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2023/11/25

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  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第8章電気回路 (3)抵抗回路その2

    第8章電気回路(3)抵抗回路その2前々回の”交流の詳細”の最後で電圧と電流を表す式と抵抗との関係から抵抗は、直流回路でも交流回路でも定数としての役割のみで周波数には、関係しないと言うお話をしました。もう一度式を書いておきますので復習として下さい。i=(1/R)・Vm・sin(ω・t+θ)=Im・sin(ω・t+θ)抵抗は、交流回路でも直流回路でも電流と電圧の間の比例定数としての働きがありますが直列回路と並列回路では、どの様な振舞をするのか観てみましょう。今回のお話は、直列回路の合成抵抗の考え方と求め方です。それでは、基本的な回路でその様子を観てみます。(1)直列接続時の合成抵抗値電池の電圧:Vに抵抗R1、R2、R3が直列に接続されています。そこに流れる電流:Iは図-1の場合、3本の抵抗を合成した抵抗値R考...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第8章電気回路(3)抵抗回路その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第8章電気回路 (3)抵抗回路その1

    第8章電気回路(3)抵抗回路その1(オームの法則)今回から3回に分けて抵抗が回路の中でどの様な振舞をするのかと言うお話を致します。1年半前までは当たり前すぎますし皆様オームの法則は、ご存じなのでお話をしませんでしたが改めてオームの法則を考えてみたいと思いまして回路における抵抗の振舞についてのお話を1年前より1回多い3回に分けてお話をする事と致しました。図-1をご覧ください。図-1端子aと端子bの左側が電池です。rは、電池の内部抵抗で極小さな抵抗成分がありますのでそれを表しています。図-1では電源として電池にしていますが、電子部品で組まれた電源装置でもその出力端子から電源内部を見ますと、内部抵抗が有ります。常々、皆様には、電気においては極端な場合を考えるとその現象(式も同様)が理解できるとお話をしています。...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第8章電気回路(3)抵抗回路その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第8章電気回路 (5)コンデンサーの働きその4

    第8章電気回路(5)コンデンサーの働きその4前回迄に絶縁物(誘電体)を2枚の金属板で挟んだコンデンサーに”電荷を蓄える仕組み”、と”電流が流れる仕組み”についてお話をしました。今回は、コンデンサーに交流を繋いだ場合のコンデンサーの振る舞いを中心にお話をいたします。その後、演習問題を出題いたします。1.電荷の蓄積とコンデンサーの両端電圧の関係元々、コンデンサーは、誘電体の両側に2枚の金属の板を向い合わせにした構造ですので、直流でも交流でもコンデンサーの内部(2枚の金属板の間)を貫いて電流は、流れません。よって、電流が流れるとしているのは、コンデンサーの両端の導線のみです。コンデンサーそのものを貫通して電流が流れる訳では、ないのですが、コンデンサーの両端の導線に流れる電流の向きが同じですので、コンデンサーをブ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第8章電気回路(5)コンデンサーの働きその4

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第8章電気回路 (2)交流の詳細

    第8章電気回路(2)交流の詳細各期で交流回路における抵抗・コンデンサー・コイルの振舞のお話を致しますが、交流そのものについては、交流における抵抗の振舞の中でお話をしていましたが、1年前から抵抗・コンデンサー・コイルの振舞の前にお話をする事と致しました。1.交流の要素(大きさ・周波数・時間・位相)交流に対して、直流がありますが、直流の要素は、大きさだけです。しいて加えるとすればそれは、時間で、時間により大きさが”0”か”ある値(+か-を含む)”と言う事です。それでは、交流は、どうでしょうか?式で書いてみます。v=A・sin(2π・f・t+θ)(1)(1)式は、電圧について書いてみましたが、電流については、後ほど書きますのでお待ち下さい。(1)式のv:電圧。A:最大値。2π:単位が[rad](ラジアン)で角度...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第8章電気回路(2)交流の詳細

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第8章電気回路 (1)直流と交流

    第9章電気回路(1)直流と交流いよいよ2025年8月期向け講座も最後の章となりました。最後の章としてお話するのは、電気回路です。電気回路の後は受験直前迄、受験直前講座を行います。受験直前講座では、実践的なお話やら通常の講座では、お話をしてこなかった事をお話致します。さて、電気回路とは電気を教える学校において、電力系や電子系の学生にとって電磁気同様に基礎的な学問である為に低学年次に教わります。当講座では文系の方が電磁気と電気回路を一番苦手としている事を踏まえて、試験で合格する為の実力がついて、余裕が出来た最後にお話をしています。電気回路は、電気回路の基本的な素子(部品)が直流や交流電源に対してどう振舞うか?と言う学問です。それでは電気回路を考える場合、「直流」と「交流」がどの様なものであるかと言う事からハッ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第8章電気回路(1)直流と交流

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第7章無線従事者 (2)免許証の交付・返納・再交付他

    第7章無線従事者(2)免許証の交付・返納・再交付等赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、無線従事者免許について交付から返納迄のお話をします。その前に、多分、皆様の多くが、勘違いされていると思われる点を先にお話しておきます。無線局の”免許状”や無線従事者の”免許証”自体を”免許”と思われていませんか?結論から先に申しますと、”免許状”や”免許証”は、総務大臣が”免許(特別に許した)”した証に当該申請者の申請にもとづき交付する書類です。よって、申請がなければ、免許状や免許証は、交付されません。総務大臣が免許を付与した事の方が”免許状”や”免許証”より意味が重いのです。この事を頭に入れて、後の記事をお読みください。1.免許の交付総務大臣または、総合通信局長は、申請が有った場合、欠格事由...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第7章無線従事者(2)免許証の交付・返納・再交付他

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第7章無線従事者 (1)無線設備の操作範囲

    第7章無線従事者(1)航空無線通信士の操作範囲赤紫色の文字は、法規の用語の解説ページを参照して下さい。今回は、航空無線通信士の操作範囲についてのお話です。操作範囲は、どの無線従事者試験にも出題されます。その理由は、免許を受けた無線従事者の資格により操作範囲が決められており、その操作範囲を超えて運用しない様にする為です。例えば、原付免許しか保有していない人がバスやトラックを運転しては、いけない事を原付免許保有者が知っいる必要がある様にです。それでは、航空無線通信士は、どの様な操作が行えるか観てみましょう。1.航空無線通信士の無線設備の操作範囲(施行規則3)・航空機局の無線設備の通信操作・航空局の無線設備の通信操作・航空機地球局及び航空機の為の無線航行局の無線設備の通信操作無線航行局とは?電波を利用して船舶又...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第7章無線従事者(1)無線設備の操作範囲

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気 (5)フレミングの法則その2

    第7章電磁気(5)フレミングの法則その2前回は、フレミングの左手の法則とその応用についてお話をいたしました。今回は、その応用の詳細なお話とフレミングの右手の法則についてのお話をいたします。フレミングの右手の法則では、平成30年8月期から新設問題としてフレミングの右手の法則と電磁誘導として取り上げられています。皆様の中には、今迄、フレミングの左手の法則と右手の法則をバラバラに覚えていた為に手でフレミングの法則を表す時、どの指が何を表すか、また、右手と左手がそれぞれ何を表すか分からなくなっていた方が、いらっしゃるのでは、ないでしょうか?右手と左手は、関係しています。前回、右手と左手で作りました二丁拳銃の左手と右手の中指で表すのか電流であり左手と右手では、電流の方向が逆である事がミソになる事を理解し、あとは、左...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気(5)フレミングの法則その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気 (5)フレミングの法則その1

    第7章電磁気(5)フレミングの法則その1前回、今回の予告としまして次回から磁気に関するお話をしますとお伝えしました。本来ならば、「電荷」に相当する「磁荷」、「電界」に相当する「磁界」、「電気力線」に相当する「磁力線」等のお話をすべき所なのですが、航空通の試験には、そこ迄出題されませんので、今回と次回の2回に分けて磁気と電気の両方に関係するフレミングの法則についてのお話を致します。フレミングの法則には、左手の法則と右手の法則があります。試験では、3つの出題パターンがあります。一つ目は、左手の法則だけの問題。二つ目は、左手と右手の両方について問う問題。そして平成30年8月期に出題されました新作問題で、右手の法則と言ってしまえば、それだけの事なのですが、電磁誘導と言う概念が持ち込まれています。今回のお話は、電気...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気(5)フレミングの法則その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気 (4)電束と電束密度

    第7章電磁気(4)電束と電束密度今回は、電束と電束密度のお話を致します。電束も電束密度も航空無線通信士の試験範囲を超えていますので、直接、これらの問題が出題された事は、過去には、有りません。と言う事は、航空無線通信士より上級の資格試験では、出題されていると言う事ですので逆に言えば新設問題として何時、出題されてもおかしくないと言う事です。また、電束と電束密度については、コンデンサーを理解する為に必要ですので、今回、お話をする事としました。1.電束電束とは、文字通り電気力線の束の事です。電気力線はもともと架空のものですから電束も架空のものと言う事になります。架空のものですから誘電体に関係せず1[C](クーロン)の電荷から1[本]の電束が出ると定めます。よって、1[C]のQ倍のQ[C]の電荷からは、Q[本]の電...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気(4)電束と電束密度

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気 (3)電気力線と電気力線密度

    第7章電磁気(3)電気力線と電気力線密度前回迄に”電界”と”静電気に関するクーロン法則”のお話をいたしました。今回お話致します電気力線は電気(電子)部品の需要な要素(抵抗・コンデンサー・コイル)の内のコンデンサーに大いに関係します。[I]電気力線とは?ある”場”の状態を表す必要がある事があります。例えば、大雨が続いて地盤が緩くなっている時どの地域にどれだけの積算雨量が有ったとか言う事を地図上に棒グラフや色で表しています。また風の様子を表すために地図上に矢印を沢山描きます。風向は、矢印の向きで風速は、矢印の長さや色又は、矢印の密度で表しています。地図上に沢山の矢印を描く事で台風の風が全体として渦を巻いている事や冬になると北又は北西の風が日本列島へ吹き込んでいる事を視覚的に捉える事が出来ます。正に地球と言う”...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気(3)電気力線と電気力線密度

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気 (2)静電気に関するクーロンの法則その2

    第7章電磁気(2)静電気に関するクーロンの法則その2今回は、クーロンの法則の式の中でエネルギーの広がり(エネルギー源から遠ざかる程)により、その場を通過する単位面積当たりのエネルギーが小さくなる事を式の中でどの様に表現されているかを観てみましょう。式の中で赤い字で書いて有る所が球の表面積を表します。皆様が目にされる参考書では、距離の二乗に反比例と書かれていますが、これは、球の表面積の求め方を知らない人向けの書き方です。表面積に反比例と理解する方が、より式が示している事を正しく読み取った事になります。そうでなければ4πの意味が分からなくなります。rは、エネルギーの元からの距離になります。rが大きくなる事で球の表面積(4πr^2)が大きくなります。4πr^2が分母に入っていますので、rが大きくなると、Q1によ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気(2)静電気に関するクーロンの法則その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気 (2)静電気に関するクーロンの法則その1

    第7章電磁気(2)静電気に関するクーロンの法則その1今回は、「静電気に関するクーロンの法則」についてのお話です。クーロンの法則については、前回の電界の回で少し触れていますが”電荷”又は、”磁界の変化により生み出される電界”と他の電荷との間に生じる力を表す式です。クーロンの法則には、「静電気に関するクーロンの法則」と「磁気に関するクーロンの法則」があります。クーロンの法則に限らず、静電気のお話に出て来る式は、文字を変えると磁気に関する式になりますので、静電気が理解出来ますと、後は、皆様自身が、受験参考書で磁気に関する内容を読めば分かる様になります。さて、クーロンの法則は、簡単な式で表されますが、簡単な式に限らず、式は、暗記するものでは、なく何を意味しているかを理解する事が重要です。式の意味が分かれば、自然と...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気(2)静電気に関するクーロンの法則その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気 (1)電界その2

    (1)電界その2(電界の向きと強さ)前回は、”電界”と言う大変重要な概念を勉強して頂きました。今回は、その概念に次ぐ重要な”電界の向き”と”電界の強さ”についてのお話を致します。(1)電界の強さ:E[N/C]又はE[V/m]電荷:Q[C](クーロンと読みます。)からr[m]の距離(rには、どんなに大きな数字でもどんなに小さな数字でも入れる事が出来ます。)の所での電界の強さを求めてみます。図-3をご覧ください。真ん中の赤い球が電荷です。この図では、”+”の電気を持っています。電荷:Q[C]の力は、全ての方向で同じです。電界からの距離が離れれば離れる程その力は、小さくなります。(図では、色が明るい所程、電界が強い事を示しています。距離:r以遠では、真っ黒と思ってて下さい。)その理由は、全方向に同じ力が働くこと...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気(1)電界その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気 (1)電界その1

    第7章電磁気(1)電界その1(電界とは?)今回から電磁気のお話を致します。一般的な参考書ではクーロンの法則から電磁気のお話が始まりますが、最近では、電界からお話をする方が、物の順序としても正しく、また、電磁気が理解しやすいとの考えが広がっていますので24期からは、電界から先にお話をする様になりました。さて、「電界」とは、どの様なものなのでしょうか?聞いた事のない言葉だとお思いの方もいらっしゃるかと思います。また、聞いた事はあるが良く意味が分からないと言う方は、残念ながら理系の方の中にも沢山いらっしゃいます。おそらく、電磁気のお話をクーロンの法則から始めるからだと思います。次回以降に詳しくお話をします電荷を理解し電荷相互に力が働くとは、分かっても、その後に電界が出てきては、電界のイメージが掴みにくいからだと...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第7章電磁気(1)電界その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験」第36期電波法規第6章無線設備 (1)電波の質他

    第6章無線設備(1)電波の質(送信設備・受信設備)赤紫色の文字は、法規の用語のページを参照して下さい。今回は電波の質と送信設備・受信設備について電波法では、どの様に定めているかというお話です。電波の質と言われても何の事だかお分かりにならない事と思います。電波法においては、決められた「周波数」、決められた「帯域幅」、「不要輻射」の許容値を持って電波の質と言います。それでは、1つ1つについて見ていきます。(1)周波数の許容偏差無線局には、割り当てられた周波数(通信に使用される周波数)があります。その指定された周波数に対し寸分の狂いもない周波数を送信出来ればよいのですが出来るだけ指定周波数を送信する様に努めても、実際には、割り当てられた周波数と送信される周波数の間に差が出ます。(割り当てられた周波数)と(実際に...TOITAの「航空無線通信士受験」第36期電波法規第6章無線設備(1)電波の質他

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第6章電源 (1)電池一般

    第6章電源(2)電池一般電源は、受験生の方におろそかにされる地味な項目ですが、航空無線に限らず、日常生活において非常に重要な物です。スマフォも充電されていなければ、使い物になりません。災害の多い日本では、台風や豪雨で停電が長期にわたり、ご苦労された方も多くいらっしゃいました。どんなに高機能の電子機器でも電源がなければ、何の役にもたちません。と言う事で、大事な事は、試験に良く出ると言う事です。しかも、電源は、範囲が狭いので得点しやすい項目です。空中線や航法支援施設等、重要項目に少し不安がある場合、電源で挽回出来るという事です。ある、電話関係の資格試験では、電源の問題が出るか、出ないかで1クラス上の資格になります。今回は、電池一般のお話です。電池が航空無線の試験で重要視される理由は、航空機には、飛行中、外部か...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第6章電源(1)電池一般

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第5章業務書類 (2)業務日誌の記載事項

    第5章業務書類(2)業務日誌の記載事項他赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい前回、航空機局と航空機地球局に備付けるべき業務書類のお話を致しました。ここで大切な事は、航空局及び航空地球局での備付ける業務書類では、ない事です。さて、今回は、これまた、重要な業務日誌の記載事項のお話を致しますが、その前に前回お約束いたしました、世界協定時刻のお話をいたします。1.世界協定時刻時間とは、時刻と時刻の間の長さです。そして、時刻は、正に、その一瞬一瞬を指します。時刻は、私達が生活する上で必要です。その時刻の考え方には、2つ有ると思います。1つ目は、私達の生活のリズムに合っている時刻。これは、明るくなったら起き、暗くなったら寝ると言う事ですが、これは、私達の本来の生活のリズムには、合っていますが、季節に...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第5章業務書類(2)業務日誌の記載事項

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第5章業務書類 (1)備えるべき業務書類その2

    第5章業務書類(1)航空機局及び航空機地球局が備えるべき業務書類その2赤紫色の文字は、法規の用語解説のページをお読み下さい。今回は、同一のコックピットに航空機局と航空機地球局がある場合、業務書類は、どうなるのか?と言うお話からです。[Ⅱ]航空機局と航空機地球局が同一の航空機内に有る場合どちらも同じ場所(コックピットのみ等)の場合は、時計は、1つでもかまいません。無線従事者が両方の局の兼任である場合は、無線業務日誌も共通で構いません。次に、平成25年の2月期から新設された問題にあります、国際通信を行う義務航空機局に備え付けを要するものについてのお話をいたします。[Ⅲ]国際通信を行う義務航空機局1.免許状2.無線局の免許申請書に添付した書類の写し。(再免許の局の場合は、直近の再免許申請の時の添付書類の写し)3...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第5章業務書類(1)備えるべき業務書類その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第5章業務書類 (1)備えるべき業務書類その1

    第5章業務書類(1)航空機局及び航空機地球局が備えるべき業務書類その1赤紫色の文字は、法規の用語解説のページをお読み下さい。今回から、業務書類のお話をします。業務書類とは、何の事でしょうか?又、何の為に必要なのでしょうか?そのへんの事からお話を致します。その前に、業務書類が航空無線通信士の試験でどの様に扱われているのか、お話をしておきます。今回お話を致します、備えるべき業務書類と業務日誌の記載事項は、ほぼ、毎回の試験に出題されます。どちらか、一方だけの時もありますが両方の問題が出題される事の方が多い様です。また、業務日誌では、航空機に開設された局と地上に開設された局の場合、違いますので、その違いとその理由を理解しておく事が必要です。備えておくべき業務書類は、かつて、無線局の種別によらず(備える事が合理的で...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第5章業務書類(1)備えるべき業務書類その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第5章通信方式その他 (3)デジタル変調

    第5章通信方式その他(3)デジタル変調のASK、PSK、FSK今回は、搬送波をデジタル信号で変調する方式の一種であるASK、PSKそしてFSKについてのお話を致します。"デジタル変調のASK、PSKとFSK"は、平成25年2月に初めて出題された問題です。よって、航空無線通信士向け無線工学の参考書には、記載されていないかもしれません。航空無線通信士より上級の資格試験では、以前から出題されていましたが、いよいよ、航空無線もデジタル化が近づいているのか?と言う気がしてきます。無線従事者試験において、重要な新設問題は、次の試験や1回おいて、次の次に出題されるなど、出題の頻度が上がります。それでは、本題に入ります。1.デジタル信号を電波で伝えるには?パルスと聴きますとデジタルと思われる方もいらっしゃると思いますが、...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第5章通信方式その他(3)デジタル変調

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第5章通信方式その他 (2)GPS

    第5章通信方式その他(2)全世界測地システム(GPS)今回は、皆様がご存じのGPSについてその仕組みをお話致します。数年前に理系の人間にとって大変ショックなTV番組がありました。その内容は、「大勢の人が一度にGPSを使うと繋がりにくくなる事がある。ウソかホントか?」と言うものでした。明らかに皆さんがGPSとは、インターネットに繋がる得体のしれないシステムと思っている事を予想しての問題と思われます。答は、”ウソ”です。インターネットは、全然関係ありません。それでは、どうして位置が分かるのだ?そんな事あり得ないと思って憤慨している方もいらっしゃるかと思います。航空無線は、無線と言う科学の産物です。これを使用さる事になる皆様は、少し、理系の頭に入れ替えて頂く必要があります。仮に、インターネットに繋がるシステムだ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第5章通信方式その他(2)GPS

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第5章通信方式その他 (1)FM通信方式の特徴

    第36期無線工学第5章通信方式その他(1)FM通信方式の特徴今回お話をしますAM(DSB:A3E)に比べてのFM(F3E)の特徴は、平成23年8月期からの新設問題です。残念ながら参考書には、記載されていない事項です。この問題は、平成23年、平成27年、平成28年の各8月期に出題されています。その問題は年を追うごとに範囲が広くなり難しくなっています。過去に3回出題された問題は、全て別物です。無線従事者試験の最高峰である第1級陸上無線技術士の試験では、同じ問題は、2度と出ないのが当たり前ですが、航空無線通信士の試験の難易度は中程度ですので、同じ問題が出題されるのが普通でした。今後、どの様に変化していくか分かりませんが、理解していれば、どの様な変化にも対応出来ます。それでは、FMの特徴について、過去に出題されま...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第5章通信方式その他(1)FM通信方式の特徴

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第4章監督と罰則 (2)周波数・空中線電力等の変更命令

    第4章監督・罰則(2)周波数・空中線電力等の変更命令斜体文字は、法規の用語の解説ページを参照して下さい今回は、監督・罰則の最終回として「周波数等の変更命令」についてのお話です。なお、「周波数の変更命令」については、参考書に載っていませんのでこちらで勉強しておいてください。1.電波法第71条(周波数の変更命令)総務大臣は、電波の規制その他、公益上必要がある時は、無線局の目的に支障を及ぼさない範囲内に限り周波数若しくは、空中線電力の変更をすることが出来ます。また、人工衛星局については、無線設備の設置場所の変更を命じる事が出来ます。(人工衛星局の設置場所とは、地球から見た静止位置の事です。)以上の変更や命令により生じた損失を国は、当該無線局の免許人等に保障しなければなりません。人工衛星局の設置場所の命令を受けた...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第4章監督と罰則(2)周波数・空中線電力等の変更命令

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第4章監督と罰則 (1)無線局の検査他

    第4章監督と罰則(1)無線局の検査他赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照してください。今回は、無線局の検査と総務大臣への報告についてのお話です。1.無線局の検査(法第73条)無線局の検査は、監督行為の1つです。正しく、法令通りに運用されているか、見る為です。そして、無線局の検査には、大きく分けて2つあります。1-1.定期検査総務大臣又は、総合通信局長は定める時期に予め期日を通知して無線局へ職員を派遣して検査をします。検査内容は、無線設備、無線従事者の資格とそれらの員数と時計、書類、電波の質、空中線電力を検査します。※員数とは?・・・・数量の事です。但し、総務大臣又は、総合通信局長が定める時期に行う必要がないとか、航空機局を設置した航空機または、船舶局を設置した船舶が外国にある場合は、その時期を延期...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第4章監督と罰則(1)無線局の検査他

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機 (3)FM受信機の構成その2

    第4章FM送受信機(3)FM受信機の構成その2今回は、FM受信機の構成のお話の続きで振幅制限器からお話を致します。5.振幅制限器振幅を制限するとは、どう言う事でしょうか?FMの変調波には、音声信号の大きさによる搬送波の振幅変化が有りません。FMは、音声信号の大きさにより搬送波の周波数を変えているだけなのです。FMだけでは、ないのですが送信機から輻射された電波は、受信アンテナへ届く迄に様々な方向へ進みそれぞれの場所で反射されたり減衰したりしながら受信アンテナへ届きます。それぞれ違った経路を通って来た電波が受信アンテナへ届く迄の時間に違いが有りますのでそれぞれ位相が違います。よって到達した電波は、重なりあい強くなったり弱くなったり時々刻々と変化します。様々な経路を伝わってくる事をマルチパスと言います。又、電波...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機(3)FM受信機の構成その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機 番外編~FM変調波の復調その3~

    第4章FM送受信機番外編FM変調波の復調その3前回と前々回にFM変調波の復調(周波数から電圧への変換)の基本的な方法をお話致しました。但し、基本的な原理を理解するのには、良いのですがスロープ検波は、狭帯域のFMの復調にしか使えません。そこで、今回は、広帯域のFMの復調に使える回路のお話を致します。図-4C1とL1からなる共振回路は、受信希望周波数を中間周波数に変換したFoに同調しています。C2とL2からなる共振回路は、Foより高い周波数F2に同調します。C3とL3からなる共振回路は、Foより低い周波数F1に同調します。C2とL2及びC3とL3の共振特性特性は、図-4の下の特性図の様になっています。C2とL2の共振回路の上側にダイオードのD1がC4とR1からなる回路に接続されています。FM変調波の周波数(F...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機番外編~FM変調波の復調その3~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機 番外編~FM変調波の復調その2~

    第4章FM送受信機番外編FM変調波の復調その2今回は、前回の周波数弁別器の原理(スロープ検波)のお話で分かりづらい点がありましたのでその補足を行いまして、広帯域のFM波の復調に使える実用的な周波数弁別器のお話は、次回とさせて頂きます。3.周波数弁別器の原理続き図-1の左下の図をわかり易くしたものが図-2です。図-2本来受信を目的とする周波数Foが中央に来る様に受信周波数を合わせますが、スロープ検波する時には受信周波数を少しずらしてFM変調波の搬送波の周波数が、図-2の赤の部分の中央に来る様に調整します。赤線の部分を拡大したものが図-3です。図-3黒のSIN波は、SIN波でFM変調していますのでFM波の周波数もSIN波状に周波数を変化させています。よって、中間周波数増幅器の共振回路の両端電圧は赤のSIN波の...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機番外編~FM変調波の復調その2~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機 番外編~FM変調波の復調その1~

    第4章FM送受信機番外編FM変調波の復調その1これまでにFM変調は、どの様な変調方式で、どの様に変調すのか?と言うお話をしてきました。それでは、FMの電波を受ける受信機はFMの電波からどの様に音声信号を取り出すか?と言うお話を今回から3回に分けてお話を致します。振幅変調やSSBの変調波から元の音声信号を取り出す回路を検波器と言いますが、FMの場合だけは、変調波から元の音声信号を取り出す回路を周波数弁別器と言いますので覚えておいて下さい。それでは周波数弁別器のお話をする前にチョットだけFM変調について復習をしておきましょう。1.FM変調の復習送信側では、皆様の喋る声や音の大きさの変化は、マイクで電圧の大きさの変化となります。マイクで拾った音や声から得られる電圧は、極微弱ですので、増幅し高い電圧の変化で変調器...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機番外編~FM変調波の復調その1~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機 (2)PLLによる直接変調

    第4章FM送受信機(2)PLLによる直接変調第4章の始めにFM変調とは、どの様な変調方式か?と言うお話いたしました。FM変調には、直接変調と間接変調があり、直接変調は、変調信号の大きさ当たりの周波数偏移が大きくとれる反面、周波数が変動しやすいと言うのが特徴でした。周波数偏移が大きければ、受信側で大きな信号を取り出せるので良いのですが、中心となる搬送波の周波数がづれると言う事ですので、受信周波数を常に送信周波数に合せてやらないと受信出来ない事になります。一方、間接変調では、周波数の安定度が良い反面、周波偏移が大きく取れないと言う特徴がありました。PLLによる直接変調は、周波数が安定し周波数偏移が大きく取れると言う今までの直接変調と間接変調の良いとこどりの変調方式なのです。これらの知識を元にPLLでどの様にF...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機(2)PLLによる直接変調

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機 番外編~PLLから

    第4章FM送受信機番外編~PLL~今回は、”FM送受信機”の範囲からPLLによる直接変調が出題されそうですので、”番外編”としてPLLについて復習をし、その後、PLLによる直接変調のお話を致します。電波は、高周波(周波数の高い交流)をアンテナへ繋ぐ事で輻射出来ます。高周波は、発振器で作られます。発振器とは、振動を発すると言う意味です。日本語では、エンジンの事を発動機と言います。これは動きを発すると言う事から来ています。発振器には、コンデンサー(C)とコイル(L)または、抵抗を使用してコンデンサーへ電気を蓄えたり、放電させると言う繰り返しを起こさせる事で発振する方法と、水晶振動子を振動させて高周波を得る方法があります。コンデンサーとコイル、又は、抵抗の組合せを使って振動を得る方法は、振動数(周波数)が周囲の...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機番外編~PLLから

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機 (1)FM変調とは?

    第4章FM送受信機(1)FM変調とは?航空業界を目指す皆様が使用される事になる電波の変調方式は、振幅変調、SSB、そしてFM変調です。空中線や航法支援装置の知識は、不可欠ですがそれと並んで通信をする為の変調方式を理解する事が重要になります。先の3つの変調方式を合わせますと毎回の試験で航法支援装置と同じくらいの数の問題が出題されています。各無線従事者試験ではその資格毎に必要な事柄が一番多く出題されると言う事を折に触れてお話しています。と言う訳で今回からFMの送受信機についてのお話を致します。FMとは、FM変調の事でFM放送や2011年の7月迄放送されていました地上波のTVの音声やアナログ衛星放送の映像と音声の変調に使われていました。TVの放送には使われなくなりましたがラジオのFM放送や通信には、今でも使用さ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第4章FM送受信機(1)FM変調とは?

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (10)遭難通信

    第3章無線局の運用(10)緊急通信赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。前回で一応、遭難通信のお話は、終わりですが、全体的なイメージを描いて頂くには、少し、次回の試験の予想出題範囲に偏っていますので、多少の補足を含めて全体像を描いてみます。遭難通信をする必要が有る場合とは、操縦不能等の切迫した状況で自力では、人命の安全が守れない状況です。人命に関わっている事ですので、全てに優先されるため、通常は、許されない事、例えば、無線局の目的外通信が許されます。次に、通信そのものの問題ですが、通信に使用される周波数には、限りが有ります。その為、同じ周波数を多くの局が使用します。十分に距離が離れていない限りどこかの局が使用すれば、他の局は、使えません。遭難通信に於いては、遭難機及び、宰領局が使用します...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(10)遭難通信

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (9)遭難通信その4(宰領と終了後の措置)

    第3無線局の運用(9)遭難通信その4(宰領と遭難通信終了後の措置他)赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい今回は、「遭難通信の宰領」や「遭難通信終了後の措置」等についていのお話です。1.遭難通信の宰領・応答した局は当該遭難通信の宰領(指揮)を行う事が適当な航空局へ宰領を依頼しなければなりません。・応答した局が宰領を依頼した場合、遭難機へその事を通知しなければなりません。宰領を依頼する例としますとアマチュア無線局が遭難通信に応答した場合、救難活動の指揮を執る事は個人であるアマチュア無線家には、困難ですのでしかるべき航空局へ依頼せざるをえません。※宰領の意味が重要ですので当ブログの法規の用語のページで確認しておいて下さい。2.通信停止の要求(1)宰領する局は、遭難通信に妨害又は、その恐れが有る...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(9)遭難通信その4(宰領と終了後の措置)

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (9)遭難通信その3(送信事項他)

    第3章無線局の運用(9)遭難通信その3遭難通信の送信事項他斜体文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、遭難通信の具体的な通信の仕方についてのお話しです。試験にも良く出題されますが、皆様が航空無線通信士になられたとき、運悪く遭難の事態に遭遇した際、知っていなければならない事ですので、準備をしておかなければならない重要な事柄です。それでは、遭難機が発する送信事項からお話しを始めます。1.遭難通信の送信事項・メーデーを3回(出来るだけ)。・宛先を特定できる場合は、相手先の呼出符号または呼出名称。・遭難航空機の識別又は、呼出符号若しくは、呼出名称。・遭難航空機の機長の取ろうとする措置。・遭難航空機の高度、位置、針路。例メーデー、メーデー、メーデー東京コントロールOX航空453便ラダー操作不能。羽田...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(9)遭難通信その3(送信事項他)

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (9)遭難通信その2(遭難通信の取扱)

    第3章無線局の運用(9)遭難通信その2(遭難通信の取扱)赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は遭難通信の取扱にについてのお話を致します。遭難通信を受信した時の措置については電波法第66条で規定されています。同条は、海岸局・海岸地球局・船舶局・船舶地球局が遭難通信を受信した時の措置について定めています。一方、航空関係での遭難通信については、無線局運用規則第171条の3から5で航空局・航空地球局・航空機局・航空機地球局について定めていますので、それぞれについてご紹介いたします。1.概要1-1.航空局・航空地球局・航空機局・航空機地球局・海岸局・海岸地球局・船舶局・船舶地球局は、遭難通信を受信した時は、他の一切の通信をやめ、直ちに応答し遭難船又は、遭難機を救助するのに最もふさわしい位置に...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(9)遭難通信その2(遭難通信の取扱)

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (9)遭難通信その1(遭難通信が行われる場合)

    第3章無線局の運用(7)遭難通信その1(遭難通信が行われる場合)赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回から「遭難通信」のお話をします。「遭難通信」は、航空機の通信に於いて最も重要な通信です。よって、一番出題数が多いのも「遭難通信」です。しっかり理解していざと言う時にも対処出来る様にして下さい。比較的新しい問題で「遭難通信が行われる場合」と言う問題があります。今回は、この問題に絡めて遭難通信は、誰を相手先にすれば良いのか等のお話をします。航空機のパニック映画の主人公にでもなったつもりで読んで頂くと頭に残るかもしれませんね。それぞれの無線局には、無線局の種別毎に通信内容が決まっています。例えば、放送局でしたら放送を目的とします。また、航空関連の無線局でしたら、航空管制・運航管理等の為の通...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(9)遭難通信その1(遭難通信が行われる場合)

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (8)一般通信方法その4

    第3章無線局の運用(8)航空移動業務の一般通信方法その4赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、執務時間のお話を致します。6.執務時間等(RR:無線通信規則第40条)・航空移動業務局及び、航空移動衛星業務局は、協定世界時(UTC)に正しく合わせた時計を備える必要がありす。(UTCとは、原子時計を元に作られた時間で天文学的に求められた世界標準時のGMTとは、違います。但し、GMTとは、0.8秒以内に収まる様に維持されています。)・航空局又は、航空地球局は、飛行中の航空機との無線通信業務に対して責任を負う時間中は、無休です。(航空局又は、航空地球局は、自局の管制空域を飛行中の航空機がある場合は休んではいけないと言う事です。)6~7年位前に、日本のとある島の管制官が当該空域に飛行中の航空...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(8)一般通信方法その4

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (8)一般通信方法その3

    第3章無線局の運用(8)航空移動業務の一般通信方法その3赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、相手局を呼び出す方法からお話を致します。1.呼出方法以下の呼出事項を順次送信します。(1)相手局の呼出名称(又は呼出符号)3回以下(2)自局の呼出名称(又は呼出符号)3回以下2.呼出の中止自局が呼出す相手局が既に他局と通信している為に自局の呼出が混信になる旨の通知を受けた時は、直ちに呼出を中止しなければなりません。例えば、東京アプローチがドレミファ航空機と通信を行っている際に、青空航空機が東京アプローチを呼出たとしますと、青空航空機の呼出により、東京アプローチないし、ドレミファ航空機に対して混信を与えてしまいますので東京アプローチから青空航空機に対して、混信を受けている旨の通知が来ます。...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(8)一般通信方法その3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (8)一般通信方法その

    第3章無線局の運用(8)航空移動業務の一般通信方法その2赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、前回の続きで使用電波の指示からのお話です。2.使用電波の指示(1)責任航空局の指示・責任航空局は自局と通信する航空機局に対して、使用する周波数を指示しなければなりません。例こちら東京アプローチ。青空航空475便は○○○[MHz]で成田アプローチとコンタクトして下さい。(ある管制空域を航空機が離脱し次の空域に入る際に今まで管制していた航空局が次の空域を管制する航空局の周波数を伝えてきます。)・当該航空機局が使用する周波数が特定している場合は、この限りでありません。・航空機局が責任航空局または、交通情報航空局から指示された周波数の使用が不適当と認められるときは、それらの航空局に対して変更を求...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(8)一般通信方法その

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (8)一般通信方法その1

    第3章無線局の運用(8)航空移動業務の一般通信方法その1赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回から4回に分けて航空移動業務の通信方法についてのお話をします。今回は、”無線通信の大原則”、についてのお話を致します。その前に、”航空移動業務”と言う言葉を何気なく使用されている方もいらっしゃると思いますが、”航空移動業務”とは、具体的にどの様な業務をイメージされているでしょうか?今回のタイトルは、赤紫色の文字で”航空移動業務”と書いてありますので、法規の用語解説のページでその意味を調べて頂く必要があるのですがここで簡単にお話をしておきます。”航空移動業務”とは、航空機局と航空局または、航空機局どうしの無線通信を言います。それでは、”無線通信の大原則”かららお話を致します。この大原則は、運用...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(8)一般通信方法その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (7)電波の発射前の措置

    第3章無線局の運用(7)電波発射前の措置斜体文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、”電波の発射発射前の措置”についてのお話を致します。1.電波の発射前の措置特に航空無線の様に同じ周波数を多くの局が使用している場合での呼出のお話です。1-1.受信機を最良の感度に調整し以下の電波で混信を与えない事を確認の為の聴取をします。・発射しようとしている電波の周波数・その他必要と認められる周波数受信機を最良の感度に調整するとは、遠くの局は、電波が弱くなりますので、その様な局がその周波数を使用していないかを確認する為で特に、その微弱な電波が遭難機である場合は、なおさら、妨害しない為にもこの措置が必要になります。2番目のその他必要と認められる周波数とは、送信機は送信しようとしている周波数の整数倍や整数分の...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(7)電波の発射前の措置

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (6)121.5[MHz]の使用制限

    第3章無線局の運用(6)121.5MHzの使用制限斜体文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、121.5[MHz]の使用制限についてのお話です。121.5[MHz]の周波数とは、緊急用の周波数です。よって、それ以外では、使用出来ません。それでは、どの様な時に使用出来るのか以下に列挙します。(1)航空機が急迫した危険な状態にある時に航空局と通信する電波が不明な時、又は、航空局と通信する電波を他の局が使用している場合に使います。前回、お話をしましたが、航空機は、空域を移る度に次の空域の航空局と通信する電波が指示されますので、通常は、航空局の指示に従えば、目的地の空港へ到着するまで、その空域を管制する航空局といつでも通信できますが急迫した事態では、航空局と通信する電波が伝わらない等、航空局と通信...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(6)121.5[MHz]の使用制限

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (5)聴守義務と聴守電波

    第3章無線局の運用(5)義務航空機局の聴守電波赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、義務航空機局の聴守電波”につていのお話をします。法規を勉強する場合、法律用語は英文の単語と同じです。その単語の意味がアヤフヤだと文書全体の意味が分からなくなります。法規を勉強する場合、当ブログでは、右下のカテゴリーの中に”法規の用語解説”がありますので必ず、当ブログに出てくる赤紫色の文字は、その都度その都度、調べておいて下さい。今回のテーマの中にも、義務航空機局と航空機地球局と言う言葉が出てきます。1つだけお話しますので、後は、”法規の用語解説”のページをご覧下さい。義務航空機局とは?航空法第60条で言う所の国土交通省令で定める姿勢・高度・位置・針路の測定装置と無線電話装置を持っている航空機局で無...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(5)聴守義務と聴守電波

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (4)無線設備の機能試験他

    第3章無線局の運用(4)義務航空機局の無線設備の機能試験赤紫色の文字は、法規の用語の解説ページを参照して下さい。今回は、義務航空機局の無線設備の機能の維持と試験電波の発射についてのお話です。航空機局と書かずに、なぜ、義務航空機局と書いてあるのでしょうか?是非、当ブログの「法規の用語解説」のページで調べておいて下さい。それでは、本日のテーマである無線設備の機能維持のお話です。1.義務航空機局の無線設備の機能維持1-1.飛行前の確認言われなくても当たり前ですが、飛行の前には、無線設備が完全に動作する事を確認しておかなければなりません。もし、無線が使えないとしたらどんなに怖いフライトになるでしょか?いや、その前に機体を滑走路へ移動する事も出来ませんネ。1-2.定期的な機能試験1,000時間の使用毎に1回以上次の...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(4)無線設備の機能試験他

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (3)一方通信その他

    第3章無線局の運用(3)一方通信その他斜体文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、来期の試験で出題が予想されます「一方送信」とその他のお話をします。皆様は、スマフォで他の人と会話する時にスマフォが壊れていて会話が出来ないと言う事は、想像すらしない事と思います。スマフォが壊れていれば、相手の声が聞こえないとか相手の声が聞こえるが、自分の声が相手に聞こえていなと言う様な中途半端な壊れ方は、しないと思います。また、故障でないにしても、この様な事は、起こりません。スマフォの場合、電波の伝わり方が安定した周波数を使用している為です。所が、スマフォの周波数以下の周波数を使う通信では、スマフォに比べて遥かに遠くへ届きます。スマフォでしたらせいぜい、数[km]です。スマフォの場合、基地局が沢山ありますので...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(3)一方通信その他

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (2)無線局免許記載事項の遵守

    第3章無線局の運用(2)無線局免許記載事項遵守の運用赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、無線局の運用で"秘密の保護”と同様に良く出題されます”無線局免許記載事項遵守の運用”のお話を致します。前日よりはじまりました”第3章無線局の運用”で学習しなければならない3つの要素を改めて記載しておきます。1)しては、いけない事2)しなければ、いけない事3)運用手順1.「無線局免許記載事項の遵守」免許状には、免許する内容が記載されています。免許状に記載された免許範囲を無線局免許状記載事項と言います。この言葉は、大切なので覚えておいて下さい。その免許状に記載される事項は、以下の通りです。1-1.無線設備の設置場所、識別信号、電波の型式および周波数(1)無線設備の設置場所無線局を開設する場所の事...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(2)無線局免許記載事項の遵守

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用 (1)目的外通信の禁止

    第3章無線局の運用(2)目的外通信の禁止赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回のお話は、広い意味で免許状記載事項なのですが無線局それぞれには、無線局を開局・運用する目的があります。その目的以外の通信をしては、いけないと言うお話です。それでは、どの様な通信をしては、いけないのか?法律は、必ず、例外事項がありますので、どの様な例外事項も見ておきましょう。1.「目的外通信」電波法52条(目的外使用の禁止等)の概略は、次の通りです。1-1.「目的」以外の通信は、しては、いけません。無線局には、それぞれの目的があります。放送局では、放送が目的であってそれ以外の通信には、通常、使用されません。航空無線局でしたら運航の管理や航空管制にかかわる通信です。1-2.「通信の相手方」以外とは、通信をしては...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第3章無線局の運用(1)目的外通信の禁止

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 (6)真理値表その2

    第3章半導体・電子管・電子回路(6)真理値表その2今回は、論理回路の続きでNOT回路からです。(3)NOT回路NOT回路の記号は、左上です。真理値表は、右上です。入力”A”が出力”Y”では、反転しています。NOTとは、否定の事です。NOT回路は、エミッター接地増幅回路でも作る事が出来ます。ベース電圧が”0[V]”では、コレクター電流が流れませんのでコレクター電圧は、電源電圧(この図には、描いてありませんが、抵抗の上側)と同じになります。ベース電圧が”0[V]”の状態を"0”または、LOWと呼びます。コレクタ-電圧は、電源電圧と同じであり、この状態は、”1”または、HIGHと呼ばれます。次に、ベース電圧が0.6[V]ないし0.7[V]以上になりますと、コレクター電流が流れます。コレクター電流が流れる事でコレ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子(6)真理値表その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 (6)真理値表その1

    第3章半導体・電子管・電子回路(6)真理値表その1今回から2回に分けて真理値表のお話を致します。"真理値表"と聞いても、”真理”の”値”の”表”なので何か哲学的なものなのではと感じられる方もいらっしゃるのでは、無いでしょうか?”真理値表”とは、論理回路の入力に対する出力の状態を表にしたものです。論理回路は、古くから出題されその出題間隔は、3~4年に1度ですので、2025年の8月期には、出題されるものと思います。航空無線通信士の場合、問題のパターンは、2つです。(1)回路図記号と真理値表(2)論理回路の名称と真理値表考えてみますと、航空無線通信士の試験問題として出題される電子回路は、ほとんどがアナログ回路です。アナログ回路の方がデジタル回路に比べ多種多様と言う事になります。さて、皆様は、アナログとかデジタル...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子(6)真理値表その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 (5)PLLの構成

    第3章半導体・電子管・電子回路(5)PLLの構成今回は平成24年8月期から出題される様になりましたPLLのお話を致します。電波は、高周波(周波数の高い交流)をアンテナへ繋ぐ事で輻射出来ます。高周波は、発振器で作られます。発振器とは、振動を発すると言う意味です。日本語では、エンジンの事を発動機と言います。これは動きを発すると言う事から来ています。発振器には、コンデンサー(C)とコイル(L)または、抵抗を使用してコンデンサーへ電気を蓄えたり放電させると言う繰り返しを起こさせる事で発振する方法と水晶振動子を振動させて高周波を得る方法があります。コンデンサーとコイル、又は、抵抗の組合せを使って振動を得る方法は、振動数が周囲の温度やこれらの部品を揺らす事による物理的振動等で周波数が変動し易い短所があります。長所とし...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子(5)PLLの構成

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 番外編~トランジスターの電流増幅率その4~

    第3章半導体・電子管・電子回路番外編~トランジスターの電流増幅率その4~前回のお話では、エミッター接地増幅回路は、電流増幅率が大きくなる事が分かりました。今回は、エミッター接地回路の特徴について考えてみます。※平成26年4月1日以降の試験からトランジスターの記号から丸が無くなりました。エミッター接地回路では、Viがプラスで大きな電圧になりますとベースとエミッター間の電圧が順バイアス方向に大きくなりますのでIbが多く流れます。Ibが多く流れますとIcが多く流れます。GNDと書いてあるところは、グランド(アース)です。回路図では、よくGNDと表されていますので覚えておいて下さい。GNDは電圧の基準です。図-4のEceの上側が”+”ですので、GNDから見てEceの上側は、+Ece[V]となります。Icが流れます...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子番外編~トランジスターの電流増幅率その4~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 番外編~トランジスターの電流増幅率その3~

    第3章半導体・電子管・電子回路番外編~トランジスターの電流増幅率その3~今回は、トランジスターの電流増幅率の3回目としてトランジスターの回路として一番良く使用されますエミッター接地回路の電流増幅率のお話をいたします。前回、お話を致しましたベース接地回路の電流増幅率が基礎になりますので、読み返しておいて下さい。※平成26年4月1日以降の試験からトランジスターの記号から丸が無くなりました。図-4をご覧ください。電池EbeでIbが流れ、結果とてIcが流れます。Ebeに直列に微小な信号源Viが繋がれています。Viの変化によりIbがΔIbだけ変化します。結果としてIcがΔIcだけ変化します。Ieは、Ib+Icですので、IeもΔIeだけ変化します。それではエミッター接地の電流増幅率についてお話をします。エミッター接地...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子番外編~トランジスターの電流増幅率その3~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 番外編~トランジスターの電流増幅率その2~

    第3章半導体・電子管・電子回路番外編~トランジスターの電流増幅率その2~今回は、ベース接地増幅回路の電流増幅率の値がどの位になるのか?そして、ベース接地増幅回路の特徴は、何かと言うお話を致します。それでは、前回の(1)式からご覧ください。α=ΔIc/ΔIe{=⊿Ic/(⊿Ic+⊿Ib)}(1)IeはIcとIbが合流したものですので(1)式において分母の方が分子より大きくまります。また、Icは、Ibが極小さいので、Ic=Ie−Ibは、Ieに比べIcが極僅か小さくなりますのでαは、”1”より僅かに小さい0.97~0.99位となります。よって、ベース接地の増幅回路では、電流が増幅されない事になります。それでは、ベース接地の増幅回路では、増幅出来ないのでしょうか?増幅をしようとする信号が繋がれている方を入力。増幅...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子番外編~トランジスターの電流増幅率その2~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 番外編~トランジスターの電流増幅率その1~

    第3章半導体・電子管・電子回路番外編~トランジスターの電流増幅率そのその1~前回、トランジスターの原理をご説明いたしました。ベース電流:Ibが流れるとコレクター電流:Icが流れると言うのがトランジスターの基本です。Ibの少しの変化でIcが大きく変化すると言うお話をしましたので電流増幅が出来る事は、お分かり頂けたと思いますがそれでは、どの位増幅出来るのか4回にわけて定量的に考えてみます。Ibの変化に対してIcがどれだけ変化するかを論じるのが電流増幅率です。今回はベース接地の電流増幅率とベース接地回路の特徴についてお話を致します。トランジスターを使った増幅回路には、3つの種類があります。1.ベース接地回路2.エミッター接地回路3.コレクター接地回路この3種類の回路の違いは、トランジスターのどの端子を接地するか...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子番外編~トランジスターの電流増幅率その1~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 (4)トランジスターその3

    第3章半導体・電子管・電子回路(4)トランジスターその3今回は、PNPトランジスターの続きでNPNトランジスターの動作原理からお話を致します。3.npnトランジスターnpnトランジスターではベースがp形半導体でエミッターとコレクターはn形半導体です。pnpトランジスターとは半導体の使い方が逆ですので、EbeとEceの電池の繋ぎ方も逆向きになります。図の赤い●は、電子。白の〇は、正孔です。まず、電池Eceだけがエミッターとコレクター間に接続されていたとしたら、Icは、流れません。そこへ電池Ebeを図の様に繋ぎますとIbが流れます。エミッターとベース間は順バイアスです。この時、エミッターの自由電子の多くは、ベースを通り抜けてコレクターへ入ります。これらの自由電子はEceの”+”に引き付けられて電池の”+”へ向...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子(4)トランジスターその3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 (4)トランジスターその2

    第3章半導体・電子管・電子回路(4)トランジスターその2前回は、エミッタ領域の正孔がベース領域を超えてコレクター領域に入るところ迄のお話でした。今回は、その後の正孔の動きを追ってみましょう。(3)コレクター内に入った正孔コレクター領域にたどり着いた正孔は、コレクターの右端へ繋がれたEceの”-”により引き寄せられます。引き寄せられた正孔はコレクターにつながるEceを経由してエミターから来た電子と結合して消滅します。エミッターの左端では、Eceにより新たに安定した原子から電子が奪われ新たに正孔が出来、コレクターへ進みます。エミッターで奪われた電子は、Eceを経由してコレクターでエミッターからの正孔と結合して消滅すると言う動作が続きます。エミッターからコレクターへ絶えず正孔が移動しますので、エミッターとコクレ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子(4)トランジスターその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 (4)トランジスターその1

    第3章半導体・電子管・電子回路(4)トランジスターその1前回は、n形半導体とp形半導体を接合させたダイオードの動作原理のお話をしました。前回お話をしました、ダイオードは、電源を必要としませんので、受動素子と言えます。今回お話をいたしますトランジスターは、動作の為に電源を必要としますので能動素子です。それでは、今迄の知識を活かしてトランジスターの動作原理を学習しましょう。ダイオードの動作原理が良く理解出来ていない方は、前回、又は、前々回の記事から読み直しをしておいて下さい。1.トランジスターの種類トランジスターには、n形半導体とp形半導体の組合せの仕方の違いにより2種類あります。それは、PNPトランジスターとNPNトランジスターです。それぞれの名称は、それぞれの構造を表しています。それでは、PNPトランジス...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子(4)トランジスターその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 (3)ダイオードその2

    第3章半導体・電子管・電子回路(3)ダイオードその2前回は、ダイオードの用途やその動作、そして動作原理の内の逆バイアス迄のお話を致しました。今回は、順バイアスのお話を致します。イ.順バイアス下の図の様に電池の向きを逆バイアスの時と逆に接続してみます。(1)正孔の動き正孔は、電子の不足した原子ですので白い球、電子は、赤い球で表しています。p形半導体の正孔が電池の”+”に反発してn形半導体の方向へ向かいます。そしてn形半導体へ入った正孔は、電池の”-”に引き寄せられn形半導体の左端へ進みます。電池の”-”側の導線内の電子は、電池の”-”に反発して形半導体へ向かいます。導線の電子は、n形半導体へ到着し、n形半導体の左端へ到着した正孔と結合し正孔が消滅します。一方、p形半導体の右端では、電池の”+”が繋がれていま...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子(3)ダイオードその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 (3)ダイオードその1

    第3章半導体・電子管・電子回路(3)ダイオードその1今回と次回の2回に分けて半導体素子としては、一番簡単な構造ですが、トランジスターやFET等の素子の基本が詰まっていますダイオードについてのお話を致します。ダイオードは交流から直流を作る過程での整流や、変調された電波から音声信号を取り出す検波に使用されます。(1)ダイオードの働きダイオードには、電流を一方向にしか通さない性質があります。一番上のグラフは、交流(皆様のご家庭のコンセントに来ている電気の電圧をグラフにしたもの)です。横軸が時間で縦軸が電圧です。時間と共に電圧と極性が変わっています。横軸より上が”+”で下が”-”です。その下の回路図では、交流の電源(丸にSIN波のマーク)に抵抗:Rが繋がれています。抵抗:Rには、I=V/Rの電流が流れます。抵抗:...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子(3)ダイオードその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 (2)半導体とは?その2

    第3章半導体・電子管・電子回路(2)半導体とは?その2前回は、導体、絶縁体、半導体がそれぞれどの様な物かと言うお話を致しました。今回は、半導体の材料と半導体には、大きく分けて3種類有ると言うお話を致します。半導体の材料と言えば、殆どがシリコンです。シリコンの様な物質を”真性半導体”と言います。真性半導体は、2項で述べる不純物を加える事で自由電子の数を増やしたり本来、存在するはずの電子が無い部分を正孔と言いますが正孔の数を自由に変える事が出来ます。後ほど、お話する事となりますが正孔の移動も電流です。お話を戻しますが真性半導体は自由電子になりうる電子が少なく抵抗と同様に電流をあまり流す事ができません。(但し、電流をあまり流せない理由は、抵抗とは、違います。前回の記事を読み直しておいて下さい。)それでは、真性半...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子(2)半導体とは?その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子 (2)半導体とは、その1

    第3章半導体・電子管・電子回路(2)半導体とは?その1前回、能動素子と受動素子のお話をしました。受動素子には、抵抗・コイル・コンデンサー等がありますがこれらについては、最終章の電気回路でお話をする事としまして、今回は、第3章のタイトルの最初に出てきます、「半導体とは、そもそも何?」と言うお話をします。また、半導体がどの様に能動素子として働くのかと言うお話を次回以降に行います。(半導体は、受動素子にも使用されています。)1.半導体とは?電気の世界には、電気を通す“導体”。電気を全然通さない絶縁体と今回お話をします”半導体”があります。その他、電気を通さない訳ではないのですが電気を通しにくい抵抗があります。抵抗は導体・絶縁体・半導体とは、理屈が違いますので、割愛します。電気が流れる事を電流が流れると言いますが...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子(2)半導体とは、その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路 (1)受動素子と能動素子

    第3章半導体・電子管・電子回路(1)受動素子と能動素子今回から”空中線と電波伝搬”、”航法支援施設”とほぼ、同じ出題数である”半導体・電子管・電子回路”のお話を致します。しかも、これらの3つの大項目の全問に答えられると無線工学の試験に合格できると言う極めて重要な項目です。皆様は、電子機器と言う言葉を聞いた事があると思いますがスマフォやTV等身の回りには、多くの電子機器で溢れていています。特に、スマフォは、一日中、手から離せないと言う人も多いようです。しかし、皆様にとって”電子機器”という言葉は、”offlimits”と言う言葉と同義語でそれ以上近寄る必要もない物なのでは、ないでしょうか?ちなみにこの言葉には、”禁句”と言う意味もあるようです。しかし、分かってきますと、”電子機器”ってすごい。その”電子機器...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路(1)受動素子と能動素子

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第2章無線局の免許 (2)予備免許中の変更

    第2章無線局の免許(2)予備免許中の変更赤紫の文字は、法規の用語解説の記事を参照して下さい今回は、”予備免許を受けた者”が予備免許中(予備免許を受けてから無線局の免許の付与を受ける迄の間)に変更を生じた場合の措置についてのお話です。変更が生じる内容は、以下の3点です。(1)工事設計の変更(2)通信の相手方の変更(3)指定事項の変更それでは、詳細を観てみましょう。(1)工事設計の変更予備免許とは、実際に無線局の工事を行い機器の調整を行う為の運用を許可するものです。実際に電波を出してみると、予定していたエリアで受信しにくいとか、他局の影響を受ける等、無線局の免許申請をした時の工事設計では、考えられなかった事が出て来る事があります。工事設計の変更は、この為に行われます。予備免許を受けた者が工事設計の変更をしよう...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第2章無線局の免許(2)予備免許中の変更

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第2章無線局の免許 (1)無線局の開設の決定から運用開始迄その4

    第2章無線局の免許(1)無線局の開設決定から運用開始までその4赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、「工事の落成」から無線局の免許を取得する迄のお話です。-----お知らせ------前回の免許の申請~予備免許の中の記載事項につていは、覚えておく必要があります。予備免許の記載事項と本免許(免許状)の記載事項は、違います。試験では、その理由が問われますがその理由は、予備免許が、工事及び設備の調整・点検を目的としているのに対してて本免許は、本格的な運用を認めたもので有る事の違いから来ている事を理解しておいて下さい。今回の最後に免許状の記載事項を挙げておきますので、前回の予備免許の記載事項と比較して覚えて下さい。それでは、工事落成検査についてお話をします。予備免許を受けた者は、工事が落...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第2章無線局の免許(1)無線局の開設の決定から運用開始迄その4

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第2章無線局の免許 (1)無線局の開設の決定から運用開始迄その3

    第2章無線局の免許(1)無線局の開設決定から運用開始までその3赤紫の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、無線局開設の決定から無線局免許取得迄の流れをご説明いたします。1.無線局の開設決定無線局の開設の決定とは、無線局を開局する言う意思を固める行為です。電波法では、無線局の開設を決定したら総務大臣から免許を受ける行為に進みなさいと言う事迄を言っています。これには、免許を受けなければ開局しては、いけないと言う事と裏腹に条件がそろえば免許を与えますよ。使って下さいと言う奨励的な意味があると言う事です。2.免許の申請総務大臣に提出する書類の記載事項を定めています。(記載事項は、重要ですので覚えておいて下さい。)・開局の目的・開局を必要とする理由・通信の相手方と通信事項(内容)航空機局ならば相手...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第2章無線局の免許(1)無線局の開設の決定から運用開始迄その3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第2章無線局の免許 (1)無線局の開設の決定から運用開始迄その2

    第2章無線局の免許(1)無線局の開設決定から運用開始までその2赤紫の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、無線局とは、そもそも何?と言うお話です。電波法の総則の中には、「無線局」の定義についても書かれています。どの様に定義されているのか改めて観てみましょう。総則によりますと、無線局とは、通信設備(送信機、受信機、空中線[アンテナ]、電源)とそれらを操作する無線従事者の総体と書かれています。{総体とは、全てを合わせたもの)例えば、学校は、校舎や様々な設備と教師及び生徒の総体と言う事になります。校舎だけでは、学校とは、言いませんネ。無線局は、設備と操作する人間の総体と言う概念が重要ですので、覚えておいて下さい。皆様が使用されている携帯電話は内部に送信機や受信機、アンテナ、電源が入っていますの...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第2章無線局の免許(1)無線局の開設の決定から運用開始迄その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第2章無線局の免許 (1)無線局の開設の決定から運用開始迄その1

    第2章無線局の免許(1)無線局の開設決定から運用開始までその1赤紫の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回から無線局の免許を取得して運用開始する迄の手順をお話しします。本来、当講座では、出題数の多い項目からお話しをするのですが無線局の免許のお話しを先にする理由は、無線そのものを意識する機会が無くなった事により無線局を開局する事が身近で無くなった事によります。昔は、アマチュア無線が盛んでしたので、無線やその為の無線局を開局する事がわりと身近な事でした。”無線局の免許”は、無線工学で言えば、”電磁気”や”電気回路”に当たる、基礎ですので総則に続いて第2章として”無線局の免許"のお話をする事としています。また無線局の免許を理解しませんと一番出題数の多い無線局の運用が理解出来なくなると言う理由もあり...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第2章無線局の免許(1)無線局の開設の決定から運用開始迄その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設 (6)電波高度計

    第2章航法支援施設(6)電波高度計今回は、航法支援施設の最後として”電波高度計”についてお話をいたします。さて、今回お話をします電波高度計は、低空用(2500ft以下)です。着陸態勢に入った航空機が着陸するか、直陸をやり直すかを決める”直陸決心高度”や、自動着陸する際、フレーアを掛ける時の高度情報として使用されるものです。※フレアーとは冬場、白鳥が湖面に着水する様子をTVで目にする事が有ると思いますが、着水寸前に水平に飛んでいた白鳥が頭を上げ、翼を水面に対して見た目、直角にした様に翼を起こす様子を目にします。航空機は、速度を落としますと、揚力が減り、高度が下がります。着陸の寸前に降下角度を減らし緩やかな着陸をする為に迎え角を上げます。(機首を上げると胴体についている翼の迎え角が上がると言う訳です。)すると...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設(6)電波高度計

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設 (5)パルス・レーダーのMTIの原理

    第2章航法支援施設(5)パルス・レーダーのMTIの原理今回は、パルス・レーダーの機能の1つであるMTIのお話をします。と言っても何の事やらお分かりになりませんね。それもそのハズです。先ほど、ネットを見て周りましたがMTIが何の訳であるか位は、書いて有りましたが原理については、書かれていませんでした。さらに受験参考書には、MTIの文字さえ載っていません。しかしながら航空無線通信士の無線工学の問題として出題されていますので、ここで勉強しておきましょう。(試験に出題されても、参考書には、書かれていない事柄もある事を覚えておいて下さい。)1.MTIとは?MTIとは、MovingTargetIndicatorの訳です。パルス・レーダーは、極短い時間間隔で電波を輻射します。そして、電波を輻射していない時は、受信します...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設(5)パルス・レーダーのMTIの原理

  • TPOTAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設 (4)パルス・レーダーの最大探知距離その2

    第2章航法支援施設(4)パルス・レーダーの最大探知距離を伸ばすその2今回は、前回に引き続きパルス・レーダーの最大探知距離を延ばす方法をお話いたします。(3)パルスのエネルギーを大きくする。再度、パルスと搬送波、そしてパルス変調波をご覧下さい。パルス変調波は、パルスと搬送波を掛け合わせたもので、パルスの電圧が高い時だけ、搬送波が空中線から輻射されます。パルスの幅:Aを広げて行きますと最終的には、パルス変調波は、搬送波そのものになります。この状態で輻射される電波のエネルギーは、最大になります。逆に、パルス周期:Tを短くして行きます。T=A⇒Aこれまた、パルス幅:Aだけになりますので、搬送波の連続になります。結論パルスのエネルギーを大きくするには・パルス幅:Aを広くする。・パルス周期:Tを短くする。注意パルス周...TPOTAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設(4)パルス・レーダーの最大探知距離その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設 (4)パルス・レーダーの最大探知距離その1

    第2章航法支援施設(4)パルス・レーダーの最大探知距離を伸ばすその1今回から近年出題される様になりましたパルス・レーダーについて今回と次回の2回に分けてお話を致します。特に次回の試験で必要なのは、最大探知距離を伸ばす方法と思いますが、その予備知識として今回は、レーダーの原理を先にお話し致します。ちなみに新設問題とは、少し上級の資格試験に出題される問題の中から出題されます。当講座では、新設問題に備えて航空無線通信士の範囲を少し超えてお話をしている事があります。それでは、本題に入ります。1.パルス・レーダーの電波図-1図-1をご覧下さい。赤の線はパルスです。パルスとは脈の事で手首に指をあてますと、脈を打つのを感じます。脈の様に断続する信号をパルスと言います。例えば、上の図の赤の内、下の横線を0[V]、高くなっ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設(4)パルス・レーダーの最大探知距離その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設 (3)ASDEとMLAT

    第2章航法支援施設(3)ASDEとMLAT今回は、ASDEとMLATのお話です。と言っても何の事かお分かりにならないと思います。航法支援施設はこの様にアルファベットの組合せで呼ばれそれも似たような名前が多いのです。よって、何の略か英語で覚えなければなりません。[I]ASDEとはAirportSurfaceDetectionEquipment:空港面探知レーダの事です。1.ASDEの用途空港には滑走路、駐機場、それらを結ぶ誘導路等がありそれらの上を航空機やバス、飛行機をプッシュ・バックするトーイング・カー等様々な車両が行きかっています。支援車両は、エプロン上に表示された白線で示された通路のみを走行しますが、航空機の誘導路と交わる部分もあります。※上の絵は、steam社のFlightSimulatorX上のO...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設(3)ASDEとMLAT

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設 (2)ASR/ARSR/SSR

    第2章航法支援施設(2)ASRとARSRとSSR今回から航空管制に使用されるレーダーのお話をします。今回は、航空管制には、かかせないASRとARSRそしてSSRのお話を致します。そう言われても何の事かお分かりにならないと言う方も沢山いらしゃると思います。航法支援施設には、ASRやARSR以外にもASDE等似た様な名前が沢山あります。これから出てきます各航法支援施設の名称は、全て何文字かのアルファベットの組合せで呼ばれますので、何の略か理解する為にも英語で覚えておいて下さい。ASRやARSRとは、何かと言うお話しの前に航空機は、空を自由に飛んでいる訳ではなく、”航空路”と言う空の道を飛んでる事をまず、頭において下さい。”航空路”については、ネットで検索して頂きますと国土交通省で公開していますので、是非、ご覧...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設(2)ASR/ARSR/SSR

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその8

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその8前回迄に航空機から見たVOR局の方位が分かる仕組みをお話いたしましたので今回は、VORの使い方をお話致します。1.小型機のVOR計器図-6を見ながら、以下の説明を読んで下さい。伊丹空港(大阪空港:RJOO)のVORを例にお話いたします。貴方の操縦する航空機が伊丹空港の周辺を飛行中とします。VORの受信機の周波数を113.9[Mhz]に合わせますと、伊丹空港のVOR局の識別符号であるOWEが可聴音のモールス符号で---・--・(ツーツーツートツーツート)と聞こえてきます。VORの構成や原理のお話しの時には、VORの電波から方位を知る方法優先しましたので混乱しない様に、識別信号のお話しは、しませんでした。識別信号は、現在、受信中の信号が目的のVOR局のものである事を...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその8

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその7

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその7今回は、通常、VORと併設されてVOR迄の距離を知るために使用されるDMEについてお話をいたします。DMEの構成と距離を測定できる仕組みそして、距離を求める式の説明をいたします。式の説明ではなぜ、12.3と言う数字が出てくるのか詳しくお話をいたします。注赤字は、試験で必要ですので、覚えて下さい。青字は、余裕があったら覚えて下さい。DMEとは、DistanceMeasuringEquipment(ディー・エム・イーまたは、デメと言います。)の事です。DMEは、二次レーダー(一次レーダーは発射した電波の反射を見て対称物の位置や方向を知りますが二次レーダーは、質問電波に対する応答電波で必要な情報を得る技術です。※図の航空機は、kansai氏の許可を得て使用させて頂いて...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその7

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその6

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその6前回は、VORの原理を知る為のドップラー効果についてお話を致しました。ドップラー効果により可変位相信号は、空間で(1/30秒間隔でVOR局から航空機迄の距離((基準位相信号のアンテンと航空機迄の距離を差し引いた分)の変化)によりFM変調されると言う事を学習しました。今回は、ドップラー効果によりFM変調波された可変位相信号を航空機側で復調した時に得られる30[Hz]のSIN波と同じく30[Hz]のSIN波の基準位相信号との位相差からVOR局の方位が分かる仕組みをご説明いたします。3.VOR局の方位が分かる仕組み図-1図-1の3つの電波を受信しますと搬送波の周波数がFoでその搬送波を30[Hz]と9960[Hz]の正弦波で変調した1つの電波として捉えられます。可変位...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその6

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその5

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその5今回は、基準位相信号と可変位相信号の位相差からVOR局の方向知る事が出来る仕組みの前半としまして受信点と輻射するアテンテナの位置によるドップラー周波数の関係についてのお話です。前回迄にお話を致しました事は、(1)VORは基準位相信号で変調した電波と可変位相号で変調した電波を輻射している。(2)基準位相信号の電波は、搬送波を30[Hz]のSIN波で振幅変調。(3)可変位相信号は、搬送波を9960[Hz]のSIN波で振幅変調し、その後搬送波を取り除いている。(4)基準位相信号で変調された電波は、中央の水平面で無指向性のアンテナから輻射される。(5)可変位相信号で変調された電波は基準位相信号のアンテナから半径約6.7[m]の円周上に配置された24組48本(円の中心に対...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその5

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその4

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその4今回は、どの様な空間変調変調がどの様にして行われているか?と、VORに使用されるアンテンを観てます。基準位相信号の30[Hz]の位相が0°の時、可変位相信号は、磁方位0°(真北)と180°(真南)の可変位相信号用のアンテナに給電されます。可変位相アンテナへの給電は、VORを真上から見たとき、左回りに順次切り替えて給電します。その各ペアのアンテナへの給電の切り替えは、1/30秒で1周します。結果として、灯台から発せられる光の様に可変位相アンテナから輻射される電波の指向性は、1/30秒の周期でグルグル回る事になります。注:図-1では、可変位相信号用アンテナを30度間隔で円周上に並べて描いていますが、実際は、48本ないし50本のアンテナが並べられています。(7.5°~...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその4

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその2

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその2各航法支援施設の原理についてはネット上でも書かれていますが、肝心な部分が書かれていなかったり原理そのものが不正確なものであったりし正確なものを見る事ができません。又、残念ながら受験参考書でも肝心な部分がボヤかされて書いてありますので読者には、理解しがたいものになっています。曖昧な事は、記憶に残りません。航法支援施設の不正確な説明の例としましては以下の様なものがあります。”ローカライザーは、滑走路に向かって左側でVHF帯の内の1つの周波数の搬送波を90[Hz]で変調した電波を輻射し、そして同じ周波数の搬送波を150[Hz]で変調した電波を滑走路の右側から輻射する”と言う説明がありますが、同一周波数の電波を同じ施設から輻射する事は、電波が干渉してしまいますので通常、...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその1

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその1今回から航法支援施設のお話を致します。"航法支援施設”からの出題数は”空中線と電波伝搬”と並んで多い項目ですので、しっかり勉強して下さい。航法支援施設には、どの様な施設があって、パイロットを目指す受講生の皆様にどの様に関係するものなのかをご理解頂きたいと思います。ご理解頂ければ試験で出題数の多い理由が分かります。また、いつも述べています様に工学の学習ポイントは、以下の3点です。(1)概要(2)原理(3)使い方改めて航法支援施設がどの様な場面で使用されるかと言うお話をします。航法支援施設とは、航空機が目的地迄飛行する為や航空機が安全に着陸する為の誘導施設等をさします。まず、航法支援施設を管轄するお役所のお話から致します。皆様が。パイロットになってからお世話になりま...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第1章総則 (2)用語の定義他

    電波法規第1章総則(2)用語の定義他赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい前回は、”総則”の重要性と第一条の”目的”(電波法の目的)についてお話しをしました。今回は、良く出題されます”定義”(用語の定義)についてお話しをします。なお、細かい用語の定義は、電波法施工規則に書かれています。総則は、重要ですので再度、全文を記載しておきます。(目的)第一条この法律は、電波の公平且つ能率的な利用を確保することによつて、公共の福祉を増進することを目的とする。(定義)第二条この法律及びこの法律に基づく命令の規定の解釈に関しては、次の定義に従うものとする。一「電波」とは三百万メガヘルツ以下の周波数の電磁波をいう。二「無線電信」とは、電波を利用して符号を送り、又は受けるための通信設備をいう。三「無線電話」と...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第1章総則(2)用語の定義他

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第1章総則 (1)電波法の目的

    第36期電波法規第1章総則(1)電波法の目的赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい本日から2025年8月期向けの電波法規のお話しを始めます。当講座は、試験に出題される事が多い範囲からお話しを始めていますので、講座開設の当初は、「無線局の運用」からお話しをしていましたが、「無線局の免許」を先にお話しした方が、無線局の運用を開始する事の大変さをご理解頂く事が出来ると判断致しまして「無線局の免許」を先にお話をする様になりました。しかし、無線従事者試験の最高峰である第1級陸上無線技士の受験指導では、「総則」から講義を始めています。その理由は、「総則」に電波法の理念が書かれているからです。理念を理解した方がその後の各章でお話する内容が理解しやすくなるためです。以上の理由により、当講座も総則からお話を...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規第1章総則(1)電波法の目的

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規のシラバス

    第36期(2025年8月期向け)「法規」のシラバス皆様、今日は。当塾を主宰いたしますTOITAです。これから2025年8月の試験に向けて半年間に渡って当講座でお話をいたします電波法規の内容が決まりましたので発表いたします。皆様のこれからの学習計画にお役立て下さい。なお、”無線局の運用”からの出題が毎回の試験で50%を超えていますので、”無線局の運用”のお話を拡充する事と致しました。また、大項目のうち”監督と罰則”は、出題される内容の予想が難しい為、予想出題数の倍の内容をお話する事と致しました。第1章総則1ー1.電波法の目的(法1)1ー2.用語の定期(法2)第2章無線局の免許2-1.無線局開設決定から運用開始迄の流れ2-2.無線局の免許内容の変更(法17,19,)第3章無線局の運用3-1.無線局の目的外使用...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期電波法規のシラバス

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (10)VHF帯とUHF帯の電波伝搬その2

    第1章空中線と電波伝搬(7)VHF帯とUHF帯の電波伝搬その2前回は、周波数の区分とVHF帯及び、UHF帯の電波は、直進性が顕著である事と反射をすると言う事をお話致しました。それでは具体的な場面でこれらの周波数帯の電波がどの様に伝搬していくのか観てみましょう。(1)直接波と大地反射波(図の番号が順不同になっています。)図2の様に送信アンテナから受信アンテナへ直接届く直接波と大地で反射して受信アンテナへ届く大地反射射波があります。図-2を見て頂きますと直接波と大地反射波とでは受信アンテナ迄の経路による距離の違いが出てきます。電波は、磁界と電界で出来ています。磁界と電界はSIN波状に大きさを変えています。電界の最大値をVとしますと大きくなったり小さくなったりする1秒間の繰り返しの数(周波数)をf。時間をt、そ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(10)VHF帯とUHF帯の電波伝搬その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (10)VHF帯とUHF帯の電波伝搬その1

    第1章空中線と電波伝搬(10)VHF帯とUHF帯の電波伝搬その1前回迄に、電波とは、どの様なものでどの様にアンテナから輻射されるかと言うお話を致しました。また、実際に使用されるアンテナの原理や特徴等についてもお話を致しました。それでは、輻射された電波が受信される迄の間、どの様に空間を伝わって行くのか?と言うお話を2回に分けて致します。ちなみに、電波の伝わりかたを”電波伝搬”と言います。電波伝搬は、周波数により違います。周波数の中でも皆様方が、航空無線通信士として主に使う事となるVHF帯とUHF帯と言う周波数帯域(バンド)での電波の電波伝搬についてのお話を致します。1.VHF帯とUHF帯って何のこと?電波とは、3[THz](テラ・ヘルツと読みます:3x10の12乗。以下3x10^12と言う様に当塾では、エク...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(10)VHF帯とUHF帯の電波伝搬その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (9)導波管

    第1章空中線と電波伝搬(9)導波管今回は、導波管のお話です。いきなり聞いた事もない名前の物が出てきたとお思いでしょうが、これから高い周波数が盛んに使用される様になりますので大電力のマイクロ波を伝送する場合に重要になります。勿論、航空無線でもレーダー等に使用されています。次章の航法支援施設でお話しますASRと言う空港で回っいますレーダでは、送信機から500[kW]の電力を回転していますアンテナへの電力の供給に使われています。また、航空路を監視しますARSRと言うレーダではASRの4倍の2[MW](メガワットと読み10の6乗)と言うとてつもない大電力をアンテンへ供給する為に使われています。図-1をご覧下さい。送信機からアンアテン又は、アンテナから受信機へ高周波を運ぶ為の物を給電線と言います。図-1の一番上の同...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(9)導波管

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (8)空中線と給電線の整合その3

    第1章空中線と電波伝搬(8)アンテナと給電線の整合その3今回は、前回お話をしましたバランの原理とアンテナと給電線のマッチング(整合)の取り方についてのお話を致します。それでは、バランの構造と原理についてお話を致します。[バラン]バランには色々の種類がありますが図-4は、同軸ケーブルを使用して作った物です。図では、同軸ケーブルの外側の導体と内側の導線のみを描いていますので一番外側の絶縁物と内部導体と外部導体の間の絶縁物は、省略しています。図の下のU字形の部分がバランです。バランの長さは、λ/2になっています。それでは、原理について説明致します。図の左上の同軸ケーブルの内部導体を流れて来た電流:Iは、a点で平衡形ケーブル(平衡形ケーブルは、4Zoと書いてある右側に有ると考えて下さい。)とバランへI/2づつ流れ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(8)空中線と給電線の整合その3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (8)空中線と給電線の整合その2

    第1章空中線と電波伝搬(8)アンテナと給電線の整合その2今回は、送信機の電力をアンテナへ送る方法には、”平衡形”と”不平衡形”がある事をお話します。(アンテナに誘起した電圧による電流を受信機へ送る場合も同様です。)同軸ケーブルは、不平衡形である事をすでにお話を致しました。そして、アンテナにも”不平衡形”と”平衡形”があります。半波長ダイポール・アンテナは、”平衡形”になります。[平衡や不平衡とは何か?]まず、”平衡”とか“不平衡”とは、どう言う事かをお話致します。不平衡図-1の上側の図をご覧ください。緑は、大地(アース:地球)です。左側に電源(丸にSIN波のマーク)が有ります。電源の上側に繋がれた導線は、負荷(負荷とは電力を消費するものです。)の上側に繋がれています。負荷の下側と電源の下側は、それぞれ大地...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(8)空中線と給電線の整合その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (8)空中線と給電線の整合その1

    第1章空中線と電波伝搬(8)空中線と給電線の整合その1今回から3回に分けて給電線とアンテナの整合についてのお話を致ます。整合とは、水の流れるパイプに別の太さの違うパイプを繋いだ時、水漏れがしない様にパイプ同士の間に継手をいれる様なものです。電気の場合は、無駄なくエネルギーを伝え為に行います。1.インピーダンス整合下の図をご覧ください。電池を送信機。rを給電線の特性インピーダンス。そしてRを空中線の入力インピーダンスとします。インピーダンスとは、交流に対し電流を流れにくくする素子です。直流の場合、電流を流れにくくする物は、抵抗だけですが、交流の場合は、抵抗の他、コイル、コンデンサーが電流を流れにくくする素子になります。そして、コイルとコンデンーは、交流の周波数により、電流を流れにくくする度合いが違うのです。...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(8)空中線と給電線の整合その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (7)同軸ケーブルその2

    第1章空中線と電波伝搬(7)小電力同軸ケーブルその2前回は、電源(送信機または、受信アンテナ)から負荷側(送信アンテンまたは、受信機)へ同軸ケーブルの内部導体と外部導体に高周波電流が流れる事でエネルギーが伝搬すると言うお話を致しましたが、くしくも、高周波電流が内部導体と外部導体を流れる事によりそれらにより磁界が発生しその磁界が変化するので電界の変化も生まれると言うお話をしました。すると、同軸ケーブでの信号の伝達には、2つの考えが出来そうです。<同軸ケーブルの動作の考え方1>今も述べましたが、同軸ケーブルは、内部導体と外部導体に高周波電流を流す導線。つまり、送信機からの高周波電流をアンテナへ流す又は、アンテナに誘起した高周波電流を受信機へ流す導線と言う考え方です。<同軸ケーブルの動作の考え方2>図-2図-2...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(7)同軸ケーブルその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (7)同軸ケーブルその1

    第1章空中線と電波伝搬(7)小電力同軸ケーブルその1今回から送信機とアンテナ又は、アンテナと受信機を繋ぐ給電線として使用されます「同軸ケーブル」について今回と次回の2回に分けてお話をします。試験では、これからお話を致します様に同軸ケーブルに限らず構造・動作原理・用途・特性が問われますのでその全部を覚える必要があります。赤の太字の部分が覚えなければならない所です。[1]同軸ケーブルの構造図-1同軸ケーブルは皆様の家のTVと壁のコンセントの様な部分とを結ぶ直径が5mm程の黒いケーブルです。是非、一度ご覧になって下さい。それでは、同軸ケーブルの一番内側から説明いたします。図では、同軸ケーブルを4層に分けて描いています。一番内側(一番右)が銅線です。その周りの白い部分(図では、銅線の左の白い部分)はポリエチレン製...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(7)同軸ケーブルその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (6)スリーブ・アンテナ

    第1章空中線と電波伝搬(6)スリーブ・アンテナ今回は、半波長ダイポール・アンテナに似たスリーブ・アンテナについてのお話です。前回お話すべき点を忘れていましたので本題に入る前にお話しをしておきます。アンテナに限らず、回路や機器等について試験で問われる事は、(1)構造(構成)(2)動作原理(3)特徴(4)用途この4点です。それでは、スリーブ・アンテナの構造から観てみましょう。上の図がスリーブアンテナです。[構造]スリーブアンテナのsleeveとは、袖の事です。女性の方は、良くご存じですよネ。アンテナのスリーブは、白の筒で示しました金属で出来た筒です。スリーブの中がどの様になっているかは、下の図をご覧下さい。スリーブの内部には、同軸ケーブルがあります。[同軸ケーブルとは?]同軸ケーブルとは、アンテナと送信機ない...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(6)スリーブ・アンテナ

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (5)半波長ダイポール・アンテナその3

    第1章空中線と電波伝搬(5)半波長ダイポール・アンテナその3今回は、半波長ダイポール・アンテナの指向性についてのお話です。[半波長ダイポール・アンテナの指向性]人ごみの中である特定の人の声や特定の物からの音だけを聴きく時に、耳に手を当てます。あるいは、遠くの人に自分の声を届けたい時、口の前に両手でメガフォンを作ります。メガフォンを作らなければ、声は、四方に広がり、目的の人の方へは、声が届きにくくなります。これらの違いは、声のエネルギーを特定の方向だけに出したかどうかと言う事です。あるいは、聴く場合は、特定の方向からだけの音を集めるかいなかと言う事です。この様に特定の方向へエネルギーを放出したり、特定の方向からだけのエネルギーを捉える性質を”指向性”と言います。理論上のアンテナにアイソトロピック・アンテナと...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(5)半波長ダイポール・アンテナその3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (5)半波長ダイポール・アンテナその2

    第1章空中線と電波伝搬(5)半波長ダイポール・アンテナその2今回は、半波長ダイポール・アンテナの続きで、電波の輻射の原理と特に半波長にする意味ついてお話を致します。半波長ダイポール・アンテナの図をもう一度掲載しておきます。灰色の棒が”半波長ダイポール・アンテナ”です。赤い線は、”給電線”。そして、交流電源のマークは、送信機です。[半波長ダイポール・アンテナの輻射の原理]図-5の(A)と(B)そして(C)の各図の太い線は、アンテナです。図の(A)には、抵抗が繋がれています。図では、Iと書いた電流が流れています。電気の世界では、電流を”I”と書きますので覚えておいて下さい。図-5電流の横に描いた矢印は電流の流れる向きを表していますが、これは、一瞬を捉えているもので電源が交流ですので、電流の向きは、時間と共に変...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(5)半波長ダイポール・アンテナその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (5)半波長ダイポール・アンテナその1

    第1章空中線と電波伝搬(5)半波長ダイポール・アンテナその1今回から3回に渡って、実際に使用されているアンテナでありながらアンテナの基本でもある半波長ダイポール・アンテナについてお話をいたします。ちなみに本講座では、試験に必要な事だけをお話していると言っておりますが、今回の半波長ダイポールアンテナ迄は、アンテナを理解する為に必要な事柄ばかりですので各期共にお話をしています。それで半波長ダイポール・アンテナの半波長とは、どう言う意味か、から考えてみましょう。[半波長ダイポール・アンテナの”半波長”とは?]下の図は、電波のモデルとして見て頂いた図です。λと言う文字に注目して下さい。ギリシャ文字で”ラムダ”と読みます。例えば緑の電界について注目してみますとキツネ色で示します、アンテナの所では大きさが”0”で、そ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(5)半波長ダイポール・アンテナその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (4)自由空間での電波その5

    第1章空中線と電波伝搬(4)自由空間の電波その5前回は、”自由空間インピーダンス”と”自由空間基本伝送損失”の内の利得と受信電力についてお話を致しました。今回は、アンテナの実効面積についてのお話から始めます。(5)自由空間基本伝送損失:Γそれでは、アンテナの実効面積:Aeのお話をします。前回、お話をしましたが、電波が球状に広がって行くとしますと距離が遠くなるにしたがって、その距離を半径とする球の表面積が大きくなりますので、単位面積を通過する電波の電力密度が下がります。つまり、距離が遠のく程、電波は、弱く感じます。(減衰では、ありません。)送信点よりどんなに遠くても、その距離を半径とする球状のアンテナで送信点を覆うとするれば送信電力の全てをこの球状アンテナで捉える事が出来ます。つまり、アンテナは、大きい方が...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(4)自由空間での電波その5

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播 (4)自由空間での電波その4

    第1章空中線と電波伝搬(4)自由空間の電波その4今回は、前回”自由空間のインピーダンス”のお話する下準備として”インピーダンス”のお話をしましたので、いよいよ”自由空間のインピーダンス”と”自由空間基本伝搬損失”のお話を致します。(4)自由空間のインピーダンス。c)自由空間のインピーダンスインピーダンスをご理解頂いたところで、本題です。電波が伝搬(伝わる事)する空間にも電波を通しにくくするインピーダンスがあります。電界E:[V/m]、磁界:H[A/m]としまとE[V/m]/H[A/m]=120π[Ω](Ω:オームと読み、抵抗やインピーダンスの単位です。)左辺の電界と磁界の単位をみますとVをA(アンペア:電流の単位)で割っていますのでインピーダンスである事が分かります。(V=Z・Iの関係があります。直流の時...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第36期無線工学第1章空中線と電波伝播(4)自由空間での電波その4

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受験の力”TOITAの航空無線通信士受験塾” 第33期(2024年2月期向け)受講生受付開始!!
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