レイ・リオッタの映画『コリーナ、コリーナ』

レイ・リオッタの映画『コリーナ、コリーナ』

『コリーナ、コリーナ』(94)(1996.1.1.WOWOW)大学を卒業したものの、差別によって仕事に恵まれず、家政婦として働く黒人女性コリーナ(ウーピー・ゴールドバーグ)と、母親の死にショックを受けて口がきけなくなった娘モリー(ティナ・マジョリーノ)のためにコリーナを雇った父親のマニー(レイ・リオッタ)との心の交流を描く。この映画は、ハートウォームを装いながら、1950年代後半の人種差別の様子を見え隠れさせるしたたかな映画だった。特にこの映画の前に『フィラデルフィア』(93)でのデンゼル・ワシントンの弁護士役を再見したばかりだったので、隔世の感があった。しかも、またもやジェシー・ネルソンなる女性の監督作品である。確かに、この映画のような、少女の微妙な心の動きなどは男には分からない。だから、過去に作られた“女性...レイ・リオッタの映画『コリーナ、コリーナ』

2022/05/28 07:39