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  • オヤジのあくび736

    水津陽子「自治会・町内会お悩み解決実践ハンドブック」を読む 自治会会合は、大人の学級会のような雰囲気があって、民主的な手続きを踏みながら進めていきますが、反面急な改革や大胆な提案を実行に移すことは難しい。 けれど自治会が存続の危機に瀕していたり、 現状のままでは先細りに陥ることがはっきりしている場合には、ゆっくりした改善がジレンマに陥いる原因になることがあるでしょう。 本書を一読して感じたことは、長いスパンでのロードマップの必要性です。 自治会の役員任期は、ボクの住んでいる地域では、1年間です。1年間の活動期間を終えて組織が抱えている課題に気づき始めた頃に、その期の役員は解散してしまうのです。…

  • オヤジのあくび735

    井上寿一「教養としての『昭和史』集中講義」を読む3 ABCD包囲網、アジアの解放、大東亜共栄圏、八紘一宇・・どれも太平洋戦争を正当化するために編み出された言葉です。そして造語で塗り固められた正義の元に、多くの兵士が命を落としたのです。 話は最終盤の戦後に移ります。 戦後の日本には保守派の「改憲したいが親米」革新側の「護憲だけど反米」というねじれた対立関係がありました。 しかし突き詰めて考えると、双方とも本来は同じところにあります。保守派も対米自立なのに、国際環境が「冷戦」だったことから「アメリカと上手く付き合わないといけない」となり、親米になりました。しかし冷戦構造はすでに崩壊しています。そろ…

  • オヤジのあくび734

    井上寿一「教養としての『昭和史』集中講義」を読む2 「満蒙は日本の生命線」と危機意識を煽ったのは、かの松岡洋右でしたが、これは蒋介石政権と条約が結ばれ、中華民国との通商が盛んになり満州との交易が見捨てられてしまうことへの危機感であったと本書は書きます。 その背景には軍縮によって軍人たちがリストラされることへの困惑もあったと本書は書いています。そして満州事変が起きるのです。 予算の決定権は議会にあるのですから、軍部の暴走を食い止めるため、民政党は政友会に協力内閣構想を持ちかけます。しかし、民政党内に反発があり、その話は立ち消えになってしまいます。政党政治が命脈を保つタイミングが失われてしまったの…

  • オヤジのあくび733

    井上寿一「教養としての『昭和史』集中講義」を読む1 本書は昭和初期からスタートします。不況の時代に輪をかけて世界恐慌が襲う。大部分の庶民の暮らしは苦しいのだが、反面郊外電車に乗ってオフィスに出勤するサラリーマンが登場し、タイピストやバスの車掌が女性の花形職業として憧れの的になる。夫が外で働き、妻は専業主婦として家事・育児という分担は、高度経済成長期の一時期の現象であり、昭和の他の時期はどこも夫婦共働きで頑張っていたと語っている。日本史の教科書が時代の様相を切り取るのは、どうしても限界があると言いたげです。 経済的に苦しくなった日本は、満州事変に始まる軍部の暴走に、景気が良くなる望みを託してしま…

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