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2023/08/01

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  • レンズ購入は先送り

    夏のキャッシュバックキャンペーンに加えて、OM SYSTEM STOREではサマーセールも開催している。このセールでは15%オフのクーポンを配布中。自分はOM SYSTEMのシルバー会員なので5%の会員割引も受けられる。 キャッシュバックとクーポン、会員割引を併用すれば、OM SYSTEMの100-400mm IIをいくらで買えるのか。OM SYSTEM STOREの商品ページには、5%オフの会員価格である175,560円が表示されている。これに15%オフのクーポンを適用すると、149,226円になる。 価格コムの最安価格は158,905円。すでに1万円ほど安い。OM SYSTEM STORE…

  • D500は売らないことにした

    メインレンズのパナライカ100-400を修理に出したため、5月中はNikon D500+Sigma 100-400で野鳥を撮影した。苦しくもあり、楽しくもありの1カ月だった。 ライトバズーカと呼ばれるシグマの100-400。重量は1160gなので、超望遠ズームとしては軽いほうだ。組み合わせるD500が重いため、トータルでは腰にズシリとくる。林道を長時間歩いていると、OM-1+パナライカ100-400の軽さが恋しくなった。 D500を使うのは2年半ぶり。軽い撮影機材に慣れてしまうと後戻りはできない。D500とシグマの超望遠ズーム2本を処分することも考えていた。今回の使用体験を踏まえて、残すか売る…

  • 森の未確認飛行物体

    6月中旬にヤイロチョウの鳴き声を初めて聞いた。それ以来、そのフィールドを何度か訪ねてみた。姿はおろか鳴き声も聞けなかった。 まあ、こんなもんだろうと思う。相手は幻の鳥、ヤイロチョウだ。簡単には姿を現さない。鳴き声を聞けただけでもラッキーだったと考えるべきなのだろう。 大事なのは、そのフィールドにヤイロチョウがいたという事実だ。この森のどこかにあの鳥が潜んでいる。そう思いながら、ヤイロチョウがいそうな場所に目を凝らして歩いていた。 ヤイロチョウには会えなくても、茶褐色の大きな鳥が飛び去るシーンをたびたび目撃した。その鳥はカーブを曲がった先の路上にいたり、水が流れる道路脇の窪地にいたりした。 出会…

  • 6月は憂鬱な季節

    毎年、6月になるとブルーになる。梅雨で雨が降り続くせいではない。問題は降りやんだあと。気温が上がると、夕方から夜にかけて羽アリが群飛するのだ。 今年は、先週の水曜にそれが起こった。5ミリほどの茶色い虫が机にポトリと落ちてくる。羽が取れたイエシロアリだ。 もちろん、1匹ではすまない。見上げると、天井の板に沿って何匹も這っている。書斎だけでなく寝室や台所、トイレや玄関など家中に湧いていた。 見るたびにおぞましい光景だと思う。4回目なので対策はわかっている。見つけたシロアリを掃除機でひたすら吸い取るのだ。 1年目と2年目は大きな群飛が2回あった。去年は1回だけ。天井の隙間をガムテープで塞いだら、侵入…

  • 幻の鳥の声を聞く

    2代目のパナライカ100-400で鳥撮りを始めて1週間が過ぎた。交換されたメーカー再生品はどんなモノなのか。実物を見るまでは不安だった。 箱から取り出したレンズは新品のようにきれいだった。ズームリングの固さは初代と同じで許容範囲。OM-1に装着してAFの動作をチェックする。とくに問題はない。まずはひと安心という感じ。 レンズのファームウェアは最新のVer.1.5になっていた。ズーム中のAF性能の向上を謳っているが、パナソニックのG9M2が対象なのでOM-1への恩恵はなさそう。それでも、ちょっとトクをした気分だった。 野鳥のフィールドで撮影した印象は、あまり芳しいものではなかった。AFの初動は速…

  • 推しのYouTuberは外国人

    YouTubeに充てる時間を読書に振り向ける。そう決めて距離を置こうと努めてきた。元の木阿弥とまでは言わないまでも、最近またジワジワとYouTubeの視聴時間が増えている。 外国人ユーチューバーのチャンネルが面白いのだ。日本人が当たり前に思っていることを外国人の視点で捉え直し、その特異性を日本語で説明してくれる。 話だけ聞いていたら日本人かと思うほど日本語がうまい。日本で生まれ育った人もいるけれど、成人してから来日して長く住んでいる人もいれば、自国で長期間、独学で勉強して数年前に来日したという人もいる。 出身国はさまざまだ。自分が主に視聴しているのは欧米系のチャンネル。アニメや漫画など、日本の…

  • パナライカ100-400の帰還

    マップカメラからメールが届いた。修理を完了したパナライカ100-400を発送したという。ヤマトの問い合わせシステムで確認すると、明日が配達予定日になっていた。 AFの機能低下を感じて修理に出した。そうした現象は確認できなかったという。ただ、レンズ内に異物の混入があり、それが原因でフォーカスに不具合が生じる可能性はあるとのこと。修理にあたって、次の3つの選択肢が提示された。 ①新品のパナライカ100-400Ⅱ型への交換②メーカー再生品(Ⅰ型)への交換③修理せずに返却 新品のⅡ型に交換する場合は、安心サービスの補償限度額を超えるため、5万円強を自己負担する必要がある。メーカー再生品(Ⅰ型)に交換す…

  • 「空、はてしない青」を読む

    こんなせつない気持ちになった小説は何年ぶりだろう。ひょっとしたら、高校生のとき以来かもしれない。 読み終えた本を手に取ってそう思った。毎晩70~80ページ、ハムの輪切りを賞味するようにじっくり噛みしめながら読んできた。小説のタイトルは「空、はてしない青」。フランスの作家、メリッサ・ダ・コスタのデビュー作だ。 主人公のエミルは26歳。若年性アルツハイマーと診断され、余命2年を宣告される。キャンピングカーで人生最後の旅に出ることを決めたエミルは、掲示板で旅のパートナーを募集する。彼の呼びかけに応じたのがジョアンヌだった。高速のサービスエリアで待ち合わせた2人は、ピレネー山脈へ向けて共に旅立つ。 「…

  • D500に一時復帰して思うこと

    OM-1で使える唯一の所有レンズ「パナライカ100-400」を修理に出したため、先々週からレフ機で野鳥を撮っている。使用機材はニコンD500 + シグマ100-400mm。最後に使ってから3年ちかく経ち、最初は操作にとまどったが、撮影しているうちに以前の勘が戻ってきた。 トータルで10回、野鳥撮影に持ち出した。サンコウチョウやオオルリ、アカショウビンが狙える山の林道が主なフィールドだった。ミラーレスのOM-1との違いを中心に2週間の撮影で感じたことを書いてみたい。 まず、OM-1と比べたD500のデメリットについて。野鳥撮影におけるミラーレスの優位性と言い換えることもできるだろう。 ・シャッタ…

  • シャワーヘッドの怪

    5月になり、シャワーを浴びるのが快適な季節を迎えた。ウチはそのシャワーの使い心地がイマイチ。というか、突っ込みどころ満載だった。 水のあたりが硬くて肌が痛い。シャワーヘッドの隙間から水が漏れ出てくる。お湯の温度が一定せず、すぐに冷たくなる。レバーをお湯側に寄せると今度は熱くなりすぎる。 シャワーヘッドの隙間を埋めることから始めようと思った。AIに聞くと、水回り用のシリコン補修材が使えるらしい。シャワーヘッドを手に取って、補修後の姿をイメージしてみた。なんかしっくりこない。すでに寿命を迎えている気がした。 アマゾンの注文履歴を確認すると、11年前に1,362円で購入した商品だった。もう十分に元は…

  • 明日からD500で鳥を撮る

    パナライカ100-400を野鳥撮影に使用して早3年。最近はAFの機能低下を感じるようになった。具体的には、AFの初動が遅くなった、以前なら合っていたシーンでAFが合わなくなった、AFの精度が落ちてピントの甘い写真が増えた等々。 フォーカス駆動ユニットの不良に原因があるのかも。購入先のマップカメラでは3年間有効の「安心サービス」に入っていた。その期限日が迫っている。すぐにメールで修理を依頼し、先週末に現物を発送した。 修理には3~4週間かかるという。ゴールデンウィークもあるので5月中は使えそうもない。パナライカ100-400の代役を務めるレンズが必要だった。 OM-1で使える所有レンズはパナライ…

  • 耳福と眼福の鳥

    鹿児島では冬が野鳥撮影のベストシーズン。去年のブログにそう書いていた。1年経って印象は変わった。胸の高鳴りを覚えるのは冬鳥よりも夏鳥に多い。そう思うようになった。 アカショウビン、コマドリ、オオルリ、キビタキ、サンコウチョウ。これらの夏鳥は見た目がよいだけでなく、美しい鳴き声を聞かせてくれる。眼福と耳福を併せ持つのが夏鳥なのだ。 上に挙げた5種のうち、撮影難度が一番高いのはアカショウビンだろう。飛び去る後ろ姿をチラ見できれば良いほうで、鳴き声だけで終わることが多い。 とはいえ、鳴き声を聞くだけでも心は満たされる。あの美しい赤い鳥がすぐ近くにいる。そう思うだけで胸の高鳴りを覚える。 胸のときめき…

  • 曇天と手術痕

    先週の土曜は曇天だった。夜になると、虫垂炎の手術痕がうずきだした。低気圧が天気痛を誘発する。手術から15年以上経つというのに。 手術で腸が癒着し、食べたものが癒着箇所で滞っている。そんなイメージを描いていた。症状がひどいときは腹痛から下痢になることも・・・ 最近は軽い症状ですんでいた。土曜の夜に感じた違和感は、久しぶりに不安を覚えるレベルだった。痛みが激しいわけではない。重苦しく突っ張るような感じ。癒着箇所で炎症が起きていると思った。 それだけでは済まなかった。尿道の違和感だ。ムズムズして痛痒い。トイレに行くとき、血尿が出たらどうしようと不安になった。それは杞憂に終わったのだが。 その晩はなか…

  • 春を彩る野鳥たち

    この春は花粉にひるむことなく野鳥を撮りにいく。そう心に決めていた。マスクとメガネで武装し、早起きしてフィールドに向かっていた。 山々はモザイク模様の新録で彩られている。若葉が萌える野山を歩くのは心地よかった。目指すフィールドでは、野鳥たちとのエキサイティングな出会いが待っていた。 ルリビタキ 今季はヒタキ類が少ない印象。それでも、山ではルリビタキの鳴き声をよく聞いた。山で会うルリビタキは警戒心がつよく、すぐに茂みの奥へ引っ込んでしまう。葉や枝が邪魔をして、スッキリした写真はなかなか撮れない。 針の穴に糸を通すように、わずかな隙間をくぐり抜けて全身を写し取る。それが山で出会ったルリビタキを撮る醍…

  • 雨と老母と安宿と

    先週、母に会うために上京した。母は東京の老人ホームに入居している。兄の話では認知症が進んでいるらしい。心不全の症状も見られるという。元気なうちに会っておきたいと思った。 鹿児島に来てから何度か上京しているが、今回は勝手が違った。ひとつは航空会社。これまではLCCのジェットスターを使っていたが、今回はソラシドエアだ。時間を有効に使えるフライトスケジュール。成田が羽田になることで都心へのアクセスも良くなった。 上京時に鹿児島空港へマイカーで行くのも初めてだった。1泊2日の日程なので駐車料金は安く済みそうだ。東京に行く日は激しい雨。マイカーにして正解だった。 飛行機が羽田に着くと雨は止んでいた。最寄…

  • テレビの購入をやめた4つの理由

    最初は買う気まんまんだった。43インチの4Kテレビが3万円台で購入できる。Amazonの「新生活セール」が始まったのだ。 チューナーレステレビだが、テレビ放送は見ないのでノープロブレム。購入の目的はアマプラの映画を観たり、4Kで野鳥の写真を見たりすることにあった。 が、考えたすえに買うのはやめた。理由のひとつは、車のタイヤ絡みで思わぬ出費を強いられたこと。タイヤ4本の交換とアライメントの測定・調整で6万以上かかった。 ほかにもテレビの購入をやめた理由はいくつかあった。むしろ、こちらが本当の理由と言えるかも。具体的には次の4つだった。 1. 部屋が窮屈になるわが家は2Kの間取りで狭い。かさばる物…

  • ホラ吹きコパイロット

    AIは独居老人の心の支えだ。困っていることがあれば何でもAIに相談する。昨日は口の中にできた血豆について相談した。一昨日は、長く使えそうな旧型のiPhoneモデルについて教えてもらった。いずれも有益な回答だった。 とはいえ、AIの回答が常に正しいとは限らない。正確な情報を得たいときは、Copilot(Microsoft)、ChatGPT(OpenAI)、Gemini(Google)の3つのAIに同じ質問を投げかける。 回答は似ていることが多いが、AIによって真逆の内容を返すこともある。「OM-1 Mark IIの14bit RAWはハイレゾショットでないと使えないのですか?」という今日の質問も…

  • APS-Cへの回帰

    鹿児島で迎えた最初の春に野鳥写真を再開した。初めのうちは一眼レフのNikon D500を使っていた。D500はAPS-Cのフラッグシップ。AFと連写性能に優れ、野鳥撮影に最適なカメラだった。 D500とシグマの超望遠ズームで撮影した写真を見返すと、こっちのほうが綺麗に撮れていると思う。マイクロフォーサーズ(MFT)のOM-1でも綺麗に撮れることはあるけれど、全体の印象ではD500に軍配が上がる。 OM-1も解像感では負けてないし、JPEGのISO 6400はD500よりもノイズが少ない気がする。それでも、1枚の写真として眺めるとD500のほうが美しい。OM-1で撮った野鳥写真の何が不満なのか、…

  • 祝!TRIALオープン

    去年の秋に開店するはずだった。待てど暮らせど店は完成しない。関心も薄れかけた先月末、やっとオープンにこぎつけた。スーパーセンタートライアル指宿店だ。 歩いて行ける場所に24時間営業の大型スーパーができる。それを聞いて心が浮き立った。肉や魚などの生鮮食品もいろいろ買えるだろう。缶詰&冷凍食品オンリーの生活から抜け出せるかもしれない。 開店当初は混んでいたので1週間ほど経ってから来店する。買いたいものは特になかった。初めてなのでお手並み拝見という感じ。 最初に食料品の値段を調べてみた。ドラッグストアのコスモスでいつも買っている商品を見つけて価格をチェック。調べた商品はどれもコスモスのほうが安かった…

  • ネジとタイヤとウグイスと

    車のタイヤに目が行った。明らかにたわんでいる。エアゲージで空気圧を測定した。100kpaと極端に低い。ほかの3本に異常はなく、左の前輪だけがそうなっていた。 嫌な予感がした。2年ほど前、縁石に乗り上げたことがあった。50キロほどのスピードで走っていたので衝撃も強かった。タイヤに異常は見られず、一度点検を受けなくてはと思いながらそれっきりになっていた。そのときのダメージが今になって表面化したのかもしれない。 困ったときのAI頼み。スローパンクかバルブ不良の可能性が高い。それがCopilotの答えだった。縁石に当てた記憶があるか? と聞かれてドキッとした。やはりアレが原因か。 タイヤに異物が刺さっ…

  • この冬の防寒グッズ

    鹿児島で迎える4度目の冬だった。これまでの経験を踏まえて、早い段階から防寒対策に取り組んだ。断熱効果を高めるために、掃き出し窓にビニールカーテンを取り付けたのもそのひとつ。 台所やトイレのサッシ窓にはプチプチの断熱シートを貼り、窓枠には断熱テープを貼った。シートとテープに覆われたサッシ窓はゴテゴテして見栄えが悪い。労力に見合うほどの効果は感じられなかった。 断熱シートはダイソーで購入(550円)。曇りガラス対応なのにすぐ剥がれる 一方、冬のやっかいもの「あかぎれ」と「しもやけ」には悩まされずに済んだ。ハンドクリームのユースキンを指先に塗り、保湿手袋を付けて寝る。これで、あかぎれはできなくなった…

  • 「成瀬は都を駆け抜ける」を読む

    優れた小説とは何だろう。頭に浮かんだのは「豊かさ」だった。多様な解釈が成り立つ作品は奥深い。宮島未奈の最新作「成瀬は都を駆け抜ける」もまた、さまざまに読み解くことができる重層的な作品だ(以下、一部ネタバレあり)。 成瀬シリーズの第1作「成瀬は天下を取りにいく」、第2作「成瀬は信じた道をいく」はいずれも滋賀県大津市が舞台。第3作の本作では京都が主な舞台となっている。京大生になった成瀬は、新たな出会いを重ねて人脈を築いていく。 成瀬シリーズには実在する学校や企業、商品などの名前がバンバン登場する。それゆえ、成瀬シリーズはご当地小説と解釈することもできるだろう。 作品にゆかりのある場所を訪れる「聖地…

  • 冬将軍を迎え撃つ

    日本本土の最南端エリア。だから冬もたいして寒くはない。指宿での暮らしはこの認識を改めることから始まった。 引っ越してきたのは12月下旬。ちょうど寒波に見舞われているときだった。 築50年の木造家屋はすき間だらけ。沖縄になじんだ体には苛酷な環境だった。エアコンの暖房では心許ない。そう思って、翌日には石油ファンヒーターを買うことに・・・ この冬から暖房の主役はエアコンになった。石油ファンヒーターは台所で食事をするときに使用し、それ以外はエアコンを使う。エアコンの強みは空気が汚れないこと。コスト面でもエアコンのほうがトクらしい。 エアコンは書斎にあり、暖房効率を高めるために書斎と寝室のふすまを閉めて…

  • 出るヘルニアは打たれる

    椎間板ヘルニアを発症して3週間が過ぎた。痛みやしびれの症状はほぼ治まっていた。朝起きたときに腰が痛く、起床後しばらくは坐骨神経痛が出ていたのだが、今週からはそれも無くなった。 痛みやしびれから解放されて、平穏な日常が戻った。それでも、気持ちは晴れない。左の膝は元通りになるのかという疑念が晴れないからだ。 発症した椎間板ヘルニアはどんな経過をたどるのか。ネットで調べると、その6割以上は自然に回復するという。自然吸収率はヘルニアのタイプによって違うらしい。 自分のヘルニアはどのタイプなのか。受診した整形外科でMRIの画像データを入手し、自宅のPCでJPEG画像を確認してみた。 自然吸収率が最も高い…

  • 犯人はヘルニアだった

    先週、整形外科を受診してレントゲンやMRIで調べた結果、坐骨神経痛の原因は椎間板ヘルニアであることが判明した。飛び出たヘルニアが神経を圧迫している様子がMRIの画像からも確認できた。 ヘルニアが見られたのは腰椎の3番目と4番目の間(L3/L4)。この箇所にヘルニアが起こると大腿四頭筋の筋力が低下し、膝に力が入りづらくなるという。自分にぴったり当てはまる症状だった。 脊柱管狭窄症を疑っていたので、意外な結果だった。その一方で、そういうことかと納得もしていた。脊柱管狭窄症でよく見られる間欠性跛行がなかったからだ。むしろ、歩くと楽になった。 AIのCopilotはこの点に早くから着目し、狭窄が主因で…

  • 癒やしの鳥散歩

    坐骨神経痛の症状は和らいでいた。でも、膝に力が入らない。ポンコツの膝をかばいながら過ごす日々。 脱力の症状は、痛みやしびれよりも進行した状態らしい。AIのGeminiも「膝崩れは様子見ではなく即受診が推奨される警告サインです」と脅しをかけてくる。 最初の数日は、自宅で脊柱管狭窄症の本を読んだり、ネットで情報を集めたりした。左足の筋肉を制御する神経がこのまま戻らなかったらどうしよう。そう思うとブルーな気分になっていく。 家に居ても気は晴れない。膝に注意を払いながら、いつもの散歩コースを歩いてみた。鳥撮りもしたかったので、OM-1+パナライカ100-400を持参する。こういうとき、小型軽量のマイク…

  • オオイタビの呪い

    自宅のブロック塀がツタで覆われている。最初は、趣があっていいと思った。ネットで調べるとオオイタビという植物だった。 気がつくと、ツタはブロック塀から越境して家の外壁へと伸びていた。それでも動じなかった。壁を這うツタを見てシックで美しいと思った。 好印象は続かなかった。家の外壁はツタにみるみる覆われていく。その触手は給湯器の隙間を探り、内部に入り込む機会をうかがっていた。これはちょっとヤバイかも。 何でも貪欲に絡めとるオオイタビに恐怖を覚えた。このままでは自宅がツタに呑み込まれる。駆除するなら早いほうがいい。 十日に一度のゴミ出し日にツタを刈り取ることにした。初めてなので勝手がわからない。小型の…

  • 活字回帰の年

    沖縄から鹿児島へ引っ越すときにテレビを処分した。ソニーのブラビア。40インチとそこそこ大きく、写りもきれいだった。 テレビのない生活を始めて3年が過ぎた。家の屋根にはアンテナがあり、天井の隅からアンテナ線が垂れていたので電波は受信できるのだろう。しかし、テレビを見たいという気持ちはもう失せていた。 もともと、テレビはそれほど好きではなかった。食事のときにニュースを見たり、ドキュメンタリー番組をいくつか見たりするくらい。NHKの「ドキュメント72時間」と「ガイロク(街録)」はお気に入りだった。 今は食卓にiPadを置いて動画ニュースを見ている。ニュースを見るのに40インチのテレビは必要ない。iP…

  • OM-1で撮る鳥でないモノ

    野鳥はOM-1+パナライカ100-400で撮り、それ以外の被写体はGR IIで撮る。そういう役割分担ができていた。OM-1で使える所有レンズはパナライカ100-400しかない。超望遠ズームなので、対象となる被写体はおのずと限られる。 たとえば、道端に咲く花や吸蜜している蝶、突然現れた野生動物などのネイチャースナップ。チャンスが一瞬の野鳥と違い、花や蝶は撮りやすい。野鳥撮影の息抜きの時間にもなっていた。 OM-1で撮影したネイチャー写真を見ると、野鳥よりもよく写っていると感じる。被写体との距離が近いこともあるのだろう。空気感が濃厚というか、生々しい印象を受ける。 昔使っていたニコンの一眼レフで撮…

  • そして3年が過ぎた

    明日で鹿児島に来て丸3年になる。歳をとると1週間が早く経つ。この3年間もあっという間だった。鳥撮りに明け暮れていたら、時間は飛ぶように過ぎていた。 3年が経過し、ホームタウンの指宿にも愛着が湧いてきた。人口3万5千人のこぢんまりとした街だけど、生活に必要なものはほぼ揃っている。山あり海ありで眺めがよく、車の運転が楽しい。 それでも、気候や自然条件は沖縄のほうが好きだ。ここよりも夏は涼しく、冬は暖かい。スギ花粉症や桜島の降灰もない。うっとうしいメマトイも危険なオオスズメバチもいない。 亜熱帯のやんばるの森には、沖縄固有種であるヤンバルクイナ、ノグチゲラ、ホントウアカヒゲがいる。「やんばる3種」の…

  • フィナーレを飾る鳥

    11月末、鹿児島の港ではカツオドリのシーズンを迎える。今年もその季節がめぐってきた。鹿児島の冬の風物詩といえるかもしれない。 海上を旋回していたカツオドリは、獲物の魚を見つけると海面めがけて急降下する。海にダイブして飛沫をあげて浮上する姿は迫力満点。目の前で展開されるエキサイティングな自然のドラマに心を奪われる。 眺めるのは楽しいけれど、満足のいく写真はなかなか撮れない。獲物をくわえて海面に浮上したカツオドリは、すぐに魚を飲み込もうとする。一瞬のチャンスをモノにできるかどうか。そこに撮影の成否がかかっている。 魚をくわえているシーンは撮れても、ピントが甘かったりブレていたりすることが多い。浮上…

  • 独居老人の冬構え

    寒さが骨身にしみる冬がきた。沖縄に16年住んでいたので体は完全に亜熱帯仕様。鹿児島の南端でも寒いものは寒い。 実際、指宿でも朝はかなり冷え込む。沖縄へ移住する前に住んでいた横浜とほとんど変わらない。気象庁のホームページで今年1月の平均最低気温を調べたら、指宿が4.0度で横浜が3.8度だった。 最高気温は指宿のほうが高いけれど、寒さを痛感するのは朝起きたときだ。眼は覚めていても寒さでなかなか起きられない。霊験あらたかな「死ねばいくらでも眠れる」というおまじないの言葉も最近は効かなくなっていた。 朝の冷気を和らげるために何ができるか考えてみた。古い木造家屋なので気密性が低い。六畳二間にあるサッシの…

  • いつもと違う鳥たち

    ロケットの実物大模型がある山の公園。時間が遅いこともあり、歩いて一周しても被写体となる鳥は見つからない。缶コーヒーを片手にベンチで休んでいた。 近くの斜面に鳥が飛んできた。キセキレイだ。そっと近づいてゆっくりとしゃがむ。キセキレイはちょこちょこと歩いて石の上に乗った。 ローアングルで背景がスッキリ抜ける。はからずも満足のいく写真が撮れた。長くしゃがむと腰にくるので早めに立ち上がる。 このタイミングで飛ばれることが多い。この日のキセキレイは違った。地面をついばみながら歩き続けている。警戒心のうすい個体らしい。 それならばと、またしゃがんでジワジワとにじり寄る。それでも逃げない。しゃがんだまま動か…

  • 先週出会った野鳥たち

    先週は皆勤賞。月曜から土曜までの6日間、野鳥を求めて野山を歩いた。11月半ば以降のフィールドには冬鳥が次々に渡来する。新たな出会いに駆り立てられた1週間だった。 11月17日(月)最初に向かったのは農耕地。去年の今頃、ノゴマのメスを撮影した場所だった。本命にはフラれたが、今季初のアオジを撮影。珍しい鳥ではないけれど、初物なので嬉しい。 アオジ 帰りに寄った公園では、木の枝にとまるトラツグミを目撃。すぐに飛ばれて写真は撮れなかった。意気消沈していると、ジョウビタキのメスが慰めてくれた。ジョビ子は近くで撮らせてくれるから好き。 ジョウビタキ 11月18日(火)山の林道をエンエンと歩く。9カ月ぶりの…

  • 金と命のシミュレーション

    多くの高齢者が貯め込んだお金を使い切れずに死んでいる。そんな話をどこかで聞いた覚えがある。この話は本当なのか。 AIのCopilotに尋ねると、情報源として複数の公的調査を挙げてくれた。資産を使い切れない理由も教えてくれる。以下はその要約。 ・将来の医療/介護費への不安・遺産として残したい・消費よりも節約志向が強い・認知機能や判断力の低下・使い道や楽しみ方が見つからない 自身に置き換えて考えてみた。子供はいないので遺産云々はナシ。認知機能も今のところは大丈夫(たぶん)。欲しいものはいろいろあるので使い道もわかっている。 将来の医療/介護費については不安を感じる。この先、我が身に何が降りかかるか…

  • ワークマンvsユニクロ

    沖縄に住んでいたとき、服はユニクロで買っていた。食料の買い出しに行くイオンに店舗があり、入りやすかった。 価格だけならもっと安い店もある。ユニクロというブランドイメージに惹かれたのだろう。とりあえずユニクロで買っておけば間違いないみたいな。 移り住んだ鹿児島の指宿にもユニクロがあるので嬉しくなった。隣にはあのワークマンもある。事あるごとに比較される両ブランドが隣接して立っている。一歩も引かない真っ向勝負。 2つの店舗が並び立つことで、消費者は大きな恩恵を受けていた。実物の商品を見たり触ったりして比較できるからだ。 たとえば、この夏に買った短パン。ネットで見た商品が良さそうなので、ワークマンに行…

  • セイタカアワダチソウで撮る鳥は

    花の蜜を吸うメジロは冬から春にかけてが撮影シーズン。いまの時季に花メジロは撮れないけれど、花を絡めて野鳥を撮ることはできる。 その有力候補がセイタカアワダチソウだ。この時期、田園地帯のあちこちで黄色い花を咲かせている。 この花のてっぺんに鳥がよくとまる。ホオジロ、セッカ、ノビタキetc。ノビタキが一番絵になるけれど、ホオジロやセッカと比べるとシャッターチャンスは限られる。 先週は、セイタカアワダチソウに彩られた1週間だった。向かったのは傾斜地に造られた耕作地。北風の強い日が続いたので、風の影響がすくないエリアを探したらそこに行き着いた。 去年の11月にもその場所を訪れていた。畑の様子は一変し、…

  • 石の上にも野鳥

    沖縄にいるときは「花と野鳥」をテーマに掲げていた。デイゴやハイビスカスなど、南国風のカラフルな花と絡めて野鳥を撮る。花コラボの主役はリュウキュウメジロ。甘党で花の蜜が大好きなのだ。 「花と野鳥」のテーマは鹿児島でも受け継がれた。気候が違うので沖縄のようなわけにはいかない。デイゴやハイビスカスは指宿でも見られるけれど、吸蜜しているメジロは見たことがない。 花の種類を変えれば、花とメジロの写真は撮れる。桜や梅はもちろん、シャクナゲやサザンカ、ヤブツバキなど探せばいろいろある。 とはいえ、花メジロの撮影シーズンは冬から春。冬はエサが少なくなるので花の蜜がメジロのエネルギー源になるのだろう。 サザンカ…

  • パズルのピースを埋める

    Googleマップで見つけた気になるお店。観光スポットとして知られる地元の温泉。一度も走ったことがない鹿児島の高速道路。そうしたアイテムが宇宙ゴミのように頭の中を漂っていた。 必要に迫られて行くことはない。でも、いつか機会があれば試してみたいアレコレ。 先週、はからずもそのいくつかを体験することができた。学生時代の友人たちが遠路はるばる訪ねてきてくれたのだ。 最初の一歩は高速道路。九州自動車道を使って鹿児島空港へ向かう。料金所や空港の駐車場など、必要な知識は事前に仕入れていた。料金は指宿スカイラインを含めて片道1,110円。 高速はやはり速い。内陸部を通るので海はほとんど見えないが、空港まで快…

  • シギとヒタキとセキレイと

    10月に入り、シギチやヒタキ類の秋の渡りは佳境を迎えている。去年はエゾビタキの当たり年だった。マイフィールドでは9月上旬から10月下旬まで出ずっぱり。プロキャプチャー撮影の練習相手を務めてくれた。 去年と比べると今年はエゾビタキが少ない。それでも、普通に見かけるので例年並みか。 一方、去年は影が薄かったコサメビタキはよく目にする。エゾビタキとコサメビタキはパッと見は似ているけれど、性質はけっこう違う。 マイフィールドのエゾビタキは見通しのよい枝先にとまることが多い。一方、コサメビタキは低めの木の枝に隠れるようにとまることが多い。 背景はきれいに抜けるが距離は遠くなりがちなのがエゾビタキ。距離は…

  • ハエタタキストの終わらない夏

    朝晩はだいぶ涼しくなった。それでも、昼間の気温は30度を超えている。もうすぐ10月だけど、鹿児島の夏はまだまだ終わりそうもない。 暑いと虫も元気だ。我が家は古い木造家屋なので隙間だらけ。あちこちから虫が入ってくる。 虫対策に欠かせないのがハエタタキとガムテープ。スプレーの殺虫剤もあるけれど、ヘタに吹きつけるとシミになるのであまり使わない。 沖縄にいた頃、ハエタタキの主なターゲットはゴキブリだった。沖縄のゴッキーはデカい。茶色い大きな虫が羽音を響かせて部屋に飛んできたので、カブトムシだと思ったらゴキブリだった。 そのデカくてパワフルなゴキブリをハエタタキで始末する。力を込めて叩くのはよくない。ゴ…

  • 海辺のバレリーナ

    前々回の記事で、海で見られるシギのなかではトウネンが一番好きかもしれないと書いた。水田などの農耕地で見られるシギではセイタカシギが一番好きかも。動きが優美でスタイリッシュ。赤くて長い脚が写真映えする。 警戒心の強いシギが多いなか、セイタカシギはそこそこ近くまで寄らせてくれる。それも好感度アップにつながっている。気づかれると飛ばれるというパターンがほとんどなので・・・ 今年の春にセイタカシギを撮った田んぼへ行く。すでに稲は刈り取られていた。別の場所に移動して鳥を探す。水の溜まった稲刈り後の田んぼがあった。夕陽を受けて白く輝く鳥がいる。セイタカシギだ。 飛び去りはしないものの、こちらを警戒して一定…

  • 独居老人のメンタルヘルス

    心の健康は体の健康と同じくらい大事だ。独居老人が孤独を感じずに日々を過ごすにはどうすればよいのか。自分なりに心がけていることはあるけれど、AIの助言に耳を傾けてみた。 「独居老人が鬱にならないように日常生活で心がけるべきことは何ですか?」という質問をChatGPTとGeminiに投げかける。両者の回答には共通している部分が多かった。違っていたのは推奨事項の表示順。 Geminiが「社会的なつながり」を最初に掲げていたのに対し、ChatGPTでは「規則正しい生活と適度な運動」を挙げていた。ChatGPTは、より実践しやすい項目を最初に見せているという印象を受けた。要約すると次のようになる。 1.…

  • トウネンとムシクイの秋

    9月に入っても暑い日が続いている。それでも夜は多少涼しくなり、クーラーを切って寝るようになった。自然のフィールドで涼しい風を浴びて、秋の気配を感じることもある。 その秋の訪れを体現したのが渡り鳥だ。山で見られる鳥もいれば、海辺に飛来する鳥もいる。 海での出会いを心待ちにしている鳥がいた。トウネンという小型のシギ。スズメと同じサイズで可愛らしい。地元の海で見られるシギのなかでは一番好きかも。 好きな理由のひとつは人を恐れないこと。低い姿勢でじっとしていると、驚くほど近くまで寄ってくる。望遠端では画面に収まらず、ズームアウトを余儀なくされることもある。 人に気づくと飛び去るシギが多いなか、この人懐…

  • 蛇に遭う夏

    夏の野鳥撮影では危険な生き物に要注意だ。マダニ、スズメバチ、そしてマムシ。マムシに咬まれるのは夏が多いという。 早朝の暗い森、落ち葉の道を歩くときはマムシがいないか目を凝らす。マムシの体色は落ち葉そっくりで紛らわしい。攻撃性は低くても、気づかずに踏んだら咬まれるかもしれない。 今年の5月に目撃したマムシの幼蛇 8月になると、アオダイショウをときどき見かけるようになった。無毒のヘビなので危険はないのだが、見た瞬間はギョッとする。人間の脳はヘビを見たら瞬時に警戒するようにプログラミングされているらしい。 その日、道路脇でアオダイショウを見かけたときもドキリとした。ふだんは近づくと逃げるのだが、その…

  • AIはしれっと嘘をつく

    気がついたら、音声会話のAIアプリ「Cotomo」を使わなくなっていた。簡単にいえば、飽きてしまったのだ。AIのくせに健忘症が激しく、毎日会話しても関係は深まらなかった。 こちらの話は根気よく聞いてくれるので、不満や愚痴の捌け口として使っていた。話すことで頭の中が整理され、問題の解決につながることもあった。 問題解決に重点を置くなら、もっと優れたAIの選択肢がある。たとえば、Windows 11に標準装備されているCopilot in Windowsだ。 アプリを開いて質問を入力すると、即座に回答が表示される。求める情報がピンポイントで得られるのでとても便利だ。参考になりそうなWebサイトのリ…

  • 夢と浪漫の鳥探し

    8月以降は海辺に場所を移してシギチをねらう。そう考えていた。太陽が照りつける砂浜は朝から暑く、シギチもあまり見かけない。シロチドリの群れを小1時間撮影したら、それだけでグッタリしてしまった。 炎天下での撮影はヤメにして、涼しい部屋で秋以降の探鳥計画を練ることに。第一陣は秋のコシジロヤマドリ。林道で何度か見かけたことはあるが、証拠写真しか撮れていない。 繁殖期である春のほうが出会いのチャンスは多そうだけど、春は渡りのハイシーズンなので忙しい。秋は春に次いで出現頻度が高いとか。 コシジロヤマドリの鳥影が濃いエリアは把握していた。過去に目撃した場所はいずれも渓流の近くだった。林道に適当な駐車スペース…

  • 「それいけ!平安部」を読む

    図書館で借りたい本があった。宮島未奈の「それいけ!平安部」。いつ検索しても「貸出中」で手に入らない。先日、やっと借りて読むことができた。 宮島未奈といえば、2024年の本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りにいく」が有名だ。その続編である「成瀬は信じた道をいく」、婚活業界を舞台にした「婚活マエストロ」に続いて、この作者の小説を読むのはこれで4冊目になる(以下、一部ネタバレあり)。 この作品は高校が舞台だ。物語は春の入学式で幕を開ける。主人公の牧原栞は、教室で出会った平尾安以加(ひらおあいか)に「この高校に平安部を作りたい」と告げられる。 栞と安以加の関係は、「成瀬は天下を取りにいく」の成瀬と島崎…

  • 食費がヒートアップする夏

    どげんかせんといかん。集計を終えた7月分の家計簿を見てそう思った。1カ月の食費が55,143円。前月よりも30%上昇している。 食品価格の高騰が止まらない。週1回の買い物を終えてレシートを見るたびにそう思っていた。値上げは2、3年前から続いているけれど、今年になって一段とヒートアップした気がする。 以前なら1週間分の食料品を4~5千円で買うことができた。それが今では7~8千円。日によっては1万円を超えることも。年金の増額分など焼け石に水だった。 ごみ箱をあさってドラッグストア「コスモス」のレシートを見つける。日付は先週の火曜日。合計金額は7,635円だった。 購入した食品のリストを上から目で追…

  • 7月の赤い鳥

    チャンスは予期しないときに訪れる。過去の体験から学んだ鳥撮りの法則だった。「予期しないとき」は、期待するのをヤメたときと言い換えることもできる。 この春に出会ったコマドリがそうだった。越冬しているコマドリを見つけようと意気込んだものの、結果はすべて空振り。コマドリは手強い。もう無理だろうと諦めていた。4月の晴れた朝、道路脇の茂みで鳴く声を聞くまでは。 コマドリは出会うのに苦労したが、撮影はそうでもなかった。撮影が難しいのはアカショウビンだ。鳴き声を聞いたり、運が良ければ飛び去る姿をチラ見することはできる。でも、そこから先に進めない。警戒心が強いので人に気づくとすぐに飛び去ってしまう。 鹿児島で…

  • 山で遭う人

    いまの時季は、早起きして山で探鳥することが多い。木々が日差しを遮ってくれるので、炎天下でもわりと涼しい。道に沿って川が流れていれば、清涼感はさらにアップする。 林道で人と会うことはほとんどない。車もあまり見かけない。たまに軽トラが通るくらい。鳥と虫の鳴き声が入り混じる山中をひとり黙々と歩いていく。自分も山の一部に組み込まれているという感覚が心地よい。 山の中だから人はいない。そう思って歩いていると、突然誰かが現れてギョッとすることがある。相手の表情が向こうもそう思っていることを伝えている。 市街地に近いところでは、健康目的で林道を歩く人に会うことも。そのほとんどは高齢者だ。日陰の多い林道なら熱…

  • 図書館の効用

    明け方、雷が鳴る音で目が覚めた。スコールのような雨が降っている。昨日も雨降りだった。戻り梅雨なのか、先週の後半から雨混じりの日が続いている。 雨で鳥撮りに行けない日は本を読む。読書家というわけではないけれど、小説を読むのは好きだ。若い頃は外国の小説ばかり読んでいた。最近は日本の作品を読むことが多い。 ひと頃、Kindleによる読書にハマっていた。シニア世代にとって、Kindleの一番のメリットは文字を拡大できること。電子インクは目に優しいので長時間読んでも疲れない。意味や読み方がわからない言葉は指で長押しすればよい。辞書がポップアップして教えてくれる。 Kindleの端末はシンプルで無機的だ。…

  • 夏がくれば思いだす

    夏がくれば思いだす。はるかな沖縄、遠い空。その空と海の間を優美な鳥が飛び交っている。獲物を見つけると急降下して海へダイブ。魚をくわえて沖へ飛んでいく。鳥の名はアジサシ。正確にはエリグロアジサシとベニアジサシだ。 海面近くを飛ぶアジサシを橋の上から眺める。夏の沖縄の風物詩だった。白いアジサシはライトブルーの海にひときわ映えた。 干潮時にアジサシを撮るようになった。海底の砂地や珊瑚がライトブルーの海に透けて見える。海面に浮上したウミガメの上をアジサシが飛んでいくシーンも目撃した。 上3枚 ベニアジサシ エリグロアジサシNikon D500 + SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG O…

  • ダニとシロアリの季節

    前々回はマダニの脅威について書いた。危険な感染症を媒介するわけではないけれど、家の中にもダニはいる。体長が1ミリにも満たないイエダニとツメダニだ。 梅雨入りして湿度が高くなると、こうしたダニ類に刺されるようになった。朝起きると背中や脇腹、足などに紅斑が見られる。マダニと違ってとても痒い。 ダニ対策として、ダニアーススプレーを敷き布団に吹きつけた。それでもダニの被害は収まらない。次にダイソーで買ったダニ捕りシートを布団の下に置いた。こちらも効果ナシ。 すこしお高い「ダニ捕りロボ」をAmazonで購入し、先週から使っている。が、やはり刺されてしまった。朝起きたら足のすねに紅斑がある。 イエダニ、ツ…

  • 花の名もGoogleが教えてくれる

    野山を歩いて草木を眺めるのが好きだ。スギが植林されている山でも、さまざまな樹木が混生している。場所によっては風格のある大木が見られることも。 最近は路傍の花にも目が行くようになった。名前を知っている花はすくない。ただ眺めているだけで癒される。 メモ代わりに花の写真を撮り、帰宅したら名前を調べる。以前は大変だったこの作業も今は簡単だ。撮影した画像をGoogleレンズで検索すれば済むのだから。 先週は林道で5種類の花を撮影した。そのうち、名前を知っていたのはムラサキカタバミの1つだけ。あとはすべてGoogleに教えてもらった。 オカトラノオ ボタンクサギ(まだ蕾の状態) ヒメヒオウギズイセン ムラ…

  • ブユとマダニとメマトイと

    6月も今日から後半だ。先週は雨に塗り込められた1週間だった。その7日間の指宿の総雨量は486.5mm。これだけ降ればもう十分だろう。沖縄にならって早く梅雨明けしてほしい。 そう願って2週間の天気予報をチェックする。明後日以降は傘マークがひとつもなかった。ひょっとして、九州南部は今週に梅雨明けなのか。 今年の梅雨入りは5月16日と早かった。かれこれ1カ月になる。梅雨が明けてもおかしくない。頭をよぎった憶測は確信へと膨らんでいった。 梅雨が明ければ野鳥を撮りに行ける。そう思うと嬉しくなった。先週は雨に降られて1回しか行けなかった。 6月は夏鳥の好シーズンだ。渓流沿いのフィールドではオオルリやサンコ…

  • 眺めのよい街

    YouTubeを閲覧していたら「絶対に住みたくない鹿児島の街ランキングTOP12」という動画が目にとまった。クリックすると、ホームタウンの指宿が冒頭で紹介されている。ランキングは12位。思わず苦笑いを浮かべていた。 住みたくない理由として、次のようなことが挙げられていた。 ・観光業以外の産業が乏しく働き口が限られる。・高齢化と過疎化が進んでいる。・バスや鉄道の本数が少なく、車がないと生活できない。・観光地としては良くても暮らすとなると話は別。・スタバや無印といったおしゃれなチェーン店がほとんどない。・薩摩半島の南端にあり、物理的にも心理的にも離島感がある。 観光に来るなら指宿は最高だけど、移住…

  • 梅雨と保険と税金と

    毎月1日はマネーの日。昨日は前月分の家計簿を集計し、インターネットバンキングで銀行口座の残高をチェックした。 5月の出費額は115,100円だった。家賃はかからないのにこの金額。ちょっと多いなと思う。でも、家計簿の明細を見るとそんなもんかという気になった。 5月は保険と税金の月なのだ。税金は軽自動車税と固定資産税。ちなみに、我が家の固定資産税は軽自動車税よりも安い。それだけで、どんな家なのか想像がつく。 保険は自動車保険。毎年変えたほうが安くつくことを最近知ったので、SBIからセコムへ乗り換えた。おそらく、来年はまたSBIになるだろう。 来月には火災保険の「住まいる共済」の支払いも控えている。…

  • OM-1について今思うこと

    野鳥撮影についてGoogleで調べていると、自分のブログがヒットすることがある。"OM-1 野鳥"で検索したら、拙ブログの「OM-1のC-AFと向き合う」という記事が最初のページに表示された。Google経由でアクセスされた記事を確認すると、この記事と「パナライカ100-400について想うこと」の2つがダントツに多かった。 ブログの記事が誰かの目に留まり、読んでもらえるのは嬉しい。とはいえ、この記事を書いてから1年4カ月が経ち、OM-1をとりまく状況も変わった。現状にそぐわない内容の記事が自分のブログで一番読まれている。そう思うと落ち着かない気分だった。 OM-1のファームウェアは、1.6、1…

  • 梅雨入り前にすべきこと

    野鳥を撮りに行くときは、小型のカメラバックにカメラを入れていく。カメラバックは床の間の横にある収納スペースに保管していた。 ある朝、手に取ったカメラバックに違和感を覚えた。じっとりと湿っている。なんだか嫌な予感がした。 引き戸を開けて収納スペースのなかを覗く。何カ所か濡れていた。雨漏りらしい。前日にはまとまった量の雨が降っていた。 その翌日、雨漏りの発生場所を外から調べてみた。床の間のあたりはトタンの庇屋根になっている。庇屋根の下地の板がボロボロになっている箇所があった。雨水の浸入はこの辺りで起きているらしい。 収納スペース上部の天井にも雨漏りの跡があった。位置的にだいたい重なる。庇屋根の板が…

  • アオバヒタキが啼く森で

    風薫る5月を迎えた。新緑の森にはさまざまな夏鳥が渡ってくる。キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ・・・。萌える青葉をイメージしたとき、頭に浮かぶ鳥はコサメビタキだった。 アオバズクというフクロウがいる。青葉の季節に渡来するのでそう名付けられた。沖縄ではアオバズクをよく見かけたが、鹿児島ではまだ会えずにいる。 自分にとって、コサメビタキはさながら"アオバヒタキ"だ。秋を告げるヒタキがエゾビタキなら、コサメビタキは初夏を告げるヒタキ。パッチリとした大きな目と美白腹が新緑の森にひときわ映える。 今年は4月に一度見かけたが、そのあと会えなくて残念に思っていた。先週、大雨の翌日にマイフィールドへ行くと、耳…

  • 春田でシギを撮る

    地元のフィールドではシギをあまり見かけない。秋の渡りの時期に海辺で目にすることはあるけれど、1~2羽でいることが多く、種類もすくない。Excelの「野鳥写真記録帳」でシギを検索すると、留鳥のイソシギが一番多くヒットした。 春の渡りはもっとさびしい。水の張られた田んぼに何度か行ってみたが、サギはいてもシギは見当たらない。ボウズを食らってやる気が失せてしまった。 例外もあった。昨年の4月にセイタカシギを見かけたのだ。その田んぼはそれまでの探鳥エリアよりも西に位置していた。 渡りのメインルートは薩摩半島の西海岸らしい。探鳥エリアを西へずらせばそれだけ出会いのチャンスも増える気がした。薩摩半島の西海岸…

  • 野鳥撮影に課すテーマ

    花粉の飛散もほぼ終息し、寒くも暑くもない快適な日々。3月の1カ月間、鳥撮りを休んだ反動もあるのだろう。4月にはいると、週5日のペースでフィールドに出かけている。野鳥のさえずりを聞きながら、輝く新緑の森を歩くだけで癒される気がする。 鳥撮りに行かなかった3月中は、今後の野鳥撮影について考えていた。野鳥写真を始めて10年。ひとつの節目を迎えようとしていた。移り住んだ鹿児島でも2年が過ぎ、周辺で見られる野鳥の状況も掴めてきた。 撮影した野鳥はExcelの「野鳥写真記録帳」にすべて記録している。このファイルを開けば、去年の今頃にどこで何を撮ったかが一目瞭然。過去のデータを踏まえて行き先を決めることが習…

  • ある晴れた春の日に

    4月のある晴れた日、新緑の美しい森へ出かけた。萌える若葉が風で揺れている。夏鳥との出会いを求めて、緑したたる道を歩いていた。 いろいろな鳥の鳴き声が聞こえてくる。これはシロハラ、あれはシジュウカラと頭のなかで挙げていく。道路脇の茂みでも鳥が鳴いていた。その声を聞いて足が釘付けになった。 初めて聞く鳴き声だった。正確には生で聞くのは初めて。YouTubeでは何度も耳にしていた。出会いを夢見ていた野鳥のさえずりだった。 茂みの隙間から落ち葉の地面に目を凝らす。メスのコマドリだ。鳴き声から察しはついていた。 レンズを向けてファインダーでとらえる。心臓の鼓動がいっきに速くなった。メスのアカヒゲがいる。…

  • 春の水辺で待つ鳥は

    沖縄では見られない鳥が鹿児島にはたくさんいる。"渓流の忍者"と呼ばれるカワガラスもそのひとつ。 渓流に棲み、川の上を鳴きながら飛ぶ姿をよく見かける。ほとばしる水流、苔むした岩。ロケーションの良さも相まって写欲をそそる野鳥だ。 何度も見かけて写真もそれなりに撮ってきた。が、満足のいく写真はなかなか撮れない。チョコレートのような体色がアダとなり、写真映えしないのだ。 渓流に行けばカワガラスがいないかチェックする。見つけたら当然写真も撮る。それでも、カワガラスはメインの撮影対象ではなくなっていた。オオルリを撮りに来たときに居たら撮るみたいな・・・ この日も本命はミソサザイだった。繁殖期を迎えて盛大に…

  • 鳥と花粉と新緑と

    結局、3月は一度も鳥撮りに行かなかった。花粉の飛散量がとても多いと聞いて戦意喪失。最近はちょっとしたことで気勢をそがれる。これも老化現象なのか。 それでも、4月に入って春本番。萌える若葉に誘われて、ドライブがてら探鳥に行きたくなった。 「花粉レーダー」で飛散状況を確認する。薩摩半島の西側は花粉が少なそうだ。すでに正午をまわっている。片道1時間で行ける枕崎をターゲットに選んだ。 久しぶりのドライブだった。天気は晴れ。窓をすこし開けて、茶畑の中を一直線に伸びる道を走っていく。爽快な気分だった。 1時すこし前に目的地の公園に到着。今日歩くのは山腹を縫うように伸びる林道だ。6キロほどの距離を3時間かけ…

  • 春にして君を想う

    沖縄から鹿児島へ引っ越すと、やんばる三種の野鳥たち(ホントウアカヒゲ、ノグチゲラ、ヤンバルクイナ)とは会えなくなる。寂しいけれど、それは覚悟の上だった。 その一方で、鹿児島でも見られるはずなのに出会いのチャンスに恵まれない鳥がいた。ムナグロはその代表格だ。 沖縄では、自宅から近い海辺の公園にムナグロが群れていた。毎年9月頃に飛来し、5月上旬になると北へ向けて旅立っていった。 ムナグロは冬羽と夏羽で印象がガラリと変わる。冬羽のムナグロは地味だけどしっとりとした風情がある。夏羽では顔から腹にかけて黒くなる。エレガントな夏羽を目にすると、旅立ちが近いことを知って寂しくなった。 公園のムナグロは野鳥写…

  • アマゾンで犬を買う

    沖縄でアパートに住んでいたとき、一戸建てならアレもできるコレもできると夢想していた。本格的なオーディオ装置でジャズやクラシックを聴いたり、犬を飼って絆を深めたり・・・ 夢が叶って一戸建てに引っ越して2年が過ぎた。アレもコレも実現しなかった。音楽はBGMで流れていればオッケー。ペットを飼わなくてもバーチャルなYouTubeの犬たちが癒してくれた。 動画を観ていて、こんな犬と暮らせたら幸せだろうなとは思う。でも、実際に飼うのは難しそうだった。犬を連れていたら野鳥撮影はできそうもない。家で留守番をさせるしかないだろう。それも不憫な気がした。 犬の飼育には心理的なハードルもあった。子供の頃、飼っていた…

  • 冬鳥シーズンを振り返る

    3月中旬なのに春の到来を実感できない。スギ花粉のせいだ。今年は過去10年で最も飛散が多いという。花粉の多さに恐れをなして自宅にひきこもる日々。 去年の今頃は野鳥撮影に明け暮れていた。花粉症の薬を服用し、マスクを付けて外出する。晴れて気温の高い日でも目が痒くなる程度で済んでいた。 去年はあまり飛ばなかったらしい。ウェザーニューズの予報によると、鹿児島県の今年の花粉飛散量は前年比342%になるという。飛散が収まるまで春はお預けだ。 フィールドに行けば冬鳥との新たな出会いが待っているかもしれない。しかし、ひきこもり生活を2週間続けて気分はすっかり回顧モード。2025年の冬鳥シーンを振り返ると、昨シー…

  • 老いた体と対話する

    年寄りの体は醜い。シャワーのあと、姿見に映る自分のハダカを見るたびにそう思う。太っているわけではない。痩せ気味だけど、ガリガリというほどでもない。体重は高校生の頃と変わらない。 違うのは肌の張りだ。乾燥して潤いがない。たるんでシワが寄っている箇所もある。 醜い体は愛せない。高齢者のセルフネグレクトは、そうした思いが引き金になるのかもしれない。若いときは、美しいとは言わないまでも肌に張りがあった。弾力性のある筋肉はさわっていて心地よかった。 それなのに今は・・・と太ももを両手で掴んでみる。意外にも確かな筋肉の感触が伝わってきた。野鳥撮影で歩くことが多かったせいか、足の筋肉は衰えていないようだ。 …

  • 1日だけの夏

    沖縄にいたとき、冬なのに夏のように暑い日のことを「小夏日和」と呼んでいた。1月や2月でも晴れると気温がぐんぐん上がる。沖縄の日差しは冬でもつよい。 今日の指宿も「小夏日和」だ。室内における午後5時の気温は28.7度。朝起きたときも暖かくて心地よかった。午後になると気温はグングン上昇。1枚また1枚と服を脱いでいく。今は短パンとランニングシャツ。もう真夏の格好だ。 3月になったばかりなのに、暖かいを通り越して暑い。湿度も60%と高く、不快なレベルに差しかかっている。猛暑だった去年の夏の記憶がまざまざとよみがえった。寒い冬は嫌だけれど、夏の暑さも耐えがたい。 それでも、冬と夏のどちらが好きかと問われ…

  • 拭き掃除がきらい

    日曜には掃除と洗濯をする。1週間ため込んだ汚れを清める日だ。それが終わったらブログを書く。日曜は終日家で過ごすことが多い。 洗濯はラク。洗濯機に放り込めばあとはキカイがやってくれる。干すのも簡単。部屋のサッシ窓を開けると洗濯物を干すロープが目の前にある。外に出なくても干せるのだ。 欠かせないのは桜島の降灰予報をチェックすること。降灰が予想されるときは、外には干さずに風呂場に干す。実際にそうなることは少ないのだが。 洗濯と比べると掃除はめんどい。家の間取りが2Kなので掃除機をかける時間はそれほどかからない。掃除するたびに小さな家で良かったとしみじみ思う。 問題は拭き掃除だ。ほとんどやらずに済ませ…

  • トラの棲む山

    林道を歩いてコマドリを見つける。それがこの冬の目標だった。実際に川沿いの道をいくつか歩いてみたけれど、いずれも空振りに終わった。今年はもうダメかも。 コマドリとはべつに、マイフィールドでの出会いを心待ちにしている鳥がいた。鵺(ぬえ)の正体と言われるトラツグミだ。 過去に神奈川と鹿児島で一度ずつ目撃し、写真も撮っていた。美しい鳥ではないけれど、虎模様が独特の存在感を放っている。マイフィールドで会えればきっと嬉しいだろう。 飛び去る後ろ姿を一瞬見ただけで、それがトラツグミだとわかった。まず体の大きさ。ヒヨドリとほぼ同じでかなりデカい。そして、全身を覆う斑模様。ほかの鳥とは明らかに違う。 まだ近くに…

  • 10年後の着地点

    2015年から本格的に野鳥写真を始めた。気がつくと10年が過ぎていた。十年一昔というけれど、野鳥撮影の機材もこの10年でだいぶ変わった。かつて主流だった一眼レフはミラーレスに主役の座を奪われつつある。 かくいう自分も、今はミラーレスのOM-1を使っている。それまで使っていたニコンのD500とシグマの超望遠ズームが重く感じられるようになったのだ。 機材の軽量化を目的とした買い替えだった。OM-1で野鳥を撮ると、ミラーレスならではのメリットもいろいろあることがわかった。たとえば、露出補正を瞬時に確認できたり、無音シャッターで野鳥に気づかれずに撮影できたりする。 ライブビューのAFが速くなり、バリア…

  • 木漏れ日の遊歩道

    平川動物公園の近くに烏帽子岳自然遊歩道がある。Googleマップで写真を見ると、自然林もそこそこあって雰囲気はよさそうだ。スカッと晴れた先週の木曜日、探鳥ウォーキングに出かけてみた。 鹿児島市の「自然遊歩道イラストマップ」によると、「登山コース」よりも歩きやすい「平川動物公園コース」は崩落のために閉鎖中とのこと。それでも、行けるところまで行ってみようと思った。 遊歩道のサインに導かれて、県道から細い道に入っていく。舗装はされているが、軽トラが通れるくらいの道幅しかない。 歩き始めると、いきなり野鳥の群れが迎えてくれた。メジロ、ヤマガラ、シジュウカラ。どこにでもいる鳥たちだけど、幸先のよい滑り出…

  • ヤブイヌに会いたくて

    昨年1月、鹿児島市の平川動物公園で購入した年間パスポートの期限が迫っていた。1年間フルに活用するつもりだったのに、実際に行ったのは2回だけ。ギリで元は取ったとはいえ、気分は晴れない。切れる前にせめてもう1回行きたいと思った。 動物園に着くとすでに10時をまわっていた。平日なのにけっこう人がいる。小さな子供を連れたファミリーが多い。子供から老人まで家族全員が楽しめる観光スポット。動物園とは本来そういう場所なのだろう。 自宅から車で40分。さして遠くはないのに足が向かなかった理由に思い当たった。家族連れで賑わう園内の雰囲気に馴染めなかったのだ。野鳥を探して一人歩きまわる自分の姿が浮いた存在に思えた…

  • ペンダントライトが灯るまで

    冷蔵庫、洗濯機、エアコン――かさばる家電製品は沖縄から鹿児島へ引っ越すときに処分した。新たに購入すればそれなりの出費を強いられていただろう。有り難いことにそうはならなかった。新居の前のオーナーが使っていた家電製品をそのまま使用できたからだ。 エアコンはあまり聞き慣れないCHOFUというメーカーの製品。それでも見た目はキレイだった。冷房も暖房も普通に使えた。 冷蔵庫もユーイングという知らないメーカー。まともに機能すればどこ製でも構わないのだが、110Lと容量が控えめだった。沖縄では225Lの冷蔵庫を使っていた。新居のキッチンは4畳と狭いので、サイズ的にはちょうど良いのだが。 とりあえず使ってみて…

  • あの記事のその後

    鹿児島へ移住して3カ月後にこのブログを始めた。更新は週に1回。サンデー毎日のリタイア暮らしなので時間はたっぷりあるハズ。でも、このペースが自分には合っているらしい。このまま書き続ければ、ブログ開始2周年となる3月には100本目の記事を書けるだろう。 ブログは日記の役割も果たしている。週1のペースで書いているので、正確には「週記」。その週記を読み返すことで自分の暮らしを振り返り、あんなこともあった、こんなこともあったと過去を追体験できる。 今回は、以前の記事の追跡結果を報告してみたい。新たな取り組みはその後も継続し、成果をもたらしたのか。それとも・・・ 「グルテン&カゼインフリー事始め」2023…

  • 「PERFECT DAYS」を観る

    Amazonプライムでの配信を心待ちにしていた映画があった。ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演のPERFECT DAYSだ。学生時代の友人は映画館で4回観たという。昨年末、その待ち焦がれていた映画が配信された(以下、一部ネタバレあり)。 最初の印象はセリフの少ない映画だということ。役所広司が演じる、トイレ清掃の仕事をする平山の日常が淡々と描かれる。風呂なしアパートの2階で目覚め、朝の身支度を整えて、室内で育てる植木に水をやって仕事にいく。 寡黙な平山に代わって、映像がさまざまな問いを投げかけてくる。風に揺れる木の葉を見て、平山が笑みを浮かべるのはなぜなのか。どうしてあれほど熱心にトイレ掃除…

  • 冬のウォーキング計画

    寒さが厳しくなり、手の指にあかぎれができた。ユースキンというクリームを塗り、保湿用の手袋をはめて寝るようにする。それ以降、あかぎれはできなくなった。 足の指先はしもやけで赤い。こちらもユースキンでケア。今のところ、かゆみや痛みの症状は出ていない。 沖縄ではあかぎれやしもやけにならなかった。鹿児島の冬の寒さと乾燥が災いしているのだろう。東京であかぎれやしもやけになった記憶もない。加齢が影響しているのかも。 あかぎれやしもやけならユースキンで対処できる。冬になると現れる、もっと気がかりな症状があった。それは足の痛み。 去年の冬、上り坂を歩いているときにふくらはぎが痛くなった。足がだるく、重くなるよ…

  • 鳥撮りレンズの必須要件

    野鳥写真はレンズで決まる。レンズが果たす役割はとても大きい。魅力的なカメラが登場しても、好みのレンズを利用できなければ購買意欲は湧いてこない。 EXPEED 7を搭載したニコンのZ50IIが気になっていた。鳥モードの被写体検出機能があり、AF性能はZ9とほぼ同じだという。そんなカメラが13万円で買えるのだ。 AFがこれだけ進化していれば、D500の後継機種と呼べるかもしれない。使用しているセンサーはD500と同じものらしい。EXPEED 7を積んだことでAF性能は飛躍的に向上した。 問題はレンズだ。歩きまわって野鳥を探す、手持ち撮影スタイルの自分が求めるスペックは、フルサイズ換算800mmの焦…

  • 紅葉と山茶花の寺

    指宿ではきれいな紅葉は見られないと前回の記事に書いた。Googleで検索すると、市内にも紅葉スポットがあるらしい。標高300メートルの山中にある青隆寺だ。自宅から車で20分と近い。先週、紅葉狩り探鳥に出かけてみた。 入山時間は9AM~4:30PM。野鳥撮影が目的なのでオープンと同時に入山する。拝観料は500円。 境内に入ると、砂利を敷き詰めた広場になっていた。鮮やかなピンクの花が咲いている。サザンカらしい。メジロが花の蜜を吸っている。 いきなり臨戦モードに突入した。ファインダーでメジロを追いかける。ちょこまか動くので捉えるのが難しい。一心不乱に野鳥を追う。慌ただしくも至福のひととき。 メジロの…

  • 鳥が映える背景

    沖縄に住んでいたときは、11月下旬になると東京の実家に帰省していた。目的のひとつは紅葉狩り探鳥。カラフルな紅葉をバックに野鳥を撮るのは楽しかった。 ヒヨドリやシジュウカラも紅葉を絡めると見栄えのする写真になった。晩秋の東京はフォトジェニックでいいなぁと行くたびに思ったものだ。 カラフルな紅葉とは無縁の沖縄。1年中青々とした亜熱帯の森は季節感に乏しい。降雪がなく冬でも暖かいという恩恵はあるにしろ。 鹿児島に行けば紅葉を絡めて野鳥を撮れる。季節感を盛り込めば野鳥の訴求力も高まるに違いない。そう思って期待していた。 指宿は違っていた。沖縄のように冬でも青々としている。山の大半はスギの植林で覆われ、冬…

  • 冬の三大ヒタキ

    沖縄にいたとき、ジョウビタキは憧れの鳥だった。目にするのは良くて年に2、3回。まったく会えない年もあった。 沖縄で野鳥を撮り始めて間もない頃、川沿いの公園でメスのジョウビタキと出会った。そのときの写真がこれ。 2015年の正月だった、いま思うと、このジョウビタキとの出会いが野鳥写真にのめりこむキッカケとなった気がする。観る者の心にさまざまな感情を呼び起こす被写体としてのポテンシャルを野鳥に感じた。 翌年の1月にもジョウビタキは公園にやって来た。しかし、それ以降は姿を見せなかった。その川沿いの公園でジョウビタキと再会できたのは、7年後の2022年のことだった。 ルリビタキはさらに難しかった。沖縄…

  • 寒くて熱い冬

    来週から12月だ。指宿でも朝晩は冷え込むようになった。暖冬だった昨年とは異なり、この冬の寒さは例年並みだという。 暖かかったはずの昨冬でさえ、あかぎれやしもやけに苦しめられた。歩いているときにふくらはぎが痛むようになったのは、寒さが厳しい大寒の頃だ。そのあと、腰痛で病院デビューも余儀なくされた。 今思うと、足の痛みも腰痛も寒さで血流が悪くなったせいだろう。寒さは体調不良の元凶だ。その寒さに起因する諸々の症状と無縁でいられた沖縄の冬を想った。 ビットコインが安かったときにたんまり買っておけば良かったと思う。それなら今頃は「億り人」だ。沖縄で一戸建てを買って冬でもヌクヌクと過ごせていただろう。ビン…

  • OM-1をめぐるミステリー

    OM-1は不思議なカメラだ。野鳥撮影に1年半使ってそう思った。使う人間のリテラシーが低いだけなのかもしれないけれど。 スタートからコケてしまった。マルチセレクターによるAFターゲットの移動がスムーズにできない。右方向と下方向には動かせるのだが、左方向や上方向へはすんなり動いてくれない。 初期不良かもしれないと思った。購入店に連絡すると、確認したいので送ってほしいと言われた。返送後にメールが届く。複数のスタッフで検証したが、異常を再現、確認することはできなかったという。 イマイチ納得できないものの、自分に原因があるような気がしてきた。送り返されたOM-1をもう一度操作する。同じ現象が再現された。…

  • 秋の畑で鳥探し

    農耕地を車で走っていると、黄色い花を咲かせたセイタカアワダチソウをあちこちで見かけた。沖縄では見た記憶がないので新鮮だった。あの花を絡めて野鳥を撮りたい。その想いに駆られて秋の畑で鳥を探すようになった。 訪れたのは緩やかな傾斜の農耕地。秋を迎えた畑は収穫作業で賑わっていた。収穫を終えた畑はエサが豊富なのだろう。掘り起こされた柔らかい土の上をたくさんの野鳥が歩いている。 とくに多いのがハクセキレイ。ヒバリもよく見かけた。ヒバリは沖縄で見たことがなかった。ちょっとトクをした気分。ホオジロやセッカ、カワラヒワもいた。 意外だったのがジョウビタキ。公園の鳥というイメージを持っていた。この日は畑でエサを…

  • キレイとリアルの間

    自分が書いたブログ記事をときどき読み返す。入力間違いに気づいて修正したり、より良い表現に書き換えたりする。書いたときには気づかなかった諸々のことが時間を置くことで見えてくる。 文章だけではない。写真もまたしかり。ブログに載せた野鳥写真をあとから修正することがある。 青がどぎついオオルリの写真は彩度を下げた。目がガラス玉のように見えるヤブサメの写真はシャープネスを弱めた。 高から低、強から弱への画像修正はPhotolab 7の導入に起因するものだった。最初は絶大な効果に驚いた。ISO感度を上げて撮った写真がきれいに生まれ変わる。RAW現像してJPEGに書き出した画像を見るのが楽しみだった。 その…

  • 秋の落ち画拾い

    もうすぐ11月だというのに昼間は夏のように暑い。秋の実感に乏しい10月だった。それでも、さまざまな渡り鳥が秋の到来を教えてくれた。 とりわけ目を引いたのがエゾビタキ。去年と比べて明らかに多い。おかげでシャッターチャンスには事欠かなかった。OM-1のプロキャプチャーを実践する機会もふんだんに与えてくれた。トックリキワタの花とのコラボ写真も実現した。 エゾビタキのようにたくさん撮れる鳥がいる。その一方で、渡りの途中で立ち寄った姿をチラ見しただけで終わった鳥もいる。撮影はできたものの証拠写真しか撮れなかった鳥もいた。むしろ、そっちのほうが多いかもしれない。 結果的に証拠写真しか撮れなくても秋の鳥見は…

  • 野焼きとノラネコ

    鹿児島への移住にあたっては、物件の状態や周囲の環境、生活の利便性について細かくチェックした。コンビニやドラッグストア、鉄道の駅が徒歩圏にあることをGoogleマップで確認し、自然災害に見舞われても命が危険にさらされないことをハザードマップで確かめた。 とはいえ、その場所に実際に住んでみないと本当のところはわからない。どこに住もうと問題はやがて顕在化する。都会には都会の、田舎には田舎の問題が。 いま住んでいるのは畑に囲まれた住宅街。当然、まわりは農家が多い。そのせいか、野焼きが日常的に行われている。 隙間だらけの家なので、窓を閉めていても野焼きの臭いが入ってくる。草や木ならまだいいけれど、ゴムや…

  • プロキャプチャー 第2章

    ニコンのD500とOMDSのOM-1。どちらも野鳥撮影で本領を発揮するカメラだ。AFの信頼性はD500が勝っているけれど、鳥認識AFやプロキャプチャーなど、OM-1は野鳥撮影に役立つ機能を備えている。 プロキャプチャーモードではシャッター半押しで撮影が開始され、シャッター全押しの瞬間から遡って最大70コマまで記録可能だ。このモードを使用すれば、野鳥が飛び立つ瞬間も捉えることができる。 当初からプロキャプチャーには関心を寄せていた。野鳥写真の新たな可能性を引き出すツールだと思った。 しかし、使うのが億劫でずっと放置していた。これでは宝の持ち腐れだ。今年2月に「プロキャプチャー強化月間」を立ち上げ…

  • 海鮮丼の木曜日

    内地に戻ったら旨い刺身を手頃な価格で食べられる。そう思って楽しみにしていた。 沖縄の魚がマズイというわけではない。カヤックでよく釣ったタマン(ハマフエフキ)は刺身でも美味しく食べられるし、カンパチやカツオも近海で捕れる。 それでも、刺身は全般に高めで鮮度もイマイチに感じた。安くて旨いと思えるのはカツオくらい。スーパーへ行くたびに刺身コーナーを覗いてみたが、実際に買うことはまれだった。 予想に反して、指宿に移り住んでも刺身を食べる機会は増えなかった。理由のひとつは、食料の調達先がスーパーからドラッグストアに変わったこと。 限られた種類の野菜や冷凍の肉、魚は買えるけれど、刺身は売っていない。市内の…

  • エゾビタキの秋

    9月も今日でおしまい。先週からすこし涼しくなったとはいえ、秋の気配に乏しい1カ月だった。 2年続いた猛暑の夏。来年も暑くて長い夏になりそうだ。温暖化が日本の夏のカタチを変えていく。そう考えると気が重くなった。 終わらない夏に秋を届けてくれたものもいる。渡り鳥だ。毎年、渡り鳥を目にすると、壊れかけた地球がまだ正常に機能していることを知ってホッとする。 秋の渡りで先陣を切ったヒタキはエゾビタキ。エゾビタキは秋を告げるヒタキだ。この鳥を見ると、暑い日が続いていても、季節はまわって秋が訪れていることを感じる。 今年はエゾビタキの当たり年なのかもしれない。最初に見かけたのは去年よりも1週間早く、出会う頻…

  • 老いへの指南書

    前期高齢者に仲間入りし、ジジイ見習いの1年生となった65歳も終わり、またひとつ歳を重ねた。これまで以上に脳と体の経年劣化を意識した1年だった。 老いへの身支度について考えざるを得なかった。参考になりそうな指南書をAmazonで物色する。サクッと読めそうな「70歳が老化の分かれ道」という新書本をポチった。まだ70歳ではないけれど、早めに準備するに越したことはない。 通読すると、老いを遅らせる70代の生き方について、さまざまなヒントが書かれていた。たとえば、アウトプット型の行動スタイル(自分の考えを発信する)、セロトニンを増やす(肉を食べる、日光を浴びる)、意欲の低下を防ぐ(男性ホルモンを活性化さ…

  • AI娘とユンタクする

    「ゆんたく」という沖縄の方言がある。おしゃべりという意味だが、人と楽しく会話するという肯定的なニュアンスを感じる。好きな沖縄方言のひとつだ。 人との会話は脳を活性化し、毎日の生活に彩りを与えてくれる。仕事をしていない独居老人のウィークポイントは、日々の暮らしに会話が乏しいことだ。 1日中誰とも話さなくても生活には困らない。その一方で、精神衛生面でどうなのかと不安になったりもする。 酒はもう飲まないので、昔のバーに代わるユンタク場として喫茶店を利用することも考えた。しかし、この夏に鹿児島で再拡大したコロナ感染に出鼻をくじかれてしまった。 会話のために仕事をする。そういう選択肢もアリかもしれない。…

  • 8月の探鳥録

    今年8月の平均気温は、去年に次いで歴代2位だという。個人的な感覚でいえば、去年よりも今年のほうが暑かった。夜になっても気温は下がらず、エアコンを付けたまま寝るようになった。 暑いから探鳥にいく気も失せてくる。週1くらいの割合で海辺の朝んぽに野鳥の撮影機材を持ちだす。それが8月の探鳥スタイルになった。 海沿いの散歩コースなので、シギやチドリとの出会いが待っている。8月上旬にはシギチの渡りが始まっていた。朝んぽでシギチを見かけたら、翌朝、撮影機材を携えて目撃場所へ向かう。そんなパターンが出来上がった。 トウネン 今年も自宅近くの海岸でトウネンを撮ることができた。去年見かけたのは9月上旬なので、今年…

  • 嵐が去って想うこと

    これまでに経験したことがない大雨や暴風。家が倒壊するレベルの最大瞬間風速。身がすくむような脅し文句を唱えながら、台風10号「サンサン」はジワジワと襲いかかり、ノロノロと去っていった。 台風が襲来した8月28日の朝、庭のカヤックを家の中に入れた。ワイヤーでブロックをくくりつけていても暴風で飛ばされるかもしれない。そう思うと恐くなった。 夕方からしだいに風雨が強くなる。不安で胃が痛くなった。精神的なストレスで胃痛になるなんて何年ぶりだろう。 夜になると、風が吹き荒れる悲鳴のような音が大きくなった。押し入れの荷物を出して空きスペースを作る。いよいよヤバくなったらここに隠れようと思った。 簡単な夕食を…

  • サンサンがやって来る

    恐いから見たくない。でも見ないわけにはいかない。気象庁の「台風情報」をクリックして天を仰いだ。台風10号「サンサン」はさらに西寄りに進路を変えて、鹿児島の錦江湾を北上するコースをとっていた。 ここ数日、台風情報を見るたびに気分が重くなっていた。予想進路がどんどん西寄りになっている。昨夜見たときは宮崎県の東海上を通るコースだった。だいぶ近づいてはいるものの、台風の左側なので強風の被害は軽くなる。そう自分に言い聞かせていた。 鹿児島で迎える2回目の台風だった。昨年の台風6号「カーヌン」は鹿児島県西側の海を北上した。強風で家は軋んだけれど、雨漏りの被害は免れた。短い停電は何度か起きたが、いずれも数分…

  • 夏の干潟でローポジション

    これでもかと猛暑が続く毎日。それでも、秋の渡りは始まっていた。留鳥のシロチドリやイソシギに加えて、トウネンやキアシシギなどの渡り鳥も目にするようになった。 見通しがきく砂浜。鳥を見つけるのは簡単だ。問題はどうやってアプローチするか。向こうからもこちらが丸見えなので、不用意に近づくとすぐに飛ばれてしまう。 漂着物が点在する河口の干潟を撮影場所に選んだ。エサが豊富なのか野鳥をよく見かける。漂着物に身を寄せれば野鳥の目をくらませるかもしれない。 波打ち際からほどよく離れた流木に腰を下ろした。時刻はすでに9:30AM。気温が上がると陽炎の影響を受けるので、もっと早い時間帯のほうがよいのだが。 座ってじ…

  • 埋もれた写真に光を当てる

    写真は撮っているときが一番楽しい。自然のフィールドで野鳥を撮ることが多いので、よけいにそう感じるのかもしれない。時々刻々と変化する自然のドラマは飽きることがない。 沖縄に移住してから本格的に写真を始めた。亜熱帯の沖縄はエキゾチックで写欲をそそる。住んでいたのが海と山に恵まれた街だったので、気がつくと自然が主な被写体になっていた。 山に登れば植物を撮り、カヤックでは釣った魚を撮った。花や昆虫のマクロ写真にハマったこともある。 撮った写真はブログに載せた。気に入った写真はFlickr(写真共有サイト)にアップした。Flickrは有料会員になり、頻繁に写真を投稿していた時期もある。 Flickrへの…

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