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きみの靴の中の砂 (サヨナラ —— 旧goo blog版) https://blog.goo.ne.jp/disinfectant1953

このサイトは "Creative Writing" の個人的なワークショップです。テキストは過去に遡り、随時補筆・改訂を行うため、いずれも『未定稿』です。

みなさんに感謝: アラン・ロブ=グリエ アルベール・カミュ 伊藤整 岩科小一郎 エリック・ホッファー 尾崎喜八 金子光晴 クロード・シモン ジャック・ケルアック 田村隆一 辻邦生 辻村伊助 永井荷風 久生十蘭 フィリップ・ソレルス 船知慧 ブルース・チャトウィン ポール・ヴァレリー ミシェル・ビュトール 森鷗外 森茉莉 吉田健一 ル・クレジオ ロラン・バルト

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2022/04/07

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  • ✅️またお会いしましょう —— We'll Meet Again

    (Op.20250522/Studio31,TOKYO)   来たる2025年11月17日の『gooblog』運営終了に伴い、現在、このコンテンツ『きみの靴の中の砂』の運用は『Amebablog』に移り、継続して展開されております。なお、『gooblog』にアップされている、すべての参加ユーザーのポスティングは、2025年11月18日に削除され、アクセスできなくなることがアナウンスされています。以下のアドレスで、このコンテンツの『Amebablog』での『次の明日』にジャンプします。 https://ameblo.jp/lonesomewriter/entry-12905257172.html では、また『Amebablog』でお目にかかりましょう。   【TheByrds-We'llMeetAgain】✅️またお会いしましょう——We'llMeetAgain

  • 必ず数人の顔見知りのロコに会えた

    (Op.20250521-4/Studio31,TOKYO)   夏休みの間、弓ヶ浜は海水浴客とワカメ漁師優先になるので、マリンスポーツをする者は浜の西の隅に追いやられた。天候の良し悪しに関わらず、消波ブロックと防波堤に区切られた ——— 午後は日陰になる——— 角地へ行けば必ず数人の顔見知りのロコに会えた。とりわけ、ぼくと水口イチ子は皆勤でないにしろ、精勤賞をもらえるほどにはそこにいた。   【DickBakkerOrchestra-Godonlyknows】  必ず数人の顔見知りのロコに会えた

  • 中央に写るRICOHのサインボードに、デビューしたての最新鋭主力機種GRの広告が見える

    (Op.20250521-3/Studio31,TOKYO)   東京銀座五丁目三越前。中央に写るRICOHのサインボードに、デビューしたての最新鋭主力機種GRの広告が見える。故に撮影データを見なくても2013年とわかる。なんとなく古めかしく感じる写真だが、これが12年という時間の差なのだろう。水口イチ子と歌舞伎座の前で待ち合わせた日の撮影かもしれない。   中央に写るRICOHのサインボードに、デビューしたての最新鋭主力機種GRの広告が見える

  • 六月初めのある晴れた週末の午後

    (Op.20250521-2/Studio31,TOKYO) それは、ふたつの長尾根の間に渡された吊り橋だった。下は深い谷。長い時間をかけ、隆起と浸食により刻み込まれたようだ。橋は歩いて一分ほどで渡りきれるが、橋が架かる以前 ——— 随分昔のことだ ——— は、谷を降り、沢を渡り、急斜面を登り、きっと一時間以上かかったことだろう。梅雨入りも近い六月初めのある晴れた週末の午後、いつエンジンが動かなくなるかも知れない、古いアルファ・ロメオで出かけたドライブの道すがらのことであった。 【CliffRichard-Angel】   六月初めのある晴れた週末の午後

  • 防火水槽のコンクリートの割れ目から咲いている

    (Op.20250521/Studio31,TOKYO)  スミレ科のビオラ ——— ぐい吞みや煎茶茶碗に移植して、部屋に飾る趣味人も少なくない。駐車場にある防火水槽のコンクリートの割れ目から咲いていると言って、イチ子がこの間から喜んで話題にする。  防火水槽のコンクリートの割れ目から咲いている

  • ぼく達が待ち続けているのは...

    (Op.20250520-3/Studio31,TOKYO) トルーマン・カボーティの或るエッセイの部分に『預けられた叔母さんの家の近所の、野原や小川のほとりを散歩していた時に閃きがあり、急いで帰って、お尻に消しゴムの付いた鉛筆を何本かと黄色いレポート用紙を持ってベッドに潜り込み、最初の一行を書いた』というのがある。この『最初の一行』とは『遠い声遠い部屋』の、あの有名な書き出しの一行のことだ。あのような閃きが来るのを何ヶ月も待ち続ける作家もいれば、何年も待ち続ける者も、あるいは一生待ち続ける人もいる。もしかして、ぼく達が待ち続けているのは、単なる最初の一行ではなく、Godotなのかもしれない。 【TheBeatleslivesessionenEstudiosParaiso-DayTripper】  ぼく達が待ち続けているのは...

  • 『鹿肉入りました』と貼り紙がしてあるのを見つけた

    (Op.20250520-2/Studio31,TOKYO)   暑い休日だった。富士見坂の切り通しを下った商店街の外れにある、今はすっかりめずらしくなった萬年筆屋に愛用の古い一本を修理に出した帰り道のことだ。笛木の商店街には東京では一、二軒しかないという獣肉屋があって、店の前に『鹿肉入りました』と貼り紙がしてあるのを見つけた。そう言えば来週の土曜日はきみの誕生日だから、鹿肉のコンフィかアイリッシュ・シチューのどちらかを作ってあげられるなと思った。当日、バタバタとシチューを用意するより、コンフィなら予め作り置きが出来る利点と、この間のぼくの誕生日に叔父さんがくれたシャトー・ラトゥールもあることだし、メニューは鹿肉のコンフィに決定。ただ、コンフィに必要な鴨の脂身が禁猟中で手に入らないから、まあ、賛否両論ある...『鹿肉入りました』と貼り紙がしてあるのを見つけた

  • 焼いた豚足にBBQソースを掛けただけの料理にかじりついていたら

    (Op.20250520/Studio31,TOKYO)  南の島の海辺にある粗末な小屋掛けみたいなレストランで ——— この国には開業に保健所の検査はないんだろうか ——— 焼いた豚足にBBQソースを掛けただけの料理にかじりついていたら、突然、スコールがやって来た。しばらく海を見ていると、沖合を、スタートしたばかりのマラソン・ランナー達のように、雨と雲が一団になって遠ざかっていくのが見えた。手前は晴れ、背景は雨というめずらしい景色があった。  【JoeSample&RandyCrawford-Everybody'sTalking】  焼いた豚足にBBQソースを掛けただけの料理にかじりついていたら

  • 文学趣味

    (Op.20250519-3/Studio31,TOKYO)  「好きなことは何ですか」と聞かれたら、「言葉をいじることです」と答えよう。何かを表現したい、主張したいなどということは二の次、三の次。増して、商売にしたいなどとは思わない。それは、滅多に釣りに出かけることもないのに、自室で釣り竿を磨いたり、仕掛けを作ったりするのが好きな釣り師に似ている。『それって楽しいんですかだって?』実は釣り師の目的は魚を釣ることばかりではないのですよ。『無の時間の中で自分と向き合うことを楽しむ』 ——— これも釣りの重要な楽しみだと知るべきです。それは、なにも水辺でなくてもいい。もし、何かについて書きたくなったら、例えばいわゆる恋愛小説のように登場人物の名前が違うだけで、他は大して変わり映えのしない話は出来れば書きたくな...文学趣味

  • 雨のち晴れ

    (Op.20250519-2/Studio31,TOKYO)  驟雨。雨のち晴れ。  雨のち晴れ

  • 五月の風は、初夏の光に透けて、溶け、紛れていく

    (Op.20250519/Studio31,TOKYO) 五月の風は、初夏の光に透けて、溶け、紛れていく。   【EdisonLighthouse-LoveGrows】  五月の風は、初夏の光に透けて、溶け、紛れていく

  • イチ子の永遠の夏

    (Op.20250518-3/Studio31,TOKYO)   イチ子の永遠の夏。   【TheBeachBoys-AllSummerLong】   イチ子の永遠の夏

  • ここからなら長谷より由比ヶ浜の方が少しだけ近いかもしれない

    (Op.20250518-2/Studio31,TOKYO) 江ノ電の駅へは、ここからなら長谷より由比ヶ浜の方が少しだけ近いかもしれない。ここからなら長谷より由比ヶ浜の方が少しだけ近いかもしれない

  • もう、完全に聞いているとは思えない

    (Op.20250518/Studio31,TOKYO)「今のショートボードってポリスター樹脂でできてるんだけど、ぼくが今でもたまに乗ってるロングボードって、昔はバルサ材を削り出して、それにガラス繊維を合成樹脂でコーティング...」もう、完全に聞いているとは思えない。  もう、完全に聞いているとは思えない

  • 今時の『エリア随筆』

     1950年代まで日本の英語高等教育の重要なテキストであったチャールズ・ラム(CharlesLamb1775-1834)の『エリア随筆(EssaysofElia)』も、今となっては、その知名度も含め、随分様変わりした。理由は、その文体に負うところが多い。『エリア随筆』中、珠玉の一篇とされる『古陶器(OldChina)』の文末近くの例えばこの一文、   Yetcouldthosedaysreturn —— couldyouandIoncemorewalkourthirtymilesa-day —— couldBannisterandMrs.Blandagainbeyoung,andyouandIyoungtoseethem —— couldthegoodoldoneshillinggallerydaysre...今時の『エリア随筆』

  • 7センチの足先

    (Op.20250517-3/Studio31,TOKYO) 東京を立つまでは、HotelWhiteBeachという名前に、初めはサマー・リゾートらしい、やたらモダンな響きを感じていた。しかし、後で聞けば、網元が以前営んでいた白浜荘という鄙びた旅館を和洋折衷のプチ・ホテルに改築するに際して改名したというから、古い屋号をただ英訳したに過ぎなかったようだ。浜も白浜とは名ばかりで岩場が多く、海流の浸食で水深は波打ち際から急に落ちみ、それが理由か、浜は全面遊泳禁止になっていた。だから、泳ごうという者は嫌でもホテルのプールを使うしかなく、日光浴は浜辺で、泳ぐのはプールでというのがここでの作法らしかった。水口イチ子は、ここに来て以来、食事の、その妙な洋風の味付けに飽きたのか、「何か他においしいものって、この辺にはない...7センチの足先

  • 今も叶えるにはなかなか難しい案件

    (Op.20250517-2/Studio31,TOKYO)  写真や絵画のようにヴィジュアル分野の創作をする作家達の中には、昔から、加えて、文章で説明できたら良いのにと思う人は多かった。また、その逆に文学をする人達の中には、挿絵などヴィジュアル的な手法を取り入れられたら便利だと思う作家も少なくなかった。半ば希望を叶えられる人もいれば、旧来の伝統的な方法を強いられ、あるいはこだわる人もいる。出版の世界では、編集者や版元に資金と柔軟性がないと、今も叶えるにはなかなか難しい案件である。   【TheWalkerBrothers-MakeItEasyOnYourself】  今も叶えるにはなかなか難しい案件

  • 眠いの...

    (Op.20250517/Studio31,TOKYO) 「泳がないの?」「眠いの...」   眠いの...

  • この夏の思い出が、ゆっくりと胸の底に溜まっていく

    (Op.20250516-2/Studio31,TOKYO)   この夏の思い出が、ゆっくりと胸の底に溜まっていく。   この夏の思い出が、ゆっくりと胸の底に溜まっていく

  • ダーウィンが驚くほどの進化

    (Op.20250516/Studio31,TOKYO) 「その優しさは、いったい、いつまで続くのかしら?」ときみに聞かれて以来、ぼくの愛は、ダーウィンが驚くほどの進化を続けている。 【R.E.M-NearWildHeaven】   ダーウィンが驚くほどの進化

  • あそこはね、きっと誰もいない

    (Op.20250515-3/Studio31,TOKYO)夏の霧ヶ峰。強清水。聞こえるのはグライダーの風切る音と鳥のさえずりだけ。『池のくるみ』へ降ろう———あそこはね、きっと誰もいない。   あそこはね、きっと誰もいない

  • いくつになっても、いつまでたっても、慣れることができないもの

    (Op.20250515-2/Studio31,TOKYO)  いくつになっても、いつまでたっても、慣れることができないものがある。  <ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>いくつになっても、いつまでたっても、慣れることができないもの

  • 漁港の朝

    (Op.20250515/Studio31,TOKYO)   漁港の朝。顔見知りの漁師さんからアジなど手に入るかも。  漁港の朝

  • 海開きまで、あと四十五日

    (Op.20250514-3/Studio31,TOKYO)  海開きまで、あと四十五日。  海開きまで、あと四十五日

  • 夏の妹(三浦半島観音崎)

    (Op.20250514-2/Studio31,TOKYO) 夏の妹(三浦半島観音崎)。   【Crosby,Stills&Nash-LadyoftheIsland】  夏の妹(三浦半島観音崎)

  • 今すぐ逢いたい人

    (Op.20250514/Studio31,TOKYO)  今すぐ逢いたい人。   【RobbieWilliams·NicoleKidman-Somethin'Stupid】  今すぐ逢いたい人

  • ダンテのベアトリーチェへの想いをひたすら焼き直しているに過ぎない

    (Op.20250513-3/Studio31,TOKYO)  恋愛に関わる典型的ないくつかの事柄を読物に仕立てている人達は、総じて、ダンテのベアトリーチェへの想いをひたすら焼き直しているに過ぎない。   【GilbertO'Sullivan-IGuessIllAlwaysLoveYou】  ダンテのベアトリーチェへの想いをひたすら焼き直しているに過ぎない

  • 秒18フレームの世界に生きる水口イチ子

    (Op.20250513-2/Studio31,TOKYO)  映像の時代———秒18フレームの世界に生きる水口イチ子。  秒18フレームの世界に生きる水口イチ子

  • 推移するシアワセの今

    (Op.20250513/Studio31,TOKYO)  推移するシアワセの基準。   【TheBeatles-NoReply(2024WallOfSoundExtendedVersion)】  推移するシアワセの基準

  • アウトフォーカスの水口イチ子

    (Op.20250512-3/Studio31,TOKYO)  今時のオートフォーカスのカメラでは絶対に撮れない、アウトフォーカスの水口イチ子。だから、この一枚は、ぼくだけの一枚。  【RuneLarsenogFriskLuft-I'llNeverFindAnotherYou】  アウトフォーカスの水口イチ子

  • エクリチュール

    (Op.20250512-2/Studio31,TOKYO)   続けること。ふくらませる場面であっても尚、小さくまとめることに努める。より音読に馴染むスタイルの模索。   【TheBeatOrchestra-TheNightBefore】   エクリチュール

  • ミネルヴァの夏、またはそのプレリュード

    (Op.20250512/Studio31,TOKYO) ミネルヴァの夏、またはそのプレリュード。雨の匂い?足踏み式のオルガン。虫歯とビスケット。  【RitaCoolidge-I'dRatherLeaveWhileI'mInLove】  ミネルヴァの夏、またはそのプレリュード

  • 『茅ヶ崎の家 1984』と『水口イチ子、高校二年の夏休みの部活』

    (Op.20250511-4/Studio31,TOKYO)  仕事机に座ると右側の壁にストーリーボード ——— ピンで留めてあるのは『茅ヶ崎の家1984』と『水口イチ子、高校二年の夏休みの部活』というタイトルの二枚のカット。今年の夏もデスクに頬杖ついて、昔描いたこんなカットを飽きずに眺めて日を送るのもいいではないかと思いはじめている。  【CliffRichard&TheShadows-DoYouWannaDance】  『茅ヶ崎の家1984』と『水口イチ子、高校二年の夏休みの部活』

  • 庭に続くウッドデッキには、早くも夏らしいイチ子のサンダル

    (Op.20250511-3/Studio31,TOKYO)  昨日まで食卓の花瓶に生けられていたアヤメは、今朝から紫蘭と選手交代していた。庭に続くウッドデッキには、早くも夏らしいイチ子のサンダル。   【TheSearchers-LovePotionNumberNine】  庭に続くウッドデッキには、早くも夏らしいイチ子のサンダル

  • 恋はホット・ココアのようにすぐ冷める

     (Op.20250511-2/Studio31,TOKYO)恋はホット・ココアのようにすぐ冷める。<palign="center">【ザ・ハプニングス・フォー-あなたがほしい】</p><ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>恋はホット・ココアのようにすぐ冷める

  • はがし忘れた付箋のようなもの

    (Op.20250511/Studio31,TOKYO)トラベローグ ———旅の記憶 ——— はがし忘れた付箋のようなもの。   【LuisMiguel-CuandoCalientaelSol】はがし忘れた付箋のようなもの

  • バスのエンジン音が、今、坂の下から聞こえている

    (Op.20250510-3/Studio31,TOKYO)  曽祖父が昔住んだという芝白金は坂の多い街。*清正公の方から来たバスのエンジン音が、今、坂の下から聞こえている。初夏のいち日、長い石の階段を吹き上がってくる風に、不思議な懐かしさがある。 【TheZombies-GoingOutofMyHead】  バスのエンジン音が、今、坂の下から聞こえている

  • 才能がないという以前に根気がないのだろう

    (Op.20250510-2/Studio31,TOKYO)   最初は、好きなもの・好きな作家を真似するところからはじまる ——— これを何年か続けようとするクリエーターは無数にいる。そんなことをしているうちに、慣れて、飽きて、面白くなくなってきて、このままじゃいけないなと思うあたりからようやく自分の形(スタイル)ができあがっていく。しかし、ものを作る人の多くは、ここに至る前にリタイアしてしまう ——— 才能がないという以前に根気がないのだろう。   【南佳孝-憧れのラジオガール】  才能がないという以前に根気がないのだろう

  • 昔着ていた服を今も着られる人(初夏の福源山明月院)

    (Op.20250510/Studio31,TOKYO)  痩身の家系で、昔着ていた服を今も着られる人(初夏の福源山明月院)。  【PaulSimon-LeavesThatAreGreen】 昔着ていた服を今も着られる人(初夏の福源山明月院)

  • 食べるのは、ひとりぼっちになってしまったけれど...

    (Op.20250509-2/Studio31,TOKYO)なにかを失うと、後からあれをしておくんだった、これもしておくんだったと悔やまれることがほとんど ——— 無くしたものの大切さに気付くのもそんな時。湯むきしたトマトをふんだんに使って煮込んだソースで、ポルペッティーネを作ろうと思う ——— 食べるのは、ひとりぼっちになってしまったけれど...。【ElkieBrooks-Don'tCryOutLoud】 食べるのは、ひとりぼっちになってしまったけれど...

  • 上着の肩先に付いた糸くずのようなもの

    (Op.20250509/Studio31,TOKYO)   例えば、それは、上着の肩先に付いた糸くずのようなもので、気付いて、取ってあげようかどうかと迷うことと似ている ——— つまり、それは、どうでもいいことか否かと同じ判断を求められる場面なのだ。  【そこに鳴る‎–ダイアモンド】  上着の肩先に付いた糸くずのようなもの

  • 夏の妹(カメラテスト)

    (Op.20250508-2/Studio31,TOKYO 夏の妹(カメラテスト)。   【須藤薫‎–涙のステップ】 夏の妹(カメラテスト)

  • 残念ながら白昼夢でしかなかったのだが...

    (Op.20250508/Studio31,TOKYO) 残念ながら白昼夢でしかなかったのだが...。  【TheCrystals‎–There'sNoOtherLikeMyBaby】  残念ながら白昼夢でしかなかったのだが...

  • 焼いた塩鮭の身より皮の方が好きな人

    (Op.20250507-2/Studio31,TOKYO)  焼いた塩鮭の身より皮の方が好きな人。   【microstar‎–夕暮れガール】  焼いた塩鮭の身より皮の方が好きな人

  • 赤く焼けた娘の肌が...

    (Op.20250507/Studio31,TOKYO)   観光客向けに売られている写真はがき ——— 赤く焼けた娘の肌がビーチパラソルの色によく馴染んでいる ——— を水口イチ子がわざわざ送ってくれたのは、フライト先のタイのカオラックビーチからだったろうか、それともジャマイカのネグリルリゾートからだったろうか。「次の交代が来るまでの合間に遊ぶ二日間だから、人が思うほどリラックスはできないのよ」なんて言い訳のような走り書きがしてあった。   【AlStewart‎–SandInYourShoes】 赤く焼けた娘の肌がビーチパラソルの色によく馴染んでいる

  • 1984年の7月か8月 七里ヶ浜

    (Op.20250506-3/Studio31,TOKYO)   コレクションに整理は必須。後日、その一群を検索できないようではコレクションの価値が勿体ないものになる。これは、1984年の7月か8月の写真。七里ヶ浜。   1984年の7月か8月七里ヶ浜

  • 早く食べないと干からびちゃうわよ

    (Op.20250506-2/Studio31,TOKYO)   「早く食べないと干からびちゃうわよ」。柑橘類は収穫後、時間を置くほど酸味が減るもので、其れによって糖度と酸味が食べ頃になるのを調整できる。とは言っても、デスクの端で食べ忘れられていたデコポンが未だ食べ頃どうかは食べてみないとわからない。  【Poco-Pickin'UpThePieces】  早く食べないと干からびちゃうわよ

  • その先の200メートルとスケートボード

    (Op.20250506/Studio31,TOKYO) 夏の岬は、西南の風が吹く。*簡易舗装こそされてはいたものの、その先の緩い上り坂は道幅が狭く、父のコテージの前庭へは小さな車しか乗り入れられなかった。止むなく父は、その家の200メートル手前・坂下の蜜柑畑の片隅を駐車場として借りた。その春、免許をとったばかりのぼくが手に入れた、ボロボロの中古トライアンフもまた、そこに一緒に停め置かれることとなった。*夏休みに入ると近所に住む旧知の水口イチ子がその小学低学年の弟を連れて頻繁に遊びに来るようになった——この間まで中学生だとばかり思っていたイチ子は、来年はもう大学受験だという。*ぼく達三人がトライアンフで遊びに出かける時、当初は駐車場までの下り坂を三人揃って黙々と歩いていたが、ある日を境にイチ子は、その片道...その先の200メートルとスケートボード

  • 夏の妹(由比ヶ浜)

    (Op.20250505-2/Studio31,TOKYO) 夏の妹(由比ヶ浜)。   【TheBeachBoys-DoYouWannaDance?】夏の妹(由比ヶ浜)

  • 気の合う仲間達

       庭に洗濯物を干しに行くイチ子さんと廊下ですれ違った。SNSでぼくの古いツィートがリポストされてたという。リツイートされたテキストを調べてみると、『日本では大ヒット映画『エクソシスト(1973)』の監督として記憶に残るウィリアム・フリードキンが1970年に撮った『真夜中のパーティ』について思い出したように書くのは、さっき自分のライブラリーでポスターを見つけたから。この手の問題についても、日本はアメリカと比べて未だ五十年以上遅れているのがわかる。』懐かしい記事だった。日本の当時の時代背景を考えれば、輸入した配給会社も配給会社だった。邦題を付けるにも往生しただろうが...。*ある週末に『気の合う仲間達』がバーティに集った。だから無理矢理の『真夜中のパーティ』 ——— しかし、この『気の合う仲間達』、実は全...気の合う仲間達

  • 五月の乾いた風

    (Op.20250505/Studio31,TOKYO) 五月の初め、庭に咲いた林檎の白い可憐な花を見つけ、イチ子さんが桜と見間違えたのも無理はなかった ——— ゴールデン・ディリシャスとインド林檎の間に生まれた品種が桜に似た花を付けたのだ。「秋にはちゃんと収穫できるんでしょ?」とイチ子さん。「よほど丹精しないと収穫までは漕ぎ着けられないと思う。養生を怠れば残らず害虫や野鳥のランチになってしまう...。観賞用として眺めてるのが一番気楽かな」と説明すると、きみは、いささか不満げに唇をとがらせてたっけ。余程収穫したい様子だった。気持ちはわかるが、いざ、袋掛けとなるとぼくがやることになるから、ここで不用意なことは言えない。*サマーニットの可愛いらしいワンピースに早々と袖を通したイチ子さんが漆喰の張り出し窓に腰掛...五月の乾いた風

  • スコッチ・ブロス

    (Op.20250504-4/Studio31,TOKYO) ぼくとイチ子さんがキッチンに立つと、普段から比較的よく作る、スコットランド料理のスコッチ・ブロスという具沢山のスープがある。彼の国ではいち年を通じて最もよく食べられるそうだ ——— 解り易く説明すると ——— トマトを使わないミネストローネのようなもので(北のスコットランドでは夏野菜のトマトは栽培に不向きなのかもしれない)、そこに普段は鶏肉ととろみ付けにオートミールを加えて煮込むだけ。休日など、簡単に食事を済ます際には、他にスコーンかパンがあればご馳走となる。【Haircut100-MilkFilm】 スコッチ・ブロス

  • ムーンドッグ氏など佇んでいそうな夏の夕暮れ

    (Op.20250504-3/Studio31,TOKYO)   神田神保町の路上。ムーンドッグ氏など佇んでいそうな夏の夕暮れ。   ムーンドッグ氏など佇んでいそうな夏の夕暮れ

  • 今年もこの初夏に白い花の蕾を膨らませはじめた

    (Op.20250504-2/Studio31,TOKYO) 年の瀬に鮮やかな紅い実をつける南天が、今年もこの初夏に白い花の蕾を膨らませはじめる。 【TheHollyridgeStrings-Wendy】 今年もこの初夏に白い花の蕾を膨らませはじめた

  • 8mmフィルムの映写音と画質のみに巻き戻せる時間

    (Op.20250504/Studio31,TOKYO)  デジタル動画には出来ない ——— 8mmフィルムの映写音と画質のみに巻き戻せる時間がある。   【ThePenFriendClub-Darlin'】  8mmフィルムの映写音と画質のみに巻き戻せる時間

  • 夏の妹(稲村ヶ崎)

    (Op.20250503-4/Studio31,TOKYO) 夏の妹(稲村ヶ崎)。   【TheVentures-StrangerOnTheShore】夏の妹(稲村ヶ崎)

  • もう誰もいない

    (Op.20250503-3/Studio31,TOKYO)砂の道を中浜へ下る。八月最後の週末———白波ばかり、もう誰もいない。   【TimothyB.Schmit-SoMuchinLove】  もう誰もいない

  • ある年の夏の初めのことであった

    (Op.20250503-2/Studio31,TOKYO) 新潟県津川から福島県会津へ峠道を車で越えた時のことだ。気付けば車は日当たりの良い台地状の広い畑の一角を走っていて、ちょうどサトウキビのように人の背丈よりも高く、里芋のように葉ばかりがやたら大きな作物が見渡す限りに植えられている場所だった。それは、今までに遭遇したことのない風景だった。「何を作っているのかしら」イチ子が言う。農道が交差する角の畑の一本の作物の幹に白いプレートが結びつけられているのをイチ子が見つけ、ぼくは面倒がることなく、車をゆっくり後戻りさせた。車を停めて二人で読む文字———初めてその一帯一面の耕作物が何であるのかようやく判明した。と、その時だ———梅雨の晴れ間の陽射しが急に強烈さを取り戻し、それまでに台地が含んでいた水分を陽炎に...ある年の夏の初めのことであった

  • 夏の妹

    (Op.20250503/Studio31,TOKYO)夏の妹(茅ヶ崎)。  【NancyBoyd&TheCapello's-Let'sHangOn】夏の妹(茅ヶ崎)

  • 夏の妹

    (Op.20250502-4/Studio31,TOKYO)夏の妹(千代田区)。  【TheBeachBoys-Don'tHurtMyLittleSister】夏の妹(千代田区)

  • イチ子のビーチサイド・スタイルのランチ

    (Op.20250502-2/Studio31,TOKYO)   夏日の週末。イチ子がキッチンで呼ぶので行ってみると焼き上がったばかりのパイとアイスコーヒーがあって、ランチにしようと言う。パイは新作の『茸のアヒージョ味のミートパイ』でアイスコーヒーは、めずらしくてどうだと言わんばかりのソーダ割り。どちらのレシピも今日のところは『秘密にしておく』のだと言う。「茸のアヒージョ味のミートパイって、そりゃあ食べたい。聞いただけじゃ味が想像できないもの」コーヒーのソーダ割りも濃いコーヒーを炭酸水で割ればいいんだろうというような安易なものじゃないらしく、いろいろ試して編み出すのに三日もかかったという————三日という日数が努力の賜かどうかは当事者じゃないので評価は出来ない。ところで、さっき三階の張り出しから鯨の風見を...イチ子のビーチサイド・スタイルのランチ

  • 『てぃびち』とカチャーシー

    (Op.20250502/Studio31,TOKYO)  沖縄県国頭郡東村宮城の具志堅さんのパイナップル畑からは、海は見えない。*収穫されたパインが、農道際にいくつもの小山に積み上げられていく。東京生まれ、東京育ちのぼくが、なぜ具志堅さんの畑で働くことになったのか...。大学二年の夏休みに沖縄を旅した時のことだ。たまたま宜野座村の『民宿玉城』に泊まった。そこの主人は、毎年、パインの収穫時期になると、琉大農学部で同級だった具志堅さんの畑に収穫を手伝いに行っていたのだったが、今年は痛風の具合が悪く、動けなくて困っていたところに————『飛んで灯にいる夏の虫』————旅程の自由な学生のぼくが客として民宿に転がり込んだのだった。勿論、慣れないので作業能率は悪いのは分かりきっていたけれど、玉城さんが、東京から来た...『てぃびち』とカチャーシー

  • 海鳴りと浜風とスバル360

    (Op.20250501-4/Studio31,TOKYO)遙か昔、世の中でウインド・サーフィンがブームになりはじめていた頃のことだ。そんな時代のことだから、ましてやディンギーのインターナショナル・レーザーやシーホッパーなどで海に出るのは道楽息子、道楽お嬢の類と思われていたようだが、実際はオートバイや車など、より高価な趣味は他にも沢山あって、誤解の多くは海で遊ぶという些かブルジョア的な背景が大きく加担していたようだ。ある夏の朝、由比ヶ浜のフリートに着くと、すでに強風注意報が出ていて、ぼくと仲間達は早々と出艇を諦めた。しかし、塩っ気の多い連中ばかりなので、さすがにそそくさと帰ることはなく、みんな今日いち日を海のそばでどう過ごすかと早くも相談を始めていた。結局、長谷駅の近くの酒屋から生葡萄酒を買ってきて、海を...海鳴りと浜風とスバル360

  • 波の数だけ抱きしめて

    (Op.20250501-3/Studio31,TOKYO)  『レンタル落ち』という言葉が、もはや死語かどうかは知らない。しかし、そんなDVDでも手に入っただけ幸運とは言うべし。というこのDVDもコレクションに加わって早くも15年程。夏に観たい映画というよりも、観ないと夏が来ない映画と言える。  波の数だけ抱きしめて

  • 真新しい夏

    (Op.20250501-2/Studio31,TOKYO)   カラのインク壜を透かして見ればたわんだ硝子面の向こう側に真新しい夏不均一な光の屈折で季節の色取りがWatercolorのように滲む休日の午後緑陰のこちら側もまた誰もいない楽園  【AcousticBeatlesBand-IDon'tWantToSpoilTheParty】 真新しい夏

  • 避暑地の女。夏の軽井沢・万平ホテルにて

    (Op.20250501/Studio31,TOKYO)  英語圏の文芸にWordSenseという言葉がある————『話したり書いたりして表現するときに使う最適な言葉を選び出す能力』のことだ。将棋に例えるなら、次の一手を長考して探る行程に等しい。しかし、文芸の場合は将棋と違い、長考した割には意味が理解されにくい表現にたどり着くことも少なくない。   【TheLa's-ThereSheGoes】  避暑地の女-夏の軽井沢・万平ホテル

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きみの靴の中の砂 (サヨナラ —— 旧goo blog版)
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