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2022/10/03

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  • 「アインシュタインの戦争」 を読む

    著者:マシュー・スタンレー訳者:水谷淳発行:新潮社2020原書名:Einstein'sWarアインシュタインは、1905年に特殊相対性理論を発表し、1915年までに一般相対性理論を完成させていた。イギリス人のアーサー・エディントンは、1919年にアフリカのプリンシペ島に遠征して皆既日食を観測し、太陽の近くに見える星からの光が太陽重力によって曲げられ、本来の位置から外側にずれることを確かめた。これにより、一般相対性理論が正しいことが実証され、一夜にしてアインシュタインはニュートンを越えた天才として有名になった。この話を当時の欧州における政治的状況と絡めて詳細に記した書物である1914年から1918年までは第1次世界大戦により欧州は混乱の極みにあった。科学者もその混乱に巻き込まれ、あるいは率先して参画し、対戦...「アインシュタインの戦争」を読む

  • 「シルクロード全史(上)」 を読む

    著者:ピーター・フランコパン訳者:須川綾子発行:河出書房新社2020原書名:TheSilkRoads:Anewhistoryoftheworldまだ(下)は読んでいないが、忘れないうちに(上)の感想を書いておく。歴史はヨーロッパ史、中国史など、地域ごとに高校では習ったように思う。イスラム世界や中央アジアについては、ペルシャ、サラセン帝国(今はこう言わないようだ)、セルジュクトルコ、モンゴル帝国、チムール帝国、オスマントルコなどが強大な時期について少し触れたくらいだったように思う。本書の書名はシルクロードであるが、東西世界の交流を細かく描いた書である。飛行機で世界のほとんどどんなところへも行ける現代に比べ、昔は限られた地理的範囲での活動が主であると考え勝ちであったが、本書を読むとはるか昔から、世界規模での交...「シルクロード全史(上)」を読む

  • 「物質は何からできているか」 を読む

    著者:ハリー・クリフ訳者:熊谷玲美発行:柏書房2023原書名:HowtoMakeanApplePiefromScratch物質が何からできているかを、原子から始めてどんどん細かくその構成物質をたどっていく話。電子の発見、陽子の発見、中性子の発見、それらが核融合反応で元素を形成していくことが、発見者のストーリーを交え詳しく語られている。恒星内の核融合反応では鉄までしか生成できないということは他の書でも書かれているが、酸素、炭素、窒素などの生成過程が詳細に書かれているのをはじめてみた。話は、さらにクォーク、ニュートリノ、ヒッグス粒子など素粒子の標準モデルの話が分かりやすく展開され興味が尽きない。クォークの色というのは、強い力の作用にかかわるもので、電磁気力では+と‐しかないが、強い力では3種類(赤、緑、青)あ...「物質は何からできているか」を読む

  • 「宇宙を解く唯一の科学 熱力学」 を読む

    著者:ポール・セン訳者:水谷淳発行:河出書房新社2021原書名:Einstein'sFridge,2021熱力学なんてあまり面白くないなと思って手にとってみたが、読み始めてみると、なんとこの上なく面白かった。18世紀初頭からの熱力学の発展を説き始め(もっともその頃は熱力学という言葉はなかった)、最後はブラックホールが蒸発するというホーキング放射の話や、この世の実体は2次元であり我々が認識している3次元世界はホログラフィック原理で生み出された幻影にすぎない、というホログラフィック宇宙論の話まで書かれている。ホログラフィック宇宙論は名前は聞いたことがあり、馬鹿気た話だと思っていたが、いちおうの説明がなされており、そういうことなのかと、わからないながらも少し意味を理解したように感じた。本書のそこかしこに、氷河が...「宇宙を解く唯一の科学熱力学」を読む

  • 「時間は存在しない」 を読む

    著者:カルロ・ロヴェッリ訳者:冨永星発行:NHK出版2019原書名:L'ordinedeltempo,2017当然のように存在すると思っている「時間」が普通に考えられているようなかたちでは「存在しない」ことを丁寧に説明する衝撃的な本。アインシュタインの相対性理論により、統一的な時間は存在しないことは広く知られているが、著者によると「わたしたちが経験する時間に似たものはほぼないといえる。『時間』という特別な変数はなく、過去と未来に差はなく、時空もない。」そうだ。「この世界が時間のなかを流れるのが見える。」のは、わたしたちがこの世界を近似的に見る、この世界をぼやけた形でしかみえないことに量子の不確かさが加わって生じるらしい。相対性理論や量子力学の基本方程式では、過去と未来に差はないが、世界をぼんやりとみること...「時間は存在しない」を読む

  • 「ファーストスター 宇宙最初の星の光」 を読む

    著者:エア・チャップマン訳者:熊谷玲美発行:河出書房新社2022原書名:FIRSTLIGHT:SwitchingonStarsattheDawnofTime,2021現在、自然界にある元素は原子番号1の水素から92のウランまで92種類あるが、ビッグバンの当初は水素とヘリウムしかなかった。そこから恒星が生まれ、その内部で核融合反応が起こる中で原子番号26の鉄までの元素が生成され、それが超新星爆発で宇宙空間にばらまかれ、次の世代の星が形成され、現在は第三世代の星まである。そうした星の爆発、形成を経て92種類の元素が生成されてきた。したがってカール・セ―ガンの言葉のように「私たちは星くずから作られた」のである。このような話は、どこかで読んだか聞いたかしていたので、当然、第一世代の星は発見されているものだと思って...「ファーストスター宇宙最初の星の光」を読む

  • 箱根山に登る

    1.箱根山といっても神奈川県にあるあの有名な山(というより火山地帯の総称)ではなく、都内にある人造の箱根山である。なんでも山手線内では一番標高が高い場所らしい。標高は44.6mである。場所は新宿区の戸山公園内にある。標識にそって整備された階段状の道を山頂へ向かう。山頂は、石とコンクリートで平らに整備され、中央にはベンチがある。また、標高44.6mと記した基準点的なものがある。ネットの情報では新宿の高層ビルを一望できる展望ポイントとのことであったが、山頂の周りを木々が生い茂り景色は楽しめなかった。山頂でぐるりと1周動画を撮影した。その動画をもとにMicrosoftImageCompositeEditorでパノラマ写真を作成した。このソフト自体は公開が終了しているが、https://hpn.hatenablo...箱根山に登る

  • colmapがようやく最後まで動く(その2)

    1.はじめにcolmapが最後まで動き、嬉しくなったので、今度は動画をもとに3Dモデル作成に挑戦した。ある対象の周りを静止画で何十枚も撮るのは結構大変。動画で撮影したものから3Dモデルができれば便利ではと考えた結果です。。参考にしたのは、以下のサイトです。サイト1:https://blog.goo.ne.jp/yoossh/e/d1278b39229eca47774fe5646a2bb2d7サイト2:https://buaiso.blogspot.com/2018/11/colmap.html2.実行実行は以下の順序で行った。(1)動画から静止画の作成(2)静止画に対しcolmapの適用3.動画から静止画の作成参考にしたサイト1,2でも用いているffmpegというフリーソフトを用いてDOS窓からffmpe...colmapがようやく最後まで動く(その2)

  • えんじ色

    宮城谷昌光の「公孫龍巻2赤龍編」を読んでいたら、「燕支」とよばれる草があり、その草を使うとあざやかな紅に染まるという話が出てきた。なんでも戦国の七雄の一つである燕には燕支染めという特産品あり、それがえんじ色の起源とのことである。日本は漢字文化圏であり、中国由来のことばが多いのは当然なのかもしれない。それをさりげなく物語中に差し込むセンスは心憎いばかりである。それにしても氏の小説を読むとさわやかな気分になってくる。気分がすぐれないときの対策として氏の小説をリストに加えておこう。えんじ色

  • colmapがようやく最後まで動く

    1.はじめにcolmapによる3Dモデル作成に取り組んでいることは、以前colmapのビルドの記事に記した。その後、あれこれ試したがどうもうまくいかない。今回ようやくdenseconstructionを完了し、meshモデルも作成することができた。meshモデルをMeshLabに読み込むとグレー表示で色が消えていたのが、残念であるが結果をメモとして残しておく。2.colmapの実行環境今回のcolmapは以下の環境で実行した。OS:Windows10HomeVersion:21H1CPU:Intel(R)Core(TM)i7-4770RAM:8GBGPU:NVIDIAQuadroK600GPUDriver:NVIDIACUDA10.2.89GPURAM:1GBcolmap:colmapのビルドに記した新た...colmapがようやく最後まで動く

  • colmapのビルド

    1.はじめに以前にブログ「cudaに触ってみる」に書いたようにCOLMAPによる3次元モデルの作成に取り組んでいる。cudaのインストールもできたようだし、COLMAPを試してみることにした。COLMAPのサイトを見ると、実行形式をダウンロードして試してみるのが簡単そうだったので、以前の記事「SfM事始め」で作成したカモの写真を使って実施してみた。ところが、「12878点をマッチングするためのGPUメモリが十分でない。マッチング最大数を減らせ」とか「SiftGPUのサポートが十分でない」などのエラーが出てきてしまう。ほかにも設定可能なパラメータを変えて実施してみるがうまくいかない。COLMAPには親切なマニュアルもないし、行き詰ってしまった。インストールしたのはCOLMAP-3.7のWindowsバージョ...colmapのビルド

  • cudaを触ってみる

    1.はじめにSfMをかじりはじめてから、Regard3DとBundlerを試してみた。実際にいろいろ撮影して3Dモデルを作成しようとするが、マッチングしないケースやマッチングしてもその後の画像の復元が不十分など、なかなかうまくいかないケースも多い。改めて、最初に読んだSfMのソフトの比較記事を読むCOLMAPというソフトがよさそうである。別の記事でもCOLMAPの結果が最もきれいであるとしていた。そこで、COLMAPを試すことにした。マッチングはやはりできたりできなかったりだったが、マッチングできた場合でもその後のdensificationではcudaerrorで落ちてしまう。ネットの記事によると、densificationにはcudaを走らせるGPUが必要とあった。「cudaって何?」ネットで調べると、...cudaを触ってみる

  • MeshLabで出力した3DデータをBlenderで着色する

    2022年4月15日に3DモデルをSketchfabで公開した記事を書きました。もともとこの3Dモデルは、フリーのSfMソフトRegard3Dで作成した点群データを、3Dデータ編集ソフトMeshLabでメッシュデータとしたものを、Blenderで加工し、.ply形式でエクスポートし、Sketchfabにアップしたものです。MeshLabで作成した.ply形式のメッシュデータをSketchfabにアップするとなぜか色が消えてグレーの3Dモデルとなりました。Blenderに読み込んでもグレーのままです。そこでBlenderを使ってオブジェクトに着色しました。この記事は、その際の手順を忘れないようにメモしたものです。なお、この作業は、ほぼ、この記事に沿って行いました。1.作業の流れ(1)Blenderへの読み込...MeshLabで出力した3DデータをBlenderで着色する

  • 3Dモデルのデコイのカモです

    3月に作成したデコイのカモの3DモデルをSketchfabで公開しました。3Dモデルなので動画よりも実際にブラウザ上で動かせるのもよいかと思いました。gooブログではembedが効かないようなのでリンクを貼っておきます。デコイのカモの3D3Dモデルのデコイのカモです

  • Bundlerを触ってみる

    1.はじめにSfMのパブリックドメインのソフトウェアとしてBundlerというものがあることを「写真測量とリモートセンシング」学会誌で読んだので、Windows上で動かせないか試行錯誤してみた。結果的にはダメであったが、何をしたかのメモとして残しておく。(3月30日追記:ブログを書いた後、やはりBundlerの結果がどうなるのか知りたくなって、cygwin環境でも試みた。思ったよりスムーズに結果がえられたので、後日談として4.に記す。)2.BundlerをWindowsで動かすにはBundlerのwebsサイトを訪問すると、Bundlerは、Linuxかwindow上のcygwin環境で動くことが分かった。cygwinで動かすにはVisualStudioも必要とのことであり、今更という思いがある一方、調べ...Bundlerを触ってみる

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