「こんな番組を観るようになったら私もオバハンやな」昭和の懐かしい歌番組を観て妻がつぶやくちゃんと聞き取れなくて聞き直したから二度も言わせて悪かったでもこの番組…
ゆっくりじっくり見渡せばきっといると思う絶妙のタイミングでストンと心の底に届く言葉を言ってくれる人何十歳も歳下の人かも知れないし映画の中の人かも知れないし本の…
言い切ってしまえば仕事は人間関係が最重要だ休みの人が何人か出て僕にはベストのメンバーが揃ったゆったりと大らかな気持ちで仕事をこなせる秋晴れの爽やかさと重なって…
人生初のコインランドリー誰も居ないけど回ってる洗濯機が三つ始めに何をするのか分からず立ち尽くす大体が持ってきたカーペットの重さがどのくらいなのか分からなくてど…
日差しと風のバランスが絶妙でアクセントに鳥や犬の鳴き声やって来た白い小鳥が寝転がっている僕に気付いて慌てて引き返していったゴメンねここは君のとっておきの場所だ…
激しい雨に打たれてレウコフィルムが少し散った雨がなければまだ元気に咲いていただろうだけどそれはしょうがないずっと昔から続いていることシマトネリコの若葉が虫に食…
旅行から帰って来た妻は饒舌だった姉と妹と母と四人で京都への一泊旅行だったドサッと置いた荷物以上に君の体は疲れていたのに忘れてしまうのが嫌だったのだろう順不同で…
カレーを作った鶏肉がごろっと入ったチキンカレー家にあったスパイスを総動員させて出来栄えは中の上といったところそれよりカレーには硬い目がいいかなと炊いたご飯が硬…
キャッシュカードがない!何処を探してもない探す場所はもうないすぐに電話して使用停止にしてもらい次の日に銀行の窓口へ再発行手数料は1100円一週間程で郵送される…
窓を開けると冷たい風が入って来たもう一方の朝日の当たっている窓を開けると部屋の埃が舞い上がった薔薇が祈るような形の蕾をいっぱい付けて空を見上げているその空には…
のんびりぼんやりと無駄に過ごしたなと思う午後でも体は充分に休めて何もやる気が起きなかったのは体がそれを求めて心が正直に反応したということそう思う事にしたら全然…
毎日部活で頑張ってる君の風呂上がりの姿に惚れ惚れとする引き締まった細身に上塗りされた筋肉が眩しいそういや僕も高校時代は毎日部活でヘロヘロになって引き換えに手に…
朝からワクワクだったというより前の日から木曜日は5時間勤務だったのが4時間30分のシフトになったこの短くなった30分がくれたものは絶大で僕には体感2時間分の価…
最後の小さな角を自転車を内側に傾けて曲がると金木犀の香りに突っ込んだ疲れてベッドにダイブした気分蒸せるような濃い香りは二軒隣りのお家からだったもうそんな季節な…
「日が短くなりましたね」「そうですね帰りはすっかり暗いですよ」ゴミ出しに外に出ると西の空の低い所に見つけようとしないと見つけられないくらい細い月がオレンジ色の…
なんと!そうだったのか何十年もっていうか生まれてからずっと間違っていたふとした事で教えて貰った雑巾の絞り方本当は縦絞りだったんだ僕はずっと横絞りだった縦の方が…
始まりがいつだったかはもう思い出せない思い出したところで会話の中の休符みたいで何も変わらない君も僕も気付かないようなほとんど透明な体温にすれば0.1度上がった…
ああこの人は悪い人じゃないし仕事も出来るけど物言いがきつくて周りから敬遠されて新人は怯えている言葉尻や声のトーンがもう少し柔らかくならないかなと思うけどそうな…
コーヒーを飲んでふとクッキーを食べたくなってお菓子を置いてる棚を覗けば一番手前にチョコチップクッキー僕が来るって知ってたんだサクッと噛めばほどける食感完璧なチ…
やれば出来るじゃないか難関の三日をクリアして早起きが五日も続いている昨日の晩ごはんは鍋だったけど今朝の体重は0.2kg増だいつもなら1.2kg増なのにいつもな…
波打ち際洗うように寄せる波が小さな石や貝の欠片を転がす波が引いた隙に鈍く光る濃い青を拾うそれは元々海にはなかったはずのガラスの欠片無数の傷がつくうちに本来海に…
朝の挨拶からその人は元気がなかったしばらくして少し笑顔が見えたから「元気ないですね」と言うとその訳を熱く語ってくれたその後はいつものように軽い毒舌のぶつかり合…
三人掛けのソファの両端に座ってなんの話をするでもなく君は秋冬服のスマホショッピング惰性で垂れ流しのテレビに時々合いの手を入れては人差し指が宙に舞う僕はぼんやり…
余裕のない朝の時間それなら早く起きればいい誰もが知っていてほとんどの人が実行出来ないふとやって来たチャンスずっとつかめなかったチャンス何の偶然が重なったのか2…
ちょっとしたきっかけで始まったカミングアウトそうだったんだと驚くけどその人の中ではずっとあった物語ポロリとしたら後は湯水のごとく止まらない思わず顔を見つめてし…
薄暗い空に家路を急ぐ鳥の群れ物悲しさが視界を覆って理由もなく人恋しくしばらく休んでいた人が復帰したけど誰も何も聞かず本人も何も言わないそういう事情があった事だ…
やりたい事とやらなくてはならない事一致してるとどんなにいいか秘訣はどこにあるんだろうだってあの人はそんな風に生きて自由に空を飛んでるようあの人の場合はやらなく…
コスモスが好きじゃなかった勿論嫌いなんかじゃないでも好きじゃない理由は分からない朝会うと老けているのに夕方になると若返っている人がいる僕の何かを吸い取っている…
「このシャツいいな、貰おうっと」ちょっと待てそのシャツは着すぎて襟が擦り切れてお母さんが襟を裏返して付けてくれた僕の一番のお気に入りだもう20年以上着ていてこ…
「テレビの位置を変えて」模様替えが趣味の君があっさりと言うお手軽な環境の変化は気分をリフレッシュしてくれてしかもお金がかからなくていい趣味だと思う本当は一人で…
秋と一緒に現れた君は僕の視線は一切気にせず一心に何を見つめるのかすぐ近くの落ち葉を持ち上げても気にせず何を思うのか遅かったよと秋に一言文句でもこぼしているか休…
この持って行きようのない感情感嘆詞しか出てこない何かの前ぶれでも暗示でも知らせでもないただの不注意だテーブルの上のコップが倒れて床で氷とお茶が跳び跳ねた右手の…
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「こんな番組を観るようになったら私もオバハンやな」昭和の懐かしい歌番組を観て妻がつぶやくちゃんと聞き取れなくて聞き直したから二度も言わせて悪かったでもこの番組…
これはもう夏の雲なのではと思った日昨日ちょっとしたミスで落ち込んでいると言う人にどんな言葉も昨日のその人には届く筈もなく今日のその人には気休め未満でしかない遠…
挨拶しても無視されるまあいいか煙草の臭いがやってきたまあいいか自分の方が雑なのに細かい事を指摘してきたまあいいか何を話しても自分の話にすり替えられるまあいいか…
いっぱい知ったからいっぱい忘れられるのかいっぱい知ろうとすればいっぱい忘れられるのか忘れたいと思ってることは忘れたいと思えば思うほど忘れるリストの先頭から後ろ…
窓を開ければレースのカーテンがぐぐっと部屋の内側にふくらんでふくらんで耐えきれずしぼんでいって外に出たいけど叶わずそうこうしているうちにまたぐぐっとそんな永遠…
ポーチュラカが咲いた冬を越して春に少し伸びて梅雨になって蕾を付けた今日落ちてしまう一日花だけど次の蕾がすぐ隣で明日を待っている時の過ごし方は違うけど人の世と同じ
辺りはもう明るいほんの30分ほど前はまだ薄暗かったのに太陽の偉大さに改めて気付かされて外に出ると肌寒かった陽を浴びた風は後からやって来るんだ小鳥のさえずりが一…
夕暮れに雑木林に入ってすぐ話し声が聞こえる目を凝らせばオレンジ色の短パンに黒Tシャツで緑色のキャップ口ひげを生やした太ったオジサンが一人で立ち止まってずっと喋…
もうあと数日たてば職場で健康診断がある誰もが考える愚かなことだけど少しでも体重を落とそうと頑張ろうと思って本当に頑張れるのは十人に一人くらいかその一人になろう…
ポーチュラカを植える為のスペースを確保しようと土を掘り起こしているとでっかいミミズが現れた騒がしてゴメンなさい君がここの土をフワフワのフカフカにしてくれてたん…
からりと晴れた日でも雑木林の中は程よい湿気を纏っているいつものコースを歩き進めると前から若い女性もしかしてこの前の魔女かいいや黒いパンツに黒い靴だけど真っ白な…
この時期はもう夕方の庭いじりは危険でほんの30分程の間に20ヶ所も蚊に刺された最初はちょっとくらいならいいよと刺されても無視していたけどとろい奴がいるよと連絡…
ぼっぽつぱぽばぱぱぼっぽばぽばぱら雨合羽に落ちる雨粒は紛れもないアナログの音フードの中で共鳴するのは頭の中の遠い記憶かずっと聴いていられるしずっと聴いていたい…
雨はそんなに嫌いじゃないこれは周りに気を遣って本心を隠した言葉雨も結構好きだなんて言うと醒めた目で0.5秒程見られてすぐに視線を逸らされて嫌な顔をされる若い頃…
雨水を吸い込んだ雑木林は新芽がぐんと伸びて緑が濃く深くなっている時を忘れて佇めば足から根が生えて木になってしまいそう前から来た女性は上下が真っ黒で黒いフェイス…
雨あがりの夕暮れ前小鳥たちは騒ぎいつもはのんびりのダンゴムシも少し早足雨あがりの宴に僕も参加させて貰おうと長雨で溶けそうな花を摘み進めれば遠目に鮮やかさが蘇り…
何故だろうミルクティーは好きじゃないのにふと飲みたくなったその前にミルクティーが好きじゃないのは何故だったか思い出せないままひと口飲むとミルクティーが好きで飲…
戻れるならいつに戻りたい?なんて話に花が咲いてでも仕事が始まり僕の番は回って来ずその日は終わったそしてお風呂の中でゆっくり考えるはからずも人生を振り返ることに…
花の植え替えをしているとフリーペーパーを配布する人が「いつも勉強になるなと思って見させて貰ってるんですよ。園芸の専門家の方ですか?」「いえいえ、趣味でやってる…
だから人は心の凪を求めてトイレやお風呂に籠もるのかそれなら歩き慣れたコースのウォーキングはもっといい意識しなければ手足は勝手に動いて景色だけが過ぎる水面を行く…
うまくいかない日っていうのは昼寝さえうまくいかない寝苦しくて寝付けずもういいやと起き上がると頭がぼんやりしていてこのあと頭痛になる気配だったけどふと見たスマホ…
店の駐車場にはロープが張られて定休日の文字も昨日あんなに練った予定がボロボロと崩れ落ちるその後は何をやってもうまくいかない今日はそういう日だったんだと諦めかけ…
結局車の買い替えはやめて車検を受けることにしただけど10日ほどの間に夫婦であれこれ話し合って改めてお互いの考えや何に重きを置いて生きているのかがよく分かってよ…
夢を見ながらこれは今後の人生の指針となる夢だから一語一句漏らさず覚えておこうと思っていたそして目覚めるときれいさっぱり忘れていたなんとかして思い出そうと五十音…
雨の日車の中で人を待つスマホがあるからいくらでも待てるでもスマホがなかった時代でもフロントガラスにぶつかって流れ落ちる雨粒の様子はいつまででも見ていられた今な…
車検のタイミングで買い替えの案が出たディーラーを三軒回れば三人の営業と出会うよく喋る人こっちが喋らされる人雜談ばっかりの人人間って面白いだけど三台も買えない誰…
ウォーキングの折り返しに大きな木が群生しているこんにちは挨拶するけど何も言わないでも本当は僕より先に何か言ってるのに僕には聞こえていないのだろうこの世はきっと…
思いがけない休日の朝予定はまだないだらりと伸びた身体は水飴のようだけどそんなに甘くはない学生の頃炉端焼き屋でバイトしていて経営者が醤油ダレを作るのを見せてくれ…
僕は気が動転していたと思うみんなが食べてもちろん僕も食べて残ったわらび餅が三つきな粉を薄く纏って肩を寄せているこういう時は僕が完食するのが通例だけどなんだか気…
時々やってくる浮遊感身体は軽いけど軽過ぎず心はすべすべの縁取りの中を行ったり来たりおかげで心もすべすべのつやつやぎゅっとつかんでもすぐに元に戻りそうだからとい…
僕はその人が苦手だったその人がいきなりやって来て何かの説明を始めたけど全く理解できないその人の言った言葉が頭の中には入らず目の前でフライパンで煽られて跳び跳ね…
今年初めてスイカを食べた年に一度か二度しか食べないのにまだ六月なのにもう食べてしまったスイカはスイカ以上でもスイカ以下でもスイカ以外でもなくスイカだった思った…
風に揺れる枝葉に心奪われるのはとても疲れているからか悟りの境地に近いのかそれほど疲れていないからきっとどっちも違う手を伸ばして触れたい何かがあるとぼんやり分か…
年配女性のコミュニケーション能力の高さには頭が下がったまま上がらない整形外科の待ち合いでそれはすぐに始まるしかも声が大きいから会話の内容は全筒抜けで個人情報は…
念願の朝五時に起きた目覚まし時計に頼ることなくとういうことは起きられたら起きてそうでなかったらまあいいかという淡い念願だった朝焼けに間に合うそう思って屋上に出…
他人のせいで自分の予定が狂ったことを空間をねじ曲げるように自分の思いをねじ曲げて自分のせいにしたり狂った結果が予定より良かったと思うことは出来ると思う空間をね…
雲が繋がっているのか離れているのかまだら模様でどっち付かずそこに飛行機が繋げようと縫っていくもう充分に繋がったタペストリーキャロル・キングの歌を聴きたくなる夕…
夕方六時前でもこんなに明るいのは水平線の向こうまで夏が来ている証拠だ歩幅を少し広くとって足首を使って歩くそう決めていても歩いていると色んな思いが浮んでおろそか…
こんな時代が来るなんてひとつの部屋に家族全員がいてみんな別の方向を向いて手にはスマホかタブレットそれでも誰かの声に反応はして言葉が行ったり来たり昔は視線も姿勢…
天気は下り坂坂はまだまだ続くだろう身体が重く感じる午後ふとやって来た小鳥がひょいひょいと枝を渡っているから僕は窓に駆け寄ったけど思ったよりも身体は鈍くて窓ガラ…