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収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ http://blog.livedoor.jp/gz0210/

会社収益向上のためにコスト改善は必須。意外と難しい物流コスト改善の取り組みについて易しく解説します。

大手製造会社で長年に亘り物流IE、物流技術担当として物流の構築、改善に取り組む。国内外を問わず、主として製造会社の物流改善の指導に明け暮れる日々を過ごしている。

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2008/01/26

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  • 物流作業計画の重要性(3) 物流標準時間を導入する

    標準時間は自分の会社で決めればよいのです。ただし、自社の基準が甘すぎると他社には勝てないという事実があります。しかし物流では大方の会社が標準時間を導入していませんので、今すぐに他社との基準の差について心配することは無いかもしれません。大切なことは、自

  • 物流作業計画の重要性(2) 出荷トラックからさかのぼって計画を定める

    「本日中」という雑駁な納期管理は決して好ましいものではありません。もしそのような指示を本日の朝に出したとしたら、実質作業のペースを作業者任せにしていることになります。本来であれば時間ごと管理を行い、その時刻までに何がいくつできていなければならないかを指

  • 物流作業計画の重要性 「本日中」という納期指示のリスク

    多くの企業で物流作業を効率化したいと考えています。その時に物流現場での実作業を改善することに目が行きがちです。ほとんどの人が物流動線を短くするとか、置場を明確化して作業者の迷いを無くすといった改善を行なおうとします。これはこれで間違いではなく、どんど

  • 物流が社内認知されるために(3) 物流でコストをかけて他で儲ける

    物流が社内で認知されるようになるためには、それなりの仕事をしなければなりません。社内の標準以上の仕事をしなければなかなか認められることは難しいでしょう。ではどのような仕事をしていったらよいのでしょうか。それは自身の領域から一歩踏み出すことです。物流の仕

  • 物流が社内認知されるために(2) 物流作業の標準化

    物流現場では基本的なことを最優先で行わなければなりません。それが物流作業の標準化です。物流現場でよく言われることとして、あの人は作業が速い、でもあの人は遅いといったことが挙げられます。実は人間の行う作業スピードに大きな差はないのです。ではなぜスピードが

  • 物流が社内認知されるために 被害者意識が強すぎる物流

    今まで何度となくお話してきましたが、社内で物流の認知度が低い、上位者の関心が薄い、だから物流部門はつらい思いをしているという件、実は物流担当者は自分事として改善が必要と思われます。この事実は間違いないことです。会社内に限らず、社会の中でも物流に対する関

  • 物流改革に責任を持つ(3) 経営者と上位者は範を示せ

    物流業務にはトレードオフの関係がよく見られます。たとえば輸送改善のために荷物を縮める方策として、容器の折り畳みが挙げられます。容器を折りたたむ際には数秒の工数がかかります。この時間を惜しんで容器の折り畳み化に消極的な姿勢が見られます。工場だと社内で誰

  • 物流改革に責任を持つ(2) 物流のプロの活用

    何事も同様だと思いますが、第一歩を踏み出さなければ何も変わりません。特に物流改革を行なおうと思うのであれば戦略的かつ行動的に進む必要があります。たしかに日本企業の中で物流への関心度は低いし、物流ノウハウを持った人も少ないのかもしれません。会社の中での地

  • 物流改革に責任を持つ 竹槍戦法的な仕事から脱却せよ

    物流業務について本当によく耳にする話があります。それは会社の上位層の方々が物流に関心が無い、責任を持って物流を何とかしようと考えていないという話です。それでなくても物流への関心度が低い国が日本です。物流学科も数えるほどしかなく、物流を専門的に学びたいと

  • 物流工程設計の基本(3) 出来栄え評価

    工場内物流設計時には以下のような指標を設けて、その設計の出来栄えを評価するとよいと思います。・ 部品1個当たり運搬距離・ 工場内物流工数・ 工場内通路比率・ 工場内物流エリア比率レイアウトを新たに設計した時には、以前に比べてこれらの指標がよくなった

  • 物流工程設計の基本(2) 工場内の物流設計

    大きな物流であれ小さな物流であれ、それを発生させないように計画することが重要なのです。一度それを失敗すると永遠に物流が発生し続けますので。工場の中の工程設計といえば生産技術部門の本来業務です。工場のどこで、どのような設備を使ってものを生産するのかを企画

  • 物流工程設計の基本 物流工程設計の必要性

    物流は最初が肝心です。オペレーションが始まる前にどこまで詳細な設計を行ったか、それ次第でオペレーションが始まった後の効率が大きく変わってきます。たとえば物流拠点や工場などの立地。どこに拠点を設置するのかによって、輸送距離という最も物流コストのかかる領域

  • 物流会社に敬遠される荷主会社(3) 余分な作業を解消する

    積み込み、荷降ろし、棚入れ、ライン供給などはトラック輸送作業においては極力無くしたい作業です。その内積み込み、荷降ろしは無くしたいけれど無くせない付随作業でしょう。しかし棚入れ、ライン供給などは輸送作業ではありません。それとの因果関係があるわけでもあり

  • 物流会社に敬遠される荷主会社(2) トラックを待機させる荷主

    物流会社、特に運送事業者の場合、自社で保有しているトラックだけで荷主の荷物を運んでいるわけではありません。庸車というものが存在します。これは平たくいうと下請会社のトラックのことです。自社の下請会社に自社が受注した輸送を委託します。運送事業者は荷主から

  • 物流会社に敬遠される荷主会社 輸送価格の値上げ

    最近輸送価格の値上げが一般的になりつつあります。今まで価格の値上げなど夢のまた夢だった物流会社だったわけですが、人員不足を契機に荷主と値上げ交渉を始めました。もちろんすべての荷主会社が値上げを受け入れているわけではありませんが、多くの荷主会社が理解を示

  • 物流品質向上にこだわる(3) 愚直な活動で品質保持

    物流品質は常に愚直な活動で保持することが可能となります。つまり突飛なことをやるのではなく、決められたことをきちんと守ることが大切だということです。よく自動機やポカヨケ装置に走りがちですが、実際にはそのようなお金をかけなくても品質は守れます。逆にお金をか

  • 物流品質向上にこだわる(2) 物流工程においてミスが発生する3つの理由

    ルール通りの作業を行わなくてもたまたま不良が出ていなかったと解釈すべきです。このまま作業を続けていけばいつか不良が発生することでしょう。2つ目は「規則を守る意思がないことによる事故」です。先ほどの事例でも一部この要素が含まれています。「標準作業を守らない

  • 物流品質向上にこだわる 物流品質の5カテゴリー

    物流品質不良が減らずに困っているという会社は多いのではないでしょうか。ものづくりでは品質向上のためにさまざまな活動を行なっています。もちろんものづくり企業でも常に品質向上活動に取り組んでいますが、それ以上に努力が求められるのが物流でしょう。では物流品

  • 在庫保管と倉庫改善(6) 倉庫作業効率と倉庫マネジメント

    倉庫では保管効率を向上させることが大切ですが、それと同じく重要なことがあります。それは倉庫の中で作業をする際の作業性を良くすることです。これを倉庫作業効率向上と呼びます。しかしよく考えるとこの2つの指標は相反するところに気づきます。倉庫保管効率はとにかく

  • 在庫保管と倉庫改善(5) 倉庫保管効率

    倉庫改善を行うにあたって2つの点に注意が必要です。1つは倉庫保管効率、もう1つは作業効率です。どちらを優先するのか、両立させるのかの判断によって取り組み方は変わってきます。まず倉庫保管効率について考えていきましょう。この指標はどれだけ倉庫を有効に活用できて

  • 在庫保管と倉庫改善(4) 容器の入数

    部品や資材を調達する際に、多くの場合それらは容器に入れられて納入されます。その容器の入り数は在庫管理には重要ポイントになりますので、少し考えていきましょう。まず会社として部品などをいくつ調達したいかを考えます。この数量は製品を何台生産するのかによってお

  • 在庫保管と倉庫改善(3) 発注の仕方と在庫

    在庫が増える要因の一つに調達タイミングが早すぎるということがあります。あるいはいつ使うかは明確になっていないけれども買っておこうということもあるかもしれません。もう一つ、よく物流現場を見ていて気になることがあります。それは購入ロットが大きすぎるというこ

  • 在庫保管と倉庫改善(2) 安全在庫と安心在庫

    多くの会社で安全在庫に関する課題を抱えています。それはどのような点で問題になっているのでしょうか。それはずばり「多すぎる」ということです。前回の例でいえば1時間の設備停止が予測されるために1時間の安全在庫を持つということでした。しかし多くのケースで1

  • 在庫保管と倉庫改善 在庫削減と物流コスト改善

    物流コスト改善でもっとも効果のあるアイテムとして注目を浴びているのが在庫削減です。たしかに在庫を下げることで物流にはさまざまなポジティブな影響が出てきます。一番大きな効果はスペースセービングでしょう。在庫置場には多くの会社が苦労しています。場所が狭い、

  • 知っておきたい物流関連法令(3) 道路交通法

    私たちは運転免許を取得する際に必ず勉強している法令があります。それは道路交通法です。もう忘れてしまっている方もいらっしゃるかもしれませんが、物流とは切っても切れない法令ですから、今一度確認しておきましょう。運送はトラックが中心ですから、大型自動車と中型

  • 知っておきたい物流関連法令(2) 運輸安全マネジメントと運行管理者

    皆さんは運輸安全マネジメントをご存知でしょうか。この制度は貨物自動車運送事業法で規定されています。国土交通省告示によりますと、「貨物自動車事業の運営において輸送の安全の確保が最も重要であるという意識を貨物自動車運送事業の経営の責任者から全従業員に浸透さ

  • 知っておきたい物流関連法令 貨物自動車運送事業法

    私たちが仕事をする上で守るべきルールがあります。これは社会のルールであって、どんなことがあっても破ることができません。それが法令です。身近なところから見ていきましょう。それはトラック輸送に関する法令です。運送事業者の方はもちろん、荷主、着荷主の方にも知

  • 他社との共同物流(3) 物流勉強会を企画

    物流ではボリュームを大きくすることが効率化のカギになります。1社よりも2社、2社よりも3社と、物流ボリュームを増やしながら効率化を考えていくとよいでしょう。物流にはいくつもの共同化によるオポチュニィがあります。それを見つけるためには今の物流の実態をよく見る

  • 他社との共同物流(2) 共同輸送と容器の共同利用

    共同配送は届け先が同じという条件があります。意外となさそうで実際にはあるのが共通届け先です。特にB to Bではよくあることです。自社の工場が所在ずる工業団地に同業他社が所在していたとします。そして届け先が同じ得意先の場合があります。このようなケースでは確実

  • 他社との共同物流 輸配送の共同化

    物流の効率を向上させるためには何が効果的でしょうか。それはずばり荷量をまとめるということです。一般的に荷物が分散すると物流の効率は低下します。もちろん社内で荷量を集めることは重要です。大きい会社では部門が違うことで輸送発注をばらばらに行い、効率を低下さ

  • 物流情報データベースを整備しよう(3) 物流標準時間

    構内物流のデータといったら標準時間でしょう。これがなければ必要人員の算出ができません。構内物流の作業ペースをつくることもできないし、労働生産性を測定することもできません。つまり標準時間が無ければ「場当たり的」かつ「勘に頼った」構内物流運営しかできないの

  • 物流情報データベースを整備しよう(2) 輸送距離データ

    荷姿データがあれば輸送量の計算や保管場の面積計算などに活用できます。トラック積載率を把握する際にもとても便利ですから、ちょっと大変に感じるかもしれませんが、時間をかけてでもきっちりと整備しておきましょう。次に輸送距離データの整備です。どこからモノを調達

  • 物流情報データベースを整備しよう 荷姿データの整備

    物流業務を行うにあたって切っても切れないのが物流データです。これを整備せずに「勘」で仕事を行うことからはそろそろ卒業したいものです。では物流データにはどのようなものがあるのでしょうか。主だったものを抽出してみましょう。・ 荷姿データ・ 輸送距離データ

  • 物流方針を作成しよう(3) 安全とコスト

    物流方針の中には安全、品質、コストについては明確なポリシーを記載するべきでしょう。特に安全については最優先課題となります。物流はとかく労働災害が発生しがちな仕事だと考えられます。しかも一度起きると重大災害につながりかねないので注意が必要です。その大本

  • 物流方針を作成しよう(2) 物流品質方針の重要性

    物流を生業としている会社ではほとんどの会社が自社方針を作成して顧客にPRしていることと思います。経営方針を示すとともに、物流品質方針が示されれば顧客は注目すると思います。物流方針の中でもこの品質方針は非常に重要なのです。荷主会社であれば、物流事業者を探

  • 物流方針を作成しよう 筆者の事例から

    物流改善を進める前に会社の物流方針を明確にしておく必要があります。この方針がしっかりとしていないと今後の仕事の仕方にぶれが出てきます。せっかくいまよかれと思ってやっていることが、上司が変わったとたんにそれが否定されることも少なくありません。ですから、

  • 物流容器の考え方(3) 容器重量に注意

    物流容器は物流工程で欠かせないものであることは事実です。しかしだからといって容器自体があまりにも自己主張しすぎることは望ましくありません。何を言っているのかというと、ユーザーが欲しいものは容器の中に入った製品であり、容器を欲しているわけではないというこ

  • 物流容器の考え方(2) 容器モジュールの統一

    容器の考え方として統一感が重要なのですが、その統一感の1つが「容器同士が重なること」です。そのためには1つには底面積が同じで高さだけが違うこと、もう1つは底面積が異なったとしても、大きな容器の上に小さな容器が積み重なることがポイントとなります。この考え方は

  • 物流容器の考え方 トラックの荷台とパレット

    皆さんがモノを運ぶ時に必要になる容器。容器にモノを入れて保管、運搬、輸送などを実施しますが、モノが入った状態を荷姿と呼びます。荷姿を形成する容器、単に箱を買ってきてそれを使えばよいという単純なものではありません。容器には思想が必要です。その思想につい

  • 工場物流の課題と解決策(3) 調達部品在庫削減のための調達物流

    工場物流において、調達部品は「届くもの」と考えた瞬間に思考停止に陥ります。日本の商習慣では買ったものは売り手が届けてくれるという考え方があります。工場でもこの例外ではなく調達部品はサプライヤーが物流を行い、皆さんの会社まで届けてくれます。皆さんが何をす

  • 工場物流の課題と解決策(2) 物流のプロの対応

    生産工程を見ているといろいろなことに気づきます。モノの加工以外に次のような動作や作業を行っていることがわかります。・部品の入れ替え・空容器の処理・部品取り時の「反転」・部品取り時の「絡みほぐし」・部品取り時の「歩行、振り返り、伸び上がり」これは一

  • 工場物流の課題と解決策 生産工程への貢献度

    サプライチェーンのちょうど真ん中に位置するのが「モノづくり」プロセスです。サプライチェーンマネジメントの重要機能である生産管理がモノづくりを支えます。モノづくりといえば工場。そして工場といえば工場物流です。皆さんは少なからず工場物流に関わっていると思い

  • 管理者への仕事の任せ方と評価(3) コーチングを学ばせる

    管理監督者の方は部下の方に正しい仕事をしてもらうように努力する必要があります。そのためには作業をきちんと標準化し、その通りに教え、やらせてみることです。部下を思い通りに動かす難しさを感じていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。特に長年その現場で仕

  • 管理者への仕事の任せ方と評価(2) 労働生産性の国際比較

    日本では管理者も監督者も現場を応援すべきだ、皆で現場作業を行うことが現場のモチベーション向上につながり、それが会社の発展にもつながる、昔からこのような言われ方をしてきました。このような考え方は欧米では考えられません。なぜなら職種が現業と事務スタッフでは

  • 管理者への仕事の任せ方と評価 管理監督者の現場入り

    皆さんの会社では管理職の方がいて、監督者の方が現場を管理されていることだと思います。この管理者と監督者を合わせて管理監督者と呼ぶことが多いようです。そこで今回は管理監督者への仕事の任せ方について考えていきたいと思います。会社は組織ですから、それぞれの職

  • 日本一の物流を実行するために(3) 日本一の物流事業者になるために

    物流を専業としている会社があります。たとえば運送業、倉庫業がその典型です。これらの会社は日本一の物流を実行することで、顧客を獲得し会社を拡大していくことが可能となります。会社経営者であれば誰しも会社の収益を伸ばし、従業員を幸せにしていきたいと考えている

  • 日本一の物流を実行するために(2) 物流戦略と物流企画の重要性

    物流はサプライチェーンの一部であり、とりわけ別格のものではありません。メーカーであれば生産の一部であるという認識もあります。この考え方が物流を進化させている一因であると思われます。前回、物流先端企業は自動車会社であるというお話をさせていただきました。

  • 日本一の物流を実行するために 物流最先端企業は自動車会社

    いろいろな業界の方に聞かれるのですが、最先端の物流って何でしょうか。多くの方がイメージするのは機械化が進んでおり、構内で高速で荷を仕分けていく状態が挙げられます。しかし機械化は物流工程において簡単ではなく、またコストもかかります。さらに機械化を通した自

  • 環境変化に対応する物流(3) 物流業の魅力を向上させる

    人材不足となるとどのように人を集めるかは大きな課題であることは間違いありません。業種間、企業間での人の取り合いとなるからです。物流業をどこまで魅力あるものとするのかは、私たち物流に携わる人自身で何とかしなければならない問題です。決してイメージがよいと

  • 環境変化に対応する物流(2) 輸送のムダへの対応

    特に荷主、着荷主の方には最近のトラック運転者不足の傾向についてもっと敏感になっていただきたいと思います。前回ご紹介した通り、物流における人材不足は大きな課題です。しかし荷主、着荷主と物流事業者が共同で改善していくことでこの問題の解消が可能になります。

  • 環境変化に対応する物流 人材不足への対応

    企業はどこでも同様ですが、環境変化に対応できなければ衰退していくばかりです。まだまだ科学技術の発展は続きますので、物流もそれに応じた形で変化していくことが求められます。最近の大きな変化は「人材不足」です。あらゆる業界で事務職を除き人材不足の状況にありま

  • 誰でもできる作業環境を整える(3) 人間工学的な視点

    作業者の方が迷ったり探したりすることのないように物流現場を整備していくことが重要です。そのためには物流職場の整備と共に仕事のしくみの整備が必要になるのです。この製品の梱包にはこの大きさの段ボール箱を使う、緩衝材はこの資材をこれだけ使う、こういった条件を

  • 誰でもできる作業環境を整える(2) 製品コードの導入と間口の色分け

    物流で製品識別のキーになるものは何でしょうか。それは製品コードだと思います。一方でさまざまなメーカーの食品や日用品などを扱っている場合、製品コードが無いケースを多く見かけます。本来であれば業界として製品コードを統一し、それを製品包装に明記することが望ま

  • 誰でもできる作業環境を整える 物流倉庫には所番地を明記する

    物流倉庫では人の入れ替わりが激しく、その都度仕事を教え込む必要があります。そのためには標準作業を作成し、誰がやっても同じ結果が出るように準備することは当然のことです。物流倉庫では作業現場自体がわかりやすくなっているかどうかが重要です。製品置場を例にとっ

  • 仕事のやり方を統一する(3) 「形」と機転

    「御社ならではの仕事って何ですか?」このように聞かれて即答できますでしょうか。運送でも倉庫でもこれは、という統一した仕事をしていれば回答はできるでしょう。しかし回答ができないとすると、もしかしたら仕事の「形」ができていないのかもしれません。柔道や舞踊で

  • 仕事のやり方を統一する(2) 管理監督者と現場管理

    物流倉庫で仕事を見ていると、たとえば梱包作業で次のような現象に気づくことがあります。・AさんとBさんとで梱包作業台の大きさが異なる・梱包作業手順が異なる・梱包に使用する緩衝材が異なる・緩衝材の使用量が異なる・結果的に作業速度が異なるいくら物流作業は

  • 仕事のやり方を統一する 自由度が高い物流作業

    多くの会社で仕事のやり方がばらばらだという現象が起きています。これに気づかない経営者もいますし、気づいていても何の違和感も抱かない方もいらっしゃいます。このような状況を皆さんはどのように考えますでしょうか。仕事のやり方がばらばらになる要因から考えていき

  • 物流リスクマネジメント(3) コンプライアンスリスク

    物流リスクマネジメントの一つとしてコンプライアンスリスクが挙げられます。コンプライアンスリスクの多くは物流事業者が法令を犯してしまうことで発現します。その一つは過積載です。トラック能力を上回る荷物を積載する重量オーバーは道路や橋梁に影響を与えます。社

  • 物流リスクマネジメント(2) 盗難リスクと有事への対応

    物流倉庫ではお客様の商品を預かっています。この契約を寄託契約と呼びます。お客様から出庫指示があればその商品をタイムリーに出庫することが求められます。この物流倉庫ではいろいろな商品を扱っていますが、残念ながら盗難はゼロにはなりません。日本では盗難頻度は少

  • 物流リスクマネジメント 労働災害リスク

    ビジネス界では常にさまざまなリスクを考慮しながら経営を実行しています。経営はリスクと裏腹ともいえるでしょう。物流も例外ではありません。というかむしろ他産業よりもリスクの大きな業界といえるかもしれません。そこで物流リスクマネジメントについて少し考えてみた

  • 喜ばれる物流サービス(3) 補修部品管理を受注する

    サプライチェーン全体を見渡すといろいろな仕事が見えてきます。サプライチェーンの入口は調達業務です。この調達業務を物流事業者が行ってもよいのです。顧客の調達業務を請け負ってみてはいかがでしょうか。発注業務や在庫管理業務を請け負います。もちろん在庫を多く持

  • 喜ばれる物流サービス(2) 今までの仕事の延長線上にチャンスあり

    価格だけで選ばれる仕事は少々むなしさを感じざるを得ません。やはりその会社だからこそやって欲しい、その物流商品だから買いたいという評価はいただきたいものです。そのためには単純な運送では難しいので一工夫が求められます。その工夫はお客様との会話の中から見つけ

  • 喜ばれる物流サービス 運送事業者の提供するサービス

    物流事業者の場合は荷主が、社内で物流を担当している部署の場合には物流の恩恵を受ける部署が「お客様」ということになります。私たちはお客様に喜ばれる物流サービスを提供する責務があるのです。ですから常に喜ばれる物流サービスとはどのようなものなのかを考える必要

  • 物流現場スタッフのリーダーシップ(3) 収益管理と労務管理

    物流現場のリーダーの主な仕事は管理です。作業を行うのが作業者の役割に対して、リーダーがやるべき仕事は自職場のマネジメントです。よく作業者に率先して作業を行うのがリーダーととらえている人がいますが、それは大きな誤解です。もしそうであればリーダーなどいりま

  • 物流現場スタッフのリーダーシップ(2) リーダーの職務

    「丸投げ」とは仕事の「基準・手順」が無いままに部下に仕事を与えることを指しますが、これはリーダー層の職務放棄であると考えられます。ただし物流現場のリーダーに「あなたの職務はこういうものですよ」と教えてなかったとしたらどうなるでしょうか。多分リーダーだ

  • 物流現場スタッフのリーダーシップ 基準・手順のあいまいさ

    物流現場力の多くは物流現場スタッフの力量によるところが大きいと思われます。やはり現場は「人」ですね。そこでいかに現場スタッフの力量を上げていくかがポイントになってきます。ではどのようにしたら力量を向上させていくことができるのでしょうか。人が重要という

  • 物流委託先とのパートナーシップ(3) 共同改善で Win-Win を目指す

    パフォーマンスレビュー・ミーティングは節目である上期終了時点と年度終了時点に実施します。お互い年初に合意した約束事項を確実に実行しているのかを両社のトップマネジメントの前でそれぞれの会社の担当者が報告を行うのです。トップマネジメントはその報告に対して的

  • 物流委託先とのパートナーシップ(2) 定期ミーティングで情報提供

    運送会社に限らず取引先であるサプライヤーを育成することは皆さんの責務であると認識していただきたいと思います。筆者も数多くの運送会社や倉庫会社を見ていますが、ここはよくできているな、と感じる現場を持っている会社は間違いなく「うるさい顧客」を抱えています。

  • 物流委託先とのパートナーシップ 管理技術の伝授

    皆さんの会社では多くの物流業務を物流委託先に外注(アウトソース)しているのではないでしょうか。物流ストソースを行っていても、実際にはコスト削減や物流品質向上の効果が見られないというケースに遭遇することがあります。もし皆さんでしたらこのような場合にはどう

  • 物流業務の責任範囲(3) 生産管理の実行

    運搬に使った箱や緩衝材は物流が責任を持って回収します。ここを勘違いしないようにしたいものです。なぜなら箱や緩衝材は誰のためでもなく、物流のために必要だからです。とにかく顧客は中身だけ欲しいという原則に気づかなければなりません。もちろん、顧客が箱などを欲

  • 物流業務の責任範囲(2) B to B での物流サービス

    先に記した原則論とは「顧客の立場から見た原則論」といえるかもしれません。逆の見方をすると、物流側はそのようには思っていないということです。物流側から見れば、物流過程で生じた包装資材等の処理は顧客側で実施すべしという発想ではないでしょうか。例に挙げた洗

  • 物流業務の責任範囲 包装と空箱

    物流の重要機能の一つに包装があります。この包装、皆さんもよくご存知の通り、モノを移動させる際にはどうしても必要になります。物流品質の中には製品を間違えない、数量を間違えないということと同時に製品に傷をつけないという基本があります。当たり前すぎる話かも

  • 物流スタッフのモチベーションを向上する(3) 改善提案とQC活動

    物流スタッフのモチベーションを向上させるためのしかけとして、何かしらのイベントを行うことも効果的だと思います。たとえば改善提案制度。業務上、何かしら改善を行った方がよいと思う点があれば、それを会社に提案することができる制度です。初めは何でもよいので提

  • 物流スタッフのモチベーションを向上する(2) 声掛けと褒める習慣

    管理監督者の日々業務中で重要なことがあります。それは「声掛け」です。当たり前のように聞こえるかもしれませんが意外とできていないのがこの声掛けです。管理監督者は部下である物流スタッフに関心を持たなければなりません。それが無ければモチベーションが向上するこ

  • 物流スタッフのモチベーションを向上する 管理監督者の役割

    企業は人なりといわれます。人がいて初めて組織となり、その組織で業務に取り組むことで会社の収益を上げていくことになります。最近話題になるハラスメント。これが従業員のモチベーションを悪化し、組織に淀みを生じさせます。ですから私たちは従業員のモチベーションを

  • 物流改善の考え方と優先度(3) 物流自体を優先するケース

    目の前のトラックの荷台を見て隙間があるからもっと積み込め、こういうことを上司から言われたことがある人もいることでしょう。たしかにトラックは荷台をいっぱいにし、その保有する能力を目いっぱい活用することで物流効率化に寄与します。この考え方が間違ってるわけで

  • 物流改善の考え方と優先度(2) 間違った混載輸送

    前回ご説明したような事象は起こりうる話です。物流をコストとしてとらえるあまり早くそれを縮めたいと考えた結果、他へ悪影響を及ぼすことを行ってしまったのですね。私たちがどうしても考えておかなければならないことは「物流はサービス業」だということです。単なるコ

  • 物流改善の考え方と優先度 工場内物流の効率化とその影響

    皆さんは物流改善というとどのようなイメージを持ちますでしょうか。多くの人が物流はコストだという認識があります。物流=コスト、この考えは間違っているわけではありません。物流費を外払いしている場合、それを減らせばその分会社の利益になります。ですから物流コ

  • 物流作業者の意欲を高める(3) 社内資格制度を設ける

    社内に教育の機会を設けることはとても重要なことです。物流の仕事は人に頼る部分がほとんどです。そのため人に対する投資を惜しむことは会社の衰退につながると考えるべきでしょう。物流系の業務にはこれといった国家検定がありません。物流の仕事でもものづくりと同様に

  • 物流作業者の意欲を高める(2) 「褒める機会」を意識的に作る

    物流標準作業を定め、それを部下の作業者に教える。そしてその通りにやらせてみて作業観察を行う。もし標準外の動きをしていたらその場で修正させる。これが定められた物流品質を生み出すための基本です。物流現場の監督者は最低限この仕事を実行する必要があります。そ

  • 物流作業者の意欲を高める 物流作業の標準化とモチベーション

    物流品質にしても物流効率化にしても物流作業者に頼る部分が多いのではないでしょうか。本来であれば標準作業がきっちりと決められており、誰が行っても大きな差が出ないことが理想ではありますが。物流作業者のモチベーションが下がってしまうと品質不良を招くことがあり

  • 日本の物流の向かう道(3) 新たな視点での学問と物流人財

    今後日本の人口は確実に減少しますし高齢化もますます加速します。このままでは日本の国力が減衰していくことは避けて通れません。運ぶものが減ることで物流能力が余るということも最悪のシナリオとしては考えられるかもしれませんね。しかし私たちは日本の経済力を維持

  • 日本の物流の向かう道(2) 中国の国家戦略に学ぶ

    皆さんもご存知の通り中国では「一帯一路」政策が掲げられました。これはグローバルロジスティクスルートを開拓することで中国を中心とした経済発展を導く基本思想だと思います。この基本思想が各地域における物流の開発と発展を促すことになります。その経済効果たるや計

  • 日本の物流の向かう道 国の政策と民間の活動

    物流総合施策大綱こそが日本の物流の進むべき道を示唆してくれているものです。国としては有識者を集めて何度も論議し、今日本が直面している問題を踏まえての方向性を示しているのだと思います。しかし今の物流の動きは国の政策と民間の活動系が必ずしもリンクしている

  • 自分たちのことだけしか考えない物流(3) 輸送ロットの大きさとサービスレベル

    国土交通省によりますとトラックの有効活用率は40%を切っているそうです。つまりいつもトラックは半分以上空けて走っているということになります。これは社会インフラを十分に活用できていないことを示しています。この率を向上すればトラックドライバー不足問題も解決し

  • 自分たちのことだけしか考えない物流(2) 本業の延長線上での質の高いサービス

    トラック輸送でもお客様が喜ぶ物流サービスの提供は可能です。単にトラックで運搬するだけであればあまりにも当たり前すぎて喜ばれる域までは行かないかもしれません。しかしトラックへの積み込みや荷降ろし、その他の付帯サービスを提供できれば一味違う輸送会社だと思わ

  • 自分たちのことだけしか考えない物流 物流はサービス業

    皆さんは物流というとどのような産業に分類されると思いますか?運送業?倉庫業?それとももっと別の産業でしょうか。筆者はズバリ物流はサービス業であると考えています。サービス業であるからにはお客様に喜んでもらうような仕事の仕方が必要だと思います。もちろんお

  • 物流と自動化(3) 中途半端な自動化はやめる

    物流業に就きたいと思う人が少なくなり、高齢者や女性を戦力化させていく過程で物流自動化はこれから避けて通れない道となることでしょう。自動化は当たり前のことながらお金がかかります。対投資効果が得られないのであれば自動化を進めることはできません。会社で物流

  • 物流と自動化(2) 自動ピッキングや検品の自動化

    エルゴノミクス、つまり人間工学を基本に考えたときに自動化が望ましい領域は見えてくるのだと思います。人はかがんだり伸び上がったりすると体に余分な負荷がかかります。このように体に負荷をかけながら実施していく作業を「難作業」と呼びます。物流では倉庫内作業で

  • 物流と自動化 安全が心配される業務

    最近はどの産業でも自動化の技術が導入されつつありますね。物流は自動化には比較的適した産業だと考えられます。皆さんの会社ではいかがでしょうか。たとえば工程間運搬などはもうAGV(自動運搬車)でもよいのかもしれません。一時期立体自動倉庫が流行った時期がありま

  • 購買部門と物流部門との関係(3) 皆がハッピーになれる改善アイデア

    できればサプライチェーン全体の効率化に貢献できる活動をしていきたいものです。このプロセスでは当然に購買部門と物流部門の意思が統一されている必要があります。サプライヤーにとってもメリットがある物流改善アイデアを提供してあげることも物流部門のタスクであると

  • 購買部門と物流部門との関係(2) 会社方針に基づく改善

    購買部門ではサプライヤーにコストダウンを依頼し、単価を下げてもらうことを仕事にしています。その過程で購買部門にはもう一つの仕事があるのです。もう一つの仕事とは「サプライヤー指導」です。一般的に購入側の方がサプライヤーよりも改善スキルなどが上回っている可

  • 購買部門と物流部門との関係 購入費低減と物流改善

    会社の中には多くの部門があります。会社の規模が大きくなればなるほど部門が増え、部門間の壁も厚くなりがちです。すべての部門が同じ方向を向いて仕事ができればよいのですが、多少の軋轢はつきものです。そのような中で購買部門と物流部門との関係は難しくなりがちです

  • 物流事業者との取引を見直す(3) 荷主勧告制度

    「標準貨物自動車運送約款」の見直しと同時に、「トラック運送業における書面化推進ガイドライン」及び「トラック運送業における下請・荷主適正取引推進ガイドライン」の改正も行われました。特に「トラック運送業における下請・荷主適正取引推進ガイドライン」は物流提供

  • 物流事業者との取引を見直す(2) 「標準貨物自動車運送約款」見直しのポイント

    今回の「標準貨物自動車運送約款」の見直しのポイントは以下の通りです。標準貨物自動車運送約款等について、以下のような改正を行うことにより、運送の対価としての「運賃」及び運送以外の役務等の対価としての「料金」を明確にします。 ①運送状の記載事項として、「積

  • 物流事業者との取引を見直す 「標準貨物自動車運送約款」を見直す

    皆さんの会社が物流を本業としていないのだとしたら、物流業務は社内で実施するかアウトソースするかのどちらかになります。物流業務の内、輸送業務はアウトソースに頼る部分が大きいと思われます。昔は自社でトラックを抱えて輸送していた会社や最近では物流子会社を持っ

  • 輸配送改善のポイント(6) 他社と共同で物流を

    物流データを整備することには時間がかかるかもしれません。でもこのデータが無ければいつまでたっても「カンコツ」による物流管理から脱することはできません。トラック積載率も見た目の判断値とデータに基づく計算値とでは大きな開きが出ます。さらに荷姿効率も加味した

  • 輸配送改善のポイント(5) 物流データの重要性

    輸配送を管理していくため、そして改善していくために欠かせないものが「物流データ」です。当たり前に聞こえるかもしれませんが意外とこれが整備できていない会社は多いものです。物流データとは荷姿データ、つまり荷姿の縦横高さの寸法、そして荷姿重量です。さらにその

  • 輸配送改善のポイント(4) 製品設計時に物流の思想を織り込む

    まだまだ意識は浸透している感はありませんが、物流を意識した製品設計というものがあります。製品には商品性やデザインなどの重要要素があります。それとともに、「物流」も商品力の一つだという考え方です。商品開発や製品設計はできるだけ制約をかけずに行うことで発想

  • 輸配送改善のポイント(3) 「輸送量」を減らす工夫

    輸配送コストを削減するための視点の3つ目が「輸送量」を減らすことです。当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、モノを運ばなければ輸配送コストは発生しません。モノを小さく、軽くすることでコストを小さくすることが可能になるのです。よくメーカーは製品の軽量化

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