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金色銀色茜色 https://blog.goo.ne.jp/knjaskmstkzk

ごめんなさい。 新しい物語になっています。 和洋折中の時代を舞台にしました。

渡良瀬ワタル
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日南市
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2008/05/30

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  • 昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)9

    アリスの仲間は十三人。エビスを操縦して平野の外縁部に散開した。そして躊躇いなく火玉・ファイアボールを放った。搭乗しているエビスの動力源は二つ。ワイバーンキングとワイバーンクイーン、番二頭由来の魔水晶。施された【自動魔力供給】により、その魔水晶がフル稼働した。エビスの口の両端の牙から無尽蔵とも思える攻撃魔法を放ち続けた。王都を囲む平野には村や町が点在した。その村や町に、燃える山や森から逃れた魔物が殺到した。何れも火災から逃れようと必死。闇雲に柵や石塀に突進した。頭が砕けて死ぬ魔物も多いが、遂には圧倒的な数の暴力で、柵は無論、石塀すらも粉砕してしまう。突入した魔物達は人も建物も区別しない。目の前にある物全てに当たりに行く。妖精達は王都とは反対方向、外へ逃れた魔物達には干渉しない。好きに走らせた。しかし、内へ、...昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)9

  • 昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)8

    この数の竜巻では正面突破は不可能。下手すれば巻き込まれる。エビスが壊れる事はないだろうが、搭乗している自分達が目を回す。何日かは立ち直れないだろう。アリスは決断した。『退避よ、各個に【転移】を選択、方向は左斜め前方、宜しく』それぞれが返事をし、行動に移した。アリスは全員の退避を確認、最後に【転移】した。取り敢えずは、それぞれの判断による【転移】なので、距離は一定ではない。でも、一応は視界の範囲内で収まっていた。再び編隊を組んだ。アリスが言う。『転移の術式を施してくれたダンタルニャンに感謝ね。草葉の陰の彼に賛辞を送るわ』ハッピーが笑った。『パー、まだ死んでねえっぺー』『それはそれとして、コースを戻すわよ』竜巻が九州方向へ向かうのを尻目に、エビス飛行隊は本来のコースに戻った。途中までは竜巻の痕跡が見えた。砂漠...昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)8

  • 昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)7

    ハッピーの質問にルイス・ブラウンは頑強に抵抗した。嘘を吐く度に、施された術式が起動し、ランダムに、身体の一部に痛撃を喰らわせるのだが、彼は泣き叫びながら耐えてみせた。どうやら尋問対策を講じているようだ。だが、それは無駄というもの。妖精の一人が悪い顔をしてルイスに告げた。『貴殿はコラーソン王国の第三騎士団長、ルイス・ブラウン殿だろう』ルイスが涙と涎、嘔吐で汚れた顔を上げた。見難いが、自我は壊れていないようだ。「・・・」妖精は再び呼び掛けた。『ルイス・ブラウン殿』ルイスが怪訝な表情を浮かべた。「どう、どうして分かった」『まず、この念話から驚いて欲しいな』ルイスがハッとした。「念話・・・、これは」ようやく我々が口を開いていない事に思い及んだようだ。『我々は貴殿の頭の中に話し掛けている。つまり、貴殿の考えている事...昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)7

  • 昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)6

    アリスの拳発言に一人が反論した。『人間の争いには関わらない、それがポリシーだったよね』ハッピーも同意した。『ピー、ピーピッピー、そうだそうだ』アリスは平然と言い返した。『それはそれ、これはこれ。コップの中の争いは、勝手にやってろって話になるけど、国外からの勢力となると、ちょっと違うのよ』『ほうほう、どんなに』『んー、許しもなく入って来るな、かな』別の妖精が提案した。『取り敢えず、探ってみようか』キャメルソン傭兵団を探る事になった。選ばれた妖精三人が機体後尾のカーゴドアから飛び出し、機体を自分が持つ収納庫に格納した。そして自らを妖精魔法で透明化し、降下した。夕刻前だが、傭兵団は既に業務を終え、てんでに自由時間を過ごしていた。特に多いのは、魔物・キャメルソンの手当てをしている者達。その光景は手酷い敗戦を物語っ...昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)6

  • 昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)5

    アリスは自分を襲ったワイバーンを探した。直ぐに見つけた。近くで低空を旋回飛行している奴だ。その下、地上には別のワイバーンがいた。それはドタンバタンと藻掻き苦しんでいた。断末魔か、・・・。ああ、股間をロックオンした個体か。それを旋回飛行している成体が見下ろしながら、時折、アリスの方を警戒していた。様子から二頭は番と判断した。アリスは片割れも撃墜する事にした。この位置からでは腹部が狙い辛い。相手を刺激せぬ様にやっくり着地した。よし、着弾点は狭いが狙える。妖精魔法を起動した。とっ、相手がこちらの意図に気付いた。素早いブレス。ウィンドスピアを放たれた。【自動回避】はなし。【探知、察知、魔力障壁ドーム】を選択した。これでワイバーンのブレスに耐え切れるか、たぶん、耐え切れる。試した。ブレス・ウィンドスピアが風魔法を纏...昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)5

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