ビルの谷間に堕ちた空は不毛地帯 暗闇に気怠さが漂う路地裏では キャッツアイ光らせた黒猫がクラッキング 取り損ねた獲物を眼で追い声を荒げる アンバランスな妄想に酔い始めた僕らは 知らぬ間に目的の無い窮地に追いやられ ひたすらのたうち回る自分の影を追い駆け センセーショナリズム絡ませた 卑劣なナンセンスジョークで炎上 誰が憎いのか愛おしいのか 虚しさ蔽いつくした心を 冷い愛ひと雫たゆませ いたぶり消してくれないか 何が欲しいのか切り捨てたいのか 空虚なシチュエーションが空廻り 残酷な人生も「みなも」で揺れ 無情に捨ててくれないか 悪臭を撒き散らした突き立つ煙突の終焉 眼障りのいい変化にざらついた記…
夕べの雨で濡れた空 鳥が囀り木の葉を揺らし 小さな雫を散らして飛び立つ あなたと一緒に歩いた石段に 今年も咲いた紫陽花の花 それは薄紫の儚い言の葉 あなたが居た日にはもう戻れないんだね 傷ついた心の破片が残した あなたとの思い出を抱いたまま 涙の海に落ちた私は それでも声が聞きたくて あなたが残したボイスメールを 繰り返し繰り返し聞き続けた ミルク色の風が吹くと 零れる陽射しはまたまどろみ 雲の切れ間から降りそそぐ雨が あの日の二人を描きはじめる 私の待ち受けで笑ってるあなた どんなに願おうとも叶わない愛が ふたりでいた日にはもう戻れないんだね 相合傘ではいつも肩を寄せ合い 私が濡れないよう抱…
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