工場で部品納入が朝一番に集中することは、担当者の発注の仕方と在庫の持ち方に原因があることは前回お話させていただいたとおりです。納入された部品は荷降ろし場にずっと置いておくわけにはいきませんので、物流作業者がせっせと在庫置き場に運搬作業を始めたのです。
会社収益向上のためにコスト改善は必須。意外と難しい物流コスト改善の取り組みについて易しく解説します。
大手製造会社で長年に亘り物流IE、物流技術担当として物流の構築、改善に取り組む。国内外を問わず、主として製造会社の物流改善の指導に明け暮れる日々を過ごしている。
工場で部品納入が朝一番に集中することは、担当者の発注の仕方と在庫の持ち方に原因があることは前回お話させていただいたとおりです。納入された部品は荷降ろし場にずっと置いておくわけにはいきませんので、物流作業者がせっせと在庫置き場に運搬作業を始めたのです。
物流の波動と平準化(2) 出荷準備作業とトラック出発時刻の集中化
出荷準備作業の集中化によって物流作業者の仕事に繁閑差が出てしまいます。また、出荷準備作業が集中すればそれだけ広いスペースが必要になります。同じ出荷準備スペースを何回転かさせることによって本来なら小さくて済むスペースが、出荷集中によってその何倍ものエリア
物流業界は波動が大きい業界といわれています。お中元やお歳暮が波動をもたらす典型的な要因です。海上輸送ではクリスマスシーズンが始まる前のアジアから北米への輸送が典型的でしょう。物流業ではこの波動に対応するためのインフラを抱えています。一時的に膨らむ物量に
物流環境に重要なものとして「表示」があります。各ロケーションの表示には製品番号や在庫の最大値・最小値、アクションの基準などの情報が入っていると思います。物流品質を保つためにはこの表示の紛らわしさを排除する必要があります。よく製品番号が酷似しているためミ
ピッキング場の環境整備で忘れてはならないものに「照度の確保」があります。これは作業者が神経を使うことで生産性に影響があるのと同時に、品質にも影響を与えます。かならず会社の技術標準として適正な照度基準を定めるとともに、その基準に従った照度を確保するように
職場環境は重要です。その良し悪しが物流生産性にも確実に効いてくるのです。ということで、物流環境についてちょっと考えてみましょう。最初から休憩場?と違和感を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、職場の中でも休憩場の整備は重要です。なぜなら従業員が休憩
一か所で物流作業者が同時に複数の作業ができるようにするためには、ものの入口と出口を同じ場所にすることがポイントです。ものを供給しに行った帰りに完成品を引き取るといった、物流の基本を工程設計に入れることがポイントです。この入口と出口を同じ場所に集めるこ
工場での工程設計は一つの大きなプロジェクトでもありますから、そのプロジェクトの中に物流工程設計というタスクを入れて、物流担当者が効率のよいレイアウト設計を担当するのです。もし物流工程設計をまとめて実施できる状況になければ、物流についても技術部門の各工程
運搬改善を進めよう 「運搬レス」を志向したレイアウトを考える
みなさんよくご存じの7つのムダによれば「運搬」はムダということになります。たしかに構内でものを移動させる行為は付加価値を生むことはありませんから、この観点で運搬がムダであることはわかります。運搬が発生するのは工程のつくり方に問題があるからです。レイアウ
物流技術標準と物流作業標準を設定する(3) 部下育成と作業観察
作業要件一覧表を作成することで、物流監督者は自身の職場にどのような仕事があり、それをこなせるようになるためにはどれくらいの習熟期間が必要なのかを知ることができます。これと併せて部下の育成計画を立案します。そしてその計画に沿って着実に教育を施していくので
物流技術標準と物流作業標準を設定する(2) 設計手順・作業手順などのマニュアル
物流技術標準を設定しておけば新たな拠点を設置する際に大変役立ちます。たとえばどれくらいの規模の土地と建屋にするのかこの基準から推し量ることができます。賃貸倉庫の場合は技術標準と見比べることで、自社の仕事をこなすのに十分か否かがわかります。逆にこの標準
物流技術標準と物流作業標準を設定する 作業指示を明確に与える
会社が要求された安全、品質、納期、コストを確実に確保するためには物流技術標準と物流作業標準が必要です。それぞれの作業を作業者任せにしていませんか?その状態で不良を出したとしても、それは必ずしも作業者だけの責任とは言えません。作業指示を明確に与えていなけ
物流の保有能力はトラックやフォークリフトなどの設備に限りません。倉庫でも同様のことが言えるのです。それが倉庫スペースならぬ倉庫空間なのです。倉庫ではスペース効率を改善して1平米あたりの売上高を向上しようとします。これはこれで重要なことです。さらにこのス
トラックの保有する能力を目いっぱい使うことは何も積載量だけの話ではありません。トラックという設備を所有している期間にどれだけ使ったかという視点でも見てみる必要があります。これをトラックの稼働率という指標を使って見てみましょう。この指標の分母は1年365
物流現場を見ているととても残念なことに気づきます。それは保有する能力を使いきっていないために本来得られるべき効率をムダにしてしまっているのです。その典型がトラックです。トラックは積載量に応じてサイズが異なります。2トン車、4トン車、10トン車といったよ
ものづくりと物流の同期化(3) 調達物流とものづくりの同期化
工場がものを調達する行為も使うタイミングに合わせて行うことがサプライチェーン全体の効率化に寄与します。生産が10時から開始されるのであれば9時までに必要な資材や部品を買っておけば良いことになります。これがものづくりと調達物流の同期化です。必要な数を調
後工程はお客様という言葉があります。職種を問わず自分の仕事の後工程はすべてお客様であり、お客様のためになる仕事をやっていこうという趣旨です。製造会社で物流が軽視されがちだということをお話しましたが、この思想に基づけば間違った発想であると言わざるを得ませ
製造会社の物流は今やサプライチェーンを構成する重要要素となっています。それだけに充実したスタッフでしっかりと構築する必要があると思われます。しかし実態はいかがでしょうか。製造会社の中ではまだまだ物流の地位が低いケースが散見されます。とにかく調達したもの
いつも申し上げていることではありますが物流はあらゆる活動の結果があらわれるという特徴を持っています。メーカー物流を見ていると生産ラインから製品が出てこないためにトラックが待たされる、生産遅れを一気に解消するために構内運搬が急に忙しくなったり製品置き場が
物流はサプライチェーン管理全体の視点で必要になってきているため、単なる物流5機能(輸送、保管、荷役、包装、流通加工)以外の領域の知識も必要になってきています。物流担当者だからと言ってこの5機能以外は知らないでは顧客からそっぽを向かれてしまうでしょう。そ
物流の勉強範囲は最近拡大の傾向にあります。なぜなら今や物流と言う「点」の発想ではだめで、サプライチェーンという「面」でとらえていく必要があるからです。サプライチェーンという視点で考えるとものを動かすだけでは不十分です。ものを調達し、それを加工し在庫管理
物流の問題を知りたい場合、物流をもっぱら仕事にしている人以外にも話を聞いてみると良いのではないかと思います。たとえば小売りの最前線にいる人とか、製造現場にいる人たちと話をしてみるのです。そうするとそういった人たちの話の中から物流として対応すべきヒントが
会話を通して物流改善スキル向上(2) 物流現場見学と意見交換
例えば物流現場を見学に行ったとしましょう。複数名で見学した場合、見学後にぜひ感想を述べ合うことを実施しましょう。この会話を通して見えることは「自分と違った視点」でしょう。ある人はトラックの積み込み状況に注目している一方で、別の人は積荷の荷姿に注目してい
皆さんは物流改善スキルを学ぶためにどのような取り組みをされていますでしょうか。外部講習を受けたり社内勉強会を開催したりすることが一般的だと思います。社内の先輩社員が新入社員や部署間異動者に対して教えるといったこともよくあることだと思います。会社の中で物
3現主義の三つ目の「現」は「現実」の「現」です。いくら良い改善アイデアを考えたとしてもそれが具現化できないものであれば意味ありません。ただし今の技術力ではできないかもしれないけれど、いずれ将来に可能になることもありますので、発想は大いに広げてみても良い
物流過程で起きた問題点は3現主義で解決していきましょう。物流上の問題点の例として物流品質不良が挙げられます。誤品を出荷してしまった、誤数を出荷してしまったという話をよく耳にします。物流品質不良の対策書には作業者が標準作業を守っていなかった、監督者が作業
物流現場の問題は物流現場で改善していくことは当たり前のことだと思います。物流現場で発生している問題を事務所で検討することはあまり意味がありません。つまり現場で起きていることは現場で解決する、とうことです。これを「3現主義に基づいた活動」と呼びます。3
物流事業者が真の物流事業者となるための人財育成について考えてみたいと思います。従来の運送業、倉庫業では、顧客から指示されたことを正確にこなすことが業務でした。今後は受け身の仕事では顧客の要求を満たしませんので、より積極的に顧客に提案できることが求められ
物流の専門家でもないメーカーに物流設計ができるのは、彼らは「物流の当事者」だからです。それを実行しなければサプライチェーンが成立しないからなのです。そこで、社内では生産技術や生産管理の担当者に「物流を検討せよ」という指示が出ます。担当者は試行錯誤しなが
物流倉庫業務について考える(3) メーカー倉庫は生産コントロールせよ
サプライチェーンが重要視されてきているこの時代にあって、ユーザーのニーズは単独の保管だけということにとどまらなくなってきている気がします。3PL業者はサプライチェーンの全般に関わり、保管であれば倉庫業者、輸送であれば運送業者にそれぞれ発注し全体をコーディ
物流倉庫業務について考える(2) 流通加工に積極的に取り組む
通信販売で返品された商品を再製品化する業務があります。もちろんそれが可能な場合に限られますが、この業務を物流倉庫業者で行うことは大きな付加価値業務になると思われます。一般的に匂いがついてしまった商品や靴の履き皺がついてしまったものは廃棄となる可能性が大
物流倉庫と言えば真っ先に在庫を保管するというイメージがわくかもしれません。従いまして事業者側の観点からも倉庫とはものを保管することがサービスであるということになるかもしれません。たしかに倉庫の本来の目的はものの保管ということになるでしょう。荷主側も品質
物流品質で高い水準を示す相手は顧客ばかりとは限りません。自社内であっても高品質で喜ばれることは大変重要なことだと言えます。工場内物流であれば生産ラインに対して相手が部品を取りやすいように並べてあげることも品質の一つであります。生産ラインが選択に迷うこ
最高品質を生み出すものとは(2) 「2S+しつけ」に取り組む
ドライバーに対する教育はとても大切です。なぜならお客様と直接相対するのはドライバーだからです。5Sの「しつけ」の部分が特に重要と言えそうです。以前に一度お話したことがありますが、筆者の家にエアコンを取り付けに来た方の対応が非常に良かったという経験をして
最高品質を生み出すものとは 当たり前品質と顧客が求めている以上のもの
私たちは物流のプロですから、お客様に対しては最高品質のサービスを提供する義務があります。では何をもって最高品質と考えればよいでしょうか。これは非常に漠然としており一概に定義することは難しいかもしれません。しかし一つ挙げるとすれば「顧客が求めている以上の
物流BCPについて考える(15) 100年を超える老舗企業存続の理由
BCPを導入することに多かれ少なかれためらいを感じている会社もあると思います。■BCPは大企業がやるもので、我々中小企業にはそんなゆとりはない。■どうせ大地震が来たら得意先も被災するので、我々だけが対応しても仕方がない。■100年に一度のためにコストをかけて
作業者の多能工化を図ったり、フールプルーフを導入して作業の容易化を図ったりするといった、会社のマネジメントサイクルを回すことはBCPの負担軽減につながることは前回お話させていただいたとおりです。これ以外にもBCP負担軽減の方策はあります。たとえば購入資材の
物流BCPについて考える(13) マネジメントサイクルを回す
今まで解説してきました内容を実施しようとすると、何となく大変そうな感じがすることは否めません。たしかにBCPを確立する過程で工数を要することは間違いありません。ただしBCPの活動以外の業務をしっかりとやっておくことで結果的にBCP業務の負荷が軽くなることがあるの
災害時には、対策を検討するため、災害対策本部長および幹部社員等が集合する場所が必要になります。このために本社あるいは支店、支社などの重要な拠点が被災した場合に備え、あらかじめどのような場合にはどこに集合し、どの業務を継続するか決めておくことが求められま
物流BCPについて考える(11) 目標復旧時間の設定と中核事業の特定
配送が停止した場合の影響度評価と目標復旧時間の設定は取引先ごとに行うことが望ましいでしょう。なぜなら、取引先の要求水準が異なったり、売上金額が異なったりするため重要業務を絞り込む際の必要データにもなるからです。会社全体のすべての事業が中断する被害が発生
事業継続の考え方の特徴として、理由を問わず企業が事業を停止した場合に、その停止期間がどの程度企業に影響を与えるのかを評価し、事業としていつまで耐えられるのかの目標復旧時間を設定することがあります。この影響度の評価の結果を踏まえて、継続が求められる重要業
物流BCPを進めるにあたり、経営者は災害時の事業継続について計画づくりに取り組むことを決定し、その基本方針を策定する必要があります。経営者は社内外の関係者に対して事業継続に関する活動について説明し、了解を取り付けることが必要です。この場合、経営トップ自らが
物流BCPを策定していくにあたり、最初から完璧なものを目指す必要はありません。それぞれの企業ができるところから着手し、継続的な取り組みによって徐々に災害に強い体制を築いていくことが望ましいと言えるでしょう。BCPも物流品質管理や安全管理などといったマネジメン
私たちが物流BCPを考える際には、まず自然災害を想定することが第一かもしれません。海外の国々と比較すると日本は自然災害が多い方ではないでしょうか。そのため自然災害を考慮したBCPを考えていくことが最もふさわしいと考えられそうです。では自然災害の中でも何を想定
BCPの業務手順はしっかりと文書化しいつでも使える形にしておくことが望まれます。ここで重要なことは「使えるように」しておくことで、単に文書にして終わりということにはなりません。使える文書とはわかりやすくポイントがまとめられている文書のことを指します。BCPの
安否確認は会社組織では当然考えておかなければなりませんが、その前に家族との間では何かあった時の連絡のとり方を決めておくべきでしょう。では次に問題が起きた時の会社内での連絡や報告の方法について考えてみましょう。たとえば荷物を配送中に人身事故を起こしてし
結局のところ、何か事が起きた際に会社として「何を優先するのか?」、「そのための方法はどうするのか?」ということがBCPではポイントになってくると言えるのでしょう。それが「組織生き残りのための戦略」だということになります。・ 有事にはどの事業や業務を優先し
BCPは Business Continuity Plan の略ですが、この文字が示す通りBCPとは事業継続のための「計画」ということになります。そこでもし何か発生した場合には誰が何をどれくらいの期間で実施するのかを明確に決めておかなければなりません。この計画は現実的なものであるこ
BCP作成に当たってのポイントとしての2項目目として「中断時間の許容範囲」ということが挙げられます。有事の際には仕事が中断することが考えられます。工場が被災して生産ができなくなった、感染症が蔓延し従業員が出勤できなくなった、燃料が調達できずにトラックを動
東日本大震災以降、一般の人にも知られるようになったBCP(事業継続計画)ですが、まだ未導入の会社もあると思います。また導入はしているものの、うまく機能していない会社もあるのではないでしょうか。ということで、このBCPについて少し考えていきたいと思います
物流センター長は既にお話させていただきました三つの役割を果たさなければなりません。しかし現時点でこれらが十分にできていないセンター長がいる会社もあることでしょう。そこで会社として物流センター長を育成していくための教育訓練プログラムを構築して実践すること
物流センター長の第三の役割は「永続的な改善活動」です。これは現場収益の向上に通じるものがあります。今の現場を少しでも良くしていくことに精力を傾ける必要があるのです。改善活動をやっていかなければ物流現場は衰退していきます。何もせずにほっておくことによりコ
物流業に限らず現場の長の役割は非常に重要です。その長のマネジメント次第で現場のパフォーマンスそして会社の収益が全く違ったものになりますので。ただし残念ながら物流業界では現場の長たる物流センター長が満足に育っていないケースがままあります。ということで物
数ある管理業務の中でも「生産性管理」は収益にも直結する仕事のため特に重要であると思われます。では「生産性管理」といっても何を実施していけばよいのでしょうか。例を挙げて考えてみましょう。トラック輸送のケースで考えてみます。トラックという資源をいかに有効に
在庫管理のポイントは帳簿上の在庫数と現物の在庫数を一致させることにあります。すべてのアイテムで両者が一致することが望ましい姿であるといえます。そこで在庫管理については新人からしっかりと教育していく必要があります。できれば作業者単位にアイテムまたはゾーン
物流の仕事には実際にモノを運んだり梱包したりといった実作業と出荷管理や在庫管理などの管理業務があります。実作業に長けていても管理業務はさっぱり、という会社もあるのではないでしょうか。しかしこの管理業務にこそ物流のバリューがあるともいえるのです。逆から
荷主会社は自社が欲する物流サービスについてしっかりと物流会社に伝えることが求められます。伝えていないことによって仕事が始まった後に発生するトラブルを防ぐ必要があるからです。荷主は新たに仕事を物流会社に依頼する場合にはしっかりとした「仕様書」を作成する必
物流会社が荷主会社に売り込みに行く際に会社案内はあっても「カタログ」がありません。皆さんもものを購入する際に必ずと言っていいほどあるカタログが物流には無いのです。カタログには自社の製品と価格が載っています。それを見て購入者は買うかどうかを判断するわけで
このところ運輸業界でドライバーが不足するという事態が起きています。特に大型を運転するドライバーが少なくなってきていると聞いています。ドライバーが不足するということは深刻な問題であると言わざるを得ません。日本の物流の大半がトラック輸送に頼っているからです
「自社に輸送業務を発注して下さい」とか「自社の物流倉庫を使って下さい」というお願い営業は余程特色があるか付加価値が高いかでない限り、「価格競争」になります。なぜならこのような物流商品はどこでも買える「コモディティ」だからです。お客様(荷主)が真に求めて
国際物流についてはお客様(荷主)が十分な知識を持っていない可能性があります。この場合は物流会社側が持ちうる知識を発揮しながらコンサルティング営業をかけられる可能性があります。例えばアメリカに商品を輸出する物流を荷主会社が検討しているとしましょう。この輸
3PL企業の人財育成の狙いとして必ず上位に来るのが提案型営業のできる人財を育成するというテーマです。これは長年言われ続けてきており、実際に巷のセミナーでも多く取り上げられています。しかしこれらのセミナーを受講してもなかなか受注につながらないという話を聞き
物流スタッフの評価を行う際に、どのような評価項目で行っていったらよいでしょうか。物流スタッフのスキルとして大きな視点が3つ挙げられます。1つ目はヒューマンスキルです。同僚や上司、顧客とのコミュニケーションを行っていく際にはこのヒューマンスキルが重要になっ
物流現場の管理監督者の悩みは部下の評価だと思います。定期的に部下を評価する際に、どのように評価をしたらよいのか、少なからず悩むことでしょう。好き嫌いで評価をする人や差をつけられない人、評価が全体的に甘めになってしまう人など、それぞれだと思います。部下
皆さんの会社では物流の評価をどのように実施していますでしょうか。結構このような人事マターについてはじっくりと検討されていないかもしれませんね。しかし昨今は就業者にとって売り手市場となっています。つまり皆さんの会社にとっては人材不足ということになると思い
輸送のタイミングで着荷主に何かしらの行動を起こさせる機能は重要です。輸送されてきたものが届けばそこからその荷を建屋内で動かすなどの行為が発生します。たとえば小売店の場合。小売店ではさまざまな商品をバックヤードで受け入れます。バックヤードはそれほど広いわ
輸送が空間的ギャップを埋める以外に持つ機能の2つ目として「在庫調整機能」があります。たとえば調達物流における輸送においてこの機能が発揮されることがわかります。調達する際にはジャストインタイム方式が原則として採用されると思います。つまり必要なものを必要な時
輸送は一般的に空間的なギャップを埋める活動といわれています。たしかに北海道で採れた野菜を関東に運ぶ行為は輸送です。地理的な空間的ギャップを埋めていることになりますね。また輸送はコストとしての認識が大きいと思われます。なぜなら会社の物流コストに占める輸送
運搬についてとても大切な要素があります。それは「情報」です。どういったタイミングで運搬するのか、それを運搬作業者に伝達することで効率的な運搬ができるようにすることを考えましょう。物流作業には入出庫作業やピッキング作業があります。それらの作業はその仕事
前回は保管方法について考えてみました。今回は保管されたモノを移動する方法について考えてみたいと思います。まず倉庫の中での運搬を検討してみましょう。一般的に使われているのがフォークリフトです。入荷された貨物を決められた場所まで運搬するのに大変便利な機器
今回はモノを保管する場合の方法について整理してみたいと思います。1.保管場所モノを保管する場合、どこに置くのがふさわしいのかを考えてみます。例えば地域の問題があります。そのモノが売れる地域に倉庫を設置し、そこからお客様の要望にあわせ、できるだけ短納
物流人財育成の勘所(3) サプライチェーンマネジメントと荷姿知識
物流人財に知っておいていただきたいことは「物流は結果である」ということです。たとえば工程と工程を離して設計すれば、工程間運搬が永遠に発生します。ものづくりの方式を決定すれば在庫が決まります。三日ロット行えば最大で三日分の在庫が発生し、そのための容器や置
発注のポイントは必要なものだけ購入するという点です。ジャストインタイムという言葉がありますが、必要なものを必要な時に必要な数量だけ購入するという点です。この発注ですが、その仕事の背景には在庫管理スキルが必要になってきます。在庫にはロット在庫と安全在庫が
物流事業者に関わらず、物流に明るい人を育てなければならないことに多くの会社が気づき始めました。その要因となったのが物流コスト上昇のリスクです。物流の担い手が少なくなり、物流オペレーションを実行していく人が少なくなれば経済原則で人件費が上昇します。物流
物流安全に関しては最低限の法令を守り、さらにその上を行くルールを社内で決めていくことが求められます。フォークリフトの扱いに関するルール、荷物の運搬に関するルール、そのた物流作業に関する安全の視点でのルールをきちんと決めていくことです。ルールを決めたら
物流安全に関する事項では法令についても気を配る必要があります。知らなかったために法令違反を犯してしまってはそれこそ大変なことになります。公道上の安全に関しては運輸安全マネジメントに取り組む必要がありますが、この活動の主旨と詳細については貨物自動車運送事
建設業や製造業はどちらかというと労災が発生する確率が高い産業であるため、比較的安全に対する取組は充実している感があります。一方で物流業はというと、その取組にややバラつきがある気がします。しかし物流も安全には最優先で取り組まなければならないことはいうまで
大きな視点で物流を見よう(3) 物流を成り立たせるための要素を学べ
世の中に存在する「もの」は調達、生産、販売の流れで消費者の手元に届き、それが消費されていきます。この流れの一部が「運搬」なわけです。しかしあくまでも一部であって、その運搬に対していろいろな影響を与える他の行為が多く存在するのです。そしてまた一部ではあ
私たちが取り組むべき範囲はサプライチェーン全体です。つまり物流管理というよりも、サプライチェーンマネジメントが私たちの領域なのです。物流はある行為の結果として表れます。たとえば拠点と拠点を離して設計すると、その2つの拠点間に輸送というものが発生します。
将来に向けて物流は大きな課題になっていくことは間違いないでしょう。話題になっている輸送能力不足はその担い手がなければ大きな問題になります。多くの人と話をしていると、物流に対する認識で気になることが出てきます。それは物流を狭い視点でしかとらえていないこと
物流現場改善の方法として、作業改善と工程改善が挙げられます。まず作業改善について考えていきましょう。作業改善はその名の通り、物流作業のやり方を変えていくことで効率化を行うことです。たとえば梱包作業で部品の位置を50㎝近づけることで、「とりおき」工数を減ら
物流現場の改善ノウハウ習得の前に必ず取り組んでいただきたいことがあります。それが「物流作業の標準化」です。残念ながらほとんどの物流現場作業が標準化されていません。なぜでしょうか。理由はいくつかあると思いますが、根本を質すと「物流への無関心」ということに
生産現場の改善は何十年も前からとことん実施されてきました。今では「歩行一歩」を詰める改善レベルにまで来ていると思われます。このような現場改善ですが、塵も積もれば山となる、のたとえではないですが、日本の製造業の強さを象徴しています。真面目に、かつ愚直に
物流の作業管理を現場だけに任せるのはいかがなものかと思います。物流標準作業の共通項目の指示や、その整備状況などをチェックする部署はあった方がよいかもしれません。よく物流管理課といったスタッフ部署を設けている会社がありますが、それはそれでとてもよい考え方
物流不良流出を防ぐために、会社としてこれだけは守って欲しいと思うアイテムはあると思います。会社の中には複数の物流部署があるかもしれませんが、それだけはすべての部署に共通に守ってもらうべきアイテムとしてあらかじめ挙げておくとよいかもしれません。「3点照合」
物流不良流出を防ぐには 社内ルールの確立とそれを守らせるしくみ
物流不良に悩んでいる会社も多いことかと思います。せっかく生産工程で良い製品を作ったとしても、物流工程で間違いが発生してしまったら台無しです。小売業や流通業ではものづくりの工程がありませんから、ほとんど物流的業務であると思われます。そこでの間違いはプロと
物流が生産と同じラインに立てたとしたら、そこからは物流のステータスを向上するために、そして会社をよくするために貢献していかなければなりません。工場の物流は実は「付加価値のある物流」を実行できる立場にあります。その付加価値のある物流について確認していきま
よく耳にすることですが、製造業の経営者や管理者は生産活動には興味を持つものの、物流には無関心であるとよく言われます。物流について学生時代にきっちりと勉強したことがある人は皆無かもしれません。一方でものづくりに関してはさまざまな技術が工学として学ぶ機会が
メーカーではものづくりが主体のため、あまり物流には目が向いていないように感じます。しかしもしメーカーで物流を改善すれば、大きく生産効率が向上することがあるのです。工場において生産活動と物流活動はあえて切り離して考える必要はないのではないでしょうか。大き
物流作業を標準化し、それを作業者に徹底的に教え込む。この工程が最重要であることはいうまでもありません。そして時々教えた通りに仕事をしているか、何か手順を違えていないか、重要ポイントを外していないかを作業観察を行いチェックします。この2つは物流現場監督者
物流作業は自由度が高いため、いろいろな手順で行うことができてしまいます。生産活動では多くの作業が一定の手順に従わないとできませんが、物流作業はそうではありません。その影響か物流現場の多くで作業のやり方にばらつきがあります。作業者ごとに手順や方法が異なる
皆さんは通信販売で購入したものや、自宅配送を依頼したものについて、間違いや破損などの経験をされたことはありますでしょうか。B to C の物流では頻度が多くないため、間違いにあったことが無いという人は多いと思います。一方でそれでも間違った商品が届いたという人は
荷主と物流事業者の関係は単なる顧客とサプライヤーの関係ではありません。むしろお互いパートナーの関係にあるわけです。ですから互いにメリットがあることは実作業以外であっても取り組んで行くことが望ましいのです。その一つが共同改善活動です。自分たちの仕事の仕
荷主と物流事業者の関係(5) 荷主と物流事業者の関係は「ビジネスパートナー」の関係
言うまでもありませんが、荷主と物流事業者の関係は「ビジネスパートナー」の関係です。強者と弱者の関係では上手くいくものも上手くいかなくなってしまいます。そこで、お互いのよいところを認め合い、相互がよくなっていくような活動を進めていくことが望ましい関係だと
物流事業者は見積もりを作成する際に、やや大雑把すぎる気がします。それで十分な利益が出ればよいのですが、下手すると赤字で受注してしまうことがあります。同じ距離の輸送であっても条件次第で価格は変えるべきです。時刻指定なしでその日の内に到着すればよい場合と、
荷主と物流事業者の関係(3) 現場同士の話し合いのみで契約内容を変更
荷主と物流事業者の間で、特に現場同士の話し合いのみで契約内容を変更してしまう傾向があるようです。しかしそう簡単に契約内容を変更してしまってよいのかというと、それには問題ありと言わざるを得ません。よくあるパターンが、契約内容に含まれていない細かい仕事を荷
物流事業者にとっては、荷主との取引条件を是正する良いタイミングに差し掛かったのではないでしょうか。あまりあからさまなやり方はふさわしくありませんが、ある程度の見直しはこのタイミングで実施していくべきです。もちろん、経済原則で今のような状況になっている
このところ荷主と物流事業者との関係に変化が表れてきました。その変化とは今まで決定的ともいえる強者と弱者の関係性が崩れてきたことです。荷主、着荷主は物流事業者にとって絶対的な存在でした。荷主や着荷主からこうして欲しいと言われればなかなか断れなかったのが物
物流業務は直接的に付加価値を生まない作業が多いかもしれません。しかし仕事のやり方次第では十分にお金に転換できる付加価値業務となることが可能です。たとえば小売業や卸売業では物流が常に在庫に触れていることに着目します。物流は顧客から言われたとおりに入出庫と
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工場で部品納入が朝一番に集中することは、担当者の発注の仕方と在庫の持ち方に原因があることは前回お話させていただいたとおりです。納入された部品は荷降ろし場にずっと置いておくわけにはいきませんので、物流作業者がせっせと在庫置き場に運搬作業を始めたのです。
出荷準備作業の集中化によって物流作業者の仕事に繁閑差が出てしまいます。また、出荷準備作業が集中すればそれだけ広いスペースが必要になります。同じ出荷準備スペースを何回転かさせることによって本来なら小さくて済むスペースが、出荷集中によってその何倍ものエリア
物流業界は波動が大きい業界といわれています。お中元やお歳暮が波動をもたらす典型的な要因です。海上輸送ではクリスマスシーズンが始まる前のアジアから北米への輸送が典型的でしょう。物流業ではこの波動に対応するためのインフラを抱えています。一時的に膨らむ物量に
物流環境に重要なものとして「表示」があります。各ロケーションの表示には製品番号や在庫の最大値・最小値、アクションの基準などの情報が入っていると思います。物流品質を保つためにはこの表示の紛らわしさを排除する必要があります。よく製品番号が酷似しているためミ
ピッキング場の環境整備で忘れてはならないものに「照度の確保」があります。これは作業者が神経を使うことで生産性に影響があるのと同時に、品質にも影響を与えます。かならず会社の技術標準として適正な照度基準を定めるとともに、その基準に従った照度を確保するように
職場環境は重要です。その良し悪しが物流生産性にも確実に効いてくるのです。ということで、物流環境についてちょっと考えてみましょう。最初から休憩場?と違和感を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、職場の中でも休憩場の整備は重要です。なぜなら従業員が休憩
一か所で物流作業者が同時に複数の作業ができるようにするためには、ものの入口と出口を同じ場所にすることがポイントです。ものを供給しに行った帰りに完成品を引き取るといった、物流の基本を工程設計に入れることがポイントです。この入口と出口を同じ場所に集めるこ
工場での工程設計は一つの大きなプロジェクトでもありますから、そのプロジェクトの中に物流工程設計というタスクを入れて、物流担当者が効率のよいレイアウト設計を担当するのです。もし物流工程設計をまとめて実施できる状況になければ、物流についても技術部門の各工程
みなさんよくご存じの7つのムダによれば「運搬」はムダということになります。たしかに構内でものを移動させる行為は付加価値を生むことはありませんから、この観点で運搬がムダであることはわかります。運搬が発生するのは工程のつくり方に問題があるからです。レイアウ
作業要件一覧表を作成することで、物流監督者は自身の職場にどのような仕事があり、それをこなせるようになるためにはどれくらいの習熟期間が必要なのかを知ることができます。これと併せて部下の育成計画を立案します。そしてその計画に沿って着実に教育を施していくので
物流技術標準を設定しておけば新たな拠点を設置する際に大変役立ちます。たとえばどれくらいの規模の土地と建屋にするのかこの基準から推し量ることができます。賃貸倉庫の場合は技術標準と見比べることで、自社の仕事をこなすのに十分か否かがわかります。逆にこの標準
会社が要求された安全、品質、納期、コストを確実に確保するためには物流技術標準と物流作業標準が必要です。それぞれの作業を作業者任せにしていませんか?その状態で不良を出したとしても、それは必ずしも作業者だけの責任とは言えません。作業指示を明確に与えていなけ
物流の保有能力はトラックやフォークリフトなどの設備に限りません。倉庫でも同様のことが言えるのです。それが倉庫スペースならぬ倉庫空間なのです。倉庫ではスペース効率を改善して1平米あたりの売上高を向上しようとします。これはこれで重要なことです。さらにこのス
トラックの保有する能力を目いっぱい使うことは何も積載量だけの話ではありません。トラックという設備を所有している期間にどれだけ使ったかという視点でも見てみる必要があります。これをトラックの稼働率という指標を使って見てみましょう。この指標の分母は1年365
物流現場を見ているととても残念なことに気づきます。それは保有する能力を使いきっていないために本来得られるべき効率をムダにしてしまっているのです。その典型がトラックです。トラックは積載量に応じてサイズが異なります。2トン車、4トン車、10トン車といったよ
工場がものを調達する行為も使うタイミングに合わせて行うことがサプライチェーン全体の効率化に寄与します。生産が10時から開始されるのであれば9時までに必要な資材や部品を買っておけば良いことになります。これがものづくりと調達物流の同期化です。必要な数を調
後工程はお客様という言葉があります。職種を問わず自分の仕事の後工程はすべてお客様であり、お客様のためになる仕事をやっていこうという趣旨です。製造会社で物流が軽視されがちだということをお話しましたが、この思想に基づけば間違った発想であると言わざるを得ませ
製造会社の物流は今やサプライチェーンを構成する重要要素となっています。それだけに充実したスタッフでしっかりと構築する必要があると思われます。しかし実態はいかがでしょうか。製造会社の中ではまだまだ物流の地位が低いケースが散見されます。とにかく調達したもの
いつも申し上げていることではありますが物流はあらゆる活動の結果があらわれるという特徴を持っています。メーカー物流を見ていると生産ラインから製品が出てこないためにトラックが待たされる、生産遅れを一気に解消するために構内運搬が急に忙しくなったり製品置き場が
物流はサプライチェーン管理全体の視点で必要になってきているため、単なる物流5機能(輸送、保管、荷役、包装、流通加工)以外の領域の知識も必要になってきています。物流担当者だからと言ってこの5機能以外は知らないでは顧客からそっぽを向かれてしまうでしょう。そ
当初定めた目標を達成できるのであれば、管理にかける工数はできるだけ減らしたいものです。特に物流標準時間管理ではこの点に注意が必要です。物流標準時間は最初はプロジェクトを組み、人を集めて、定められた期間で設定を行います。多くの会社でこのフェーズは注目度も
物流作業を標準化しその作業に時間値を付けて行くことで物流標準時間が出来上がります。物流作業の特徴は作業の自由度が高いことです。製造作業では手順通りにやらないと作業そのものが成立しないことがほとんどですが、物流ではそれほどでもありません。物流では設備を
生産工程では当たり前に導入されている標準時間ですが、物流工程ではほとんどの会社で標準時間は導入されていません。しかし生産作業でも物流作業でも考え方は同じであり、一つひとつの作業ごとに実施すべき時間値というものは決まっていなければなりません。ではなぜ物
標準時間は自分の会社で決めればよいのです。ただし、自社の基準が甘すぎると他社には勝てないという事実があります。しかし物流では大方の会社が標準時間を導入していませんので、今すぐに他社との基準の差について心配することは無いかもしれません。大切なことは、自
「本日中」という雑駁な納期管理は決して好ましいものではありません。もしそのような指示を本日の朝に出したとしたら、実質作業のペースを作業者任せにしていることになります。本来であれば時間ごと管理を行い、その時刻までに何がいくつできていなければならないかを指
多くの企業で物流作業を効率化したいと考えています。その時に物流現場での実作業を改善することに目が行きがちです。ほとんどの人が物流動線を短くするとか、置場を明確化して作業者の迷いを無くすといった改善を行なおうとします。これはこれで間違いではなく、どんど
物流が社内で認知されるようになるためには、それなりの仕事をしなければなりません。社内の標準以上の仕事をしなければなかなか認められることは難しいでしょう。ではどのような仕事をしていったらよいのでしょうか。それは自身の領域から一歩踏み出すことです。物流の仕
物流現場では基本的なことを最優先で行わなければなりません。それが物流作業の標準化です。物流現場でよく言われることとして、あの人は作業が速い、でもあの人は遅いといったことが挙げられます。実は人間の行う作業スピードに大きな差はないのです。ではなぜスピードが
今まで何度となくお話してきましたが、社内で物流の認知度が低い、上位者の関心が薄い、だから物流部門はつらい思いをしているという件、実は物流担当者は自分事として改善が必要と思われます。この事実は間違いないことです。会社内に限らず、社会の中でも物流に対する関
物流業務にはトレードオフの関係がよく見られます。たとえば輸送改善のために荷物を縮める方策として、容器の折り畳みが挙げられます。容器を折りたたむ際には数秒の工数がかかります。この時間を惜しんで容器の折り畳み化に消極的な姿勢が見られます。工場だと社内で誰
何事も同様だと思いますが、第一歩を踏み出さなければ何も変わりません。特に物流改革を行なおうと思うのであれば戦略的かつ行動的に進む必要があります。たしかに日本企業の中で物流への関心度は低いし、物流ノウハウを持った人も少ないのかもしれません。会社の中での地
物流業務について本当によく耳にする話があります。それは会社の上位層の方々が物流に関心が無い、責任を持って物流を何とかしようと考えていないという話です。それでなくても物流への関心度が低い国が日本です。物流学科も数えるほどしかなく、物流を専門的に学びたいと
工場内物流設計時には以下のような指標を設けて、その設計の出来栄えを評価するとよいと思います。・ 部品1個当たり運搬距離・ 工場内物流工数・ 工場内通路比率・ 工場内物流エリア比率レイアウトを新たに設計した時には、以前に比べてこれらの指標がよくなった
大きな物流であれ小さな物流であれ、それを発生させないように計画することが重要なのです。一度それを失敗すると永遠に物流が発生し続けますので。工場の中の工程設計といえば生産技術部門の本来業務です。工場のどこで、どのような設備を使ってものを生産するのかを企画
物流は最初が肝心です。オペレーションが始まる前にどこまで詳細な設計を行ったか、それ次第でオペレーションが始まった後の効率が大きく変わってきます。たとえば物流拠点や工場などの立地。どこに拠点を設置するのかによって、輸送距離という最も物流コストのかかる領域
積み込み、荷降ろし、棚入れ、ライン供給などはトラック輸送作業においては極力無くしたい作業です。その内積み込み、荷降ろしは無くしたいけれど無くせない付随作業でしょう。しかし棚入れ、ライン供給などは輸送作業ではありません。それとの因果関係があるわけでもあり
物流会社、特に運送事業者の場合、自社で保有しているトラックだけで荷主の荷物を運んでいるわけではありません。庸車というものが存在します。これは平たくいうと下請会社のトラックのことです。自社の下請会社に自社が受注した輸送を委託します。運送事業者は荷主から
最近輸送価格の値上げが一般的になりつつあります。今まで価格の値上げなど夢のまた夢だった物流会社だったわけですが、人員不足を契機に荷主と値上げ交渉を始めました。もちろんすべての荷主会社が値上げを受け入れているわけではありませんが、多くの荷主会社が理解を示
物流品質は常に愚直な活動で保持することが可能となります。つまり突飛なことをやるのではなく、決められたことをきちんと守ることが大切だということです。よく自動機やポカヨケ装置に走りがちですが、実際にはそのようなお金をかけなくても品質は守れます。逆にお金をか
ルール通りの作業を行わなくてもたまたま不良が出ていなかったと解釈すべきです。このまま作業を続けていけばいつか不良が発生することでしょう。2つ目は「規則を守る意思がないことによる事故」です。先ほどの事例でも一部この要素が含まれています。「標準作業を守らない