日経新聞[2025.05.13-14]ローマ教皇の2000年史新しいローマ教皇に米国出身のレオ14世が選ばれた。カトリックの最高権威がなぜ絶大な影響力を持つようになったのかを知るには、2000年にわたる歴史をひもとく必要がある、とのことで、よく纏まった記事だったであり、備忘の
◇2445 『深夜特急3-インド・ネパール』 >沢木耕太郎/新潮文庫今度の舞台はインド。想像以上だった。インドは私にとって未踏の国。インドといえば、世界観が変わりめちゃくちゃハマる人と、まったく受け入れられず二度と行きたくないという人に分かれてしまうほど
◇2444 『深夜特急2-香港・マカオ』 >沢木耕太郎/新潮文庫知識や情報というものは、人生を一変させる力を持っているのだろうと思う。もし私が本書を高校生の頃に手にしていたなら、バックパッカーとしてアジアの国々などを巡っていたかもしれない。田舎の高校生に
【再読】 『深夜特急-香港・マカオ』 >沢木耕太郎/新潮文庫沢木さんの深夜特急は中国に駐在した経験から、香港・マカオ編である第1巻のみを読んだことがある。今回、Audibleで全6巻がラインナップされているのを知り、聴いてみることに。最初は復習がてら香港・マカ
◇2443 『知らないと恥をかく世界の大問題15-21世紀も「戦争の世紀」となるのか?』 >池上彰/角川新書シリーズ15冊目。世界情勢のよい復習になる。シリーズ15冊目といえども、本書を最初に手に取る方もいらっしゃるであろう。恐らく池上さんはそういった初読の
【再読】 『SLAM DUNK-スラムダンク』 >井上雄彦/集英社懐かしい青春の思い出。先日視たスラムダンクの映画版がなかなか面白く、久しぶりに読んでみたいと思っていたところ。一時帰国の帰省時に実家の本棚を探ってみると、昔買い集めた全巻セットが出てきた。第1
◇2442 『Q』 >呉勝浩/小学館前半が面白かっただけに、後半の失速が残念。『爆弾』の何とも言えない気持ち悪さが印象的だったので、同じ筆者の作品を手に取ってみた。それぞれ母親が違う3姉弟。常軌を逸した父親の元、異常な家庭環境で育った3人。その暗い過去と
備忘のために、VISA更新の手続きを簡単に振り返っておこう。駐在開始時点では、右も左も分からないため、ほとんどが業者任せだったのだが、今回はかなりの部分を自分でこなした。まず、日本のアメリカ大使館のウェブサイトにアクセスして、必要な情報を記入していく。自分
◇2441 『春の怖いもの』 >川上未映子/新潮社コロナ禍の日常を切り取った短編集。中には超短編もあり、感想が書きづらい。中編の3作だけを取り上げることにする。『あなたの鼻がもう少し高ければ』は、整形のためのお金を稼ごうとオーディションに向かう女性の話
浜離宮に続き、海外にいるからこそ足を運んでみようと思った場所が皇居である。私個人は天皇陛下に対してはごく通常の尊敬の念を抱いており、過度に思い入れがある訳でもなく、かといってアンチでもない。よって皇居を訪れたのにも特段の意味はなく、東京に住んでた経験が
◇2440 『サムのこと・猿に会う』 >西加奈子/小学館文庫日常の一面を切り取ったようでいて、ちょっと不思議な物語。就職せず、実家暮らしの女子3人組。いわゆるパラサイト状態だが、それが気楽だと、変える気はないらしい。3人で占い喫茶に行ったり、日光東照宮
今回の一時帰国ではVISA発給のタイミングの関係で、週末を跨いで日本に滞在。土曜日はホテルで溜まっていたメールを処理したり、溜まっていた衣類の洗濯をしたりで、時間が潰れたのだが、日曜日にはやることがなくなってしまった。せっかく東京にいるのでと、浜松町にある
◇2439 『暴虎の牙』 >柚月裕子/角川文庫第二部が少し緩やかな物語だったので、ヒリヒリする感覚が戻ってきたのは嬉しい。技巧的にも筆者の成長が見て取れる。時代は少し遡り、大上が一線で活躍している時代。舞台も呉原ではなく広島市内のようだ。大上の再登場が素
【再読】 『職業としての小説家』 >村上春樹/新潮文庫Audibleの聴き放題が私には合っているようで、あれも聴きたい、これも聴きたいと、調子に乗って次々にダウンロードを重ねた結果、その数が200冊近くに増えてしまった。いくら、ながら聴きや隙間時間を活用するとし
次の誕生日で日本の運転免許証の期限が切れるので、日本への一時帰国の際に、更新に行ってきた。前回の免許更新は茨城県だったので、滋賀でも更新が可能かどうか、事前に確認したところ、健康保険証の住所が滋賀県になっているか、税金などの通知書が滋賀県の住所であればO
『これは経費で落ちません!』の森若さんが好きな言葉が「ウサギを追うな」というもの。二兎を追う者は一兎をも得ずの意味かと思っていたら、どうやら違うようで映画のセリフが原典だそうだ。そこで出てきたのが『パシフィック・リム』という映画で、興味を持って調べてみた
せっかくの日本。前回は仕事が忙しく、東京のみだったのだが、今回は土日も使って、4日間だけ実家に帰省した。久しぶりに母親の顔も見ておきたいと思ったのだ。実家ではすき焼きを食べたり、母親と回転寿司を食べに行ったりと親孝行。あとは、以前から行ってみたいと思
一作目が迫力に満ちた作品だったので、こちらにも手を出してみた。小説の方は2作目まで読み進めたのだが、映画はオリジナル・ストーリーだとのことで小説を先に読まなくともよいと知り、週末に視聴。正直、人が死ぬ話は好きではないので、ヤクザ同士のドンパチで次々に人
アメリカ駐在もあと少しで5年。少し早いが念の為と、VISAを更新しに日本へ一時帰国。赴任時は、日本側で代行のエージェントを活用し、米国側では移民弁護士のサポートを受けて書類を作成した。今回は、前回の記録も残っていることから、日本側のエージェントは使わずに、
最近は、映画よりもドラマを見る機会の方が多かったのだが、何編か映画をみたらハマってしまった。ドラマと比べると2時間程度で見終えることができるのも忙しい時にはありがたい。本作品はSF小説『火星の人』という原作を読んでいたので、どのように映像化されているのか
○2438 『仕事ができるとはどういうことか-第3版』 >楠木健・山口周/宝島社新書楠木建さんと山口周さんの対談本。面白くない筈がない。山口さんの主張は守備一貫している。サイエンスだけでなくアート。スキルだけでなくセンス。世の中にはロジックや数字で割り切
◇2437 『凶犬の眼』 >柚月裕子/角川文庫前作が凄まじかったので、見劣りするのは否めないだろうか。。。『狐狼の血』が小説・映画ともに面白かったので、早速続編に手を出してみた。前作で大上の元、鍛えられた日岡だが、上司に盾ついたこともあり地方の駐在に飛ば
小説が面白かったので、映画も見てみることにした。期待以上の出来栄え。小説と映画(またはドラマ)が、ともに成立している作品というのは意外に少ないように思う。本作品はそんな成功例のひとつ。とにかく配役がよい。大上を役所広司さん、日岡を松坂桃李さんというダブ
『SLAM DUNK』が映画化されるとは聞いていたのだが、こんなに早くNetflixで見られるとは思っていなかった。同作品は私が高校生の頃(中学生の頃だと思っていたが確認したら1990年からの連載だった)に週刊少年ジャンプに連載され、夢中になった漫画のひとつだ。当時はジャ
◇2436 『孤狼の血』 >柚月裕子/角川文庫警察小説というよりも、任侠物語を読んでいるような気になった。配信アプリで、よくレコメンドに登場するのが本書を映画化した『孤狼の血』。役所広司さんと松坂桃李さんが主演の映画で以前から気にはなっていた。先日『朽ち
【再読】 『読書の技法』 >佐藤優/東洋経済新報社本書もAudibleで復習。私の読書方法を根底から変えてくれたターニングポイントとも言える一冊だ。何度か読み返したつもりだったが、ブログには初読の際の感想しか書いていない。おそらく読み返すというよりも、マニュア
◇2435 『教養としての「地政学」入門』 >出口治明/日経BP出口さんの大学時代といえば、かなり昔。その頃から早くも「地政学」という概念に触れていたというのは、さすが出口さん。本書の要諦は冒頭と結末にあると感じた。冒頭部分では地政学とは何ぞやに触れ、中盤
【再読】 『日本再興戦略』 >落合陽一/幻冬舎本書もAudibleで復習。ミステリーではないのでネタバレの心配もなく、過去のブログ記事を読んでから聴き始めた。前回は偉そうに、前半部分しか面白くなかったと語っているが、少し技術を勉強した今は後半も十分に面白く聴く
○2434 『イオンを創った女-評伝 小嶋千鶴子』 >東海友和/プレジデント社時代の最先端を走り続けたCHROの物語。現在の企業経営という観点からすると、至極普通のことをやっているように思えるが、これらを50年近く前に実行していたと言う事実には驚かされる。特に
【再読】 『外資系コンサルが教える読書を仕事につなげる技術』
【再読】 『外資系コンサルが教える読書を仕事につなげる技術』 >山口周/光文社新書Audibleで発見したので再読(というか再聴)。ビジネス書をAudibleで聴くのは止めることにしたのだが、再読であれば細かなメモを取る必要もなく、よい復習になると考えた(特に紙の本
◇2433 『決断=実行』 >落合博満/ダイヤモンド社落合さんの考え方がよく理解できる書籍だが、『采配』を読めば十分かもしれない。気になった箇所を引用するに留める。・人や組織を動かすこと以上に、自分自身を動かすことが難しい。人にどう思われるかを考えてし
◇2432 『これは経費で落ちません!(4)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫経理としての正しさとは何かを考えさせられる回だった。外資系企業から転職してきた麻吹美華を迎え入れたのは3作目のラストシーン。不穏な空気が漂い、新たな展開が予想
◇2431 『俺ではない炎上』 >浅倉秋成/双葉文庫時代に合ったテーマであり、手に汗握る追跡劇でもあり、面白かったのだが、一点だけひっかかってしまったのが玉に瑕。SNSサイトを乗っ取られてしまい、そこから殺人の濡れ衣を着せられ、そのツイートがどんどん拡散され
◇2430 『月下のサクラ』 >柚月裕子/角川文庫前作で活躍した泉が警察官として戻ってきた。警察に事務員として就職していた泉だが、親友の死に違和感を感じたままの状況に納得できず、事務員を辞め、警察官として再就職する。交番勤務などを経て刑事への登用試験のシ
◇2429 『朽ちないサクラ』 >柚月裕子/角川文庫軽めの警察小説かと思いながら読み進めると、意外にも重たい展開に。3回泣いた。柚月裕子さんの作品を読むのは初めて。本書は映画化されたとのことで(映画の方は未視聴)、Audibleでもフィーチャーされており聴いてみ
◇2428 『これは経費で落ちません!(3)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫会社内のちょっとした人間関係を細やかに描き出している。今回の目玉は契約社員の女性が、正社員になろうと一所懸命努力しており、それが空回りしてしまっている話。契約
◇2427 『これは経費で落ちません!(2)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫今回も経費の可否を問う内容。広報として取材時に使用する高額な衣装代、休憩室のコーヒーメーカー、長期の出張。このような経費が会社として必要なものか(公費)か、私
◇2426 『これは経費で落ちません!(1)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫楽しく読みながらも、少しだけ仕事のことを思い出してしまった。以前、会社の先輩がこのドラマが面白かったとおっしゃっていたのが多部未華子さん主演のドラマ『これは経
○2425 『ビジネスの未来-エコノミーにヒューマニティを取り戻す』 >山口周/プレジデント社山口周さんの物事の見方からは、いつも新しい気づきをいただける。私自身の稚拙な要約を記載する前に、筆者自身が掲げているサマリーを引用しておこう。1)私たちの社会
先輩から連絡があり、週末で申し訳ないが仕事のことを聞きたいので自宅に行っていいかと依頼を受ける。しばらく会っていなかった方なので快く受け入れる。それでは昼時に、せっかくだからメシでも食っていってください、と。12時に待ち合わせをしていたのだが、11時ごろに
◇2424 『明日、野球やめます-選択を正解に導くロジック』 >鳥谷敬/集英社一流の人の考え方というのは、職種が違っても似てくるものだと感じた。私は阪神タイガースのファンだったのだが、中国駐在時には日本のテレビなどを見ることができず、その間に知らない選手
◇2423 『鮫島の貌-新宿鮫短編集』 >大沢在昌/光文社文庫大沢さんは、長編向きかな。。。新宿鮫を既刊のシリーズ12作目まで読了し、ちょっとした鮫島ロスになっていたのだが、もう1冊短編集が残っていた。鮫島が赴任した当時の桃井課長の活躍、宿敵・間野との後日
◇2422 『生産技術あるある-生産現場や工場勤務でありがちなことすべて』 >生産技術の馬/日本能率協会マネジメントセンター私も経理という立場ながら工場勤務の経験があったので、なるほどなぁと思いながら読み進めた。私は40代の半ばで初めて工場勤務を経験したの
○2421 『フィードバック入門-耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術』 >中原淳/PHPビジネス新書基本書になりそうな一冊。紙の書籍を手元に置いておきたいと思った。Audibleにてメモを取りながら聴いた、いや「聴き入った」と言えばよかろうか。うまくメモ
◇2420 『AIを生んだ100のSF』 >宮本道人/ハヤカワ新書SFへの回帰を決意させてくれる一冊。私が本を読み始めたきっかけはSF小説、もっと具体的には星新一さんの作品群である。そこから筒井康隆さん、小松左京さんへと展開。しかしながら海外SFにはあまり馴染むことな
◇2419 『黒石-新宿鮫XII』 >大沢在昌/光文社文庫金石シリーズの完結編的な位置付けだろうか。本書で3作目の金石シリーズ。中国残留孤児の犯罪集団という面白い着眼点だが、そろそろマンネリ気味かなと感じていたところ、ラストシーンを見る限り本書でシリーズは完
◇2418 『人間の器』 >丹羽宇一郎/幻冬舎新書丹羽さんの懐の深さを改めて感じさせられる本。楠木建氏の書籍で紹介されていた一冊。丹羽さんの本は何冊か手にしたことがあるので、同じような内容が重複している感は否めないが、いつもながら本質的なことをおっしゃっ
◇2417 『ペッパーズ・ゴースト』 >伊坂幸太郎/朝日新聞出版伊坂節全開の軽快なミステリー。現実世界と作中作が行き来するメタ小説的な味わいを持つ作品。Audibleで聴くとちょっと登場人物が分かりづらかったので、簡単に紹介しておきたい。・壇千郷:中学校の国語
◇2416 『誰かが私を殺した』 >東野圭吾/Audibleちょっと期待外れだったかな。。。東野圭吾さんの作品をAudibleで聴くのは初めて。随分前からAudible向け書き下ろしという宣伝を目にしており、公開されてすぐにダウンロードして聴いてみたのだが。。。冒頭に記載した
◇2415 『暗約領域-新宿鮫XI』 >大沢在昌/光文社文庫主要キャラクターがいなくなったせいだろうか。若干の中弛み感あり。前作『絆回廊』で大切な人を2人も同時に失くしてしまった鮫島。桃井課長の代わりは、警察組織である以上誰かが埋めなければならず、阿坂景子
◇2414 『采配』 >落合博満/ダイヤモンド社落合さんの論理的ながらも、熱く優しい思いが伝わってくる名著。楠木建さんの書籍で紹介されており、是非とも読まなければと手に取った本。モティベーションが落ちた時に本書のような本を読むと、勇気づけられるかも知れな
◇2413 『分水嶺-ドキュメント・コロナ対策専門家会議』 >河合香織/岩波書店専門家たちと官僚のせめぎ合いの生々しい記録。幸か不幸か(長い目で見ると同じ思いを共有できなかったという意味で不幸かもしれないが)私は「日本における危機」というものを現地で経験
◇2412 『絆回廊-新宿鮫X』 >大沢在昌/光文社文庫2つの別れを伴う悲しい回。今回は、日本に住んでいる中国残留孤児の子供たちがテーマ。日本語と中国語をネイティブとして巧みに操り、日本社会に溶け込みつつ、一方で裏の犯罪にも手を染めるている。彼らは金石(ジ
先日聴き終えた『人間はどこまで家畜か』は、デジタル・ボイスにてAudible化されていた。私はKindle(電子書籍)で読書をしている時も、目が疲れてきた時や、揺れの激しい飛行機の中などでは「音声読み上げ機能」を活用して耳で読書を楽しむことがある。時々漢字が(特に人名
◇2411 『人間はどこまで家畜か-現代人の精神構造』 >熊代亨/ハヤカワ新書自己家畜化論の入門書のつもりで読了。「自己家畜化」論については、会社の尊敬する先輩から教えていただき、言葉だけは知っていた。そのうち、関連書籍を読んでみたいと思っており、Kindle
◇2410 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 >三宅香帆/集英社新書タイトルからは想像できない、日本における読書と読者の近代史を語った本。本書もAudibleで楽しんだのだが、最初の数分を聴いてよくある読書論だと思い、一度は聴くのをやめてしまった。しかし
◇2409 『狼花-新宿鮫IX』 >大沢在昌/光文社文庫犯罪と愛憎。なんとも切ないラブストーリー。本書から新宿鮫シリーズは初読である。前作の風化水脈が2000年の作品で、読み終えたのは文庫化後の2006年。その後、中国への赴任を契機に仕事に集中するため小説を封印し
コーチ・エィの記事より。自主性と主体性は同じではないのかと思いながら読み進めていくと、なるほどと思わず膝を打つような説明が。この記事の筆者である鈴木義幸さんが目の前の雲が晴れたと書いているが、まさにそんな感覚。千葉ロッテマリーンズの吉井理人監督の新刊
◇2408 『あおい』 >西加奈子/果たしてこれが現代の若者の標準的な姿なのか、少しぶっ飛んでいるのか?本書は西加奈子さんのデビュー作だとのこと。若さゆえの勢いと言おうか、一気に読ませる迫力がある。本当は話題作の『サラバ!』に手を出してみたいのだが、なか
◇2407 『静かに退職する若者たち-部下との1on1の前に知っておいてほしいこと』 >金間大介/PHP研究所衝撃の一冊。今の若者たちはこんな風に物事を考えているのかと驚嘆。筆者は今の若者たちのことを「いい子症候群」と呼ぶ。本書はジェネレーションギャップと言う言
◇2406 『ブラックボックス』 >砂川文次/講談社文庫※Audibleで読書を始めてから、特に小説を読む(聴く)ペースがかなり早くなってしまった。これまで他のことをしていた時間をながら読書に充てられるのだから、それも当然のこと。一方で、このブログは基本的に1日1
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日経新聞[2025.05.13-14]ローマ教皇の2000年史新しいローマ教皇に米国出身のレオ14世が選ばれた。カトリックの最高権威がなぜ絶大な影響力を持つようになったのかを知るには、2000年にわたる歴史をひもとく必要がある、とのことで、よく纏まった記事だったであり、備忘の
◇2558 『対岸の彼女』 >角田光代/文春文庫誰しもが信頼できる友人を求めている。第132回直木賞受賞作、だそうだ。とある女性の少女時代と現代を行ったり来たりする二重構造。最初は、少女時代のキャラクターと、現代のキャラクターが大きく異なっており、違和感を覚
日経新聞[2025.05.26]老朽水道管、検知容易に 光ファイバー網活用総務省は既存の光ファイバー網をセンサー代わりに使って老朽水道管など地下インフラの異常を検知する技術を開発する。道路陥没につながる空洞などを見つけるほか、自然災害による不具合の場所もすぐに特
◇2557 『冬に子供が生まれる』 >佐藤正午/小学館SF的な純文学。ブログの更新が滞ってしまった。仕事が相変わらず忙しいのと、週末も田舎から旧友が遊びにきたり、同窓会に出席したりと、なんだかんだで時間が取れなかった。あっという間に7月。2025年も折り返しで
○2556 『バリ山行』 >松永K三蔵/講談社不思議な魅力を持つ作品。山岳ものが好きなのかもしれない。大学生になった頃、父親から「これからは好きなことをやっていいが、山登りだけはするな」と言われたことを思い出す。曰く、遭難したら多くの人に迷惑をかけるからと
◇2555 『すべて真夜中の恋人たち』 >川上未映子/講談社文庫川上さんらしい、人間の深いところに入り込んでいく物語。主人公は校閲者の女性・入江。出版社に勤めていたのだが、機会があってフリーランスに転向する。物語はフリーになった後の話である。依頼元の担
◇2554 『正義の申し子』 >染井為人/角川文庫染井さんの作品は後味が悪いものが多いのだが、本作は比較的ハッピーエンド。冒頭は「正義のYoutuber」なるジョンが、悪徳請求業者を懲らしめるというシーンから始まる。構図的にはYoutuberの肩を持ちたくなるし、関西弁
◇2553 『その鏡は嘘をつく-刑事・夏目信人2』 >薬丸岳/講談社文庫前作が面白かったので、ちょっと期待外れ。刑事・夏目信人の第2弾。今回は長編小説で、鏡ばかりの部屋で発見され自死と判断されたエリート医師の遺体についての謎を追う話。主役は志藤という検事
◇2552 『ナースの卯月に視えるもの2-絆をつなぐ』 >秋谷りんこ/文春文庫連作短編小説の第二弾。今回も心温まる物語たち。Audibleは本当にありがたい。読みたいと思っていた小説がどんどんアップされていく。本シリーズは第3巻まで出ているようだが次作も待ち遠し
◇2551 『刑事のまなざし』 >薬丸岳/講談社文庫法務技官から警察官に転職し、刑事になった変わり種の主人公の話。主人公の夏目信人は、その経歴からか刑事らしくない刑事。常に温かみをもって容疑者や被害者と接しながらも、鋭い観察眼で真実に近づいていく。連作
◇2550 『クジラアタマの王様』 >伊坂幸太郎/新潮文庫ちょっと不思議なストーリーと伏線回収。伊坂さんの王道だ。王道ではあるのだが。これは私の読者としての問題だと思うのだが、伊坂さんの小説に新しさを感じなくなってきてしまった。それぞれの物語で舞台や設定
さて、最終日。早朝まで雨が降っていたので、最終日は車で帰るだけかなと諦めていたところ、朝食をいただいていると雲に晴れ間が見えてきた。ペンションをチェックアウトした後、ペンションのドッグランを使わせていただいて少し愛犬と戯れる。その後、窓から見えていた一
本当は同じペンションで連泊したかったのだが、残念ながら土曜日は予約がいっぱいとのことで、近隣の別のペンションへ移動。そうすると10時にチェックアウトしなければならず、先方は15時のチェックインなので、その間、うろうろしなければならない。まぁ車に荷物を積んでお
2日目は少し朝寝坊し、11時ごろに宿を出発。予約しておいたイタリアンで昼食。小高い丘の上にありながら、海が見えるという絶景での食事。景色はとてもよかったのだが、残念ながら味は今ひとつ。素材はよさそうなのに勿体無い。次に向かったのが門脇展望台。階段で灯台を
ゴールデンウィークは到着した船便の荷物整理や溜まった書類の読み込みであまりゆっくりできなかった。車もなく、犬を連れての国内旅行はなかなかハードルが高いし、どこにも出かけなかった。少し気分転換したいと思い、有給休暇をとって伊豆半島の伊東へ小旅行。先日、愛
Netflixで視聴。以前、見たことがあるような曖昧な記憶だったのだが、記憶に残っているシーンは登場せず、過去に見たことがあったかどうかは判然としなかった。まぁ映画を楽しむのにそんなことはどうでもよく、純粋に楽しむことができた。舞台はローマ時代。王と、王に使え
◇2549 『恋とか愛とかやさしさなら』 >一穂ミチ/小学館男女の関係だけでなく、社会的な課題も掘り下げた問題作。結婚を目前にした普通のカップル、新夏(にいか)と啓久(ひらく)。啓久からプロポーズを受けた翌日、新夏は啓久が盗撮容疑で捕まったという電話を受
○2548 『ナースの卯月に視えるもの』 >秋谷りんこ/文春文庫電車で泣きそうになってしまった。本書は日経新聞の書評で見かけたと記憶している。Amazonのほしい物リストに入れておいたところ、Audibleにラインナップされていたので早速聞いてみた。とある事故をきっ
私が筆記具にこだわっていることについては、このブログでも何度か触れている。日本に帰ってからも何度か文房具店には足を運んだのだが、今のペンが気に入っていることもあり、昔ほど熱心に新しいペンを探そうという気にはなれない。ちなみに私の定番はこちらにも記載した
◇2547 『地面師たち:アノニマス』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』のスピンアウト小説。短編集であり、総ページ数も少なく、サラリと読めてしまった。『地面師たち』の脇役たちが、どのような経緯で地面師になるに至ったかなど、前日談が収録されている。緻密
3日目は朝8時に起床、ホテルの朝食を食べて9時には出発した。島へは車は持ち込めないので、主な荷物は車に残していかなければならない。貴重品のみをリュックに詰め込んでそれ以外は車内に残していく。フェリーの港までは車で数分。港の駐車場で30ドル取られてしまったの
アメリカの7月4日はJuly 4thと呼ばれる独立記念日の祝日だ。休み前には「Haapy 4th」というメールが飛び交っていた。今回は木曜日だったので、翌日の金曜日に有給休暇をとって4連休にして以前からトライしてみたかったミシガン湖一周旅行を企画した。企画した、といって
◇2372 『アイデアのちから』 >チップ・ハース+ダン・ハース/日経BP誰かに自分が言いたいことをきちんと伝えるための技法。勤務先の経営幹部の方のお薦めの一冊。ご自分の考えをどうやったらうまく伝えられるかに苦心しているときに読んだ本だとのこと。タイトルに
会食が増えたせいだろう、体重が4キロほど増えてしまった。ベスト体重から比べると6キロの増量。会食に加えて、自宅でもついついカロリーが高いものを口に入れてしまっているように思う。そこで、完璧ではないのだが次の3つを家で飲食することを禁止することにした。「
◇2371 『ノースライト』 >横山秀夫/新潮文庫久しぶりの横山さんの作品。最初は今ひとつかと思ったが、後半は一気に読まされてしまった。主人公は一級建築士。バブル崩壊後、家族とうまくいかなくなり離婚。仕事も無くしてしまったが、古い友人の建築事務所に拾って
最近は歳をとったせいか、長時間の睡眠はできなくなったのだが、その分昼寝が増えた。週末の昼下がりなど、昼食を食べた後に惰眠を貪るのが心地よい。そんな時には変な夢を見がち。今回は同僚たちと電車で社員旅行に行く話。地方都市の様相だが、具体的にどこかは不明。現
◇2370 『ジェネリック医薬品の不都合な真実-世界的ムーブメントが引き起こした功罪』 >キャサリン・イーバン/翔泳社 ジェネリック薬品は絶対に飲まないでおこうと思った。本書も尊敬する先輩から紹介されたもの。インドでビジネスを行う際には必読の書かもしれない
◇2369 『スタートアップ投資ガイドブック』 >小川周哉/日経BPスタートアップを法務面から解説した書籍。チェックリスト的に使うのがよいだろうか。最近、意識的にスタートアップ関連の書籍を読み固めてきたのだが、ひとまずこれで一段落。Amazonで試し読みをした後
○2368 『起業のファイナンス(増補改訂版)-ベンチャーにとって一番大切なこと』 >磯崎哲也/日本実業出版社第9章の「ベンチャーのコーポレートガバナンス」が勉強になった。再読だが増補改訂版ということなので、新規の読書にカウント。ベンチャー経営に必要な事
◇2367 『リーンスタートアップ-ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす』 >エリック・リース /日経BP「地図を捨ててコンパスを頼りに進め」 伊藤穰一さんの解説記事が本書のポイントを端的に表している。リーン・スタートアップとは、トヨタのリーン生
コーチ・エィのWeb記事より。最近のメルマガで読んだつもりだったが、改めて調べてみると2022年のものだった。まず「スティル・マインド・リスニング(still mind listening=静かな気持ちで聞く)」とは、相手の話を聞いている時に、自分がどう返そうかと考えていない状態
◇2366 『「超」創造法-生成系AIで知的活動はどう変わる?』 >野口悠紀雄/幻冬舎新書1940年生まれ、御年83歳の野口先生の著書。あくなき探究心に頭が下がる。83歳と言えば私の母親より高齢だが、最新のChatGPTを使いこなすなど、その技術への探究心が素晴らしい。生
閑話休題、ゴルフの話。ゴルフに関しては苦手意識が強くて、若い頃は130オーバー、今では少し改善したが常に110~120というスコア。私よりも後から始めた後輩が、どんどん私よりも上手くなっていくのを見ていると、ますます萎えてしまう。思い切って「ゴルフはやりません」
○2365 『ビジネス英語 Word Choice-類語・類似表現700』 >Z会編集部/Z会痒い所に手が届く単語集。Z会はときどき(と言ったら失礼だろうか)、とてもよい教材を出版してくれる。本書は、日本語にすると似たような意味を持つ複数の英単語を、どのように使い分ければ
NHK+で「プロジェクトX」を見た。最近は「カンブリア宮殿」もあまり見なくなってしまい、ビジネス関係のテレビ番組や動画からは遠ざかっていたのだが、今回は面白そうだと視聴。スバル・アイサイト(運転支援システム)の開発秘話である。仏の上司と生意気な部下、という関
◇2364 『フィラデルフィア染色体-遺伝子の謎、死に至るがん、画期的な治療法発見の物語』 >ジェシカ・ワプナー/柏書房血液がんの治療薬開発を巡るノンフィクション。1つの薬が生み出されるまでの苦労が理解できる。会社の先輩の勧められた書籍。この先輩からは自
世の中に「呪いの八桁」というものが出回っているらしい。8桁のとある番号が書かれた紙を持っていると、災難に見舞われるそうだ。例えば、ある金融犯罪に加担していた男が領収書を偽造していたのだが、その8桁を領収書の連番として使用していた。なぜか、領収書に記載の
○2363 『ストーンサークルの殺人』 >M・W・クレイヴン/ハヤカワ・ミステリ文庫最後には全てのピースがピタリをはまる見事な構成。犯人の動機が物悲しい。最近、少し短めの作品を手にする機会が多かった。Audibleでの読書だと、ついつい再生時間に目が行ってしまい
出口治明さんに関する新聞記事を読んで改めて考えたことがある。出口さんのすごいところは歴史の事実をたくさん知ることで、どんな事態が自分に降りかかってきても、これは歴史上過去にあったこと、と割り切って考えられるところ。過去に勤務されていた日本生命ではエリー
◇2362 『伊藤忠-財閥系を超えた最強商人』 >野地秩嘉/ダイヤモンド社岡藤さんの経営理念が素晴らしい。最初に苦言を呈しておくと、あるテーマに対して、越後社長時代の発展期と岡藤社長時代の再成長期の記述が混在しており、読み手としては分かりづらい点が何箇所