「こんな番組を観るようになったら私もオバハンやな」昭和の懐かしい歌番組を観て妻がつぶやくちゃんと聞き取れなくて聞き直したから二度も言わせて悪かったでもこの番組…
川面が有り得ない位に上って川幅が信じられないほど広い振り返れば朱色の満月が誇らしげにゆっくりと昇ってきた何も良い事がないって言う人に僕は毎日良いですよと言った…
職場に大勢の小学生がやって来たみんなノートと鉛筆を持っている三年生くらいか担当社員の説明を熱心に聞き素直で無垢な眼差しが離れた場所にいる僕にも刺さって良い所を…
頭をハンマーで叩かれたとか目から火花が出たとかそんな表現じゃなかったドアの前でしゃがんで靴紐を直し立ち上がりかけた時にドアが開いたバンッ!衝撃音が耳に入るのと…
私は裏表がないのよ思ってる事はすぐに顔に出るしそうですよね僕もそう思いますだから機嫌が悪そうな時は無視してねそのうち忘れて機嫌が戻るからいつもそうしてますよそ…
月見窓から見えるラグビーボールの月薄い雲を纏った姿を寂しげに思うのは埋め込まれたDNAのせいか満開だったレウコフィルムが落ち着いてきて低木のマジックドラゴンも…
「せっかく知り合えたのに」何気ない会話の中でさり気なく貰った言葉大袈裟だけど僕はもうその言葉だけで生きていけそうな気がする会いに来られなくなりそうな君の言葉に…
夜道に響く虫の声心なしか控え目なのは何故だろう月は雲の向こうで滲んでそれは君のせいじゃないけどそういえば今年はツクツクボウシの声を聞かなかっただからなのか僕の…
ハードなスケジュールで遊び回っている長男大学生ってそんなに忙しかったかそうだったな時代は変われどバイトに遊びに恋愛に忙しかったなしかもスマホも携帯もポケベルも…
①グラスの五分の一位まで無糖のボトルコーヒーを入れる②氷を好きなだけ入れ水をグラス一杯まで注ぐ③三分の二ほど飲んだらさらに水をグラス一杯まで注ぐ③を繰り返す最…
何気なく言った言葉にささくれた言葉が返って来たそんな言い方は・・・・と出そうになって飲み込んだ考えよう・・・・の後の言葉はささくれてしまうに違いない鳥になって…
ひとりふたりと出ていって午前零時前のリビングに僕ひとりいつもは狭いのにひとりでいると広くて小さな音に敏感になるアナログ時計の秒針の音に気付いてこれが時間の正体…
仕事は出来るけど苦手な人と仕事はもうひとつだけど気のいい人一緒に仕事をするなら迷う事なく気のいい人が良かったこの頃ふと思うのは自分の気分がハイの時なら苦手な人…
自転車で帰り道植木に水遣りしていた人が慌てて散水ノズルを下げて回避しようとして逆に僕の左半身に大粒の水がかかったけどそのまま止まらず通り過ぎて僕はついさっき綺…
え〜っ?そんな面倒臭い事が好きなんですか〜?俺には無理っすそう言われて改めてみんなは面倒臭いことが嫌いなんだと知るだから僕は何をするにも時間がかかってしまうん…
午前六時淡い朝焼けに心洗われる満ち潮がゆったりと艷やかな波で川を登るもうこれ以上登れない場所で波は止まって揺らぐだろう鳥は大きさや速さが違っても皆んな南東に向…
夏が振り返ったような朝ゴミ出しに出るとサンダルが壊れた二十年以上愛用しているお気に入りだ家からゴミ収集場所までの真ん中辺りで立ち止まった半分まで来たからこのま…
古い映画を観た五回泣いた二十一年前に観たときは三回泣いていたどうして二回増えたのか誰に聞いたら教えてくれるだろうか誰にも見つからないように涙を拭きながら考えた…
そうやってこのネタで私のことを一生イジるんでしょ?ホンマ腹黒いわ〜いやいやそんなつもりはないけどい〜や絶対にイジるわ逆にこのネタでイジらせてそれを責めるってい…
次男がスイカを食べたいと言ったちょっと遅すぎだよなと思ったけどまだスーパーに売ってた今年初めてで最後のスイカは思ったより甘くて美味しかった冷蔵庫を開けるとプリ…
なんてない話をだべり仲間二人と誰ひとり話し過ぎることなく誰ひとり黙ることなく誰ひとり話を遮ることなく絶妙のバランスで三人の重心に話のボールが浮ぶふわっとした気…
やりたいことを全部やった一日締めくくりに屋上で空を眺めると蚊が何匹もまとわりつく君たちの夏はまだ終わってないか代わる代わるやって来ては腕に止まろうとする一匹だ…
ふわっと浮いているようでだけど流されることなく佇む目を閉じれば様々な模様が生まれては消え終わらない何かを見つめているようで何かに見つめられている気がして見上げ…
「これなら、タラコクリームの方が良かったな」晩ごはんはタラコスパゲティだった長男の発言に妻は「そう?」といった表情で次はそうしようと心に決めているに違いないも…
このまま一生プリンを食べられない身体になってしまったのだろうかこの前のスズメの知らせはこのことだったのか新しい何かを好きになって今までの好きを好きでなくなる事…
あんなに好きだったのに・・・・いやそんなことはなかったプリンよりもフィナンシェやエクレアの方が好きで選ぶならプリンのライバルのコーヒーゼリーを選ぶ僕だっただけ…
なんというこだこんな日が来るなんて雷に撃たれたような衝撃これを青天の霹靂というのだろう冷蔵庫を開けるとプリンがちょこんと座っていた絶対に僕を待ってるポースだ今…
午前五時半屋上はまだ夜明け前だったそら豆みたいな月が浮かんでる寝転がって薄青い空を眺めていると園児のように甲高いスズメの声無視してストレッチしている間もずっと…
ウォーキングはいつもの川沿いの道50mほど前を歩く人がいる競う訳でもないけど少しペースを上げて距離を縮めようとするけど全く縮まらない膝や足首に負担がかかって息…
夏はもう行ってしまった秋はまだ来ていない夏の残り香にすがるように風は雲を呼ぶけどいつだって雲はまた来るよと言ってもう来ない諦めきれない風は優しく強く木の葉を擦…
「海が見たいな」そう言われた時の僕は十代だったそう言ったのはひとつ下の女の子で僕らはバンドのメンバーだった波打ち際までの砂浜を高いヒールで歩くのは辛そうでおん…
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「こんな番組を観るようになったら私もオバハンやな」昭和の懐かしい歌番組を観て妻がつぶやくちゃんと聞き取れなくて聞き直したから二度も言わせて悪かったでもこの番組…
これはもう夏の雲なのではと思った日昨日ちょっとしたミスで落ち込んでいると言う人にどんな言葉も昨日のその人には届く筈もなく今日のその人には気休め未満でしかない遠…
挨拶しても無視されるまあいいか煙草の臭いがやってきたまあいいか自分の方が雑なのに細かい事を指摘してきたまあいいか何を話しても自分の話にすり替えられるまあいいか…
いっぱい知ったからいっぱい忘れられるのかいっぱい知ろうとすればいっぱい忘れられるのか忘れたいと思ってることは忘れたいと思えば思うほど忘れるリストの先頭から後ろ…
窓を開ければレースのカーテンがぐぐっと部屋の内側にふくらんでふくらんで耐えきれずしぼんでいって外に出たいけど叶わずそうこうしているうちにまたぐぐっとそんな永遠…
ポーチュラカが咲いた冬を越して春に少し伸びて梅雨になって蕾を付けた今日落ちてしまう一日花だけど次の蕾がすぐ隣で明日を待っている時の過ごし方は違うけど人の世と同じ
辺りはもう明るいほんの30分ほど前はまだ薄暗かったのに太陽の偉大さに改めて気付かされて外に出ると肌寒かった陽を浴びた風は後からやって来るんだ小鳥のさえずりが一…
夕暮れに雑木林に入ってすぐ話し声が聞こえる目を凝らせばオレンジ色の短パンに黒Tシャツで緑色のキャップ口ひげを生やした太ったオジサンが一人で立ち止まってずっと喋…
もうあと数日たてば職場で健康診断がある誰もが考える愚かなことだけど少しでも体重を落とそうと頑張ろうと思って本当に頑張れるのは十人に一人くらいかその一人になろう…
ポーチュラカを植える為のスペースを確保しようと土を掘り起こしているとでっかいミミズが現れた騒がしてゴメンなさい君がここの土をフワフワのフカフカにしてくれてたん…
からりと晴れた日でも雑木林の中は程よい湿気を纏っているいつものコースを歩き進めると前から若い女性もしかしてこの前の魔女かいいや黒いパンツに黒い靴だけど真っ白な…
この時期はもう夕方の庭いじりは危険でほんの30分程の間に20ヶ所も蚊に刺された最初はちょっとくらいならいいよと刺されても無視していたけどとろい奴がいるよと連絡…
ぼっぽつぱぽばぱぱぼっぽばぽばぱら雨合羽に落ちる雨粒は紛れもないアナログの音フードの中で共鳴するのは頭の中の遠い記憶かずっと聴いていられるしずっと聴いていたい…
雨はそんなに嫌いじゃないこれは周りに気を遣って本心を隠した言葉雨も結構好きだなんて言うと醒めた目で0.5秒程見られてすぐに視線を逸らされて嫌な顔をされる若い頃…
雨水を吸い込んだ雑木林は新芽がぐんと伸びて緑が濃く深くなっている時を忘れて佇めば足から根が生えて木になってしまいそう前から来た女性は上下が真っ黒で黒いフェイス…
雨あがりの夕暮れ前小鳥たちは騒ぎいつもはのんびりのダンゴムシも少し早足雨あがりの宴に僕も参加させて貰おうと長雨で溶けそうな花を摘み進めれば遠目に鮮やかさが蘇り…
何故だろうミルクティーは好きじゃないのにふと飲みたくなったその前にミルクティーが好きじゃないのは何故だったか思い出せないままひと口飲むとミルクティーが好きで飲…
戻れるならいつに戻りたい?なんて話に花が咲いてでも仕事が始まり僕の番は回って来ずその日は終わったそしてお風呂の中でゆっくり考えるはからずも人生を振り返ることに…
花の植え替えをしているとフリーペーパーを配布する人が「いつも勉強になるなと思って見させて貰ってるんですよ。園芸の専門家の方ですか?」「いえいえ、趣味でやってる…
だから人は心の凪を求めてトイレやお風呂に籠もるのかそれなら歩き慣れたコースのウォーキングはもっといい意識しなければ手足は勝手に動いて景色だけが過ぎる水面を行く…
うまくいかない日っていうのは昼寝さえうまくいかない寝苦しくて寝付けずもういいやと起き上がると頭がぼんやりしていてこのあと頭痛になる気配だったけどふと見たスマホ…
店の駐車場にはロープが張られて定休日の文字も昨日あんなに練った予定がボロボロと崩れ落ちるその後は何をやってもうまくいかない今日はそういう日だったんだと諦めかけ…
結局車の買い替えはやめて車検を受けることにしただけど10日ほどの間に夫婦であれこれ話し合って改めてお互いの考えや何に重きを置いて生きているのかがよく分かってよ…
夢を見ながらこれは今後の人生の指針となる夢だから一語一句漏らさず覚えておこうと思っていたそして目覚めるときれいさっぱり忘れていたなんとかして思い出そうと五十音…
雨の日車の中で人を待つスマホがあるからいくらでも待てるでもスマホがなかった時代でもフロントガラスにぶつかって流れ落ちる雨粒の様子はいつまででも見ていられた今な…
車検のタイミングで買い替えの案が出たディーラーを三軒回れば三人の営業と出会うよく喋る人こっちが喋らされる人雜談ばっかりの人人間って面白いだけど三台も買えない誰…
ウォーキングの折り返しに大きな木が群生しているこんにちは挨拶するけど何も言わないでも本当は僕より先に何か言ってるのに僕には聞こえていないのだろうこの世はきっと…
思いがけない休日の朝予定はまだないだらりと伸びた身体は水飴のようだけどそんなに甘くはない学生の頃炉端焼き屋でバイトしていて経営者が醤油ダレを作るのを見せてくれ…
僕は気が動転していたと思うみんなが食べてもちろん僕も食べて残ったわらび餅が三つきな粉を薄く纏って肩を寄せているこういう時は僕が完食するのが通例だけどなんだか気…
時々やってくる浮遊感身体は軽いけど軽過ぎず心はすべすべの縁取りの中を行ったり来たりおかげで心もすべすべのつやつやぎゅっとつかんでもすぐに元に戻りそうだからとい…
僕はその人が苦手だったその人がいきなりやって来て何かの説明を始めたけど全く理解できないその人の言った言葉が頭の中には入らず目の前でフライパンで煽られて跳び跳ね…
今年初めてスイカを食べた年に一度か二度しか食べないのにまだ六月なのにもう食べてしまったスイカはスイカ以上でもスイカ以下でもスイカ以外でもなくスイカだった思った…
風に揺れる枝葉に心奪われるのはとても疲れているからか悟りの境地に近いのかそれほど疲れていないからきっとどっちも違う手を伸ばして触れたい何かがあるとぼんやり分か…
年配女性のコミュニケーション能力の高さには頭が下がったまま上がらない整形外科の待ち合いでそれはすぐに始まるしかも声が大きいから会話の内容は全筒抜けで個人情報は…
念願の朝五時に起きた目覚まし時計に頼ることなくとういうことは起きられたら起きてそうでなかったらまあいいかという淡い念願だった朝焼けに間に合うそう思って屋上に出…
他人のせいで自分の予定が狂ったことを空間をねじ曲げるように自分の思いをねじ曲げて自分のせいにしたり狂った結果が予定より良かったと思うことは出来ると思う空間をね…
雲が繋がっているのか離れているのかまだら模様でどっち付かずそこに飛行機が繋げようと縫っていくもう充分に繋がったタペストリーキャロル・キングの歌を聴きたくなる夕…
夕方六時前でもこんなに明るいのは水平線の向こうまで夏が来ている証拠だ歩幅を少し広くとって足首を使って歩くそう決めていても歩いていると色んな思いが浮んでおろそか…
こんな時代が来るなんてひとつの部屋に家族全員がいてみんな別の方向を向いて手にはスマホかタブレットそれでも誰かの声に反応はして言葉が行ったり来たり昔は視線も姿勢…
天気は下り坂坂はまだまだ続くだろう身体が重く感じる午後ふとやって来た小鳥がひょいひょいと枝を渡っているから僕は窓に駆け寄ったけど思ったよりも身体は鈍くて窓ガラ…