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田舎住まい https://blog.goo.ne.jp/onime_001

吸血鬼テーマーの怪奇伝奇小説を書いています。田舎ではスローライフをたのしんでいます。

ソニー・ロリンズは三度カムバックしたといわれています。 アンソニー・ホプキンス主演の「世界最速のインディアン」の二人をめざしています。 ということはだいぶ歳もくたびれていますが、精神には衰えはありません。 なにせ吸血鬼作家ですから。 よろしくご愛読のほど。ズズイットおねがいします

オニメ
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2007/08/13

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  • 庭のじめんが恐竜の鱗 麻屋与志夫

    7月28日金曜日連日35℃越えの炎暑がつづいている。うすく苔におおわれていた庭の地面はかわききっている。恐竜の鱗がはげたような形にひび割れてめくれあがっている。さすがに散歩にはでかけられない。アメショウのルナは三段重ねのケージの上。前足にあごをのせてくつろいだ姿勢でねむっている。「ルナ、かわいいね。かわいしね」と妻がくりかえしている。ルナはシッポをふってこたえている。わたしはパソコンを開いてぼんやりとしている。歳をとっせいか、暑さはあまり感じない。でも、からだがだるい。こんなに気力が衰えているのかと思うほどだ。動きがとれないのだ。PC画面上にちらばっている書きかけの小説をながめては吐息。これを全部完成するまで生きていられるだろうと、また吐息。はやく涼しくなるといいですね。麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムの...庭のじめんが恐竜の鱗麻屋与志夫

  • 友だちの墓守の歌える 麻屋与志夫

    23友だちの墓守の歌えるぼくのまわりにいた友だちはみんなあの世に移住してしまったから大谷石の塀の上に頭をピコピコ出して訪れ門扉を開けいたかぁと声をはりあげるものはいなくなった寂びしいよ国会議員になった詩人は苦労がおおかったのだろうなこころざし半ば七十歳であの世に旅立った詩人になると最期までいっていたので作品は読ませてもらっていた最後までわけのわからない詩を書いて政治と詩で二刀流を貫き通したなにかと苦労がおおかったのだろうかわいそうにやりたいことはもっとあったろうそれを遂げられず他界した出版社の社長になった友だちは営利経済原理の世界では大成功を収めて軽井沢に別荘を買ったそうだが地政学的負の世界でいまだに売れない原稿を書いている昔の友だちのことなんかすっかりわすれてしまっているお盆に帰省しても電話一本かけてよ...友だちの墓守の歌える麻屋与志夫

  • 老いは引算の世界 麻屋与志夫

    7月20日木曜日額の傷はだいぶ良くなりました。傷はあまり長くガーゼなどで覆っておくより風にさらしたほうが治りが早い。そのとおりにしたところ、だいぶ乾いてきた。かさぶたになった。でもフルシチョフのような痣はのこるだろうな。昭和に人気のあった月形龍之介の旗本退屈男。この向こう傷が目に入らないか。となるでしょう。このところ、山際の西の部屋で午睡をとっている。いや、朝早く起きるので午前中から横にになることがある。老いは引き算の世界に身をおくことになる。いままで出来ていたことが日増しに無理となってくる。このごろ、家の中でもよろけるようになった。転んで怪我をしたことを脳がおぼえてしまったのだろうか。悲しくなる。わが家で一番元気なのはルナだ。あいかわらず家の中をすみずみまで狩りをしている。なかなか獲物に会えないのがかわ...老いは引算の世界麻屋与志夫

  • 山伏のやうな風体で街歩き 麻屋与志夫

    7月16日日曜日11日に額を割る怪我をした。急に雷雨に襲われた。べニマルからの帰りだ。わが家のすぐそばまできていたのに。よろけた。左手に傘。右手に杖。腕で受け身をとることはできなかった。砂利を敷いた大地に直接額をうちつけた。血が止まらない。血液をさらさらにする薬をのんでいるからだ。翌日。早くK病院。脳神経外科。CTをとった。いまのところ急性硬膜下出血はない。ただし4,5か月は要注意とのこと。まいった。まいった。額に山伏の頭襟(ときん)と見まがうようなカーゼーをはりつけた。錫杖(しゃくじょう)ならぬ杖をついて散歩している。いつなんどき、思わぬ災禍にみまわれるものだ。これで法螺貝を吹けば山伏さまだ、などと嘯いて街を散策していますら、ご心配なく。山伏のやうな風体で街歩き麻屋与志夫

  • きみと見し懸崖の桜咲きたるか

    7月15日土曜日夜半に起きてルナを探したが見つからない。このところ寝苦しい夜がつづいている。ルナは転々と涼しい寝床を探している。今夜は机の上に積み重ねてあるプラスチックの衣装ケースの上で寝ていた。これも寝そびれていた妻が探しあてた。わたしも目がさえてしまった。俳句を一句つくった。そのまま起きてしまった。きみと見し懸崖の桜咲きたるかルナがわたしのいないのを察知して、掘りごたつの部屋のほうに来ないかと、離れとの引き戸を広く開けて置く。ルナは高いとこで寝るのが好きだ。先祖が寝ている間に外敵におそわれるのを警戒した。それで木の枝に寝ていた習性が残のことってしるのか。きみと見し懸崖の桜咲きたるか

  • 野良猫のいなくなった街 麻屋与志夫

    23熟成そして腐乱熟成してしまった言葉はおうみごとに腐臭を放っている街のひとたちは清潔な白マスク詩人はせめてもの抵抗としてマスクを拒否して街を歩く腐臭を放つ言葉はあちこちの街角で放射状に拡散する寄生する生き物を求めてそのまま立ちつくす街角おう腐臭を猫の嗅覚ですくいあげろ波立つ車の背を飛び越えて街角に立ちつくす詩人の言葉に耳をかたむけろあなたたちが死滅させたこれは猫族の恨みの腐臭なのだ十数年前。まだヨーカ堂があったころ。駐車場の脇の広場には街ネコがたくさんいました。おなかにボーガンの矢。片足を切られた。尻尾の先がない。そうした猫虐待の被害にあった猫がたくさんいました。行政書士をしていた本田さんがこっそりひとめにふれないようにして餌をあたえていました。いまは旧市内では街ネコをほとんど見なくなりました。めずらし...野良猫のいなくなった街麻屋与志夫

  • ルナが追う抜け毛まるめし毛玉追う 麻屋与志夫

    7月7日金曜日今日は七夕ですね。いままでに生活を共にしてきた猫たちが会いに来てくれた夢を見た。ご先祖様が会いに来てくれるのはお盆です。猫たちはロマンチックです。七夕に会いにきてくれます。俳句です。折りとりて河原のすすき猫じゃらし卒寿すぎ卒業こばむ炎暑かな折りとりしススキで猫を釣る夜長ルナが追う抜け毛まるめし毛玉追うルナが追う抜け毛まるめし毛玉追う麻屋与志夫

  • おもいでのリリのピクチャー

    おもいでのリリのピクチャー

  • 野良猫をかえせ ぼくの街を返してください 麻屋与志夫

    22野良猫をかえせ。もし言葉が息からうまれるなら息が呼吸のためだけとなっていないなら街にむかって剣のように鋭い言葉をなげかけよう目の前に浮かぶ街の形態のゆがみ具合を見るにつけ土地のかけらを新しく光って古びることのない家を手にいれるためぼくらの時代にはまだ生きていたハッサン、熊さん、与太郎はどこにもいない生息できなくなった介護施設に預けられもう息ができなくなった失われた彼らのかけらを探しかれらを求めてさまよう街は重く暗いこんなはずではなかったこんな故郷の街に移住するはずではなかった野良猫一匹いない街街はみように明るくダダッピロイ野良猫を探してこいハッサン、熊さん、与太郎を連れてこい見えるのが見えなくなったGGはすっかり黄昏た街そんな街を拒んで街角に立つあまりに辛すぎる惨すぎるこんなことなら帰省しなければよ...野良猫をかえせぼくの街を返してください麻屋与志夫

  • 歩けることの幸福、外猫来訪のしあわせる。 麻屋与志夫

    7月1日土曜日小雨雨の合間に散歩にでた。教会の尖塔十字架の天辺でカラスが鳴いていた。G病院の車寄せは送迎のタクシー、養護施設のワンボックスカー、自家用車でいっぱいだった。車道まではみだしていた。病院の窓からは入院患者が窓へばりつくようにしてこちらを見ていた。あの階は介護が必要な老人ばかりが入院している階だ。何年か前に、姉がお世話になっていた階だ。元気に働けたときのことを回想してみんなまどから街を見下ろしているのだ。帰ってみるとデッキに置いた外猫の餌皿が空っぽになっていた。わぁいわぁい。あの黒白ぶちの子猫がたべていったのだ。あれからずっと餌皿はやってこない外猫をまっていたのだ。このところブチちゃんの姿を妻が見ている。もっともっとなれてくれるといいのにな。歩けることの幸福、外猫来訪のしあわせる。麻屋与志夫

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