「実存主義哲学」なるものがある。実存主義というので有名なのは、フランスの思想家J・P・サルトルだが、その祖とされるのは19世紀のセーレン・キェルケゴール。今は…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
動物園で飼われているゾウの足には足枷のような小さな鎖がついている。ゾウの力をもってすれば、簡単に引きちぎることができるほどの細いものだが、決して、そのようなマ…
♪ シャバダバ、シャバダバ、シャバダバダーッそんなジャズが流れていたのは随分と昔の頃。この”シャバダバ”が醸し出すイメージは、「11PM」。当時の番組のテーマ…
タレントでマルチ人間だった大橋巨泉が晩年期、「人生の贈りもの」と題する記事を新聞に寄稿していた。そこに書かれていたのは、「本当の幸せは、名声を得ることでも、会…
「冒険」という言葉は、若い心をくすぐる力を持っているように思える。わが子供の頃には『冒険王』なる月刊漫画雑誌もあった。様々な「冒険」に心をときめかしたような時…
先日、アメリカの調査会社が、日常生活の「幸福度」を調査し、その結果を公表した。結果として、高い国の順位で言えば、1位フィンランド、2位デンマーク、3位アイスラ…
2012年1月、イタリアで起きた大型客船「コスタ・コンコルディア」の沈没事故から11年が経過した。事故当時、船長がとった行動が問題となるなど世界が注目した海難…
マヤ文明は、メキシコ南東部やグアテマラ、ベリーズなどの地域を中心として栄えた文明。ユーラシア地域などと隔たっていたせいで独特の独自文明を築いていたと言える。そ…
アメリカ大統領の中でも、ジョン・F・ケネディ氏ほど、好印象の鮮烈なイメージを残した大統領はいなかっただろう。彼がアメリカの国家元首として、就任式に臨んだ日は、…
最近、また映画のジェームズ・ディーン(James Dean) が人気だという。彼は1955年に『エデンの東』で初めて主役を演じ、そこで好評を得、続く『理由なき…
大相撲の初場所が開かれている。横綱・双葉山が69連勝でストップとなったのが、昭和14年(1939年)の初場所。伝説の力士・双葉山の体躯的な記録を見ると、身長1…
人は、自分を取り巻いている環境や世界をイリュージョン的思考回路を使って認識するという。すなわち、映像を伴った回路で理解する。こんな認識方法が、もしなかったとし…
春闘方針が決定したようだ。ここしばらくは闘う姿勢もなく過ごしてきたように見えたが、今年は例年にない対決姿勢が見えている。それは、むしろ企業側の方がアップを意識…
夏目漱石に関する画像としては、決まって二枚の写真しか思い浮かばない。そのうちの一枚は、千円札を見れば出てくる、あの一枚。そして、もう一枚は、大喪の礼の時に撮っ…
「宝くじが当たったら幸せになれるか?」というタイトルがついたショートコラムが出ていた。かつて、しばらく宝くじを買っていた時期があった。高額はもちろんのこと、低…
漢字に対する考え方をすっかり変えてしまったのは、白川静氏。彼の著書『口(サイ)の発見』は、漢字研究の世界を大きく変えた一つ。この漢字の「口(クチ)」という文字…
島崎藤村の作詞した歌曲に『椰子の実』というのがある。「名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ故郷(ふるさと)の岸を 離れて 汝(なれ)はそも 波に幾月…
芥川龍之介に『侏儒の言葉』という著書がある。これは、教訓的な内容を含む箴言集。その中の一節に「遺伝、境遇、偶然。我々の運命を司るものは、この三者である」という…
今を去ること10年余り前の、2012年の新年早々の大きなニュースをチェックすると、ユーロが100円を切ったという記事が出ていた。当時、日本の旗頭のような輸出企…
日本のテレビ番組には、一般人が参加するクイズ番組が少なくなってきた。かつては、一般人が、クイズ番組に出ることによって一躍人気者になったケースもあったが、最近は…
ロンドンの観光名所になっているウェストミンスター宮殿 (国会議事堂) の横にある”ビッグベン”と呼ばれる時計塔は、今、先端部分は40センチほど傾いているそうだ…
コロンブスが、大航海をするきっかけになったのは、14世紀のイングランドの騎士ジョン・マンデヴィルの一冊の本からだった。『東洋旅行記』の名で書かれ、数カ国語に翻…
10年ひと昔というが、その頃、南米ベネズエラのチャベス大統領は、国民的な人気があり、反米の大統領として世界に轟いていた。そんな彼が、2011年12月の演説が面…
郷土気質というものがある。有名なところで言えば、熊本・肥後の「もっこす」。土佐・高知の「いごっそう」。名前を聞いただけで「頑固さ」のイメージがわく。関西にも、…
スターバックスがロゴを刷新してから10年以上が経過した。創立40周年を記念して、CEO のハワード・シュルツ社長が「過去40年の間、人魚はずっとここにいた」と…
初売りに並ぶものの一つに「福袋」がある。たいていは、金額以上のものが福袋の中に入っている。楽しみにしている人も多い。期待しているものが入っているとラッキーだが…
中央自動車道を山梨県側に入ったところに談合坂サービスエリアがあるが、この「談合」の文字を見ると、つい笑ってしまう。「談合」と言えば、利益誘導型のいかにも怪しい…
冬の寒い日にヒューヒューという口笛にような音をたて冷たい風が吹きすさんでいることがある。あの笛のような音を虎落笛(もがりぶえ)と呼ぶ。虎落(もがり) とは竹で…
正月に初詣に出かけた。たいていは、いちばん近い氏神様のところにお参りに行く。鎮守の森は、我がマンション敷地の斜向かいにある。普段、この鎮守の森のご厄介になって…
「臨時ニュースを申し上げます! 臨時ニュースを申し上げます!今、ニュージャージー州で火星人による襲撃が起きています。あ~大混乱となっている模様、、、」(背後で…
お正月に食べるおせち料理は、その品目から縁起をかつぐ意味合いが込められている。一方、薬膳料理の様相を持っている。薬膳料理と言えば、薬効が認められる料理の事を指…
新年明けましておめでとうございます。今年は、数えてみれば卯年。すなわち、うさぎ年。うさぎの特徴としては穏やか、子孫が多い特徴があるが、全体としては、「家内安全…
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「実存主義哲学」なるものがある。実存主義というので有名なのは、フランスの思想家J・P・サルトルだが、その祖とされるのは19世紀のセーレン・キェルケゴール。今は…
当方は四字熟語に、つい惹かれるところがある。漢字クイズなどで難解な文字が入った四字熟語が出題されると妙に燃える。例えば「喧々囂々(けんけんごうごう) 」と「侃…
先月の「休筆」から1ヶ月ほど経ったことになる。医師が施すべき処置が済み、自然治癒に任せるほどになったということで、一応の「癒え」に入って2週間ほど経った。人か…
こんなに暑くなるとビールが欲しくなる。ビールの誕生は、およそ紀元前4000年のメソポタミアでのことだという。誕生は、予期しないものが偶然生み出されるというセレ…
「なめんなよ」という表現は、あまり、紳士的な言葉とは言えない。今日の石破首相の発言「なめられてたまるか」という言葉が話題になっている。これは、トランプ大統領と…
我が地域の裏山に相当するところに六甲山(ろっこうさん)という山がある。931メートルという高さで、ケーブルカーなどもあり気軽に登れる山だが、意外に遭難も多々あ…
アイルランドと言えば、何かにつけてケルト人やケルト文化が取り上げられる。多神教の雰囲気を持った文化だが、そのケルトと言っても、それほどの昔の話ではなく、紀元後…
心の中にあることを言わないで溜めておくのは精神衛生上良くない。『徒然草』十九段に「おぼしき事言わぬは、腹ふくるるわざなり」と出てくる。著者・吉田兼好の時代には…
「もったいない」という言葉がある。漢字で表すと「勿体無い」となるが、この「勿体」という言葉はもともとは仏教用語で、「本来のあるべき姿」を意味する言葉。「もった…
芥川賞は、今はそれほど大きな話題とならないが、1969年の受賞作・庄司薫『赤頭布ちゃん気をつけて』は、大きな反響があった。この小説は、大学紛争のため東大の入試…
「ここがロードスなり、ここで跳べ」という言葉がある。これは、イソップの寓話に出てくる話。あるホラ吹きの男がいて「オレは、(ギリシャの)ロードス(島)にいた頃、…
いつの頃からか、スポーツニュースが始まると大谷選手の活躍から放映される。メジャーの選手とも伍して戦える日本の選手がいることが素直に誇らしく思える。もう、メジャ…
「不如意」という言葉がある。これは、漢文のように返り点をつけて読み下すと「意の如くなら不(ず)」となり、これを簡単に表現すれば「思い通りにならない」。この「不…
今年のカンヌ映画祭、最高賞のパルム・ドールは、イランの映画監督ジャファール・パナヒ氏の"Un Simple Accident" が受賞して閉幕した。世界には、…
「何もなければ、また来週」先週、わが外国語スクールの生徒さんが帰り際に外国人講師に発した言葉。言われた時には、その講師は真意が良くわからなかったが、すぐに納得…
時々話題になるものに学歴詐称がある。こと選挙になると、その時に提出した学歴に偽りがあると、当選しても無効となる。何人かの国会議員としての当選者が職を追われたの…
近未来を扱った映画の中でアンドロイドに向かって"Are you Real (human being) ?" と訊くシーンがある。本物の人間か、それともアンドロ…
このたび、肺炎のため10日間の休筆を行い、その間、皆様の応援がありましたことに感謝したいと思います。だけども、まだ快癒とまでは行っていなく、いまだにモヤモヤと…
クルマを車検に出した。いつもお願いする自動車整備工場は、いかにも車好きのメンバーで構成されている。車検が通るまでの間、いつも代車を用意してくれるが、そこの整備…
先日の日曜日、近所散策をしていると、向かいからくるTシャツ姿の男性の顔に見覚えがある。誰だっけ? 最近、半ボケのせいか思い出せない。と、そばを歩いていた若い男…
パリ・オリンピックも、いよいよ開幕間近となる。今回は、32競技329種目で熱戦が繰り広げられる。ロンドンでは、26競技302種目であったことから思えば、ブレイ…
松尾芭蕉の句に「這(は)い出(いで)よ かいやが下の ひきの声」とある。「かいや」は養蚕部屋。「ひき」とは蟇(ヒキガエル)のこと。これは、『奥の細道』の中で詠…
高村光太郎は彫刻家でもあるが、詩人としても知られる人物。彼の詩に「根付(ねつけ)の国」というのがある。「根付け」とは印籠(いんろう)などを帯と結ぶための紐(ひ…
四字熟語に『捲土重来 (けんどちょうらい)』 というのがある。ちょっとむずかしい表現だが、意味としては、「一度失敗した者が、再び勢力を盛り返してやって来る」こ…
イタリア料理のお店で「リストランテ」と呼ぶのは、高級なレストランで、大衆的な食堂は「トラットリア」と呼ばれるのが通例。「オステリア」は居酒屋を意味する言葉だが…
バイデン大統領の次期大統領選への出馬に関して日増しに反対の声が高くなってきている。現在81歳。もしトランプ大統領が返り咲いたらそれも恐怖だが、バイデン大統領が…
いよいよ大阪万博が近づいてきた。その大阪だが、江戸時代は、庶民が作った自由な街。幕府のお膝元、官僚的な江戸とは違う文化が形成された。当時の大坂は、公共事業に関…
思いを寄せている人に、「あなたのことは忘れました」と言われるとショックだろう。ところが、これを逆手に取ることによって、かえって想いの深さを表現する場合もある。…
『奇貨居(きかおく)べし』という言葉がある。「奇貨」とは、めずらしい貨幣のことで、これをとって置いておけば、値打ちが上がり大変なものとなるという意味。この言葉…
日本のプロ野球の優勝チームは、健闘を讃えて”ビールかけ”を催すが、アメリカのメジャーリーガーたちは、ビールではなくシャンパン。すなわち、"シャンパン・ファイト…
アフリカのタンザニアで1936年に撮られた写真には、奇妙な二人が写っている。これは、この地方に古くから伝わる呪術師。今でもタンガニーカと呼ばれる地域では様々な…
新紙幣がスタートした。20年ぶりとなる新紙幣。今日、銀行で預金を引き出すと全て新紙幣になっているのに驚いた。それで当然なのだが、こうやって少しずつ変えられてい…
オーロラや流星群など、自然が織りなす現象と都会とは相容れないところがある。自然現象を見たければ、極地の大平原に限るが、都会にあるビル群と自然とがタッグを組んで…
「洛陽(らくよう)の紙価を高める」という表現がある。これは、ベストセラーの本になることを婉曲的に表現する言葉。この語源となったのは、中国、魏蜀呉が擡頭していた…
「あべこべ」という意味をあらわす英単語に"topsy-turvydom" というのがある。明治時代になって日本を訪れたアメリカ人は、よくまあ、これだけ逆なもの…
初代・引田天功氏は、水中や爆発などの極限状態から脱出するというマジックで知られ、1970年代に命からがら「脱出」するといったパーフォーマンスで人気をさらった。…
梅雨の雨のことを五月雨(さみだれ)と呼ぶ。特に、静々と屋根を濡らすような雨のことをこう表現するようだ。今日も、五月雨の一日。こんな日は、ちょっと足を伸ばして海…
イタリアの映画監督フェリーニは、数ある映画監督の中でも、かなり特異な人物。その言動に含蓄があり、ふんだんに哲学的断片を感じさせる人物でもある。そんな彼の代表的…
"Longevity" なる単語がある。これは日本語にすると不老長寿の意味となる。この"Longevity" の名を冠した企業が誕生したりと、世のキーワードの…
白眼視という表現がある。これは、無視したり、冷たい視線を投げかけることを言う。逆に、愛想よく迎えることを青眼視と呼ぶ。この「白眼」「青眼」という表現は、中国の…