朝に今日の晩ごはんは僕がカレーを作るよと考える前に言ってしまった天気がよかったからそれで午前中はどんな手順で作ろうかと思案するもまとまらず午後になって家じゅう…
シマトネリコの木が大きく育った 高枝剪定鋏で枝を落とすシマトネリコにとってはせっかく成長したのになんてことしてくれるんだというところかそれは人間的な考えでこの…
なんにも楽しい事ないよなんでいつも楽しそうなの?そう言われても普通にしてるだけなんだけど嘘!なにか楽しい事してるでしょ?教えてよいやこれと言ってなんにもしてな…
レースのカーテンに映る木漏れ日を眺める音にすればサワサワではなくザワザワでもなくサワザワ午後三時半のリビングに僕ひとり音はなく言葉にすればシーンではなくボンヤ…
午前一時ふと屋上に上がると東の空には木星が夜空を独り占めするように圧倒的な光量で輝く街灯の灯りが束になって群がっても太刀打ち出来ない不意に南東の空が光る音のな…
雷が四方八方からゴロゴロと空を揺らす降りそうで降らない中をテクテクと歩く左右の繁みからリーリーと秋の虫突然空を一直線に切ってゴーっと飛行機が行く自然の中で自然…
やっぱり思いやりがないとねそうだね信頼関係がグラッと揺れるのは思いやりのなさを目の当たりにした時だと思うな私の場合はグラッじゃなくて崩壊よ私の中にはそういう人…
夢だった目覚めて誰もいないのに気付いてやっと夢だったと分かった大笑いしていた喋りたいのに笑って喋れなくて苦しかったこんなことは現実でもよくあるどうして笑ってい…
雷がゴロゴロと鳴っている何を転がしているのだろうかそういえば昔マンションの4階に住んでた頃真夜中にズーッズーッとダンボールを引きずっているような音その重低音は…
つまらなくて体力的にしんどくてやりがいのない仕事でもそこで出合って仲良くなった人がひとりでもいれば私にとっては最高に楽しい仕事その人は確信のある目でそう言って…
「将来は北欧に住むのもいいな」冬生まれの君が言うそこから話が樹木のように枝分かれして温暖化森林火災地震言語経済福祉無限の可能性がある君との会話は僕の深いところ…
こんな人はどこにでもいる自分が一番正しいと思い込み周りにきつく当たって孤立してるのに当人は全く気付いていない人そんな人のことを同僚は「愉快な人だと思う事にして…
心を奪われると他のことは考えられないでも心がなくても頼まれ事は断らずでも心がないからいつもより淡々とこなすいつもなんでもやり過ぎて蛇足気味なのが丁度いい塩梅に…
晩ごはん時長男と僕の椅子が入れ替わってた「そうやね、もう一度大学生からやり直すっていうのもいいかもね」遠い目で肩まで伸ばしていた髪型を思い出すあの頃は確かに毎…
遠くで蝉が鳴いている君の夏はまだ終わっていないか花が終わったイベリスを枯らしてしまった来年もまた花を咲かせてくれる宿根だったのに植木鉢を空けて新しい土を入れた…
「どっちかにしてくれない?」妻が言うのはテレビでプロ野球中継をつけてステレオで音楽をかけていることだからテレビの音はほとんど聞こえない音量にしている音楽は僕の…
仕事に歩いて行こうかと迷ってやっぱり自転車にした道行く車はなくあちこちから飛んで来た葉が濡れて吹き溜まりに寄り添う増水した川にはいつもと違う水が流れているよう…
ランタンが点かないというので分解してみたわりと名のあるメーカーの物なのに作りがあまりに雑で驚く分解を進めるとなんとも不可解な構造に苛立ち始めるそう言えば見かけ…
スーパーへ行こうとする僕に長男はジャガイモと玉ネギを買って来て欲しいって冷蔵庫のストックは僕がカレーで使い果たしていたなんだって?今度はビシソワーズを作るって…
「美味しいよ」カレーを食べて妻は言ったそこには労いの意味もあった実際普通に美味しかったそれに比べればプリンは味は普通のプリン味だけど食感がよくなかったそれでも…
僕は玉ネギをニ時間も炒めていたけど飴色になる様子はなかったその間にプリンはフライパンで茶碗蒸し風にしたけど固まらずオーブンに入れたけど固まらずレンジに入れてや…
晩ごはんにカレーを作ろうと決めて玉ねぎを炒め始めると長男がやって来てプリンを作ると言いカラメルソースを作り始めた並んで作っていると味が混じりそうで怖い「えっ、…
日中は街全体が熱風にまみれていて笑ってしまったお風呂でさっぱりとすると笑みよりも安堵ふと我に帰って冷蔵庫を明けると無いはずのシュークリームがない当たり前だろう…
僕は冷蔵庫に残った一個の行方が気になってしょうがなかったのだろう「シュークリームあるけど食べる?」と次男に言った「食べた方がいいの?」これがシュークリームを嫌…
夜10時を過ぎていたこんな時間に食べるシュークリームは罪悪感味になってしまうそれでも食べたい妻は次男に「半分っこしない?」と囁き半分に割ったのを差し出す「それ…
仕事から帰ってすぐに冷蔵庫を開けたシュークリームは二個で一個減ってるシュークリーム大好き男の長男が食べたらしい「シュークリームを嫌いな人っているのかい?」フラ…
とっても珍しいことに冷蔵庫にシュークリームが四つ家族分あったいつもは二つか三つなのにていうかそれが謎で我が家の珍しいは世間の常識だと言えるところが誰も食べよう…
招かれざる客は忘れた頃にやって来る仕事中にちょっと屈んだ姿勢を取ると腰から背中に電気が走った長い間忘れていた痛み幸いなのは軽めだったことでも振り返ればここ半月…
口座開設の為の印鑑のことで妻と長男の会話がとんちんかんで笑ってしまった昔の僕ならどちらがいかに間抜けかを解明して解説していた今の僕は解決したのなら細かいことは…
やっぱり若い子は仕事を覚えるのが早いひとつやって見せればあとは見てるだけ逆説的だけど仕事は作業以外の事が大事なんだと気付く性格と相性を踏まえた人間関係がほとん…
その怒りのパワーを何かに活かせたらいいのにねわたしは怒ってないよぜんぜん怒ってないただどうしてかな〜って思うことをちょっと早口で言ってるだけ怒ってないよそっか…
窓の外が騒がしくてちょっと覗いてみたらまるい大きなお月様潮の香りにまみれた海風は気の抜けた汽笛と一緒にやって来て北の空に帰って行った正直になびいた木々の枝葉は…
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朝に今日の晩ごはんは僕がカレーを作るよと考える前に言ってしまった天気がよかったからそれで午前中はどんな手順で作ろうかと思案するもまとまらず午後になって家じゅう…
何故か朝早く目覚めたいつもならごろごろとまどろむうちに二度寝なのに何故かすくっと起き上がったリビングのカーテンを引くと控え目な朝焼けがストレッチとかするうちに…
元気な人と一緒にいると前向きな気分になるけど元気過ぎる人と一緒にいると置いていかれたような気分になってしまう心は落ち着かず考えは浅く時間が空回りさてどうしたも…
雨が降ってたら嫌だなとその人は言った来る時は降ってなかったけど帰りを心配していただけど天気予報を信じて傘は持って来ていただったらいいじゃないですかと言えば角が…
常緑の木でもこの時期は新芽の成長の為に古い葉を落とすことがある木にとっては当然の自然の営みだけど人間の場合は自分を見えてなかったり周りを見えてなかったりで今の…
遠い昔の話僕らはビー玉で遊んでいたユウちゃんがズルしたとマナブくんが言うけどしてないとユウちゃんは言い張る僕はユウちゃんがズルしたのをちゃんと見ていたけどマナ…
君は頭では分かっているのに彼と別れられないで悩んでいると言う別れるということで答えは決ってるんだから方法を選ぶだけ悩むことはなにもない嫌いで別れるんじゃないか…
植え替えた幾つかの鉢を眺めて違うなって思ってああしようこうしようと仕事中に考え考えられない失敗をしたそういや昔仕事中にモニターを眺めながらずっと枝毛を気にして…
大きな出来事じゃなく横すべりみたいに人生が車線変更するような時は前ぶれやサインが幾つもあるそれが今だけどじっくり思い出してゆっくり考えてみると前ぶれもサインも…
君と初めて会ったのは四月のこんないい天気の日だった僕はカウンターの中にいてお客の君は目の前の椅子に座って何を注文されたのかはもう君も僕も覚えていないきっと最初…
まだらグレイの空白が多過ぎて眩しい遠くで船の汽笛もっと遠くで飛行機の音すぐ近くで鳥の声不思議だな空はこんなにグレイなのに目を瞑れば瞼の裏に色んな色が現れては消…
マイナスをゼロに戻してくれる人がいる気持ちが没んでいても顔を見るだけでこわばっていた身体が軟らかくなるゼロをプラスにしてくれる人もいるなんてない一日でも同じ場…
筋トレやウォーキングをしてやり過ぎてしまって疲れてしまって止めてしまう今まで何度も繰り返して学習能力の無さを痛感でも痛さはすぐに忘れてしまうそして今回疲れてし…
夜中に目が覚めるとなんだか外が明るく幻想的な気持ちが湧き上がって外に出てみると雨が上がったばかりの濡れた道に街灯の明かりが反射していた物理的にはそうなんだろう…
しっかりと曇った昼下がり園芸をするには丁度いい僕は古い土をふるいにかけていたこの作業は無心になれて時が止まる突然妻が団子を食べたいと言って買いに出かけた彼女の…
この人はどうしてこんなに元気なんだろう尋ねてみてもこの人にとってはそれが普通だから自覚はないだろうでもどうしてだろうと思いながら接しているだけで元気を貰えてる…
お昼ご飯にあんかけチャーハンを作った君は「失敗したよ〜。あんがチャーハンに染み込んじゃった」そして夜君は再度あんかけチャーハンにチャレンジしようとキッキンに立…
土いじりが好きなので前世はダンゴムシだったと思う前屈はわりと得意だしちょこまか動くハサミムシだったら嫌だなと思う職場でやたらと無駄にちょこまか動く人がいる無害…
「私は言うことはキツイけど」心はあったかいよ」外国籍のその人は自己紹介の時に言ったその後の付き合いでキツイとは思わないけどハッキリと自己主張する様は見ていて気…
君はとんでもない困難に立ち向かっていたその課題は明日までに提出しなければならないのに三角関数の解き方がまだ霧の中だったどれどれと問題を見ると字が小さくて見えな…
冬越ししたポーチュラカは少しずっ大きくなってるけど余りに遅い成長で待っても待っても待ってもほとんど変わらないその姿に辛抱強い僕だったのにもうもうもう待てなくな…
全くのコメディ映画なのに涙があふれそうになったのはフライングで食べた柏餅のせいか単なる歳のせいか家じゅうの窓を開けていたら帰って来た妻に次々と閉められたそして…
大学二年の息子と語り合う人生について将来について仕事について話はあっちに行ったりこっちに行ったり脱線したり停車したりだけどどんな話になっても若さが為せる技だろ…
昼下がりの部屋で四方の窓を開けて耳を澄ます堤防を歩く人は音もなく視界の隅を横切る小さな鳥の声が近くでトンビの声は遠くで風に揺れる葉の音は聞こえずだけど陽を帯び…
仕事でお風呂の掃除をしていて足を滑らせて転んだ尻を強く打って結構痛い仕事でお風呂の掃除をしていて足を滑らせて転んだ足を強く打って結構腫れている一日に二度も転ぶ…
不思議だな雨音って昔も今も変わらないソファで寝ている君の寝顔も幼児の頃とは違うはずなのに面影を見つけては変わらないと思ってしまう雨音に寝息が絡まって家の中にも…
本音と建前ははっきり別れていて使いこなせてるのが当たり前なのかそれが出来ない奴は空気が読めずに浮いてしまうのかそれを共有出来てる者同士で隠れて笑い合っているの…
とタイトルを書く前に書こうと思っていた内容をタイトルを書いた途端に忘れた とても思い出せそうにないのでタイトルを変えようと思案を始めたら思い出すんじゃないかと…
ふいにやってくるこの浮遊感はどこからやって来てどこに行ってしまうのかファンタジーな気持ちで考えれば話は終わらないけど君に話してしまえばあっそうという返事と共に…
部活を終えてヘロヘロになって帰って来た君はゴロンと寝転がって「楽しい〜!」「高校生活満喫してる〜!」「青春真っ盛り〜!」なんて叫んでるよっぽど練習がキツかった…
出会った頃の君は若くて素直で穏やかでいつも機嫌が良かった大きな森に迷い込んだ僕は懐かしい景色と新しい風に誘われちらちらと光が揺れる木陰で眠ってしまったきっと今…
日常に埋もれていると大切なものを大切なんだと分かる前に素通りしやすくなる申し訳なさそうに申し込まれた用事はとても退屈だったけどおかげで得られた非日常が大切なも…
巻き上げるような強い風だった風に吹かれて空を見上げて思う風は人が投げ捨てた愚痴や悪口や嘲笑を地面からすくい上げて天に放った可哀想に雲は次々に姿を変えながら雲で…
薄桃色の薔薇の花びらが散らばっていた風に揺れながら耐えている薔薇に思わず声をかける上司に睨まれているあの人は皆と同じ事をしても叱られるあの人のせいじゃないのに…
明日遠足の君の行き先は動物園だ家族総出であーでもないこーでもないとコーディネートを考えるまるでバカ丸出しだけど僕らの中ではまだ幼稚園児の君の記憶が色濃く残って…
やっと上がった雨はまだ道を濡らしていたお風呂の順番だと言われた君は今から走ると言って買ったばかりのランニングシューズで出て行ったその10分前には兄が走りに出て…
ふと耳にした懐かしい歌湯船に浸かって口ずさめば次々と湯水のように溢れ出る懐かしい歌たちだけどあの頃の情景はひとつも脳裏に映らない歌詞は勝手に出てくるのにひとつ…
絵に描いたような雲の下空の青を瞳に塗って瞼を閉じれば生命の息吹を感じる赤が画面いっぱいに瞼を開ければまた青掴めそうで掴めない雲このとき心の中は真っ白でこれはき…
十代の女の子は妖精なんだと思う真正面に座った僕は身ぐるみも着ぐるみも剥がされてとっておきの得意技もあっさりとかわされて何も隠せなくなってすべてを見抜かれた何も…
朝からずっと雨だった大きな花は雨粒の重みで俯いて小さな花は弾かれて上を向く水たまりに落ちた雨粒は一瞬で広がってしかもどれもが綺麗な円を描いてすぐに消えるそして…