縄文時代を調べてみると、代表的な道具である土器や土偶が、中期になるとすごく凝った形になったり、豊かな表現のものが多くなります。また、住居の範囲が大きくなって、その真ん中に祭祀の場といわれるものができたりします。 この道具 […]
火焔型土器に象徴される「縄文土器」。これら縄文土器の多くに表されている「縄」の文様は、いったい何を表しているのか。さまざまな説がありますが、ここに迫ってみたいと思います。 (大島直行氏『月と蛇と縄文人』を参考にさせていた […]
北海道にあるフゴッペ洞窟は昭和25年(1950年)に発見され、 そこには人物や動物、船などを象徴したような原始的な模様が彫り刻まれていました。 これは続縄文時代後半に彫られたと推測されています。   […]
縄文時代の出土品として、土偶や土器などはよく取り上げられますが、他にも多くの遺跡が残されています。今回は、縄文人が理解していたと言われていている太陽の規則性や数について、調べていこうと思います。 〇太陽の規則性を知っ […]
前回の「蝦夷(えみし)の歴史を探る」中で「他にも、有力な氏族がいたのではないか」というあたりが次のポイントだと考えていました。そこを切り口に追求してみました。 具体的には、安倍氏です。 >安倍氏は俘囚長(俘囚の中から大和 […]
縄文時代、亡くなった人を埋めて埋葬する、ということは、どうして行われるようになったのでしょうか? 魂が抜けるということ、仲間が動かなくなるということ、ずっと昔のご先祖様たちは、それらをどう受け入れ、見ていったのでしょう。 […]
【縄文人の世界観】縄文人は世界をどうとらえていたのか?その自然観から迫る!
日本には誇れる文化が多々あります。 その中でも最も古く、すべての根底にあるのが、縄文文化です。 争いごとなく、1万年以上も続きました。 現代、自然に対する捉え方は、西洋と東洋では大きく異なります。東洋、なかでも日本人は、 […]
みなさん、こんにちは! これまで縄文~古墳、続縄文時代(リンク)と追求を深めていきましたがまだ縄文時代で触れていないとある「モノ」があるのです。これもまた縄文時代の墓制を語る上では必要なものです。 今回はそんな“環状列石 […]
縄文時代以降も稲作を始めることなく、長く縄文気質が残っていた北海道。 続縄文・擦文・アイヌ文化と脈々と受け継がれ、明治直前まで縄文気質が残る地域もありました。 縄文時代まで遡ると“跡”しか残っていない縄文文化もアイヌ文化 […]
縄文時代に存在した「竪穴式住居」と「高床式住居」の2つの建築様式について。 これらの建築様式はどこからやってきたのでしょうか。 縄文時代と同時期だと考えられる遺跡、あるいは現在の生活様式からの仮説から 関係 […]
縄文時代の住居と言うか、建築物に関し考えています。最もそれらしく復元されている青森県の三内丸山遺跡ですが、よく言われる竪穴式住居の他に高床式倉庫はあるわ、三階建てで屋根も壁もない大型掘立て柱建物はあるわで、中々の混乱ぶり […]
古代の日本の歴史は西日本に寄っているところがあり、北海道~東北の歴史はなかなか捉えきれていないところがあります。果たして蝦夷とはなんだったのか。松岡正剛の千夜千冊 蝦(えみし)夷 高橋崇https://1000ya.is […]
みなさん、こんにちは! これまで縄文(リンク)~古墳時代(リンク)と「墓制」の切り口から日本人の精神・本質を追求してきました。 しかし!実はそれで終わりではないのです!今回はそんな教科書にも載らない「“続&# […]
縄文文化の伝統を受け継ぐ「続縄文時代」―1万年以上にわたって育まれた北海道の続縄文時代とは、どのような時代だったのか―
北海道南西部を含む東北地方では、縄文時代晩期に1キロ平米あたりの人口密度で関東の5倍以上もの人々が暮らしていたことがわかっており、内浦湾沿いの遺跡からは、発達した漁労具が多く発掘されていて、漁が盛んに行われていたと考えら […]
こんにちは。 今回は、日本国がどのように建国されたのか?その謎に迫ろうと思います。 日本国は元々2つの国に分かれており、それらを大和朝廷が統一したという説をご存知でしょうか?これは、中国の文献、日本書記等に […]
縄文人の世界観~万物の命の巡り、命の再生が自然の摂理2 の記事では “”【竪穴式住居】 縄文人は既に高床式の建物を造る技術があったにもかかわらず、竪穴式住居を捨てようとしなかった。また縄文人は好んで、日当たりの悪い、やや […]
皆さん、こんにちは。縄文~弥生~古墳時代へとやや大ぐくりにして日本人の期限を追究してきましたが、今回は、今年の2月に中公新書より刊行された篠田謙一国立科学博物館館長の『人類の起源-古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大い […]
歴史上は、この古墳時代に、日本に王朝や豪族が数多く現れます。 古墳時代の豪族がどのような役割を果たしていたか。 以下から抜粋して追求してみます。 歴史人 https://www.rekishijin.com/ 専門技術に […]
こんにちは!前回(海外の墓制から見る日本人のルーツ )前々回(土葬から古墳への進化の過程~弥生時代の埋葬・墓制より考える~)とお墓から見る弥生人の死生観や日本人のルーツについて迫っていきましたが、古墳につい […]
古墳時代の様子を考える上で、ヤマト政権成立前後の遺跡・神話を少しふり返ってみます。ヤマト政権誕生と出雲の関係性を紐解くと、古代勢力が瀬戸内海で対立していた痕跡が見つかります。日本書紀をはじめとする神話によっ […]
古墳はどのようにつくられたのか、当時の現場はどのように動いていたのか
みなさん、こんにちは。出身が大阪府の和泉市で、百舌鳥の古市古墳群など、古墳を目にする機会が多くありました。今回は、このような巨大な古墳はどのようにつくられたのか、世界三大墳墓のひとつに数えられる仁徳天皇陵古墳を事例に見て […]
みなさんこんにちは! 今日は民家の木造建築の特徴について追求したいと思います。 【敷地に囚われない農村民家は気象条件によって形が変わる】 京都の町家は町割りと道が規定している建物の形を規定しています。 ⇒それに対して […]
皆さん、こんにちは。今回は、これまでの追究を念頭に、改めて縄文(前16,000年頃~前3,000年の13,000年間)、弥生(前3,000年~後3世紀の3,300年間)、古墳時代(後4世紀~7世紀の400年間)を俯瞰し、 […]
日本で弥生文化が浸透しなかった事実は何を示しているか?~中国の歴史と重ねてみる
弥生時代という時代区分がありますが、一方で、弥生文化自体は日本列島全体には浸透しなかったという一定考古学的な事実があります。 --------------------- 縄文人は戦争を誘発する農耕を拒んだ? https: […]
みなさんこんにちは、前回(土葬から古墳への進化の過程~弥生時代の埋葬・墓制より考える~ )で縄文・弥生時代の人々の「死」についての価値観や意識の変化を押さえていきましたが、今回はそこに海外の墓制からの視点を加えて日本人の […]
みなさんこんにちには。先日、東京国立博物館へ足を運び、縄文から弥生、古墳時代をメインに発掘された、土器や埴輪を見てきました。 土器は時代ごとに、さまざまな形状、文様のものがあり、その意味合いもさまざまであることを肌で感じ […]
庶民と富裕層に衣装の相違/最先端の生業は鉄の生産 弥生時代のファッションは、一般庶民と富裕層で異なります。庶民階級は「貫頭衣(かんとうい)」という衣服を着ていたとされています。これは従来、長い布の真ん中に穴を開けて頭を通 […]
古墳時代の建物と社会の繋がり~争いが減り、身分階層がより明確になった~
みなさんこんにちは。 本日は古墳時代の住居・豪族居館から当時の時代背景に迫っていきます。 古墳時代の住居 神奈川県の古墳時代の住居は竪穴式住居が一般的であり、平面形が方形、床面に柱穴を掘って、 […]
皆さんこんにちは。弥生時代に関し追究していますが、今回は、そもそも弥生時代をどう見るべきか、考えてみたいと思います。 寺前直人准教授による『文明に抗した弥生の人々』 「文明に抗した」とは意味深ですが、要するに、弥生時代に […]
前回に引き続き、縄文と弥生の境目について、弥生時代が始まったとされる「水稲=水田稲作」がどのように日本で始まったか。 渡来人から伝わったことはある程度事実だと思いますが、それだけ❓でしょうか。 追求してみたいと思います。 […]
先回の記事では、弥生時代の環濠集落がなぜつくられたのか?を追求しました。今回は、その環濠集落の中で営まれていた食生活にフォーカスを当てます。 知っているようで、実は知らない弥生時代の食生活。縄文時代から受け […]
土葬から古墳への進化の過程~弥生時代の埋葬・墓制より考える~
こんにちは、今回は縄文と古墳の間の謎多き「弥生時代」について“墓制”の切り口から追求していきます。 弥生時代の人々の人の死に対する畏敬、生前の威光の示し方など、縄文時代のただ土に埋める「土葬」から数段レベルアップした「古 […]
弥生時代を追求していく上で、実は縄文から弥生への転換が実は未解明です。 (年代もいまだ研究が進んでいます) 弥生時代は縄文とのつながりが追求されていないhttps://www.rui.jp/ruinet.html?i=2 […]
弥生時代の墓(副葬品)と権力構造―権力が生まれる時代、そこで起こる変化―
以前のブログで、埴輪と土偶について、それぞれの役割の違いなどを掲載させてもらいました。今回は、そもそも埴輪という副葬品や古墳という王墓の形式がどこから生まれたのか。その起源はどこにあるのか、について見ていこうと思います。 […]
【縄文再考】力強い縄文建築と繊細な弥生建築、日本の精神はどちらにも宿っている
みなさんこんにちは! 今回は日本の木造建築の歴史についてしらべてみます。 戦後の日本近代建築において日本的な建築とは何かが議論された「伝統論争」では 「縄文」と「弥生」の対比が用いられました。 […]
皆さん、こんにちは。弥生時代あたりの追究を続けています。弥生時代になると、青銅器が現れ土器とは一段上の「文明」「技術」に到達しました。青銅器は、急に日本に現れたのではなく、メソポタミア、エジプト辺りの遺物が最古と言われて […]
弥生時代の集落は掘立柱建物と竪穴建物が混在するかたちで営まれていたことがわかっています。そして、集落は例外なく防衛用の堀である「環濠(かんごう)」で囲まれていたことも。 弥生時代の集落は、戦いに備えていたこ […]
こんにちは、今回は縄文人の死生観について追及していきます。 現代では“死”は忌み嫌われるものであり、生者を「この世」死者を「あの世」と分けて考えることが当たり前になっている。 では、火葬が一般的ではなく、埋葬という形で故 […]
埴輪はつくられたのは、3世紀後半~6世紀頃と言われています。埴輪の形状を見てみると、筒状のものや、家、船、楽器をひいていたり、農具を持った人型など、その形状は様々です。そもそも、埴輪とは何のためにつくられ、 […]
弥生時代の大きな追求課題 何故人類は、国家制度に従うようになったのか http://web.joumon.jp.net/blog/2022/06/5159.html 弥生時代もまた各諸説,仮設があり、まだまだ未解明な部分 […]
縄文の木工技術は約6千年ほど前(縄文前期)から遺構が見つかっています。 今週から木工技術(乗物(丸太船)、住居、道具etc…)について追求を深めていきます。 ■木利用と木工技術の歴史 縄文時代の遺構から […]
弥生時代の大きな追求課題 何故人類は、国家制度に従うようになったのか
皆さん、こんにちは。そろそろ縄文時代の後の時代を検討してみようと思います。 画像は(国立歴史民俗博物館研究報告第185集2014年2月「倭における国家形成と古墳時代開始のプロセス」岸本直文大阪市立大学大学院文学研究科教授 […]
【縄文再考】なぜ、極寒の地に縄文文化が華開いたのか?(北海道・北東北の縄文遺跡群)
2021年7月、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に登録されました。 なぜ寒冷な地域なのに、縄文文化が華開いたのでしょう。 これには、確かな理由があるんです。 ■想像以上に豊 […]
こんにちは。 今回は縄文時代に使用していたとされる“弓矢”についてどの程度の獲物を仕留める能力があったのか、どのようにして狩りに活用していたのかに迫っていきたいと思います。 皆さんも […]
縄文土器と渦巻文の謎―なぜ、土器には渦巻文様が多く用いられるのか?―
今回は、多くの縄文土器に用いられる「渦巻文様」について見ていこうと思います。 渦巻文様自体は、土器に限らず、世界各国の歴史的遺産から発見されています。特にBC3000年頃には、石や粘土に渦巻きを用いた出土品 […]
【縄文再考】火の使用は縄文人の自然に対する観念・追求の賜物、現代社会の可能性
火の使用の起源がいつかは、いまだ定まっていないところですが、縄文時代も土器を中心に煮炊きをしている等、火をコントロールできるようになっていたと考えられます。 今日は、日本での火おこしの文化や発火法などに焦点をあてて、追求 […]
皆さんこんにちは!前投稿に引き続き知能進化はどのように行われていったのか、 言語という切り口から追求をしていきたいと思います。 https://www.brh.co.jp/publication/journ […]
人類の知能進化は何時から?←200万年前(ホモ・エレクトス)の「前」から
皆さん、こんにちは。 森林から離れ、洞窟に隠れ住んで生き延びた人類。生き延びるためには、知能真価が不可欠。今回は、人類が何時頃どのように知能進化したのか、今回追求してみます。 体毛が薄くなることで脳が進化!? 大型類人猿 […]
「なぜ、人類は木から降りて地上生活を始めたのか?」 上記の議論はよく聞きますが、一般的にはすぐにアフリカのサバンナ生活を始めたというイメージが定着していると思います。しかし、最初期の人類は、森林環境、あるい […]
なぜ人類は洞窟から出ることができたのか~縄文時代における大型動物の絶滅について
みなさん、こんにちは。 この間、類人猿を中心に追求を進めてきました。木に登ることことができなくなった類人猿は、長い間、他の動物が近寄らないような洞窟で生活するようになりました…ようやく洞窟を出ることができたのは、縄文時代 […]
古人類の足の指が変化したのはラミダス猿人とアファール猿人の間 サル間闘争に負けた末の集団逃避行
東大総合研究博物館で公開されたアルディピテクス・ラミダスの全身骨格化石の複製 画像はこちら「JT生命誌研究館」から 皆さん、こんにちは。今回は、人類史の転換点。森林から離れたのは何時か、というお話です。 研究を伝える記事 […]
火の使用は約80万年前。エレクトスの居たユーラシアでの発見が多い
みなさん、こんにちは。 前回(4/8)の記事では、人類が人類たる特徴について、「火の使用」を挙げました。 火は、本能で生きる動物にとっては危機=恐怖の対象ですが、人類は観念機能を使って火の奥にある法則を見出し、活用しまし […]
こんにちは! 約600万年前のアフリカにいた人類の祖先、猿人はすでに直立していて、約300万年前には完全な直立二足歩行になったそうと通説では言われてい […]
前回の記事ではホモ・サピエンス、ネアンデルタール人、デニソワ人、ホモ・アンテセッサーの関係についてまとめ、ホモ・アンテセッサーはアジア起源説という可能性が高く、ネアンデルタール人やデニソワ人の絶滅は滅ぼされたという受動的 […]
みなさん、こんにちは。 この間、類人類を分析して人類の起源を追求してきましたが…そもそも、なにをもって人類というのか? 脳容量が重要な要素になるとは思いますが、どのような行動をとるようになったところから人類といえるか、そ […]
こんにちは! 前回の記事では、「現生人類につながる類人猿はユーラシア大陸で生まれた」という認識を整理しました。今回は、その続きを追求していきたいと思います。 類人猿は、ヒトに最も近い仲間であって分類学上はと […]
「かつてアフリカにはゴリラやチンパンジーに極めて近い類人猿が生息し,その後絶滅したのは間違いない。これら2 種は人類に最も近い類縁だから,私たちの祖先は他のどの地よりもアフリカ大陸に住んでいた可能性が高い」。 ダーウィン […]
ホモ・エレクトスから現生人類へ 拡散するための知能進化と豊かな交配が人類へ繋がる
皆さんこんにちは。これまで人類の起源を追求してきました。 前々回は、 「脳容量950㏄。原人の中で最も繁栄した種として知られているホモ・エレクトスは、アジアにもアフリカでも化石が出土しています。」 「広域で […]
ネアンデルタール人とホモサピエンス、デニソワ人はホモエレクトスから分岐した可能性が高い?
■ネアンデルタール人とホモサピエンス ネアンデルタール人は約40万年前に出現し、約4万年前に絶滅したと考えられている化石人類、ホモサピエンスは30万年ほど前に誕生した新人と言われています。 様々な研究があ […]
これまでの追求ではホモ・エレクトスは広範囲で繁栄し、様々な種へと分岐していることがわかりました。また、猿人から原人へのつながりは不明ということも分かっています。時期も被り、明確に起源が分かっていません。 今 […]
【縄文再考】まとめ②~縄文人が対峙してきた自然外圧→高い自然外圧をも受け入れ、適応を繰り返してきた。それが縄文文化そのもの。
前回記事(【縄文再考】まとめ①~縄文体質は今も日本人の基層をなす~ )でも紹介した通り、今回は縄文人が対峙した自然外圧について整理し、縄文人がどのように適応し、どう生きてきたのかを追求していきます。 &nb […]
【縄文再考】縄文時代と古墳時代の精神性の違い、全ては稲作から始まった?
皆さんこんにちは! 今回は縄文時代の社会構造や精神性を古墳時代と対比しながら明らかにしていきたいと思います。 弥生時代は600年、古墳時代は400年続いたことに対し、縄文時代は約1万年間と言わ […]
こんにちは! 2021年9月からシリーズとしてお届けしてきた【縄文再考】のまとめを行いたいと思います。これまで、45記事の追求をしてきましたが、そのなかで見えてきた中身は何か?新しい認識は何か?今回のまとめ記事ではシリー […]
過去いくつかの記事を書いてきましたが、最終的には「祈りの道具」という結論に至りました。 が、縄文土偶は弥生時代に入りほとんど製作されなくなりました。 つまり、創る必要がなくなったと言えます。 では、縄文時代 […]
【縄文再考】縄文文明の原理を探求する①~縄文の8つの文明原理
この間、【縄文再考】シリーズを追求してきました。 「これまでの縄文観を覆す、新たな事実が見つかってきた」にある通り、最新の調査・研究により、これまでの縄文観を覆す、新たな事実も見つかってきました。 その上で、当ブログの過 […]
【縄文再考】鬼界カルデラ噴火による自然サイクルの乱れが縄文人の人口減少につながった?
皆さんこんにちは! 先月は日本からおよそ8000キロ離れたトンガの海底火山が噴火しました。 今回のトンガ噴火で放出した力学エネルギーは広島原爆爆発の数百倍といわれています。 縄文時代でも鬼界巨大カルデラ噴火 […]
【縄文再考】 人類のアジア起源説 オランウータン~から縄文人まで
皆さんこんにちは。 今回は、縄文人がどこから来たのか、人類の起源までさかのぼって検討します。 実は、人類の起源はオランウータンの祖先、従ってアジア起源でもあり、そのままアジアの人類進化に繋がり、縄文人の起源も明らかになる […]
【縄文再考】自然災害を恐れるのではなく、注視し、生き方を変え、適応(共存)していく縄文人の底力
みなさん、こんにちは。 今回は、縄文時代における人口、縄文人たちの生活に大きく影響を与えたであろう『災害』について分析していきます。 そもそも、縄文人に影響を及ぼした災害って何なのか、どんな被害を受けたのか、そして縄文人 […]
【縄文再考】 日本列島の稲作起源(稲作は舶来の食糧生産技術)
みなさん、こんにちは! 縄文時代の後半・晩期から、稲作が既に日本列島に流入していたことが当ブログの追求でも明らかになってきました。さらに詳しく調べていくと、初期に流入した稲は、陸稲耕作に適した品種であったこ […]
【縄文再考】これまでの縄文観を覆す、新たな事実が見つかってきた
この間、縄文再考という視点で追求してきましたが、最新の調査・研究により、これまでの縄文観を覆す、新たな事実が見つかってきました。 今回は、これまでの追求を整理・紹介します。 ①2重構造の日本人⇒3重構造の日本人 ht […]
【縄文再考】様々な地域から来て日本列島で混血した縄文人≒「多様性が縄文時代の人々」
旧石器時代の人類到達ルート 画像はこちらから 皆さん、こんにちは! 今回も、縄文人のルーツを探るお話です。人類の拡散とも関連します。 遺伝子は、DNAの塩基配列に表れる遺伝情報。分子生物学で盛んにおこなわれるミトコンドリ […]
【縄文再考】縄文人は「女の家」「男の家」「若者の家」とすみ分け、社会的分業を高度化し自生力を高めた
先日は竪穴住居について記事を書きました。 【縄文再考】全国各地にある竪穴住居は北方適応住居だった。シベリアから技術流入したか? 茅葺きや土屋根、凍結深度以下、2つ1セット、夏用冬用など様々なキーワードが出てきましたね。 […]
【縄文再考】身分や階級は関係ない!~自然に対する畏敬の精神が、世代をこえて集団をつなぐ~
(伊勢堂岱遺跡・環状列石。上が北東。環状列石A(右上)、環状列石B(左上)、環状列石C(下)。 縄文人の死生観とは?―青森県企画政策部世界文化遺産登録推進室 世界文化遺産登録専門監 岡田康博:https:/ […]
みなさん、こんにちは! 「【縄文再考】渡来人と縄文人の相互依存による進化」では、 縄文人の精神性をより解明していくため、弥生時代における縄文人の変化について分析をはじめました。 弥生時代を丁寧に読み解くこと […]
みなさん、こんにちは! 縄文時代の遺跡から発掘される遺構や遺物、遺骨等は、近年の技術革新により、かなり詳しい検証が可能になっています。新しい発見が相次いで発表されることで縄文時代の謎に迫れるのは、とてもワク […]
【縄文再考】大陸と縄文③~縄文・長江文化の底流にある精神とは?
前回、前々回で、日本列島と大陸の、耳飾りや石斧・土器などの文化的類似性を紹介してきました。 縄文文化は「列島単独ではなく、日本海を囲む横断的な文化圏」の中で育まれたのです。 今回は日本列島と大陸の文化の底流 […]
【縄文再考】そもそも人類の起源はどうなの?アジアのヒト進化を考える
縄文中期(紀元前4500年頃)には26万人も居たとされる「縄文人」。日本の国土の総面積は約37万8千km2でほぼ7割が森林なので、単純計算で森林以外の部分の4㎞四方毎に10人の集落がある位の密度です。集落同士の交流や婚姻 […]
【縄文再考】全国各地にある竪穴住居は北方適応住居だった。シベリアから技術流入したか?
縄文人の生活に欠かせない竪穴住居。茅葺き屋根の姿が一般的には認知されていますが、最近の研究で、「土屋根もあった」というニュースが話題になっています。 また、「凍結深度以下」まで掘り、地熱利用していたという説や、食料貯蔵説 […]
【縄文再考】すべては循環し死者は生者と、そして集団と共に生き続ける
(石秋田県大湯ストーンサークル館:万座環状列石) 皆さんこんにちは! 前回は縄文早期から出現した集団墓の形態から縄文時代の集団の形態について辿ってきました。 縄文時代は集団墓に限らず多様な埋葬形式や墓の形式が存在していま […]
みなさん、こんにちは! 今年の秋ごろから追求を深めてきた縄文人のルーツについて、今回記事で一旦の区切りとしてまとめておきたいと思います。これまでの追求で、現代日本人につながる祖先集団のルートを […]
みなさん、こんにちわ! 先日は、「縄文土器総論」として、縄文土器から見る縄文人の精神性・技術力をまとめました。 ‐‐‐ 命を喰らう器「縄文土器」だからこそ、生命への感謝と再生への祈りを込めた縄文人。 ありのままの自然界を […]
【縄文再考】大陸と縄文②~日本海の海流に乗って大陸から文化が届き、列島産・黒曜石は海を渡って大陸に広がった
前回、縄文時代から大陸と列島は相互に影響し合い、耳飾りや石斧・土器などで類似性があることを紹介しました。 国境のない時代、縄文社会は大陸と分断していたのではなく、日本海を囲む横断的な文化圏の中にあったのです。 今回は、さ […]
【縄文再考】研究者の多くが矛盾した立場をとる単一起源説は東アジアを説明できない
皆さんこんにちは。 今回は、少し視野を広げて人類の起源に関するお話です。 よくミトコンドリアDNAやY染色体DNAなどで、人類の起源はアフリカの一人の女性と言われますが、そのことに関しもう少し正確な検証が必 […]
【縄文再考】単一集団から組織集団へ、集団間のつながりが持続可能性と多様性の幅の広さを生み出した
みなさんこんにちは! 前回は定住化した縄文人の集団生活と集落の形成過程から集団をどのように形成していったかを辿ってきました。 今週は墓や埋葬方式から共同体として生きる縄文人の集団形態についてもう少し深堀していきたいと思い […]
縄文再考~自然への注視・一体化で定住を可能にし、1万年以上もの時代を築いた~
これまであらゆる切り口で縄文再考してきました。その中でも 「争いの跡がない。贈与としての土器。祈りの土偶。」 などの追求で確かになりつつあるのは縄文時代の”共同体性”。定住を始め、集落を築き、集団で生きる中でも争いが起き […]
縄文再考:縄文人のルーツ④~旧石器時代から縄文時代への変化~
みなさん、こんにちは! 今回は、旧石器時代→縄文時代の変化について考察します。 これまで当ブログで考察してきた現代日本人につながる祖先集団のルートの仮説は以下の通りです。 ①旧石器時代にシベリア経由で到達し […]
縄文再考と題して、これまで縄文土器について4回追求を塗り重ねてきましたが、一度ここで総論としてまとめておきたいと思います。ぜひ興味のある方は過去の記事も目を通してください♪ 第1回:縄文人の外圧と生命観 http://w […]
【縄文再考】大陸と縄文~縄文前期から列島と大陸は関わり合い、日本海を囲む文化圏があった
みなさんこんにちは! 今日は大陸と縄文について。 これまで縄文時代は列島内での交流はあるものの、ほとんどの期間は鎖国のような状態として分析されてきました。 大陸からの文化の流入が本格化したのは縄文晩期(約3000年前)と […]
縄文時代再考:縄文に稲作が無いのは、政治、徴税が無い=国家が無いから!
皆さん、こんにちは。 今回は、縄文時代の暮らしに迫る「稲作問題」。 縄文時代に稲作が殆どないことは既に知られたことですが、ではなぜ縄文人は稲作をしなかったのでしょう? 今回その謎に迫ります。 稲作は国家により行われる 日 […]
【縄文再考】定住化に向かった縄文人。自然サイクルから栽培等を見出し生産力増⇒人口増⇒集団内の役割と統合を強化
みなさんこんにちは! 前回は縄文の時代ごとに洞窟から竪穴住居への変化について辿ってきました。(→リンク☆) 今週は定住化した縄文人の生業と集落の形成過程から、集団をどのように形成していったか、その背後の構造に迫っていきた […]
―縄文再考- 土偶は祈りの道具であり、精神性そのもの。注視し感謝し、そして「種を残す」第一義の集団課題へ立ち向かっているのです。
みなさん、こんにちは! 縄文時代の各時期の外圧状況と土偶の形から改めて土偶の役割を考えてみます。 今回の追求で固定したいのは、 ①縄文時代の土偶は祈りのを対象に伝える道具だったということ。 ② […]
【縄文再考】命への感謝と再生への願いが込められた縄文土器文様
皆さん、こんにちわ! 先日掲載した縄文土器シリーズでは、中期縄文土器を照準を絞って分析し「自然の注視・一体化が収束軸であり、それが美しさを形作っているのではないか」という仮説を以下のような特色から考察しました。 ①自然に […]
【縄文2021】~縄文に立つ東京。東京の島嶼部で見つかる縄文の痕跡
みなさん、こんにちは。 前回より始まりました、「東京に生きた縄文人(2021/10/9~12/5 @江戸東京博物館)」視察レポートの第二弾! 今回は、東京都の島嶼部である伊豆諸島で多く見つかっている縄文遺跡の紹介をします […]
【縄文2021】~縄文に立つ東京。東京湾に集結した縄文人を支えた基盤とは?
みなさん、こんにちは。 縄文再考をテーマに、これまで縄文土器や土偶、縄文人の経路等を追求してきましたが、本日は本やネット情報だけでなく、リアルに縄文を感じながら追求していきます。 2021年10月9日から江戸東京博物館で […]
縄文再考;縄文時代の中間まとめ 本流は南方からの到達組だが他にも居る
皆さん、こんにちは。 今回は、これまでの追究(土器や土偶、人骨、住居跡、寒冷化、ハプログループなど)を年表に纏めてみようと思います。 ↑画像クリックで拡大 この年表で、トピックと思われるものを書き出すと、以下の通りです。 […]
縄文再考~土偶は女性への贈与品!?欠乏の強い男こそが集団を強くする男~
みなさんこんにちは。 今回は縄文時代の土偶から分かる性生活について追求していきます。 始まりは定住化からです。定住するようになってから土器、土偶が作られるようになりましたよね。 この頃は温暖化が進み、降雨を […]
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