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2023/11/25

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  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路 (4)トランジスターその2

    第3章半導体・電子管・電子回路(4)トランジスターその2前回は、エミッタ領域の正孔がベース領域を超えてコレクター領域に入るところ迄のお話でした。今回は、その後の正孔の動きを追ってみましょう。(3)コレクター内に入った正孔コレクター領域にたどり着いた正孔は、コレクターの右端へ繋がれたEceの”-”により引き寄せられます。引き寄せられた正孔はコレクターにつながるEceを経由してエミターから来た電子と結合して消滅します。エミッターの左端では、Eceにより新たに安定した原子から電子が奪われ新たに正孔が出来、コレクターへ進みます。エミッターで奪われた電子は、Eceを経由してコレクターでエミッターからの正孔と結合して消滅すると言う動作が続きます。エミッターからコレクターへ絶えず正孔が移動しますので、エミッターとコクレ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路(4)トランジスターその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路 (4)トランジスターその1

    第3章半導体・電子管・電子回路(4)トランジスターその1前回は、n形半導体とp形半導体を接合させたダイオードの動作原理のお話をしました。前回お話をしました、ダイオードは、電源を必要としませんので、受動素子と言えます。今回お話をいたしますトランジスターは、動作の為に電源を必要としますので能動素子です。それでは、今迄の知識を活かしてトランジスターの動作原理を学習しましょう。ダイオードの動作原理が良く理解出来ていない方は、前回、又は、前々回の記事から読み直しをしておいて下さい。1.トランジスターの種類トランジスターには、n形半導体とp形半導体の組合せの仕方の違いにより2種類あります。それは、PNPトランジスターとNPNトランジスターです。それぞれの名称は、それぞれの構造を表しています。それでは、PNPトランジス...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路(4)トランジスターその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路 (3)ダイオードその2

    第3章半導体・電子管・電子回路(3)ダイオードその2前回は、ダイオードの用途やその動作、そして動作原理の内の逆バイアス迄のお話を致しました。今回は、順バイアスのお話を致します。イ.順バイアス下の図の様に電池の向きを逆バイアスの時と逆に接続してみます。(1)正孔の動き正孔は、電子の不足した原子ですので白い球、電子は、赤い球で表しています。p形半導体の正孔が電池の”+”に反発してn形半導体の方向へ向かいます。そしてn形半導体へ入った正孔は、電池の”-”に引き寄せられn形半導体の左端へ進みます。電池の”-”側の導線の電子は、n形半導体へ到着し、n形半導体の左端へ到着した正孔と結合し正孔が消滅します。一方、p形半導体の右端では、電池の”+”が繋がれていますので右端の原子から電子が奪い取られて新たに正孔が生まれます...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路(3)ダイオードその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第3章無線局の運用 (1)秘密の保護

    第3章無線局の運用(1)”秘密の保護”赤紫の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回から法規の試験の中で1番出題数の多い大項目の”無線局の運用”のお話を致します。”無線局の運用”が十分に理解されていれば、法規の試験にほぼ、合格する様な大切な大項目です。(ほぼとは、他に他の大項目の1つか2つを十分に理解しておけば良いと言う事です。)この講座では、来期の試験に出題が予想される小項目しかお話できませんので、皆様は、重点的にこの講座以外の部分の”無線局の運用”を勉強しておいて下さい。今回、お話をします「秘密の保護」は、電波法の精神を知る上で大変重要です。また、次回の試験にも出題が予想されますので、しっかり、学んで下さい。[秘密の保護]法規を無理なく勉強するには、用語の意味を知る事と、その条文の背景を知...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第3章無線局の運用(1)秘密の保護

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路 (3)ダイオードその1

    第3章半導体・電子管・電子回路(3)ダイオードその1今回と次回の2回に分けて半導体素子としては、一番簡単な構造ですが、トランジスターやFET等の素子の基本が詰まっていますダイオードについてのお話を致します。ダイオードは交流から直流を作る過程での整流や、変調された電波から音声信号を取り出す検波に使用されます。(1)ダイオードの働きダイオードには、電流を一方向にしか通さない性質があります。一番上のグラフは、交流(皆様のご家庭のコンセントに来ている電気の電圧をグラフにしたもの)です。横軸が時間で縦軸が電圧です。時間と共に電圧と極性が変わっています。横軸より上が”+”で下が”-”です。その下の回路図では、交流の電源(丸にSIN波のマーク)に抵抗:Rが繋がれています。抵抗:Rには、I=V/Rの電流が流れます。抵抗:...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路(3)ダイオードその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路 (2)半導体は?その2

    第3章半導体・電子管・電子回路(2)半導体とは?その2前回は、導体、絶縁体、半導体がそれぞれどの様な物かと言うお話を致しました。今回は、半導体の材料と半導体には、大きく分けて3種類有ると言うお話を致します。半導体の材料と言えば、殆どがシリコンです。シリコンの様な物質を”真性半導体”と言います。真性半導体は、2項で述べる不純物を加える事で自由電子の数を増やしたり本来、存在するはずの電子が無い部分を正孔と言いますが正孔の数を自由に変える事が出来ます。後ほど、お話する事となりますが正孔の移動も電流です。お話を戻しますが真性半導体は自由電子になりうる電子が少なく抵抗と同様に電流をあまり流す事ができません。(但し、電流をあまり流せない理由は、抵抗とは、違います。前回の記事を読み直しておいて下さい。)それでは、真性半...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路(2)半導体は?その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路 (2)半導体とは?その1

    第3章半導体・電子管・電子回路(2)半導体とは?その1前回、能動素子と受動素子のお話をしました。受動素子には、抵抗・コイル・コンデンサー等がありますがこれらについては、最終章の電気回路でお話をする事としまして、今回は、第3章のタイトルの最初に出てきます、「半導体とは、そもそも何?」と言うお話をします。また、半導体がどの様に能動素子として働くのかと言うお話を次回以降に行います。(半導体は、受動素子にも使用されています。)1.半導体とは?電気の世界には、電気を通す“導体”。電気を全然通さない絶縁体と今回お話をします”半導体”があります。その他、電気を通さない訳ではないのですが電気を通しにくい抵抗があります。抵抗は導体・絶縁体・半導体とは、理屈が違いますので、割愛します。電気が流れる事を電流が流れると言いますが...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路(2)半導体とは?その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路 (1)能動素子と受動素子

    第3章半導体・電子管・電子回路(1)受動素子と能動素子今回から”空中線と電波伝搬”、”航法支援施設”とほぼ、同じ出題数である”半導体・電子管・電子回路”のお話を致します。しかも、これらの3つの大項目の全問に答えられると無線工学の試験に合格できると言う極めて重要な項目です。皆様は、電子機器と言う言葉を聞いた事があると思いますがスマフォやTV等身の回りには、多くの電子機器で溢れていています。特に、スマフォは、一日中、手から離せないと言う人も多いようです。しかし、皆様にとって”電子機器”という言葉は、”offlimits”と言う言葉と同義語でそれ以上近寄る事もない物なのでは、ないでしょうか?ちなみにこの言葉には、”禁句”と言う意味もあるようです。しかし、分かってきますと、”電子機器”ってすごい。その”電子機器”...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第3章半導体・電子管・電子回路(1)能動素子と受動素子

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第2章無線局の免許 (2)免許の有効期間と再免許の申請期間

    第2章無線局の免許(2)再免許の申請期間他無線局の免許には、期限があります。これは、電波を有効利用すると言う電波法の精神に乗っ取ったもので、無線局開局の目的が果たされて、その後、存続する必要が無ければ、閉局する事になります。但し、有効期限後も引き続き運用を希望する局は、申請をすれば、再免許を受ける事が出来ます。その証拠に、放送局は、何十年も放送を続けています。また、義務航空機局の場合は、免許の有効期限が無期限である事を前回の最後にお話を致しました。皆様の中で、「私は、パイロットを目指しているので、航空局の免許の有効期間等知らなくても良い。」と思っている方がいらっしゃったらそれは、大間違いです。航空無線通信士の資格は、航空機局や航空局(カンパニー無線を含む)毎に細分化されている訳では、有りませんので航空局に...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第2章無線局の免許(2)免許の有効期間と再免許の申請期間

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第2章無線局の免許 (1)無線局の開設の決定から運用開始迄その4

    第2章無線局の免許(1)無線局の開設決定から運用開始までその4赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、「工事の落成」から無線局の免許を取得する迄のお話です。-----お知らせ------前回の免許の申請~予備免許の中の記載事項につていは、覚えておく必要があります。予備免許の記載事項と本免許(免許状)の記載事項は、違います。試験では、その理由が問われますがその理由は、予備免許が、工事及び設備の調整・点検を目的としているのに対してて本免許は、本格的な運用を認めたもので有る事の違いから来ている事を理解しておいて下さい。今回の最後に免許状の記載事項を挙げておきますので、前回の予備免許の記載事項と比較して覚えて下さい。それでは、工事落成検査についてお話をします。予備免許を受けた者は、工事が落...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第2章無線局の免許(1)無線局の開設の決定から運用開始迄その4

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第2章無線局の免許 (1)無線局の開設の決定から運用開始迄その3

    第2章無線局の免許(1)無線局の開設決定から運用開始までその3赤紫の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、無線局開設の決定から無線局免許取得迄の流れをご説明いたします。1.無線局の開設決定無線局の開設の決定とは、無線局を開局する言う意思を固めたら、総務大臣から免許を受ける行為に進みなさいと言う事迄を指しています。これには、免許を受けなければ開局しては、いけないと言う事と裏腹に条件がそろえば免許を与えますよ。使って下さいと言う奨励的な意味があると言う事です。2.免許の申請総務大臣に提出する書類の記載事項を定めています。(記載事項は、重要ですので覚えておいて下さい。)・開局の目的・開局を必要とする理由・通信の相手方と通信事項(内容)航空機局ならば相手方は、航空局です。・無線設備の設置場所また...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第2章無線局の免許(1)無線局の開設の決定から運用開始迄その3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第2章無線局の免許 (1)無線局の開設の決定から運用開始迄その2

    第2章無線局の免許(1)無線局の開設決定から運用開始までその2赤紫の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回は、無線局とは、そもそも何?と言うお話です。電波法の総則の中には、「無線局」の定義についても書かれています。どの様に定義されているのか改めて観てみましょう。総則によりますと、無線局とは、通信設備(送信機、受信機、空中線[アンテナ]、電源)とそれらを操作する無線従事者の総体と書かれています。{総体とは、全てを合わせたもの)例えば、学校は、校舎や様々な設備と教師及び生徒の総体と言う事になります。校舎だけでは、学校とは、言いませんネ。無線局は、設備と操作する人間の総体と言う概念が重要ですので、覚えておいて下さい。皆様が使用されている携帯電話は内部に送信機や受信機、アンテナ、電源が入っていますの...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第2章無線局の免許(1)無線局の開設の決定から運用開始迄その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第2章無線局の免許 (1)無線局の開設の決定から運用開始迄その1

    第2章無線局の免許(1)無線局の開設決定から運用開始までその1赤紫の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい。今回から無線局の免許を取得して運用開始する迄の手順をお話しします。本来、当講座では、出題数の多い項目からお話しをするのですが無線局の免許のお話しを先にする理由は、無線そのものを意識する機会が無くなった事により無線局を開局する事が身近で無くなった事によります。昔は、アマチュア無線が盛んでしたので、無線やその為の無線局を開局する事がわりと身近な事でした。”無線局の免許”は、無線工学で言えば、”電磁気”や”電気回路”に当たる、基礎ですので総則に続いて第2章として”無線局の免許"のお話をする事としました。また無線局の免許を理解しませんと一番出題数の多い無線局の運用が理解出来なくなると言う理由もありま...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第2章無線局の免許(1)無線局の開設の決定から運用開始迄その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (6)電波高度計

    第2章航法支援施設(6)電波高度計今回は、航法支援施設の最後として”電波高度計”についてお話をいたします。さて、今回お話をします電波高度計は、低空用(2500ft以下)です。着陸態勢に入った航空機が着陸するか、直陸をやり直すかを決める”直陸決心高度”や、自動着陸する際、フレーアを掛ける時の高度情報として使用されるものです。※フレアーとは冬場、白鳥が湖面に着水する様子をTVで目にする事が有ると思いますが、着水寸前に水平に飛んでいた白鳥が頭を上げ、翼を水面に対して見た目、直角にした様に翼を起こす様子を目にします。航空機は、速度を落としますと、揚力が減り、高度が下がります。直陸の寸前に降下角度を減らし緩やかな着陸をする為に迎え角を上げます。(機首を上げると胴体についている翼の迎え角が上がると言う訳です。)すると...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(6)電波高度計

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (5)パルス:レーダーのMTIの原理

    第2章航法支援施設(5)パルス・レーダーのMTIの原理今回は、パルス・レーダーの機能の1つであるMTIのお話をします。と言っても何の事やらお分かりになりませんね。それもそのハズです。先ほど、ネットを見て周りましたがMTIが何の訳であるか位は、書いて有りましたが原理については、書かれていませんでした。さらに受験参考書には、MTIの文字さえ載っていません。しかしながら航空無線通信士の無線工学の問題として出題されていますので、ここで勉強しておきましょう。1.MTIとは?MTIとは、MovingTargetIndicatorの訳です。パルス・レーダーは、極短い時間間隔で電波を輻射します。そして、電波を輻射していない時は、受信します。電波は、山や建物等の構造物に当たり反射して戻って来ます。レーダーは、その電波を受信...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(5)パルス:レーダーのMTIの原理

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (4)ASDEとMLAT

    第2章航法支援施設(4)ASDEとMLAT今回は、ASDEとMLATのお話です。と言っても何の事かお分かりにならないと思います。航法支援施設はこの様にアルファベットの組合せで呼ばれ、それも似たような名前が多いのです。よって、何の略か英語で覚えなければなりません。[I]ASDEとはAirportSurfaceDetectionEquipment:空港面探知レーダの事です。1.ASDEの用途空港には滑走路、駐機場、それらを結ぶ誘導路等がありそれらの上を航空機やバス、飛行機をプッシュ・バックするトーイング・カー等様々な車両が行きかっています。支援車両は、エプロン上に表示された白線で示された通路のみを走行しますが、航空機の誘導路と交わる部分もあります。※上の絵は、steam社のFlightSimulatorX上の...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(4)ASDEとMLAT

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (3)ASRとARSR

    第2章航法支援施設(3)ASRとARSR今回から航空管制に使用されるレーダーのお話をします。今回は、航空管制には、かかせないASRとARSRのお話を致します。そう言われても何の事かお分かりにならないと言う方も沢山いらしゃると思います。航法支援施設には、ASRやARSR以外にもASDE等似た様な名前が沢山あります。これから出てきます各航法支援施設の名称は、全て何文字かのアルファベットの組合せで呼ばれますので、何の略か理解する為にも英語で覚えておいて下さい。ASRやARSRとは、何かと言うお話しの前に航空機は、空を自由に飛んでいる訳ではなく、”航空路”と言う空の道を飛んでる事をまず、頭において下さい。”航空路”については、ネットで検索して頂きますと国土交通省で公開していますので、是非、ご覧になって下さい。次に...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(3)ASRとARSR

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (2)ILSその6

    第2章航法支援施設(2)ILSその6今回は、ILSの最後として大型機におけるILSの計器と使い方を見ておきましょう。上の絵はマイクロソフト社のフライトシュミレーション2004のBoeing777-300のコックピットです。前方に言える空港は、hamaさん制作の中部国際空港です。Boeing747-100の頃は、小型機の様なアナログの計器が沢山並べられていました。現在の航空機のコックピットはグラスコックピットと呼ばれ電子的な表示になっています。表示は、CRT(一昔前のパソコンのモニターに使用されているブラウン管の事です。)やLCD(液晶表示器)で行い、画面を切り替える事で様々な項目の表示が出来ます。左の大きなディスプレイは、PFD(PrimaryFlightDis-play)と呼ばれ航空機の姿勢・機首の方向...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(2)ILSその6

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (2)ILSその5

    第2章航法支援施設(2)ILSその5今回は、航空機が着陸する滑走路に対し左右のズレをどの様に察知するかと言うお話を致します。航法支援施設に関する技術書は、一般的には、国土交通省航空局の無線従事者(第1級陸上無線技術士)の方だけがみられる書籍にしか書かれていない為にその他の書籍は、勿論の事ネット上でも間違った情報が溢れています。これから、航空無線技術士になる方は、この場で正しい、原理を理解しておいて下さい。何故なら、パイロットや管制官になられる皆様は、空港で国土交通省の技官の方と会う機会があります。その際、ILSについて間違った知識を話してしまったら恥をかく事になるからです。試験の範囲を多少超えるお話になりますが、範囲を少し超えた知識は、試験の際、余裕になりますのでお話をします。また、試験問題も間違う事が有...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(2)ILSその5

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (2)ILSその4

    第2章航法支援施設(2)ILSその4VORやILSは、原理が難しいのですが、ILSの理解を助けるあるシステムに気が付きましたのでご披露いたします。それは、ステレオ(stereophonic)です。ステレオを意識する若い方は、いないと思いますが、音楽や音響を立体的に聞く為のシステムがステレオです。でこれに対し、音が立体出来に聞こえないのがモノラルです。モノラルは、全ての音が一か所(スピーカーのある位置)から聞こえてきます。モノラルの例としましては、電話や航空無線をはじめとする無線通信です。ステレオは、左と右のマイクで拾った音を増幅・伝送・再生及び増幅そしてスピーカ―から音を出します。そのとき、例えば、ピアノ・トリオの演奏をスピーカーを通して聴くとします。左にベース。真ん中にドラム、右にピアノとしますと、図1...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(2)ILSその4

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (2)ILSその3

    第2章航法支援施設(2)ILSその3前々回から6回に分けて、ILSのお話を致しています。ILSとは、(InstrumentLandingSystem)計器着陸方式の事です。飛行機は、離陸する時と着陸する時が一番危険だと言われてます。着陸の事を緩やかな墜落と言うそうです。広島空港でのアシアナ機の事故では局所的に発生する上昇気流の直ぐ後の下降気流をセットとしたダウン・バーストにより上昇気流に遭遇し下降の為の操作をした後、下降気流に遭遇して、必要以上に降下してしまいローカライザーにぶつかった事故の様です。さて、広い空を飛んで来た航空機は、空の広さに比べて幅が僅か60[m]程度の滑走路の真ん中の白線(雪国では、黄色)上に着陸する事が出来ます。例えば、降下して来た航空機が低い雲の中に入り見通しが悪く滑走路が見え無い...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(2)ILSその3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (2)ILSその2

    無線工学第2章航法支援施設(2)ILSその2今回は、各施設を細かく見てみましょう。下の図は各施設の位置関係とそこから輻射されるの電波イメージを示しています。2-1.ローカライザー(Localizer)ローカライザーは、着陸する航空機から見て滑走路の後ろの端から250[m]程の所に設置されています。伊丹空港でしたら前回お話をしました通りrunway32Lから見て滑走路の先ですのでrunway14Rの手前になります。管制官から着陸する滑走路を32Lと指定されたとしますと、滑走路の真ん中から見て方位140°方向からの着陸になります。航空機が滑走路のセンターラインに対して左側を飛行している時、ローカライザーからの電波を受信し検波しますと90[Hz]、右側を飛行している場合には、150[Hz]の信号を強く再生します...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(2)ILSその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (2)ILSその1

    無線工学第2章航法支援施設(2)ILSその1ILSは、パイロットにとって重要な施設ですので数回おきの試験に出題されていましたが、その間隔が徐々に広がって来ました。今は、その中心がレーダーに移ってきていますが無線従事者の最高峰である第1級陸上無線技術士の試験でも久々に航法支援施設が出題される様になりILSも出題されています。航空無線通信士の試験でも2024年8月期には、出題されてもおかしく無いので今回から6回に分けてILSの原理をお話致します。2015年4月に広島空港で韓国の旅客機がILSに衝突すると言う事故が有りました事をご記憶でしょうか?当時は、一般の方々にも航空機の着陸における電波誘導に関心を持って頂けた頃かと思いますが事件事故が毎日の様にありますので、お忘れのも多い方と思います。しかし、これから航空...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(2)ILSその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその8

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその8前回迄に航空機から見たVOR局の方位が分かる仕組みをお話いたしましたので今回は、VORの使い方をお話致します。1.小型機のVOR計器図-6を見ながら、以下の説明を読んで下さい。伊丹空港(大阪空港:RJOO)のVORを例にお話いたします。貴方の操縦する航空機が伊丹空港の周辺を飛行中とします。VORの受信機の周波数を113.9[Mhz]に合わせますと、伊丹空港のVOR局の識別符号であるOWEが可聴音のモールス符号で---・--・(ツーツーツートツーツート)と聞こえてきます。VORの構成や原理のお話しの時には、VORの電波から方位を知る方法優先しましたので混乱しない様に、識別信号のお話しは、しませんでした。識別信号は、現在、受信中の信号が目的のVOR局のものである事を...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその8

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその7

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその7今回は、通常、VORと併設されてVOR迄の距離を知るために使用されるDMEについてお話をいたします。DMEの構成と距離を測定できる仕組みそして、距離を求める式の説明をいたします。式の説明ではなぜ、12.3と言う数字が出てくるのか詳しくお話をいたします。注赤字は、試験で必要ですので、覚えて下さい。青字は、余裕があったら覚えて下さい。DMEとは、DistanceMeasuringEquipment(ディー・エム・イーまたは、デメと言います。)の事です。DMEは、二次レーダー(一次レーダーは発射した電波の反射を見て対称物の位置や方向を知りますが二次レーダーは、質問電波に対する応答電波で必要な情報を得る技術を使っています。※図の航空機は、kansai氏の許可を得て使用さ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその7

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその6

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその6前回は、VORの原理を知る為のドップラー効果についてお話を致しました。ドップラー効果により可変位相信号は、空間で(1/30秒間隔でVOR局から航空機迄の距離((基準位相信号のアンテンと航空機迄の距離を差し引いた分)の変化)によりFM変調されると言う事を学習しました。今回は、ドップラー効果によりFM変調波された可変位相信号を航空機側で復調した時に得られる30[Hz]のSIN波と同じく30[Hz]のSIN波の基準位相信号との位相差からVOR局の方位が分かる仕組みをご説明いたします。3.VOR局の方位が分かる仕組み図-1図-1の3つの電波を受信しますと搬送波の周波数がFoでその搬送波を30[Hz]と9960[Hz]の正弦波で変調した1つの電波として捉えられます。可変位...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその6

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその4

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその5今回は、基準位相信号と可変位相信号の位相差からVOR局の方向知る事が出来る仕組みの前半としまして受信点と輻射するアテンテナの位置によるドップラー周波数の関係についてのお話です。前回迄にお話を致しました事は、(1)VORは基準位相信号で変調した電波と可変位相号で変調した電波を輻射している。(2)基準位相信号の電波は、搬送波を30[Hz]のSIN波で振幅変調。(3)可変位相信号は、搬送波を9960[Hz]のSIN波で振幅変調し、その後搬送波を取り除いている。(4)基準位相信号で変調された電波は、中央の水平面で無指向性のアンテナから輻射される。(5)可変位相信号で変調された電波は基準位相信号のアンテナから半径約6.7[m]の円周上に配置された24組48本(円の中心に対...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその4

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその4

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその4今回は、どの様な空間変調変調がどの様にして行われているか?そして、VORに使用されるアンテンを観てます。基準位相信号の30[Hz]の位相が0°の時、可変位相信号は、磁方位0°(真北)と180°(真南)の可変位相信号用のアンテナに給電されます。可変位相アンテナへの給電は、VORを真上から見たとき、左回りに順次切り替えて給電します。その各ペアのアンテナへの給電の切り替えが1周する時間は、1/30秒です。結果として、灯台から発せられる光の様に可変位相アンテナから輻射される電波の指向性は、1/30秒の周期でグルグル回る事になります。注:図-1では、可変位相信号用アンテナを30度間隔で円周上に並べて描いていますが、実際は、48本ないし50本のアンテナが並べられています。2...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその4

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその3

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその3VORは、地上施設と航空機に搭載された受信設備から構成されます。今回は、VORの地上施設構成のお話です。2.VORの構成VORとは、VHFOmni-directionalRadioRange:超短波全方向式無線標識の事です。それぞれのVOR局の電波の周波数は、112.0[MHz]~118[MHz]の中から1つの周波数が割り当てられています。周波数も試験に出る事がありますので各航法支援施設の周波数は、覚えておいて下さい。但し、数字は、試験の1週間前位に覚えるのが効率的です。ノートの1つのページに数値だけをまとめたぺージを設けておくと良いですね。VORにはC-VORとD-VORが有りますが、現在は、D-VORが主流ですのでD-VORのお話をします。[VORの仕組み(...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその2

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその2各航法支援施設の原理についてはネット上でも書かれていますが、肝心な部分が書かれていなかったり原理そのものが不正確なものであったりし正確なものを見る事ができません。又、残念ながら受験参考書でも肝心な部分がボヤかされて書いてありますので読者には、理解しがたいものになっています。曖昧な事は、記憶に残りません。航法支援施設の不正確な説明の例としましては以下の様なものがあります。”ローカライザーは、滑走路に向かって左側でVHF帯の内の1つの周波数の搬送波を90[Hz]で変調した電波を輻射し、そして同じ周波数の搬送波を150[Hz]で変調した電波を滑走路の右側から輻射する”と言う説明がありますが、同一周波数の電波を同じ施設から輻射する事は、電波が干渉してしまいますので通常、...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR/DMEその1

    第2章航法支援施設(1)VORとDMEその1今回から航法支援施設のお話を致します。"航法支援施設”からの出題数は、”空中線と電波伝搬”と並んで多い項目ですので、しっかり勉強して下さい。航法支援施設には、どの様な施設があって、パイロットを目指す受講生の皆様にどの様に関係するものなのかをご理解頂きたいと思います。ご理解頂ければ試験で出題数の多い理由が分かります。また、いつも述べています様に工学の学習ポイントは、以下の3点です。(1)概要(2)原理(3)使い方改めて航法支援施設がどの様な場面で使用されるかと言うお話をします。航法支援施設とは、航空機が目的地迄飛行する為や航空機が安全に着陸する為の誘導施設等をさします。まず、航法支援施設を管轄するお役所のお話から致します。皆様が。パイロットになってからお世話になり...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第2章航法支援施設(1)VOR/DMEその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第1章総則 (2)用語の定義

    電波法規第1章総則(2)用語の定義他赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい前回は、”総則”の重要性と第一条の”目的”(電波法の目的)についてお話しをしました。今回は、良く出題されます”定義”(用語の定義)についてお話しをします。なお、細かい用語の定義は、電波法施工規則に書かれています。総則は、重要ですので再度、全文を記載しておきます。(目的)第一条この法律は、電波の公平且つ能率的な利用を確保することによつて、公共の福祉を増進することを目的とする。(定義)第二条この法律及びこの法律に基づく命令の規定の解釈に関しては、次の定義に従うものとする。一「電波」とは三百万メガヘルツ以下の周波数の電磁波をいう。二「無線電信」とは、電波を利用して符号を送り、又は受けるための通信設備をいう。三「無線電話」と...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第1章総則(2)用語の定義

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第1章総則 (1)電波法の目的

    第34期電波法規第1章総則(1)電波法の目的赤紫色の文字は、法規の用語解説のページを参照して下さい今日から2024年8月期向けの電波法規のお話しを始めます。当講座は、試験に出題される事が多い範囲からお話しを始めていますので、講座開設の当初は、「無線局の運用」からお話しをしていましたが、「無線局の免許」を先にお話しした方が、無線局の運用を開始する事の大変さをご理解頂く事が出来ると判断致しまして「無線局の免許」を先にお話をする様になりました。しかし、無線従事者試験の最高峰である第1級陸上無線技士の受験指導では、「総則」から講義を始めています。その理由は、「総則」に電波法の理念が書かれているからです。理念を理解した方がその後の各章でお話する内容が理解しやすくなるためです。以上の理由により、当講座も総則からお話を...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期電波法規第1章総則(1)電波法の目的

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)電波法規のシラバス

    第34期(2024年8月期向け)「法規」のシラバス皆様、今日は。当塾を主宰いたしますTOITAです。これから2024年8月の試験に向けて半年間に渡って当講座でお話をいたします電波法規の内容が決まりましたので発表いたします。皆様のこれからの学習計画にお役立て下さい。なお、”無線局の運用”からの出題が毎回の試験で50%を超えていますので、”無線局の運用”のお話を拡充する事と致しました。また、大項目のうち”監督と罰則”は、出題される内容の予想が難しい為、予想出題数の倍の内容をお話する事と致しました。第1章総則1ー1.電波法の目的(法1)1ー2.用語の定期(法2)第2章無線局の免許2-1.無線局開設決定から運用開始迄の流れ2-2.予備免許指定事項の変更(法19)2-3.無線局の落成検査(法10)2-4.免許の有効...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)電波法規のシラバス

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝搬 (9)SHF帯の電波伝搬

    第1章空中線と電波伝搬(9)SHF帯の電波伝搬今回は、SHF帯(マイクロ波)の電波伝播のお話です。周波数は、3[Ghz]~30[Ghz]で波長:λは、10[cm]~1[cm]です。SHF帯の電波では鋭い指向性のアンテナを用いて直接波による通信を行います。例えば、放送局や電力会社や県警等の建物の屋上をみますと丸くて真ん中を凹ませたお皿の様なものを縦にしたパラボラ・アンテナやパラボラ・アンテナの形の一部を用いたホーン・リフレクター・アンテナを目にする事が出来ます。これらのアンテナは、放送局と中継局とを直接波だけで結ぶものです。放送局の場合ですと複数の中継局を順次無線で結んで地方局とキー局間で放送映像等を送りあいます。中継局同士、又は、中継局と放送局ないし電力会社等との間の距離は、周波数によりますが、3[Km]...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝搬(9)SHF帯の電波伝搬

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播 (8)導波管

    第1章空中線と電波伝搬(8)導波管今回は、導波管のお話です。いきなり聞いた事もない名前の物が出てきたとお思いでしょうが、これから高い周波数が盛んに使用される様になりますので大電力のマイクロ波を伝送する場合に重要になります。勿論、航空無線でもレーダー等に使用されています。図-1をご覧下さい。送信機からアンアテン又は、アンテナから受信機へ高周波を運ぶ為の物を給電線と言います。図-1の一番上の同軸ケーブルは、その代表的な物です。同軸ケーブルの下の二つが今回お話をします導波管(wave-guide)です。[構造]これには、図―1の様に2種類あり、1つは、方形導波管。もう1つは、円形導波管です。導波管の構造は図-1でお分かりの通り中空の金属のチューブです。給電線と言うには、線が有りませんが、導波管は、マイクロ波を伝...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播(8)導波管

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播 (7)パラボラ・アンテナその2

    第1章空中線と電波伝搬(7)パラボラ・アンテナの2前回は、回転放物面の反射面の前の焦点に、反射面の方へ向けたホーン・アンテナを置きますと、ホーン・アンテナから出た電波は、球面波⇒平面波になる仕組みをお話しました。ホーン・アンテナとは、下の図の右側の物で、導波管の先を開いた物です。左は、導波管の先にパラボラ(曲面)を取りつけてもので、ホーン・リフレクター・アンテナといいます。図の左上の曲面がパラビラの一部で下の矩形部分が導波管でその上部は、上へ行くほど開いていますので、上部は、パラボラとフォーンを兼ねています。街中を歩きますと通信会社のビルや電力会社のビル等で見る事ができますので、街中を歩く時、チョット気にしてみて下さい。それでは、パラボラアンテナの各部の寸法と波長の間にどの様な関係があるか見てみます。前回...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播(7)パラボラ・アンテナその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播 (7)パラボラ・アンテナその1

    第1章空中線と電波伝搬(7)パラボラ・アンテナその1今回は、パラボラ・アンテナのお話です。パラボラ・アンテンと聞いて円形で大型のくぼんだアンテナが宇宙に向いている様子を思い浮かべる方は、良いのですが思い浮かばない方は、一度、ネットで「パラボラ・アンテナ写真」でどの様な物か見ておいて下さい。パラボラ・アンテナとは、回転放物面をした反射鏡をもったアンテナの事なのですがその反射鏡については、後程、詳しくお話を致します。パラボラ・アンテナは人口密集地を離れた広大な土地に設置されている様に思われかもしれませんが皆様は、街中で良く目にされているのです。一番多いのが衛星放送受信用のアンテナです。先程の宇宙へ向いているアンテナと違うと思われるかも知れませんが、衛星放送受信用のアンテナのくぼみの形は宇宙へ向いているパラボラ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播(7)パラボラ・アンテナその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播 (6)SHF帯の電波伝搬

    第1章空中線と電波伝搬(6)SHF帯の電波伝搬今回は、SHFの電波伝播のお話です。いわゆるマイクロ波のお話です。周波数は、3[Ghz]~30[Ghz]で波長:λは、10[cm]~1[cm]です。SHF帯の電波では鋭い指向性のアンテナを用いて直接波による通信を行います。例えば、放送局や電力会社や県警等の建物の屋上をみますと丸くて真ん中を凹ませたお皿の様なものを縦にしたパラボラ・アンテナやパラボラ・アンテナの形の一部を用いたホーン・リフレクター・アンテナを目にする事が出来ます。これらのアンテナは、放送局と中継局とを直接波だけで結ぶものです。放送局の場合ですと複数の中継局を順次無線で結んで地方局とキー局間で放送映像等を送りあいます。中継局同士、又は、中継局と放送局ないし電力会社等との間の距離は、周波数によります...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播(6)SHF帯の電波伝搬

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播 (5)ディスコーン・アンテナ

    第1章空中線と電波伝播(5)ディスコーン・アンテナ今回、お話いたします実用アンテナは、ディスコーン・アンテナです。名前は、聞いた事が無くても、見た事が有ると言う方もいらっしゃると思います。このアンテナのイメージとしては、図-1の様な形をしています。(実際の形は、図-3です。)ちょうど唐傘のお化けの様な形です。1.[構造]ご覧の様に上に円盤があり、下に円錐があります。つまり円盤:Disc。そして円錐:Cornを合わせた言葉です。このアンテナと給電線(この場合は、同軸ケーブルになります。)の接続の様子及び構造を図-2に示します。図-2の下の方の円柱は、同軸ケーブルです。芯線(内部導線)は、上の円盤に接続されています。参考・・同軸ケーブルは、給電線の1種で以下の様な構造をしています。直流から高い周波数(広い周波...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播(5)ディスコーン・アンテナ

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播 (4)半波長ダイポール・アンテナその3

    第1章空中線と電波伝搬(4)半波長ダイポール・アンテナその3今回は、半波長ダイポール・アンテナの指向性についてのお話です。[半波長ダイポール・アンテナの指向性]人ごみの中である特定の人の声や特定の物からの音だけを聴きく時に、耳に手を当てます。あるいは、遠くの人に自分の声を届けたい時、口の前に両手でメガフォンを作ります。メガフォンを作らなければ、声は、四方に広がり、目的の人の方へは、声が届きにくくなります。これらの違いは、声のエネルギーを特定の方向だけに出したかどうかと言う事です。あるいは、聴く場合は、特定の方向からだけの音を集めるかいなかと言う事です。この様に特定の方向へエネルギーを放出したり、特定の方向からだけのエネルギーを捉える性質を”指向性”と言います。理論上のアンテナにアイソトロピック・アンテナと...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播(4)半波長ダイポール・アンテナその3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播 (4)半波長ダイポール・アンテナその2

    第1章空中線と電波伝搬(4)半波長ダイポール・アンテナその2今回は、半波長ダイポール・アンテナの続きで、電波の輻射の原理と特に半波長にする意味ついてお話を致します。半波長ダイポール・アンテナの図をもう一度掲載しておきます。灰色の棒が”半波長ダイポール・アンテナ”です。赤い線は、”給電線”。そして、交流電源のマークは、送信機です。[半波長ダイポール・アンテナの輻射の原理]図-5の(A)と(B)そして(C)の各図の太い線は、アンテナです。図の(A)には、抵抗が繋がれています。図では、Iと書いた電流が流れています。電気の世界では、電流を”I”と書きますので覚えておいて下さい。図-5電流の横に描いた矢印は電流の流れる向きを表していますが、これは、一瞬を捉えているもので電源が交流ですので、電流の向きは、時間と共に変...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播(4)半波長ダイポール・アンテナその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播 (4)半波長ダイポール・アンテナその1

    第1章空中線と電波伝搬(4)半波長ダイポール・アンテナその1今回から3回にわけて、実際に使用されているアンテナでありながらアンテナの基本でもある半波長ダイポールについてお話をいたします。ちなみに本講座では、試験に必要な事だけをお話していると言っておりますが、今回の半波長ダイポールアンテナ迄は、アンテナを理解する為に必要な事柄ばかりですので各期共にお話をしています。それで半波長ダイポール・アンテナの半波長とは、どう言う意味かから考えてみましょう。[半波長ダイポール・アンテナの”半波長”とは?]下の図は、電波のモデルとして見て頂いた図です。λと言う文字に注目して下さい。ギリシャ文字で”ラムダ”と読みます。例えば緑の電界について注目してみますとキツネ色で示します、アンテナの所では大きさが”0”で、そこから距離が...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播(4)半波長ダイポール・アンテナその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播 (3)電波って何?

    第1章空中線と電波伝搬(3)電波って何?前回は、「電流って何?」と言うお話をしました。今回は、「電波って何?」と言うお話をいたしますがその前に「電気って何?」のおさらいを致します。電気とは、原子から電子の一部が抜けた時電子は、”-”。電子が抜けた原子は、”+”。のそれぞれの電気的な性質を示す事でした。それぞれの電気量は、(電子の数)x(1個の電子の持つ電気量)で陽子1つの電気量は、電子1つの電気量と同じですが、こちらは、”+”です。ゆえに、原子核の”陽子”の数と電子の数が同じ場合は、プラスマイナス”0”と言う事で電気的性質は、現れません。その証拠にやっては、いけない事ですのでお話だけですが、電気の流れている導線を触ると感電します。電気の流れていない導線を触っても感電しません。これは、電気の流れている導線で...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播(3)電波って何?

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播 (2)電流って何?

    第1章空中線と電波伝搬(2)電流って、何?前回は、そもそも「”電気”とは、何か」と言う重要なお話をしました。電気とは、原子から離れた”電子”がマイナスの電気の性質を示す事と電子の数が陽子の数より少ない原子は、プラスの電気の性質を示す。これが電気の正体でした。今回は、”電流”とは、何かを考えてみます。今のところ、皆様は、”電流とは何か?”と言う疑問は、持たれていないと思いますがアンテナを理解する上で重要ですので、今回お話を致します。[電流とは?]自由電子が動く状態を電流と言います。※ここが一番大切です。注意電流とは、”電子が動く事”とは、電気を学ぶ学校でも強調して言ってくれませんが学生は、普段の授業から感じ取っています。皆様は、現在、電気の知識は、殆ど無いので逆に雑念が無くて説明する側には、都合が良いのです...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播(2)電流って何?

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播 (1)電気って何?

    第1章空中線と電波伝搬(1)電気って、何?今日は。今日から2024年8月の試験に向けて「無線工学」と「電波法規」のお話を致しますTOITAです。半年間と言う短い間ですが、宜しくお願い致します。当講座では春休み中に折に触れてお話してまいりました通り試験で一番出題される項目からお話をしてまいります。「無線工学」の場合は「空中線と電波伝搬」と「航法支援施設」と「半導体・電子菅・電子回路」で50%の出題が予想されます。3つの項目が理解出来れば、試験で50%の得点が得られると言う訳です。70%の問題に正解すれば、科目合格です。50%は、大きいですネ。それでは早速、一番出題数の多い「空中線と電波伝搬」のお話をいたします。空中線とは、アンテナの事です。「アンテナ」と言う言葉は、良く耳にされますし、何となく分かる気がされ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学第1章空中線と電波伝播(1)電気って何?

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)ガイダンス続き

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期講座を始めるに当たってのガイダンス(当講座の進め方)続き今回は、当講座がどの様に講義を進めていくのかを知って頂く為に当講座の特徴をお話致します。□当講座の特徴1.文系の方を想定電気を勉強するのが初めての方を対象としています。航空無線通信士を含め、無線従事者の為の受験参考書は、電気の基礎、あるいは、それぞれの資格で必要とされる知識に近い知識が有る事を前提としています。電気の基礎が有る方には無線従事者の資格の中で航空無線通信士の無線工学は、中位の難易度(中位の電気的知識が必要)です。人によっては、皆様が、航空無線通信士の試験で英語は、勉強しなくても良いと考える様に電気の知識がある方の中には、無線工学の勉強は、しなくても良いと考える人もいます。しかし、電気的な基礎を勉...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)ガイダンス続き

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)ガイダンス

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期講座を始めるに当たってのガイダンス(当講座の進め方)皆さん、今日は。3月6日より2024年8月期の試験に向けて約半年間にわたって皆様のお手伝いをいたしますTOITAです。当講座では皆様が分かりにくいとされる「無線工学」と「法規」について分かり易い説明をしてまいります。さて、皆様の中には8月期の試験に向けて今何をするべきか?Netで色々な方の意見を見て考えられている方。あるいは受験体験記を読み、まだ、3月だから試験が近づいてから勉強をすればいいや?と考えられている方など様々だと思います。航空無線通信士の受験ブログを書かれてている方の中には航空無線通信士の試験は、簡単に受かるとしていながら何度受験しても合格出来ない方もいらっしゃいます。2007年10月に当講座を始め...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)ガイダンス

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)無線工学のシラバス

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期無線工学のシラバス2024年8月期向け第34期受験講座でお話をいたします内容が決まりましたのでお伝えいたします。第1章空中線と電波伝搬1.電気とは?2.電流とは?3.電波とは?4.半波長ダイポール・アンテナ5.ディスコーン・アンテナ6.パラボラ・アンテナ7.VHF帯に比べてのSHF帯の電波伝搬8.導波管の特徴第2章航法支援施設1.VOR/DME2.ASR、SSR、ARSR3.ASDE、MLAT4.ILS地上施設5.電波高度計第3章半導体・電子管・電子回路1.半導体とは?2.ダイオード3.トランジスター4.電圧利得の計算5.接合形FETの回路図記号とキャリア第4章FM送受信機1.FMとは?2.PLLによる直接変調の原理第5章SSB通信方式1.DSBとは?2.SSB...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)無線工学のシラバス

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)春休み特別企画 ~実は、法規は、面白いその3~

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」春休み特別企画~実は、法規は、面白いその3~今回は、法律文書の読み方について具体的な文書を例に文書の構造を含めて考えてみます。[1つの条文から呼び出される条文を調べる]例えば、無線局運用規則第142条にこう書かれています。(航空機局の運用)第142条法第70条の2第1項ただし書きの規定により航行中及び航行の準備中以外の航空機の航空機局を運用することができる場合は、次のとおりとする。~以下省略すると法第70条の2第1項に何が書いてあるかをかを調べませんと無線局運用規則第142条の意味が分かりません。この場合1つの条文しか呼び出していませんので楽なのですが第何条の後が幾つもの条文の呼出の塊の様な条文もあります。それを全て調べるには、大変な時間がかかります。時として、1時間以...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)春休み特別企画~実は、法規は、面白いその3~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)春休み特別企画 ~実は、法規は、面白いその2~

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」春休み特別企画~実は、法規は、面白いその2~「実は、法規は、面白い」の続きとして今回と次回の2回に分けて法規の勉強が楽で、楽しくなる方法をご紹介します。実は、14年前の夏にある無線従事者資格の講義用原稿を書いた時の事なのですが、今までその資格試験の内容を知りませんでしたので調べてみました。そこで分かったのですが、航空無線通信士の場合と受験対策が違うのです。今まで、第1級陸上無線技術士と航空無線通信士の受験指導をしてきましたが、これらの資格の法規の試験は、「理解度」が試される試験です。一方、講義用原稿を書いていました資格試験の場合は、その資格で操作する範囲で「必要な事を知っているか」と言うものでした。後者の場合は、参考書を読み、覚える事である程度、対応可能と思います。しか...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)春休み特別企画~実は、法規は、面白いその2~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)春休み特別企画 ~実は、法規は、面白いその1~

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」春休み特別企画~”実は、法規は、面白い”その1~2月期に受験された方。法規はいかがでしたか?これから受験される方は、暗記ものだから簡単だとお考えの事と思いますが、受験された方が以外と苦戦されるのは、「電波法規」である事を実感された事と思います。暗記が通じないのです。これでは、手の出しようがないとお考えの方や、そんな事無いよと根拠のない否定をされる方と様々だと思います。この「電波法規」の受験対策について今回から3回に分けて考えてみます。航空無線通信士の試験には、4科目ありますが英語は、皆様が得意とされるところだと思いますので、当塾では、開講当時(2007年10月)から扱っていません。まさに、文系の方の独壇場です。そして、電気通信術は、少し練習すれば、充分ですのでこちらも扱...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)春休み特別企画~実は、法規は、面白いその1~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)春休み特別企画 ~実は、無線工学は、面白い~

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」春休み特別企画~実は、無線工学は、面白い~今回は、「実は、無線工学は、面白い」と言うお話を致します。昔話で恐縮ですが、小学生の頃、東京の神田錦町にあります科学教材社から出版されていました「模型とラジオ」と言う雑誌を購読していました。この雑誌は、前に調べましたところ1984年に廃刊になったそうです。この雑誌は、子供向けに模型用の角材や板、そしてケント紙、それに模型用のモーターを使った模型の作り方を紹介したり、ラジオや無線機の作り方を書いた月刊雑誌でした。小学校の頃は、雑誌を見て模型を作っていました。その頃は、雑誌を見ては、夢が広がり、特に長い夏休みは、工作に集中する事が出来ましたのでそのクオリティは、夏休みの宿題の工作の域を遥かに超えていました。夏になると想いだす良い思い...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)春休み特別企画~実は、無線工学は、面白い~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)春休み特別企画 ~独学で合格を手にするその2~

    第34期春休み特別企画独学て合格を手にするその2航空無線通信士の試験は、独学では、合格が困難だと言うお話をして参りましたが、2月期でその難しさを痛感された方は、多いのでは、無いでしょうか?しかし、現代では、ネットでの受験講座を利用すると言う手があります。今回は、前回に続いて独学が難し理由の4番目の”出題範囲の予想がつかない”と言う事柄の解決方法からお話を致します。その前に再度、独学が難しい理由を列挙しておきます。(1)「無線工学」や「電波法規」の学習の経験がない(2)疑問に答えてくれる人がいない(3)参考書は試験範囲を全て網羅していない(4)出題範囲の予想がつかない(5)受験資格の難易度が分からない(6)現在の実力を判定出来ない(7)学習のペースを保てない(4)出題範囲の予想がつかない私が第1級陸無線技士...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)春休み特別企画~独学で合格を手にするその2~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)春休み特別企画 ~独学で合格を手にするその1~

    第34期春休み特別企画独学て合格を手にするその1今回から2回に分けて独学で合格を手にする方法をお話致します。これ迄、独学の難しさをお話致してきました。今回の試験で上手くいったと手応えを感じた方はそれで良いのですが、上手くいかなかった方は、前回及び前々回にお話をいたしました様に上手くいかない方が普通であることを理解して下さい。重要なのは、何故、不合格になったか理解出来ていない人は、次回も同じ結果になると言う事です。前にもお話をしたと思いますが「失敗(不合格)は、恥では、ない。」と言う事です。失敗の原因を突き止め、解決策を取れば良いのです。失敗は、成功へのステップに過ぎないのです。誰でも失敗しながら上手になっていきます。例えば、赤ちゃんは、初めからスプーンを口へ入れられるでしょうか?最初は、頭へ行ってしまうか...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)春休み特別企画~独学で合格を手にするその1~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期春休み特別企画 ~独学が難しい理由その2~

    第34期春休み特別企画~独学が難しい理由その2~皆様、今日は。当塾を主宰していますTOITAです。前回、独学が難しい理由の3番目迄お話を致しましたので今回は、4番目からのお話となります。その前にもう一度、難しい理由の1番目から列挙した後にお話を続ける事と致します。(1)「無線工学」や「電波法規」の学習の経験がない(2)疑問に答えてくれる人がいない(3)参考書は、試験範囲を全て網羅していない(4)出題範囲の予想がつかない(5)受験資格の難易度が分からない(6)現在の実力を判定出来ない(7)学習のペースを保てない(4)出題範囲の予想がつかないこれは、予備校の講師の方でも難しい問題です。また、1陸の受験指導をしています私にとっても出題される問題を予想することは、難しいのですが1度だけ予想問題が100%出題された...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期春休み特別企画~独学が難しい理由その2~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」教務課からのお知らせ

    TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期(2024年2月期向け)掲載記事閲覧終了のお知らせ2024年2月期向けの記事の閲覧は、2024年2月29日をもって終了させて頂きます。必要な記事は、それ迄にコピーされます様お願い致します。2024年2月25日TOITATOITAの「航空無線通信士受験塾」教務課からのお知らせ

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)受験講座春休み特別企画 ~独学が難しい理由その2~

    第34期春休み特別企画~独学が難しい理由その2~皆様、今日は。当塾を主宰していますTOITAです。前回、独学が難しい理由の3番目迄お話を致しましたので今回は、4番目からのお話となります。その前にもう一度、難しい理由の1番目から列挙した後にお話を続ける事と致します。(1)「無線工学」や「電波法規」の学習の経験がない(2)疑問に答えてくれる人がいない(3)参考書は、試験範囲を全て網羅していない(4)出題範囲の予想がつかない(5)受験資格の難易度が分からない(6)現在の実力を判定出来ない(7)学習のペースを保てない(4)出題範囲の予想がつかないこれは、予備校の講師の方でも難しい問題です。また、1陸の受験指導をしています私にとっても出題される問題を予想することは、難しいのですが1度だけ予想問題が100%出題された...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)受験講座春休み特別企画~独学が難しい理由その2~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)受験講座春休み特別企画 ~独学が難しい理由その1~

    第34期春休み特別企画~独学が難しい理由その1~皆様、今日は。当塾を主宰していますTOITAです。2月の試験、ご苦労様でした。試験が終わって「多分、大丈夫」と思っている方や、「あ~。やってしまった。」と思っている方、そして、「受かったかなー?ダメだったかなー?」と不安に思っている方と様々だと思います。私ごとですが無線従事者試験を初めて受けたのは、中学2年の頃の電話級アマチュア無線技士(現第4級アマチュア無線技士)です。それから高校2年生の時には今は、ありません第3級無線通信士(名称が間違っているかも知れません)でした。最後は、40代での第1級陸上無線技術士の試験でした。第3級無線通信士の受験の頃迄は受験後、皆様と同じ様な気持ちでいました。最後に受験しました第1級陸上無線技術士試験の合格率は、当時、9%。5...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第34期(2024年8月期向け)受験講座春休み特別企画~独学が難しい理由その1~

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期(2024年2月期向け) 受験の心得

    第33期受験直前講座~受験の心得(極意)~塾生の皆様、半年間、お疲れ様でした。当塾を主宰しています、TOITAです。いよいよ、試験が、明日になりました。ここで、コツコツと受験の準備をされてきた塾生の皆様が「航空無線通信士」の試験に合格する為の極意をお話致します。これからのお話は、受験勉強を怠ってしまった方へは、次回に繋がる重要なお話になりますので、是非、最後迄お読み下さい。それでは、極意の四箇条です。1.試験を必ず受ける事。2.心身を万全な状態にする事。3.計算問題は、途中の計算式も書く事。4.試験会場には、最後迄居る事。それでは、1つ1つご説明いたします。1番は、当たり前ですね。宝くじでも買わなければ当たりません。「当たり前すぎて何を言っているのだろう?」とお思いの方もいらっしゃると思いますが、一番重要...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期(2024年2月期向け)受験の心得

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (11)VHF帯に比べてのSHF帯の特徴の解答

    第33期受験直前講座(11)VHF帯に比べてのSHF帯の特徴の解答今回は、VHF帯に比べてのSHF帯の特徴についての演習問題の解答と解説を行います。それでは、問題から見てみましょう。[演習問題10]次の記述は、超短波(VHF)帯の電波に比べた時のマイクロ波(SHF)帯の電波の特徴について述べたものです。正しいものを”1”、誤っているものを”2”として答えて下さい。ア波長が長く、電波の直進性が顕著である。イ広帯域伝送がしにくい。ウ伝搬距離に対する損失(自由空間基本伝送損失)が小さい。エ10[GHz]以上の周波数になると降雨による影響を受けやすい。オ給電線として導波管を使用することがある。[演習問題10の解答と解説]ア答えは、”2”です。光の速さ:c[m/s]、周波数:f[Hz]、波長:λ[m]としますとλ=...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(11)VHF帯に比べてのSHF帯の特徴の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期(2024年2月期向け)講座終了のお知らせ

    2024年2月期向け第32期講座終了のお知らせ当講座をご覧の皆様、当講座を主宰していますTOITAです。いつも、当講座をご利用頂きまして誠に有難う御座います。いよいよ、受験日が近づいて参りました。準備は、いかがでしょうか?2024年2月期向け第33期講座は、2月20日をもって終了致します。2024年8月期向けの講座第34期は、3月6日の開講を予定しています。第34期開講迄の間い、受験にまつわる様々なお話を致しますの宜しかったら、覗いてみて下さい。それでは、ベスト・コンディションで受験に臨んで来て下さい。2024年2月19日TOITATOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期(2024年2月期向け)講座終了のお知らせ

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (11)VHF帯に比べてのSHF帯の特徴

    第33期受験直前講座(11)VHF帯に比べてのSHF帯の特徴今回は、タイトルにあります、SHF帯の特徴についての演習問題を出題を致します。それでは、演習問題を出題致します。[演習問題10]次の記述は、超短波(VHF)帯の電波に比べた時のマイクロ波(SHF)帯の電波の特徴について述べたものです。正しいものを”1”、誤っているものを”2”として答えて下さい。ア波長が長く、電波の直進性が顕著である。イ広帯域伝送がしにくい。ウ伝搬距離に対する損失(自由空間基本伝送損失)が小さい。エ10[GHz]以上の周波数になると降雨による影響を受けやすい。オ給電線として導波管を使用することがある。解答と解説は、次回、行います。「航空無線通信士受験塾」からのお知らせ当講座は、会員制です。記事の全文読んで頂く事を始め、質問をして頂...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(11)VHF帯に比べてのSHF帯の特徴

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (10)VHF帯とUHF帯の電波伝搬の解答

    第33期受験直前講座(10)VHF帯とUHF帯の電波伝搬の解答航空無線通信士の試験で出題される電波伝搬についての問題の種類は、前回お話しをしました様に多くありませんのでこれを機会に理解しておきましょう。それでは、再度、問題をご覧下さい。[演習問題9]次の記述は、超短波(VHF)帯以上の電波伝搬について述べたものです。()内に入れるべき字句を下の番号から選んで下さい。(1)地表波伝搬では、中波(MF)帯に比べて減衰が著しく(ア)。(2)電離層(スポラディツクE層を除く)(イ)。(3)送受信点の中間に高い山があり相互の場所を見渡す事が出来ないが山頂が、受信点及び送信点から見渡せるとき、電波は、伝搬(ウ)。(4)一般に、直接波と(エ)との合成波が受信される。(5)大気中に湿度の逆転層が生じラジオダクトが形成され...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(10)VHF帯とUHF帯の電波伝搬の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (10)VHF帯とUHF帯の電波伝搬

    第33期受験直前講座(10)VHF帯とUHF帯の電波伝搬今回は、VHF帯とUHF帯の電波伝搬についての演習問題を出題致します。電波伝搬とは、電波の伝わり方の事です。航空無線通信士で出題される電波伝搬の問題のパターンは、以下の4つです。1.HF(短波帯)の電波伝搬2.VHF(超短波)帯の電波伝搬3.VHF帯及びUHF(極超短波)帯の電波伝搬4.SHF(センチメートル波)帯の電波伝搬どの周波数帯も航空無線に深く関係していますので、良く出題されます。”1”は、洋上における無線電話に使われますがここ15年以上出題されていませんので受験対策としては、考えなくても良いでしょう。”2”と”3”は洋上以外での無線電話や航法支援施設で使用されています。問題の内容はほぼ、同じです。”4”は、航空無線において衛星を使っての通信...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(10)VHF帯とUHF帯の電波伝搬

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (9)アンテナと給電線の整合の解答

    第33期受験直前講座(9)アンテナと給電線の整合の解答今回は、アンテナと給電線の整合についての演習問題の解答と解説を行います。前回、この問題は、珍しく、出題の度に問題が違うと申しましたが、給電線と空中線の整合について理解していれば、どの様な問題でも答えられる様に出来ています。(過去問とその答えの暗記では、対応出来ませんネ)解説を理解して、整合について正解出来る様にしておいて下さい。それでは、問題から見てみましょう。[演習問題8]次の記述は、アンテナと給電線の接続について述べたものです。()内に入れるべき字句を下の番号から選んで下さい。(1)アンテナの(ア)と給電線の特性インピーダンスを整合させて接続する必要がある。(2)整合がとれていないと、給電線に定在波が(イ)。(3)一般に半波長ダイポールアンテナは、...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(9)アンテナと給電線の整合の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (9)アンテナと給電線の整合

    第33期受験直前講座(9)アンテナと給電線の整合今回はアンテナと給電線の整合についての演習問題を出題致します。この問題は、出題される度に、問題が違いますが内容は、ほぼ、同じですので代表的な問題を選んでみました。[演習問題8]次の記述はアンテナと給電線の接続について述べたものです。()内に入れるべき字句を下の番号から選んで下さい。(1)アンテナの(ア)と給電線の特性インピーダンスを整合させて接続する必要がある。(2)整合がとれていないと、給電線に定在波が(イ)。(3)一般に、半波長ダイポールアンテナは、(ウ)形であり、同軸給電線は、(エ)形であるので、両者を接続するための変換器として(オ)が用いられる。1生じる2平衡3生じない4バラン5サーキュレーター6方向性結合器7不平衡8放射抵抗9入力インピーダンス10...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(9)アンテナと給電線の整合

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (8)給電線の解答

    第33期受験直前講座(8)給電線の解答今回は、前回出題致しました同軸ケーブルの解答と解説を行います。それでは、問題から見てみましょう。[演習問題7]次の記述は、図に示す小電力用の同軸ケーブルについて述べたものです。()の内に入れるべき字句の番号を選んで下さい。(1)同軸ケーブルは、(A)給電線として用いられる。(2)同軸ケーブルの特性インピーダンスは、(B)[Ω]の物が多く使われる。(3)マイクロ波の様に周波数が高くなると(C)効果により内部導体の抵抗損が増える。(4)平行二線式給電線に比べて外部からの電波の影響を受ける事が(D)。(5)誘電体としては、一般的に(E)が用いられる。1空気2平衡3多い4755少ない6ベルチェ7不平衡8ポリエチレン930010表皮11ゴム[解答と解説](A)ここでは、選択枝よ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(8)給電線の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (8)給電線

    第33期受験直前講座(8)給電線今回は、空中線と送信機または受信機とを繋ぐ給電線についての演習問題を出題致します。[演習問題7]次の記述は、図に示す小電力用の同軸ケーブルについて述べたものです。()の内に入れるべき字句の番号を選んで下さい。(1)同軸ケーブルは、(A)給電線として用いられる。(2)同軸ケーブルの特性インピーダンスは、(B)[Ω]の物が多く使われる。(3)マイクロ波の様に周波数が高くなると(C)効果により内部導体の抵抗損が増える。(4)平行二線式給電線に比べて外部からの電波の影響を受ける事が(D)。(5)誘電体としては、一般的に(E)が用いられる。1空気2平衡3多い4755少ない6ベルチェ7不平衡8ポリエチレン930010表皮11ゴム※誘電体に関しては、問題の制作が古い為、現在、一般的に使用...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(8)給電線

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (7)ディスコーン・アンテナの解答

    第33期受験直前講座(7)ディスコーン・アンテナの解答今回は、前回出題いたしましたディスコーン・アンテナの演習問題の解答を行います。それでは、問題から見てみましょう。[演習問題6]次の記述は、図に示す超短波(VHF)及び極超短波(UHF)帯で用いられるディスコーン・アンテナについて述べたものです。()内に入れるべき字句の正しい組合わせを選んで下さい。図-2注・・・・図の説明。図-2は、試験に出題される構造を着色したものです。(実際の試験では白黒で描かれています。)実物の外観は、図-3の様に複数の導線で構成されています。(1)一般に円盤状の導体面を大地に平行して用いる垂直偏波の(A)帯域アンテナである。(2)水平面の指向性は、(B)であり、垂直面の指向性は、(C)である。ABC1狭全方向性8の字特性2狭全方...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(7)ディスコーン・アンテナの解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (7)ディスコーン・アンテナ

    第33期受験直前講座(7)実用アンテナ(ディスコーン・アンテナ)今回は、実際に使用されているアンテナに関する演習問題といたいましてディスコーン・アンテナに関する演習問題を出題いたします。[演習問題6]次の記述は、図に示す超短波(VHF)及び極超短波(UHF)帯で用いられるディスコーン・アンテナについて述べたものです。()内に入れるべき字句の正しい組組合わせを選んで下さい。図-2注・・・・図の説明。図-2は、試験に出題される構造図に色を付けています。(実際の問題では、白黒で描かれています。)実物の外観は、図-3の様に複数の導線で構成されています。(1)一般に円盤状の導体面を大地に平行にして用いる垂直偏波の(A)帯域アンテナである。(2)水平面の指向性は、(B)であり、垂直面の指向性は、(C)である。ABC1...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(7)ディスコーン・アンテナ

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (6)LCR並列共振回路の解答

    第33期受験直前講座(6)LCR並列共振回路の解答今回は、前回出題致しました、並列共振回路の解答を行います。それでは、前回の演習問題から見ていきましょう。演習問題(5)次の記述は、図に示すLCR並列共振回路について述べたものです。()の中に入れるべき字句の正しい組合せを答えて下さい。共振回路は、共振状態にあり、コイルや、導線の抵抗分は、無視できるものとします。交流電源の電圧:vは、3[V]とし抵抗:Rは、3[Ω]とします。(1)交流電源から見た合成インピーダンスの大きさは、(A)[Ω]である。(2)電源電圧:vにより流れる電流:iの大きさは(B)[A]である。(3)vとiの位相差は、(C)[rad]である。ABC132π/2231π/2302π/240205310[解答](A)コイルのリアクタンス:XL=...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(6)LCR並列共振回路の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (6)LCR並列回路

    第33期受験直前講座(6)LCR並列回路前回は、RにL又は、RにCを直列に接続している場合を考えてみましが、今回は、RにCとLが並列に接続されている場合を考えてみます。[直列回路と並列回路の要点]1.直列回路直列回路では、RとLとCが直列に接続されていますので、流れる電流:Iは、RでもLでもCでも同じです。よって、グラフでは、基準の横軸Iを描きます。直列回路では、個々の両端電圧で考えます。抵抗では、電圧と電流の位相差がありませんので抵抗の両端電圧:RIも横軸上にあります。インダクタンス:Lの両端電圧は、電流に対して90°(π/2[rad])進んでいますので縦軸の上側に:jωLIがきます。そしてキャパシタンス:Cの両端電圧は、電流に対して90°(π/2[rad])遅れていますので両端電圧j{1/(ωC)}・...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(6)LCR並列回路

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (5)リアクタンスその3

    第33期受験直前講座(5)リアクタンスその3今回は、RとLまたは、Cの直列回路におけるリアクタスのまとめを行います。その後、前回出題いたしましたRC直列回路におけるリアクタンスに関する演習問題の解答とその考え方をお話しします。[リアクタンスのまとめ](RL直列回路)(注・・・図-5~図-8は、ありません。)抵抗:Rは、実数ですので、図-9では、横軸上にその値があります。誘導性リアクタンス:XLは、虚数ですので縦軸上にその値があります。RとXLは、共にベクトルですので大きさと向きが有ります。インピーダンス:ZはRとX(リアクタンス)のベクトルの合成ですのでベクトルです。(勿論、Zの中には、R又は、Xが無い場合も有ります。)次に重要なのが、XLをどの様に求めるかと言う事です。XL=jωLとなります。ω=2πf...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(5)リアクタンスその3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (5)リアクタンスその2

    第33期受験直前講座(5)リアクタンスその2今回は、コンデンサーによるリアクタンスを考えてみます。その後、前回出題致しました演習問題の解答を行います。それでは、今回のテーマであるコンデンサーによるリアクタンスに関する演習問題を出題します。[ヒント]コンデンサーによるリアクタンス:XCは、以下の式で求められます。XC=1/(ωC)演習問題(4)電源の角周波数を1000[rad/s]とした時、コンデンサーの容量が1.25[μF]の場合の容量性リアクタンスを求めて下さい。次に、回路のインピーダンス:Zと回路に流れる電流:Iを求めて下さい。1.25[μF]=1.25x10^-6[F]です。注・・・図番が飛んでいますが、図-3は、ありません。解答とその導き方及びリアクタンスのまとめは次回、行います。前回出題致しまし...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(5)リアクタンスその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (5)リアクタンスその1

    第33期受験直前講座(5)リアクタンスその1今回から3回に分けて電気回路で重要なリアクタンスについての要点と演習問題の出題をいたします。解き方については、次回ご説明します。<コイルのリアクタンス:XL>回路において電流の妨げとなるのは、インピーダンス:Zです。皆様は、電流を妨げる物と聞いて抵抗:Rを思い浮かべる方が多いと思いますが、それだけでは、電気回路の問題を解く事は、出来ません。抵抗は、直流回路においても交流回路においても同じく電流を妨げます。今回出題しますRL回路においてコイルは、導線で出来ていますので、直流回路においては、ただの導線ですが交流回路においては、周波数によりその値が変わるリアクタンスになります。(コンデンサーの場合もリアクタンスは、周波数によりその値が変わります。)リアクタンスは、コイ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(5)リアクタンスその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (4)直流回路の解答

    第33期受験直前講座(4)直流回路の演習問題の解答前回出題致しました演習問題の解答を行います。それでは、前回の問題から見てみましょう。演習問題(2)問175[Ω](オームと読みます)と25[Ω]の抵抗をそれぞれ1つづつを直列に接続した場合の合成抵抗値を求めて下さい。問26[Ω]と3[Ω]と2[Ω]の抵抗を各1つづづ並列接続した場合の合成抵抗値を求めて下さい。問3次の回路図における電流I1とI2は、それぞれ何[A]でしょうか?又、R3の両端電圧は、何[V]でしょうか?[解答]問1求める合成抵抗をR0としそれぞれの抵抗をR1及びR2としますとR0=R1+R2=75+25=100[Ω]答えは、100[Ω]です。問2求める合成抵抗をR0としそれぞれの抵抗をR1、R2、R3としますとR0=1/{(1/R1)+(1/...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(4)直流回路の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (4)直流回路の演習

    第33期受験直前講座(4)直流回路の演習今回は、電気回路の計算の基礎である、抵抗の直列回路と並列回路の計算の仕方の復習をいたします。その後、直列回路と並列回路それぞれの演習問題を出題いたします。そして最後の演習問題で直並列回路の枝路に流れる電流の演習問題を出題いたします。枝路に流れる電流については、直列回路と並列回路のお話を思い出しながら考えてみて下さい。解答は、次回、行います。ちなみに、以上の問題は、直流回路と呼ばれます。それでは、演習の前に復習をしておきましょう。(1)直列接続時の合成抵抗値電池の電圧:Vに抵抗R1、R2、R3が直列に接続されています。そこに流れる電流:Iは、合成抵抗をRとした時のRにより決まります。3つの抵抗へ左から流入する電流と、3つの抵抗を通って出てきた電流の値は同じです。(回路...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(4)直流回路の演習

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (3)フレミングの法則の解答

    第33期受験直前講座(3)フレミングの法則に関する演習問題の解答今回は、前回出題いたしましたフレミングの法則に関する演習問題の解答を行います。それでは、演習問題から見てみましょう。[演習問題7]問1図-1の様に磁界中に導線を置き、Fの方向に導線を動かした時、導線に流れる電流の方向は、aでしょうか?bでしょうか?問2図-1の法則を何と言うでしょうか?問3図-2の様に磁界中に導線を置き水色の矢印方向へ電流を流した時、導線の動く方向は、aでしょうか?bでしょうか?問4図-2を何の法則と言うでしょうか?[解答]問1図-1は、磁界の中で導線を動かしていますので、フレミングの右手の法則を示しています。右手でフレミングの法則を表してみましょう。右手を前に出し、グーの状態から親指を上に伸ばします。次に人差し指を伸ばし拳銃...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(3)フレミングの法則の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (3)フレミングの法則

    第33期受験直前講座(3)フレミングの法則今回は、フレミングの法則に関する演習問題を出題いたします。解答の仕方については、次回お話をいたします。[演習問題7]問1図-1の様な磁界中に導線を置き、F(黄緑色の矢印)方向に導線を動かした時、導線に流れる電流の方向は、aでしょうか?bでしょうか?問2図-1の法則を何と言うでしょうか?問3図-2の様な磁界中に導線を置き、水色の矢印方向へ電流を流しました。導線の動く方向は、aでしょうか?bでしょうか?問4図-2は、何と言う法則でしょうか?解答は、次回お話します。「航空無線通信士受験塾」からのお知らせ当講座は、会員制です。記事の全文読んで頂く事を始め、質問をして頂いたり受験の相談をさせて頂く方を限定する為、会員制としています。限定する理由は、受講される方の学習の進み具...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(3)フレミングの法則

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (2)電界とクーロンの法則の解答

    第33期受験直前講座(2)電界とクーロンの法則の解答今回は、前回出題致しました”電界に関する演習問題"と"クーロンの法則"に関する演習問題の解答を行います。まず、問題から見てみましょう。[演習問題の5]b点における電界は、1[V/m]です。c点における電界の強さは、何[V/m]でしょうか?[解答]a点の電荷の電気量をQ[C]としてb点の電界をEbとしますとEb=Q/(4π・ε・1^2)=1[V/m](1)です。(1)式を(2)式の様に書き換えてみます。Q/{4πε・1^2}=k/(1^2)(2){k=1/(4πε)です。}※^2は、エクセルの書き方で2乗を意味します。^3でしたら3乗を意味します。c点の電界をEcとしてEcを求める式を(2)式を使用して書いてみます。C点での電界の強さは、分かりませんのでx...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(2)電界とクーロンの法則の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座 (2)クーロンの法則

    第33期受験直前講座(2)クーロンの法則今回は、クーロンの法則についての復習と電界を含めた演習問題の出題を行います。通常の参考書では、どの様な訳かクーロンの法則を説明した後に電界の話をするので学習する方の頭の中は、グチャグチャになってしまいます。例えて言いますと法律を勉強する方に民法の説明をした後に憲法の説明をする様なものです。私は、法律家では、ありませんが、電波法を教える場合、電波法の根幹である電波法の総則から教えます。何故なら、電波法がどの様なものかが書かれているからです。まずは、全体像のイメージを作ってから細部の説明をするのが常道だと思います。静電気に関する現象は、全て「電界」の中で起こっている事象なのです。「クーロンの法則」は、「電界」中にもう1つの電荷を持ってきたらどうなるかと言う法則です。皆様...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期受験直前講座(2)クーロンの法則

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期(2024年2月期向け)受験直前講座 (1)電界の復習

    第33期受験直前講座(1)電界の復習今回から2024年2月期の試験前々日迄実践的なお話を致します”受験直前講座”を行います。今回は、電界の復習を行います。当塾の受講生の方は、問題ありませんが、普通の参考書で受験勉強をはじめられた方は、電界より先にクーロンの法則を勉強する為に電界の事がサッパリ分からなくなってしまい、結果的に電磁気全体が分からないと言う人が多くなります。(ここ、とても重要な事です。)今回の復習に先立って電界の界とは?どの様な概念かをしっかりと思い出す事が重要です。次回、取り上げますクーロンの法則は、通常、「静電気に関するクーロンの法則」を指しますが、もう一つ「磁気に関するクーロンの法則」がある事を覚えていますか。電荷を磁極に、誘電率を透磁率に言葉を入れ替えますと「磁気に関するクーロンの法則」...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期(2024年2月期向け)受験直前講座(1)電界の復習

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (7)LCR並列共振回路その2

    第9電気回路(7)並列共振回路その2(並列共振回路の考え方)今回は、前回出題致しました、並列共振回路の解答を通してLCR並列共振回路を考えみます。それでは、前回の演習問題から見ていきましょう。[演習問題4]次の記述は、図に示すLCR並列共振回路について述べたものです。()の中に入れるべき字句の正しい組合せを答えて下さい。共振回路は、共振状態にあり、コイルや、導線の抵抗分は、無視できるものとします。交流電源の電圧:vは、3[V]とし抵抗:Rは、3[Ω]とします。(1)交流電源から見た合成インピーダンスの大きさは、(A)[Ω]である。(2)電源電圧:vにより流れる電流:iの大きさは(B)[A]である。(3)vとiの位相差は、(C)[rad]である。ABC132π/2231π/2302π/240205310[解...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(7)LCR並列共振回路その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (8)LCR並列共振回路その1

    第9章電気回路(8)LCR並列共振回路前回、LCR直列回路のお話をしました。その中で共振と言う重要な言葉が出てきました。LCRからなる回路には、直列回路と並列回路がありますが、それぞれの回路の目的は、共振ですので、今回のタイトルは、LCR共振回路としました。今回は、並列共振回路の演習問題を通して並列共振回路の理解をして頂こうと思っています。共振回路とは、広い周波数領域の中に存在する特定の周波数の信号を取り出したり特定の周波数の信号を極めて大きな増幅度で増幅することである発振回路に使用される無線にとって、なくては、ならない回路です。(それだけ、試験にも良く出題されます。)共振回路には、”直列共振回路”と”並列共振回路”が有ります。それぞれ、共振時の特性が違います。今回は、並列共振回路の演習問題ですが、その前...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(8)LCR並列共振回路その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (7)LCR直列共振回路その2

    第9章電気回路(6)LCR直列共振回路その2前回は、復習に終始してしまいましたが、今回は、LCRの直列回路のインピーダンスについて考えてみます。共振時には、インピーダンスがどうなるか?ここが要点になります。4.LCRの直列回路のインピーダンス:Z前回、LとCとRについて個々にまとめを行いましたが、それぞれが直列に繋がれていたらどうなるかを考えてみます。横軸:電流図-4(ここからのお話でZの様な太文字は、ベクトルを表しています。)順番が逆になりましたが、LCR直列回路の図を示しておきます。図-5は、RL直列回路とRC直列回路を繋ぎ合わせて、抵抗を1つにまとめたものだと考えられます。図-4に戻ります。図-4は、複素平面です。横軸は、実数で、縦軸は、虚数です。電流も電圧も大きさと位相を含んで表示している為、ベク...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(7)LCR直列共振回路その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (7)LCR直列共振回路その1

    第9章電気回路(7)LCR直列共振回路その1今回から無線にとって、高周波を発振する為や受信機の各増幅回路の間を繋ぐ為に必要な共振回路のお話を致します。最後に前回出題しました演習問題の解答を行います。それでは、RとLとCを直列に繋いだ回路を考えます。その前に、今までの復習をしておきます。1.誘導性リアクタンス:XL、容量性リアクタンス:XCコイルやコンデンサーが交流に対して示す抵抗をリアクタンスと言います。単位は、抵抗と同じく[Ω](オームと読みます。)コイルのリアクタンスを誘導性リアクタンスと呼び、XLで表わします。コンデンサーのリアクタンスは容量性リアクタンスと呼びXCで表わします。XLとXCは、(1)式及び(2)式で表わされます。XL=ωL(=2πfL)(1)XC=1/(ωC)(=1/(2πfC))(...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(7)LCR直列共振回路その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (6)コイルの働きその3

    第8章電気回路(6)コイルの働きその3今回は、コイルに交流を繋いだ時の位相差やリアクタンスについてお話をします。1.コイルに交流電圧を加えた時の電流それでは、コイルに交流電圧を加えた時の電流と電圧の関係から考えてみます。コイルに直流を繋いだ時は、瞬間的な事を除けば、コイルの持つわずかな抵抗分:rと電圧:Vdc(直流電圧)で電流:Idc(直流電流)が決まります。この時のコイルは、コイルが持つ僅かな抵抗分:rを持つ抵抗として働きますので以下の式の関係になります。Idc=Vdc/r一方、交流を加えた場合はコイルの持つわずかな抵抗分:rより、はるかに自己インダクタンス:Lの影響が大きくなりますので微小な抵抗分:rの事は、考えません。自己インダクタンス:Lのコイルに瞬時電流:iが流れた時、コイルに逆起電力:eが発生...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(6)コイルの働きその3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (6)コイルの働きその2

    第9章電気回路(6)コイルの働きその2前回は、2つのコイルの間で起こる電磁誘導のお話迄でしたが、今回は、1つのコイルだけでも電磁誘導が起こると言う変なお話からです。コイルが単独であり交流が繋がれている時の事を考えてみます。コイル自体に交叉する磁力線の数と向きは、時間と共に変化します。すると、上の図でのコイルAがコイルBの立場を同時に取ってしまう為にコイルA自身に起電力が発生してしまうのです。つまり、コイルA自体が発生する磁力線は、コイルA自体にも交差し、変化しているからです。この様にコイル自身が時間と共に変化する磁力線を発生させる事で自己が誘導を受けてしまう現象を自己誘導と言います。しかもその起電力は、元々の電源の電圧の向きと逆になります。(コイルが2つあるときのコイルBの両端電圧の向きもコイルAに掛かる...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(6)コイルの働きその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (6)コイルの働きその1

    第9章電気回路(6)コイルの働きその1今回から3回に分けてコイルのお話をします。そして、今回の最後に、コンデンサーのお話の最後に出題しました演習問題の解答を行います。それでは、今回は、「そもそも、コイルって何?」と言うお話をします。コイルとは上の図の様に導線を巻いただけの部品です。コイルに電池等の直流電源を繋ぎますとコイルは、電磁石になるだけです。次にコイルに電池の代わりに交流電源を繋いでみます。そしてそのコイルから出る磁力線が全て交叉する様にもう一つのコイルを左側に置き、そのコイルの両端に抵抗を繋いでみます。それが上の図になります。コイルAに流れる電流は、交流ですので時間と共に電流の量と向きが変わります。時間と共に電流の量が変わりますので磁力線の数が変わります。そして、電流の向きが変わりますと磁力線の向...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(6)コイルの働きその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (5)コンデンサーの働きその4

    第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその4前回迄に絶縁物(誘電体)を2枚の金属板で挟んだコンデンサーに”電荷を蓄える仕組み”、と”電流が流れる仕組み”についてお話をしました。今回は、コンデンサーに交流を繋いだ場合のコンデンサーの振る舞いを中心にお話をいたします。その後、演習問題を出題いたします。1.電荷の蓄積とコンデンサーの両端電圧の関係元々、コンデンサーは、誘電体の両側に2枚の金属の板を向い合わせにした構造ですので、直流でも交流でもコンデンサーの内部(2枚の金属板の間)を貫いて電流は、流れません。よって、電流が流れるとしているのは、コンデンサーの両端の導線のみです。コンデンサーそのものを貫通して電流が流れる訳では、ないのですが、コンデンサーの両端の導線に流れる電流の向きが同じですので、コンデンサーをブ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその4

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (5)コンデンサーの働きその3

    第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその3前回は、コンデンサーが電荷を蓄える仕組みのお話をしました。それでは、コンデンサーとは、充電池の様な物なのかと言う事になってしまいます。しかし、充電池として使うには、蓄えられる量が不十分です。コンデンサーには、もっと重要な働きがあります。今回は、そのお話を含めて電磁気の見方としてのコンデンサーについてお話をします。コンデンサーは、電荷を蓄える物であり、その蓄える量を静電容量と言います。単位については、前回お話をしました。単位は、重要ですので、忘れた方は、前回の記事を見直しておいて下さい。静電容量は、”C"で表されます。静電容量:Cとコンデンサーに蓄えられる電荷:Qとコンデンサーに蓄えられた電荷によるコンデンサーの両端電圧:Vとの間には、以下の関係があります。QとC...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (5)コンデンサーの働きその2

    第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその2今回は、コンデンサーがどの様に電荷を蓄えるかと言うお話を致します。(4)コンデンサーは、どの様にして電荷を蓄えるのか?コンデンサーの両側には、金属板AとBがあり、それぞれの金属板には、導線Cが付けられています。εと書いてあるのは、誘電率:εの誘電体です。導線も金属板も金属で自由電子が出来やすい事に留意しておいて下さい。(誘電体とは、絶縁物の事です。)ここで、分極の復習をしておきましょう。(a)図の赤い玉が陽子です。青い玉は、電子です。電子の軌道は、どこでも陽子からの距離が同じです。つまり、円軌道です。この原子は、電子が逃げる事がない絶縁物です。{雷の様な高電圧を掛けると電子が逃げますが、通常の大きさの外力(光・電波・熱・電圧)程度では、逃げる事が出来ません。}(...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (5)コンデンサーの働きその1

    第8章電気回路(5)コンデンサーの働きその1今回から、前回の抵抗に続いて電子回路の重要部品でありますコンデンサーについて4回に分けてお話をします。コンデンサーとは、原理的には、2枚の金属板で誘電体(絶縁物)を両側から挟んだ物です。よって、コンデンサーには、電流が流れません。電流の流れない部品が何故、重要なのでしょうか?実は、電流が流れないのは、直流の電圧を加えてからある程度の時間が経った後の話なのです。と言う事は、極短い時間ならば、絶縁物の両側を金属板で挟んだコンデンサーに電流が流れると言う事なのでしょうか?なにやら面白そうですね。この記事の見出しでもお話をしましたが、コンデンサーもコイル同様に無ければ無線機やアンテンそして電子機器や電気機器(洗濯機等主たる部品が電子部品でなく電源に交流を使う機器)も存在...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(5)コンデンサーの働きその1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (4)枝路に流れる電流の解答

    第9章電気回路(4)枝路に流れる電流の解答今回は、前回しました枝路の演習問題1の解答を致します。まずは、問題から見てみましょう。問題以下の図のI1からI4とISの電流を求めて下さい。次にV1とV2の電圧を求めて下さい。ただし、R1=4[Ω]、R2=2.6[Ω]、R3=6[Ω]、R4=4[Ω]とします。今回の問題の狙いは、枝路の電流の理解にあります。[解答方針]・R1に流れるI1から求めましょう。10[V]の電池に4[Ω]のR1がつながれていますので、I1=10[V]/4[Ω]=2.5「A]・A→B→Cに流れる電流I2を求めます。その為には、R2、R3、R4からなる合成抵抗を求めます。その為には、R2とB-C間(R3とR4の並列接続)の合成抵抗との直列接続の合成抵抗をRSとして、求めます。RS=R2+1/(...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(4)枝路に流れる電流の解答

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (4)枝路に流れる電流

    第9章電気回路(4)枝路に流れる電流電気回路には、素子が直列に繋がった直列回路と素子が並列に繋がった並列回路があります。更に、直列回路の先が並列回路とか並列回路の一部が直列回路であったり、単純に直列回路だけとか並列回路だけと言う事の方が少ないのです。枝路とは、直列回路の先が並列回路の様に電流の流れが分れて行く部分を言います。その場合、どの様に枝路に流れる電流を計算すればよいのかと言う事は、大変重要な意味があります。今回は、直列回路と並列回路の復習をした後に、私の方からの一方的な説明と言う事でなく演習問題を出題致しますので、まずは、皆様に考えて頂きたいと思います。さて、回路は、その名の通り”回る道(路)”です。何が回るのかと言えば、それは、”電流”です。電流が回路内を周ると言うのは、電気回路的な考え方で、電...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(4)枝路に流れる電流

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (3)抵抗回路その3

    第9章電気回路(3)抵抗回路その3前回は、直列回路についてのお話を致しました。今回は、並列回路についてのお話です。(2)並列接続時の合成抵抗値前回の直列接続の例のパイプで考えてみますとこの場合は、3本のパイプを同時にくわえたと考えられます。勿論、口からの息は、漏れる事無く全て、3本のパイプへ向かうとします。この場合もそれぞれのパイプに吹きこまれた息の量の合計と各パイプから出てくる息の量の合計は、同じです。電気回路で考えてみます。電池から各抵抗へ流れ込む電流:Iは、この回路図では3つの抵抗に電池の電圧:Vが掛かっていますのでそれぞれの抵抗値により流れる電流が決まります。(パイプの例では、電圧は、パイプに吹き込む息の圧力です。3本のパイプは、抵抗にあたります。そしてそれぞれのパイプを通る息は、電流です。)それ...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(3)抵抗回路その3

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (3)抵抗回路その2

    第9章電気回路(3)抵抗回路その2前々回の”交流の詳細”の最後で電圧と電流を表す式と抵抗との関係から抵抗は、直流回路でも交流回路でも定数としての役割のみで周波数には、関係しないと言うお話をしました。もう一度式を書いておきますので復習として下さい。i=(1/R)・Vm・sin(ω・t+θ)=Im・sin(ω・t+θ)抵抗は、交流回路でも直流回路でも電流と電圧の間の比例定数としての働きがありますが直列回路と並列回路では、どの様な振舞をするのか観てみましょう。今回のお話は、直列回路の合成抵抗の考え方と求め方です。それでは、基本的な回路でその様子を観てみます。(1)直列接続時の合成抵抗値電池の電圧:Vに抵抗R1、R2、R3が直列に接続されています。そこに流れる電流:Iは図-1の場合、3本の抵抗を合成した抵抗値R考...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(3)抵抗回路その2

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (3)抵抗回路その1

    第9章電気回路(3)抵抗回路その1(オームの法則)今回から3回に分けて抵抗が回路の中でどの様な振舞をするのかと言うお話を致します。前々回までは、当たり前すぎますし、皆様、オームの法則は、ご存じなのでお話をしませんでしたが改めてオームの法則を考えてみたいと思いまして回路における抵抗の振舞についてのお話を前回迄より1回多い3回に分けてお話をする事と致しました。図-1をご覧ください。図-1端子aと端子bの左側が電池です。rは、電池の内部抵抗で極小さな抵抗成分がありますのでそれを表しています。図-1では、電源として電池にしていますが、電子部品で組まれた電源装置でもその出力端子から電源内部を見ますと、内部抵抗が有ります。常々、皆様には、電気においては、極端な場合を考えるとその現象(式も同様)が理解できるとお話をして...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(3)抵抗回路その1

  • TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路 (2)交流の詳細

    第8章電気回路(2)交流の詳細各期で交流回路における抵抗・コンデンサー・コイルの振舞のお話を致しますが、交流そのものについては、交流における抵抗の振舞の中でお話をしていましたが、前期から抵抗・コンデンサー・コイルの振舞の前にお話をする事と致しました。1.交流の要素(大きさ・周波数・時間・位相)交流に対して、直流がありますが、直流の要素は、大きさだけです。しいて加えるとすればそれは、時間で、時間により大きさが”0”か”ある値”と言う事です。それでは、交流は、どうでしょうか?式で書いてみます。v=A・sin(2π・f・t+θ)(1)(1)式は、電圧について書いてみましたが、電流については、後ほど書きますのでお待ち下さい。(1)式のv:電圧。A:最大値。2π:単位が[rad](ラジアン)で角度を示します。2π[...TOITAの「航空無線通信士受験塾」第33期無線工学第9章電気回路(2)交流の詳細

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