日々の恐怖 3月23日 ガキの頃の話 (11) 食事中も、「 おっさんの家が、どうのこうの・・・。」とか、「 金持ちのおっさんに気に入られた。」「 今度おっさんから、バイオリン習う約束した。」とか、訳の分からないことを繰り返し、見かねた父親がMに、「 何があったのか全て話せ。」と詰め寄り、観念したMが賽銭泥棒のことも含め全てを話した。「 罰当たりなことして!」と当たり前のごとく父は兄弟をぶん殴った。 が、それ異常に恐ろしかったのはS・Mの母。Sを全裸に縛り上げ風呂場へ連れて行くと頭から水を何度も浴びせたあと、部屋へ連れ戻すとベッドの柱に全裸状態のSを縛り付けタバコの火を体中に押しつけた。 タバ…
日々の恐怖 3月13日 ガキの頃の話 (10) 家に戻ったMがすぐに、父親にSがおかしくなったことを言うと、父親は車で飛び出して行き、数分後にSを引きずる形で連れ帰ってきた。「 嘘やろ……?」俺は言葉を失った。「 俺も最初は嘘やとおもた。俺を怖がらせる為に、SとMが組んでまた作り話しとるんやと思った。しばらくSが休んで、二人でお見舞い行ったやろ?あの時のSのチクったっていう言葉や、Mの様子が気になったからMに、「 お前がチクったんか?」って、こっそりあの後聞いた。そしたら、この話されたんや。お前は、知らんやろうけどな、あいつらの母親ヤバイんや。身内やから渋々付き合いしとるけどな、ほんまは俺ら家…
日々の恐怖 3月4日 ガキの頃の話 (9) MはSに連れられて空き家に入ったが何にもなかった。ええもんどころか、湿気た匂いと汚い家具、外人の少女が書かれた絵が壁に掛けられているくらいの何てことない空き家だった。「 何もないやん!」と呆れるMに対して、「 こっち、来てみ!」と、Sはさらに奥の部屋へとMを引っ張った。 そこでMはギョッとした。部屋の中だと言うのに、床に砂利が敷かれていた。「 何ここ?気持ち悪い・・・。」と言うMに対してSは、「 宝石や!」と言いだした。「 宝石・・・・?」頭をかしげるMの両手を器の形にさせると、Sは床の砂利をつかみMの手の中へ、「 宝石や。」と流し込んだ。 またいつ…
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