トラック輸送でもお客様が喜ぶ物流サービスの提供は可能です。単にトラックで運搬するだけであればあまりにも当たり前すぎて喜ばれる域までは行かないかもしれません。しかしトラックへの積み込みや荷降ろし、その他の付帯サービスを提供できれば一味違う輸送会社だと思わ
会社収益向上のためにコスト改善は必須。意外と難しい物流コスト改善の取り組みについて易しく解説します。
大手製造会社で長年に亘り物流IE、物流技術担当として物流の構築、改善に取り組む。国内外を問わず、主として製造会社の物流改善の指導に明け暮れる日々を過ごしている。
自分たちのことだけしか考えない物流(2) 本業の延長線上での質の高いサービス
トラック輸送でもお客様が喜ぶ物流サービスの提供は可能です。単にトラックで運搬するだけであればあまりにも当たり前すぎて喜ばれる域までは行かないかもしれません。しかしトラックへの積み込みや荷降ろし、その他の付帯サービスを提供できれば一味違う輸送会社だと思わ
皆さんは物流というとどのような産業に分類されると思いますか?運送業?倉庫業?それとももっと別の産業でしょうか。筆者はズバリ物流はサービス業であると考えています。サービス業であるからにはお客様に喜んでもらうような仕事の仕方が必要だと思います。もちろんお
物流業に就きたいと思う人が少なくなり、高齢者や女性を戦力化させていく過程で物流自動化はこれから避けて通れない道となることでしょう。自動化は当たり前のことながらお金がかかります。対投資効果が得られないのであれば自動化を進めることはできません。会社で物流
エルゴノミクス、つまり人間工学を基本に考えたときに自動化が望ましい領域は見えてくるのだと思います。人はかがんだり伸び上がったりすると体に余分な負荷がかかります。このように体に負荷をかけながら実施していく作業を「難作業」と呼びます。物流では倉庫内作業で
最近はどの産業でも自動化の技術が導入されつつありますね。物流は自動化には比較的適した産業だと考えられます。皆さんの会社ではいかがでしょうか。たとえば工程間運搬などはもうAGV(自動運搬車)でもよいのかもしれません。一時期立体自動倉庫が流行った時期がありま
購買部門と物流部門との関係(3) 皆がハッピーになれる改善アイデア
できればサプライチェーン全体の効率化に貢献できる活動をしていきたいものです。このプロセスでは当然に購買部門と物流部門の意思が統一されている必要があります。サプライヤーにとってもメリットがある物流改善アイデアを提供してあげることも物流部門のタスクであると
購買部門ではサプライヤーにコストダウンを依頼し、単価を下げてもらうことを仕事にしています。その過程で購買部門にはもう一つの仕事があるのです。もう一つの仕事とは「サプライヤー指導」です。一般的に購入側の方がサプライヤーよりも改善スキルなどが上回っている可
会社の中には多くの部門があります。会社の規模が大きくなればなるほど部門が増え、部門間の壁も厚くなりがちです。すべての部門が同じ方向を向いて仕事ができればよいのですが、多少の軋轢はつきものです。そのような中で購買部門と物流部門との関係は難しくなりがちです
「標準貨物自動車運送約款」の見直しと同時に、「トラック運送業における書面化推進ガイドライン」及び「トラック運送業における下請・荷主適正取引推進ガイドライン」の改正も行われました。特に「トラック運送業における下請・荷主適正取引推進ガイドライン」は物流提供
物流事業者との取引を見直す(2) 「標準貨物自動車運送約款」見直しのポイント
今回の「標準貨物自動車運送約款」の見直しのポイントは以下の通りです。標準貨物自動車運送約款等について、以下のような改正を行うことにより、運送の対価としての「運賃」及び運送以外の役務等の対価としての「料金」を明確にします。 ①運送状の記載事項として、「積
物流事業者との取引を見直す 「標準貨物自動車運送約款」を見直す
皆さんの会社が物流を本業としていないのだとしたら、物流業務は社内で実施するかアウトソースするかのどちらかになります。物流業務の内、輸送業務はアウトソースに頼る部分が大きいと思われます。昔は自社でトラックを抱えて輸送していた会社や最近では物流子会社を持っ
物流データを整備することには時間がかかるかもしれません。でもこのデータが無ければいつまでたっても「カンコツ」による物流管理から脱することはできません。トラック積載率も見た目の判断値とデータに基づく計算値とでは大きな開きが出ます。さらに荷姿効率も加味した
輸配送を管理していくため、そして改善していくために欠かせないものが「物流データ」です。当たり前に聞こえるかもしれませんが意外とこれが整備できていない会社は多いものです。物流データとは荷姿データ、つまり荷姿の縦横高さの寸法、そして荷姿重量です。さらにその
輸配送改善のポイント(4) 製品設計時に物流の思想を織り込む
まだまだ意識は浸透している感はありませんが、物流を意識した製品設計というものがあります。製品には商品性やデザインなどの重要要素があります。それとともに、「物流」も商品力の一つだという考え方です。商品開発や製品設計はできるだけ制約をかけずに行うことで発想
輸配送コストを削減するための視点の3つ目が「輸送量」を減らすことです。当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、モノを運ばなければ輸配送コストは発生しません。モノを小さく、軽くすることでコストを小さくすることが可能になるのです。よくメーカーは製品の軽量化
輸配送改善のポイント(2) 「輸送価格」「輸送距離」を小さくする
輸配送のコストを構成する3要素についてお話をしたいと思います。その3つとは「輸送価格」「輸送距離」「輸送量」です。もし輸配送コストを下げたいのであればこのいずれかを小さくする活動が求められます。それでは1つずつ確認していきましょう。まず「輸送価格」につい
物流コストの約6割を占めるといわれる輸配送。ここについて何とかしたいがどのような取組が必要か。このようなご質問をよくいただきます。会社の中では物流コストを何とかしろ、といわれます。いい方は「何とかしろ」です。このような指示を受けた部下は大変困惑するのでは
工場内物流はモノと情報を生産工程に届けます。この行為を通して生産統制を行うことができるのです。生産工程は何はさておき部品や資材が無いことには生産を実施することができません。生産指示情報が届けられますが、たとえば指示数が40個であったとしても、実際には60個
工場内物流の最大の機能は「補給」です。つまり生産工程に部品と生産指示情報を「補給」することです。同時に完成品を入れる容器を届けることもあります。ここで重要なことは届け方です。皆さんは物流が生産工程にモノを届けるときにはどのような届け方をすると考えますで
工場の方が結構悩まれているのが生産は効率化できても物流の効率化が進まないということでしょう。同様に物流の貢献度が見えないということも挙げられそうです。生産遅れに象徴される工場の乱れ。このような時によくよく工場の現場を見てみると、物流がネックになっている
サプライヤーと共同で取り組む物流改善(3) サプライヤー指導
私たちのタスクはサプライチェーン全体を効率化することにあります。決して物流だけを改善すればそれでよいということではありません。ですからジャストインタイム調達を実施するにしても、全体の在庫のバランスと工場の生産性と物流について最適な解を求めていくことが理
サプライヤーと共同で取り組む物流改善(2) 調達改善上の問題
会社としてのサプライチェーンの考え方が社内で統一されていれば、その考え方に従って進めて行けばよいだけのことです。しかし必ずしもこういったサプライチェーンマネジメントを行っていく、といった共通認識が社内で徹底している会社ばかりとは限りません。その場合、
サプライヤーと共同で取り組む物流改善 サプライチェーンの淀み
物流改善を進めいくとある壁にぶつかることがあります。その壁とは組織の壁です。自分の部署だけで行っているのであればそれほど問題にならないことが、他部署が絡んでくるとそれがネックになって改善が進みづらくなることがあります。たとえば物流を良くしても他部署にデ
物流コンプライアンスを守る(3) 下請法とコンプライアンス違反倒産
物流を生業としている事業者がその仕事を下請けに出すと下請法の規制を受けることになります。運送を行っている会社が運送を下請けに発注するイメージです。下請法は皆さんなじみがあると思いますので詳説は避けますが、親会社に4つの義務と11の禁止事項を課しています
製造業や小売業などの物流自体を生業としていない業種と物流事業者の間では下請代金支払遅延防止法(通称:下請法)は原則として適用されません。かといって荷主が強い立場を振りかざして物流事業者を締め付けることに問題があることは当然です。そこで国は下請法と類似し
最近では労働時間に関する規制が厳しくなりました。長時間労働による健康障害の発生を防ぐためですが、これは物流業に限らずすべての産業にいえることです。日本は労働時間が長い国だと言われています。確かに世界の水準と比べても平均よりは長い方に該当します。一方で
サプライヤーと共同で取り組む物流改善(2) 調達改善上の問題
会社としてのサプライチェーンの考え方が社内で統一されていれば、その考え方に従って進めて行けばよいだけのことです。しかし必ずしもこういったサプライチェーンマネジメントを行っていく、といった共通認識が社内で徹底している会社ばかりとは限りません。その場合、
物流を理解していない人を説得する法(3) 物流業務の質を上げる
物流が社内でなかなか認知されない会社にはそれなりの原因が考えられます。一つはPR不足です。そしてもう一つはそれなりの仕事しかしていないことです。PRについては物流情報を入手し、ことあるごとに発信していく努力が欠かせません。このPRについては物流月報を作成し、
物流を理解していない人を説得する法(2) 他社情報を提供する
物流についての情報は新聞で報道されている内容であれば容易に把握することができます。しかし一般的に皆さんは物流に関する関心度が低いため、新聞記事もスルーしている可能性があります。そこで、社内で物流を理解していない人たちを説得するためには、まめにこのような
物流を理解していない人を説得する法 物流を定量的に示す重要性
物流は当たり前に行われると軽く考えている人が多いようです。気にしなくてもモノは届く。モノを運ぶことに特に気にかける必要はない。こう認識されているのです。このような状況ですから物流の担当者はいつも苦労しています。モノが届く時刻が遅れるとなると「当たり前の
倉庫内で多い物流事故は荷物の転倒です。高い所からモノが落下してくるわけですから人身事故にもつながりかねません。皆さんの倉庫では積み重ね基準が定められていますでしょうか。この容器は何段までとか、一律何メートルまでといった基準は必須です。またこの基準があ
物流事故を減らすには(2) KY活動とヒヤリハット活動で事故防止
物流リスクを減らすために職場巡回を行います。他部署の人による新鮮な目で観察することで、自分たちが気づかなかったようなリスクをつぶすことができるのです。職場巡回と共に実施しておく対活動があります。それは危険余地活動です。危険余地の頭文字をとって「KY活動」
物流工程における事故にはいくつかの種類があります。輸送途上で起こる事故は交通事故が大半です。もちろん荷崩れも発生しますが、これも他の交通の妨げとなったり、人身事故につながったりします。構内で発生する事故としまして荷役中の事故があります。多くがフォークリ
一般的に物流とは輸送と保管を統合した概念だと言われています。輸送の途上には荷の積み替えや保管を行う必要性があり、運送事業者も倉庫を保有する必要があったのです。つまり物流とは輸送であり保管であるわけですが、この機能を生かして物流商品力を高めることができま
工場の中で部品や完成品を運搬するだけの物流サービスも同様でコモディティだと判断されます。よく「運び屋」と揶揄されることもありますが、それに近い状態です。工場で物流の地位が上がらないと悩んでいらっしゃる方は、どのような物流サービスを提供できているかについ
物流を生業としている会社も、社内で物流サービスを行っている会社も顧客に対して喜ばれる物流商品を提供する必要があります。物流事業者であればそのような物流商品があれば、利益率が高い価格で売ることが可能です。社内であれば物流に対する評価が高まり、より優秀な人
物流が仕事の仕方を工夫することで、工場での生産統制に寄与できることがお分かりいただけたのではないでしょうか。これは当たり前のことかもしれませんが、物流が生産工程にモノを届けるときには「必要なモノを必要なだけ」届ける必要があります。しかし現実的にはサプ
「遅れは許されないが先行は問題ない」という考え方は間違っています。先行生産は一時的な在庫増や置場、容器などの物理的影響と共に、それを管理する工数が必要になるからです。そうは言っても長年しみついた習慣はなかなか変わるものではありません。生産進捗を生産現場
サプライチェーンマネジメントという言葉が一般的になりました。モノを調達し、それを加工し、運搬してお客様にお届けするまでの全体の管理のことを指します。この中において、物流はモノの流れを俯瞰できる立場にあります。今、どこで、何が起きているのかについて瞬時に
今すぐにできる超簡単な物流改善があります。それはずばり「表示を付ける」ということです。何がどこにあるか瞬時にわからずに「探す」ムダを無くすことができます。この「探す」という行為、皆さんも多かれ少なかれ毎日実施していると思います。この行為は物流現場におい
物流はエリアを必要とします。多くが保管のために使われますが、通路が必要となるのが物流の特徴でもあります。このエリア、どのくらいが適正なのでしょうか。この判断は結構難しいところです。往々にして物流のためのエリアは付加価値を生じないことが多いようです。そ
物流改善は難しくありません。ただあまり経験したことがないため取っつきにくいだけです。普段から生産改善を実施している工場の方にとってはむしろ物流改善は易しく感じられるのではないでしょうか。ということで、まずは物流改善に取り組んでみましょう。超簡単なところ
物流標準時間を導入するに際し、目的を明確にする必要があります。この目的が的外れな場合、長続きしない標準時間が出来上がってしまう可能性がありますので注意が必要です。まず物流のペースメーカーの役割について確認しておきましょう。今日はどの物流作業をどれくらい
物流作業を標準化することは真っ先に実施したいことです。標準化について手を抜くことによって会社に発生するデメリットは数え切れません。もしかしたらそのデメリットにすら気づいていない会社もあるかと思います。その一つが労働生産性です。ある会社はある物流作業を
メーカーであれば必ずといってよいほど整備されているのが「標準時間」です。この元には標準作業が決められており、誰もがその通りに仕事を実行することがルールです。作業手順を決められたとおりに行うとともに、作業時間も決められた時間で実行することが求められます。
物流の専門家でなくても物流を改善することに貢献できる方法はまだあります。それは物流に対する要望を出すことです。物流改善というとコスト削減や品質向上などが真っ先に頭に浮かびますが、改善すべきはそれだけではありません。もっと重要なことがあります。それは何
物流にはいろいろな活動の結果が反映されます。モノを買いすぎたために調達在庫が増えた、モノをつくりすぎたために完成品在庫が増えた、といったことはよく聞く話です。在庫が増えれば在庫置場が必要になります。在庫を入れておく容器も必要になります。それに伴って管理
物流を専門として担当されている方に限らず、会社で改善活動を行っていると「物流改善」に取り組む必要性が出てくることがあります。その時にどのようなことに取り組んでいったらよいでしょうか。このことについて少し考えてみたいと思います。まず「物流改善」といって
物流改善をグループで行うことは効果的です。一人だと気が付かないことを他のメンバーが気づくことがあります。いくつものアイデアを出さなければならない時に、他の人の意見はとても参考になりますし、勉強にもなります。グループで物流改善を行うのであれば、ぜひ「2
物流スタッフはアクティブラーニングで(2) グループワークの実行
物流スタッフにマネジメント力を身につけていくための教育のやり方としてグループワークがよろしいかと思います。4~5名でグループをつくりテーマを与えます。そのテーマについてグループディスカッションし、解を導き出す研修です。なぜこの方式がよいのでしょうか。
物流スタッフを育成するためにいろいろと苦労されているかもしれません。日本では物流というとどちらかというとあまり重視されない業務ですから、昔から人材が不足していることは否めません。欧米では物流は一つの学問として体系立てられていますので、学生時代から理論を
物流が生産タイミングを指示するということはとても価値のあることです。なぜなら従来の物流の仕事の仕方は「受身」であるからです。運んでくれと言われたから運ぶ、保管しておいてと言われたから保管するといった仕事の仕方だけでは物流の本来の力を発揮することはできま
仕事は遅れることは許されません。得意先への未納や納入遅れなどを起こすことは絶対にあってはならないことです。だからといってあまりにも余裕を持ちすぎることもよくないことです。その一つが在庫で対応しようとする姿勢です。何か起きた時のために持つ「安全在庫」が
ジャスト・イン・タイムという手法は今や常識となりつつあります。ちょうど間に合うタイミングのことを指します。これを「正しく」実行していくことでいろいろな改善が図られることになります。料理も待つことなくタイムリーにサーブされることほど嬉しいことはありません
荷姿は最もよく使う輸送機器のモジュールに合わせるというお話をさせていただきました。海上コンテナ、大型トラックなど会社の物流で一番よく使うものに合わせるのです。荷台を輪切りにしていって最終的にできる直方体が荷姿の箱ということになります。パレットに載せるの
入り数を決めた後にその数にふさわしい箱を決めます。ところで入り数ですが、「12」という数字は結構入り数としては良い数字です。2でも3でも割り切れます。4でも6でも。箱の中に並べるときにこの数字の組み合わせが何かと便利です。ダースといわれる「12」とい
荷姿は物流の機能の中でも最も重要なものです。しかし物流業界では輸送という「運ぶ作業」に目が行きがちで、輸送コストの要因となる荷姿の注目度はあまり高くありません。でも実際に輸送コストを改善したいのであれば荷姿改善が欠かせません。もっと注目していくべきなの
物流費値上げは最高の改善チャンス(3) 倉庫内作業の値上げ対応
倉庫内作業でも人材不足の影響を受けています。多くの会社では輸送事業も倉庫事業についても取り組んでいます。しかしその2事業間には壁があり、お互い人の融通は行っていないようです。最近物流事業に進出し、急に株価が上昇した会社がありますが、この会社は人の行き来
もし筆者が物流部長であれば「値上げ分だけ改善でオフセットせよ」と指示を出すと思います。オフセットとはプラスマイナスゼロにするということです。一般的に仕入れ価格が上がったからと言って簡単に売価に転嫁することはできません。何がしかは自社で吸収しなければなら
物流費値上げは最高の改善チャンス 輸送コスト改善を実施しよう
最近は人材不足に起因する値上げが話題になっていますね。この人員不足は高齢化に伴い労働力人口が減少している影響です。物流事業者では人員不足を理由に真っ先に他の産業に先立って値上げを始めました。今までなかなか値段を上げることなどできなかった物流業でやっと値
工場物流の誤解とは「受け身で仕事をする」ことである、と言えるのではないでしょうか。やはり構内物流でお示しした通り、物流は主体的に仕事に取り組む必要がありそうです。よく物流のステータスが低いという話を耳にしますが、厳しい言い方をすればそれなりの仕事しかし
構内物流が生産コントロールを行うには適切なタイミングで部品などを届けるということをお話させていただきました。実はこれ以外にあと2つ容易なやり方があります。その1つは完成品を入れる容器を生産計画数分だけ届けるということです。たとえば生産計画が100台だ
工場において構内物流が生産をコントロールするなど思いもよらない、という方が大半でなないでしょうか。従来から物流は受け身の仕事ばかりを行う傾向にあります。運んでくれと言われれば運ぶ、倉庫に保管しておいてと言われれば保管する。このような他からの指示に基づ
構内物流が生産工程と一体であることが理解できれば、物流のあり方につていての認識も変わってくるものと思います。前回ご紹介した「供給作業」はあくまでも生産工程の作業者の「部品取り」行為の延長線上にあるわけです。ですから、今すぐに部品が取り出せる状態になっ
工場物流の内、特に構内物流は生産と一体物と考えるべきだと思います。そのうち最小物流は生産作業者が加工前部品を「取る」という行為でしょう。これはほとんどの場合「生産工程の作業者」が行う物流作業です。しかし生産工程の本来の仕事は「加工」ですから、この「取り
サプライチェーンの主役はメーカーです。モノを調達し、生産を行った後にユーザーへと届けます。この一連の管理を行っているのがサプライチェーンのオーナーであるメーカーなのです。このサプライチェーンの中心にある工場ではさまざまな物流活動が行われています。最も高
今までご説明してきた標準化のPDCAを実行していただき、場合によってはマンネリ化解消策を行っていただきたいと思います。ここまでは「お金をかけない改善」です。もちろん改善は原則お金をかけないことが基本です。お金をかけずに知恵を出して実行していくのが改善だから
標準作業の確立、それに基づく作業指導、そして作業観察と作業修正、この手順を踏めば物流品質不良が出ることはほとんど無くなると思われます。もしこのPDCAを回していても不良が無くならないのであれば、それは標準作業に問題があると考えた方がよいでしょう。類似品の
お金をかけてポカヨケを導入する前にやるべきことがあります。物流品質を保証するためには避けられないものがあるのです。それは「作業の標準化」です。当たり前すぎて拍子抜けしたかもしれませんが、ここが結構できていない会社は意外と多いのです。標準作業書の無い物
ヒューマンエラーと関係あるのが人間の意識フェーズです。「人間信頼性工学:エラー防止への工学的アプローチ」によりますと、人の意識フェーズには5段階あるそうです。フェーズ0「無意識、失神」からフェーズ4「興奮状態」まであるわけですが、この内最もエラーが発生
物流現場に限らず品質を損なう要因としてヒューマンエラーが挙げられます。その名の通り、人が意識せずに引き起こす過ちのことです。これの代表的なものに「たぶん大丈夫という思い込み」が挙げられます。世代によってはご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、1977年
物流品質。これは当たり前のことである一方でなかなか改善されない機能でもあります。私たちは物流のプロとして品質の向上に努めなければなりません。ではどのようにして? この疑問について少し考えてみたいと思います。まず物流品質の5類型について確認しておきましょ
工場の中で供給用に使う荷姿は、中身を入れすぎないようにしなければなりません。物流効率から見るとたくさんの部品を一度に運べることがベターですが、あくまでも供給先であるお客様は生産工程です。生産工程ではあまりにもぎっしりと詰め込まれた荷姿だと中身を取り出す
荷姿は何のためにあるのか?このような疑問を持つことが重要です。今までは当たり前のように発生しているので気にかけていないだけですから。たとえば得意先に製品を届けるための荷姿。この目的は何でしょうか。これは「自社内で保管、運搬するため」と「得意先まで輸送す
物流でも最も重要とされる機能、それが「荷姿機能」です。なぜ最重要なのか?それはその影響がいろいろなところに及ぶからです。荷姿の収納効率を向上させることで一般的に輸送効率が向上します。同様に保管効率も向上します。なぜならば一つの荷姿に入る数量が向上するこ
物流全体を効率化するには個々のロスを解消していくだけでは足りません。やはり物流の発生を根本的に見直す必要があるのです。輸送はゼロにすることは難しいかもしれません。というか、ほとんど不可能です。しかし輸送距離を短縮することは可能です。たとえば消費地の近
物流全体の効率化を行うにあたって最初にやるべきことは「非効率物流の見える化」です。サービス業の生産性向上が遅れているという話は前回させていただきましたが、そのレベルについても認識する必要があります。たとえばトラック積載率。現状どれくらいかといえばおおよ
すべての産業で人材不足が顕在化してきています。産業界での人の取り合いが進むとともに、人件費も上がり経営を圧迫しつつある状況です。これは物流事業者でも物流事業者以外の産業で物流機能を持っているところでも同様です。人材を採用できない、社員の待遇が不十分だか
物流の実力をさまざまなKPIを使って判断することは重要なことです。恐らく多くの会社では物流に関するKPIは設定されていないと推測されます。しかしもしKPIもなく、成り行きで仕事をしているとしたら、それは早急に改めなければなりません。なぜなら今の状態は「管理状態に
物流コストはいわゆる「結果系の指標」です。ですからこの指標はできるだけ正確に把握しましょう。間違ってもカウントすべき費目を落としておきながら「自社の物流のレベルは高い」などと誤解などされませんように。営業マンが営業車で得意先に納品した場合、この人件費と
皆さんの会社では物流のレベルについて把握できていますでしょうか。このような質問をすると困った顔をする方がほとんどです。メーカーにしろ小売りにしろ物流は本業ではないと考え、あまり真剣に物流のことを考えていないのです。でも今や会社間の競争力は物流力でも変
人は任せられると意欲がわくものです。ですから「権限移譲」は効果ありですね。会社がどこまで従業員に権限移譲できるかどうかがポイントになります。前にも出した例ですが、少額の購入品などは権限委譲してもよいと思います。他には何が考えられますでしょうか。例えば
たとえば従業員の仕事の結果が評価される仕組みなどはどうでしょう。出来高は会社として管理しなければならない項目です。そうであるならば出来高を管理しつつ、目標よりも上回った場合にそれが皆にわかるとともに、評価につながるしかけはあってもよいかもしれません。
物流現場は人による作業に頼るところが大きい傾向にあります。ということは従業員のモチベーションが生産性や品質にも表れる特性を持つともいえます。各社この点について悩まれているのではないでしょうか。モノの扱いには慣れていても、人のマネジメントが苦手という物流
顧客に喜ばれる倉庫業とは(3) 保管・入出庫の「延長線上」にある業務
単純な保管業務や入出庫業務ではなく、ちょっとしたプラスアルファの業務があれば顧客を振り向かせることは可能です。ちょっとしたプラスアルファですから、通信販売業務のようなレベルにいかずとも、ちょっとした努力と工夫さえすれば対応はできるはずです。では具体的
通信販売業務を請け負っている倉庫会社では顧客のニーズを満足させるためにさまざまな業務を行っています。その中で一般的な物流業務としましては以下のような業務を行っています。・ 在庫保管・ 受注管理業務・ 入出庫作業(ピッキング作業含む)・ 出荷梱包(梱
皆さんは倉庫というとどのようなイメージを思い浮かべますでしょうか。・ 暗い建屋の中に荷物が積み上げられている様子・ シーンと静まり返った庫内で黙々と作業が行われている様子・ 多くの作業者が活気にあふれピッキング作業を行っている様子倉庫に対するイメージ
物流現場の労務管理は何も労働時間管理だけをやっていればよいわけではありません。当たり前のことですが。やはり人財育成が重要テーマとなることを忘れてはならないでしょう。物流現場でよくあるリスク。それは「あの人しかわからない」という状況です。これを長年放置
物流現場では人手による作業がたくさんあります。ということは人が工数をかけてこなさなければならない仕事が多いということ。もし顧客からのオーダーが増えれば人が時間をかけて対応することが求められます。ここで労働時間管理が必要になってくるのです。望ましい形は
皆さんの会社の現場では長時間労働の問題は発生していませんでしょうか。長時間労働は労働者に身体的・精神的負担を与え、労働災害にもつながる大きな問題です。もし長時間労働に代表されるような労務上の問題があるのであれば、優先的に解決することが必要です。何か事が
物流環境が変化していることと、社内で高齢者を有効に活用することはベクトルが合うかもしれません。そのベクトルが内製で物流を実施することなのです。従来の流れは圧倒的に物流をアウトソースすることでした。この背景には物流は自分たちの本業ではないという考え方があ
物流をアウトソースしている立場でもいくつか検討していかなければならないことがあります。最低限言えることは輸送力を確保すること。これが途絶えてしまったならばビジネスは成立しないからです。そのために最初に準備すべきことは中期的な物量を予測することです。自
物流を取り巻く環境は明らかに変わりつつあります。物流に限ったことではありませんが、高齢化に伴う労働力不足は深刻です。人々のライフスタイルの変化も物流に大きなインパクトを与えています。一昔前の人でしたら必ず店に行って自分の目で確かめて購入していたものが、
物流の若手スタッフにはできるだけサプライチェーン全般の知識を身につけさせるようにしたいものです。物流管理というよりサプライチェーンマネジメント。これこそが若手社員が身につけていかなければならないスキルです。物流というととかく輸送だとか保管だとか狭い領
グループワークで課題解決を行うことは物流スタッフには大変有効だと思います。多分今まで社内でこのような教育は受けてきていないのではないかと思われるからです。グループワークの良さは「コミュニケーション力が高まる」「リーダーシップが身につく」「プレゼンテーシ
皆さんの会社で若手の物流担当の方はいらっしゃいますでしょうか?若手と一言で申し上げてもその範囲は受け止め方によって異なりますよね。まず入社10年程度を比較的若手と定義するならば、おおよそ35歳未満ということになるでしょう。このクラスは今後の物流幹部候補です
エンジニアリングとしての物流(3) 荷姿改善と倉庫の有効活用
オペレーション開始後のエンジニアリングとしての物流はどちらかというと、今の物流を改良する点に重点が置かれます。なぜならまっさらにしてやり直すことは困難だからです。そんな中でも比較的やりやすいものが荷姿でしょう。荷姿を改善することで保管エリアが縮小され、
「荷姿設計業務」。これもオペレーション開始前にやっておくべき重要エンジニアリング業務です。荷姿はいろいろな機能に影響を与える重要機能です。効率的な荷姿はコンパクトかつ中身がたくさん格納できる荷姿です。このような荷姿を設計すれば保管エリアが小さくて済みま
エンジニアリングとしての物流 オペレーション開始前の物流設計
物流は2つに分けることができます。1つはオペレーション前の活動、もう1つはオペレーション開始後の活動です。オペレーションとは生産活動であり、販売活動であり、調達活動であったりします。企業活動そのものです。これらの活動開始前の物流とは物流設計を指します
物流は労働集約型産業ですから人の生産性はとても重要です。各作業者が目標通りのスピードで作業できれば言うことなしですが、実際にはそうはなっていないようです。そこで物流現場で診断する際には「作業速度の基準の有無」を確認します。つまりその仕事を実施する際の標
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トラック輸送でもお客様が喜ぶ物流サービスの提供は可能です。単にトラックで運搬するだけであればあまりにも当たり前すぎて喜ばれる域までは行かないかもしれません。しかしトラックへの積み込みや荷降ろし、その他の付帯サービスを提供できれば一味違う輸送会社だと思わ
皆さんは物流というとどのような産業に分類されると思いますか?運送業?倉庫業?それとももっと別の産業でしょうか。筆者はズバリ物流はサービス業であると考えています。サービス業であるからにはお客様に喜んでもらうような仕事の仕方が必要だと思います。もちろんお
物流業に就きたいと思う人が少なくなり、高齢者や女性を戦力化させていく過程で物流自動化はこれから避けて通れない道となることでしょう。自動化は当たり前のことながらお金がかかります。対投資効果が得られないのであれば自動化を進めることはできません。会社で物流
エルゴノミクス、つまり人間工学を基本に考えたときに自動化が望ましい領域は見えてくるのだと思います。人はかがんだり伸び上がったりすると体に余分な負荷がかかります。このように体に負荷をかけながら実施していく作業を「難作業」と呼びます。物流では倉庫内作業で
最近はどの産業でも自動化の技術が導入されつつありますね。物流は自動化には比較的適した産業だと考えられます。皆さんの会社ではいかがでしょうか。たとえば工程間運搬などはもうAGV(自動運搬車)でもよいのかもしれません。一時期立体自動倉庫が流行った時期がありま
できればサプライチェーン全体の効率化に貢献できる活動をしていきたいものです。このプロセスでは当然に購買部門と物流部門の意思が統一されている必要があります。サプライヤーにとってもメリットがある物流改善アイデアを提供してあげることも物流部門のタスクであると
購買部門ではサプライヤーにコストダウンを依頼し、単価を下げてもらうことを仕事にしています。その過程で購買部門にはもう一つの仕事があるのです。もう一つの仕事とは「サプライヤー指導」です。一般的に購入側の方がサプライヤーよりも改善スキルなどが上回っている可
会社の中には多くの部門があります。会社の規模が大きくなればなるほど部門が増え、部門間の壁も厚くなりがちです。すべての部門が同じ方向を向いて仕事ができればよいのですが、多少の軋轢はつきものです。そのような中で購買部門と物流部門との関係は難しくなりがちです
「標準貨物自動車運送約款」の見直しと同時に、「トラック運送業における書面化推進ガイドライン」及び「トラック運送業における下請・荷主適正取引推進ガイドライン」の改正も行われました。特に「トラック運送業における下請・荷主適正取引推進ガイドライン」は物流提供
今回の「標準貨物自動車運送約款」の見直しのポイントは以下の通りです。標準貨物自動車運送約款等について、以下のような改正を行うことにより、運送の対価としての「運賃」及び運送以外の役務等の対価としての「料金」を明確にします。 ①運送状の記載事項として、「積
皆さんの会社が物流を本業としていないのだとしたら、物流業務は社内で実施するかアウトソースするかのどちらかになります。物流業務の内、輸送業務はアウトソースに頼る部分が大きいと思われます。昔は自社でトラックを抱えて輸送していた会社や最近では物流子会社を持っ
物流データを整備することには時間がかかるかもしれません。でもこのデータが無ければいつまでたっても「カンコツ」による物流管理から脱することはできません。トラック積載率も見た目の判断値とデータに基づく計算値とでは大きな開きが出ます。さらに荷姿効率も加味した
輸配送を管理していくため、そして改善していくために欠かせないものが「物流データ」です。当たり前に聞こえるかもしれませんが意外とこれが整備できていない会社は多いものです。物流データとは荷姿データ、つまり荷姿の縦横高さの寸法、そして荷姿重量です。さらにその
まだまだ意識は浸透している感はありませんが、物流を意識した製品設計というものがあります。製品には商品性やデザインなどの重要要素があります。それとともに、「物流」も商品力の一つだという考え方です。商品開発や製品設計はできるだけ制約をかけずに行うことで発想
輸配送コストを削減するための視点の3つ目が「輸送量」を減らすことです。当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、モノを運ばなければ輸配送コストは発生しません。モノを小さく、軽くすることでコストを小さくすることが可能になるのです。よくメーカーは製品の軽量化
輸配送のコストを構成する3要素についてお話をしたいと思います。その3つとは「輸送価格」「輸送距離」「輸送量」です。もし輸配送コストを下げたいのであればこのいずれかを小さくする活動が求められます。それでは1つずつ確認していきましょう。まず「輸送価格」につい
物流コストの約6割を占めるといわれる輸配送。ここについて何とかしたいがどのような取組が必要か。このようなご質問をよくいただきます。会社の中では物流コストを何とかしろ、といわれます。いい方は「何とかしろ」です。このような指示を受けた部下は大変困惑するのでは
工場内物流はモノと情報を生産工程に届けます。この行為を通して生産統制を行うことができるのです。生産工程は何はさておき部品や資材が無いことには生産を実施することができません。生産指示情報が届けられますが、たとえば指示数が40個であったとしても、実際には60個
工場内物流の最大の機能は「補給」です。つまり生産工程に部品と生産指示情報を「補給」することです。同時に完成品を入れる容器を届けることもあります。ここで重要なことは届け方です。皆さんは物流が生産工程にモノを届けるときにはどのような届け方をすると考えますで
工場の方が結構悩まれているのが生産は効率化できても物流の効率化が進まないということでしょう。同様に物流の貢献度が見えないということも挙げられそうです。生産遅れに象徴される工場の乱れ。このような時によくよく工場の現場を見てみると、物流がネックになっている
サプライチェーンは本来であればディマンドチェーンであるべきではないでしょうか。お客様を起点として、お客様が求める製品を超短納期でお届けすることが物流の使命でもあるのです。自分たちのモノづくりの効率だけ優先し、お客様が欲しい時に品切れを起こしているようで
物流管理に携わっている人は物流5機能、つまり輸送・保管・荷役・包装・流通加工がメインのフィールドではないでしょうか。この領域に物流情報管理を加えた5+1機能が物流の基本機能だといえそうです。一方で昨今はサプライチェーンという範囲でものごとが判断されます
在庫マネージャーは社内で在庫に関する啓蒙活動を行っていくタスクを持ちます。できるだけ小さい在庫でサプライチェーンを運営していけるように社内の皆さんの意識を向上させていくことが求められるのです。そこで当然のことですが、在庫マネージャーは自ら在庫に関する知
在庫マネージャーには一定の権限を与える必要があります。そうしないと各部署が勝手な行動を取ることで在庫マージメントができなくなる可能性があるのです。できれば在庫マージャーは物流現場に置くとしますが、出身部署は問わないこととします。生粋の物流担当者であって
物流コスト改善アイテムの筆頭に挙げられる在庫改善。どこの会社でも例外なく在庫管理に注力しているようです。ほっておくといつの間にか増えてしまうのが在庫ではないでしょうか。この在庫を適正に管理していく必要がありますが、その仕事をきちんとできる在庫マネージャ
グローバル物流の中でも海外進出時の物流については経験のない方も多く、注意が必要です。担当される場合の注意点を述べておきたいと思います。その筆頭が日本の物流スタイルをそのまま海外で展開するということです。たしかに日本の物流にはノウハウが詰まっている部分も
海外とのモノのやり取りをするときには船の手配や税関提出資料の準備などの他に、実物流の効率化について考えなければなりません。何と言っても輸送距離が国内の比ではありません。まず港までトラック輸送があり、そこで荷物をコンテナに積み替えます。この行為をバニン
皆さんの会社はグローバル企業でしょうか。グローバル企業の定義は難しいかもしれませんが、物流に関してグローバルでモノのやり取りをしている会社は多いことでしょう。中小企業でも海外からモノを調達することは当たり前の時代になりました。実際に海外進出を果たしてい
荷姿の中でも最も注意が必要なのは「容器管理」でしょう。リターナブル容器の場合、どこにいくつあるのかを掴んでおかないと大変なことになります。リターナブル容器はワンウエイ荷姿は環境上問題があるという理由と、コスト的にもったいないという理由から採用されます。
荷姿は物流のためにあり、ユーザーにとっては無用のものです。そこでできるだけ荷姿はシンプルなものである必要があります。荷姿には1回限りのものと何度も繰り返し使えるものとがあります。前者をワンウエイ荷姿と呼び、後者をリターナブル荷姿と呼びます。環境のこと
荷姿は何のためにあるのか?回答は言うまでもなく保管のため、運搬のため、輸送のためということになります。つまりすべて物流機能を果たすために荷姿は必要になるのです。しかし顧客にとってみると、荷姿は不要の機能にすぎません。私たちも生活の中で製品を購入した際
輸送のタイミングで着荷主に何かしらの行動を起こさせる機能は重要です。輸送されてきたものが届けばそこからその荷を建屋内で動かすなどの行為が発生します。たとえば小売店の場合。小売店ではさまざまな商品をバックヤードで受け入れます。バックヤードはそれほど広いわ
輸送が空間的ギャップを埋める以外に持つ機能の2つ目として「在庫調整機能」があります。たとえば調達物流における輸送においてこの機能が発揮されることがわかります。調達する際にはジャストインタイム方式が原則として採用されると思います。つまり必要なものを必要な時
輸送は一般的に空間的なギャップを埋める活動といわれています。たしかに北海道で採れた野菜を関東に運ぶ行為は輸送です。地理的な空間的ギャップを埋めていることになりますね。また輸送はコストとしての認識が大きいと思われます。なぜなら会社の物流コストに占める輸送
保管場所から出庫するときに「探し」や「迷い」があるとそれはロスタイムにつながり、生産性が低下してしまいます。保管場所には明確な表示が必要です。どこに、何が、いくつあるのかが瞬時にわかるようにしておくことが必要です。間違いを防ぐためにも、類似部品は近く
調達と生産についても販売予測に基づいて実施していくことになります。営業がいつ、何を、いくつ欲しいのか、この要望に生産サイドは応えていく必要があるのです。販売予想は外れることもあります。市場が変化することも考えられるからです。そこで生産サイドはある程度オ
メーカーでは各社とも在庫削減を大きな課題として掲げています。そして実際に在庫を削減するために、調達方法の改善や生産方法の改善にも取り組んでいるわけです。なぜなら在庫は何かしらの活動の結果として発生するからです。その中心となるのが調達であり生産であるわけ
物流人財育成では多能工化が欠かせません。これは現場作業であれ、管理業務であれ同様です。今や「一つの仕事しかできない」では広範なメーカー物流には対応できないのです。この多能工化ですが、仕事が広範だということだけではなく、仕事と仕事がつながっていることも要
サプライヤー支援時には、数値で示して相手を説得できることが成功の秘訣になります。外部から人が来て、とやかく今まで自分たちがやってきたことを変えられることに、少なからず否定的な考え方を持つことが普通でしょう。単なる発注者とサプライヤーの力関係だけで現状を
自社の工程を改善するとともに、サプライヤーの支援も行う。こういった仕事ができる人財を育成していく必要があります。そこで、まず自社内のスタッフがどのようなスキルを身につける必要があるのかを考えていきましょう。まずは物流全般について。これは物流基本5機能