吾が断ちし根ツ切虫の天寿かな 「根切虫」が季題で夏。イモムシ状の夜行性の幼虫で、ジャガイモ、トウモロコシなど野菜類の苗を食いちぎってしまいます。作者は、畑を荒らす根切虫を駆除したわけですが、自分が奪ったその命を顧みて詠っています。やむを得なかったこととはいえ、やがて蛾の成虫になる未来が待っていた「天寿」を自分が断ってしまったのです。「断ちし」、「根ツ切虫」に挟んだ促音、「天寿」という強い表現に...
「夏潮」所属の俳人。平成23年5月、第一句集『ラフマニノフ』を上梓。惜春の心ラフマニノフの歌
初めての俳句(俳句の作り方)、1998年以降の句帳の清書、句集鑑賞、吟行記、旅行記、ゴルフ、小林研一郎、読売日響を中心にオーケストラ鑑賞記などなど。
「沖」4月号を送っていただきました。ありがとうございます。能村研三主宰、森岡正作副主宰の作品から1句ずつ紹介させていただきます。 手焙りに彫りたるやうな手をかざす 能村研三 雛には眩しかりけり蛍光灯 森岡正作...
今日は、八千代市民俳句大会がありました。急に暖かくなり、多くの方がご参集くださりました。投句、清記、点盛、採点の支援システムのお披露目でしたが、問題なく進行できて安心しました。次回は、2025年3月29日(土)を予定しております。 オンラインで添削教室用句会も行いました。 引つ越してくる人多し花辛夷※今月11、12回目、今年24、25回目。...
「-BLOG俳句新空間-」第222号の「令和五年冬興帖、第五」に3句、載せていただきました。http://haiku-new-space-haikucho.blogspot.com/2024/03/blog-post_29.html...
高校生とゴルフ合宿に行ってきました。予想外に寒い4日間で大雨の日もありましたが、楽しくプレーできました。OBなしで終われて、今年初バーディーも出たので、なかなか良かったと思います。スコアは、初日が98、2日目が106、3日目が94、4日目が95でした。...
7月2日 つちのこ句会 深大寺あめんぼの影プードルに少し似て涼風のとどまるところ大欅 7月2日 深大寺(7月4日 夏潮WEB句会)ハンカチを振つて大した風も来ず 7月3日 響句会青柿を仰ぐ毬栗頭かな一棟の暑気を唸りとともに吐く 7月5日 文学特論(は)鉄筋に巻ける鉄筋炎天下 7月5日 夏潮池袋句会ふやけたる身を隙間なく泥鰌鍋先生に連れられてきし泥鰌鍋留置線あかあかと錆び滑莧 7月6日 文学特論(は)スコップの地...
「卯浪」金波集、今回の特選句評には以下の5句を取り上げました。 一瞬で淑気の失せし地震の報 どんぐりのやうに被せる冬帽子 日脚伸ぶ大阪弁の闘病記 山宮の灯ひとつにとしもりぬ 白菜をざくざく愚痴をぶつぶつと...
「-BLOG俳句新空間-」第222号の「令和五年秋興帖、第五」に3句、載せていただきました。http://haiku-new-space-haikucho.blogspot.com/2024/03/blog-post_22.html...
オンラインで八千代句会がありました。 神宮に別宮あまた花馬酔木※今月10回目、今年23回目。...
照らされてお水送りの瀧枕 「お水送り」が季題で春。東大寺のお水送りの前に、若狭小浜の神宮寺で行われる行事です。クライマックスとして、大きな松明に照らされた川面に白装束の住職が香水を注ぐ儀式があります。古来、この川は地下で奈良へとつながっていると信じられていて、十日かけて奈良に届いた水が若狭井から汲み上げられることになります。この句の「瀧枕」は早瀬が盛り上がっているところのことですが、香水の注が...
志木の森ツアーに行ってきました。伊賀上野の俳聖殿も訪問しました。恒例の句会も行いました。 木の芽雨森を見守る人々に※今月9回目、今年22回目。...
山茱萸の花(さんしゅゆのはな)...
今日は、夏潮WEB句会(仮)がありました。 野蒜摘む城に櫓の一つきり※今月8回目、今年21回目。...
「晨」3月号を送っていただきました。ありがとうございます。中村雅樹代表の作品から1句紹介させていただきます。 枯蔓の切れぎれとなり金網に 中村雅樹...
『俳壇』4月号に、「十二か月添削教室」を掲載していただいております。...
虚子生誕150周年記念オンライン講座「俳人高浜虚子の出発-明治中期の足跡をたどる」。
講師に田部知季さんを迎えて、標記の講座がありました。例によって、裏方を務めました。...
今日は、赤羽で団地吟行会がありました。新旧色々の団地の姿を見て歩きました。 一丁目一番地てふ春野かな オンラインで働き方改革吟行会にも参加しました。※今月6、7回目、今年19、20回目。...
若君とゴルフに出掛けました。あたたかくて良かったです。ドライバーの不調からどうにか脱しつつあります。無理せずスプーンでティーショットを打つことにも慣れました。スコアは、51の47で98でした。今日も出だしと上がりで少しばたばたしました。...
高校生溢るるホーム日脚伸ぶ 「日脚伸ぶ」が季題で冬。高校生が一斉に下校する時間のホームへ夕日が差し込んでいるのです。毎日同じ時間の電車に乗っているはずですが、年末は暗くなっていたものが、最近は日差しが残っています。その明るさに、春がもう遠くないことを実感したという俳句です。三年生は登校しなくなっていて、二年生が最上級生の雰囲気を出し始めている等、高校生たちの様子にも学年末を控えた感じがあるのか...
フランスのマエストラ、マリー・ジャコの指揮で、20世紀前半のパリで作られた4曲。はつらつとした演奏で、喜劇的なプロコフィエフやプーランクの音楽をイメージ豊かに響かせました。メインは、一転して不安と諧謔に満ちたヴァイルの交響曲。細かい動きに支配された曲でしたが、輪郭をくっきりと描いて飽きさせずに聴かせてくれました。 小曽根真の弾いたラヴェルのピアノ協奏曲も良かったです。特に、一楽章や二楽章冒頭のソロ...
今日は、王子でむさし野吟行会がありました。久々に飛鳥山を吟行しました。 春雨の青かごに缶黄かごに瓶※今月5回目、今年18回目。...
「夏潮」が、3月号で通巻200号となりました。私も「200号に寄せて」に寄稿しています。...
黄水仙(きずいせん=きずゐせん)...
母校の開設75年を祝う記念式典がありました。...
芽柳(めやなぎ)、芽ばり柳(めばりやなぎ)、柳の芽(やなぎのめ)...
今日は、高校生とゴルフでした。1番ホールで11打叩いてしまいました。51の50で101でした。...
今日は、夏潮池袋句会がありました。オンラインで夏潮WEB句会(仮)にも参加しました。 接木してからしのやうな薬かな※今月3、4回目、今年16、17回目。...
小君と桜並木を歩いてきました。...
オンラインで添削教室用句会を行いました。 毛を刈られ華奢な四つ脚下萌ゆる※今月2回目、今年15回目。...
今日は、オンラインでアジサシの会がありました。 東風に行き合うてそのまま肩並べ※今月1回目、今年14回目。...
「真木」第208号が出来上がりました。第9回千葉県俳句大賞、冬の俳句短冊展の報告を掲載しました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。...
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吾が断ちし根ツ切虫の天寿かな 「根切虫」が季題で夏。イモムシ状の夜行性の幼虫で、ジャガイモ、トウモロコシなど野菜類の苗を食いちぎってしまいます。作者は、畑を荒らす根切虫を駆除したわけですが、自分が奪ったその命を顧みて詠っています。やむを得なかったこととはいえ、やがて蛾の成虫になる未来が待っていた「天寿」を自分が断ってしまったのです。「断ちし」、「根ツ切虫」に挟んだ促音、「天寿」という強い表現に...
オンラインで添削教室用句会を行いました。 こどもの日漁港の猫は暇さうで※今月1回目、今年63回目。...
今日も選択授業の句会がありました。 町よりも古き学校枇杷実る※今月20回目、今年62回目。...
9月1日 アジサシの会流星と決勝戦の行方かな 9月6日 文学特論(は)鳩よりも高きところに法師蟬 9月6日 夏潮池袋句会積まれたる文に棲まうて茶立虫 9月7日 文学特論(は)蟬の翅引きずられゆく石畳新涼の欅の幹を覆ふ苔 9月9日 八千代句会台風の夕餉の魚肉ソーセージペンギンの羽抜けてゆく残暑かなほよほよと鰯の群の漂うて土曜日は野分の後の雨に過ぎ 9月11日 響句会球を蹴る部活ばつたを追ふ部活 9月13日 文学特...
ダブルヘッダーで選択授業の句会がありました。 鵯の枇杷の実りを告ぐる声※今月18、19回目、今年60、61回目。...
「鳰の子」第66号をいただきました。ありがとうございます。柴田多鶴子主宰の作品から1句紹介させていただきます。 電線のたるみもなくて夏きたる 柴田多鶴子...
昨日、標記の講座がありました。講師に書家の藻井紫香さんをお迎えして、虚子の書風について解説いただきました。裏方と進行を担当しました。...
今日は、千葉県俳句作家協会の通常総会、新緑交流会がありました。 雛罌粟の花ねむたくて泣きたくて※今月17回目、今年59回目。...
オンラインで働き方改革吟行会がありました。 明易の十四歳の誕生日※今月16回目、今年58回目。...
今日も選択授業の句会がありました。 生物の先生の留守未草※今月15回目、今年57回目。...
樟若葉(くすわかば)...
今日は、選択授業の句会がありました。 火の字にも不の字にも見え若楓※今月13、14回目、今年55、56回目。...
新しい首席客演指揮者ヴァルチュハを迎えて、マーラーの3番。出だしのスケール感に乗りきれなかったのですが、その後の室内楽的なニュアンスが抜群でした。第4楽章のメゾソプラノも、天啓のような歌唱で素晴らしかったです。じっくり歌ったフィナーレの集中力も見事でした。...
今日は、選択授業の句会と放課後の句会を行いました。田んぼも苗が届くのを待つばかりになりました。 まだ濡れてゐるやうに照り柿若葉※今月11、12回目、今年53、54回目。...
欠席した俳人協会千葉県支部俳句大会の作品集を送っていただきました。ありがとうございます。 乾燥機並んで回るうららかな※4月17回目、今年52回目。...
「いぶき」第24号をいただきました。ありがとうございます。共同代表のお二人の御句を紹介させていただきます。 野火を消さんと竹箒叩きつけ 中岡毅雄 涅槃図の猫涅槃図の前の猫 今井豊...
田んぼの整備が一段落して、選択授業の句会を再開しました。 午後からは茶道の授業柿若葉※今月10回目、今年51回目。...
楝の花(おうちのはな=あふちのはな)、樗の花(おうちのはな=あふちのはな)、栴檀の花(せんだんのはな)...
「卯浪」金波集、今回が最終回です。特選句評には以下の5句を取り上げました。 りん打てば花菜ほろほろ零れけり 手をつなぐやうにセーター干されあり 胼薬ぬりて一日終へにけり 裏庭の閂あけて西行忌 田畑の売買話春炬燵...
『俳壇』6月号に、「十二か月添削教室」を掲載していただいております。...
今日は、オンラインでアジサシの会がありました。 着陸す北海道の麦秋に※今月3回目、今年75回目。...
9月2日 アジサシの会澄む水を丸呑みにして濁り河初月やヱビスビールの恵比寿様 9月5日 日本語特論ブレーキが悲鳴をあげて秋暑し蜻蛉の草を摑める怒り肩 9月6日 夏潮WEB句会邯鄲の野に終バスを見送りて 9月7日 夏潮池袋句会熔岩の粒粗くして富士薊食べる分だけを二坪菜虫とる 9月10日 八千代句会秋蟬を風吹き抜けてゆきにけり立ち乗りで畦ぎはの稲刈りにけり三段の鉄条網の稲雀ゆりのき台七丁目まで威銃 9月12日 日本...
昨日、今日で選択授業の句会が2回、オンライン句会が1回ありました。 先生も生徒も暇で栗の花※5月19回目、今月1、2回目、今年72、73、74回目。...
上岡敏之の客演で、ニールセンの5番をメインとするプログラム。叙情的なメロディに宿る悲痛さや、執拗な反復によって突き進んでいく感じなど、全体に戦争の影を意識させる曲でした。指揮者もオーケストラも献身的で、迫真の演奏でした。 ヴィルサラーゼがソロを担当した、シューマンのピアノ協奏曲も、即興の妙に溢れていて楽しめました。...
今日は、ゴルフに行ってきました。朝まで雨が降っていましたが、きれいに晴れてくれました。スコアは、49の50で99でした。...
今日は、放課後の句会がありました。 枇杷の実の版画の如く色づきぬ※今月18回目、今年71回目。...
今日は、新宿御苑でつちのこ句会に参加してきました。オンラインで働き方改革吟行会もありました。 むらがりて薔薇らしからぬ小花かな※今月16、17回目、今年69、70回目。...
久々に早慶戦を観戦しました。今日は、残念ながら負けてしまいました。...
『俳句文学館』第625号に4月24日の広報委員会の報告記事を書いております。...
春の川(はるのかわ=はるのかは)、春江(しゅんこう=しゆんかう)...
身の内にひそむ病魔も春を待つ 「春を待つ」が季題で冬。まだ表立って症状が出ているわけではない病気が、検査の結果あきらかになったのでしょう。それを抱えながらも春を待つことだ、という俳句です。「も」の後には、「あるが」のような言葉が省略されていると解しました。つまり、病気の不安はあるが、やがて来る春とともに快方へ向かうことを願っているという理解です。「春を待つ」気持ちは切実だと思いますが、同時に治...
今日は、ご縁あってドルトン東京学園中等部にお邪魔して、俳句の授業をしてきました。走り梅雨の一日を楽しく過ごせました。...
『新房総吟行案内』(2023年4月、俳人協会刊)が完成しました。私も編集委員として少しだけお手伝いしました。俳句もたくさん載せていただきました。近所にも知らないスポットがたくさんあって、これから訪ねてみたいと思っています。...
今日は、千葉県俳句作家協会の通常総会・新緑交流俳句会がありました。公式の懇親会は行いませんでしたが、場所を移しての二次会はできるようになりました。また、オンラインで八千代句会も行いました。 ねつとりと雨の雫や蜘蛛の網※今月14、15回目、今年67、68回目。...
音楽監督ジョナサン・ノットの指揮でマーラーの6番。ピアノ独奏のリゲティ「ムジカ・リチェルカータ」第2番に続ける形で演奏されました。今日はステージ横の席で、目の前にハンマー。分厚いオーケストラの奥に見るのとは違って、迫力がありました。演奏も緻密にしてエネルギッシュという感じで素晴らしかったです。...
『俳句四季』6月号、「ある日の俳人」のコーナーに出させていただきました。ありがとうございます。...
先週から今週にかけて、先日の研修旅行中に詠んだ俳句で句会をしていました。 日焼して谷の生命を守るべく※今月8、9、10、11、12、13回目、今年61、62、63、64、65、66回目。...
7月29日(土)、愛知県の刈谷市産業振興センターで開催される講座にうかがいます。「校舎を飛び出せ!俳諧師」というとんでもない演題でお話しさせていただきます。近隣の皆様、是非お運びください。...
『俳壇』6月号に、「十二か月添削教室」を掲載していただいております。...
「沖」5月号を送っていただきました。ありがとうございます。能村研三主宰、森岡正作副主宰の作品から1句ずつ紹介させていただきます。 いとも容易く雪吊のはづさるる 能村研三 染卵紅茶カップに金の縁 森岡正作...