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金色銀色茜色 https://blog.goo.ne.jp/knjaskmstkzk

ごめんなさい。 新しい物語になっています。 和洋折中の時代を舞台にしました。

渡良瀬ワタル
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日南市
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2008/05/30

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  • 昨日今日明日あさって。(どうしてこうなった)1

    俺は執務室に入ると真っ先に、関東の反乱に関する件の報告書に目を通した。美濃地方の寄親伯爵代理・カール細川子爵から送られてきた物だ。執事長・ダンカンが先に目を通して説明してくれたが、それは概要だけ。こちらの報告書はそれをより詳細に記していた。今のカールは多忙なはず。美濃地方の寄親伯爵代理、そして領都・岐阜の代官。美濃地方全体を統括し、治める役儀。文字にすると簡単だが、実務となるとそうではない。地方の、所謂、三権の長なのだ。加えて自身の、子爵としての領地もある。妻もいる。ありがとうカール、ちゃんと休養は取っているよね。カールは国軍出身だけに、的を得た報告書に仕上げていた。俺は念の為、二度読みした。そして一つの疑問に辿り着いた。どうして籠城・・・、援軍が来る訳でもないのに。悪足掻きか、それとも単に意地か。カール...昨日今日明日あさって。(どうしてこうなった)1

  • 昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)12

    アリスは珍しく思慮に思慮を重ねた。結果、『もう一つの方へ行こうか』そう口にした。『『『は~あ』』』妖精達の目が点になった。噴き出すハッピー。『プップップー』アリスは言葉足りずだと気付いた。狼狽えながら言葉を繋いだ。『あれよあれ、えーと、そうそう、もう一つの反乱の方よ』妖精の一人が突っ込んだ。『つまり名前も地名を忘れたのね』『そうとも言う』『仕方ないわね。良いわよ、行きましょうか』別の妖精がその妖精に突っ込んだ。『で、もう一人の反乱首謀者の名前は』妖精達が口を揃えた。『『『・・・、そう言う貴女は知ってるの』』』『知らんがな。そもそも興味がなかったから、聞いてないでしょうよ』誰も名前も地名を覚えていなかった。それを、誰も聞いてない、そう結論付けた。そんな訳でアリスのエビス飛行隊十五機は王都上空から飛び立った。...昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)12

  • 昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)11

    アリスは迷った。すると別の妖精が言う。『攻撃魔法だと瓦礫の山は築けるけど、殲滅の確認が出来ないわ。瓦礫と瓦礫の隙間や、地下で生き残る可能性があるでしょう』確かにそうだ。地下室や下水道等に逃れれば生き残れる可能性が高い。アリスは王宮を見下ろした。逃げる騎士団を追ってライトニングタイガーが王宮区画侵入を果たした。これにその家族が続いた。アリスは決断した。『王都全体を大樹海にするわ。だから皆で公園や庭園の木々や草を急成長させるわよ。ついでに個人宅の小さな庭や、窓際の鉢植えもね』妖精魔法で植生を急成長させる。水堀と外壁、そして急成長させた植生があれば火災から王都は守れる。大樹海大樹海、おお愉快。ハッピーが大喜び。『パー、任せて任せて。食虫植物を増やしてやっぺー』アリスはやる気満々のハッピーに別の指示をした。『ハッ...昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)11

  • 昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)10

    上番長の大尉は此度の火災を隣国の謀略と判断した。火災に乗じて隣国の工作員が避難民に扮して王都に多数潜入する。国軍多数が出兵した今なら占領できなくても、確実に混乱に陥れられる。痛手を与えて国力を削げる。大尉は、それへの対策として四つの門全てを出入り禁止にした。町や村の平民より王都の平安を優先した。北門でも厳しく警戒していた。押し寄せた平民に富裕な者や貴族由縁の者等も混じっていたが、それらの選別は放棄した。行列が出来るからだ。押し寄せる者達には、平等に、差別なく、区別なく、一律に槍の穂先を答えとした。「それより先へ進めば処断する」これには避難民が困惑した。目の前には槍衾、後ろには火災。幸い、火災とは距離があった。彼等は王都迂回を選択した。避難民と入れ替わる様に、小型軽量の魔物達が姿を現した。猫種、兎種、狸種、...昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)10

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