『碧巌録』より 第九則 趙州東西南北 / 趙州四門(その5)

『碧巌録』より 第九則 趙州東西南北 / 趙州四門(その5)

「主観」と「客観」が分裂する以前の、存在の世界はどのようなものであったろう。そこに、「教え」などというものはない。しかし、人間は、この世に生まれてくる宿命として「主」を打ち立てる。「主」があったとしても、「客」が依然として「客」のままでいて、その「客」が「主」にはいってこれる世界、それが究極に禅が達しようとしていること。

2024/08/10 12:11