虚堂雨滴聲 ―― 2/2
>雨滴声、とは転倒で、それを聞く自己が雨の音である。なるほど、そうであるならば、僧云、鏡清顚倒迷己逐僧、なんて続ければ、もう一段、深い底を持つ。鏡清の言葉が自己に向かわないのは残念だ。虚堂雨滴聲、誰もいない家の雨だれの音。一発で問いと答を言い当てる直観はお見事。問いを共有した時点で、同時に答も決まってくるが、観察者の視座が決められてしまったのは残念だ。観察者は誰もいない家には入れても、例えば、もは...
2024/12/29 00:17
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#雨滴声
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