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積 緋露雪の短歌集です。
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2025/02/17
チューリップ花咲き老婆じつと見る
死に化粧異樣に美し息を呑む
假初めに此の世に涯があるならば
遺された作品内では坂本龍一
肉喰らひ生きるや吾は沒義道か
ロジックはよく解りし生成AI
ミサイルを全撃墜信ならば
夏赫赫と坂本龍一聽いた後に
紋白蝶吾自轉車で横切ると
ロックともフォークともいひ切れぬ故
がらんどう浅井健一の聲響く
風邪を引きそれ拗らせて床の中
朔風にきりりと立てし吾なれば
輻射熱
散り際の美し過ぎる櫻樹は
初夏といへ朝晩冷えるまだ春殘滓
追ひにしは吾のみぞ逃げ行くは
風呂場にて卒倒せしや硝子割れ
夜なのに木枯らし強し一段と
闇深く分け入る毎に烟に卷く
闇深く分け入る毎に烟に卷く闇の正體吾の心か 追つかけて追つかけても摑まらぬ蜃氣樓のやうな吾が後ろ
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