旅を終えて というわけでわれわれはようやっと帰国したが、日本に着いても気分は安心とは逆だ。 日本はわたしにとって帰る場所ではない。日常のささいな瞬間やニュー…
『深夜特急』に憧れる妻(めがね)と「肉食べたい」が口ぐせの夫(ハゲ)。 バックパックをかついで歩く、節約世界旅行の日常の記録。
850kmの終わり こうしてわれわれの2か月弱にわたるスペイン巡礼は終わった。 約850kmの、スペイン北部を歩く《北の道》。 8年前に《フランス人の道》を歩…
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誤算 さて、くどいようだがわれわれは8年前にこのサンティアゴ・デ・コンポステーラで出会い、そして恋に落っこちたわけであるので、そのとき夫と過ごした思い出の場…
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サンティアゴ・デ・コンポステーラ・後編【スペイン巡礼日記 #31】
聖地到達のあと 『サンティアゴ・デ・コンポステーラ・前編【スペイン巡礼日記 #30】』 聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへ 巡礼49日目、ついに最終日…
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サンティアゴ・デ・コンポステーラ・前編【スペイン巡礼日記 #30】
聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへ 巡礼49日目、ついに最終日。カミーノのゴール地点、サンティアゴ・デ・コンポステーラまで残り10kmである。 サンテ…
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残り100km地点にて 気がつけば700km以上を歩いており、残り100km地点を目前にした近頃、サンティアゴへのゴールを意識し始めたせいかなんとなくしんみ…
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トルティーヤは巡礼食 さて、このようにスペイン巡礼も終盤であるが、ゴールの前にまとめておきたいテーマがわたしには残っており、それはトルティーヤである。 トル…
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画家の家 『ガリシアの道と画家の家・前編【スペイン巡礼日記 #26】』 ガリシアの巡礼路について思うところ 巡礼39日目。 宿を出たとき晴れていた空は徐…
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ガリシアの巡礼路について思うところ 巡礼39日目。 宿を出たとき晴れていた空は徐々に曇って雨となり、そしてまた晴れ、その合間に虹が見えた。 この日はまとま…
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最後の州、ガリシアへ 巡礼38日目もまた、節目の日だった。 前日たらふく巡礼メニューを食った満腹感のままに気分よく眠りスッキリ起きて、ナッツバーとみかんだけ…
アストゥリアス最後の宿 『巡礼グルメと路上の贅沢・前編【スペイン巡礼日記 #23】』 レストランで巡礼メニュー さて、巡礼中の夕飯はなるべく自炊していること…
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レストランで巡礼メニュー さて、巡礼中の夕飯はなるべく自炊していることは前に述べたとおりだが、たまにはバルやレストランにも行っている。 巡礼者向けに割引や特…
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巡礼の共通語 『巡礼の共通語・前編【スペイン巡礼日記 #21】』 わたしのスペイン語 さて、8年前《フランス人の道》を歩いていたとき、わたしは 「オーラ…
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わたしのスペイン語 さて、8年前《フランス人の道》を歩いていたとき、わたしは 「オーラ(やあ)」「グラシアス(ありがとう)」「カフェ・コン・レチェ、ポル・フ…
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アーバンな町のふつうのバルで 『アーバンな道は幸運の道・前編【スペイン巡礼日記 #19】』 アーバンな道 オビエドでの休息を経てまた歩き始め、歩行距離が5…
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アーバンな道 オビエドでの休息を経てまた歩き始め、歩行距離が500kmを超えた。 夫はいつも通り牛を見ては 「モオォォォォォー」 羊を見ては 「メエェェェェ…
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アストゥリアス考古学博物館 久々の連泊で心身ともにリラックス、という名目でオビエドに2泊とったが、案の定リラックスどころか普段より忙しくなった。 今日1日で…
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分かれ道 《北の道》にはやたらと分かれ道が多い。 《フランス人の道》にも分かれ道はあったが、こんなに頻繁ではなかった。 たとえば宿やバルが少ないエリアに第2…
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スーパーと自炊 日本でも関東と関西では異なるスーパーが幅をきかせているのと同様、スペインでも地域ごとにスーパーの勢力図も変わってくる。 バスク地方では「ER…
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ハッカと発汗 以前スペイン巡礼路の《フランス人の道》を歩いたとき、われわれには何人か日本人の友人ができた。ときどき連絡を取り合い、今も縁が続いている。 その…
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カミーノの特別ではない一日・後編【スペイン巡礼日記 #14】
州境を越えて 巡礼21日目、「おいしかったなあ」と昨夜のディナーを思い出しながらセルディオを出る。 7kmほど歩いたところにウンケラという町があり、ここで…
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カミーノの特別ではない一日・前編【スペイン巡礼日記 #13】
丘をいくつも越える日々 巡礼20日目、コミージャスという町のアルベルゲを出たわれわれは、まず巡礼ルート近くにあるガウディの設計した「エル・カプリチョ」という…
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旅を終えて というわけでわれわれはようやっと帰国したが、日本に着いても気分は安心とは逆だ。 日本はわたしにとって帰る場所ではない。日常のささいな瞬間やニュー…
最後の入国 そんなこんなでわれわれはようやく日本の飛行機に乗って、ロサンゼルスをあとにした。 真夜中のフライト。さっそく徹夜した分を取り戻そうと睡眠モードに入…
「架空のアジア丼」と恐ろしい犬 『帰国の日【前編】』 名建築の図書館へ メキシコを発つ日の朝、わたしの腹はまたもやゆるかった。そのうえ身体が熱っぽくだるい。…
飛行機がまた飛ばない 『帰国の日【前編】』 名建築の図書館へ メキシコを発つ日の朝、わたしの腹はまたもやゆるかった。そのうえ身体が熱っぽくだるい。 いかにも…
名建築の図書館へ メキシコを発つ日の朝、わたしの腹はまたもやゆるかった。そのうえ身体が熱っぽくだるい。 いかにも生理がきそうな感じ。 よりによって長時間飛行…
古代の現代アート 『遺跡の何がおもしろい?【テンプロ・マヨール 前編】』 旅、最後の観光へ ああ……長いようで短くも感じるわれわれの新婚旅行が明日で終わる…
旅、最後の観光へ ああ……長いようで短くも感じるわれわれの新婚旅行が明日で終わる。 われわれは最後の観光に繰り出した。 朝、宿の近くの屋台で鶏肉や白米、ひよ…
スリランカの人々 日本人があまり訪れない地域を旅しているとき、人々の好奇の目を感じることはままある。頻繁に国籍を尋ねられると一挙手一投足を見られているような…
国立人類学博物館、ついに3日目 『遺跡めぐり追体験【国立人類学博物館 #4】』 国立人類学博物館2日目 『新婚旅行は黙々と【国立人類学博物館 #1】』 …
国立人類学博物館2日目 『新婚旅行は黙々と【国立人類学博物館 #1】』 新婚旅行は黙々と メキシコシティにある国立人類学博物館はとても気が重い場所だ。 博…
ランチの受難 『新婚旅行は黙々と【国立人類学博物館 #1】』 新婚旅行は黙々と メキシコシティにある国立人類学博物館はとても気が重い場所だ。 博物館の前で…
国立人類学博物館1日目 『新婚旅行は黙々と【国立人類学博物館 #1】』 新婚旅行は黙々と メキシコシティにある国立人類学博物館はとても気が重い場所だ。 博物…
新婚旅行は黙々と メキシコシティにある国立人類学博物館はとても気が重い場所だ。 博物館の前で夫は 「こういう博物館は、なんか行く前からしんどいな」 とため息…
ディエゴが遺したもの 『ディエゴが遺したもの・前編【アナワカリ博物館】』ディエゴが建てた博物館 アナワカリ博物館、というのは前回一人でメキシコを訪れたとき…
メキシコのフィギュア 『ディエゴが遺したもの・前編【アナワカリ博物館】』ディエゴが建てた博物館 アナワカリ博物館、というのは前回一人でメキシコを訪れたとき…
ディエゴが建てた博物館 アナワカリ博物館、というのは前回一人でメキシコを訪れたときも気になっていたが、そのときはついに訪問しなかった。 というのもメキシコシテ…
マテ茶の歓迎は今 『ジャガーの笛と口づけのゆくえ【前編】』 そこらじゅうに猛獣 『テオティワカン遺跡探訪記【前編】』 メキシコの巨大ピラミッド ピラミッド…
そこらじゅうに猛獣 『テオティワカン遺跡探訪記【前編】』 メキシコの巨大ピラミッド ピラミッドといえばエジプトにあり、そばにはスフィンクスもある。 と思い…
駆け足の遺跡観光 『テオティワカン遺跡探訪記【前編】』 メキシコの巨大ピラミッド ピラミッドといえばエジプトにあり、そばにはスフィンクスもある。 と思いき…
いざ遺跡探検へ 『テオティワカン遺跡探訪記【前編】』 メキシコの巨大ピラミッド ピラミッドといえばエジプトにあり、そばにはスフィンクスもある。 と思いきや…
バンコク最後の観光 アユタヤからバンコクに戻ったわれわれは、タイを出る前に2か所を観光した。国立博物館とスアン•パッカード宮殿。 そのどちらも期待以上であ…
コーヒー屋台の「タイティー」 タイ、遺跡の町アユタヤの暑い暑いクソ暑い日、宿から「暑いなあ」と思いながら遺跡の方へ向かっていると、ふと飲み物のワゴンが目に…
アユタヤ、有名な仏像の頭部がある遺跡 『古都アユタヤの黄金と遺跡【前編】』そういえば遺跡の町 バンコクでは王宮や寺院に全く興味を示さなかった夫であり、アユ…
そういえば遺跡の町 バンコクでは王宮や寺院に全く興味を示さなかった夫であり、アユタヤでもどうせ食い物のことしか考えていないだろうと思ったが一応 「ゾウに乗れる…
寺脇さんのこだわり 『アユタヤはコーヒーの実験場【前編】』 「ブルーベリーレモンパイ味」 夫は観光プランの組み立てや移動手段の調査、宿の予約などの雑務を全…
「ブルーベリーレモンパイ味」 夫は観光プランの組み立てや移動手段の調査、宿の予約などの雑務を全てわたしに丸投げしているが、唯一、まれにではあるが自主的に調べ…
アユタヤでもち米三昧 『タイの甘い誘惑【バンコク編】』 バンコクのスイーツ 世界各地のコンビニ世界地図というものが存在するなら、モンゴルは韓国でありタイは日…
バンコクのスイーツ 世界各地のコンビニ世界地図というものが存在するなら、モンゴルは韓国でありタイは日本である。 モンゴルの首都ウランバートルには韓国のコンビ…
パッタイの生ニラ 「おいしいものを食べたい」と言ってタイにやってきたわれわれだが、夫は腸チフスの恐怖を忘れてはいなかった。 「このキュウリ、皮ついとるからや…
東南アジアふたたび 夫の体力は腸チフスのため地に堕ちていたが、メルボルンでの療養生活を経て調子がぼちぼち戻ってきた。どうやら旅を続けられそうだ。 では、オ…
続・続・偏愛アボリジナルアート 『偏愛・アボリジナルアート【前編】』 偏愛・アボリジナルアート 普段政治とか経済とか負の歴史とか、そういう気が重いものはなる…
続・偏愛アボリジナルアート 『偏愛・アボリジナルアート【前編】』 偏愛・アボリジナルアート 普段政治とか経済とか負の歴史とか、そういう気が重いものはなるべく…
偏愛・アボリジナルアート 普段政治とか経済とか負の歴史とか、そういう気が重いものはなるべく直視せず美しいものだけ見たいというわたしであるが、先述のようにオー…
移民の町 『メルボルンで自炊生活【前編】』 体力のない夫 夫が腸チフスから全快するまで、メルボルンで療養生活をしようと決めたわれわれである。 抗生物質を…
体力のない夫 夫が腸チフスから全快するまで、メルボルンで療養生活をしようと決めたわれわれである。 抗生物質を飲み始めてから数日経つと夫の熱は下がっていった。…
オーストラリアの向かう先 『「自分探しの国」にて【前編】』 まやかしの「多文化共生」 6年前、ワーキングホリデーでオーストラリアにいたわたしは、博物館…
まやかしの「多文化共生」 6年前、ワーキングホリデーでオーストラリアにいたわたしは、博物館めぐりをしながらこう思っていた。 「やけにアイデンティティに関す…
夫の失言 『夫の腸チフス闘病記【① 発症】』 高熱の夫 メルボルンに着いたその日から闘いは始まった。 夫はバリ島の最終日あたりから関節痛があると言って、め…
夫の尿 『夫の腸チフス闘病記【① 発症】』 高熱の夫 メルボルンに着いたその日から闘いは始まった。 夫はバリ島の最終日あたりから関節痛があると言って、めず…
「パートナー」 『夫の腸チフス闘病記【① 発症】』 高熱の夫 メルボルンに着いたその日から闘いは始まった。 夫はバリ島の最終日あたりから関節痛があると言って…