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岸上達朗
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2022/06/11

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  • 島唄(73)伝説のお父さん、その名はシックスナイン。

      晩秋、秋一は早い時間帯から新宿御苑前で花屋敷のママと待ち合わせた。早い時間帯といっても午後七時を少し回っており、ゴールデン街の黒猫の由貴子ママも一緒であっ…

  • 島唄(72)涙

      有楽町界隈は丁度夕暮れ時に染まり、仕事帰りの人混みが無言の活気になって秋一を圧倒した。オフィス街と飲食街が妙に配合された都会の賑やかな舞台が妙に懐かしかっ…

  • 島唄(71)カミングアウト

      平成八年四月の異動で秋一はいわば左遷のような形で令状専属担当となったのであるが、出勤は滞るようになる。体調不良を理由に休みを続け、やがて産業管理医からの指…

  • 島唄(70)神は悪戯が過ぎる・・・。

      二月に入ってからも秋一の鬱々とした態度は一向に晴れ渡らず、林崎部長は眉をひそめては部長仲間達にこんなことを口にしていた。つまり四月以降、令状部専属に据え置…

  • 島唄(69)人間の顔

      年が明け、正月初日。  秋一はぼんやりとした脳で官舎のベランダに降り注ぐ陽光に身をやったが、寒さが鋭く身に染みて、ぼんやりとした脳が痛い寒さに対する怒りへ…

  • 島唄(68)異次元のストレス

      「そうか、そんなことがあったんだ。」  林崎部長は鈍い溜息をついては三重野主任書記官を見つめた。右手の紙コップのビールは既に底をついており、お代わりをする…

  • 島唄(67)打ち上げ

      元恋人というよりも秋一にとっては一番親しい幼馴染のような存在であった直美が十年間の東京生活の末、都落ちのような感じで帰郷するのを見送ったのは正解だったと考…

  • 島唄(66)異変

      東京湾クルージングはたっぷり二時間、料理とピアノで海から眺める東京の美的間隙を堪能させてくれた。  久しく人間的会話に欠乏していた秋一は、今日が直美にとっ…

  • 島唄(65)男と女の友情は~胸に煙は絶えやせぬ~

      十二月初旬土曜日の昼下がり、秋一は初めて最近開通したゆりかもめ竹芝駅に近い小さな駅で降車した。東京湾に面した駅であるが、意外と人出が少なく商店街もないこと…

  • 島唄(64)都落ち

      この時間帯に電話をかけてくるとなると、峯田代行による緊急の業務がらみか実家の両親からかと思い受話器を取った秋一である。  しかし、受話器の向こうからは意に…

  • 島唄(63)伝説の人生相談裁判

      そして九月に入り、次々とオウム教団幹部の公判が始まるわけであるが、その一番最初に教団幹部とまでは言えずメディアにおけるネームバリューには劣る準幹部の第一回…

  • 島唄(62)正体不明

      当時、秋一は職場に出勤後その足でほぼ毎日江戸川区内にあるY大学の大塚教授の研究室へと向かった。大塚教授というのは東京地裁峯田所長代行と大学法学部時代の同期…

  • 島唄(61)特命判事

      平成七年五月十六日夜、秋一は東京湯島の官舎で一人ダイニングテーブルからテレビの画面を注視していた。ブラウン管では朝から一日中どこの局でも麻原彰晃逮捕のニュ…

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