◇2549 『恋とか愛とかやさしさなら』 >一穂ミチ/小学館男女の関係だけでなく、社会的な課題も掘り下げた問題作。結婚を目前にした普通のカップル、新夏(にいか)と啓久(ひらく)。啓久からプロポーズを受けた翌日、新夏は啓久が盗撮容疑で捕まったという電話を受
◇2549 『恋とか愛とかやさしさなら』 >一穂ミチ/小学館男女の関係だけでなく、社会的な課題も掘り下げた問題作。結婚を目前にした普通のカップル、新夏(にいか)と啓久(ひらく)。啓久からプロポーズを受けた翌日、新夏は啓久が盗撮容疑で捕まったという電話を受
○2548 『ナースの卯月に視えるもの』 >秋谷りんこ/文春文庫電車で泣きそうになってしまった。本書は日経新聞の書評で見かけたと記憶している。Amazonのほしい物リストに入れておいたところ、Audibleにラインナップされていたので早速聞いてみた。とある事故をきっ
私が筆記具にこだわっていることについては、このブログでも何度か触れている。日本に帰ってからも何度か文房具店には足を運んだのだが、今のペンが気に入っていることもあり、昔ほど熱心に新しいペンを探そうという気にはなれない。ちなみに私の定番はこちらにも記載した
◇2547 『地面師たち:アノニマス』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』のスピンアウト小説。短編集であり、総ページ数も少なく、サラリと読めてしまった。『地面師たち』の脇役たちが、どのような経緯で地面師になるに至ったかなど、前日談が収録されている。緻密
日本に帰任後は、会議で発表する機会が増えた。自分でディスプレイに資料を投影しながら話すパターンが多いのだが、質問への回答に対して、パソコンで資料を確認して答えたいときなど、画面が二つあると便利である。アメリカでは、対面での大人数の会議はさほど多くなく、
◇2546 『地面師たち:ファイナル・ベッツ』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』の続編。こちらも最後までハラハラしながら読み進めた。この手の話を読んでいると、どうにも犯人側に立ってしまうのはなぜだろうか。どう考えても悪の側なのに、詐欺がバレないか、うま
スマートフォン(スマホ)を手に入れたばかりのころは、いろんなアプリをインストールしていた。最初のうちは物珍しく、有料のアプリもたくさん購入してしまっていた。最近はアプリそのものは無料で、使ってみてからアプリ内課金というシステムが多く、無駄遣いをせずに済
◇2545 『地面師たち』 >新庄耕/集英社文庫ドラマよりもよりリアリティのあるストーリーだった。Netflixのドラマを見ていたので、原作は読まなくてもよいかなと思っていたのだが、続編がAudibleにアップされており、それならば本編も読んでおこうと手にしてみたもの
懇意にしているフィナンシャルプランナーの方にお会いした。もう20年近くお付き合いさせていただいているのだが、4~5年に1回ほどお会いして、家のローン、生命保険、財形などの相談をしている。財形といっても、これまではDCの年金運用くらいしかやっていなかった。住
◇2544 『これは経費で落ちません!(11)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫今回は森若さんと太陽の結婚話。これはこれで微笑ましいのだが、やはり経理的な話にも少しは触れてほしい。結婚に向けてタスクリストを作ったり、どちらの姓を名乗るのか
アメリカの物価高については何度か書いたように思う。一番分かりやすいのはラーメンを2人で食べに行き、ビール1杯、餃子を一皿ずつ注文すると80ドル程度かかってしまうということ。当時は円ドルレートが150円だったので、なんと1万2千円である。日本でもじわじわと物価
アメリカからの荷物は主に3つに分けて日本に持ち帰った。1つ目は言わずもがなのスーツケース。普段使用するANAの場合、確かスーツケースを1人2つまで預け入れができたのだが、今回は犬を客室に連れ込んで変えるためUnitedを選択。残念ながら1人1つなので容量が制限さ
◇2543 『夜行観覧車』 >湊かなえ/双葉文庫うまくまとまったサスペンス・ヒューマン・ドラマ。テレビドラマの原作にもなった書籍。実は、湊かなえさんの作品はちょっと苦手。世間では「イヤミス」などと呼ばれているらしい。嫌なミステリー、後味の悪いミステリーと
アメリカではトリミング直後に愛犬が亡くなってしまったトラウマから、新しいワンちゃんについては、私が自らカットしていた。犬用のバリカンとハサミを購入して、毛を刈っていたのだ。愛犬はトイプードルなのだが、バリカンのアジャスターを15ミリなど長めに設定すると毛
◇2542 『トヨトミの逆襲』 >梶山三郎/小学館文庫今まさに起こっているトランプ関税の深層が理解できる。前作『トヨトミの野望』が面白かったので、Audibleにアップされているのを知り、早速聴いてみた。前作はKindleで読んだ記憶があるのだが、蔵書にない。ブログを
引越しの際に、愛用していた爪切りを失くしてしまった。たかが爪切り、されど爪切り。微妙な感覚なのだが、そのお気に入りの爪切りは、パチンパチンという硬質な感じではなく、サクッサクッと切れるのが好きだったのだ。爪切りはよくなくすので、複数個買い置きがあるのだ
◇2541 『悪い夏』 >染井為人/角川文庫救いのない話。これが現実なのだろうか。染井さんの作品は何作か読んでみたが、どうにも救いのない話が多くて、ちょっと気が滅入ってしまう。これが日本の現実の一部なのだろうなと思いながら読み進めているのだが。本書は生
たまたま仕事を早めに切り上げることができる日があったので、定時で仕事を終えて展示会に行ってきた。街中で見かけたチラシを見て、会社帰りに行けそうだと思っていたのだ。チケットは事前にオンラインで購入できるらしい。日本ではまだまだ紙のチケットを店頭で買うのが
◇2540 『最後の証人』 >柚木裕子/角川文庫二つの事件が折り重なって、一つの結末に帰着する。技巧的な作品。冒頭から、2つの事件が時系列を異にして進んでいく。これは何かありそうだと思わせる構成。物語の中盤で、これは復讐劇なのだと全貌が見え隠れする。息子
こちらも山口周さんのnoteからヒントを得て考えたこと。戦国時代は武将たちによる領土の奪い合いであった。天下統一を目前にした信長は、領土は有限であることを早々に認識しており、これに代わる「褒賞(褒美)」を考えだした。茶の湯である。茶器にとんでもない値がつけら
◇2539 『竜の医師団(1)』 >庵野ゆき/創元推理文庫これぞファンタジー。童心をくすぐられる。舞台は竜が住む架空の国。主人公はヤポネと呼ばれる日本人らしき少年。なぜか迫害されている人種のようなのだが、竜の国ではその特殊能力によって特別扱いを受けること
台湾映画『君が最後の初恋』を視聴し、久しぶりに号泣したことは以前のブログに書いた通り。この映画が韓国映画のリメイク版であることを知り、『傷だらけのふたり』というオリジナルの方を見たくなったのだ。残念ながら、こちらは私が加入しているサブスクでは配信されてお
◇2538 『カフネ』 >阿部暁子/講談社本屋大賞にふさわしい優しい物語。今年の本屋大賞受賞作ということで、書店に平積みされていた。ありがたいことに、このような最新作もAudibleに早々にアップされている。早速拝聴。物語は二人の女性の友情を軸に描かれる。一人
ビジネス書とAudibleの相性が悪い点については、以前のブログでも記載したと記憶している。行きつ戻りつしつつ理解を深めていくべきビジネス書は、どんどん音声が流れていくAudibleには不向きなのである。また、Audibleの最大のメリットはながら聞きができることだが、ビジ
◇2537 『八日目の蝉』 >角田光代/中公文庫何とも切ない逃亡劇。不倫相手の娘を衝動的に攫って逃亡するという物語。同じ逃亡劇ということで桜木紫乃さんの『ヒロイン』を思い浮かべながら読み進めてしまった。逃亡者と新興宗教というのは相性がよいのだろうか。確
日経新聞[2025.04.01~04.30]私の履歴書:ソニー元社長・平井一夫平井一夫さんの私の履歴書。平井さんについては、『ソニー再生』という書籍を読んだことがあるのと、Web版のセミナーで直接お話を聞く機会を得たことがある。改めて今回の記事を読み驚いたのだが、平井
◇2536 『海神(わだつみ)』 >染井為人/光文社文庫染井さんの作品は見たくない現実を目の当たりにさせられる。東日本大震災の被災地を巡る物語。震災の復興金を着服した男の犯罪がベースになっている。なんともやりきれない話なのだが、実際にあった事件をもとにし
佐藤正午さんのデビュー作。本書は再読。Audibleにアップされていたので聞いてみた。初読はいつかとブログを遡ってみると、2002.03.15のこと。私自身30歳になったばかりで、青春とは言えないまでも、まだまだ沢山の選択肢が未来に待ち受けている頃だ。さすがに20年以上も
◇2535 『レゾンデートル』 >知念実希人/実業之日本社文庫殺人を良しとしてよいのかどうか。Audibleの良いところは比較的新しい作品やヒット作も豊富にラインナップに加えてくれる点。本書もベストセラーのようであり、Kindleだとなかなか読み放題には繰り入れられな
アメリカから日本へ帰任したからであろうか。仕事の夢はあまり見ないのだが、今回は仕事がらみ。とはいえ、奇妙な夢であることに変わりはないのだが。転勤で新しい事務所に赴く夢。初めて足を踏み入れるビルなのだが、かなりの高層ビル。勤務先が入っているのはその上の方
◇2534 『これは経費で落ちません!(10)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫税務調査の続編。今回は税務調査官が実際に天天コーポレーションに乗り込んでくる。過去に税務対応をしたことが懐かしく思い出される。この辺りの描写が妙にリアルで納得
ゴールデンウィークの最終日に、Youtubeのレコメンドに上がってきたので視聴。どうせなら、この手の動画は休み前に見るべきだよなと苦笑しつつ。仰っていることは極々当たり前のことだが、日本人の昭和的な働き方に慣れた人からすると目から鱗であろうか。気になった点をメ
◇2533 『地雷グリコ』 >青崎有吾/KADOKAWAこのミス1位、山本周五郎賞受賞作ということで手を出してみたのだが。。。うーん、感想を書くのが難しい作品。ゲームをテーマにした小説。最初の一編はいわゆるジャンケンをして勝った内容で歩数が決まるというもの(グリ
山口周さんの理論はいつも新鮮で面白い。これまで多くの著書を読んできたが、noteに記事を掲載されているのを知り、定期購読している。山口さんの最新の考えを知ることが出来て月額1,000円は安いであろう。今回取り上げようと思ったのは「人生に「VOID」を取り込めるか?」
◇2532 『ファーストラヴ』 >島本理生/文春文庫兄の優しさに救われた。少女が父親を殺害するというあらすじを読み、ミステリーかと思い読み始めた。確かに謎解き要素はあるのだが、むしろその少女(聖山環菜)を巡る一人の女性と、兄弟の物語といった方がよいだろう
1975年のオリジナル作品。高倉健さんが主演で、その他にも錚々たるメンバーが出演されている。新幹線部品の下請け会社の社長だった高倉さんが、何らかの理由で会社を倒産させてしまい、その復讐心から新幹線の爆破を狙うというのが動機になっている。下請けメーカーとして
◇2531『霧をはらう』 >雫井脩介/幻冬舎文庫法廷ものとしては先日読んだ「人質の法廷」の方が面白かった。とある病院で入院中の子供の点滴に異物が混入され、二人が亡くなる事件が勃発。普段からの行動がおかしいと目をつけられていた主人公の母親が逮捕される。逮
Netflixで大々的に宣伝していたので、GWの合間に視聴。うーん、何だか微妙であった。まずスピードを120キロ以下に落とすと爆弾が爆発するという設定。これはハリウッド映画の『スピード』と同じではないか。(ちなみに本作は高倉健主演、1975年に公開された同名作品のリ
◇2530 『夏物語』 >川上未映子/文春文庫評判が良かったので読み始めたのだが、ちょっと長かったかな。。。本書もAudibleで聴いたもの。アメリカで引越しの後片付けをしながら。Audibleのよいところは、ながら聴きができるところだが、何をしながら聴いていたかとい
4月の半ばに家電を買いに行ってきた。赴任前に日本で使っていた家電は実家の母親に渡してしまっている。倉庫に5年も保管すると使えなくなる場合が多いようだし。買わなければならないのは、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、エアコン、掃除機、など。下見を含めて2
◇2529 『死の淵を見た男-吉田昌郎と福島第一原発』 >門田隆将/角川文庫あの現場ではこのような戦いが繰り広げられていたのかと感動。以前にも書いたかもしれないが、2011年当時私は中国に赴任しており、3.11を経験していない。こういった危機的な状況を共有してい
気がつくと5月。帰任してからは本社の経理の仕事を担当しており、決算対応で怒涛の1ヶ月だった。ありがたいことに歓迎会も多く、ほとんど毎晩会食。家に帰ってからは仕事をする気にもなれず、早寝早起きの毎日。朝目が覚めると仕事のことが気になってしまい、早朝から出
イギリスで発生した実際の事件(1980年にロンドンで起きた駐英イラン大使館占拠事件)を元に作成された映画。映画のストーリー自体は、テロリストと対峙する警察との駆け引きと、SAS隊員による突入シーンのアクションが見もの。この状況を中継するBBCも主役の一端を担って
こちらを見るのは2回目なのだが、以前は見た映画のすべての感想を書いていた訳ではなく、未記載だったようだ。先日、小説を再読し、映画ももう一度見てみたいと思わせられた。ここまで私を惹きつけてやまない作品も珍しい。トリックの秀逸さに加え、犯人の動機の純粋さ(と
ハッピーエンドと言ってよいのか分からない、微妙な物語だった。Netflixで評判になっていた作品。出張中の飛行機の中で視聴。私が見たのはトルコ版だったのだが、後からネット検索してみると、どうやらオリジナルは韓国版らしい。知的障害を持つ男性とその娘の物語。とあ
久しぶりの日本のドラマ。おもしろいとの前評判だったので、その内見てみようと思っていたのだが、最近は忙しくてなかなかドラマに時間を割く気になれない。たまたままとまった時間が取れたので、3日ほどかけて視聴。主演の杉咲花さんのことは『白杖ガール』などで知っ
◎2528 『人質の法廷』 >里見蘭/ 小学館久しぶりに◎の小説。圧巻。Audibleにアップされているのをたまたま見つけて聴き始めたのだが、冒頭から一気に物語に引きずり込まれてしまった。本書のテーマは冤罪であり、警察、検察、裁判所という大きな権力に、若手弁護士
Netflixのドキュメンタリー映画。最近の戦争・抗争ではドローンによる空爆が当然のように利用されるようになってきている。遠隔で操作することができ、攻撃側にリスクがないのが最大の特徴である。最近はカメラを搭載し、特定の人物を狙って殺傷することができるAIドローン
◇2527 『黄金の刻-小説・服部金太郎』 >楡周平/集英社文庫世界的時計メーカー「セイコー」創業者の一代記。困難に負けるなと勇気をもらえる一冊。副題の通り、セイコー創業者である服部金太郎氏の伝記である。筆者はビジネス小説の手練れである楡周平氏。大変面白
実話を元にした映画とのこと。最近、この手の映画(実話を元にした映画)に凝っている。フィクションはフィクションで面白いのだが、現代史を映像で切り取った世界が興味深いのである。本作品は、エチオピアから逃れようとする難民を、独自のルートで救い出すという秘密作
◇2526 『サラバ!』 >西加奈子/小学館文庫異国の地を舞台にしたシーンがもっと多いのかと思っていた。ちょっと予想とは違っただろうか。物語は主人公・圷歩がイランで生を受けるところから始まる。イランでの生活が描かれていくのかと思いきや、イラン革命で帰国。
海外から帰任すると、健康診断を受診しなければならないそうだ。平日はなかなか時間が取れないので、土曜日に受診してきた。アメリカでは肉中心の生活でありコレステロール値などが心配。また、日本との時差もあり深夜まで仕事をすることもしばしば。そうすると目が冴えて
◇2525 『ビジネスチャット時短革命-メールは時間泥棒・メールを48.6%も減らす働き方』 >越川慎司/インプレス私の勤務先ではTeamsが使用されている。ビジネスチャットとしてはSlackの方が有名なようだが、残念ながら使用経験はない。よって、今回はTeamsのチャットに
何だかハッピーエンドが予見できなくて、なかなか見る気になれなかった作品。日本の貧困のことを意識したのは『闇金ウシジマ君』を見てからではないだろうか。それまでも小説で貧困犯罪の物語を読んだりしていたが、今ひとつピンと来ていなかった。それを映像で見せつけら
◇2524 『鴨川ランナー』 >グレゴリー・ケズナジャット/講談社外国人が日本語を学ぶ過程を描いた異色の作品。Audibleで小説を聞くようになって、読書範囲が広がった。聞き放題なので、ちょっと興味をもった作品は気軽に聞き始めることができる。30分ほど聞いてみて、
原題は「If Anything Happens I Love You」。校内銃乱射事件による娘の死から立ち直る夫婦の物語。12分という短いアニメーション作品で、セリフも出てこない。「If Anything Happens I Love You」というのは校内銃乱射事件に巻き込まれた娘から届いた最後のメッセージであ
◇2523 『きらきらひかる』 >江國 香織/新潮文庫いわゆるBLの先駆けといってよかろうか。からっと明るい作品。少し調べてみたところ、1991年の作品。その後、1992年に映画化され、1994年に文庫本になっている。私が読んだのは文庫本なので、1997年くらいだろうか。
マフィアや労働組合など、アメリカの暗部を描いた実話を元にした作品。ロバート・デ・ニーロが原作に惚れ込み、マーティン・スコセッシ監督に持ち込んで作品化したそうだ。大作が故に引き受けてくれる映画会社が無く、結果としてNetflixがスポンサーになったとのこと。時代
◇2522 『鳩の撃退法』 >佐藤正午/小学館文庫長くて複雑な小説。と書くと感想でも何でもないのだが、とにかく長くてややこしいのだ。このややこしさは、小説のなかの時系列をあえてずらしている、つまり過去と現在を行き来させている点から来ている。また本書の主人
◇2521 『これは経費で落ちません!(9)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫遂に来た税務調査。そろそろマンネリに陥るのではと思いきや、経理部門の一大イベントである税務調査が、天天コーポレーションに入ることが決定。筆者ご自身が中小企業で
◇2520 『人魚が逃げた』 >青山美智子/PHP研究所青山さんらしい、悪者が出てこない癒しのストーリー。銀座を舞台に、登場人物同士が緩やかにリンクしていく連作小説。振り返ってみると、これまで私が読んだ青山さんの作品(『赤と青のエスキース』『リカバリー・カバ
◇2519 『本心』 >平野啓一郎/文春文庫分人主義の最新作。平野啓一郎さんといえば、分人シリーズ。本書が最新作で、Audibleのラインナップとしては最後の作品なのだが、なかなか手が出せないでいた。かなり長い物語であり、AIで死んだ母親を再生させるという設定にち
日本に帰ってきた。茨城では自転車通勤、米国では車通勤だったので、満員電車も久しぶり。自宅から最寄り駅までは徒歩で15分ほど。会社の最寄駅から事務所までも15分ほどなので、往復すると合計1時間程度歩くことになる。家に帰ってスマホの万歩計を眺めると、ちょうど1
キングコング・西野亮廣さんのことは、実はあまり知らなかった。彼らが騒がれていた頃、ちょうど海外にいたせいでテレビを見なかったからかもしれない。お笑い芸人出身で、絵本を書いたり、オンラインサロンを立ち上げたりと、従来の芸人の枠を超えた活躍をされている存在。
幸いなことに日本に帰国後は、駐在中に賃貸に出していた持ち家に帰ることができた。特約をつけており帰任時には退去してもらうことができたのだ。想定よりも早めに退去されたため、クリーニングも終えて帰国初日から住むことができた。3月半ばの出張時に、電気・ガス・水
この度、5年の駐在(正確にはCOVID-19で実赴任が3ヶ月遅れたので4年9ヶ月)のアメリカ駐在を終えて、日本に帰国することになった。いよいよ本日が米国最終日。コロナ禍で少し実赴任時は遅れたが、約5年に渡るアメリカでの駐在生活。いろいろとトラブルはあったものの
もう一度海外赴任ということは、年齢的にも無いとは思うが、こういった諸手続きを備忘のために記録しておくと、後々何らかの役に立つかもしれないと思い、箇条書きでまとめておきたい。・フライトの予約・引っ越しの予約・引っ越し荷物の特定品申請書作成・残地荷物があ
翌日(28日金曜日:帰国当日)の朝。メールを開くと検疫所から、これでOKですと、マイクロチップ番号を修正した認可書が送られていた。ホテルにお願いしてプリントアウトしてもらい、書類はすべて整った。もう一度、全ての書類を再チェックして、鞄に収める。Uberで空港に
さて、USDAの申請が3月21日金曜日に無事終了。週末にお役所のアメリカ人が働くとは思えないし、通常でも2~3日はかかるとのことだったので、水曜日くらいからフォローしようと思っていたが、私が通っている動物病院は水曜日が休みなので、一旦火曜日の時点でメールでフォロ
犬を日本に連れて行く準備をしていたことは以前のブログに書いた通り。狂犬病の予防接種やその有効性を証明する抗体検査などは既に半年ほど前から準備をしており、日本の検疫所にも事前申請済みである。アメリカでの狂犬病予防接種犬のワクチン接種とフィラリアの検査犬
○2518 『川のほとりに立つ者は』 >寺地はるな/双葉社読むデトックスとは言い得て妙。と書きつつ、いろいろ反省させられる内容でもあった。暴力事件で意識不明となってしまった主人公の彼氏。なぜこんな事件が起こったのか。ミステリータッチな要素を含みつつ、人間
やはり名作。大好きな映画のひとつだ。時々ふと思い出して無性に見たくなる作品。同じ映画を繰り返してみることは少ないのだが、本作はこれで3回目だか4回目だか。ブログを書き始めた頃は書評が中心であり、映画に関しては必ず感想を書いていた訳ではないためだろう。自
◇2517 『夜道の家族』 >角田光代/文藝春秋続編は難しい。。。本書は『空中庭園』の続編である。前作から3年後、ミーナの家に京橋家の祖母が亡くなったというファックスが届く。興味本位で葬儀に列席するミーナ。そこで見たものは。。。前作の『空中庭園』では、
前半は金持ちの娘と工事現場の監督という格差を越えたラブストーリー。韓国では珍しいのだろうか。逆玉という感じでもなく、親の反対を押し切って結婚する二人。男性の方は、もともと才能があったため自分でデザインした建築を任されるなど、少しずつ地歩を固めていく。よ
◇2516 『空中庭園』 >角田光代/文春文庫不思議な(悪い意味ではない)読後感の連作短編小説。このブログでは何度も書いていることだが、私は連作短編小説が好きだ。きっかけも鮮明に覚えており、宮本輝さんの『夢見通りの人々』(このタイトルでよかったかなと少し
何だか不気味な映画だった。初めて見る作品であったが、実は「The Talented Mr.Ripley(才能あるリプリー氏)」という原作(1955年)があり、アラン・ドロン主演で『太陽がいっぱい』というタイトルで1960年に映画化されている。その後も映画やドラマで描かれてきた名作の
◇2515 『人生の経営戦略-自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』 >山口周/ダイヤモンド社50代で読むには遅過ぎる。山口周さんの本ということで、中身もあまり見ずに買ってしまった。山口さんご自身が学んできた経営戦略を人生戦略に応用しよう
引っ越しの前にモノが壊れるというのが、何だか定番になってきた。日本からアメリカに来る前には携帯電話の画面が割れてしまったし、アメリカ国内で引っ越しの前にはディスポーザーが壊れてしまった。今回は、グラスが3つ割れ、車が駐車場で当て逃げされ(側面のドアが少
◇2514 『東京ラブストーリー After25years』 >柴門ふみ/ビッグコミックス大いなる蛇足、という感じがしてしまった。『東京ラブストーリー』のドラマ版とコミックス版を堪能し終えたところで、本書にも手を出してみた。筆者自身、過去の作品は読み返さないそうなのだ
今年(2025年)のセイント・パトリック・ディは3月15日。この日はシカゴ・リバーを緑に染めるというイベントが開催される。イベントのことは以前から知っていたのだが、アメリカ駐在後、なかなかタイミングが合わず見物することができなかった。,,セイント・パトリック・
◇2513 『東京ラブストーリー』 >柴門ふみ/ビッグコミックスドラマより原作の方がぶっ飛んでいる。先日懐かしく見おえたドラマ『東京ラブストーリー』だが、ひとつだけ大きな記憶違いがあった。ラストシーンでリカは和賀部長のもとに行ってしまうと思っていたのだ。
キューバ危機に揺れる1962年、落ちぶれ天才数学者が米国政府から命じられたソ連相手のチェス対決。だがその実体は、2国の運命をかけたスパイゲームだった。チェスがメインではなく、米ソ冷戦下におけるスパイ映画である。キューバ危機に関する重要な情報を持つスパイが、ポ
◇2512 『電影少女』 >桂正和/集英社こちらも青春の思い出なのだが。。。ドラマ『東京ラブストーリー』を視て思い出したのが本書。あまり恋愛ものの本やドラマには興味がなかった方だが、とはいえ高校男子たるもの女の子に興味がないとは言えない。そんな私が好きだ
青春の1ページ。ドラマは時間を取られるので見ないようにしようと思っていたのだが、なぜかNetflixのレコメンドに出てきたため、ついつい手を伸ばしてしまった。最近、殺し屋系の話ばかりが推薦されていたのに、この変わりようは何であろうか?自分の記憶では中学3年生
◇2511 『トヨタ中国の怪物-豊田章男を社長にした男』 >児玉博/文藝春秋 中国近代史とトヨタの内幕の両方を知ることができるお得な一冊。トヨタの中国事務所総代表だった服部悦雄氏が主人公。服部氏は中国で生まれ、27歳まで、大躍進運動や文化大革命の時代を中国で
日経新聞[2025.01.01~01.31]私の履歴書:伊藤忠商事会長CEO・岡藤正広この原稿はご自分で書かれたのであろうか? これまでの私の履歴書とは一味違う文章のテイストに、思わず引き込まれてしまい、久しぶりに毎日の新聞が楽しみであった。この感覚はニトリの似鳥昭雄氏
ファイナンス理論の復習、第二弾。一番重要だと感じたのは「ROIC経営においては「元手をいくら増やしたか」が重要である。という一言。これに対して、利益やキャッシュフローなどのフロー経営においては、いくら儲けたかが重要視される。本書は前半部分は理論編として、R
『バリュエーションの教科書-企業価値・M&Aの本質と実務』 >森生明/東洋経済新報社先日ブログに記載した通り、過去に読んだファイナンス関係の本のおさらいをしようと思っている。まず手始めに基本中の基本書である『バリュエーションの教科書』を手に取って見た。過去
記憶とは不思議なもので、妙なことを覚えていたりする。確か茨城県で勤務をしていた頃、久しぶりに映画館へ映画を見に行き、その映画館で「ビートルズがいない世界」というポスターを見かけたことを覚えているのだ。ちなみにその日に見た映画は確か三谷幸喜さんの作品だった
◇2510 『わたしと日産-巨大自動車産業の光と影』 >西川廣人/講談社経営の本なのか、内部事情の暴露本なのか、筆者の思い出なのか、、、筆者は日産にてゴーン元会長の後を継いだ西川氏。ニシカワではなくサイカワと読むらしい。Audibleにアップされていたので、聞い
とあるブロガーの方の投稿記事に刺激を受けた。内容を要約すると次の通りとなる。「受験勉強での勝ち組は、自分が完全に理解している教科書・参考書・問題集を数冊持っており、それを速読で何度も回している。ビジネスもこれと同じであり、専門書を何サイクルも回す必要が
◇2509 『これは経費で落ちません!(8)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫新刊がアップされると、ついつい手にしてしまうシリーズ。今回は買収したトナカイ化粧品の社員たちとのやりとりがメイン。面白かったのは前作でも登場した槙野が、週末を
先日読了したM-1グランプリ関係の本に影響を受けて、ついつい見てしまった。知らなかったのだが、Netflixで第1回大会からすべてが配信されているのだ。なお番組制作者の皆さんには申し訳ないのだが、時間もないので「ネタ」のみを見た。つまりネタ後の審査員や漫才コンビ
◇2508 『鎮魂』 >染井為人/双葉文庫復讐は何も生まない。悲しい結末だ。『正体』がヒットした染井為人さんの作品。「凶徒聯合」という半グレ集団から敵対する相手と人違いで暴行を受け、左手以外が動かなくなってしまった青年。リハビリでなんとか動くようになった
日経新聞[2024.01.17]五常・慎泰俊代表、本は脳の「食事」 古典に学ぶ私が勝手に尊敬している慎泰俊さんが、日経新聞の「リーダーの本棚」に登場されていた。何だか嬉しい。よい記事だったので、一部を引用しておきたい。特に次の言葉が印象的だった。読書とは脳の
◇2507 『M&A組織再編の会計と税務(第3版)』 >小林正和/中央経済社実はM&Aにおける組織再編は苦手分野。これまで残念ながらあまり数を経験してきていないからである。この手の分野は、実務を経験しないと肌感覚で理解できないところがあるのかもしれない。とはいえ
日経新聞[2025.01.05]不況で成長、京都の大垣書店本好きにとっては気になる記事だった。まずは記事の一部を抜粋。・京都市に本社を置く大垣書店は、出版不況下でも、書店を再生しながら成長を続ける企業だ。現在の出版市場はピークだった1996年に比べ6割減少し、書店数
◇2506 『逆ソクラテス』 >伊坂幸太郎/集英社文庫好きなタイプの小説ではないのだが、それでも引き込まれてしまうのは流石。伊坂さんの短編集。子供を主人公にした作品は初めてとのことで、書きづらかったとあとがきの独白にあった。小学校の教師が子供に先入観を植
地面師については、『保身』というドキュメンタリーを読んだことがあり、どのような集団か多少の予備知識はあった。しかしながら本作では、その実態を映像を通じてリアルに描き出しており、なかなか迫力のある内容だった。地面師はチームで仕事を進めるそうだ。ターゲット
◇2505 『ツミデミック』 >一穂ミチ/光文社不思議なタイトルだと思ったが、パンデミックx犯罪がテーマだそうだ。最近書かれた小説は、パンデミックのことに触れているものが多い。あれだけの影響を与えた現象なので触れざるを得ないのかもしれないが、歴史の中での
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◇2549 『恋とか愛とかやさしさなら』 >一穂ミチ/小学館男女の関係だけでなく、社会的な課題も掘り下げた問題作。結婚を目前にした普通のカップル、新夏(にいか)と啓久(ひらく)。啓久からプロポーズを受けた翌日、新夏は啓久が盗撮容疑で捕まったという電話を受
○2548 『ナースの卯月に視えるもの』 >秋谷りんこ/文春文庫電車で泣きそうになってしまった。本書は日経新聞の書評で見かけたと記憶している。Amazonのほしい物リストに入れておいたところ、Audibleにラインナップされていたので早速聞いてみた。とある事故をきっ
私が筆記具にこだわっていることについては、このブログでも何度か触れている。日本に帰ってからも何度か文房具店には足を運んだのだが、今のペンが気に入っていることもあり、昔ほど熱心に新しいペンを探そうという気にはなれない。ちなみに私の定番はこちらにも記載した
◇2547 『地面師たち:アノニマス』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』のスピンアウト小説。短編集であり、総ページ数も少なく、サラリと読めてしまった。『地面師たち』の脇役たちが、どのような経緯で地面師になるに至ったかなど、前日談が収録されている。緻密
日本に帰任後は、会議で発表する機会が増えた。自分でディスプレイに資料を投影しながら話すパターンが多いのだが、質問への回答に対して、パソコンで資料を確認して答えたいときなど、画面が二つあると便利である。アメリカでは、対面での大人数の会議はさほど多くなく、
◇2546 『地面師たち:ファイナル・ベッツ』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』の続編。こちらも最後までハラハラしながら読み進めた。この手の話を読んでいると、どうにも犯人側に立ってしまうのはなぜだろうか。どう考えても悪の側なのに、詐欺がバレないか、うま
スマートフォン(スマホ)を手に入れたばかりのころは、いろんなアプリをインストールしていた。最初のうちは物珍しく、有料のアプリもたくさん購入してしまっていた。最近はアプリそのものは無料で、使ってみてからアプリ内課金というシステムが多く、無駄遣いをせずに済
◇2545 『地面師たち』 >新庄耕/集英社文庫ドラマよりもよりリアリティのあるストーリーだった。Netflixのドラマを見ていたので、原作は読まなくてもよいかなと思っていたのだが、続編がAudibleにアップされており、それならば本編も読んでおこうと手にしてみたもの
懇意にしているフィナンシャルプランナーの方にお会いした。もう20年近くお付き合いさせていただいているのだが、4~5年に1回ほどお会いして、家のローン、生命保険、財形などの相談をしている。財形といっても、これまではDCの年金運用くらいしかやっていなかった。住
◇2544 『これは経費で落ちません!(11)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫今回は森若さんと太陽の結婚話。これはこれで微笑ましいのだが、やはり経理的な話にも少しは触れてほしい。結婚に向けてタスクリストを作ったり、どちらの姓を名乗るのか
アメリカの物価高については何度か書いたように思う。一番分かりやすいのはラーメンを2人で食べに行き、ビール1杯、餃子を一皿ずつ注文すると80ドル程度かかってしまうということ。当時は円ドルレートが150円だったので、なんと1万2千円である。日本でもじわじわと物価
アメリカからの荷物は主に3つに分けて日本に持ち帰った。1つ目は言わずもがなのスーツケース。普段使用するANAの場合、確かスーツケースを1人2つまで預け入れができたのだが、今回は犬を客室に連れ込んで変えるためUnitedを選択。残念ながら1人1つなので容量が制限さ
◇2543 『夜行観覧車』 >湊かなえ/双葉文庫うまくまとまったサスペンス・ヒューマン・ドラマ。テレビドラマの原作にもなった書籍。実は、湊かなえさんの作品はちょっと苦手。世間では「イヤミス」などと呼ばれているらしい。嫌なミステリー、後味の悪いミステリーと
アメリカではトリミング直後に愛犬が亡くなってしまったトラウマから、新しいワンちゃんについては、私が自らカットしていた。犬用のバリカンとハサミを購入して、毛を刈っていたのだ。愛犬はトイプードルなのだが、バリカンのアジャスターを15ミリなど長めに設定すると毛
◇2542 『トヨトミの逆襲』 >梶山三郎/小学館文庫今まさに起こっているトランプ関税の深層が理解できる。前作『トヨトミの野望』が面白かったので、Audibleにアップされているのを知り、早速聴いてみた。前作はKindleで読んだ記憶があるのだが、蔵書にない。ブログを
引越しの際に、愛用していた爪切りを失くしてしまった。たかが爪切り、されど爪切り。微妙な感覚なのだが、そのお気に入りの爪切りは、パチンパチンという硬質な感じではなく、サクッサクッと切れるのが好きだったのだ。爪切りはよくなくすので、複数個買い置きがあるのだ
◇2541 『悪い夏』 >染井為人/角川文庫救いのない話。これが現実なのだろうか。染井さんの作品は何作か読んでみたが、どうにも救いのない話が多くて、ちょっと気が滅入ってしまう。これが日本の現実の一部なのだろうなと思いながら読み進めているのだが。本書は生
たまたま仕事を早めに切り上げることができる日があったので、定時で仕事を終えて展示会に行ってきた。街中で見かけたチラシを見て、会社帰りに行けそうだと思っていたのだ。チケットは事前にオンラインで購入できるらしい。日本ではまだまだ紙のチケットを店頭で買うのが
◇2540 『最後の証人』 >柚木裕子/角川文庫二つの事件が折り重なって、一つの結末に帰着する。技巧的な作品。冒頭から、2つの事件が時系列を異にして進んでいく。これは何かありそうだと思わせる構成。物語の中盤で、これは復讐劇なのだと全貌が見え隠れする。息子
こちらも山口周さんのnoteからヒントを得て考えたこと。戦国時代は武将たちによる領土の奪い合いであった。天下統一を目前にした信長は、領土は有限であることを早々に認識しており、これに代わる「褒賞(褒美)」を考えだした。茶の湯である。茶器にとんでもない値がつけら
◇2358 『60歳からのマンション学』 >日下部理絵/講談社+α新書知らない知識が満載。読んでおいて良かった。日本には30代の頃に建てた家がある。当時流行りだった狭小三階建だ。中国、茨城、米国と不在にする期間が多く、買ってからの半分以上は他人に貸している状
いろんな思いが込み上げてきて泣けてきてしまった。ヤバイ。。。
◇2357 『リカバリー・カバヒコ』 >青山美智子/光文社ほっこりさせられる小説。最近、この手のタイプの小説が、安心感があって好みかもしれない。東京郊外だろうか、マンションの近くにある日の出公園。そこにはカバの置物(いわゆるアニマルライダー)がある。その
アメリカで眼科を受診したことは以前のブログに書いた通り。日本で診断されたものとは別の病名を告げられ、今のところは経過観察で、という話だった。経過観察については、診断設備がより充実している専門医を紹介していただいた。家から近いところだったので助かる。私が住
◇2356 『新規事業着工力を高める』 >内田有希昌/東洋経済新報社新規事業創出のための方法論。非常にロジカルに展開されているが、実践は難しそう。自社のシーズと顧客のニーズがマッチしなければならないし、時間がかかる案件については、経営者の我慢が必要。お金
先日、愛犬に狂犬病の注射を打ってもらったのだが、あわせてジステンパーのワクチン接種も必要とのこと。急ぐのであれば同日に対応可能だが、できれば3週間ほど間を空けた方がよいと言われ、アドバイスに従って病院を再訪。そろそろ暖かくなるので、フィラリアや、ノミ・
◇2355 『ファイナンス思考-日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』 >朝倉祐介/ダイヤモンド社財務や経理の専門家以外の人が読むにはとても有用な書籍。筆者は法学部出身とのことで、恐らく会計は専門ではないであろう。この手の本は専門家が書くととても専門的になっ
特に意識をしているわけではないのだが、時間に追われる日々を送っていると、本の読み方が雑になってくる。毎日大量に流れてくる新聞記事などのニュースやメールマガジン。日々大量に受信する仕事関係のメール、特にCCで入ってくるもの。読まなければならない、会社関係の
◇2354 『門外不出の経営ノート-2泊3日で165万円! プレミアム合宿LIVE講義』 >小山昇/ダイヤモンド社今の自分の状況では使いづらいノウハウだなと思いつつも、非常に実践的で楽しく聞かせていただいた。筆者は武蔵野という会社を建て直した小山社長。数々の修羅場
日経新聞[2024.04.20]ユニクロ秘録・世界的アパレル企業に至る知られざる物語柳井氏の凄みを感じる記事。一方で、若い頃は寝太郎と呼ばれた放蕩息子だった点も、知ってはいたが改めて記事で読むと興味深い。一番強烈だったのは「場末のまんじゅう屋」の例え。果たして自
◇2353 『フォン・ノイマンの哲学-人間のフリをした悪魔』 >高橋昌一郎/講談社現代新書向社会性サイコパスとは、彼のような人のことをいうのだろう。天才であったが、とても人当たりがよく、立派な人物だったようだ。一方で、非人道的ともいえる決断や提言をいとも
○2352 『マキアヴェッリ語録』 >塩野七生/新潮文庫マキアヴェッリの至言が満載の良書。構成が面白い。冒頭に記載されている、筆者である塩野さんの断り書きが面白い。曰く、塩野さんはこの時代の人物をいろいろと描いてきたが、彼らとマキアヴェッリの決定的な違い
早いもので米国の駐在員生活も3年目を迎える。COVID-19のせいで実赴任が7月だったため、5月~6月にかけては、アパートの契約更新、自動車や不動産の保険更新などがアニュアル・イベントとして発生する。そして、2年に1度は運転免許証の更新も必要になる。6月末まで
◇2351 『スクラップ・アンド・ビルド』 >羽田圭介/文春文庫興味深いタイトル。祖父がスクラップで、健斗がビルドという意味だろうか。芥川賞繋がりでレコメンドされた作品。第153回芥川賞受賞作だそうだ。羽田圭介さんの名前は知っていたが、実際に作品を読むのは初
メモリアル・ディの3連休は近場での旅行、ミシガン湖に行ってきた。いつもの通り行き当たりばったりの旅行で、前日にホテルを予約。いつもはHilton系のホテルを利用しているのだが(アプリで予約が可能で、犬が泊まれるかどうかもオンラインで確認できるので便利)、今回は
◇2350 『乳と卵』 >川上未映子/文春文庫なんとも形容し難い、よい意味で気持ちの悪い小説だった。第138回芥川賞・受賞作品とのこと。このところ小説からは遠ざかっており、この手の受賞作品もほとんど手にしてこなかった。先日読んだ『黄色い家』が面白く、川上さん
◇2349 『「本当に役立った」マネジメントの名著64冊を1冊にまとめてみた』 >中尾隆一郎/PHP研究所私とは少し読書傾向が違うと感じた。たまには傾向の違う本を読むことも必要かなと、興味のある箇所のみ拾い読み。以下が読んでみようかなと思った本の一覧であ
といっても、旅行ではない。ダラスへの出張があり、会議など一通りの仕事を終えた後、金曜午後のフライトでシカゴに戻ってくるはずだった。ところが天候状況が悪く、各地でトルネードが発生。シカゴ上空も雷などがひどく、上空で待機するには燃料が持たないのでミネアポ
○2348 『成瀬は天下をとりにいく』 >宮島未奈/新潮社滋賀が舞台ということで読み始めたのだが、滋賀県人でなくても楽しめる一冊。読み始めた段階から2024年の本屋大賞にノミネートされていることは知っていたが、なんと大賞を受賞してしまった。たしかに、主人公の
最近、Audibleでの読書が増えてきている。目が疲れないのと、ながら聴きができることが大きな利点であるため。気がつくと、かなり大量の音源を聴いており、例年よりも読書が進んでいる。しかしながら、数をこなせばよいというものでもなく、質が低下してきているようにも感じ