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#ウラシマン
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満月のアリア (12) マイセンの竜 2
ロジーナの声に、ルードビッヒは振り向いた。そして無言で彼女の顔を見つめる。「驚くほどの事では、ございませんわ。昔の馴染みで、風の噂が耳に入りますの。犯罪帝国ネクライムの総統が2代目に変わ
2022/02/25 22:37
ウラシマン
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満月のアリア (11) マイセンの竜 1
ベルンでの会談が終了したが、ルードビッヒは、すぐにネオ・トキオには戻らなかった。ナツミが配属初日に発した「マイセンのコーヒーカップ」の単語が古い記憶を思い出させ、スイスに行くのなら近く
満月のアリア (10) 会談
翌日、ルードビッヒはスイスにいた。北アメリカ地域は旨味が大きいが、掌握にはまだしばらくは時間がかかる。ヨーロッパ地域もクリスタル・ナイツ・ネクライム瓦解後、かつてのヨーロッパ支部の残党
満月のアリア (9) 自問 2
列車の窓の景色は、あっという間に通り過ぎて行く。ミレーヌの乗ったチューブトレインの車両は、金曜日の昼過ぎだというのに想像より乗客は多かった。とは言え、6割程度の混み具合ではあったが。
2022/02/25 22:36
満月のアリア (8) 自問 1
ルードビッヒは自室に戻ると、テーブルの上で梱包を開き、絵を手に取り、眺める。その絵の女は、やはりミレーヌに似ていた。顔のパーツだけでなく、目線をこちらに投げかけて、笑みを浮かべる表情が似ている、
満月のアリア (7) トレーニングルーム
本部より1階下のフロア、トレーニングルーム。この部屋はスティンガー部隊用であり、さして広くは無いが、様々なトレーニングマシーンが置かれている。その中で、上半身は裸でチェストプレスマシーン
2022/02/25 22:35
満月のアリア (6) 画廊 2
「そういえば、少しサベリーエワ様に似ていますね。偶然とは言え、面白いですね」ルードビッヒは画商の言葉を疑った。今、ミレーヌに似ていると気づいただと? もっと前に気づくだろう。画商
2022/02/24 00:54
満月のアリア (5) 画廊 1
「少し、出てくる。ひとりでいい」翌日11時を過ぎた頃、ルードビッヒは外に出た。3時にはスイスに出立ですよ、とジタンダが声をかけても、そのまま無視して本部を出る。エア・カーを走らせ、ギンザに
2022/02/24 00:53
1983年12月号のOUTが届く
ウラシマンのルードビッヒのために1983年の月刊OUTを買う。
満月のアリア (4) 交代 2
「大変申し訳ありません、自分は下戸なものですので」クライドがすまなそうに、総統に断りを入れた。ジタンダは、ジンジャーエールにしときます、と返した。その返事にクライドは今度は、「お手数かけ
満月のアリア (3) 交代 1
翌日の朝食の席に、ミレーヌの姿は無かった。いつもなら4人掛けのテーブルに、ルードビッヒとミレーヌが斜向かいに居るはずなのに、今朝は男がひとり、座るだけである。彼は無言で食べていたが、あま
2022/02/24 00:52
満月のアリア (2) 告知 2
「ミレーヌ様、もうお体は、よろしいんでございマスデスか」一度決めてしまえば、翌日は気分が良かった。ジタンダに大丈夫よ、と答えながら、彼女は今日、やらねばならない仕事に取り掛かる。コン
満月のアリア (1) 告知 1
その日、所用から本部に戻って来たミレーヌ・サベリーエワは、少しぼんやりしていた。窓際のソファーに腰を下ろし、肘掛けに左肘をつけて片頬を付き、女盛りのすらりと伸びた美しい脚は組む事も無く
2022/02/24 00:51
上弦の舞姫・あとがき
未来警察ウラシマン二次小説(ネクライム側)2048 ルードビッヒ と ミレーヌ「上弦の舞姫」あとがき
2022/02/24 00:49
上弦の舞姫 (2)
ウラシマンのネクライム側二次小説:ひと月が過ぎた。部屋の洒落たバーカウンターは、とっくに設置されており、その奥の棚には酒瓶とグラス類が並んだ。さしずめ、ペントハウスのバーの中に職場があるかのようだ。ジタンダはバーテ
上弦の舞姫 (1)
ウラシマンのネクライム側二次小説:ヨーロッパであれば初夏と言えるが、ここネオ・トキオは梅雨と呼ばれる雨季であった。昨夜からの雨は上がっていたが、曇天の下、湿気を含んだ空気が残っている。2048年だからと言って、天気ま
2022/02/24 00:48
形の無い月・あとがき
ネクライム側・二次小説、書き終わったぜ。初めて二次創作ってものを書いてみた感想など。
形の無い月 (36) 終章 2047 異動
ミレーヌは、めずらしくヨーロッパ支部に呼ばれた。業務報告は普段の連絡で済んでいるので、何かと思った。司令室に行くと、上司のレオナルドが待っている。上司は変わら
2022/02/24 00:47
形の無い月 (35) ヨーロッパ支部
「ミレーヌ!」誰かが、自分の名を呼んだ。まとまらない思考で、ぼんやりとしていた意識が、急に現実に戻される。脇に抱えた書類ファイルを、落としそうになった。「あ、申し訳
形の無い月 (34) 部屋 3
そして今日、初めてミレーヌは、軽く笑った。おそらく3日ぶりに、笑った。「私、もう悩むのに飽きたの。今さら、普通の生活なんて求めない。あなただって、知ってるん
形の無い月 (33) 部屋 2
「ボクは高校を卒業する頃、オルガに尋ねたのさ。それまでも色々と納得できない事があったから。中学生の時は漠然と、高校生にもなれば、明らかに。教えてもらった雇い主
2022/02/23 00:28
形の無い月 (32) 部屋 1
穴の中に置かれた棺の上、ミレーヌとヴィクトルが葬儀屋が用意したピンクの薔薇の花びらを散らした。さようなら、オルガ。今までありがとう。それを言葉にする事なく、ひ
形の無い月 (31) 7月14日(キャトーズ・ジュイエ) 2
「おい、ブロンドは傷つけるな。大事な愛人だぜ。「若すぎねぇか」「ジジイは若ぇのが好きなんだろうよ」また男達が話している。愛人って、何の事だ? 私が誰の愛人だ
形の無い月 (30) 7月14日(キャトーズ・ジュイエ) 1
壁掛けテレビの中では、アナウンサーと芸能人達がエッフェル塔を背景に、これから始まる花火の事を話している。7月14日の熱狂は、フィナーレを迎えようとしていた。この
2022/02/23 00:27
形の無い月 (29) 願望 2
「ハイ、ミレーヌ。聞いたよ、無事に進級、おめでとう。これで9月から2年生だ」土曜日、いつもの調子でヴィクトルが来た。7月に入り大学も夏休みだが、それぞれの教師
形の無い月 (28) 願望 1
夏を感じさせる風が、気持ち良かった。大学の春学期が終わり、無事に進級も決まった。じきに7月で、ミレーヌは秋には大学3年になり、そして18歳を迎える。すらりと伸びた
形の無い月 (27) 新聞 2
新聞の件の後、ミレーヌの誕生日は来たが、父との会食は断っていた。父への思慕と恐怖が心の中で混沌とし、どんな話をすればいいのか、わからなかったからだ。会食は強要も
形の無い月 (26) 新聞 1
3日後、水曜日。いつものように朝食を食べた。焼き立てのクロワッサンはミレーヌの好物である。朝食はバケットを食べる家庭が多いと聞くが——それは主に単価の面であった
2022/02/23 00:26
形の無い月 (25) 蚤の市 2
こぎれいな店は落ち着かないから入りたくない、と子供が言うので、蚤の市の客を目当てに開いていたカフェで、ローストビーフのサンドウィッチと飲み物をテイクアウトして、
形の無い月 (24) 蚤の市 1
翌日は、ヴィクトルの提案通りに蚤の市に行く事にした。ミレーヌは行った事が無いので興味が湧いたというのもある。だが気分的に友人達とは行く気になれな
形の無い月 (23) 裏路地 2
『ニシンの樽は、いつまでもニシン臭い』、生まれ育ちが悪いと何かの拍子に表に現れるという、ことわざ。ミレーヌには、まるで自分の事を言われたように聞こえた。いくら
2022/02/23 00:25
形の無い月 (22) 裏路地 1
今日で、3回目のデートだった。少なくともピエトロは、そう思っていた。前回からは上映時間に合わせた待ち合わせになったので、昼食を共にする事が無くなった。その代わり
形の無い月 (21) 映画館(シネマ) 2
だからこそ、隙間の時間に昼食にしようと思った。ミレーヌは美容室帰りだから、お昼はまだだ。2人は、ファストフード店に入るとランチセットを注文し、それぞれが支払っ
形の無い月 (20) 映画館(シネマ) 1
「似合うわ、素敵よ。来週、もう1回ブリーチ? 仕方ないのよねー」 教室で、ミレーヌにロザリーが声を掛けてきた。お互い、ブロンドに憧れる少女同士だ。シンパシーを感じ
2022/02/23 00:24
形の無い月 (19) 街角 2
ミレーヌは、ピエトロがバッグから出した映画雑誌を手に取り、まずは表紙をじっくりと眺めた。最近封切られた映画の主演俳優とおぼしき若い男が、左斜め前方に鋭い視線を
形の無い月(18) 街角 1
翌日ミレーヌは、予約を入れた行きつけの美容院へ向かった。オルガは送っていくと言ったが、休みの日曜だから気にしないで、地下鉄で行くからと断った。ミレーヌは地下鉄が
形の無い月(17) 始業 2
「ハイ、ミレーヌ。今日からボクが日本語を教えるよ。ヴィクトル・クーロンだ。よろしく」黒の皮のライダースジャケットを着て、足はブーツで、ウエーブのあるダークブロ
2022/02/23 00:23
形の無い月(16) 始業 1
「で、ロザリーの提案にはどう返したんです?」ミレーヌとオルガは家に着くと、オルガがマリエッタの用意したコーヒーポットを傾けてカップに注ぎ、ダイニングテーブル
2022/02/22 00:50
形の無い月(15) 仕掛け 2
ミレーヌの指は白と黒の鍵盤の上で踊っていた。リストのコンソレーション第3番は、ささくれ立った心を癒してくれる。もう毎月のように父に手紙を書く事は無かった。家庭教
形の無い月 (14) 仕掛け 1
12歳の誕生日の後に会食をセッティングしているという事は、私の反応を知りたいからだろう、ミレーヌは父の思惑を考えた。会いたくない、と言えば通る気はした。しかし、
形の無い月 (13) 女達の城 4
翌日の朝は、沈黙の朝食となった。いつもより遅く、ミレーヌもオルガもダイニングで顔を合わせたのは8時過ぎで、その時間にはメイドのマリエットもダイニングの横のキッチ
2022/02/22 00:49
形の無い月 (9) ダイニング
ミレーヌはパリに来て、その生活は大きく変わった。オルガ・ワトーを養育者として、メイドはロシア語も話せるマリエット、モスクワにいた頃のマルタと違い、「お姉さん」
形の無い月 (10) 女達の城1
いくつもの季節が過ぎて、また秋がきた。ミレーヌは、12歳になった。今年はまだ、父との会食は無い。そろそろだろうと思っていたのに、予定を聞かされる事が無かった。小
2022/02/22 00:46
形の無い月 (11) 女達の城 2
「夜の10時ごろ、モスクワ郊外の国道で、カーブを曲がりきれずに中央分離帯に衝突した事故です。原因はスピード超過と、運転手のアルコール摂取だと思われます。お母様
2022/02/22 00:45
形の無い月 (12) 女達の城 3
「オルガは……人を撃った事はあるの?」ミレーヌは、彼女の顔を見る事ができずに、机の上に戻した銃を見ていた。自分をハグする彼女の腕、自分と繋ぐ彼女の手、それが誰
形の無い月 (8) 対面 2
「私は色々と仕事をしているので忙しい。会える機会は少ないが、ワトーに任せてある。言うことを良く聞いて、毎日を過ごしなさい」男がオルガの方に目をやると、彼女は手
形の無い月 (7) 対面 1
その時、ふいに玄関ホールの壁のインターフォンが音を鳴らした。まだ引っ越したばかりのこの家の玄関ベルが鳴る事に、オルガは不審に思いながら部屋のドアを開けてイン
2022/02/22 00:44
形の無い月 (6) パリ16区 2
すまなそうにオルガが謝った。あまりに率直に「ごめんなさい」と言われたので、ミレーヌは戸惑う。子供に対して大人が謝るのは、たまたまぶつかった時 ——マルタがミレ
形の無い月 (5) パリ16区 1
目が覚めた時、見つめる天井が知らない景色だった。ここはどこなのか。天井を眺めながら、ミレーヌは働かない頭で思い出そうと試みる。しかし答えが出る前に、頭の上から
形の無い月 (3) モスクワ1
玄関の呼び鈴が鳴った。メイドのマルタが掃除機を止めて、玄関に向かう。母が帰ってきた、居間のソファーで両肘を突き、うつ伏せで絵本を眺めてい少女は、本を閉じて起き上
2022/02/22 00:43
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