨駅に入った。その後、ふた…
欧米では異文化や異教徒との対立が高まっている。日本人の感覚では、「郷に入ったら郷に従え」で、その国の文化を尊重し、習慣を守ろうとする。ところが、外国人の一部は、日本に来ても文化を尊重するどころか、日本人に不快感を与えても、全く気に留めようとしない。 日本人は我慢する。我慢するということは、外国では弱者だととらえられる。弱い者は徹底的に叩けばいいということになってしまう。日本人はただ、無用な対…
物理学者の立場から、時間とは何かを考察した本である。素粒子の方程式を見る限り、過去と未来を区別することはできない。にもかかわらず、過去と未来が感じられるのはなぜか。それは過去の方がエントロピー(乱雑さ)が低く、エントロピーが増大することで、時の流れが感じられるようになるというのである。これは宇宙の始まりとされるビッグバン以降のことを念頭に置いているのだろう。因果関係もエントロピーの低い状態から…
善光寺の本堂の本尊は、百済の聖明王が欽明天皇に献じた阿弥陀三尊像で、秘仏となっている。本堂の右方には地蔵菩薩の金像が立っている。その左側に、お戒壇めぐりの穴が見える。 死後の世界には太陽も月もない。真っ暗な隧道の中を、手探りで右回りに進んでいく。ところどころ、本堂の柱が立っている。人一人が進めるほどの穴を、壁を伝いながら、曲がり角の先に進んでいくと、丸い金具のような物に手が触れた。これが極楽…
4月8日はお釈迦様が生まれた日、花祭りですが、アメリカ合衆国では皆既日食が見られます。肉眼で見ると失明の恐れがありますから、安全に見る方法を事前に調べておく必要があります。 ネット上では、さまざまな情報が流れています。アメリカの実質的な大統領はトランプ氏ですが、バイデンの失脚かトランプ氏の復活が、公的に報道されるのかもしれません。というのも、EBS(緊急報道システム)の開始が予告され、アメリカ…
一太郎PadはiOS版とAndroid版があり、ワープロソフトの一太郎と連携したアプリである。旅先で感じたことなどを、以前はアプリの「メモ」に記していたのだが、これをパソコンに送る際にメールを使っていた。ただ、これだと他人に見られる恐れがある。 一太郎を使用しているなら、一太郎と一太郎Padの間で、Wi-Fiを利用してデータのやりとりができる。テキストとしてやりとりするので、送信した文章を他のソフトで編集するこ…
朝六時半に起床し、七時過ぎにはホテルをチェックアウトした。外はまだ涼しかった。これなら善光寺まで歩いていけそうだ。遠くには仁王門が見える。ゆるい坂道を上っていく。 「武田神社と同じだよ」と友人が言った。たしかに、平地からだらだら坂を上っていく感じは似ている。善光寺の門が彼方に見えるのだが、歩いても歩いてもまだ先にある。 バスは善光寺大門までしか行かない。手前にあるのが仁王門である。こちらは大…
小説作法の本は随分読んできたが、これは『大英博物館が倒れる』『交換教授』などで知られた作家、デイヴィッド・ロッジが、大学で小説の形式について講義したのち、新聞の文芸欄に連載されたものを、補筆して完成した著作である。 小説家の生の声は貴重だし、小説作法の本に書かれた経験などは、小説を書こうとしている人間には大いに示唆的だが、小説に関する種々の問題を、体系的に取り上げた書物は少ない。これは小説家…
広告を見て、高価だが買ってしまった。上巻・中巻・下巻から成り、A3変形判でかなり大きい。持ち運びには適さないので、自宅のテーブルで開いて見ている。 Google Earthがあるのに、どうして地図なんか買ったんだと友人に言われた。確かにそうかもしれない。これはお金に余裕があるが、パソコンを使いこなせない女性や老人向きの大型本かもしれない。 上巻は高校生が持っている地図帳を大型化したもので、それほど珍し…
小野清秀には『加持祈祷秘密大全』という本がある。真言秘密の巻、神仙霊蔵の巻、神法秘訣の巻から成る。秘密仏教、神仙道、神道の祈祷法に関する百科事典であり、一般に知られていない秘法の概要を知るには、不可欠というべき書物である。 今回紹介する『不動尊霊験祈祷法』は、加持祈祷の中で、特に不動明王について詳述している。本来は真言密教、天台密教、修験道の行者向けに書かれたもので、儀礼に関して事細かに説明…
突然、Amazon Echo StudioがWi-Fiにつながらなくなった。Bluetoothの接続も不安定になった。そこで、コンセントを抜いて再起動させても、Wi-Fiにはつながらず、セットアップを始めようとする。ルーターを再起動しても症状は変わらない。AmazonのAlexaアプリの指示に従ったのだが、インターネットに接続できないと言われて、それ以上進まない。 そこでAmazonのサポートに電話で連絡した。まず、Alexaのアプリを最新版にする…
情報鎖国で海外がどうなっているのか、日本のマスコミはほとんど報道しない。年金支給年齢を遅らすことで、フランス国民が激怒して、車を燃やしたり店を破壊したりの暴動が発生し、警官がデモ隊を無差別に警棒で殴っている。ブラジルやイスラエルでも、街中にデモ隊があふれて革命前夜のようになっている。 https://twitter.com/ikeTrump555/status/1639014795285524480?s=20 中国で銀行からお金が下ろせなくなって、取り…
古来、九州は西海道と呼ばれていました。火山が作り出した壮大な自然と、早い時期から流入した外国の文化・文明、それによる繁栄と歴史の悲劇、九州が日本の他の地方と異なるのは、外に開かれた国境の土地だったということです。 僕が三十代から五十代にかけて九州各地を旅して、忘れられなかった記憶を一つの紀行としてまとめてみました。旅をして何を感じたか、それが人生に意味を与えてくれるのです。 以下のリンクか…
深浦駅の手前に来ると、景勝地とされる磯浜、森山海岸が近づいてきた。そこは五能線沿線でも、美しさが随一だという。日本画の画材にされており、傾いた日差しを浴びて悲哀を帯びている。目に見える光景も、それを目にする命も、今この瞬間を過ぎれば、定かでなくなってしまうことを告げている。 ただ、写真に撮るのはなかなか難しい。五能線はのんびり走るので、目で楽しんだり、カメラを構えたりするにはいいのだが、とに…
伊豆で過ごした梶井基次郎の生と死への思い、宇野千代や三好達治との交友関係を、美しい伊豆の自然を背景に描いた小説「厚い掌」を、パソコンですぐに開けるpdf形式で配信します。以下のリンクをクリックすると、すぐにpdfが開きますので、パソコンに保存してご覧下さい。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。
西洋人が理想化したチベットと、現実がいかにかけ離れているかは、当時のチベットの現実を記した本書を見れば明らかである。中国共産党によるチベット侵攻と文化大革命により、チベット仏教の寺院の多くが破壊され、ダライラマ十四世をはじめとする高僧の多くがインドに亡命し、チベット人の信仰が弾圧されたのは事実だが、悲惨な状況にあった人民が解放されたという側面は否定できないだろう。 セライ・アムチーと呼ばれた…
自由な空気が流れていた昭和の末、修学旅行で高校生が味わった生々しい感覚、若者が貧困化する以前のユースホステルでの光景を、四国の自然や風物とともに描きました。 今回はパソコンですぐに見られるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードしてください。
河口慧海は黄檗宗の禅僧だったが、漢訳の仏典に疑問を抱き、サンスクリット語の原典、および逐語訳であるチベット語の経典を得るために、インドからネパール経由で、鎖国政策をとっていたチベットに密入国した。 チベットへは、間道を抜けて潜入を試みたが、川に流されそうになったり、吹雪の山中で行き悩んだり、盗賊に荷物を奪われたり、女性に強引に迫られたりと、冒険小説に勝るほどの苦難を乗り越え、マナサワル湖経由…
認知症を患った老母と、結婚しない兄と妹、家に住み着いた猫の兄弟。童話「茶トラのシマちゃん」のモデルとなった一家の介護の日々を、ユーモラスなエッセイで表現してみました。 今回はパソコンですぐに開けるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードしてください。
日本海が見えてきた。午後三時頃、日はまだ高く海の青が鮮やかなのだが、西に傾いてきたせいか、心待ち赤みを帯びて、海面を照らす光にも憂愁を感じてしまう。千畳敷の駅が近づくとアナウンスが入った。列車は十五分ほど停車するので、海岸に写真を撮りに行けるらしい。発車三分前に汽笛を鳴らすそうだ。 ここは1793年2月(寛政4年12月)の西津軽地震で海底が隆起した所である。満潮になると潮が満ちて来るらしい。砂をかぶ…
幼い頃から空を飛びたいという夢を持っていた。飛行機や気球を操縦するのは無理でも、パラグライダーなら挑戦できると思った。河津桜が咲く頃、僕はついに大空を飛んだのだが……。 自作の短編「大空を飛びたい」を、今回は作者自身の朗読でお届けします。ファイルは7.8megabyteあります。以下のリンクからダウンロードしてください。
新青森駅に到着した。これは新幹線開通を見越して、奥羽本線に新たに作られた駅である。構内にはリンゴの鈴や達磨、ねぶたの山車が飾られていた。奥羽本線に乗り換え、一駅で青森駅である。秋田行きリゾートしらかみは、十三時五十一分なので、駅前でラーメンでも食べようと思ったのだが、混んでいて間に合いそうにない。 列車に乗り込むと、コンビニで買った台湾まぜそばを食べた、天気は快晴なのだが、地面は雪で覆われて…
佐渡を旅した青年が、夜の海に浮かぶ漁火を眺めながら夢想する物語です。舟橋聖一顕彰青年文学賞を受賞し、「青空文庫」にも収録されています。表紙と「青空文庫」に書いたあとがきも加えました。今回はepub版(縦書き)をアップロードします。ePubは携帯端末で見るのに適しています。ダウンロードされる方は、以下のリンクをクリックなさって下さい。 isar…
JR東日本が「鉄道開業 150 年記念ファイナル JR東日本パス」という切符を発売した。これはフリーエリア内のJRと一部の私鉄が三日間乗り放題で、普通車の指定席も四回利用できて22150円というものだった。 そこで、友人と相談して十数年ぶりに東北を旅行することにした。三月初旬の快晴の日、東京駅の新幹線ホームから、九時三十六分発のはやぶさ新函館北斗行きに乗った。おしゃべりしていると、車窓から昨年夏に登った…
カルタとはポルトガル語のcartaに由来し、本来はトランプを含めた広義のカードを言います。キリスト教が伝来した頃、西欧人が遊ぶゲームを見て、国産のトランプ「天正かるた」が作られました。その後、百人一首や花札など、日本独自の物が考案されました。 子供の頃に遊ぶ「いろはかるた」は、「犬棒かるた」の名で親しまれていますが、遊びとともにことわざを覚えさせる意図があります。平成の世もいよいよ終わりが近づい…
午後六時を回ったので、そろそろ出ようということになった午後八時。を過ぎると、列車の本数が極端に少なくなるからだ。 すでに真っ暗になっていた。着替えて外に出たのだが、ほったらかし温泉から離れると、山道には街灯がほとんどないため、足もとさえよく見えない。そこで、友人がスマホで足もとを照らしてくれた。 フルーツ公園の手前の坂を通って、下っていったのだが、公園の方が街灯があって歩きやすそうなので、…
著作権が切れた書籍を電子テキストとして公開している青空文庫は、当初はテキストやhtml以外に、ボイジャー社のエキスバンドブックでも書籍を公開していた。この形式は新潮社の電子書籍でも採用され、パソコンで読むには最適なスタイルだった。WindowsXPまでは対応していたが、その後のOSでは開けなくなった。 現在、青空文庫はテキストとXHTMLで書籍が公開されている。ただ、テキストの場合は解凍しなければならず、縦書き…
高野邦夫が1962年(昭和37)2月に、五月書房から出版した処女詩集『寒菊』を電子書籍化したものです。恋愛から失恋、工員の生活、妹への思い、やがて訪れるはずの死について描いています。 1928年(昭和3)に生まれた高野邦夫は、太平洋戦争末期に予科練に入隊し、復員後は自動車工場の工員を経て、日本大学に入学、卒業後は中学、高校の教員として働きながら詩作を続けました。日本詩人クラブ、俳人協会の会員でした。19…
あっちの湯は、洗い場の横に内湯があり、屋外の露天風呂は、斜面に二列に浴槽が広がっている。その点、こっちの湯と同じような構造だが、あっちの湯の方がはるかに広い。泉質に関しては、今日は強アルカリ性の滑らかさが確かめられたから、加水されているかどうかが問題なのだろう。こっちの湯でもあっちの湯でも、休日は加水されていて温泉成分が薄く、平日なら本物の温泉を楽しめるということだ。 友人の説明によれば、強…
映像化が難しいと言われてきた星新一の世界ですが、『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』『星新一ショートショート劇場』などNHKで放送されたドラマやアニメを中心に、各作品の概要と感想をまとめました。 今回はパソコンですぐに開けるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードしてください。
ハイレゾをコンパクトにたたみ込むMQAの開発元が、経営破綻に陥ったと報じられた。MQAを再生するには、デコード用のDACが必要であり、それが普及を妨げたためと見られる。 MQAと言えば、海外の音楽配信TIDALがMQAストリーミングを行っているが、TIDAL側はハイレゾを、MQAからflacに切り替えて配信することを検討しているらしい。 一方、e-ONKYOはQobuz(コバズ)に統合されると見られ、準備段階としてWAV、MQA、MQA Stud…