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2022/02/27

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  • 甘えと愛情

    人の愛情というものの芽生えは、乳児期の母親への甘えから始まるものだろうか?お乳を求める子の本能には、甘えの素因がしっかり宿っているように思う。我が子を愛しく思う母親との間に、「甘え」「甘えられ」の交歓が繰り返される結果、何よりも優る強固な母子の情愛の絆が生まれると思う。乳児期の母子の姿を見ると、誰もが感動しないではいられない。人間性を高める愛情には、乳児期の甘えがスターターとして働いているのだろうか。その後は、こどもの心身の発達に応じて、より高度な愛情へと発展し続ける。そう考えると、赤ん坊の甘えは人の愛情発達の原点と考えてよいのではないか?それだけに、好きなだけ甘えられる環境は、乳幼児にとって、必要欠くべからざるものであると考えたい。甘えというと、社会生活の上からは悪い面ばかりが強調され問題になるが、それ...甘えと愛情

  • 情の相違

    結婚生活も長くなると、夫婦それぞれに、相手を理解するということがどれほど難しいことかということが分かってくる。長く連れ添うだけでは解消しない問題点というものが明らかになって来る。男の情と女の情とは、同じ情でもその内容・性質が大きく異なっているように思う。音に喩えるなら、根本的に協和しない2つの周波数に似て、男女の情が重なっても協和するとは限らない。単音で聴けばそれぞれ問題のない音が、同時に鳴ると不協和音になってしまう。それが男女の間に通有する、越えられない溝を生む理由だろうと理解している。双方共に協和を希っているのだが、異性であるが故に叶わないもののようだ。男女が決して親友になれない原因のひとつも、そこにあるのかもしれない。情の相違

  • 母性への依存性

    私たち日本人は、いつの頃からか人格のない無生物を示す単語に母の文字を冠し、母性的な存在と認識することが普通になったようである。母性への強い依存性と過剰な思い入れが潜在しているように思えてならない。母校・母港・母川・母船・母国・母音等々、集団とか施設や機器など、帰属先としての意味で、母子関係に擬える意味をもつこれらの単語は、どう考えても母を拡大解釈していて、ある種付会に近いかと思う。統計学の用語のpopulationを「母集団」と訳したり、言語学の用語vowelを「母音」と訳出したりしたのも、日本人の概念理解を扶ける上で大いに効果があったことだろうが。明治以後の西欧化の導入にあたって、訳語を造る際に、母を冠する手法は重宝したことだろう。学校や港を母に擬える感覚は、他の国々でも普遍だろうか?私たちだけに固有の...母性への依存性

  • スミレの生態

    路傍に生えるスミレの種には、アリが好む物質が付着していて、アリはこの草の種を巣に運び、付着物を摂取したあと巣の外部に捨てるらしい。スミレの拡散には、アリが関与していると初めて知った。たしかカタクリの拡散にも、アリが関与していると聞いたことがあり、栽培を諦めたことがあった。スミレは難しくない草なので初めて栽培してみたが、鉢に植えてみると、花ばかりでなく、葉も鑑賞に耐えると思った。スミレの生態

  • 都大路

    野にも山にも春が来た。花が目に入らない日は無い。洵に嬉しい季節の到来である。老いも若きも、春を満喫したい。世の中には、カビの生えた、役に立たない教訓や、知見を衒う謬見が無闇矢鱈と溢れていて、それらの中から正しく人生を歩むための道案内を見つけ出すことは容易でない。そもそも端から庶民の幸福など眼中に無かった中国古代の超エリートが考えた思想が、5世紀頃に日本に渡って来て以来1600年もの間、統治階層の教養の学として重用され続けた結果、人間の本性を無視した考え方や規範が、この国で大手を振って罷り通るようになったことは、今思うと遺憾だが、それはそれで学んだ人々に品格を与え社会を安定させ、秩序を保つ上で大きな効果をもたらした。科学でも哲学でも宗教でもない個人の観念に基づく教条の下では、自己に忠実であろうとする人たちは...都大路

  • 職人気質

    お気に入りのレストランや料理店に「常連」とか「お馴染み」と認められることは、誰でも嬉しいことだろう。現下はInstagramがその無邪気な虚栄心を後押ししている面もある。店との縁が他の人より深いことを拡散することは、自尊心を擽るものがあって、人を快活にするのではないかと思う。店の側が、来店した有名人の色紙や写真を壁一面に貼り付けているのは、宣伝効果を考えてのことが多いだろう。これも虚栄心の発露と思われるが、顧客からは必ずしも歓迎されているとばかりは言えないようだ。常連の中には、馴染みの店を人に知らせたくないという人も少なからず居る。固定客を有り難がるのは、商店も飲食店も変わらない。ビジネスは顧客あってのものだが、物販店と飲食店では、客と店との関係性に本質的な違いがある。それは、飲食店の仕事が、職人技である...職人気質

  • 勘違い

    私は読書を否定する者ではないが、この国が漢籍の学習を始めて以来の長きに亘り持続されて来た、日本人の読書の偏重には、些か違和感を覚える。某評論家の記事を読んでいたら、こんな思いが浮かんできた。読書家は、作家を身近に感ずるものである。愛読しているうちに、一体感を覚えるまでに成る。読むことに長けた人は、読んで吸収した知識を自家薬籠中のものとし、それを当然としているうちに、他人の思想を借用または活用することに狎れ、自己の思考の所産と錯覚して混用・混同することがどうしても避けられないようである。それが常態化すると、自分で思考・思索することが疎かになるに違いない。そしてそのことの弊害に気づかなくなってしまうのが怖い。他人の思想を借り続けていれば、人は自ら考えることを無意識のうちに減らし疎かにすることを免れない。それは...勘違い

  • ネット資本主義

    私たちは目下ネット資本主義という経済社会の真っ只中を生きている。産業資本主義、グローバル金融資本主義に続くネット資本主義が、どのような国際社会を形成し、私たちの個人生活と社会生活にどのような変化をもたらし、私たち個々人の幸福の達成にどのような影響を与えるのか、老爺には予測もつかない。人類が富と知識の蓄積を覚えたことで発展して来た資本主義は、単純にバージョンアップを重ねて来たのではなく、新しいバージョンが旧のバージョンを駆逐する形で交替して来たのだから、変化の動向は読み取れても、その結果を予測することは、難しいことのように思う。経済学は過去の経済社会を検証分析し、その軌跡とそこに至った素因を明らかにするが、その延長線上の予測モデルを動かしても、有益な答えは出ないのではないか?特に本当のイノベーションというも...ネット資本主義

  • エクササイズ3種

    当地では、漸く梅の花が咲き始めました。寒さで萎縮していた身体を、春モードに切り替えたいです。当ブログのカテゴリ【健康管理】には、以下の3つの体操を掲げています。①【コブラスクワット】(下肢の筋力低下予防と深呼吸)推奨伴奏曲🎵「百万本のバラ」②【ハイハイ運動】(骨盤後傾の予防)推奨伴奏曲🎵「振り向かないで」③【上体円月回し】(腰痛や膝痛の予防)推奨伴奏曲🎵「岬めぐり」テンポに慣れたら、お好みの伴奏曲🎵で実行すると長続きします。転ばぬ先の杖、予防を心がけましょう。エクササイズ3種

  • 文章

    文章を書くということは、テーマを定めて思考を重ね思索を巡らし、論理を構築して文脈を調え言葉を綴る、という一連の作業である。テーマの選定は独創性に富み、論旨は明解、論理は緻密で表現は斬新かつ大胆でありたい。取り上げるテーマは無限にある。談話と違って、時と場に配慮する必要がないから、これほど気随で愉快なことはないだろう。文筆で身を立てたい若者が多いのも理解できる。しかし、文筆家として成功出来るのはごく僅かである。世代人口のコンマ%以下だろう。書くことは容易でも、人に読んでもらえる文章を書くことは、極めて難しい仕事だと思う。体熱の盛んな若い頃は誰でも、頭に際限なく考えが浮かぶもので、思考が奔流のように流れている。だが、我が身を顧みるに、流れが速すぎて、何一つ大切なコトやモノを掬い上げることができなかった。老いる...文章

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