入眠時の半覚醒状態(ヒプナゴジア)と創造性
入眠時の半覚醒状態、つまり入眠時に覚醒状態から睡眠状態に移行する半覚醒状態のことを、「ヒプナゴジア」(hypnagogia)といいます。これに先立って、19世紀後半のイギリスの文学者にして心霊研究の開拓者でもあったヘンリー・マイヤース(FrederickWilliamHenryMyers)は、起床時に睡眠状態から覚醒状態に移行する半覚醒状態を「ヒプノポンピア」(hypnopompia)と呼んでいましたが[Myers1903]、実はこの2つは対極のようでいてよく似ているので、「ヒプナゴジア」は広義には、入眠時と起床時の両方の半覚醒状態を指し、「ヒプノポンピア」を含めた意味としても使われるようです。実際、どちらの場合にも同じような精神現象、たとえば幻覚、明晰思考、明晰夢、金縛り(睡眠麻痺)などが生じるのです。...入眠時の半覚醒状態(ヒプナゴジア)と創造性
2022/11/21 21:56