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新 迪之生
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住所
三鷹市
出身
吹田市
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2011/01/14

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  • 詩:生きはじめ

    ■生きはじめ何かをして、 生きている。何かをしないと、 生きていけない。近頃、私は自分の足元ばかり気にしていたから、珍しい雪も変わる景色もただ、ただ、煩わしくて……胸の底に溜まるんです私の仕事を邪魔するな!危険で

  • 詩:種子

    ■種子「本当ですか?」瞳が揺れる。彼女が 生き物であることに気付いた。「はい」彼女が 命に気付いた。生命を宿す選択示に。それはただ事ではない。恐怖だろう。嬉しい 違うよ、恐怖。知り合い 友達 親友 恋人家族それは怖

  • 詩:鬱の渦

    ■鬱の渦眼球が 底へ沈むように 暗い閉じ込めるような 窓 は 陽気 と 風 を 誘い →私を溶かそうとするその身正座 でうな垂れて背は猫を超えたアルマジロ必死に濁流を見せぬように耐えるだが

  • 詩:目を逸らせ

    ■目を逸らせ街灯ギラギラ、夜更けの道はめまいを誘う。 逃れたい気持ちが家路を焦らせるのに、 近い距離が果てしない。 歩いているのは自分なのに。 視界は自分のものではなく、 誰かの目を借りているようだ。

  • 詩:一人が調味料

    ■一人が調味料今宵 時を隔て宴が行われる苦い酒も安いつまみも 世話しなく放たれる 言葉の香料と 再び紡がれる 繋がりの糸に染み付いた歴史の味で豊かな香りと芳醇なうまみが生まれる酒の年月は要らない私達が刻んできた時間が

  • 詩:攻撃て……木

    ■攻撃て 木逞しい 落葉樹はまるで攻め立てる攻城の帝王か冬のその身 剥き身の勇ましさ 縦に割れた切り傷は 名誉 滑る程の美しき身は 誇り 豪華に装飾された 葉の鞘を抜くと私を打ち破る無数の槍を繰り出す

  • 詩:大きな木……だけ

    ■大きな木……だけ広い森木々や草花に水の流れ鳥のさえずり獣の足音触れ合う葉の音帰巣を促す蒼い香り晦ます斜陽身を溶かす風恍惚となる熱 ありますか? 見えてますか? 香ってますか? 触れてますか?視線は 常に前香りを

  • 詩:中村へ

    ■中村へあんなことをするなんて幼い私の脳みそは吹き飛んだよ。皆 優しく私の散り行く脳を丁寧に集めてくれなかったら目も見えないまま私はあなたをカッターナイフで刺していたかもしれないあなたの行為は それほど私に激しい眩暈

  • 詩:何枚も仮面をかぶって

    ■何枚も仮面を被って……1枚めくって中を覗き、2枚めくって中を開いて、3枚めくって核心に迫る。はずれ。「どれだよぉ」「わからない。わからない」「だってさ、私にも分からないんだもの」なんて、君は はぐらかすんだ。

  • 詩:濁らぬ瞳

    ■濁らぬ瞳あなたはこうしていた。手を蛇のように動かし、口から出る言葉はあさってへ飛び、理解出来ない笑顔を浮かべ、そして、じっと視線を合わせる。まるで一人の動物。……怖かった。あまりに私たちと違うから。『逆さまの風船』『ファ

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