「第一官律名義弁」其六(釈雲照律師『緇門正儀』を学ぶ・6)
ここ数回、釈雲照律師『緇門正儀』の「第一官律名義弁」の内容を見ている。なお、これは【1回目の記事】でも採り上げたように、「今略して、僧に位官を賜ひし和漢の官名、職名及び初例を挙示せん」とあって、職名の意味というよりは、任命された最初の事例を挙げることを目的としているようである。よって、この連載では、本書の内容を見つつ、各役職の意義については、当方で調べて、学びとしたい。一尼僧正并びに尼都維那・尼統宋の大始二年、尼宝賢に勅して、尼僧正と為す。又、法浄を以て京邑の尼都維那と為す。梁・陳・隋・唐、其の事少しなり。偏覇の国には往々、尼統・尼正の名を聞く。『緇門正儀』3丁表、訓読は原典を参照しつつ当方いわゆる女性僧侶である比丘尼についての僧官について述べたものだといえる。なお、上記一節の典拠は『大宋僧史略』巻中「二...「第一官律名義弁」其六(釈雲照律師『緇門正儀』を学ぶ・6)
2022/11/27 06:47