「自閉症」の研究

「自閉症治療の到達点」（太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年）精読（10）・?章 自閉症の治療と治療教育・3

【要約】 【5．薬物療法の基礎】 ・自閉症の薬物療法の適応、留意点、目的および実際に関して、基本的なことを簡単に述べる。（詳細と文献については第�章を参照されたい） 1）自閉症に対する薬物療法の適応 ・薬物は、症状の緩和を目的にして、対症療

2024/10/31 08:59

「自閉症治療の到達点」（太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年）精読（9）・?章 自閉症の治療と治療教育・2

【要約】 【2．治療形態】 ・治療の形態としては、医療機関に限れば、外来、デイケア、入院の別がある。外来治療では、通常は子どもと母親と一緒に来院し、子どもの発達評価などに基づいて母親が療育指導を受ける。この延長として、比較的長い時間治療を受

2024/10/30 09:39

「自閉症治療の到達点」（太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年）」精読（8）・?章 自閉症の治療と治療教育・1

【要約】 《�章 自閉症の治療と治療教育》 【はじめに】 ・自閉症の治療は、受容的遊戯療法から、子どもに積極的に働きかける治療教育と薬物治療へと変化してきている。さらに、異常行動の改善や適応行動の獲得のみならず、認知と情緒の発達を促す方法に

2024/10/29 13:30

「自閉症治療の到達点」（太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年）精読（7）・?章 自閉症の概念と本態・5

【要約】 【7．思春期から青年期での変化と問題】 1）自閉症と思春期 ・自閉症者にとって、思春期は精神発達の加速があって、自尊心が芽生えてきたりする時期である（Schopler & Mesibov,1983）が、危機の時期でもある。

2024/10/28 09:15

「自閉症治療の到達点」（太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年）精読（6）・?章 自閉症の概念と本態・4

【要約】 【6．自閉症の障害の今日的理解】 1）自閉症の障害の連鎖 ・自閉症の障害を整理すると次のようになろう。まず、脳に障害を起こす何らかの原因がある。いくつかの原因がからみ合って、ある特定の脳機能システムに障害を起こすことになる。そのた

2024/10/27 09:02

「自閉症治療の到達点」（太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年）精読（5）・?章 自閉症の概念と本態・3

【要約】 【4．自閉症の認知障害】 ・自閉症の特徴的な行動（3つの必須症状）は、親の性格や養育態度により強まったり弱まったりすることもある。また、現代文明の“非人間的な”環境にも影響を受ける。それらこそが自閉症の原因

2024/10/26 08:44

「自閉症治療の到達点」（太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年）精読（4）・?章 自閉症の概念と本態・2

【要約】 【2．疫学と予後】 1）疫学 ・自閉症は、男に圧倒的に多く、男女比は4対1程度である。 ・出現頻度は、1万人に対して3〜4人とされていたが、最近の日本の研究では1000人に1人以上の割合で出現すると報告されている（石井ら、1983

2024/10/25 09:19

「自閉症治療の到達点」（太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年）精読（3）・?章 自閉症の概念と本態・1

【要約】 《�章 自閉症の概念と本態》 【はじめに】 ・自閉症は、アメリカのKannerにより、1943年に“情緒接触の自閉的障害”として最初に記載され、翌年、早期幼児自閉症と命名された。当時のアメリカの精神医学は、

2024/10/24 09:08

「自閉症治療の到達点」（太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年）精読（2）・はじめに・謝辞

【要約】 《はじめに》（太田昌孝・永井洋子） ・世界に自閉症が初めて報告されて50年、東大精神神経科に発達障害児を対象としたデイケアが開かれて25年になります。 ・当科のデイケアにおいて（も）、自閉症の治療は保育的なアプローチから始まり、世

2024/10/23 09:11

「自閉症治療の到達点」（太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年）・序

【感想】 「自閉症治療の到達点」（太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年）を読み始める。「序」（佐々木正美）によれば、〈東京大学医学部精神神経科小児部で、25年という長い年月をかけて真摯に取り組まれてきた自閉症治療の今日の到

2024/10/22 08:46