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ツンデレ姫と美貌の付き人などの恋愛ファンタジー毎日連載。『アルファポリス』『小説家になろう』参加。

男勝り姫君ユーノと美貌の付き人アシャのハーレクインロマンス的なファンジー小説『ラズーン』毎日連載。『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー』は出戻り姫シャルンと腹黒王レダンのラブコメディ、時々連載。

segakiyui
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京都府
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2006/11/25

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  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 8.悪女(2)

    **************** 「かわい、そう?」 俺の頓狂な返答に、由美は笑いを響かせた。『だってね、高多君、和枝を殺してなんかいないんです』「へ?」『和枝が一人で落ちちゃっただけ。私、見てたんだ

  • 1980000ヒット、ありがとうございました!『ラズーン7』1.開門(1)

    ​​**************** 「扉が開くぞ!」「おお、『氷の双宮』の扉が!」 人々の間から静かな囁きが広がり、やがて大きなどよめきとなっていった。『氷の双宮』 二百年以上の長きに渡って四大公し

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 8.悪女(1)

    ****************「そうですか……」 見舞いに来た俺と周一郎(もっとも周一郎は俺が無理に引っ張って来たのだが)に、るりは儚げな微笑を見せた。 謎解きが終わったことを告げられると、一層淡い笑

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 7.時には愛が(3)

    **************** 「…俺は河本の言う通りにするしかなかった」 高多は噛み切るような激しさで言い切り、がぶりとコーヒーを飲んだ。味も何もわかっていないのだろう。口の中に残った苦さに、初めて

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 7.時には愛が(2)

    **************** 赤い夕陽の中、不安そうに待っていた和枝は、高多の足音にぱっと振り返った。頬を染め、俯く。それから、蚊が鳴くように小さく、「あの……高多さん…お話がある……んです」「だっ

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 7.時には愛が(1)

    ​**************** 窓の外は曇って来ていた。さっきまで、近頃には珍しい晴天で、いやに冷え込むと思ってはいたが、この様子じゃ雪になるかも知れない。昼過ぎだというのに、薄暗い陽が弱々し

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 6.パズルな夜(2)

    **************** リッ……リリリリ…。「!」 鳴り出した電話にぎくりとして我に返る。受話器を取り上げたお由宇が、二言三言話して、俺を振り向いた。瞳が打って変わって、どこか優しい、どこか

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 6.パズルな夜(1)

    ​**************** 「あら…」 お由宇は玄関で俺を迎え、しばらく感心したように、腰に手を当て、俺を見ていた。「わ…わるいけど……え…っくしょいっ!!」「…」「ちょっと、ふ…服を…ひえっくしょん!

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 5.空を飛べたら(3)

    ​**************** (本当に、この娘が人を殺したのか?) 心の中に、またもや何度も繰り返した問いが膨れ上がる。 るりの笑顔には、そういったものを思わせる翳りはどこにも見当たらない。それ

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 5.空を飛べたら(2)

    **************** 「それより…」「うん?」「麻薬の方はどうなってるんですか?」「あんまりおおっぴらにできんのだが…」 ことばを切り、俺がその意味を『きちんと』理解しているのかどうかを疑う

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 5.空を飛べたら(1)

    ​****************「きゃっ…」「あ、悪い…」 高多の後を追って店を出かけた俺は、ちょうど入って来ようとした娘とぶつかりそうになって慌てて避けた。不安定な姿勢を、浮かせた片足と広げた両手で

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 4.卒業写真のその先で(2)

    **************** 「いや、今の子、これを忘れてったぞ」「会った時に返しとくよ。何だ、高校の時の卒業写真じゃないか」 懐かしそうに呟いて、今まで典代が座っていた所に腰を下ろす。「ずっと前

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 4.卒業写真のその先で(1)

    **************** 店で流れていたのは昔懐かしい歌だった。革表紙の卒業写真なんて、今も渡されているんだろうか。「で?」 しばらく黙ったまま聴いていた俺は、業を煮やして目の前でアイステ

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 3.裏切りの街(3)

    ****************「可哀想に」「だろ! 何も今更、高多を見捨てろなんて言わなくても…」「馬鹿ね」 お由宇はいつもの決まり文句を少々冷たく口にした。「私が言ってるのは、周一郎の方よ」「周一

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 3.裏切りの街(2)

    ​****************「ん?」 俺は高多が調べて来た情報に目を通すのを中止して、周一郎の方を振り向いた。 俺の部屋のソファに、細身の体を気持ち良さそうに納めた周一郎は、既にその資料を読み終

  • 『夢を抱いた男』〜『猫たちの時間』10〜 3.裏切りの街(1)

    **************** 「そうねえ…そう言えば、最近、高多君、るりちゃんに冷たかったわよね」 平田奈子はもう一人の娘に同意を求めた。「うん、そうね、そう言えば…」 ショートカットの実尾典代が

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