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2023/08/10

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  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・64

    6 言語的伝達の機能の初期分化【要約】 ここへきてようやく言語的な行動の第1歩がはじまる。それは、言語形式に従う適応的な伝達の開始ということである。この期から、子どもは言語を利用して外界に適応する方法を徐々に、しかし積極的に習得していく。

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・63

    ■言語理解の透明性【要約】 音声は談話の聴取においては“透明”だといわれる。このことは、“話”という語がつぎのような広い意味範囲にわたって用いられる事実からも立証される。まず、“話”という語は、言語行動の一形態としての意味に用いられる。&#

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・62

    《自己行動調整機能の発達》 はじめ他者への伝達手段であった談話が、子ども自身が自己の行動を統制し組織化するための手段を分化すること、および、まえには二人のひとに分かれていた“話すー聞く”という機能が、のちに個人行動の中へ統一的に内化されるこ

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・61

    9 言語理解 【要約】 言語理解は子どもの知的発達に大きな寄与をする。そのような寄与がどのように発達変化するか、その発達を規定する要因は何かについて考えてみたい。 ■ 談話の自己行動調整機能 自己行動に対する談話の調整機能の発達過程に

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・60

    《代表過程と条件づけ》【要約】 二つの事項間の任意的な関係は、言語的代表過程に限らず、非言語的過程にも存在する。接近連合、あるいは条件づけによって、連合される二つの事項の間に有縁性があってもなくても、両者間に結びつきが生じる。 連合における

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・59

    《代表過程の二つの発達水準》【要約】 代表過程とは、“代表するもの”と“代表されるもの”との間の分化である。ピアジェ(Piaget,1945)に従って、“代表するもの”を“能記”、“代表されるもの”を“所記”とよぶ。この二つの用語は、フラン

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・58

    ■範疇化【要約】 代表過程の発生と発達を具体的に考えてみる。認知に対して作用する代表機能は、要するに、客観的事象を意味的なものへと変形することであり、範疇化することである。 特定の1匹の動物が特定の“そのもの”としてではなく、“イヌ”という

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・57

    《ピアジェの見解》【要約】 ピアジェ(Piaget,1933,1934,1945)は、知覚が行為的経験を媒介としてはじめて発達すると考えている。前述したマッチ箱場面(父親が1歳4カ月の女児の目の前でマッチ箱をあけ、そのなかに鎖を入れ、箱の口

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・56

    ■認知と行為【要約】 代表機能の最も単純で直接な水準は知覚である。知覚が行為的な経験とどのように因果的に関係しているかについて、二つの対立する見解がある。その一つは、人間の知覚は代表機能によって支えられるが、この機能は、人間においては視覚や

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・55

    ■非言語的な経験《“内言語”の非言語性》【要約】 言語的代表過程が形成されるための要件の一つとして、マイクルバスト(Myklebust,1960)は、“内言語”なるものを考えている。“内言語”はビゴツキーの“内言”とは異なる概念である。“内

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・54

    8 認知世界の形成【要約】 子どもは、まず言語を学び、つぎにそれを基礎として意味的経験をするようになっていくのではなく、はじめに意味的経験をし、その経験を深めていく途中から、それを基礎として言語の影響を徐々に受けるようになっていくのである。

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・53

    ■聴力【要約】 談話を聞く場合、談話の全体が必ずしも遺漏なく聞きとれるということはなく、また、つねにそうである必要もない。その理由の一つは、談話の行われる状況、談話そのものの置かれている文脈、あるいは広い知識・経験などが、聴取欠損部を補うの

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・52

    ■音声識別と発声【要約】 音声識別力が、子どもの漸次発達変化していく音韻とその体系化にそって発達することは明らかである。低い発達段階では、一部の音声だけを識別し他の音を無視するとか、特定の音声を彼自身の音韻範疇に従ってまとめたり相互交換した

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・51

    ■音声識別と場面【要約】 “言語理解”が言語以外の条件(場面)によっている場合が多い。 カリツォーバは、成人が談話を与えるとき、その音調が一定であり、また身振りや場面も一定であるときだけ、要求している条件(“理解”)反応を示すことを実験的に

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・50

    ■音声識別【要約】 音声に基づく談話の識別は、子どもが音声そのものに積極的で分析的な関心をもつまでは生じてこない。ルイス(Lewis,1951)によると、音声に対する子どもの関心は、原初的な音声模倣(音調をおもな手がかりにする談話“理解”期

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・49

    7 談話の識別【要約】 ここで“談話の識別”とは、子どもが聞いた談話が、その特徴に応じて、安定した特殊反応をおこさせるようになることである。子ども自身の生産する談話が発達するための基本的な条件の一つは、他者の談話の識別にあることはいうまでも

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・48

    4 言語理解の発達【要約】 発声行動の言語化が子どもの聞く談話の言語的理解を基礎として生じてくることは明白であり、使用に対する理解の時期的先行が1歳6ヶ月から3歳0ヶ月ごろまでではほぼ2〜3ヶ月の間隔で、もっとも顕著に現れるといわれている。

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・47

    《象徴遊びにおける発声行為》【要約】 象徴遊び(“ふりをすること”“見せかけること”)に発声行為が伴うとき、その象徴的な特性はいっそう明瞭になる。 ピアジェ(Piaget,1945)による観察事例をみる。⑴Jという子どもは、1歳

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・46

    ■その他の音声的象徴行動【要約】 身振りと音声模倣のほかに、重要な二、三の初期の音声的象徴行動がある。これらは、音声模倣と発達的に接続する関係にあり、本格的な言語習得過程の先行条件となるものである。《半個人的な言語的表示》 それは形式的にだ

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・45

    ■言語音声の習得(省略)■オノパトペ【要約】 “オノパトペ”は、人間の音声以外の音や声(物音や動物の声など)に対する模写的な音声を意味する。オノパトペはその機能において、音声模倣とはかなり違っており、言語獲得以前の子どもの場合には、とくにそ

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・44

    《音声模倣と自発的使用》【要約】 上述の問題は、模倣された音声が子ども自身の自発的で、ある程度その場に適合した(意味的な)談話の形成にどのように寄与していくのかという、言語発達問題の核心につながっている。ここには顕現的な音声模倣とその音声の

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・43

    《音声模倣と意味》【要約】 ギョーム(Guillaume,1925)は、音声模倣はその音声が子どもにとって意味ないし意味の縁辺を伴っているときだけ生じるのであり、意味からまったく離れた音声の模倣ということはありえないという。レオポルド(Le

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・42

    《同一視説》【要約】 “同一視”とは、他者と自己を混同することをいう。精神分析の創始者フロイト(Freud)は、親に対する子どもの同一視が人格の基本要因であることを主張し、その後の人格理論、社会心理学、さらには学習理論をふくむ行動理論に大き

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・41

    ■音声模倣の機制【要約】 語の形成は、喃語活動にふくまれる音声の自然の固定化によって達成されるとは考えられない。幼児は、必要な語を形成するさいに、新しい音声を習得する必要がおこってくる。さらに、多くの異なる音声を組み合わせて作られてくる反応

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・40

    《連続発達説》【要約】 音声模倣の発達が連続的だとする見解は二つに大別することができる。一つは、音声模倣が出生後きわめて早期から認められるとする見解であり、もう一つはほぼルイスの第3段階から生じるとするものである。 前者に属する連続発達説は

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・39

    ■音声模倣の発達過程【要約】《音声模倣の開始期》 音声模倣は0歳2ヶ月から早くも始まると(Hoyer and Hoyer,1924;Lewis,1951;Stern u.Stern,1907)があるかと思うと、0歳9ヶ月〜0歳10ヶ月にな

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・38

    3 音声模倣【要約】 言語習得がとりわけ音声模倣に依存していることはいうまでもない。言語発達が学習現象であるといわれるおもな理由の一つは、それが音声模倣を経てはじめて達成されるというところにある。 擬音あるいは擬声(オノマトペ)もまた、一種

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・37

    《発達的連関についての諸説》 大きく分けると三つの考え方があるようである。 第一は、音声と身振りとの間に連関は認めるが、相互の経験的な因果関係を問題にしない立場である。音声がもともと、人間においては行為を伴い、両者が生得的に密接に結合してい

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・36

    ■身振りと談話《音声的伝達の利点》【要約】 音声による伝達の基本的特徴はつぎのようである。⑴聴覚刺激以外の感性刺激は、空間性ないし対象性が比較的大であるが、聴覚刺激はその時系列性ないし線状性のゆえに、事象の記号として、事象とその

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・35

    ■身振りによる伝達の限界 身振りで非現実事象を表示することは可能であるが、音声行動と比較すれば大きな制約がある。そのおもな理由としてつぎの三つをあげることができる。⑴大部分の身振りは、それが行われる事態に依存して表示の一義性を達

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・34

    ■自発的身振りの発達《身振りと“内的言語感覚”》【要約】 レベス(Revesz,1956)によれば、音声が“内的言語感覚”の影響を受けるようになるとき、音声言語行動が形成される。これと同様に、身振りもこの要因の関与によって、象徴化を開始する

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・33

    ■絵画的身振り《絵画的身振りの意味》【要約】 他者の身体運動を自己の身体運動で模倣しようとする傾向は0歳10ヶ月〜1歳0ヶ月ごろからみられる。子どもの絵画的身振りはこのような人間行為の模写にはじまるようである。この場合、模写の媒体となる身体

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・32

    ■表情【要約】 表情は本来、内的・情動的状態の自然的な表出であり徴候であるが、音声言語行動の未発達な時期には、外的事象の表示手段としてもある程度利用される。聾幼児では、音声的手段をほとんどもつことができないために、表情を表示の手段として用い

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・31

    ■提示【要約】 身振りは、その表示方法の上で2種類に分けることができる。一つは、現前場面に依存せずに、対象ないし事象そのものを模写的にあるいは象徴的に絵画化する仕方であり、もう一つは、現前場面に依存する対象ないし事象を指摘する仕方である。後

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・30

    ■指示【要約】 対象そのものの絵画化を伴わない象徴的身振りの典型的なものとして、指示行為をあげることができる。単に対象に手を伸ばす動作、あるいは注視と到達行為との協応が開始されるのは0:3〜0:5であり、比較的個人差はない。はっきり指示の徴

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・29

    5 身振り【要約】 身振りの発生はおそらく自然的であって、身振りとして学習されたものではないが、のちに慣用される身振りの観察と模倣行動とを通じて学習され、伝達の手段として意図的に用いられる。この発達的変化のなかで最もいちじるしい面は、その象

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・28

    《遊び》【要約】 遊びは新しい外的環境に対して、すでに獲得している活動を適用することであり、積極的で自主的な活動である。さらに遊びは、発達の過程のなかで漸次その象徴的特性を現し、それを最も高度に示す行為でもある。人間の精神発達を適応の過程と

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・27

    《延滞模倣・観察学習》【要約】 人間行動における模倣の実用的価値は、延滞模倣に最もいちじるしくみとめられるが、それはどのような性質のものであろうか。 近年、“代理経験”あるいは“観察学習”として研究されている問題がこれに密接に関連している。

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・26

    【要約】(ピアジェ・模倣の発達段階論)《第1段階》(0歳0ヶ月〜0歳1ヶ月) “反射を通じての模倣準備期”として特徴づけられる。他児の叫喚によって叫喚が生じるという一見模倣的な傾向は、�他児叫喚によって生じた不快が原因であると解釈するか、�

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・25

    ■模倣《ピアジェの模倣の発達段階論》【要約】 一口に“模倣”というが、そこには種々の次元、あるいは型の模倣が考えられる。そのおもなものはつぎの五つであろう。⑴ 即時模倣(直接模倣)と延滞模倣。前者は与えられた手本を即時模倣する場

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・24

    4 模倣と遊び【要約】 ここでは、初期表象機能の最も活発で顕著な現れとしての、模倣と遊びについて考察し、それらが言語発達の過程とどのように関連するかを示唆したいと思う。 模倣と遊びとは同じ時期に発生し、平行して発達変化するものでありながら、

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・23

    ■初期の象徴活動【要約】 象徴機能の特性として、つぎの諸点が注目される。⑴ 必ずしも音声的に発現されず、しばしば非音声的行動に現れる。⑵ 欲求の充足に動機づけられていない。⑶ 対人的・社会的な性質がない。

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・22

    ■代表機能と象徴機能《“代表機能”と“象徴機能”の定義》【要約】 バーラインは、“象徴反応”についてつぎのように述べている。“行動主義的観点からすれば、記号と象徴とは二重の側面をもつ。それらは生活体によって作られた反応の産物であるとともに、

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・21

    2 象徴機能の発生【要約】 言語行動を最も外見的にとらえるならば、それは一種の筋の運動である。きわめて複雑にはちがいないが、結局はそうである。しかし言語行動が高次の精神過程にその基礎をもち、それに規定された行動であるという面に注目しないかぎ

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・20

    ■喃語と談話【要約】 音声言語の種類を異にする社会に生まれた子どもの間で、最初のうちは、発する音声に差がない。この差が生じてくるのはいつごろからであろうか。また、このような発達的変化は連続的に移行するのか、それとも非連続であろうか。《喃語音

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・19

    《外的強化と自閉的強化の共存》【要約】 ごく大まかにいえば、外的強化は対人場面で、内的強化はひとり場面で、主として作用すると考えられる。チャーチは、“幼児は他者に対すると同じ程度に自分に向かって話す。反応する聞き手が存在することを知って驚き

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・18

    《自閉的強化説》【要約】 喃語活動は、子どもがひとりでいるときにも生じる。喃語活動が維持され、活発化する原因を、人から与えられる即応的強化にだけ求めるわけにはいかない。他の原因の一つとして、マウラー(Mowrer,1952,1954,196

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・17

    ■喃語活動の活発化【要約】 喃語活動は、談話活動の一般的な特性の発達的基礎と考えられるので、つぎの二つの問題を検討しておく必要があると思う。⑴ 喃語活動の活発化、あるいは生起頻度の増大⑵ 喃語にふくまれる音声の明瞭化

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・16

    ■喃語の反復性【要約】 喃語の反復性は、心理学的にはどのように説明されてきただろうか。《循環反応仮説》・ハートレー(Hartley,1810)、オールポート(Allp0rt,1924)、ホルト(Holt,1931)。“いま発声のための筋が活

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・15

    ■喃語の形式【要約】《喃語の音声面》 初期にはbaba....のような1音節単位の反復が多く、その後にbaba,baba,....のような反復性の多音節単位の反復が生じ、さらに、その後bama,bama,....のような非反復性の多音節を単

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・14

    《非叫喚音の発生時期》【要約】 非叫喚発声ははじめから言語的特性を十分にそなえているわけではない。最も初期の非叫喚発声は呼吸運動によって大きな拘束を受けており、その音声の調音化は漸次的である。呼吸活動のもとで音声が多様化してくるということは

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・13

    ■非叫喚発声《非叫喚発声の発達的意義》【要約】 非叫喚発声は叫喚よりもよく統制された呼吸活動と調音活動のもとで生じる。叫喚よりも変化に富んだ発声である。叫喚が強力な発声であるため母親の注意をひきつけ、その結果として自己の欲求をみたすのに役立

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・12

    2 喃語【要約】 喃語(babbling)は非叫喚音から成る一連の音声パターンをいう。それが談話と区別される点は、調音化がきわめて不十分であり、かつ意味が不明であり、伝達的意図に動機づけられていないということである。それは“意味のわからない

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・11

    《育児者の役割・意味形成》【要約】 現実に対する子どもの認知は、成人(多くは母親)との接触を通じて形成されていく。それは成人の側からの積極的な働きを契機としている。成人が子どもの行為を子どもにとって興味のあるものにするための手段として、成人

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・10

    《発声行動の手段化とその要因》【要約】 子どもはいつごろから外界刺激の特性に対応するような行為をするようになるのか。また、このことはどのように確証されるのか。 “(新生児は)手足をランダムに屈伸し、特殊な、つまり特性記述可能な行為をしない。

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・9

    ■初期音声における意味《叫喚の発達》【要約】 言語学者サーピアは、初期叫喚の“意味”に関連して「・・本能的な叫喚はどんな厳密な意味でも伝達(communicationn)とはならない。」(Sapia,1921)と述べている。初期の本能的叫喚

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・8

    《音素型の測定と記述》【要約】 初期音声発達の解明に大きな貢献をしてきたのがアーウィンである。アーウィンを中心とする研究者の業績をアーウィン自身(Irwin,1952)がまとめたところによると、0歳2ヶ月〜2歳6ヶ月の間では次のような発達傾

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・7

    【要約】 予期吸啜反応はいっそう直接的な、一部の子音生産の下準備となりうる。予期的に吸啜反応をしているときに呼気が生じると、これが唇音[p][b]、鼻唇音[m]、鼻歯音[n]を作り出す。歯舌音[t]の生じる可能性もある。このように吸啜反応は

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・6

    《摂食運動と調音活動》 言語音声(母音・子音)を出すためには、呼吸活動と声帯の開閉との間の協応だけでなく、口腔の姿勢や運動を伴うことが必要であり、特定の言語音声を発するための特定の姿勢や運動は、“調音”(articulation)とよばれる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・5

    ■その後の音声の変化《叫喚音声の変化》【要約】 単調だった初期叫喚は、まもなく変化を示しはじめる。それは発声の持続時間・リズム・強さ・高さ・音色などの上にあらわれる。ビューラー(Buher,C,1930)によると、少なくとも0歳3ヶ月にはこ

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・4

    《叫喚と非叫喚との識別》【要約】 0歳1ヶ月ごろになると、叫喚よりおだやかで静かな音声がときおり生じはじめる。これは“cooing”とか“whining”とかいわれる非叫喚音である。それまでは声量の調節ということはできなかった子どもが、0歳

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・3

    《新生児の叫喚》【要約】 新生児(生後1ヶ月間)が叫喚に費やす時間は全生活時間の5〜6%といわれている。これは、睡眠時間の70%と摂食時間の15%を考えるとき、おきていて吸乳していないときには、叫喚していることが非常に多いことを物語っている

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・2

    1 乳児初期の発声【要約】 ‘うぶ声’にはじまる人間の発声は日々急速に変容して、まもなく明白な技能的統制が生じてくる。これと平行して、音声に‘意味’も感じられるようになる。これらの変化は明らかに人間の高次神経機構の整備によるものである。しか

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・1

    【序】 私は今、自閉症児の「言語発達」について考えている。「言語発達」の遅れは、自閉症児の行動特徴(症状)の一つに挙げられているが、助詞、助動詞、人称代名詞の誤用、紋切型で抑揚のない語調(口調)などが指摘されているだけで、その実相や原因はそ

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・15

    2 いかに克服していくか⑴安全基地となる存在・愛着の原点は、親との関係で育まれる。愛着障害は、そのプロセスで躓いている。それを修復するには、親との関係を改善していくことが、もっとも望ましい。・しかし、親の方も不安定な愛着の問題を

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・14

    《第6章 愛着障害の克服》1 なぜ従来型の治療は効果がないのか【難しいケースほど、心理療法や認知行動療法が効かない理由】・「心理療法」「認知行動療法」で効果が得られにくいのは、「愛着障害」という観点が導入されていないからである。・愛着障害や

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・13

    《第5章 愛着スタイルと対人関係、仕事、愛情》1 安定型愛着スタイル【安定型の特徴】・安定型の第一の特徴は、対人関係における絆の安定性である。自分が愛着し信頼している人が、自分をいつまでも愛し続けてくれることを確信している。自分が困ったとき

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・12

    《第4章 愛着スタイルを見分ける》【愛着スタイルが対人関係から健康まで左右する】・それぞれの愛着スタイルは、「作業モデル」と呼ばれる行動のプログラムをもっている。それは、幼いころからこれまでの人生のなかで作り上げられてきた、行動や反応の鋳型

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・11

    【自分を活かすのが苦手】・不安定愛着型の子どもは、自分の可能性を試すことについて、過度の不安を感じたり、投げやりで無気力になったり、最初から諦めていたりしがちである。その結果、自分の可能性の芽を摘んでしまうことも多い。・愛着障害の人は、自分

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・10

    【発達の問題を生じやすい】・子どもは愛着という安全基地があることで、安心して探索活動を行い、認知的、行動的、社会的発達を遂げていく。愛着は、あらゆる発達の土台でもあるのだ。愛着障害があると。発達の問題を生じやすい。・安定した愛着の子どもは、

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・9

    《第3章 愛着障害の特性と病理》【愛着障害に共通する傾向】・愛着障害には回避型と不安型のような正反対とも言える傾向をもったタイプが含まれるが、その根底には、大きな共通点がある。・愛着障害は、素晴らしい能力とパワーをもっている。【親と確執を抱

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・8

    【親の愛着スタイルが子どもに伝達される】・「親の不在」「養育者の交替」といった問題のないふつうの家庭に育った子どもでも、三分の一が不安定型の愛着パターンを示し、大人のおよそ三分の一にも、不安定型愛着スタイルが認められるのはなぜか。それは、親

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・7

    《第2章 愛着障害が生まれる要因と背景》【増加する愛着障害】・子どもの数が減り、一人ひとりの子供が、手厚く大切に育てられているはずの現代において、愛着の問題を抱えた子どもだけでなく、大人までも増えているという現実がある。(虐待、育児放棄、境

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・6

    【良い子だったオバマ】・オバマ大統領は、「良い子」や「優等生」を演じきった。「従属的コントロール」を駆使した典型である。・クリントン大統領は、母親に対してはとても従順であったが、それ以外の女性に対しては支配的で、うまく利用したり搾取しようと

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・5

    【ストレスと愛着行動の活性化】・何か特別な事態が生じて、ストレスや不安が高まったときには、「愛着行動」が活発になる。それが健全な状態であり、自分を守るために重要なことである。・愛着行動には、さまざまなヴァリエーションがある。(幼い子ども→直

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・4

    【親を求めるがゆえに】・愛着を脅かす、もう一つの深刻な状況は、守ってくれるはずの親から虐待を受け、安全が脅かされるという場合である。この場合、子どもは親を求めつつ、同時に恐れるというアンビバレントな状況におかれる。しかも、親がいつ暴力や言葉

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・3

    【愛着の絆と愛着行動】・いったん、愛着の絆がしっかりと形成されると、それは容易に消されることはない。愛着におけるもう一つの重要な特性は、この半永久的な持続性である。(「母をたずねて三千里」のマルコ少年)・愛着の絆で結ばれた存在を求め、そのそ

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・2

    《第1章 愛着障害と愛着スタイル》【あなたの行動を支配する愛着スタイル】・愛着スタイルは、その人の根底で、対人関係だけでなく、感情や認知、行動に幅広く影響していることがわかってきた。パーソナリティを形造る重要なベースとなっているのである。・

  • 「愛着障害」(岡田尊司・光文社新書・2011年)要約・1

    《はじめに 本当の問題は「発達」よりも「愛着」にあった》・人間が幸福に生きていくうえで、もっとも大切なもの・・それは安定した愛着である。愛着とは、人と人との絆を結ぶ能力であり、人格のもっとも土台の部分を形造っている。・昨今。「発達障害」とい

  • 「障害乳幼児の発達研究」(J.ヘルムート編・岩本憲監訳・黎明書房・昭和50年)抄読・7

    � 幼児ー母親の相互交渉の型と刺激の特性《映写観察を使用したセット場面での行動的相互交渉の評価》A 背景・(幼児ー母親の相互交渉を「映写観察」〈その記録を分析〉することにより)、刺激パタン、刺激の数や多様性、回数・強さで示される刺激の量、刺

  • 「障害乳幼児の発達研究」(J.ヘルムート編・岩本憲監訳・黎明書房・昭和50年)抄読・6

    � 母親の行動と幼児ー母親の相互交渉《録音面接の際の母親の叙述とそのときの幼児ー母親相互交渉についての観察者による逸話記録に基づいた研究》A はじめに・録音面接時の母親の叙述は、面接時の観察者による幼児ー母親相互交渉の描写と比較された。それ

  • 「障害乳幼児の発達研究」(J.ヘルムート編・岩本憲監訳・黎明書房・昭和50年)抄読・5

    � 方法A 被験者1.選択・母親と幼児被験者は、Illnois大学病院の小児科部門から得られた。被験者は、次のような基準に基づいて対象にされた。�. 年齢:30カ月未満�. 異常行動:異常行動のリストにあげられた1つ以上の異常状態。《幼児の

  • 「障害乳幼児の発達研究」(J.ヘルムート編・岩本憲監訳・黎明書房・昭和50年)抄読・4

    � 親子関係に関する批判と「障害乳幼児の発達研究」(J.ヘルムート編・岩本憲監訳・黎明書房・昭和50年)抄読・3幼児ー母親相互交渉の研究A はじめに・環境は、児童期の精神的、社会的、情緒的発達に影響するという概括的な仮定は、発達に及ぼす大切

  • 「障害乳幼児の発達研究」(J.ヘルムート編・岩本憲監訳・黎明書房・昭和50年)抄読・3

    「障害乳幼児の発達研究」(J.ヘルムート編・岩本憲監訳・黎明書房・昭和50年)に収録されている論文「正常幼児と異常行動をもつ幼児の母ー子相互関係行動の比較」(ナーマンH.グリーンベルグ)を精読する。� はじめに・この報告は、異常行動をもたな

  • 「障害乳幼児の発達研究」(J・ヘルムート編・岩本憲監訳・黎明書房・昭和50年)抄読・2

    【� 社会的ディプリペーション環境下の養育から生まれてくる異常行動】・赤毛ザルの社会的発達に影響するパラメーターを調査するために、Wisconsinの研究室の実験者は、母ザルと仲間ザルの中で養育される環境を、体系的な代償と、この環境における

  • 「障害乳幼児の発達研究」(J・ヘルムート編・岩本憲監訳・黎明書房・昭和50年)抄読・1

    「障害乳幼児の発達研究」(J・ヘルムート編・岩本憲監訳・黎明書房・昭和50年)を抄読する。今から39年前に発行された本だが、その内容は(私にとって)斬新である。と言うのも、それ以後、科学技術の進歩はめざましかったが、その方向は分子生物学の分

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・47

    《第13章 Fくんの場合》(秦野智子)1.入園時のようす・・・不安定な母子・6歳0カ月の時、初めて来園した。すんなりと保育室に入り、母親のひざにすわっていた。しばらくすると黒板に石油会社名を書くようにせがむことをはじめた。書いた後は必ず声に

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・46

    《第12章 Eちゃんの場合》(後藤徹男)1.入園時のようす・・・薬物療法施行中・4歳3カ月の時、母親と来園。何をして遊ぶでなく、フラフラと歩き回っていた。トランポリンの上では、されるままで、自分から動こうとする意欲はまったく感じられなかった

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・45

    《第11章 Dくんの場合》(小柴真喜子)1,入園時のようす・・・表情固く言葉を発しない・Dくんは非常におとなしい子で、感情表現が乏しく、一定の表情しかみられなかった。・電気のスイッチをつけたり消したり、オルガンの音に興味をもち、オルガンの下

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・44

    《第10章 Cちゃんの場合》(久我晴代)1.入園時のようす・・・3日に1度くらいしか声を出さない・2歳11カ月の時、父母と見学に来る。泣いて入ろうとしない。強引に中につれて入る。父母と面談中も泣いてぐずっていた。給食は1人で好き嫌いなく全部

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・43

    《第9章 Bくんの場合》(荻野俊子)1.入園時のようす・・・固執傾向と独占欲・4歳2カ月月の時、初めて来室した。母親と一緒だったせいか不安も抱かず、いろいろな遊具に興味を示した。興味の対象は次々と移っていく。・4歳3カ月から通園開始。朝、帰

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・42

    《第3部 実践》《第8章 Aくんの場合》(石田遊子)1,入園期のようす・・・無反応な対人関係・3歳4カ月の時、家庭訪問して対面した。Aくんは私たちには全く無関心、ソファーによじ登ったり、まわりを歩き回ったり、「リーダーズ・ダイジェスト」の本

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・41

    《8.予防措置》・まず、危険防止に配慮しなくてはならない。◆不必要な道具は片づけてておく。◆道具は金属製のものではなく、木製、プラスチック製のものにする。◆子どもが転ぶ可能性のある所には、マットを敷いておく。(階段からの転落に注意する)◆吊

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・40

    《7.固有感覚訓練》・固有感覚刺激は、身体の各部分の関節を曲げたり伸ばしたりすることで、与えられる。・この訓練も、子どもの反応にしたがって、喜ぶ活動を選べばよい。活動の種類としては、身体各部を曲げる、伸ばす、圧泊する、そうした感覚を統合する

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・39

    C.痛覚・たたくということで痛覚の刺激が与えられる。刺激の強さは、保育者自身の力の入れ具合で自由にコントロールできる。ゆうやかな刺激としては、子どもの肩や背中をリズミカルにやさしく叩いてあげればよい。子どもによっては、もっと強い刺激を必要と

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・38

    B.圧覚・圧覚刺激は、子どもの身体をおしたりもんだりして与えられる。いわゆる指圧やマッサージなどと同じような活動と考えてよい。・触覚刺激(こすること)は興奮を高める効果を持つのにたいして、圧覚刺激(おすこと)は興奮を抑える働きがあるといわれ

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・37

    《6.皮膚感覚訓練》・刺激を与える場所は、子どもの気に入るところならどこでもよい、ということが原則である。・エアーズは触覚刺激を重視しているので、触覚、圧覚、痛覚、振動覚、くすぐり覚、温(冷)覚、水中覚の順に、活動例を紹介する。・皮膚感覚を

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・36

    《5.平衡感覚訓練》・平衡感覚に働きかける刺激とは、身体の動きと姿勢に変化を与えるということである。刺激の種類は次の7つに分類される。�身体の前後方向への直進加速度・ブランコに乗る。電車・バスの前向きの座席に乗る。ジェットコースターに乗る。

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・35

    《4.刺激の与え方》・まず感覚診断を行い、子どもの反応を調べる。かなり強い刺激を与えても子どもがかえって喜ぶようならプラス、ちょっとした刺激でも子どもがいやがるようならマイナスの反応といえる。・最初はプラスの反応を示した行動から始める。子ど

  • 『「自閉」をひらく 母子関係の発達障害と感覚統合訓練』(つくも幼児教室編・風媒社・1980年)精読・34

    《3.子どもの反応》・おとなが意図的に刺激を与えるときの着眼点や注意すべき点について述べる。A.刺激を与える前の子どもの反応・新しい活動ということだけで尻込みしたり、自分自身の限界について鋭く意識している子どもがいる。子どもが道具を見て不安

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「自閉症」の研究
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