オヤジのあくび732
城山三郎「賢人たちの世」を読む3 第四章「それぞれの春」では、三人の官僚時代を描いている。満州に行って匪賊と接点をもつ椎名、インドネシアでオランダ統治下の税制のよさを力説する前尾(ここで当時事務官であった宮沢喜一に出会っている)、灘尾の健康保険実施にまつわる態度や大分県知事だった時に大分に来た東條英機に会わなかった話など、三人ともやはり只者ではない。 第五章では、ついにあの大物政治家が登場する。田中角栄その人であります。 この頃のボクはまだ学生でしたが、ほどほどに新聞を読んでいたつもりです。けれども田中角栄総理の元で椎名悦三郎が副総裁を引き受けて、田中角栄の後継に「クリーン三木」を指名するいわ…
2025/05/30 04:48