このブログでは、私の畑での日常や、日々の暮らしの中の感じたことなどを発信していきます。定年退職後の生活で、家庭菜園の楽しさや、地域の魅力など、様々な情報を共有できればと思っています。
数日前に燕の卵が落ちているのを見つけた。孵化したのかと思っていたけれど、今日、巣が壊れていることに気づいた。鳴き声は聞こえず、でも親鳥はまだ巣に戻ってくる。一体何が起きているのか――よくわからない。しばらく様子を見てみることにした。 今朝、ふと見上げた燕の巣が、壊れているのに気がついた。場所は、毎年燕が帰ってくる、我が家の軒先。 数日前、巣の下に卵が落ちていた。あの時は、もう孵化した後の殻が落ちたのだと思い込んでいた。だけど、どうやらそうではなかったのかもしれない。 今日、改めて巣を見たとき、中から雛の鳴き声はまったく聞こえなかった。毎年なら、ピーピーと元気な声が響く頃のはず。 それでも、親鳥…
「無料点検です」——給湯器をダシにした怪しい電話と、今日の悲しい気分
「給湯器の無料点検をします」そんな電話が、ここ最近やたらと多い。会社名も、話す人も毎回違う。でも、電話の内容はいつも同じ。これはどう考えても、まともじゃない。 「給湯器の無料点検をします」 そんな電話が、またかかってきた。 名乗った会社の名前は、初耳。人の名前も、初耳。 「無料点検させてください」「ご主人ですか?」やたらと確認してくる。 前にも同じ電話があった。そのときは中年の男性だった。今回は中年の女性。 一度、「もう電話しないでください」と伝えたはずなのに、その記録はどこにも残っていないらしい。 きっと、手当たり次第に電話をかけているのだろう。リストを見ながら、「とりあえずかけてみるか」く…
今日は、朝から風がやけに強い。 家の中にいてもゴウゴウと音が響くほどで、なんだか落ち着かない。 こういう日は、畑が心配になる。 案の定、見に行ってみたら―― 白オクラが、横になっていた。 まるで昼寝でもしているかのように、スッと倒れている。 ……いや、そんな余裕な話じゃない。 茎はまだ折れていないように見えるけれど、放っておいたら、そのうち「ポキッ」と音がしそうな気配。 支柱はちゃんと立てていた。 でも、肝心の“むすび”が甘かった。 いや、むしろ、結んですらいなかった。 支柱だけ立てて、どこか安心していた自分を反省。 そういえば、前はビニール袋をかぶせて、行燈(あんどん)スタイルにしていたんだ…
ランキング参加中雑談 本日も、安定の猫目覚まし。 時刻は、朝5時前。いや、まだ夜って言っても差し支えないレベル。 東の空がうっすら明るくなったその瞬間―― 「うにゃっ!(起きろ)」 ……頭の上で鳴くな。 寝てる人間の頭上で、わざわざ声を張り上げるその姿勢。プロの起こし屋である。 こっちはまだ夢の中だったのに、強制ログアウトである。 「ぐぬぬ……」と半目で起き上がる私。 ところがどっこい。起きた私を尻目に、当の猫はというと―― 「ふぁ〜、今日もいい仕事したわ」 みたいな顔で、ふたたびベッドに戻り、即・二度寝。 爆速で二度寝。 しかも、こっちの枕を半分使って寝ている。 ……自由すぎやしませんか。 …
「変な国際電話、どうする? 田舎の固定電話を狙う詐欺と警察の対策」
最近、固定電話にかかってくる妙な電話。 国際電話の番号から、無言、電子音声……気味が悪い。 そんなある日、警察の訪問で少し安心できる出来事があった。 最近、固定電話にかかってくる不審な電話が増えてきました。田舎の家なので、普段はあまり電話が鳴らないのですが、ここしばらく、妙な番号からの着信が目立ちます。 相手は無言だったり、電子音声だったり。どうやら、電話に出るよう仕向けてくるようです。 いかにも、詐欺電話。こちらも慣れてきたので対応はしませんが、それでも頻繁にかかってくると、やっぱり気持ちの良いものではありません。 この電話は、いわゆる固定電話です。いまや、使用頻度はめっきり減りました。解約…
初めて挑戦したにんにく栽培。ホワイト六片の芽が伸び、葉が枯れ始めてきました。収穫時期はもうすぐかもしれません。でも天気がちょっと心配……。 うちの畑のにんにく(ホワイト六片)。にんにくの芽がだいぶ出てきました。 下の方の葉っぱも、数枚枯れ始めています。こうなると、そろそろ収穫時期が近いのかな?と思ってしまいます。 芽が出てから二週間ほどが収穫の目処――とどこかで読んだ記憶があります。とすると、六月の初旬ぐらいになるかもしれません。 ただ、ちょっと気がかりなのが「天気」。週間予報では、ちょうどそのあたりに雨が続きそうな感じです。 にんにくは収穫後の乾燥がとても大事。しっかり乾かさないと、腐ってし…
ゴールデンウィークに植えたミニトマト。あれからたった一ヶ月、緑のはずの葉が、あれよあれよと怪しい模様に。これは…もしかして…病気!?畑で始まる、素人ガーデナーと葉っぱのミステリー。 今年も張り切って、ミニトマトを3株、畑にお迎えしました。ゴールデンウィークの光と風に包まれて、希望に満ちた定植の日。「今年こそ豊作!」とスコップ片手に、気分は小さな百姓一揆。 それから一ヶ月。 青々としていたあの葉っぱに、異変が。なんだか茶色い…いや、まだら模様?近づいて見ると、葉が縮れ、変なシミ模様が浮き上がっているではありませんか。 あ、これは、病気では…。 カビ?ウイルス?まさか虫の呪い?ネットで検索しては頭…
五月の終わり、畑の一角がぽっかりと空いた。さて、何を植えようか――暑さに強くて、手間いらずで、そしてちょっと面白い野菜がいい。そんなことを考えながら苗売り場をふらふら歩いていたら、初めての出会いがあった。 畑の片付けをしていたら、少しだけスペースが空いた。ゴールデンウィークに植えた夏野菜たちは、もうそれぞれの場所でしっかり根を張っている。そこに今さら何を植える?とも思ったが、空いたスペースを見ると、何か植えたくなるのが人情というもの。 時期は五月の終わり。調べてみると、今からでも間に合う夏野菜がいくつかあるらしい。モロヘイヤ、つるむらさき、空芯菜など――いずれも暑さに強くて、手がかからないとか…
胡瓜は今、青春まっただなか。——でも虫たちの季節も始まる予感
ゴールデンウィークに植えた胡瓜の苗が、ぐんぐんと育って胸の高さに。今までは害虫ゼロの平和な日々だったけれど、ついに“あいつ”が現れた! ゴールデンウィークに植えた胡瓜の苗が、約一ヶ月で胸の高さに届いた。まっすぐ支柱に添って伸びる姿に、なんとも頼もしさを感じる。 これまでのところ、葉の虫食いもほとんどなく、まるで純情な若者のように、まっすぐ育ってくれていた。 朝の見回りでも、いつも「お、今日も異常なし」とほっと胸をなでおろしていたのだが——ついに、その日はやってきた。 葉の陰に、ちょこんといたのは、オレンジ色のあの子。そう、ウリハムシである。しかも一匹だけ。だが、目が合ったと思った瞬間、もういな…
「土の中から“やあ!”」 — 土佐大生姜、自己主張はじめました —
昨日チラ見せだった土佐大生姜、今日はもうこんなに堂々と主張してきました。 まるで「おはよう、俺が主役だ」と言わんばかり。 この白いツノ……いや、これは芽。 静かなる土の下から、ジワジワと押し寄せる生姜のやる気。 この調子で、
二ヶ月も沈黙していた生姜がついに…!?〜遅れてきた主役の目覚め〜
【第一章】三月二十八日、静かなるスタート 【第二章】沈黙の四週間 【第三章】腐敗疑惑とほったらかし期 【第四章】運命の再会 【第五章】諦めない者にだけ訪れる生姜の奇跡 【第六章】これからの計画と反省と決意 【おまけ】この感動の瞬間をどうぞ! 三月末、気合を入れて始めた生姜の芽出し作業。「一ヶ月もすれば芽が出るだろう」なんて軽い気持ちだった。 が、芽は出ない。待っても出ない。なんなら腐ってる気もする。 そんな失意の二ヶ月を経て――今日、あの土の中から白い何かが顔を出した。 …これは! 生姜の芽!? まさかの展開に、ひとりで「うぉっ」と声が出てしまった。諦めかけていたあの種芋が、ついに応えてくれた…
「鹽(塩)てちょ」とやしね親 鹿児島の山村に残る不思議な風習を訪ねて
柳田國男の『鹽雑談』という随筆の中に、思わず読み返してしまう一節がありました。 鹿児島の山奥で、仮親を頼むと旅の鹽(塩)売りが「一籠の鹽(塩)」を子供に贈る――という、どこか儀式めいた風習の話です。 鹽(塩)の贈り物には、どんな願いが託されていたのでしょうか。 今、私の住む若狭地方もかつては鹽(塩)の名産地でした。 海と人の暮らしを支えた鹽(塩)が、山村で命の誕生に関わる「縁」を結んでいたとは。 その不思議な風習に、私は静かに心を惹かれました。 【山村に旅の鹽(塩)賣りを仮親に選ぶわけ】 柳田國男は、こう書いています。 鹿児島湾の東、高隈山の中腹の至って辺鄙な或る村では、方言で謂ふ所の「やしね…
今日は朝からずっと雨。気温も上がらず、肌寒い一日となりました。そんな中、庭に咲き始めた紫陽花の花に目を奪われました。憂うつな天気の中にも、小さな希望が咲いていました。 今日は、一日中雨模様でした。 気温も上がらず、肌寒いと感じる時間が続きました。 外に出るのもおっくうになり、行動にも支障が出るような天気です。 そんな中、庭をふと見ると、紫陽花の花が咲き始めていました。 まだ花は小さく、蕾も固いものが多いですが、たしかに紫陽花の姿です。 これから少しずつ、色づきながら大きく開いていくのでしょう。 空はどんよりと曇り、今後もしばらく晴れ間は期待できそうにありません。 でも、この湿り気のある空気と雨…
朝顔ネットに咲かせたい夢――花が少なかった去年のリベンジ栽培記
去年は花がぽつん、ぽつん。寂しい思いをした朝顔栽培。けれど、今年は違う。網を張り、空へと導く準備は万端。朝顔よ、壁一面に咲き誇れ 朝顔の葉黄色くなってきた。花は咲かない。😅原因がわからない。今夏はもう無理。か?初めて経験。肥料のやりすぎ。? pic.twitter.com/NMiRLWs099 — おーいおいどん (@mmoidon) 2024年8月22日 朝顔が、だいぶ大きくなってきました。 鉢からぴょんと飛び出したつるが、今にも何かをつかもうと手を伸ばしているようです。 今年は、家の壁に設置してある黒い網に、この朝顔のつるを這わせて育てようと思っています。 まるで「咲いて登れ」と誘導する登…
初夏になると、どこからともなく届く黄金色の便り。今年は店頭で立派な長崎産の枇杷を見つけて、つい手が伸びた。箱を開けて眺めていたら、懐かしい風景が脳裏に浮かんできた――鹿児島の国道沿い、白い袋が風に揺れるあの景色。 長崎県産枇杷 枇杷の季節がやってきた。毎年この時期になると、果物売り場の一角にちょこんと並ぶ黄色い果実。 今年は立派な長崎産の枇杷が目にとまり、思わず購入してしまった。箱を開けると、ピンク色の緩衝材に大切に並べられた黄金色の果実たち。これはもう、「果物」というより「贈答品」と言ったほうが似合う佇まいだ。 でも、私の中の枇杷の記憶は、もっと土っぽくて、もっと自由だ。 思い出すのは鹿児島…
植え直しの経緯 現在の苗の状況 栽培の気づき まだ行燈で保護中 おわりに 最初に植えた日本の白オクラ苗は残念ながら枯れてしまいましたが、後から植え直した苗が順調に育っています。マルチ穴2か所に、それぞれ3本ずつ植えたオクラたちの現在の様子と、感じたことを記しておきます。 植え直しの経緯 ゴールデンウィークに植えた日本の白オクラは、植え付け後に枯れてしまいました。寒暖差や風の影響が大きかったのかもしれません。 その後、新たに別の白オクラの苗を用意して植え直しました。今回はうまく根付いたようで、ほっとしています。 現在の苗の状況 今回は二つのマルチ穴に、それぞれ3本ずつ白オクラを植えました。 その…
夜にひとりぼっちだった猫──気づかないふりをしていた寂しさのこと
いつからだろう、この子がこんなに甘えるようになったのは。その理由に気づいたとき、胸の奥がちくりと痛んだ。静かな夜の中、灯るあたたかい気配を、私は忘れていたのかもしれない。 うちの猫が、最近ずっと体調を崩していた。食欲がなく、動きも鈍くなり、炬燵の奥に潜り込んだまま出てこない日もあった。 心配はしていたけれど、どこかで「気温のせいかな」なんて、簡単に済ませていた自分がいた。 理由があって、この子は夜だけは母屋ではなく、はなれで過ごしていた。昼間は母屋に連れてくる。その繰り返し。 けれど、ふと気づいた。あの子はずっと、夜の間、たったひとりだったのだ。 寒さではなく、心の中の寂しさが、あの子を沈ませ…
あれ?ウリハムシがいない?──去年は大発生、今年は平和なキュウリ畑の謎
■ 去年の反省、今年の改善 ■ ウリハムシがいない?今年の様子 ■ 今年、変えた栽培の工夫たち ■ 気候の影響もある? ■ まとめ:これは効果?それとも一時の静けさ? 去年、畑でキュウリを育てて大変だったことといえば、「ウリハムシ」。新芽をかじられ、何匹も手で捕まえ、追い払っては戻られ、悪戦苦闘の日々。それが今年、苗を植えて一ヶ月が経とうとしているのに、あの姿がほとんど見えない……。「なぜ?」という疑問から、畑の変化と対策を振り返ってみました。 ■ 去年の反省、今年の改善 去年は、狭い畑にキュウリを5〜6本も植えていました。ツルが絡み合って手入れもしづらく、虫もつきやすい環境に。 ウリハムシも…
苗を選んだ雨の日 ミニトマトも大変なのに、大玉なんて無理! 実がつき始めたトマトたち 小さな失敗から始まった、今年のトマト ゴールデンウィークに植えたトマトの苗。順調に育ち始めた実を見て気づいたことがある。ミニトマトのはずが、一本はどうやら大玉トマトだったのだ。傘を差しながら選んだ苗。まさかの見落としから始まった、今年のトマト栽培。果たして、無事に収穫までたどりつけるだろうか。 大玉トマト 苗を選んだ雨の日 ゴールデンウィーク、夏野菜の苗を植えた。その中のひとつがトマト。今年はミニトマトを3本植えるつもりだった。 だが、数日経って実がつきはじめたとき、何かがおかしい。どう見てもひとつだけ、他の…
にんにくの芽が出た!収穫のタイミングに悩む素人農園主?の記録
【にんにくの芽、ついに現る】 【収穫のタイミングは難しい】 【にんにくの芽も美味しいらしい】 【収穫後の乾燥・保存はこれから勉強】 【50株以上のにんにく、どうする?】 去年の秋に植えたホワイト六片にんにく。ついに芽が出始め、収穫期が近づいてきました。病気の兆候は今のところなく、順調な成長にホッとしています。でも、収穫のタイミングや保存方法など、まだまだ分からないことだらけ。畑初心者の記録として、ここにまとめておきます。 【にんにくの芽、ついに現る】 畑に植えてから約半年。待ちに待ったにんにくの芽が、ようやく顔を出し始めました。 芽といっても、葉の間からスッと伸びてきて、くるんと巻いたような形…
「レモンの木は静かに生きていた 〜春、鉢植えのリスボンレモンが語りかけてきた朝〜」
三月、レモンの苗と出会う 変化のない日々に、少しの不安 今朝、ついに気づいたこと 果実はまだ先、でも楽しみは今ここにある 植物は静かに、しかし確かに語りかけてくる 三月に鉢に植えたリスボンレモン。あれからずっと変化がなく、心配していたけれど――ある朝、ふと見つけた小さな変化が、思いがけず心を揺さぶった。植物は、静かに、けれど確かに生きている。 三月、レモンの苗と出会う 今年の三月、ホームセンターの園芸コーナーで、ひときわ瑞々しい緑の葉をつけた小さなレモンの苗に出会った。 種類は「リスボン」。育てやすくて、酸味が強めの実がなるらしい。 なにか直感のようなものが働いて、その場で一鉢を手に取っていた…
先日、初めて空芯菜の種を蒔いた。茎が空洞でシャキシャキした食感が魅力の夏野菜で、アジア料理ではよく使われるらしい。 とはいえ、育てるのも食べるのも、今回が初めてだ。 種をまいてから3日目、いくつかの芽が顔を出しはじめた。「おお、出た出た」とひと安心していたのだが、今朝になって様子を見ると、ほとんどの箇所から芽が出揃い、あっという間に小さな群れのようになっていた。 どうやら発芽率はかなり良さそうだ。 けれど、よく見ると、どこか見慣れない姿をしている。他の野菜と比べて、双葉の形が少し違う。 ひょろっとしていて、頼りないような、それでいて水辺に似合いそうな雰囲気をまとっている。 なんとなく違和感があ…
「可愛い」と「可哀そう」は、もとは同じ言葉だった?——柳田國男と方言の話
柳田國男の引用:「可愛い」と「可哀そう」 「ムジョゲナ」と「ムゾガル」:私の故郷でも 「可愛い」と「可哀そう」が同じルーツだった? 本を通して、昔の言葉の意味に出会う楽しみ おわりに:方言は生きている 子どもの頃から親しんできた鹿児島の言葉。「可愛い」と「可哀そう」が、似たような響きで使われていたことをふと思い出しました。それは単なる方言の特徴だと思っていたのですが、柳田國男の文章を読んで、もっと深い意味があるのだと驚かされました。今回は、その一節を引用しつつ、方言の奥深さと、昔の言葉に込められた感情について、少し考えてみたいと思います。 柳田國男の引用:「可愛い」と「可哀そう」 愛子をムゴと…
空芯菜、午前と午後で別人になる──発芽のスピードに驚愕した話
▍朝、空芯菜が「ちらっ」と顔を出す ▍午後、畑がまるで別世界に ▍「2ヶ月で収穫」は本当だった(というかもっと早いかも) ▍芽吹きはドラマだ 朝は「こんにちは」だったのに、昼には「お久しぶりです」レベルの変貌。空芯菜の芽吹き、あまりにも早すぎる成長にただただ驚くばかり。植物って、こんなに瞬間的に変化するの?? ▍朝、空芯菜が「ちらっ」と顔を出す 今朝、畑をふらっと見回っていると、昨日まではただの黒い土だった場所に、ちょこんと何かが顔を出している。 「あ、出た。空芯菜の芽だ」 ほんの少し白っぽくて、土を押しのけながら出てきている。まるで、「えいっ」と必死に手を伸ばしているみたい。可愛いやつだなあ…
小さな芽が土を押し上げる 種の工夫が功を奏した? まだ数本、でも確かな一歩 水をやり、声をかける 三日前に蒔いた空芯菜の芽が、思いのほか早く顔を出してくれました。種袋には「発芽まで約7日」と書かれていたのに、たったの3日。小さな芽が土を押し上げる姿に、思わず声をかけたくなります。 小さな芽が土を押し上げる 今朝、畑をのぞいてみると、黒い土の中にわずかな変化を発見。よく見ると、白っぽい芽が土を持ち上げて顔を出そうとしていました。三日前に蒔いたばかりの空芯菜(エンツアイ)の芽です。 空芯菜の種は硬く、正直、発芽にはもう少し時間がかかるかと思っていました。それが、こんなにも早く動き出してくれるとは─…
南九州が梅雨入りしたという報道を耳にした日、庭の紫陽花がふくらみ始めた。葉の間からそっと顔を出す蕾。その姿に、鹿児島で過ごした子どもの頃の梅雨、「ながし」や「さだっ」という言葉の記憶がよみがえる――。季節のはざまで、静かにめぐる命の時間について綴ってみたい。 紫陽花の蕾が教えてくれること 庭の紫陽花が、ようやく小さな蕾を見せ始めた。まだ黄緑色で、粒のような花芽が固く閉じている。まわりには綿毛のような柔らかな毛がふわりとついていて、まるで梅雨入り前の空気を感じ取っているかのようだ。春から夏へと移るほんの短い時間。その境目に咲くこの小さな命の営みが、毎年のように季節の移ろいを教えてくれる。 「なが…
■ ご近所さんのさくらんぼ ■ 我が家には果実がない ■ 子どもの頃の果実と遊び ■ 果樹のある暮らしの風景 ご近所さんからいただいた、小さなさくらんぼ。その実を見ていたら、ふと子どもの頃の風景が頭に浮かびました。庭に果樹があるということ、そしてその実を食べる楽しみ――そんな記憶を辿ってみたくなりました。 ■ ご近所さんのさくらんぼ ご近所さんから、さくらんぼをいただきました。小さな枝に、鈴なりになっている赤い実。見た目も可愛らしく、どこか懐かしい気持ちになります。 このさくらんぼは、ご近所さんの庭の木に実ったもの。人の背丈の二倍ほどもある立派な木で、今年は久しぶりにたくさんの実をつけたのだそ…
【見回りの朝】 【一匹の訪問者】 【去年の「彼」かもしれない】 【はじめての姿、懐かしい気配】 【花茎はまだ、でも命は動き出している】 暦のうえでは初夏。けれど、畑にはまだ春の名残が漂っている。今朝、にんにくの葉のあいだから、そっと顔をのぞかせていたのは、一匹の小さな雨蛙だった――。 【見回りの朝】 今朝もいつものように、にんにく畑の様子を見に行く。私が育てているのは「ホワイト六片」。 まだ、にんにくの芽――正確には葉の中心から出てくる花茎(とう)は、顔を出していない。けれど、葉は元気に育っていて、心配していたサビ病の気配もない。なんとかこのまま、収穫まで無事にたどりついてほしいと願う。 【一…
「徒然ねなったね」──鹿児島のことば、東北のことば、そして梨木香歩さんの驚き
■ 梨木香歩さんの「驚き」 ■ 柳田國男も記録していた「徒然ね」 ■ 鹿児島の「徒然ね」は、家族のことば ■ 「徒然草」の徒然と、土地に残る徒然 ■ ことばの底に流れるもの 【あとがきにかえて】 梨木香歩さんのエッセイ『炉辺の風おと』を読んでいて、ある一節に深く共感し、そして驚きました。 「徒然ね(とぜんね)」という言葉が、私の記憶の中にある鹿児島の家族のことばと、東北の民話の中で重なった瞬間──それは、まるで時代と地域を超えて響き合う、ことばの魂のようでした。 今回は、梨木さんの文章や柳田國男の記録をもとに、「徒然ね」という言葉を巡る気づきと、私自身の思い出を綴ってみたいと思います。 ■ 梨…
スナップエンドウの収穫を終えて、畑にぽっかりと空いたスペース。さて、次は何を植えようか。迷っていたけれど、ようやく決めた。今年の夏はクウシンサイ(エンツァイ)に挑戦することにした。 スナップエンドウの片づけも終わり、すっかりきれいになった畝を前に、次に植える野菜のことを考えていた。 もう5月も半ば、気温も安定してきたし、夏野菜を迎え入れるにはちょうどいい時期。 そこで、少し前から気になっていた「エンツァイ」、つまりクウシンサイの種を取り出してみることにした。 袋を開けると、中から出てきたのは、小さくて固そうな黒茶色の種たち。 ツヤがあってなかなかしっかりした見た目だ。触ってみると、やはりかなり…
27℃。まだ5月だというのに、真夏を思わせる日差しに辟易しながら畑に立った。夏野菜の成長に期待しながらも、気温とともに変化していく自分自身の動きにも気づかされる。暑さにへこたれそうになるけれど、それでも続けたい畑仕事。今日はそんな、季節の入り口で感じたことを綴ってみる。 今日の最高気温は27℃。5月とは思えない暑さだった。 午前中のうちに畑仕事を済ませようと張り切って出たものの、強い日差しと気温に押されて、長時間の作業はあっさりと断念した。 「こんな程度の暑さで音を上げるとは、根性が足りん」と言われるかもしれない。実際、真夏の炎天下でも平気で働いている方々はたくさんいらっしゃるし、敬意も感じて…
5月の陽気を通り越して、まるで夏のような日差しの中、胡瓜のネット張り作業を行いました。 手遅れ感もありつつ、それでも植物の成長に間に合わせたくて汗だくで作業。 荒れ回る苗にちょっと申し訳なくなった一日でした。 今日は朝から日差しが強く、正午を過ぎる頃にはまるで真夏のような暑さ。 気温は26度。じっとしているだけでも汗ばむほどでしたが、以前から気になっていた胡瓜のネット張りにようやく着手しました。 胡瓜の苗を植えてから、もう二週間ほど経ちます。案の定というか、やっぱりというか、苗たちは左右に荒れ放題に伸びていました。 誘引作業を先延ばしにしていたツケが、見事に形になって現れていて、ちょっと反省……
5月の陽気を通り越して、まるで夏のような日差しの中、胡瓜のネット張り作業を行いました。 手遅れ感もありつつ、それでも植物の成長に間に合わせたくて汗だくで作業。 荒れ回る苗にちょっと申し訳なくなった一日でした。 今日は朝から日差しが強く、正午を過ぎる頃にはまるで真夏のような暑さ。 気温は26度。じっとしているだけでも汗ばむほどでしたが、以前から気になっていた胡瓜のネット張りにようやく着手しました。 胡瓜の苗を植えてから、もう二週間ほど経ちます。案の定というか、やっぱりというか、苗たちは左右に荒れ放題に伸びていました。 誘引作業を先延ばしにしていたツケが、見事に形になって現れていて、ちょっと反省……
冬を越えてくれたスナップエンドウ 畝の整備とマルチの貼り替え 次に育てるのは「空芯菜」 肥料は「残肥+追肥」で まとめ 冬を越して育てていたスナップエンドウの収穫が終わりました。たくさんの実をつけてくれた自然の恵みに感謝しながら、畝の手入れも完了。マルチを貼り替え、次に植えるのは夏の葉野菜「空芯菜」です! 冬を越えてくれたスナップエンドウ 本日、冬越しさせていたスナップエンドウをすべて抜きました。 花も咲かなくなり、収穫もひと段落。終わりが見えてきたので、ここで一区切りです。 つるなし品種を育てていたので、収穫量は控えめですが、家庭菜園には十分な実りでした。 管理らしいこともほとんどせず、自然…
【防虫ネットの取り外し】 【発見された葉の異変】 【応急処置と今後の対策】 【昨日の唐辛子にも害虫被害】 【これから忙しくなりそう】 防寒・防虫のためにかけていた防虫ネット。夏野菜の成長とともに取り外すタイミングがやってきました。しかし、ネットの中で静かに広がっていた害虫の影…。今日はそんな我が家のきゅうり・ピーマン・ししとうの近況と、害虫対策について綴ります。 【防虫ネットの取り外し】 春先から、防虫・防寒を目的として夏野菜に防虫ネットをかけていた。 しかし、ここ最近の気温上昇とともに野菜がぐんぐん成長し、ついにネットの天井にあたるほどになってしまった。 今日は天気も良く、風も穏やかだったの…
【夏野菜の試練】唐辛子の苗にアブラムシ発生!重曹水スプレーで初の害虫退治
苗の異変に気づいた朝 害虫が集まった原因を考える 初動対応:重曹水スプレーを作成 効果は?アブラムシの動きに変化 今後の備えと気持ちの変化 おわりに ゴールデンウィークに植えたばかりの唐辛子の苗。その頂点部分に黒い影が……よく見ると動いている!今年初めての害虫「アブラムシ」発見の朝。唐辛子苗を守るべく、家庭菜園初心者の私がとった対応とは? 苗の異変に気づいた朝 朝、何気なく唐辛子の苗を見に行くと、頂点部分が黒ずんでいるのが目に入った。 「ん?おかしいな」 近づいてよく見てみると、何かが動いている。小さくて黒っぽい虫たちが、芽のまわりに密集している。 これって、アブラムシ!? 害虫が集まった原因…
【春を告げる二鉢の梅】 【今朝、気づいた実の存在】 【観賞用でも、命は生きている】 【気づかなかった営み】 【季節のめぐりと小さな奇跡】 春になると花を咲かせる梅の鉢が、我が家には二つある。紅梅と白梅。だが、今朝見つけた実をつけた鉢がどちらかは分からない。観賞用として置いていた梅の老木が、静かに命をつないでいたことに気づいた、そんな五月の朝の記録。 【春を告げる二鉢の梅】 庭先には、春になると花を咲かせてくれる梅の鉢が二つある。一つは紅梅、もう一つは白梅。それぞれに趣があり、毎年この花が咲くと「春が来たな」と思う。その花の香りや姿は、私にとって春を感じる大切な指針だった。けれども、それはあくま…
去年の秋、なんとなく取っておいた百日草の種。捨てるには忍びなくて、ビニールハウスの片隅に蒔いてみました。 期待半分、諦め半分。けれど今日、小さな芽を見つけて、心がふっと明るくなりました。 数日前、ビニールハウスの中でふと目に留まった、小さな小さな芽。 「これは……?」と半信半疑ながらも、周りに似たような草も見当たらず、何かが始まりそうな予感だけが残りました。 とはいえ、雑草かもしれないしと、そのままそっと見守ることに。 それから数日が経ち、今朝、同じ場所を覗いてみると——前に見た芽に加えて、すぐそばにもう一本、同じような双葉が顔を出しているではありませんか。 間違いない。これは、あのとき蒔いた…
■ 畑に出なかった一日で ■ 種の出どころは… ■ 育てた…というほどでもないけれど ■ 母の日に思うこと 畑に一日出なかっただけで、スナップエンドウが一気に実っていました。これはもう、最後の収穫になるかもしれません。種は、亡き義母が残してくれたもの。母の日の朝、この緑の恵みを手にして、少し胸が熱くなりました。 ■ 畑に出なかった一日で 少し畑を離れていたあいだに、スナップエンドウが見事に育っていました。 朝、畑に出てみると、黄色いトレーいっぱいに、あふれんばかりのスナップエンドウが実っていたのです。緑色の艶やかな鞘が、日の光に照らされて輝いていました。 ■ 種の出どころは… 実はこのスナップ…
今日は親戚の法要に参加してきました。家での読経、お墓参り、そして御斎まで。いま家に帰り着いて、ようやくほっと一息ついています。この歳になると、こうした集まりが増えてきます。そんな中で感じたことを、少しだけ綴っておこうと思います。 今日は親戚の法要があり、朝から参加してきました。家での読経から始まり、お墓参り、そして御斎まで。一連の流れを終え、ようやく自宅に戻ってきたところです。 年齢を重ねるにつれ、こうした法事への出席が自然と増えてきました。親戚が集まり、故人を偲びながら過ごす時間は、供養であり、また、親戚どうしの和を広げる大切な場でもあると思います。 けれど、私はもともとこの地の生まれではあ…
端午の節供に食べた「ケセン団子」。そのことを記事にしたら、思いがけず素敵な本との出会いがありました。鹿児島生まれの作家・梨木香歩さんの『炉辺の風おと』です。 先日、端午の節供に食べた「ケセン団子」のことを記事にしました。すると、フォロワーさんからメッセージが届きました。 「梨木香歩さんの『炉辺の風おと』にも、その団子のことが書かれてますよ」 まったく予想していなかった反応に驚きつつも、嬉しくなりました。 正直に言うと、これまで梨木香歩さんの作品を読んだことがありませんでした。失礼ながら、お名前も存じ上げなかったのです。 ですが、調べてみると、梨木香歩さんは鹿児島県生まれの児童文学作家・絵本作家…
種から育てていた、コスモス。だいぶ大きくなったので、育苗ポットからプランターへ植え変えることにした。 まだ弱々しい苗であるが、葉の形も細長く、コスモスらしい姿になってきている。 この種は、試供品のような形でいただいたものであるが、発芽率は80%程度。思っていた以上に苗が大きくなってくれた。 コスモスは、肥料がなくても育ち、どこでも可愛い花を咲かせてくれると聞く。だからこそ、今後の成長がとても楽しみだ。 逆に、肥料を入れ過ぎると成長しすぎてしまって大変なことになるらしい。それもまた、野生的な強さを持つ花ならではかもしれない。 本当は庭に植えたかったが、スペースがなく、今回はプランター栽培に。 ぎ…
苗を買って育て始めた今年のオクラ 少しずつ感じていた異変 驚くほど簡単に抜けた苗──根がほとんどない 原因を考える──水やり?寒暖差?病気? 昨年との違いに学ぶ 苗を処分し、再出発を決意 再び園芸店へ──苗を求めて おわりに──自然と向き合う難しさと楽しさ 昨年は種から育てて収穫まで楽しめたオクラ。今年は苗を購入して育てていたが、ある日、異変に気づいた。少しずつ元気がなくなり、ついには成長が止まってしまった。様子を見ていたものの、抜いてみると、驚くほど簡単に持ち上がり、根がほとんどなくなっていた──そんな出来事の記録と、改めてオクラ栽培に向き合う気持ちを綴ってみたい。 苗を買って育て始めた今年…
初めての生姜栽培、芽が出ない…これって普通?失敗?迷いの日々
四月の初め、初めての生姜づくりに挑戦しました。まずは「芽出し作業」から。これが肝心だと、いろんな記事や本に書いてあったので、慎重に始めたつもりです。 ホームセンターで少し高価な**種生姜(たねしょうが)**を購入。発泡スチロールの箱に入れ、水はけがよくなるように底に穴もあけました。乾燥しすぎないように注意しながら、水も時々与えて。生姜は日陰を好むというので、直射日光は避け、静かな場所でじっと待っていたのですが―― 芽が、出ません。 あれから、もう一ヶ月以上が経ちました。「生姜は芽が出るまで時間がかかる」とは聞いていましたが、それにしても長すぎないか……と不安が募る毎日です。 失敗したのか?もし…
今朝も畑からたくさんのスナップえんどうを収穫しました。 今がちょうど最盛期のようで、毎朝、収穫かごがいっぱいになります。青々とした莢(さや)が手にずっしりと重く、そのままでも、軽く塩ゆでにしても、とっても甘くて美味しいです。 やっぱり、自分で育てた野菜は格別ですね。毎日お世話をしてきた分、その味わいもひとしおです。 そろそろ収穫のピークも見えてきたので、少しずつ冷凍保存もしながら、旬の味を長く楽しもうと思います。 ランキング参加中家庭菜園 ランキング参加中家庭菜園 ooioidon.hatenablog.com
先日、去年採った百日草の種を蒔いてみました。正直、種もちゃんと残っていたのかどうかもわからず、冷蔵庫の片隅に置きっぱなしだったもの。 芽なんて出ないだろうと、半分諦めながらのチャレンジです。 でも今朝、じっと土を見つめていたら……ん?これはもしや……芽?小さすぎてまだ確信は持てないけれど、そんな気がする。本当に芽だったら、嬉しいな。 半信半疑だけど、ちょっとだけ期待して見守ってみようと思います。 ランキング参加中畑・野菜のこと(果物、花などもOK)
プランターで育てた葉レタス、初めての味見 畑にも植えてはいるけれど… 玉レタスはまだ、これから まあまあの出来、でも満足 今朝、ついに初収穫。プランターにまいた葉レタスの種が、ようやく「食べてみようかな」と思えるくらいに育ってきました。 プランターで育てた葉レタス、初めての味見 朝の空気の中、葉を一枚摘んでそのまま口に。――不味くない。いや、むしろ新鮮な感じでちゃんとレタスの味がする。 葉はまだ小さめだけれど、しゃきっとしていてやさしい苦味も少し。自分で育てたからか、なんだか格別です。 畑にも植えてはいるけれど… 実はこの葉レタス、苗が少し余ったので、畑にも植えてあります。そちらは夏野菜(シシ…
「節句は節供が正しい」――暮らしに根ざす祈りのかたちを思い出す、端午の日に
◆ 菖蒲や粽のことは知らなかった ◆ 「節句は節供が正しい」と柳田國男は言った ◆ 「供える」ことの意味 ◆ 供えてから食べる――記憶の中の節供 ◆ 素人なりに思うこと ◆ いま、もう一度大切にしたい ◆ 参考にした本 季節の行事にふれるたび、子どもの頃の風景がふとよみがえることがあります。今日は端午の節供。 けれど私にとってこの日は、菖蒲や粽よりも、祖母が作ってくれた「ケセン団子」や「アクマキ」の味とともに記憶されています。 民俗学者・柳田國男は、「節句は節供が正しい」と書きました。素人なりにこの言葉にふれてみると、そこには暮らしの中の祈りや感謝のかたちが、静かに息づいているように感じられま…
とう立ちしたホウレンソウ 食べれました。 美味しかったですよ。 焼きそばの中に入れたので、ホウレンソウ自体の味は、、、? たまに茎の硬いところは、まあまあ 我慢 ooioidon.hatenablog.com ランキング参加中家庭菜園 ランキング参加中家庭菜園
【1】端午の節供と団子の記憶 【2】けせん団子の魅力──甘く香る、にっけいの風味 【3】けせんの木と私たちの暮らし 【4】失われつつある風景と味 【5】今なお愛されるけせん団子──お土産としての再会 【6】おわりに──季節と共に思い出す味 私の子ども時代、端午の節供に欠かせなかったのは、あくまき・かからん葉団子、そして「けせん団子」でした。なかでも特に心に残っているのが、けせん団子。にっけい(けせん)の葉で包まれた甘い団子の風味と、庭先にあったけせんの木の思い出が、今も春の風に乗ってよみがえります。今回は、そんな懐かしい団子とけせんの木について綴ってみたいと思います。 【1】端午の節供と団子の…
明日、5月5日は立夏。 暦の上ではもう夏の始まりなんだなぁと、なんとなく空を見上げたくなる。 庭や畑の緑が日ごとに濃くなって、風にも少しだけ夏の匂いが混じってきたような気がする。 田んぼには水が入り、田植えが始まっている。 まだカエルの声は聞こえないけれど、そろそろ鳴き始めそうな、そんな予感がする。 我が家の小さな家庭菜園でも、夏野菜の苗たちが根づいてきて、少しずつしっかりしてきた。 まだまだ頼りないけれど、毎朝見るたびに、昨日よりも少し成長しているのが嬉しい。 春のやわらかな空気のなかに、夏の気配が混ざり始めるこの時季。 季節のうつろいを、土の匂いや風の音と一緒に、ゆっくりと味わっていきたい…
とう立ちしたほうれん草、花が咲きそう…これって食べられるの?試す前の観察記録
余っていたほうれん草の種を春先にプランターにまいて育てていたのですが、気づけば真ん中から茎がぐんと伸び、花が咲きそうに…。 水や肥料は少しずつあげていたものの、ちゃんとした管理はせず、気づけばとう立ち状態。 とはいえ、葉も茎もまだ柔らかそうに見えるし、食べられそうな気もします。 今回は、「これって本当に食べられるの?」というところから、収穫前の観察記録と今後のチャレンジについて記録しておきます。 1. プランターにまいたほうれん草、その後… 2. とう立ちとは?春のほうれん草に起きる現象 3. 花が咲きそうなほうれん草は、見た目どうなってる? 4. 食べられるのか?今の状態を観察してみた 5.…
かつて田舎で行われていた端午の節供には、現代の行事とはまったく異なる、野性味と共同体の温かさがありました。 ここで紹介するのは、私自身が経験したものではなく、本で読んだ内容をもとにしたものです。 そのため、内容の解釈に誤りがある可能性もありますが、私なりに理解した範囲で記録しておきたいと思います。 ただ、その一端に触れるような記憶や、行事の名残のような体験もあり、それらが今でも心に残っています。 「おろごめ(おろ、またはおろんまえ)」と呼ばれる風習は、今でも一部地域で形を変えて残っているのではないかとも思いますが、私にはそれを知る術はありません。 以下に紹介するのは、あくまで伝え聞き、本で読ん…
5月3日は「憲法記念日」。 連休の中の一日として過ぎていくことも多いですが、ふと机の上の一冊を手に取り、静かにページをめくってみました。 憲法について、私たちはどれだけ知っているでしょうか。 日々の暮らしの中ではあまり意識することはないかもしれません。 でも、言葉を自由に発することができるのも、安心して日常を送ることができるのも、すべては社会の基本となる仕組みの上に成り立っています。 護憲とか改憲とか、そうした議論はさまざまありますが、それ以前に「今の憲法が何を定めているのか」「なぜこうした決まりがあるのか」という基本を知ることが、私たち一人ひとりに求められているのではないかと感じます。 日本…
にんにくに迫るサビ病の影──初夏の収穫に向けた、小雨の日の予防作業
【栽培の手応えと収穫への期待】 【サビ病への不安──「見たことがない」からこそ怖い】 【有機石灰でサビ病予防──小雨の中の工夫】 【まき方と注意点──やさしく、ていねいに】 【今後の観察ポイント──葉の色と質感に注目】 【収穫のときを夢見て】 【おわりに──小さな作業の積み重ねが、実を結ぶ】 家庭菜園の楽しみの一つ、それは「待つこと」。種を蒔き、芽吹きを見守り、葉が風に揺れるのを見て季節のうつろいを感じる。今、わが家の畑ではホワイト六片にんにくがすくすくと育っている。しかし、収穫まであと少しという今、頭をよぎるのは「サビ病」という病気の存在。今回は、小雨の降る日を選んで行った有機石灰の散布につ…
春の陽射しを浴びて、ひまわりもコスモスも朝顔も次々と芽を出し始めました。 小学生のころ、夏休み前に鉢に蒔いた朝顔の観察記録を思い出しながら、年齢を重ねても変わらない自然の偉大さと喜びを感じています。 いつものように早起きして庭に出ると、小さな緑の芽がそっと顔を覗かせていました。丁寧に蒔いたひまわりの種は、ぷっくりとした双葉を広げ、コスモスは細く繊細な茎を真っすぐに伸ばしています。 朝顔もようやく双葉が開き、小学校時代の観察日記をつけていた頃の胸の高鳴りが蘇ります。 あの頃は、鉢に深く土を入れて、自分だけの小さな実験場をつくることが大冒険でした。 毎日ノートに描いた葉の形、色つや、成長のスピード…
ゴールデンウィークに植えた夏野菜たち。ミニトマト、胡瓜、シシトウ、唐辛子は元気に育ち始めたのに、なぜか白オクラだけがしおれてきた…。 同じように手をかけているはずなのに、どうして? 初心者菜園家の試行錯誤が続きます。 今年の家庭菜園は、ゴールデンウィークに合わせてミニトマト、胡瓜、シシトウ、唐辛子、そして白オクラの苗を植えました。 土づくりも万全、苦土石灰をすき込み、マルチも張って、苗には風除けの行灯もしっかり設置。水やりも他の野菜と同じタイミングで行っています。 ところが、一週間が経った今、白オクラの苗だけが明らかに元気がありません。 葉が黄色くなって、枯れ始めているようにも見えます(写真を…
家庭菜園で育てていたネギが、ついに花を咲かせました。ふだんは薬味や料理の脇役として扱っているネギですが、その生命の営みには驚かされるばかりです。今回は、ネギ坊主から花が咲き、種ができ始めた様子を観察しながら、少しだけ「命」について考えてみました。 畑を見回っていたある日、ふと目に留まったのがネギ坊主でした。 丸い玉のような先端から、ぽつぽつと白い花が咲き始めていたのです。 普段は食用として抜かれてしまうことの多いネギですが、こうして花を咲かせる姿をじっくり見る機会はなかなかありません。 ネギ坊主とは、ネギが花を咲かせるために作る花序(かじょ)で、正式には「散形花序(さんけいかじょ)」と呼ばれて…
「端午の節句って“女の祭り”だった? 折口信夫の話が面白すぎた」
「端午の節供」と聞くと、まず思い浮かぶのはこいのぼり。 👩🌾女の家と“女天下”の日? 👘男が神に? 女が巫女に? 💧身を清めて神を迎える 🧍♂️形代と人形 📅5月5日でなくてもよかった? 🎏現代の端午とのつながり ✍おわりに 5月5日といえば「こどもの日」、男の子の健やかな成長を祝う行事として知られています。 けれど最近、民俗学者・折口信夫の本をパラパラと読んでいたら、「実は女の祭りだった」という、ちょっと驚きの話に出会いました。 民俗学の専門家でもなんでもない私ですが、「へぇ~」と思ったことを、素人なりに書いてみたいと思います。 あくまで読書メモのようなものなので、内容の正確さはご容赦く…
今日は水俣病啓発の日。数十年前に読んだ石牟礼道子さんの『苦海浄土』の記憶が、ふと心に浮かびました。詳しいことは何も知らない私ですが、もう一度あの本を手に取って、静かに思い返してみたいと思います。 『苦海浄土』を初めて読んだのは、もう数十年も前のことになります。当時も今も、水俣病について深く知っているわけではありません。被害にあわれた方々の思いや、現地の状況について語る資格は、私にはありません。 それでも、今日が水俣病啓発の日であると知ったとき、自然とこの本のことを思い出しました。当時感じた、言葉にできないような静かな衝撃や、胸の奥に残ったもの――それらは今も消えていない気がします。 あのときの…
庭に咲く鈴蘭と、あの教室の記憶 〜5月1日、幸福の花の日に〜
5月1日は「鈴蘭の日」。フランスではこの日に大切な人へ鈴蘭を贈る習慣があり、「幸福を運ぶ花」として親しまれています。私の庭にも、今年もまた白く可憐な鈴蘭が咲きました。この小さな花を見るたびに、子ども時代の記憶が静かに蘇ってくるのです。 鈴蘭の花、5月の風に揺れて 5月1日は「鈴蘭の日」 鈴蘭の名前と日本での姿 教室に飾られた鈴蘭の記憶 鈴蘭が運ぶ、静かな幸福 鈴蘭の花、5月の風に揺れて 私の庭の一角に、今年も鈴蘭が静かに花を咲かせてくれました。 この花が咲き始めると、ああ、今年もまたこの季節が巡ってきたのだと感じます。 白く小さなその姿は、まるで小さな鈴のようで、葉の陰にひっそりと咲いているの…
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