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釈尊涅槃会を前に、『仏垂般涅槃略説教誡経(遺教経)』を学んでいるのだが、『遺教経』という語句が道元禅師の教えに出ていたので、見ておきたい。寮中、応に大乗経並びに祖宗の語句を看て、自ら古教照心の家訓に合すべし。先師示衆に云く、你、曽て遺教経を看るや。闔寮の清衆、各おの父母・兄弟・骨肉・師僧・善知識の念に住して、相互に慈愛し、自他顧憐して、潜かに難値難遇の想い有りて、必ず和合和睦の顔を見よ。失語有るが如きは、当に之を諌むべし。垂誨有るが如きは、当に之に順ずべし。此れは是れ見聞の巨益なり。能く親近の大利なるものか。忝くも厚殖善根の良友に交わり、幸に住持三宝の境界を拝す。亦た慶快ならざらんや。俗家の兄弟すら、猶お異族に比せず。仏家の兄弟、乃ち自己よりも親しむべし。黄龍南和尚云く、孤舟共に渡るすら、尚お夙因有り、九...『遺教経』を読む場所について