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ツンデレ姫と美貌の付き人などの恋愛ファンタジー毎日連載。『アルファポリス』『小説家になろう』参加。

男勝り姫君ユーノと美貌の付き人アシャのハーレクインロマンス的なファンジー小説『ラズーン』毎日連載。『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー』は出戻り姫シャルンと腹黒王レダンのラブコメディ、時々連載。

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2006/11/25

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  • 『人間たちの夜』5.抜いて抜かれて大騒ぎ(1)

    ​**************** 夜はしっかり更けたと言うのに、辺り一帯は真昼でもこれほどの騒ぎにはなるまいと言う賑わいだった。「へっへっへえっ」 走り続けて息を切らせ、ようよう工場の一角に飛び

  • 『人間たちの夜』4.付き合いはほどほどに(3)

    ​**************** 「…今…どの辺りに…いる…?」 尋ねる声が呼吸で乱れる。「この近くの路地……でも…なぜ追われて……るんだろう…」 周一郎も呼吸を乱して答える。やっと俺から関心が移ってほっと

  • 『人間たちの夜』4.付き合いはほどほどに(2)

    ​**************** 「えっ?」 声を張り上げる。シャワーの水音でお由宇の声がうまく聞き取れず、慌ててシャワーを止めた。「だから、名谷は二年ほど前に工場を辞めてるの。もっとも、これは叔父

  • 『人間たちの夜』4.付き合いはほどほどに(1)

    ​**************** 「う~~」 俺は唸りながら歩いていた。頭はポップコーンのまんまだし、体は納豆だし、辺りは暗いし、懐中電灯は切れてるし。せめてこの上、お由宇の家に宮田がとぐろを巻いて

  • 『人間たちの夜』3.すれ違い、入れ違い(2)

    ​**************** 「いや、納屋教授のことを調べ回っている男がいるって聞いたものだからね」 あれ、今何か妙な感じがしたぞ。「君だとは思わなかったな」 厚木警部は例の如く、あちこちポン

  • 『人間たちの夜』3.すれ違い、入れ違い(1)

    ​**************** 「みっみっみっ…」 息を切らせて、やっと宮田がいると聞いた研究室にたどり着いた。 白衣をだらりと引っ掛けた相手は、飛び込んだ俺を見るなり薄笑いを浮かべて言った。「おれ

  • 『人間たちの夜』2.狂い咲きは秋に(5)

    **************** 美和子が誘拐されて今日で五日目。 テストのヤマの安売り屋に捕まって、四科目分のヤマとノートを買わされ、なおも押し付けてくる『特売品』から何とか逃れて家に戻って来たの

  • 『人間たちの夜』2.狂い咲きは秋に(4)

    ​**************** 次の日の夕方近く。 俺は高揚した気分でお由宇の家へ向かっていた。 納屋教授の助手の中にいたのだ、仁木田俊一という奴が。しかも少々訳ありの男らしく、時々妙に荒ん

  • 『人間たちの夜』2.狂い咲きは秋に(3)

    **************** 朝倉家に戻ると、高野が俺を待ち構えていた。「坊っちゃまがお待ちです」「周一郎が? 部屋か?」 尋ねて首を捻る。珍しいこともあったもんだ。「いえ、リビングです」「わか

  • 『人間たちの夜』2.狂い咲きは秋に(2)

    ​**************** 「入るぞ…また、鍵、かけてないのか」 あいかわらず不用心な戸口から上がり込み、寝室へ向かう。「…あら……なあに」 ベッドから半身起こしたお由宇が邪気なくにっこり笑う。

  • 『人間たちの夜』2.狂い咲きは秋に(1)

    ​**************** 「おーい!」 後ろから声が聴こえてきた。 俺は一度安易に振り返ったばかりに危うく退学になりかけた覚えがある。「おいってば!」 今度こそ、ごめんだ。もう、テスト用紙盗

  • 『猫たちの時間』番外編 『人間たちの夜』1.運命の日(3)

    ​**************** 「…お由宇? 何してるんだ?」 いつものようにお由宇を尋ねてぽかんとする。玄関にも出てくれなかったから、勝手知ったる他人の家、あちこち探してようやくベッドの上で横に

  • 『猫たちの時間』番外編 『人間たちの夜』1.運命の日(2)

    ​**************** 「はっはっはっはっ…」 荒い息を吐きながら、南島駅のロッカー前で体を折った。 これだけ必死に走ったのは久しぶりだったせいか、なかなか呼吸が元に戻らない。涼しいはずの

  • 『猫たちの時間』番外編 『人間たちの夜』1.運命の日(1)

    ​**************** 思えば、この日は初めっから妙だった。「、…? んー?……まだ五時じゃないかあ…なんで今頃鳴るかな、おいっ」 目覚まし時計を掴んでまじまじ眺めた後、ぼかりと殴る。「い

  • 1960000ヒットおまけ。『猫たちの時間』番外編8『長い坂』

    ​**************** 「あれ……?」「どしたの?」「うん……おかしいな…」「え…どうしたの」「どうしたの…和男君」 学級委員長の和男が、工作費を集めた袋がないと言い出したのは、2時間目の終わっ

  • 1960000ヒット、ありがとうございました!『猫たちの時間+(プラス)』14.世界のために

    ​​​​**************** 「あっはっはっは!」「おい」「いやもう、ほんと酷い!」 俺は目の前で爆笑しているお由宇という世にも珍しいものに対面している。「いつまで笑う気だ」「ごめん…なさい…

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