カリコ氏ノーベル賞受賞が抱える‘オッペンハイマー問題’

カリコ氏ノーベル賞受賞が抱える‘オッペンハイマー問題’

今年の生理学・医学賞の受賞者は、ペンシルバニア大学のカタリン・カリコ特任教授とドリュー・ワイスマン教授に決定されたそうです。受賞の理由は、mRNAを構成する4つの塩基のうちの一つであるウリジンを、人工的なシュードウリジンに置き換えることで、炎症反応を押さえる方法を発見したことによります。メディアの報道では、同技術がコロナワクチンの開発に貢献したことが強調されていますが、遺伝子の配列異常に起因する癌や遺伝子病の治療法としても期待されています。コロナワクチンが新型コロナウイルス感染病から多くの人々の命を救ったとする構図から、人類の救世主として高い評価を得ているのですが、人類に対する遺伝子組み換え技術の実用化である以上、全く問題がないわけではないように思えます。素人による素朴な疑問なのですが、同技術については、...カリコ氏ノーベル賞受賞が抱える‘オッペンハイマー問題’

2023/10/03 15:37