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余談(20)NEAC2200アセンブラ開発(11)NEC技術養成事情と退職(完結)
今回はNECが私たち(新入社員)に期待していたことを記しています。また、研修時期に別れている別の職種についても参考に記します。 (以下は、あくまで個人的意見) (本論) (1)営業部勤務者は、SE(システムエンジニア) NECは私たちをプログラマーとして養成することではありません。先のプログラム開発はあくまで教育の一環でもありました。NECが最終的に養成したい人材は、…
余談(19)NEAC2200アセンブラ開発(10)オンラインシミュレーターシステムの完成形
前回の最後には話が別のことになりましたが、一連の作業の末、無事にバグは無くなり、NECメーカー受注システムとして稼働するまでに完成できました。 (本論) メイン側プログラムは、CSK派遣の先輩が全て担当してくれました。といっても、1つのメインの行数は、ほんの数行で済んでいます。ただ、それとオンライン対応するユーザプログラムにより対応する個々のメインが全て必要なの…
余談(18)NEAC2200アセンブラ開発(9)メモリーパッチ修正で当プログラム単体動作は正常動作まで到達
デバッグで発見した不良ステートメント箇所がたくさんあれば、新たにカードパンチを行い、そのデータを別のMT(磁気テープ)に記録して、マスターMTにマージして、修正を加えて、新たに別MTを作成します。これが、最新のマスター版となります。 しかし、デバッグ途中で発見した不良個所が見つかるごとにそのような手順を踏んでいるとそれへの対応時間が必要なのです。しかも、マシンを独占できるのは定時以降の夜間なので…
昨日の記事では、あまり細かい説明を入れると描きたいテーマや話の流れが判りにくくなってしまうことから省いてしまった些細な事実について、ここで補足します。 (本論) 1.彼女の「田舎者」発言 彼女は東京生まれなので、私に対して「田舎者」と言ったのではありません。彼女自身もまた「田舎」出身者なのです。ただ私よりも数年だけ早い上京して、都会暮らしをしていただけのこ…
NEC時代の自伝を語るなら、彼女の話題を避けるわけにはいきません。初めに断りですが、私と彼女は(男女関係で)付き合っていません。二人だけでのデートすらできていません。自分自身でも彼女との関係性はよく説明できないのが本当のところです。この彼女のことは、余談(10)https://jo3krp2.seesaa.net/article/502205579.htmlの最後に登場予定を記しています。 そこでの話題は、オフィスラ…
余談(10)NEAC2200アセンブラ開発(7)キーパンチャー嬢たちに囲まれて
また、アセンブラを使ったソフト開発の話に戻ります。今回は、学生時代男子ばかりの生活だった者が、突然、周りは女子ばかりといった「女の園」の中に放り込まれた環境での仕事に変わります。そのときのトラウマかもしれませんが、未だに女子が発する香水の匂いを嗅ぐと頭が急に痛くなって、フラッと気分が揺らぎます。 (本論) コーディング用紙にプログラムを書くのは、住金ビルの…
余談(7)NEAC2200アセンブラで開発(5)当時の日本国内のコンピュータ事情
これは公式の記録ではありません。あくまで、その業界の一番の末端から見た日本国内情勢です。ただ、詫間電波の同期生たちは、この業界でそれぞれ頑張っていました。彼らからの伝聞情報もこのベースとなっています。 (本論) 当時の国(通産省:現経済産業省)の意向で、日本企業に食い込むIBM(ビッグブルーと呼ばれていました。)の進出を阻止しようと各社が社運を賭けての戦いを仕掛けようとしていた時代であったので…
余談(6)NEAC2200アセンブラ(4)住友金属本社での一幕(後の仕事姿勢の転機)
今回は、ログラム作成とは違う出来事です。当時の社会風土を象徴するような一幕です。 (本論) 先輩(CSK所属なので直属の上司ではない。)から言われて、住友ビル内の「NEC私設図書館」からN2200用マクロアセンブラ説明書を借りてくるように指示されました。 そこに居たのは、監督官庁(あるいは、電電公社からかも?)を退官して「天下り」してきたと思われる担当者がおられ…
遠隔技術余談(6)住金商社(3)NEAC2200アセンブラ(3)マクロアセンブラの(概略)基礎
古いコンピュータの石器時代のプログラム技術の説明なので、今では何の役立ちもありませんが、昔のコンピュータではプログラム扱いが面倒だったことを理解できれば十分です。 一般的なアセンブラ(アセンブリ言語)とNEAC2200マクロアセンブラ独自仕様との説明です。 誤解しないで欲しいのは。アセンブリ記述文と機械語は、全く同一ではありません…