日経新聞[2025.05.13-14]ローマ教皇の2000年史新しいローマ教皇に米国出身のレオ14世が選ばれた。カトリックの最高権威がなぜ絶大な影響力を持つようになったのかを知るには、2000年にわたる歴史をひもとく必要がある、とのことで、よく纏まった記事だったであり、備忘の
日経新聞[2025.05.13-14]ローマ教皇の2000年史新しいローマ教皇に米国出身のレオ14世が選ばれた。カトリックの最高権威がなぜ絶大な影響力を持つようになったのかを知るには、2000年にわたる歴史をひもとく必要がある、とのことで、よく纏まった記事だったであり、備忘の
◇2558 『対岸の彼女』 >角田光代/文春文庫誰しもが信頼できる友人を求めている。第132回直木賞受賞作、だそうだ。とある女性の少女時代と現代を行ったり来たりする二重構造。最初は、少女時代のキャラクターと、現代のキャラクターが大きく異なっており、違和感を覚
日経新聞[2025.05.26]老朽水道管、検知容易に 光ファイバー網活用総務省は既存の光ファイバー網をセンサー代わりに使って老朽水道管など地下インフラの異常を検知する技術を開発する。道路陥没につながる空洞などを見つけるほか、自然災害による不具合の場所もすぐに特
◇2557 『冬に子供が生まれる』 >佐藤正午/小学館SF的な純文学。ブログの更新が滞ってしまった。仕事が相変わらず忙しいのと、週末も田舎から旧友が遊びにきたり、同窓会に出席したりと、なんだかんだで時間が取れなかった。あっという間に7月。2025年も折り返しで
○2556 『バリ山行』 >松永K三蔵/講談社不思議な魅力を持つ作品。山岳ものが好きなのかもしれない。大学生になった頃、父親から「これからは好きなことをやっていいが、山登りだけはするな」と言われたことを思い出す。曰く、遭難したら多くの人に迷惑をかけるからと
◇2555 『すべて真夜中の恋人たち』 >川上未映子/講談社文庫川上さんらしい、人間の深いところに入り込んでいく物語。主人公は校閲者の女性・入江。出版社に勤めていたのだが、機会があってフリーランスに転向する。物語はフリーになった後の話である。依頼元の担
◇2554 『正義の申し子』 >染井為人/角川文庫染井さんの作品は後味が悪いものが多いのだが、本作は比較的ハッピーエンド。冒頭は「正義のYoutuber」なるジョンが、悪徳請求業者を懲らしめるというシーンから始まる。構図的にはYoutuberの肩を持ちたくなるし、関西弁
◇2553 『その鏡は嘘をつく-刑事・夏目信人2』 >薬丸岳/講談社文庫前作が面白かったので、ちょっと期待外れ。刑事・夏目信人の第2弾。今回は長編小説で、鏡ばかりの部屋で発見され自死と判断されたエリート医師の遺体についての謎を追う話。主役は志藤という検事
◇2552 『ナースの卯月に視えるもの2-絆をつなぐ』 >秋谷りんこ/文春文庫連作短編小説の第二弾。今回も心温まる物語たち。Audibleは本当にありがたい。読みたいと思っていた小説がどんどんアップされていく。本シリーズは第3巻まで出ているようだが次作も待ち遠し
◇2551 『刑事のまなざし』 >薬丸岳/講談社文庫法務技官から警察官に転職し、刑事になった変わり種の主人公の話。主人公の夏目信人は、その経歴からか刑事らしくない刑事。常に温かみをもって容疑者や被害者と接しながらも、鋭い観察眼で真実に近づいていく。連作
◇2550 『クジラアタマの王様』 >伊坂幸太郎/新潮文庫ちょっと不思議なストーリーと伏線回収。伊坂さんの王道だ。王道ではあるのだが。これは私の読者としての問題だと思うのだが、伊坂さんの小説に新しさを感じなくなってきてしまった。それぞれの物語で舞台や設定
さて、最終日。早朝まで雨が降っていたので、最終日は車で帰るだけかなと諦めていたところ、朝食をいただいていると雲に晴れ間が見えてきた。ペンションをチェックアウトした後、ペンションのドッグランを使わせていただいて少し愛犬と戯れる。その後、窓から見えていた一
本当は同じペンションで連泊したかったのだが、残念ながら土曜日は予約がいっぱいとのことで、近隣の別のペンションへ移動。そうすると10時にチェックアウトしなければならず、先方は15時のチェックインなので、その間、うろうろしなければならない。まぁ車に荷物を積んでお
2日目は少し朝寝坊し、11時ごろに宿を出発。予約しておいたイタリアンで昼食。小高い丘の上にありながら、海が見えるという絶景での食事。景色はとてもよかったのだが、残念ながら味は今ひとつ。素材はよさそうなのに勿体無い。次に向かったのが門脇展望台。階段で灯台を
ゴールデンウィークは到着した船便の荷物整理や溜まった書類の読み込みであまりゆっくりできなかった。車もなく、犬を連れての国内旅行はなかなかハードルが高いし、どこにも出かけなかった。少し気分転換したいと思い、有給休暇をとって伊豆半島の伊東へ小旅行。先日、愛
Netflixで視聴。以前、見たことがあるような曖昧な記憶だったのだが、記憶に残っているシーンは登場せず、過去に見たことがあったかどうかは判然としなかった。まぁ映画を楽しむのにそんなことはどうでもよく、純粋に楽しむことができた。舞台はローマ時代。王と、王に使え
◇2549 『恋とか愛とかやさしさなら』 >一穂ミチ/小学館男女の関係だけでなく、社会的な課題も掘り下げた問題作。結婚を目前にした普通のカップル、新夏(にいか)と啓久(ひらく)。啓久からプロポーズを受けた翌日、新夏は啓久が盗撮容疑で捕まったという電話を受
○2548 『ナースの卯月に視えるもの』 >秋谷りんこ/文春文庫電車で泣きそうになってしまった。本書は日経新聞の書評で見かけたと記憶している。Amazonのほしい物リストに入れておいたところ、Audibleにラインナップされていたので早速聞いてみた。とある事故をきっ
私が筆記具にこだわっていることについては、このブログでも何度か触れている。日本に帰ってからも何度か文房具店には足を運んだのだが、今のペンが気に入っていることもあり、昔ほど熱心に新しいペンを探そうという気にはなれない。ちなみに私の定番はこちらにも記載した
◇2547 『地面師たち:アノニマス』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』のスピンアウト小説。短編集であり、総ページ数も少なく、サラリと読めてしまった。『地面師たち』の脇役たちが、どのような経緯で地面師になるに至ったかなど、前日談が収録されている。緻密
日本に帰任後は、会議で発表する機会が増えた。自分でディスプレイに資料を投影しながら話すパターンが多いのだが、質問への回答に対して、パソコンで資料を確認して答えたいときなど、画面が二つあると便利である。アメリカでは、対面での大人数の会議はさほど多くなく、
◇2546 『地面師たち:ファイナル・ベッツ』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』の続編。こちらも最後までハラハラしながら読み進めた。この手の話を読んでいると、どうにも犯人側に立ってしまうのはなぜだろうか。どう考えても悪の側なのに、詐欺がバレないか、うま
スマートフォン(スマホ)を手に入れたばかりのころは、いろんなアプリをインストールしていた。最初のうちは物珍しく、有料のアプリもたくさん購入してしまっていた。最近はアプリそのものは無料で、使ってみてからアプリ内課金というシステムが多く、無駄遣いをせずに済
◇2545 『地面師たち』 >新庄耕/集英社文庫ドラマよりもよりリアリティのあるストーリーだった。Netflixのドラマを見ていたので、原作は読まなくてもよいかなと思っていたのだが、続編がAudibleにアップされており、それならば本編も読んでおこうと手にしてみたもの
懇意にしているフィナンシャルプランナーの方にお会いした。もう20年近くお付き合いさせていただいているのだが、4~5年に1回ほどお会いして、家のローン、生命保険、財形などの相談をしている。財形といっても、これまではDCの年金運用くらいしかやっていなかった。住
◇2544 『これは経費で落ちません!(11)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫今回は森若さんと太陽の結婚話。これはこれで微笑ましいのだが、やはり経理的な話にも少しは触れてほしい。結婚に向けてタスクリストを作ったり、どちらの姓を名乗るのか
アメリカの物価高については何度か書いたように思う。一番分かりやすいのはラーメンを2人で食べに行き、ビール1杯、餃子を一皿ずつ注文すると80ドル程度かかってしまうということ。当時は円ドルレートが150円だったので、なんと1万2千円である。日本でもじわじわと物価
アメリカからの荷物は主に3つに分けて日本に持ち帰った。1つ目は言わずもがなのスーツケース。普段使用するANAの場合、確かスーツケースを1人2つまで預け入れができたのだが、今回は犬を客室に連れ込んで変えるためUnitedを選択。残念ながら1人1つなので容量が制限さ
◇2543 『夜行観覧車』 >湊かなえ/双葉文庫うまくまとまったサスペンス・ヒューマン・ドラマ。テレビドラマの原作にもなった書籍。実は、湊かなえさんの作品はちょっと苦手。世間では「イヤミス」などと呼ばれているらしい。嫌なミステリー、後味の悪いミステリーと
アメリカではトリミング直後に愛犬が亡くなってしまったトラウマから、新しいワンちゃんについては、私が自らカットしていた。犬用のバリカンとハサミを購入して、毛を刈っていたのだ。愛犬はトイプードルなのだが、バリカンのアジャスターを15ミリなど長めに設定すると毛
◇2542 『トヨトミの逆襲』 >梶山三郎/小学館文庫今まさに起こっているトランプ関税の深層が理解できる。前作『トヨトミの野望』が面白かったので、Audibleにアップされているのを知り、早速聴いてみた。前作はKindleで読んだ記憶があるのだが、蔵書にない。ブログを
引越しの際に、愛用していた爪切りを失くしてしまった。たかが爪切り、されど爪切り。微妙な感覚なのだが、そのお気に入りの爪切りは、パチンパチンという硬質な感じではなく、サクッサクッと切れるのが好きだったのだ。爪切りはよくなくすので、複数個買い置きがあるのだ
◇2541 『悪い夏』 >染井為人/角川文庫救いのない話。これが現実なのだろうか。染井さんの作品は何作か読んでみたが、どうにも救いのない話が多くて、ちょっと気が滅入ってしまう。これが日本の現実の一部なのだろうなと思いながら読み進めているのだが。本書は生
たまたま仕事を早めに切り上げることができる日があったので、定時で仕事を終えて展示会に行ってきた。街中で見かけたチラシを見て、会社帰りに行けそうだと思っていたのだ。チケットは事前にオンラインで購入できるらしい。日本ではまだまだ紙のチケットを店頭で買うのが
◇2540 『最後の証人』 >柚木裕子/角川文庫二つの事件が折り重なって、一つの結末に帰着する。技巧的な作品。冒頭から、2つの事件が時系列を異にして進んでいく。これは何かありそうだと思わせる構成。物語の中盤で、これは復讐劇なのだと全貌が見え隠れする。息子
こちらも山口周さんのnoteからヒントを得て考えたこと。戦国時代は武将たちによる領土の奪い合いであった。天下統一を目前にした信長は、領土は有限であることを早々に認識しており、これに代わる「褒賞(褒美)」を考えだした。茶の湯である。茶器にとんでもない値がつけら
◇2539 『竜の医師団(1)』 >庵野ゆき/創元推理文庫これぞファンタジー。童心をくすぐられる。舞台は竜が住む架空の国。主人公はヤポネと呼ばれる日本人らしき少年。なぜか迫害されている人種のようなのだが、竜の国ではその特殊能力によって特別扱いを受けること
台湾映画『君が最後の初恋』を視聴し、久しぶりに号泣したことは以前のブログに書いた通り。この映画が韓国映画のリメイク版であることを知り、『傷だらけのふたり』というオリジナルの方を見たくなったのだ。残念ながら、こちらは私が加入しているサブスクでは配信されてお
◇2538 『カフネ』 >阿部暁子/講談社本屋大賞にふさわしい優しい物語。今年の本屋大賞受賞作ということで、書店に平積みされていた。ありがたいことに、このような最新作もAudibleに早々にアップされている。早速拝聴。物語は二人の女性の友情を軸に描かれる。一人
ビジネス書とAudibleの相性が悪い点については、以前のブログでも記載したと記憶している。行きつ戻りつしつつ理解を深めていくべきビジネス書は、どんどん音声が流れていくAudibleには不向きなのである。また、Audibleの最大のメリットはながら聞きができることだが、ビジ
◇2537 『八日目の蝉』 >角田光代/中公文庫何とも切ない逃亡劇。不倫相手の娘を衝動的に攫って逃亡するという物語。同じ逃亡劇ということで桜木紫乃さんの『ヒロイン』を思い浮かべながら読み進めてしまった。逃亡者と新興宗教というのは相性がよいのだろうか。確
日経新聞[2025.04.01~04.30]私の履歴書:ソニー元社長・平井一夫平井一夫さんの私の履歴書。平井さんについては、『ソニー再生』という書籍を読んだことがあるのと、Web版のセミナーで直接お話を聞く機会を得たことがある。改めて今回の記事を読み驚いたのだが、平井
◇2536 『海神(わだつみ)』 >染井為人/光文社文庫染井さんの作品は見たくない現実を目の当たりにさせられる。東日本大震災の被災地を巡る物語。震災の復興金を着服した男の犯罪がベースになっている。なんともやりきれない話なのだが、実際にあった事件をもとにし
佐藤正午さんのデビュー作。本書は再読。Audibleにアップされていたので聞いてみた。初読はいつかとブログを遡ってみると、2002.03.15のこと。私自身30歳になったばかりで、青春とは言えないまでも、まだまだ沢山の選択肢が未来に待ち受けている頃だ。さすがに20年以上も
◇2535 『レゾンデートル』 >知念実希人/実業之日本社文庫殺人を良しとしてよいのかどうか。Audibleの良いところは比較的新しい作品やヒット作も豊富にラインナップに加えてくれる点。本書もベストセラーのようであり、Kindleだとなかなか読み放題には繰り入れられな
アメリカから日本へ帰任したからであろうか。仕事の夢はあまり見ないのだが、今回は仕事がらみ。とはいえ、奇妙な夢であることに変わりはないのだが。転勤で新しい事務所に赴く夢。初めて足を踏み入れるビルなのだが、かなりの高層ビル。勤務先が入っているのはその上の方
◇2534 『これは経費で落ちません!(10)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫税務調査の続編。今回は税務調査官が実際に天天コーポレーションに乗り込んでくる。過去に税務対応をしたことが懐かしく思い出される。この辺りの描写が妙にリアルで納得
ゴールデンウィークの最終日に、Youtubeのレコメンドに上がってきたので視聴。どうせなら、この手の動画は休み前に見るべきだよなと苦笑しつつ。仰っていることは極々当たり前のことだが、日本人の昭和的な働き方に慣れた人からすると目から鱗であろうか。気になった点をメ
◇2533 『地雷グリコ』 >青崎有吾/KADOKAWAこのミス1位、山本周五郎賞受賞作ということで手を出してみたのだが。。。うーん、感想を書くのが難しい作品。ゲームをテーマにした小説。最初の一編はいわゆるジャンケンをして勝った内容で歩数が決まるというもの(グリ
山口周さんの理論はいつも新鮮で面白い。これまで多くの著書を読んできたが、noteに記事を掲載されているのを知り、定期購読している。山口さんの最新の考えを知ることが出来て月額1,000円は安いであろう。今回取り上げようと思ったのは「人生に「VOID」を取り込めるか?」
◇2532 『ファーストラヴ』 >島本理生/文春文庫兄の優しさに救われた。少女が父親を殺害するというあらすじを読み、ミステリーかと思い読み始めた。確かに謎解き要素はあるのだが、むしろその少女(聖山環菜)を巡る一人の女性と、兄弟の物語といった方がよいだろう
1975年のオリジナル作品。高倉健さんが主演で、その他にも錚々たるメンバーが出演されている。新幹線部品の下請け会社の社長だった高倉さんが、何らかの理由で会社を倒産させてしまい、その復讐心から新幹線の爆破を狙うというのが動機になっている。下請けメーカーとして
◇2531『霧をはらう』 >雫井脩介/幻冬舎文庫法廷ものとしては先日読んだ「人質の法廷」の方が面白かった。とある病院で入院中の子供の点滴に異物が混入され、二人が亡くなる事件が勃発。普段からの行動がおかしいと目をつけられていた主人公の母親が逮捕される。逮
Netflixで大々的に宣伝していたので、GWの合間に視聴。うーん、何だか微妙であった。まずスピードを120キロ以下に落とすと爆弾が爆発するという設定。これはハリウッド映画の『スピード』と同じではないか。(ちなみに本作は高倉健主演、1975年に公開された同名作品のリ
◇2530 『夏物語』 >川上未映子/文春文庫評判が良かったので読み始めたのだが、ちょっと長かったかな。。。本書もAudibleで聴いたもの。アメリカで引越しの後片付けをしながら。Audibleのよいところは、ながら聴きができるところだが、何をしながら聴いていたかとい
4月の半ばに家電を買いに行ってきた。赴任前に日本で使っていた家電は実家の母親に渡してしまっている。倉庫に5年も保管すると使えなくなる場合が多いようだし。買わなければならないのは、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、エアコン、掃除機、など。下見を含めて2
◇2529 『死の淵を見た男-吉田昌郎と福島第一原発』 >門田隆将/角川文庫あの現場ではこのような戦いが繰り広げられていたのかと感動。以前にも書いたかもしれないが、2011年当時私は中国に赴任しており、3.11を経験していない。こういった危機的な状況を共有してい
気がつくと5月。帰任してからは本社の経理の仕事を担当しており、決算対応で怒涛の1ヶ月だった。ありがたいことに歓迎会も多く、ほとんど毎晩会食。家に帰ってからは仕事をする気にもなれず、早寝早起きの毎日。朝目が覚めると仕事のことが気になってしまい、早朝から出
イギリスで発生した実際の事件(1980年にロンドンで起きた駐英イラン大使館占拠事件)を元に作成された映画。映画のストーリー自体は、テロリストと対峙する警察との駆け引きと、SAS隊員による突入シーンのアクションが見もの。この状況を中継するBBCも主役の一端を担って
こちらを見るのは2回目なのだが、以前は見た映画のすべての感想を書いていた訳ではなく、未記載だったようだ。先日、小説を再読し、映画ももう一度見てみたいと思わせられた。ここまで私を惹きつけてやまない作品も珍しい。トリックの秀逸さに加え、犯人の動機の純粋さ(と
ハッピーエンドと言ってよいのか分からない、微妙な物語だった。Netflixで評判になっていた作品。出張中の飛行機の中で視聴。私が見たのはトルコ版だったのだが、後からネット検索してみると、どうやらオリジナルは韓国版らしい。知的障害を持つ男性とその娘の物語。とあ
久しぶりの日本のドラマ。おもしろいとの前評判だったので、その内見てみようと思っていたのだが、最近は忙しくてなかなかドラマに時間を割く気になれない。たまたままとまった時間が取れたので、3日ほどかけて視聴。主演の杉咲花さんのことは『白杖ガール』などで知っ
◎2528 『人質の法廷』 >里見蘭/ 小学館久しぶりに◎の小説。圧巻。Audibleにアップされているのをたまたま見つけて聴き始めたのだが、冒頭から一気に物語に引きずり込まれてしまった。本書のテーマは冤罪であり、警察、検察、裁判所という大きな権力に、若手弁護士
Netflixのドキュメンタリー映画。最近の戦争・抗争ではドローンによる空爆が当然のように利用されるようになってきている。遠隔で操作することができ、攻撃側にリスクがないのが最大の特徴である。最近はカメラを搭載し、特定の人物を狙って殺傷することができるAIドローン
◇2527 『黄金の刻-小説・服部金太郎』 >楡周平/集英社文庫世界的時計メーカー「セイコー」創業者の一代記。困難に負けるなと勇気をもらえる一冊。副題の通り、セイコー創業者である服部金太郎氏の伝記である。筆者はビジネス小説の手練れである楡周平氏。大変面白
実話を元にした映画とのこと。最近、この手の映画(実話を元にした映画)に凝っている。フィクションはフィクションで面白いのだが、現代史を映像で切り取った世界が興味深いのである。本作品は、エチオピアから逃れようとする難民を、独自のルートで救い出すという秘密作
◇2526 『サラバ!』 >西加奈子/小学館文庫異国の地を舞台にしたシーンがもっと多いのかと思っていた。ちょっと予想とは違っただろうか。物語は主人公・圷歩がイランで生を受けるところから始まる。イランでの生活が描かれていくのかと思いきや、イラン革命で帰国。
海外から帰任すると、健康診断を受診しなければならないそうだ。平日はなかなか時間が取れないので、土曜日に受診してきた。アメリカでは肉中心の生活でありコレステロール値などが心配。また、日本との時差もあり深夜まで仕事をすることもしばしば。そうすると目が冴えて
◇2525 『ビジネスチャット時短革命-メールは時間泥棒・メールを48.6%も減らす働き方』 >越川慎司/インプレス私の勤務先ではTeamsが使用されている。ビジネスチャットとしてはSlackの方が有名なようだが、残念ながら使用経験はない。よって、今回はTeamsのチャットに
何だかハッピーエンドが予見できなくて、なかなか見る気になれなかった作品。日本の貧困のことを意識したのは『闇金ウシジマ君』を見てからではないだろうか。それまでも小説で貧困犯罪の物語を読んだりしていたが、今ひとつピンと来ていなかった。それを映像で見せつけら
◇2524 『鴨川ランナー』 >グレゴリー・ケズナジャット/講談社外国人が日本語を学ぶ過程を描いた異色の作品。Audibleで小説を聞くようになって、読書範囲が広がった。聞き放題なので、ちょっと興味をもった作品は気軽に聞き始めることができる。30分ほど聞いてみて、
原題は「If Anything Happens I Love You」。校内銃乱射事件による娘の死から立ち直る夫婦の物語。12分という短いアニメーション作品で、セリフも出てこない。「If Anything Happens I Love You」というのは校内銃乱射事件に巻き込まれた娘から届いた最後のメッセージであ
◇2523 『きらきらひかる』 >江國 香織/新潮文庫いわゆるBLの先駆けといってよかろうか。からっと明るい作品。少し調べてみたところ、1991年の作品。その後、1992年に映画化され、1994年に文庫本になっている。私が読んだのは文庫本なので、1997年くらいだろうか。
マフィアや労働組合など、アメリカの暗部を描いた実話を元にした作品。ロバート・デ・ニーロが原作に惚れ込み、マーティン・スコセッシ監督に持ち込んで作品化したそうだ。大作が故に引き受けてくれる映画会社が無く、結果としてNetflixがスポンサーになったとのこと。時代
◇2522 『鳩の撃退法』 >佐藤正午/小学館文庫長くて複雑な小説。と書くと感想でも何でもないのだが、とにかく長くてややこしいのだ。このややこしさは、小説のなかの時系列をあえてずらしている、つまり過去と現在を行き来させている点から来ている。また本書の主人
◇2521 『これは経費で落ちません!(9)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫遂に来た税務調査。そろそろマンネリに陥るのではと思いきや、経理部門の一大イベントである税務調査が、天天コーポレーションに入ることが決定。筆者ご自身が中小企業で
◇2520 『人魚が逃げた』 >青山美智子/PHP研究所青山さんらしい、悪者が出てこない癒しのストーリー。銀座を舞台に、登場人物同士が緩やかにリンクしていく連作小説。振り返ってみると、これまで私が読んだ青山さんの作品(『赤と青のエスキース』『リカバリー・カバ
◇2519 『本心』 >平野啓一郎/文春文庫分人主義の最新作。平野啓一郎さんといえば、分人シリーズ。本書が最新作で、Audibleのラインナップとしては最後の作品なのだが、なかなか手が出せないでいた。かなり長い物語であり、AIで死んだ母親を再生させるという設定にち
日本に帰ってきた。茨城では自転車通勤、米国では車通勤だったので、満員電車も久しぶり。自宅から最寄り駅までは徒歩で15分ほど。会社の最寄駅から事務所までも15分ほどなので、往復すると合計1時間程度歩くことになる。家に帰ってスマホの万歩計を眺めると、ちょうど1
キングコング・西野亮廣さんのことは、実はあまり知らなかった。彼らが騒がれていた頃、ちょうど海外にいたせいでテレビを見なかったからかもしれない。お笑い芸人出身で、絵本を書いたり、オンラインサロンを立ち上げたりと、従来の芸人の枠を超えた活躍をされている存在。
幸いなことに日本に帰国後は、駐在中に賃貸に出していた持ち家に帰ることができた。特約をつけており帰任時には退去してもらうことができたのだ。想定よりも早めに退去されたため、クリーニングも終えて帰国初日から住むことができた。3月半ばの出張時に、電気・ガス・水
この度、5年の駐在(正確にはCOVID-19で実赴任が3ヶ月遅れたので4年9ヶ月)のアメリカ駐在を終えて、日本に帰国することになった。いよいよ本日が米国最終日。コロナ禍で少し実赴任時は遅れたが、約5年に渡るアメリカでの駐在生活。いろいろとトラブルはあったものの
もう一度海外赴任ということは、年齢的にも無いとは思うが、こういった諸手続きを備忘のために記録しておくと、後々何らかの役に立つかもしれないと思い、箇条書きでまとめておきたい。・フライトの予約・引っ越しの予約・引っ越し荷物の特定品申請書作成・残地荷物があ
翌日(28日金曜日:帰国当日)の朝。メールを開くと検疫所から、これでOKですと、マイクロチップ番号を修正した認可書が送られていた。ホテルにお願いしてプリントアウトしてもらい、書類はすべて整った。もう一度、全ての書類を再チェックして、鞄に収める。Uberで空港に
さて、USDAの申請が3月21日金曜日に無事終了。週末にお役所のアメリカ人が働くとは思えないし、通常でも2~3日はかかるとのことだったので、水曜日くらいからフォローしようと思っていたが、私が通っている動物病院は水曜日が休みなので、一旦火曜日の時点でメールでフォロ
犬を日本に連れて行く準備をしていたことは以前のブログに書いた通り。狂犬病の予防接種やその有効性を証明する抗体検査などは既に半年ほど前から準備をしており、日本の検疫所にも事前申請済みである。アメリカでの狂犬病予防接種犬のワクチン接種とフィラリアの検査犬
○2518 『川のほとりに立つ者は』 >寺地はるな/双葉社読むデトックスとは言い得て妙。と書きつつ、いろいろ反省させられる内容でもあった。暴力事件で意識不明となってしまった主人公の彼氏。なぜこんな事件が起こったのか。ミステリータッチな要素を含みつつ、人間
やはり名作。大好きな映画のひとつだ。時々ふと思い出して無性に見たくなる作品。同じ映画を繰り返してみることは少ないのだが、本作はこれで3回目だか4回目だか。ブログを書き始めた頃は書評が中心であり、映画に関しては必ず感想を書いていた訳ではないためだろう。自
◇2517 『夜道の家族』 >角田光代/文藝春秋続編は難しい。。。本書は『空中庭園』の続編である。前作から3年後、ミーナの家に京橋家の祖母が亡くなったというファックスが届く。興味本位で葬儀に列席するミーナ。そこで見たものは。。。前作の『空中庭園』では、
前半は金持ちの娘と工事現場の監督という格差を越えたラブストーリー。韓国では珍しいのだろうか。逆玉という感じでもなく、親の反対を押し切って結婚する二人。男性の方は、もともと才能があったため自分でデザインした建築を任されるなど、少しずつ地歩を固めていく。よ
◇2516 『空中庭園』 >角田光代/文春文庫不思議な(悪い意味ではない)読後感の連作短編小説。このブログでは何度も書いていることだが、私は連作短編小説が好きだ。きっかけも鮮明に覚えており、宮本輝さんの『夢見通りの人々』(このタイトルでよかったかなと少し
何だか不気味な映画だった。初めて見る作品であったが、実は「The Talented Mr.Ripley(才能あるリプリー氏)」という原作(1955年)があり、アラン・ドロン主演で『太陽がいっぱい』というタイトルで1960年に映画化されている。その後も映画やドラマで描かれてきた名作の
◇2515 『人生の経営戦略-自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』 >山口周/ダイヤモンド社50代で読むには遅過ぎる。山口周さんの本ということで、中身もあまり見ずに買ってしまった。山口さんご自身が学んできた経営戦略を人生戦略に応用しよう
引っ越しの前にモノが壊れるというのが、何だか定番になってきた。日本からアメリカに来る前には携帯電話の画面が割れてしまったし、アメリカ国内で引っ越しの前にはディスポーザーが壊れてしまった。今回は、グラスが3つ割れ、車が駐車場で当て逃げされ(側面のドアが少
◇2514 『東京ラブストーリー After25years』 >柴門ふみ/ビッグコミックス大いなる蛇足、という感じがしてしまった。『東京ラブストーリー』のドラマ版とコミックス版を堪能し終えたところで、本書にも手を出してみた。筆者自身、過去の作品は読み返さないそうなのだ
今年(2025年)のセイント・パトリック・ディは3月15日。この日はシカゴ・リバーを緑に染めるというイベントが開催される。イベントのことは以前から知っていたのだが、アメリカ駐在後、なかなかタイミングが合わず見物することができなかった。,,セイント・パトリック・
◇2513 『東京ラブストーリー』 >柴門ふみ/ビッグコミックスドラマより原作の方がぶっ飛んでいる。先日懐かしく見おえたドラマ『東京ラブストーリー』だが、ひとつだけ大きな記憶違いがあった。ラストシーンでリカは和賀部長のもとに行ってしまうと思っていたのだ。
キューバ危機に揺れる1962年、落ちぶれ天才数学者が米国政府から命じられたソ連相手のチェス対決。だがその実体は、2国の運命をかけたスパイゲームだった。チェスがメインではなく、米ソ冷戦下におけるスパイ映画である。キューバ危機に関する重要な情報を持つスパイが、ポ
◇2512 『電影少女』 >桂正和/集英社こちらも青春の思い出なのだが。。。ドラマ『東京ラブストーリー』を視て思い出したのが本書。あまり恋愛ものの本やドラマには興味がなかった方だが、とはいえ高校男子たるもの女の子に興味がないとは言えない。そんな私が好きだ
青春の1ページ。ドラマは時間を取られるので見ないようにしようと思っていたのだが、なぜかNetflixのレコメンドに出てきたため、ついつい手を伸ばしてしまった。最近、殺し屋系の話ばかりが推薦されていたのに、この変わりようは何であろうか?自分の記憶では中学3年生
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日経新聞[2025.05.13-14]ローマ教皇の2000年史新しいローマ教皇に米国出身のレオ14世が選ばれた。カトリックの最高権威がなぜ絶大な影響力を持つようになったのかを知るには、2000年にわたる歴史をひもとく必要がある、とのことで、よく纏まった記事だったであり、備忘の
◇2558 『対岸の彼女』 >角田光代/文春文庫誰しもが信頼できる友人を求めている。第132回直木賞受賞作、だそうだ。とある女性の少女時代と現代を行ったり来たりする二重構造。最初は、少女時代のキャラクターと、現代のキャラクターが大きく異なっており、違和感を覚
日経新聞[2025.05.26]老朽水道管、検知容易に 光ファイバー網活用総務省は既存の光ファイバー網をセンサー代わりに使って老朽水道管など地下インフラの異常を検知する技術を開発する。道路陥没につながる空洞などを見つけるほか、自然災害による不具合の場所もすぐに特
◇2557 『冬に子供が生まれる』 >佐藤正午/小学館SF的な純文学。ブログの更新が滞ってしまった。仕事が相変わらず忙しいのと、週末も田舎から旧友が遊びにきたり、同窓会に出席したりと、なんだかんだで時間が取れなかった。あっという間に7月。2025年も折り返しで
○2556 『バリ山行』 >松永K三蔵/講談社不思議な魅力を持つ作品。山岳ものが好きなのかもしれない。大学生になった頃、父親から「これからは好きなことをやっていいが、山登りだけはするな」と言われたことを思い出す。曰く、遭難したら多くの人に迷惑をかけるからと
◇2555 『すべて真夜中の恋人たち』 >川上未映子/講談社文庫川上さんらしい、人間の深いところに入り込んでいく物語。主人公は校閲者の女性・入江。出版社に勤めていたのだが、機会があってフリーランスに転向する。物語はフリーになった後の話である。依頼元の担
◇2554 『正義の申し子』 >染井為人/角川文庫染井さんの作品は後味が悪いものが多いのだが、本作は比較的ハッピーエンド。冒頭は「正義のYoutuber」なるジョンが、悪徳請求業者を懲らしめるというシーンから始まる。構図的にはYoutuberの肩を持ちたくなるし、関西弁
◇2553 『その鏡は嘘をつく-刑事・夏目信人2』 >薬丸岳/講談社文庫前作が面白かったので、ちょっと期待外れ。刑事・夏目信人の第2弾。今回は長編小説で、鏡ばかりの部屋で発見され自死と判断されたエリート医師の遺体についての謎を追う話。主役は志藤という検事
◇2552 『ナースの卯月に視えるもの2-絆をつなぐ』 >秋谷りんこ/文春文庫連作短編小説の第二弾。今回も心温まる物語たち。Audibleは本当にありがたい。読みたいと思っていた小説がどんどんアップされていく。本シリーズは第3巻まで出ているようだが次作も待ち遠し
◇2551 『刑事のまなざし』 >薬丸岳/講談社文庫法務技官から警察官に転職し、刑事になった変わり種の主人公の話。主人公の夏目信人は、その経歴からか刑事らしくない刑事。常に温かみをもって容疑者や被害者と接しながらも、鋭い観察眼で真実に近づいていく。連作
◇2550 『クジラアタマの王様』 >伊坂幸太郎/新潮文庫ちょっと不思議なストーリーと伏線回収。伊坂さんの王道だ。王道ではあるのだが。これは私の読者としての問題だと思うのだが、伊坂さんの小説に新しさを感じなくなってきてしまった。それぞれの物語で舞台や設定
さて、最終日。早朝まで雨が降っていたので、最終日は車で帰るだけかなと諦めていたところ、朝食をいただいていると雲に晴れ間が見えてきた。ペンションをチェックアウトした後、ペンションのドッグランを使わせていただいて少し愛犬と戯れる。その後、窓から見えていた一
本当は同じペンションで連泊したかったのだが、残念ながら土曜日は予約がいっぱいとのことで、近隣の別のペンションへ移動。そうすると10時にチェックアウトしなければならず、先方は15時のチェックインなので、その間、うろうろしなければならない。まぁ車に荷物を積んでお
2日目は少し朝寝坊し、11時ごろに宿を出発。予約しておいたイタリアンで昼食。小高い丘の上にありながら、海が見えるという絶景での食事。景色はとてもよかったのだが、残念ながら味は今ひとつ。素材はよさそうなのに勿体無い。次に向かったのが門脇展望台。階段で灯台を
ゴールデンウィークは到着した船便の荷物整理や溜まった書類の読み込みであまりゆっくりできなかった。車もなく、犬を連れての国内旅行はなかなかハードルが高いし、どこにも出かけなかった。少し気分転換したいと思い、有給休暇をとって伊豆半島の伊東へ小旅行。先日、愛
Netflixで視聴。以前、見たことがあるような曖昧な記憶だったのだが、記憶に残っているシーンは登場せず、過去に見たことがあったかどうかは判然としなかった。まぁ映画を楽しむのにそんなことはどうでもよく、純粋に楽しむことができた。舞台はローマ時代。王と、王に使え
◇2549 『恋とか愛とかやさしさなら』 >一穂ミチ/小学館男女の関係だけでなく、社会的な課題も掘り下げた問題作。結婚を目前にした普通のカップル、新夏(にいか)と啓久(ひらく)。啓久からプロポーズを受けた翌日、新夏は啓久が盗撮容疑で捕まったという電話を受
○2548 『ナースの卯月に視えるもの』 >秋谷りんこ/文春文庫電車で泣きそうになってしまった。本書は日経新聞の書評で見かけたと記憶している。Amazonのほしい物リストに入れておいたところ、Audibleにラインナップされていたので早速聞いてみた。とある事故をきっ
私が筆記具にこだわっていることについては、このブログでも何度か触れている。日本に帰ってからも何度か文房具店には足を運んだのだが、今のペンが気に入っていることもあり、昔ほど熱心に新しいペンを探そうという気にはなれない。ちなみに私の定番はこちらにも記載した
◇2547 『地面師たち:アノニマス』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』のスピンアウト小説。短編集であり、総ページ数も少なく、サラリと読めてしまった。『地面師たち』の脇役たちが、どのような経緯で地面師になるに至ったかなど、前日談が収録されている。緻密
3日目は朝8時に起床、ホテルの朝食を食べて9時には出発した。島へは車は持ち込めないので、主な荷物は車に残していかなければならない。貴重品のみをリュックに詰め込んでそれ以外は車内に残していく。フェリーの港までは車で数分。港の駐車場で30ドル取られてしまったの
アメリカの7月4日はJuly 4thと呼ばれる独立記念日の祝日だ。休み前には「Haapy 4th」というメールが飛び交っていた。今回は木曜日だったので、翌日の金曜日に有給休暇をとって4連休にして以前からトライしてみたかったミシガン湖一周旅行を企画した。企画した、といって
◇2372 『アイデアのちから』 >チップ・ハース+ダン・ハース/日経BP誰かに自分が言いたいことをきちんと伝えるための技法。勤務先の経営幹部の方のお薦めの一冊。ご自分の考えをどうやったらうまく伝えられるかに苦心しているときに読んだ本だとのこと。タイトルに
会食が増えたせいだろう、体重が4キロほど増えてしまった。ベスト体重から比べると6キロの増量。会食に加えて、自宅でもついついカロリーが高いものを口に入れてしまっているように思う。そこで、完璧ではないのだが次の3つを家で飲食することを禁止することにした。「
◇2371 『ノースライト』 >横山秀夫/新潮文庫久しぶりの横山さんの作品。最初は今ひとつかと思ったが、後半は一気に読まされてしまった。主人公は一級建築士。バブル崩壊後、家族とうまくいかなくなり離婚。仕事も無くしてしまったが、古い友人の建築事務所に拾って
最近は歳をとったせいか、長時間の睡眠はできなくなったのだが、その分昼寝が増えた。週末の昼下がりなど、昼食を食べた後に惰眠を貪るのが心地よい。そんな時には変な夢を見がち。今回は同僚たちと電車で社員旅行に行く話。地方都市の様相だが、具体的にどこかは不明。現
◇2370 『ジェネリック医薬品の不都合な真実-世界的ムーブメントが引き起こした功罪』 >キャサリン・イーバン/翔泳社 ジェネリック薬品は絶対に飲まないでおこうと思った。本書も尊敬する先輩から紹介されたもの。インドでビジネスを行う際には必読の書かもしれない
◇2369 『スタートアップ投資ガイドブック』 >小川周哉/日経BPスタートアップを法務面から解説した書籍。チェックリスト的に使うのがよいだろうか。最近、意識的にスタートアップ関連の書籍を読み固めてきたのだが、ひとまずこれで一段落。Amazonで試し読みをした後
○2368 『起業のファイナンス(増補改訂版)-ベンチャーにとって一番大切なこと』 >磯崎哲也/日本実業出版社第9章の「ベンチャーのコーポレートガバナンス」が勉強になった。再読だが増補改訂版ということなので、新規の読書にカウント。ベンチャー経営に必要な事
◇2367 『リーンスタートアップ-ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす』 >エリック・リース /日経BP「地図を捨ててコンパスを頼りに進め」 伊藤穰一さんの解説記事が本書のポイントを端的に表している。リーン・スタートアップとは、トヨタのリーン生
コーチ・エィのWeb記事より。最近のメルマガで読んだつもりだったが、改めて調べてみると2022年のものだった。まず「スティル・マインド・リスニング(still mind listening=静かな気持ちで聞く)」とは、相手の話を聞いている時に、自分がどう返そうかと考えていない状態
◇2366 『「超」創造法-生成系AIで知的活動はどう変わる?』 >野口悠紀雄/幻冬舎新書1940年生まれ、御年83歳の野口先生の著書。あくなき探究心に頭が下がる。83歳と言えば私の母親より高齢だが、最新のChatGPTを使いこなすなど、その技術への探究心が素晴らしい。生
閑話休題、ゴルフの話。ゴルフに関しては苦手意識が強くて、若い頃は130オーバー、今では少し改善したが常に110~120というスコア。私よりも後から始めた後輩が、どんどん私よりも上手くなっていくのを見ていると、ますます萎えてしまう。思い切って「ゴルフはやりません」
○2365 『ビジネス英語 Word Choice-類語・類似表現700』 >Z会編集部/Z会痒い所に手が届く単語集。Z会はときどき(と言ったら失礼だろうか)、とてもよい教材を出版してくれる。本書は、日本語にすると似たような意味を持つ複数の英単語を、どのように使い分ければ
NHK+で「プロジェクトX」を見た。最近は「カンブリア宮殿」もあまり見なくなってしまい、ビジネス関係のテレビ番組や動画からは遠ざかっていたのだが、今回は面白そうだと視聴。スバル・アイサイト(運転支援システム)の開発秘話である。仏の上司と生意気な部下、という関
◇2364 『フィラデルフィア染色体-遺伝子の謎、死に至るがん、画期的な治療法発見の物語』 >ジェシカ・ワプナー/柏書房血液がんの治療薬開発を巡るノンフィクション。1つの薬が生み出されるまでの苦労が理解できる。会社の先輩の勧められた書籍。この先輩からは自
世の中に「呪いの八桁」というものが出回っているらしい。8桁のとある番号が書かれた紙を持っていると、災難に見舞われるそうだ。例えば、ある金融犯罪に加担していた男が領収書を偽造していたのだが、その8桁を領収書の連番として使用していた。なぜか、領収書に記載の
○2363 『ストーンサークルの殺人』 >M・W・クレイヴン/ハヤカワ・ミステリ文庫最後には全てのピースがピタリをはまる見事な構成。犯人の動機が物悲しい。最近、少し短めの作品を手にする機会が多かった。Audibleでの読書だと、ついつい再生時間に目が行ってしまい
出口治明さんに関する新聞記事を読んで改めて考えたことがある。出口さんのすごいところは歴史の事実をたくさん知ることで、どんな事態が自分に降りかかってきても、これは歴史上過去にあったこと、と割り切って考えられるところ。過去に勤務されていた日本生命ではエリー
◇2362 『伊藤忠-財閥系を超えた最強商人』 >野地秩嘉/ダイヤモンド社岡藤さんの経営理念が素晴らしい。最初に苦言を呈しておくと、あるテーマに対して、越後社長時代の発展期と岡藤社長時代の再成長期の記述が混在しており、読み手としては分かりづらい点が何箇所