甘えと愛情
人の愛情というものの芽生えは、乳児期の母親への甘えから始まるものだろうか?お乳を求める子の本能には、甘えの素因がしっかり宿っているように思う。我が子を愛しく思う母親との間に、「甘え」「甘えられ」の交歓が繰り返される結果、何よりも優る強固な母子の情愛の絆が生まれると思う。乳児期の母子の姿を見ると、誰もが感動しないではいられない。人間性を高める愛情には、乳児期の甘えがスターターとして働いているのだろうか。その後は、こどもの心身の発達に応じて、より高度な愛情へと発展し続ける。そう考えると、赤ん坊の甘えは人の愛情発達の原点と考えてよいのではないか?それだけに、好きなだけ甘えられる環境は、乳幼児にとって、必要欠くべからざるものであると考えたい。甘えというと、社会生活の上からは悪い面ばかりが強調され問題になるが、それ...甘えと愛情
2025/03/28 09:09