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金色銀色茜色 https://blog.goo.ne.jp/knjaskmstkzk

ごめんなさい。 新しい物語になっています。 和洋折中の時代を舞台にしました。

渡良瀬ワタル
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日南市
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2008/05/30

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  • 昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)4

    アリスは高みの見物、野次馬気分でいた。そこへハッピーからの知らせ。興が冷めた。矮小な人間共が地域の覇権の為に、魔物共を巻き込んでまでして戦っているというのに、そこへ空から介入しようだなんて、とんでもない。許せない。ハッピーに確認した。『キングやクイーンはどうなの』『プー、この群れにはいないっペー』キングやクイーンは生まれていないようで、一安心。『直ぐに戻って頂戴、迎え撃つわよ』ワイバーンの成体の体長は5メートルから10メートルほど。翼を広げれば10メートルから20メートル。武器は体力と鉤爪、尻尾、風魔法。ブレスの形でウィンドスピアを放つ。群れとしては、広範囲攻撃のウィンドストームがあるので、そこは要注意。対してエビスは頭部、胸部、腹部を合わせて全長が70センチ。胴回りは50センチ。これに羽根と足。二対四枚...昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)4

  • 昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)3

    キャメンソルの群れは傭兵団であるが、途中で居合わせた魔物達にとっては脅威そのもの。遭遇した弱者はたちどころに逃走を開始した。追い立てられる様に先頭を切って走った。弱者でない者達はその尻馬に乗った。遊び感覚でキャメンソルの群れに加わった。これは、傍目には魔物のスタンピードにしか見えない。河沿いに展開した国軍が膨れ上がる魔力の南下に気付いた。魔物のスタンピード、・・・か。直ちに偵察部隊が発せられた。その中の魔法使いが探知スキルを駆使し、全体像把握に務めた。程なく解明した。「魔物のスタンピードです。その中核はキャメンソル傭兵団です。魔物を追い立てながら、こちらに向かって来ています」国軍の、北側の部隊が迎撃態勢に入った。キャメンソル傭兵団対策として、前以って用意していた荷馬車五十輌を、前面に広く並べ、次々に横倒し...昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)3

  • 昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)2

    別の妖精がアリスを止めた。『アリス、いい加減にして、道草し過ぎよ』これにはアリスも心当たりがあった。『ごめんごめん、悪かったわ。でもね、下の気配がね、何か潜んでいるみたいなの』『それが何か、・・・。敢えて探す必要があるの。それを起こして、住民達に迷惑は掛からないの』『ないか、・・・』『そうよ、ないのよ』飛行隊は湾の奥の城塞都市に向かった。鹿児島。薩摩地方と大隅地方、そして薩南諸島を治める島津伯爵家の本拠地だ。高々度から市内の様子を窺った。桜島の噴火には慣れている様で、混乱は見られない。港から漕ぎ出す船もあり、至って正常。駐屯地にしてもそう。馬場で騎馬隊が調練に勤しんでいるが、乱れはない。アリスは皆に同意を求めた。『戦塵の気配がないわ。たぶん、戦場は東ね』『夕暮れ前には見つけたいわね』飛行隊は東へ飛んだ。す...昨日今日明日あさって。(西部戦線は異状ばかり)2

  • 昨日今日明日あさって。(西部戦線は異常ばかり)1

    俺はカトリーヌの顔を二度見した。彼女が言外に言わんとする事は分かった。ぼったくり。たが、敢えて尋ねない。じゃがね、じゃがじゃが。藪を突っついて蛇を出したくない。「伯爵様、当官は兼任の仕事が増えて忙しくなります。そこで、伯爵様専用の連絡役を置きます」カトリーヌが意外な事を言う。俺専用の連絡役、・・・なのか。彼女の背後から副官が前に進み出た。「エリス野田中尉です」疑問顔の俺にカトリーヌが言葉を継ぎ足した。「調整局の局長兼任を申し渡されたの。だから急ぎの用がある時はこの野田中尉にね」近衛軍調整局は、近衛と国軍、宮廷、三者の調整を担う役職。アルバート中川中将がその局長だったのだが、テックス小早川侯爵の一件に加担したのが露見し、密かに逮捕隔離された。対外的には病気療養という名目で休職。実際には【奴隷の首輪】を装着の...昨日今日明日あさって。(西部戦線は異常ばかり)1

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