物流品質で高い水準を示す相手は顧客ばかりとは限りません。自社内であっても高品質で喜ばれることは大変重要なことだと言えます。工場内物流であれば生産ラインに対して相手が部品を取りやすいように並べてあげることも品質の一つであります。生産ラインが選択に迷うこ
会社収益向上のためにコスト改善は必須。意外と難しい物流コスト改善の取り組みについて易しく解説します。
大手製造会社で長年に亘り物流IE、物流技術担当として物流の構築、改善に取り組む。国内外を問わず、主として製造会社の物流改善の指導に明け暮れる日々を過ごしている。
物流品質で高い水準を示す相手は顧客ばかりとは限りません。自社内であっても高品質で喜ばれることは大変重要なことだと言えます。工場内物流であれば生産ラインに対して相手が部品を取りやすいように並べてあげることも品質の一つであります。生産ラインが選択に迷うこ
最高品質を生み出すものとは(2) 「2S+しつけ」に取り組む
ドライバーに対する教育はとても大切です。なぜならお客様と直接相対するのはドライバーだからです。5Sの「しつけ」の部分が特に重要と言えそうです。以前に一度お話したことがありますが、筆者の家にエアコンを取り付けに来た方の対応が非常に良かったという経験をして
最高品質を生み出すものとは 当たり前品質と顧客が求めている以上のもの
私たちは物流のプロですから、お客様に対しては最高品質のサービスを提供する義務があります。では何をもって最高品質と考えればよいでしょうか。これは非常に漠然としており一概に定義することは難しいかもしれません。しかし一つ挙げるとすれば「顧客が求めている以上の
物流BCPについて考える(15) 100年を超える老舗企業存続の理由
BCPを導入することに多かれ少なかれためらいを感じている会社もあると思います。■BCPは大企業がやるもので、我々中小企業にはそんなゆとりはない。■どうせ大地震が来たら得意先も被災するので、我々だけが対応しても仕方がない。■100年に一度のためにコストをかけて
作業者の多能工化を図ったり、フールプルーフを導入して作業の容易化を図ったりするといった、会社のマネジメントサイクルを回すことはBCPの負担軽減につながることは前回お話させていただいたとおりです。これ以外にもBCP負担軽減の方策はあります。たとえば購入資材の
物流BCPについて考える(13) マネジメントサイクルを回す
今まで解説してきました内容を実施しようとすると、何となく大変そうな感じがすることは否めません。たしかにBCPを確立する過程で工数を要することは間違いありません。ただしBCPの活動以外の業務をしっかりとやっておくことで結果的にBCP業務の負荷が軽くなることがあるの
災害時には、対策を検討するため、災害対策本部長および幹部社員等が集合する場所が必要になります。このために本社あるいは支店、支社などの重要な拠点が被災した場合に備え、あらかじめどのような場合にはどこに集合し、どの業務を継続するか決めておくことが求められま
物流BCPについて考える(11) 目標復旧時間の設定と中核事業の特定
配送が停止した場合の影響度評価と目標復旧時間の設定は取引先ごとに行うことが望ましいでしょう。なぜなら、取引先の要求水準が異なったり、売上金額が異なったりするため重要業務を絞り込む際の必要データにもなるからです。会社全体のすべての事業が中断する被害が発生
事業継続の考え方の特徴として、理由を問わず企業が事業を停止した場合に、その停止期間がどの程度企業に影響を与えるのかを評価し、事業としていつまで耐えられるのかの目標復旧時間を設定することがあります。この影響度の評価の結果を踏まえて、継続が求められる重要業
物流BCPを進めるにあたり、経営者は災害時の事業継続について計画づくりに取り組むことを決定し、その基本方針を策定する必要があります。経営者は社内外の関係者に対して事業継続に関する活動について説明し、了解を取り付けることが必要です。この場合、経営トップ自らが
物流BCPを策定していくにあたり、最初から完璧なものを目指す必要はありません。それぞれの企業ができるところから着手し、継続的な取り組みによって徐々に災害に強い体制を築いていくことが望ましいと言えるでしょう。BCPも物流品質管理や安全管理などといったマネジメン
私たちが物流BCPを考える際には、まず自然災害を想定することが第一かもしれません。海外の国々と比較すると日本は自然災害が多い方ではないでしょうか。そのため自然災害を考慮したBCPを考えていくことが最もふさわしいと考えられそうです。では自然災害の中でも何を想定
BCPの業務手順はしっかりと文書化しいつでも使える形にしておくことが望まれます。ここで重要なことは「使えるように」しておくことで、単に文書にして終わりということにはなりません。使える文書とはわかりやすくポイントがまとめられている文書のことを指します。BCPの
安否確認は会社組織では当然考えておかなければなりませんが、その前に家族との間では何かあった時の連絡のとり方を決めておくべきでしょう。では次に問題が起きた時の会社内での連絡や報告の方法について考えてみましょう。たとえば荷物を配送中に人身事故を起こしてし
結局のところ、何か事が起きた際に会社として「何を優先するのか?」、「そのための方法はどうするのか?」ということがBCPではポイントになってくると言えるのでしょう。それが「組織生き残りのための戦略」だということになります。・ 有事にはどの事業や業務を優先し
BCPは Business Continuity Plan の略ですが、この文字が示す通りBCPとは事業継続のための「計画」ということになります。そこでもし何か発生した場合には誰が何をどれくらいの期間で実施するのかを明確に決めておかなければなりません。この計画は現実的なものであるこ
BCP作成に当たってのポイントとしての2項目目として「中断時間の許容範囲」ということが挙げられます。有事の際には仕事が中断することが考えられます。工場が被災して生産ができなくなった、感染症が蔓延し従業員が出勤できなくなった、燃料が調達できずにトラックを動
東日本大震災以降、一般の人にも知られるようになったBCP(事業継続計画)ですが、まだ未導入の会社もあると思います。また導入はしているものの、うまく機能していない会社もあるのではないでしょうか。ということで、このBCPについて少し考えていきたいと思います
物流センター長は既にお話させていただきました三つの役割を果たさなければなりません。しかし現時点でこれらが十分にできていないセンター長がいる会社もあることでしょう。そこで会社として物流センター長を育成していくための教育訓練プログラムを構築して実践すること
物流センター長の第三の役割は「永続的な改善活動」です。これは現場収益の向上に通じるものがあります。今の現場を少しでも良くしていくことに精力を傾ける必要があるのです。改善活動をやっていかなければ物流現場は衰退していきます。何もせずにほっておくことによりコ
物流業に限らず現場の長の役割は非常に重要です。その長のマネジメント次第で現場のパフォーマンスそして会社の収益が全く違ったものになりますので。ただし残念ながら物流業界では現場の長たる物流センター長が満足に育っていないケースがままあります。ということで物
数ある管理業務の中でも「生産性管理」は収益にも直結する仕事のため特に重要であると思われます。では「生産性管理」といっても何を実施していけばよいのでしょうか。例を挙げて考えてみましょう。トラック輸送のケースで考えてみます。トラックという資源をいかに有効に
在庫管理のポイントは帳簿上の在庫数と現物の在庫数を一致させることにあります。すべてのアイテムで両者が一致することが望ましい姿であるといえます。そこで在庫管理については新人からしっかりと教育していく必要があります。できれば作業者単位にアイテムまたはゾーン
物流の仕事には実際にモノを運んだり梱包したりといった実作業と出荷管理や在庫管理などの管理業務があります。実作業に長けていても管理業務はさっぱり、という会社もあるのではないでしょうか。しかしこの管理業務にこそ物流のバリューがあるともいえるのです。逆から
荷主会社は自社が欲する物流サービスについてしっかりと物流会社に伝えることが求められます。伝えていないことによって仕事が始まった後に発生するトラブルを防ぐ必要があるからです。荷主は新たに仕事を物流会社に依頼する場合にはしっかりとした「仕様書」を作成する必
物流会社が荷主会社に売り込みに行く際に会社案内はあっても「カタログ」がありません。皆さんもものを購入する際に必ずと言っていいほどあるカタログが物流には無いのです。カタログには自社の製品と価格が載っています。それを見て購入者は買うかどうかを判断するわけで
このところ運輸業界でドライバーが不足するという事態が起きています。特に大型を運転するドライバーが少なくなってきていると聞いています。ドライバーが不足するということは深刻な問題であると言わざるを得ません。日本の物流の大半がトラック輸送に頼っているからです
「自社に輸送業務を発注して下さい」とか「自社の物流倉庫を使って下さい」というお願い営業は余程特色があるか付加価値が高いかでない限り、「価格競争」になります。なぜならこのような物流商品はどこでも買える「コモディティ」だからです。お客様(荷主)が真に求めて
国際物流についてはお客様(荷主)が十分な知識を持っていない可能性があります。この場合は物流会社側が持ちうる知識を発揮しながらコンサルティング営業をかけられる可能性があります。例えばアメリカに商品を輸出する物流を荷主会社が検討しているとしましょう。この輸
3PL企業の人財育成の狙いとして必ず上位に来るのが提案型営業のできる人財を育成するというテーマです。これは長年言われ続けてきており、実際に巷のセミナーでも多く取り上げられています。しかしこれらのセミナーを受講してもなかなか受注につながらないという話を聞き
物流スタッフの評価を行う際に、どのような評価項目で行っていったらよいでしょうか。物流スタッフのスキルとして大きな視点が3つ挙げられます。1つ目はヒューマンスキルです。同僚や上司、顧客とのコミュニケーションを行っていく際にはこのヒューマンスキルが重要になっ
物流現場の管理監督者の悩みは部下の評価だと思います。定期的に部下を評価する際に、どのように評価をしたらよいのか、少なからず悩むことでしょう。好き嫌いで評価をする人や差をつけられない人、評価が全体的に甘めになってしまう人など、それぞれだと思います。部下
皆さんの会社では物流の評価をどのように実施していますでしょうか。結構このような人事マターについてはじっくりと検討されていないかもしれませんね。しかし昨今は就業者にとって売り手市場となっています。つまり皆さんの会社にとっては人材不足ということになると思い
輸送のタイミングで着荷主に何かしらの行動を起こさせる機能は重要です。輸送されてきたものが届けばそこからその荷を建屋内で動かすなどの行為が発生します。たとえば小売店の場合。小売店ではさまざまな商品をバックヤードで受け入れます。バックヤードはそれほど広いわ
輸送が空間的ギャップを埋める以外に持つ機能の2つ目として「在庫調整機能」があります。たとえば調達物流における輸送においてこの機能が発揮されることがわかります。調達する際にはジャストインタイム方式が原則として採用されると思います。つまり必要なものを必要な時
輸送は一般的に空間的なギャップを埋める活動といわれています。たしかに北海道で採れた野菜を関東に運ぶ行為は輸送です。地理的な空間的ギャップを埋めていることになりますね。また輸送はコストとしての認識が大きいと思われます。なぜなら会社の物流コストに占める輸送
運搬についてとても大切な要素があります。それは「情報」です。どういったタイミングで運搬するのか、それを運搬作業者に伝達することで効率的な運搬ができるようにすることを考えましょう。物流作業には入出庫作業やピッキング作業があります。それらの作業はその仕事
前回は保管方法について考えてみました。今回は保管されたモノを移動する方法について考えてみたいと思います。まず倉庫の中での運搬を検討してみましょう。一般的に使われているのがフォークリフトです。入荷された貨物を決められた場所まで運搬するのに大変便利な機器
今回はモノを保管する場合の方法について整理してみたいと思います。1.保管場所モノを保管する場合、どこに置くのがふさわしいのかを考えてみます。例えば地域の問題があります。そのモノが売れる地域に倉庫を設置し、そこからお客様の要望にあわせ、できるだけ短納
物流人財育成の勘所(3) サプライチェーンマネジメントと荷姿知識
物流人財に知っておいていただきたいことは「物流は結果である」ということです。たとえば工程と工程を離して設計すれば、工程間運搬が永遠に発生します。ものづくりの方式を決定すれば在庫が決まります。三日ロット行えば最大で三日分の在庫が発生し、そのための容器や置
発注のポイントは必要なものだけ購入するという点です。ジャストインタイムという言葉がありますが、必要なものを必要な時に必要な数量だけ購入するという点です。この発注ですが、その仕事の背景には在庫管理スキルが必要になってきます。在庫にはロット在庫と安全在庫が
物流事業者に関わらず、物流に明るい人を育てなければならないことに多くの会社が気づき始めました。その要因となったのが物流コスト上昇のリスクです。物流の担い手が少なくなり、物流オペレーションを実行していく人が少なくなれば経済原則で人件費が上昇します。物流
物流安全に関しては最低限の法令を守り、さらにその上を行くルールを社内で決めていくことが求められます。フォークリフトの扱いに関するルール、荷物の運搬に関するルール、そのた物流作業に関する安全の視点でのルールをきちんと決めていくことです。ルールを決めたら
物流安全に関する事項では法令についても気を配る必要があります。知らなかったために法令違反を犯してしまってはそれこそ大変なことになります。公道上の安全に関しては運輸安全マネジメントに取り組む必要がありますが、この活動の主旨と詳細については貨物自動車運送事
建設業や製造業はどちらかというと労災が発生する確率が高い産業であるため、比較的安全に対する取組は充実している感があります。一方で物流業はというと、その取組にややバラつきがある気がします。しかし物流も安全には最優先で取り組まなければならないことはいうまで
大きな視点で物流を見よう(3) 物流を成り立たせるための要素を学べ
世の中に存在する「もの」は調達、生産、販売の流れで消費者の手元に届き、それが消費されていきます。この流れの一部が「運搬」なわけです。しかしあくまでも一部であって、その運搬に対していろいろな影響を与える他の行為が多く存在するのです。そしてまた一部ではあ
私たちが取り組むべき範囲はサプライチェーン全体です。つまり物流管理というよりも、サプライチェーンマネジメントが私たちの領域なのです。物流はある行為の結果として表れます。たとえば拠点と拠点を離して設計すると、その2つの拠点間に輸送というものが発生します。
将来に向けて物流は大きな課題になっていくことは間違いないでしょう。話題になっている輸送能力不足はその担い手がなければ大きな問題になります。多くの人と話をしていると、物流に対する認識で気になることが出てきます。それは物流を狭い視点でしかとらえていないこと
物流現場改善の方法として、作業改善と工程改善が挙げられます。まず作業改善について考えていきましょう。作業改善はその名の通り、物流作業のやり方を変えていくことで効率化を行うことです。たとえば梱包作業で部品の位置を50㎝近づけることで、「とりおき」工数を減ら
物流現場の改善ノウハウ習得の前に必ず取り組んでいただきたいことがあります。それが「物流作業の標準化」です。残念ながらほとんどの物流現場作業が標準化されていません。なぜでしょうか。理由はいくつかあると思いますが、根本を質すと「物流への無関心」ということに
生産現場の改善は何十年も前からとことん実施されてきました。今では「歩行一歩」を詰める改善レベルにまで来ていると思われます。このような現場改善ですが、塵も積もれば山となる、のたとえではないですが、日本の製造業の強さを象徴しています。真面目に、かつ愚直に
物流の作業管理を現場だけに任せるのはいかがなものかと思います。物流標準作業の共通項目の指示や、その整備状況などをチェックする部署はあった方がよいかもしれません。よく物流管理課といったスタッフ部署を設けている会社がありますが、それはそれでとてもよい考え方
物流不良流出を防ぐために、会社としてこれだけは守って欲しいと思うアイテムはあると思います。会社の中には複数の物流部署があるかもしれませんが、それだけはすべての部署に共通に守ってもらうべきアイテムとしてあらかじめ挙げておくとよいかもしれません。「3点照合」
物流不良流出を防ぐには 社内ルールの確立とそれを守らせるしくみ
物流不良に悩んでいる会社も多いことかと思います。せっかく生産工程で良い製品を作ったとしても、物流工程で間違いが発生してしまったら台無しです。小売業や流通業ではものづくりの工程がありませんから、ほとんど物流的業務であると思われます。そこでの間違いはプロと
物流が生産と同じラインに立てたとしたら、そこからは物流のステータスを向上するために、そして会社をよくするために貢献していかなければなりません。工場の物流は実は「付加価値のある物流」を実行できる立場にあります。その付加価値のある物流について確認していきま
よく耳にすることですが、製造業の経営者や管理者は生産活動には興味を持つものの、物流には無関心であるとよく言われます。物流について学生時代にきっちりと勉強したことがある人は皆無かもしれません。一方でものづくりに関してはさまざまな技術が工学として学ぶ機会が
メーカーではものづくりが主体のため、あまり物流には目が向いていないように感じます。しかしもしメーカーで物流を改善すれば、大きく生産効率が向上することがあるのです。工場において生産活動と物流活動はあえて切り離して考える必要はないのではないでしょうか。大き
物流作業を標準化し、それを作業者に徹底的に教え込む。この工程が最重要であることはいうまでもありません。そして時々教えた通りに仕事をしているか、何か手順を違えていないか、重要ポイントを外していないかを作業観察を行いチェックします。この2つは物流現場監督者
物流作業は自由度が高いため、いろいろな手順で行うことができてしまいます。生産活動では多くの作業が一定の手順に従わないとできませんが、物流作業はそうではありません。その影響か物流現場の多くで作業のやり方にばらつきがあります。作業者ごとに手順や方法が異なる
皆さんは通信販売で購入したものや、自宅配送を依頼したものについて、間違いや破損などの経験をされたことはありますでしょうか。B to C の物流では頻度が多くないため、間違いにあったことが無いという人は多いと思います。一方でそれでも間違った商品が届いたという人は
荷主と物流事業者の関係は単なる顧客とサプライヤーの関係ではありません。むしろお互いパートナーの関係にあるわけです。ですから互いにメリットがあることは実作業以外であっても取り組んで行くことが望ましいのです。その一つが共同改善活動です。自分たちの仕事の仕
荷主と物流事業者の関係(5) 荷主と物流事業者の関係は「ビジネスパートナー」の関係
言うまでもありませんが、荷主と物流事業者の関係は「ビジネスパートナー」の関係です。強者と弱者の関係では上手くいくものも上手くいかなくなってしまいます。そこで、お互いのよいところを認め合い、相互がよくなっていくような活動を進めていくことが望ましい関係だと
物流事業者は見積もりを作成する際に、やや大雑把すぎる気がします。それで十分な利益が出ればよいのですが、下手すると赤字で受注してしまうことがあります。同じ距離の輸送であっても条件次第で価格は変えるべきです。時刻指定なしでその日の内に到着すればよい場合と、
荷主と物流事業者の関係(3) 現場同士の話し合いのみで契約内容を変更
荷主と物流事業者の間で、特に現場同士の話し合いのみで契約内容を変更してしまう傾向があるようです。しかしそう簡単に契約内容を変更してしまってよいのかというと、それには問題ありと言わざるを得ません。よくあるパターンが、契約内容に含まれていない細かい仕事を荷
物流事業者にとっては、荷主との取引条件を是正する良いタイミングに差し掛かったのではないでしょうか。あまりあからさまなやり方はふさわしくありませんが、ある程度の見直しはこのタイミングで実施していくべきです。もちろん、経済原則で今のような状況になっている
このところ荷主と物流事業者との関係に変化が表れてきました。その変化とは今まで決定的ともいえる強者と弱者の関係性が崩れてきたことです。荷主、着荷主は物流事業者にとって絶対的な存在でした。荷主や着荷主からこうして欲しいと言われればなかなか断れなかったのが物
物流業務は直接的に付加価値を生まない作業が多いかもしれません。しかし仕事のやり方次第では十分にお金に転換できる付加価値業務となることが可能です。たとえば小売業や卸売業では物流が常に在庫に触れていることに着目します。物流は顧客から言われたとおりに入出庫と
物流業務を行っていく上で、仕事の出来栄えをきちんと評価できるようにしておくことは当然のことと思います。その一環として物流KPI管理を行うことが効果的です。物流KPIにはいろいろな側面があると思いますが、まずはコスト系から考えてみましょう。たとえば一つひとつ
物流業務には一般的にオペレーション業務と管理業務の2種類があります。前者は運搬や保管などの物理的な業務で、後者は何かをマネジメントする業務です。どちらかというと、オペレーション業務にばかり目が行きがちですが、実際には管理業務が重要であると考えられます。
物流にもどんどんと新しい発想を取り入れていきたいものです。かつては「国鉄」の時代に旅客車両の後ろに貨物車両を連結し、貨客混載輸送を行っていました。最近ではJRとなり、旅客と貨物の会社が分かれたこともあり、すっかり見かけなくなりました。しかしここにきてまた
物流新技術を活用する(2) 庫内作業を効率化するためのしくみ
すでに多くの会社で導入が進んでいると思われるAGV(無人搬送車)ですが、さらに進化を続けています。庫内作業を効率化するためのしくみとして有効です。それが倉庫内の運搬作業を軽減するために導入されたAGVです。今まで倉庫からの出庫は作業員が棚間を移動しながら該当
物流新技術を活用する トラックの隊列走行とスワップボディコンテナ車両の活用
物流能力不足が話題になっています。たしかに通販物流の進展により多頻度小口物流が圧倒的に増えてきました。この傾向は当面続くことでしょう。また日本の物流業の生産性は低く、このことが労働力不足に拍車をかけています。物流の仕事を行っていく上で生産性を向上させて
物流是正のポイントは、第一に無償サービスからの脱却です。第二は言われるままに動くという受身仕事からの脱却です。まずこの二つを完璧にこなすように努力していきましょう。第一の無償サービスからの脱却は今すぐにアクションを取り、一年以内に解消するように計画を立
顧客から言われたから無償でやらざるを得ない、他部署から指示されたからその通りに動かざるを得ないという状況にあったとしたら、すぐに正さなければなりません。もういい加減受身の仕事のスタンスはやめにしましょう。それを主張できる時期に来ているから、今がチャンス
物流は今までどちらかというと弱い立場にありました。それは物流が従来言われたとおりに仕事をするという、受身であったことも要因の一つです。部品等を納入するために着荷主に行った際に、荷降ろしのついでに「棚入れ」して欲しいと言われればそれに従う、出発時に荷が揃
物流の要因系の項目に着目することは重要です。ものづくりやもの買い方、売り方などさまざまな要因に注目してみましょう。物流工程の中にも注目すべき箇所があります。まずは通路です。当然のことですが、工場でも倉庫でも通路は付加価値を生まないデッドスペースです。
自社物流の実態を知る(2) 自社物流の実態とその要因について明確にする
物流にはいろいろな活動の結果が表れるという特徴があります。たとえば売上予測の精度の悪さが在庫となり、物流エリアを圧迫します。物流部署はものが置けないことに対応するために、工場内や倉庫内で置場を探して動き回ります。最終的にそれでも置ききれなければ外部倉庫
自社の物流の実態について正しく語れる人は多くいません。メーカーであればものづくりが本業、小売業であれば販売が本業のため、あまり物流に目が行くことが無いからです。しかし物流の出来栄えによってモノづくりの効率も、販売の成績も大きく変わります。だからこそ物流
物流工程へのシステムと自動設備導入(3) 物流投資の前にやるべきこと
物流エラーを削減する手段としてハンディーターミナルを用いたバーコード照合が活用されています。比較的安価な場合もあるため、手軽に導入できるケースもあります。確かに製品出荷で一点ごとに照合していくことで、エラー削減に寄与することはあるでしょう。人手で確認す
物流工程へのシステムと自動設備導入(2) 中途半端な導入は危険
物流自動設備の導入にあたっては中途半端な導入は危険だと思います。前回もお話した通り、新設物流センターを全自動化するようなケースではメリットが大きいと思います。しかし工程の途中の一部だけの自動化はリスクを伴います。たとえば運搬を自動化する際に、AGVへの載せ
物流業務を行っている会社には、なかなか人を採用できずに困っている会社もあると思います。物流作業はどちらかというと労働集約型作業のため、人がいないとなかなか処理ができない性質を持っています。そこで今後のますますの高齢化と働き手不足のために物流工程に情報シ
物流人財育成の中でも最も重要なスキルとして物流改善スキルが挙げられます。物流企画力と同じくらい大切です。この改善スキル、机上だけではなかなか身に付かない類のものです。やはり経験が大切。何度も何度も物流現場に足を運び、3現主義で問題点発見と要因つぶしを行っ
効果的な物流人財育成(2) 物流や在庫の発生要因に気づかせる
メーカーでも小売りでも、育成したいと考えている担当者には、まずは調達の流れから調査をさせていくことをお勧めします。いろいろな知識を教え込むことも重要ですが、自社のものの流れがどのようになっているのかを調べることが最も実践的な勉強になります。ですから、
物流事業者を除き、物流ノウハウを持った人財を育成しようという会社は多くありません。メーカーでも小売りでも卸売でも同様です。この内卸売業は物流事業者と似たような仕事を行っている場合があり、特に倉庫保管と入出庫作業という簡単な物流のノウハウは持っていると思
物流アウトソース先には自社が期待していることに応えていただく必要があります。その伏線として、管理技術を伝授していく必要があるのです。さらに物流会社には皆さんからの評価値を伝えていくとよいと思います。物流アウトソース先であっても、皆さんの会社にとってサプ
皆さんの会社より物流テクニカルスキルの面では物流アウトソース先の方が上かもしれません。しかし、主として管理技術では皆さんの会社の方が上かもしれません。管理技術とは改善手法ですとか現場管理手法などの管理系の技術のことを指します。物流会社はこの管理技術は弱
物流アウトソース先との付き合い方 きちんと物流条件を提示する
日本企業の7割以上が物流業務を何かしらの形でアウトソースしていると聞きます。この物流アウトソースですが皆さんの会社では上手くいっていますでしょうか。本当にある話ですが、このような質問をすると「上手くいっているのかどうかわからない」という回答があります。
多くの会社が物流に目を向けてこなかったせいで出荷場の環境整備が遅れています。メーカーであれば生産優先ですから、生産工程の環境整備はばっちりできていても、出荷場に代表される物流環境はかなりプアーな状況です。この物流環境の悪さがトラックの待機問題や安全上の
出荷場でよく見かける光景として、出荷トラックの集中が挙げられます。よくあるパターンは午前中に入荷、午後から出荷というパターンです。これでトラックが構内で荷役を行うバランスがとれていればまだよいのですが、そこまでできていない会社では特定の時間帯に積み込み
皆さん物流にはどのようなカテゴリーがあるかご存知でしょうか。ものは大抵「入って出ていく」性質のものです。そのように考えると、物流は大きく二つ、入ってくるインバウンド物流と出ていくアウトバウンド物流に分けることができます。インバウンド物流は主として調達
日本は島国で国土面積も狭いため、国内物流は非常にやりやすい環境にあると思います。山がちではありますが道路網も整備されトラック輸送ではそれほどやりづらさは感じません。このような環境下での物流はそれほど困難さを感じないと思います。筆者の駐在していた中国に比
では早速世界銀行のLPIランキングについて確認していきましょう。その前に皆さんは日本の物流は世界の何位くらいだと思いますか?素直に考えると日本の物流は品質的に見てもサービス的に見ても悪いと思う人は少ないのではないでしょうか。コスト的にもそれほど高いとは感
筆者はよくセミナーで宅配物流(通販物流)の話をします。今までではほとんどマイナーであった通信販売が当たり前となり、それを支える物流が注目を浴びています。セミナー参加者の方に通販で発注してからどれくらいの時間で届けばよいかを聞いてみると、大半の方が「翌日
究極の物流改善とは物流の「生まれ」を良くすることです。構内物流では工程と工程の間を離さずに設計することで生まれの物流を良くすることができます。工場の場合、工程設計担当者が複数おり、それぞれの担当者は自分の担当する工程の「内部設計」をしっかりと行おうとし
物流は設計段階でその生産性がほとんど決定します。そして設計後の改善効果には厳しいものがあるといえるでしょう。たとえば拠点間を離して設置すればその間の輸送が永遠に発生し続けてしまいます。もし輸送を改善したいのであれば、輸送を発生させない物流設計が必要とな
皆さんは常日頃物流改善に取り組まれているとは思いますが、その効果がしだいに小さくなっていくことに悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。物流改善は長年の間、その重要性を叫ばれながら、なかなか手が付けられてこなかった領域です。その意味では少しの改善で
物流をマネジメントできるシステム(3) 物流データベースシステム
物流の決定的な弱点はデータでものごとを判断しないことです。いつでもカンコツで行うため、常にロスを抱えた仕事になるのです。積載率管理も勘で判断しますので、甘めの結果となり改善につながりづらい実態があります。そこで今後はぜひ物流をデータ管理していく流れをつ
物流をマネジメントできるシステム(2) 容積的積載率と重量的積載率の管理
物流コストの約6割が輸送コストです。したがって物流担当者はどうしても輸送にフォーカスしていく必要があるのです。最近輸送価格が上がっているという話を聞きます。それであればなおさらで、輸送コストマネジメントは最重要課題であるといえるでしょう。一方で実態はい
世の中多くの領域でIT化が進み、業務効率も以前に比べて見違えるほど効率化しました。これはエラーでも同じことです。ミスを回避する手段が増えてきたからです。このようなIT化は物流領域でも全く同様です。物流業務はどちらかというと人手に頼る部分が大きいため、工数を
物流会社の交渉術(3) 契約内容を改善する千載一遇のチャンスは今
物流会社の皆さんにとっては顧客との交渉への「きっかけ」を国からプレゼントされたようなものです。たしかに人材不足のためものが運べなくなってきているため、「値上げ」を交渉に行きたいところですが、なかなかストレートに値上げとは言いづらかったかもしれません。し
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物流品質で高い水準を示す相手は顧客ばかりとは限りません。自社内であっても高品質で喜ばれることは大変重要なことだと言えます。工場内物流であれば生産ラインに対して相手が部品を取りやすいように並べてあげることも品質の一つであります。生産ラインが選択に迷うこ
ドライバーに対する教育はとても大切です。なぜならお客様と直接相対するのはドライバーだからです。5Sの「しつけ」の部分が特に重要と言えそうです。以前に一度お話したことがありますが、筆者の家にエアコンを取り付けに来た方の対応が非常に良かったという経験をして
私たちは物流のプロですから、お客様に対しては最高品質のサービスを提供する義務があります。では何をもって最高品質と考えればよいでしょうか。これは非常に漠然としており一概に定義することは難しいかもしれません。しかし一つ挙げるとすれば「顧客が求めている以上の
BCPを導入することに多かれ少なかれためらいを感じている会社もあると思います。■BCPは大企業がやるもので、我々中小企業にはそんなゆとりはない。■どうせ大地震が来たら得意先も被災するので、我々だけが対応しても仕方がない。■100年に一度のためにコストをかけて
作業者の多能工化を図ったり、フールプルーフを導入して作業の容易化を図ったりするといった、会社のマネジメントサイクルを回すことはBCPの負担軽減につながることは前回お話させていただいたとおりです。これ以外にもBCP負担軽減の方策はあります。たとえば購入資材の
今まで解説してきました内容を実施しようとすると、何となく大変そうな感じがすることは否めません。たしかにBCPを確立する過程で工数を要することは間違いありません。ただしBCPの活動以外の業務をしっかりとやっておくことで結果的にBCP業務の負荷が軽くなることがあるの
災害時には、対策を検討するため、災害対策本部長および幹部社員等が集合する場所が必要になります。このために本社あるいは支店、支社などの重要な拠点が被災した場合に備え、あらかじめどのような場合にはどこに集合し、どの業務を継続するか決めておくことが求められま
配送が停止した場合の影響度評価と目標復旧時間の設定は取引先ごとに行うことが望ましいでしょう。なぜなら、取引先の要求水準が異なったり、売上金額が異なったりするため重要業務を絞り込む際の必要データにもなるからです。会社全体のすべての事業が中断する被害が発生
事業継続の考え方の特徴として、理由を問わず企業が事業を停止した場合に、その停止期間がどの程度企業に影響を与えるのかを評価し、事業としていつまで耐えられるのかの目標復旧時間を設定することがあります。この影響度の評価の結果を踏まえて、継続が求められる重要業
物流BCPを進めるにあたり、経営者は災害時の事業継続について計画づくりに取り組むことを決定し、その基本方針を策定する必要があります。経営者は社内外の関係者に対して事業継続に関する活動について説明し、了解を取り付けることが必要です。この場合、経営トップ自らが
物流BCPを策定していくにあたり、最初から完璧なものを目指す必要はありません。それぞれの企業ができるところから着手し、継続的な取り組みによって徐々に災害に強い体制を築いていくことが望ましいと言えるでしょう。BCPも物流品質管理や安全管理などといったマネジメン
私たちが物流BCPを考える際には、まず自然災害を想定することが第一かもしれません。海外の国々と比較すると日本は自然災害が多い方ではないでしょうか。そのため自然災害を考慮したBCPを考えていくことが最もふさわしいと考えられそうです。では自然災害の中でも何を想定
BCPの業務手順はしっかりと文書化しいつでも使える形にしておくことが望まれます。ここで重要なことは「使えるように」しておくことで、単に文書にして終わりということにはなりません。使える文書とはわかりやすくポイントがまとめられている文書のことを指します。BCPの
安否確認は会社組織では当然考えておかなければなりませんが、その前に家族との間では何かあった時の連絡のとり方を決めておくべきでしょう。では次に問題が起きた時の会社内での連絡や報告の方法について考えてみましょう。たとえば荷物を配送中に人身事故を起こしてし
結局のところ、何か事が起きた際に会社として「何を優先するのか?」、「そのための方法はどうするのか?」ということがBCPではポイントになってくると言えるのでしょう。それが「組織生き残りのための戦略」だということになります。・ 有事にはどの事業や業務を優先し
BCPは Business Continuity Plan の略ですが、この文字が示す通りBCPとは事業継続のための「計画」ということになります。そこでもし何か発生した場合には誰が何をどれくらいの期間で実施するのかを明確に決めておかなければなりません。この計画は現実的なものであるこ
BCP作成に当たってのポイントとしての2項目目として「中断時間の許容範囲」ということが挙げられます。有事の際には仕事が中断することが考えられます。工場が被災して生産ができなくなった、感染症が蔓延し従業員が出勤できなくなった、燃料が調達できずにトラックを動
東日本大震災以降、一般の人にも知られるようになったBCP(事業継続計画)ですが、まだ未導入の会社もあると思います。また導入はしているものの、うまく機能していない会社もあるのではないでしょうか。ということで、このBCPについて少し考えていきたいと思います
物流センター長は既にお話させていただきました三つの役割を果たさなければなりません。しかし現時点でこれらが十分にできていないセンター長がいる会社もあることでしょう。そこで会社として物流センター長を育成していくための教育訓練プログラムを構築して実践すること
物流センター長の第三の役割は「永続的な改善活動」です。これは現場収益の向上に通じるものがあります。今の現場を少しでも良くしていくことに精力を傾ける必要があるのです。改善活動をやっていかなければ物流現場は衰退していきます。何もせずにほっておくことによりコ
構内物流のデータといったら標準時間でしょう。これがなければ必要人員の算出ができません。構内物流の作業ペースをつくることもできないし、労働生産性を測定することもできません。つまり標準時間が無ければ「場当たり的」かつ「勘に頼った」構内物流運営しかできないの
荷姿データがあれば輸送量の計算や保管場の面積計算などに活用できます。トラック積載率を把握する際にもとても便利ですから、ちょっと大変に感じるかもしれませんが、時間をかけてでもきっちりと整備しておきましょう。次に輸送距離データの整備です。どこからモノを調達
物流業務を行うにあたって切っても切れないのが物流データです。これを整備せずに「勘」で仕事を行うことからはそろそろ卒業したいものです。では物流データにはどのようなものがあるのでしょうか。主だったものを抽出してみましょう。・ 荷姿データ・ 輸送距離データ
物流方針の中には安全、品質、コストについては明確なポリシーを記載するべきでしょう。特に安全については最優先課題となります。物流はとかく労働災害が発生しがちな仕事だと考えられます。しかも一度起きると重大災害につながりかねないので注意が必要です。その大本
物流を生業としている会社ではほとんどの会社が自社方針を作成して顧客にPRしていることと思います。経営方針を示すとともに、物流品質方針が示されれば顧客は注目すると思います。物流方針の中でもこの品質方針は非常に重要なのです。荷主会社であれば、物流事業者を探
物流改善を進める前に会社の物流方針を明確にしておく必要があります。この方針がしっかりとしていないと今後の仕事の仕方にぶれが出てきます。せっかくいまよかれと思ってやっていることが、上司が変わったとたんにそれが否定されることも少なくありません。ですから、
物流容器は物流工程で欠かせないものであることは事実です。しかしだからといって容器自体があまりにも自己主張しすぎることは望ましくありません。何を言っているのかというと、ユーザーが欲しいものは容器の中に入った製品であり、容器を欲しているわけではないというこ
容器の考え方として統一感が重要なのですが、その統一感の1つが「容器同士が重なること」です。そのためには1つには底面積が同じで高さだけが違うこと、もう1つは底面積が異なったとしても、大きな容器の上に小さな容器が積み重なることがポイントとなります。この考え方は
皆さんがモノを運ぶ時に必要になる容器。容器にモノを入れて保管、運搬、輸送などを実施しますが、モノが入った状態を荷姿と呼びます。荷姿を形成する容器、単に箱を買ってきてそれを使えばよいという単純なものではありません。容器には思想が必要です。その思想につい
工場物流において、調達部品は「届くもの」と考えた瞬間に思考停止に陥ります。日本の商習慣では買ったものは売り手が届けてくれるという考え方があります。工場でもこの例外ではなく調達部品はサプライヤーが物流を行い、皆さんの会社まで届けてくれます。皆さんが何をす
生産工程を見ているといろいろなことに気づきます。モノの加工以外に次のような動作や作業を行っていることがわかります。・部品の入れ替え・空容器の処理・部品取り時の「反転」・部品取り時の「絡みほぐし」・部品取り時の「歩行、振り返り、伸び上がり」これは一
サプライチェーンのちょうど真ん中に位置するのが「モノづくり」プロセスです。サプライチェーンマネジメントの重要機能である生産管理がモノづくりを支えます。モノづくりといえば工場。そして工場といえば工場物流です。皆さんは少なからず工場物流に関わっていると思い
管理監督者の方は部下の方に正しい仕事をしてもらうように努力する必要があります。そのためには作業をきちんと標準化し、その通りに教え、やらせてみることです。部下を思い通りに動かす難しさを感じていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。特に長年その現場で仕
日本では管理者も監督者も現場を応援すべきだ、皆で現場作業を行うことが現場のモチベーション向上につながり、それが会社の発展にもつながる、昔からこのような言われ方をしてきました。このような考え方は欧米では考えられません。なぜなら職種が現業と事務スタッフでは
皆さんの会社では管理職の方がいて、監督者の方が現場を管理されていることだと思います。この管理者と監督者を合わせて管理監督者と呼ぶことが多いようです。そこで今回は管理監督者への仕事の任せ方について考えていきたいと思います。会社は組織ですから、それぞれの職
物流を専業としている会社があります。たとえば運送業、倉庫業がその典型です。これらの会社は日本一の物流を実行することで、顧客を獲得し会社を拡大していくことが可能となります。会社経営者であれば誰しも会社の収益を伸ばし、従業員を幸せにしていきたいと考えている
物流はサプライチェーンの一部であり、とりわけ別格のものではありません。メーカーであれば生産の一部であるという認識もあります。この考え方が物流を進化させている一因であると思われます。前回、物流先端企業は自動車会社であるというお話をさせていただきました。
いろいろな業界の方に聞かれるのですが、最先端の物流って何でしょうか。多くの方がイメージするのは機械化が進んでおり、構内で高速で荷を仕分けていく状態が挙げられます。しかし機械化は物流工程において簡単ではなく、またコストもかかります。さらに機械化を通した自
人材不足となるとどのように人を集めるかは大きな課題であることは間違いありません。業種間、企業間での人の取り合いとなるからです。物流業をどこまで魅力あるものとするのかは、私たち物流に携わる人自身で何とかしなければならない問題です。決してイメージがよいと
特に荷主、着荷主の方には最近のトラック運転者不足の傾向についてもっと敏感になっていただきたいと思います。前回ご紹介した通り、物流における人材不足は大きな課題です。しかし荷主、着荷主と物流事業者が共同で改善していくことでこの問題の解消が可能になります。