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大地に抱かれて 生かされているちっぽけな命は ただありがたく 生きていればいいんです こちらとあちらどちからがいいんです? こっちよりあっちの方がいいな いややっぱりこっちにしようか そんなことはない あっちの方がよりいい 日々小さなことに右往左往 悩むふり 考えるふり そ...
なにかきらきらしてるものが 砂浜に落ちていて 近づいてみると それはあなたたちでした 星が落ちてきたように それぞれの色で光っています わたしはその中に 仲間入りをさせてもらっている 光です 砂浜の温かさを感じる足 あなたの笑い声を聞く耳 柔らかい風をなでる手 あなたたちと...
遠い向こう側に海が見える よく晴れた午後 わたしは家へ帰る道を知っている 迷わず帰ることができる不思議 もし異国の地からここへ突然来たら 何もかもが見知らぬ風景で どちらへいけばいいかわからないだろう 記憶はすごい 昨日までのわたしが ちゃんと覚えている よく見慣れた家が目...
私が私であるだけでとてつもなく悲しい 私が私であるだけでとてつもなく嬉しい 人間とはひとりびとりが 大海原に投げ出された孤独な戦士 私はすべての憂鬱を吸い込みました 憂鬱はまた吐き出すこともできるのだから 空がまるで水彩画のような きれいな水色、紫、橙色をしていたので なぜ...
何かの因果でこの身体を与えられ、ここへ生れ落ちる いったいどういった理由で? 我々は問いかける 我々は記憶をすべて忘れて生まれてくる 精神を司るなにか大きな意志、自然、 あるいは宗教はそれを創造主、神様と言ったりする ひとは生まれて生きてそして死ぬ 誰もが同じであるはずなの...
ふと斜め上を見上げれば 魚のような雲が泳いでいて 私を見て笑っている ぼくはこのように泳いでいる 気持ちいいのさ おまえは何をうじうじしてるんや ってついに私の偏屈な精神は 雲にしゃべりかけられたようです ここから魚の雲をこの角度で眺められる視点は 今ここに一つしかないのだ...
大きなレールに乗り損った どういうわけか乗れなかった 私の愛すべき車は 人は私の車を見て錆びついたというかもしれない しかし私だけはそんな言葉で形容しない これに好きな色を塗り 好きに装飾する 自分だけの愛し方で愛せるように タイヤが丸くないんです これは前進することを車の...
雨一粒が手の甲に落ちる 私の細胞内へ染みていく 私は世界から期待された私になろうとする 普通や常識といった呪縛が私の首を絞める 妻である私 長女である私 娘である私 それらからの期待から逃れたい時がある それらの役割を全て取った時残る私はなんだろう ただの人間であり女です ...
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