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義母の短歌 https://okamura920.hatenablog.com

義母が98歳で永眠いたしました。義母が書き溜めた2,000首以上の短歌を少しづつ公開いたします。コメント願えたら幸いです。

定年退職後気ままな半農半X生活をしています。今年傘寿を迎え半農も少しずつ調整中です。

okamura920
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2022/01/18

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  • #1266-1270 いつゆくも・・・

    関西花の寺25ケ所 第16番 浄瑠璃寺 <義母の短歌>#1266-1270 #1266 いつゆくもどこかに道路工事あり避けてはゆけぬ友の家まで #1267 切り岸のさらしな升麻の葉が光る誰も花だと知らぬ愉しさ #1268 異なれる道に苦しむ友の愚痴諾い聞きいるのみの手助け #1269 雨上がりの草の根もろきを知る指の草引き出せばエンジン全開 #1270 昼月は手漉きの和紙のやさしさに憚るごとくされどくっきり <管理人のおまけ> さらしな升麻(しょうま)・・多年草 諾(うべな)い 憚(はばか)る <管理人のつぶやき> ■参院選 ウグイス嬢も焼き鳥に(猛暑日に選挙運動)

  • #1259-1265 スーパーに・・・

    義母の手作り歌集(五) 平成八年九月・十月の雑詠 昨日までに、義母の手作り短歌集(三)に蒐集された308首をカテゴリーに分類し掲載いたしました。 今日からは手作り短歌集(五)に蒐集されている短歌238首を順次掲載していきます。これらの短歌は、平成八年九月から十月の間(義母72歳)に詠んだものです。 引き続き、今後ともこのBlog(義母の短歌)のご愛読をお願いいたします。 <義母の短歌>#1259-1265 #1259 ス-パーにいずれ差のなき品を選る見知らぬ尼僧に親しみ覚ゆ #1260 賞味期限切れたる女夜昼を歌に命を託して明るし #1261 還れざる扉を押して消えし人閂は其方より下ろしてくだ…

  • カテゴリー:街・町(三)

    関西花の寺25ケ所 第16番 浄瑠璃寺 手作り短歌集(三)に蒐集されている短歌を、12のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された308首の内、12番目のカテゴリー【街・町】に分類した短歌(2首)を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:街・町(三)> #795 ほのぼのと心ほどけてゆくような会話売る舗オープンせぬか #911 それぞれのうつし身庇う傘の群れあるいは闇にうごめく茸 <管理人のつぶやき> ■早々に 今年の梅雨が明けたよう 今年の田んぼ水が心配

  • カテゴリー:亡夫・夫(三)

    関西花の寺25ケ所 第16番 浄瑠璃寺 手作り短歌集(三)に蒐集されている短歌を、12のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された308首の内、11番目に多く(9首)含まれるカテゴリー【亡夫・夫】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:亡夫・夫(三)> #734 ひと日経て死者の瞼の濃き翳り斯くて釘打つ終焉は来る #753 仏との絆次第にふんわりと飛行機雲の末尾に似たり #763 夫とは終生我の楯なるを疑わずいて愚かにひとり #776 蛍光灯脳死のごとく瞬けり過去なるひとつの死は甦る #780 涙腺の弛ぶことなく冬の昼夫はまったき仏となりぬ #825 亡き人の手力滲…

  • カテゴリー:時代・時(三)

    関西花の寺25ケ所 第16番 浄瑠璃寺 手作り短歌集(三)に蒐集されている短歌を、12のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された308首の内、10番目に多く(11首)含まれるカテゴリー【時代・時】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:時代・時(三)> #747 脱穀機打ち捨てられて幾とせか浮世の風の大方を知る #761 縺れあいコスモスの咲くひとところ混沌の世の華やぎに似つ #798 オウムの記事大きく載れる朝刊を焚きつけとなし芥を燃せり #811 繭糸のほぐれゆくごと唇に記憶の底より湧きいずる軍歌 #848 学力のましてや貧富の差もあらずクラスメートはコスモス…

  • カテゴリー:久後先生追悼の歌

    関西花の寺25ケ所 第16番 浄瑠璃寺 手作り短歌集(三)に蒐集されている短歌を、12のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された308首の内、9番目に多く(14首)含まれるカテゴリー【久後先生追悼の歌】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:久後先生追悼の歌> #713 こと切れし師の貌さすり手を握り奇跡と言うが起こらぬものか #714 大島の和服きりりと召し給い叡知ひらめく顔忘れ得ず #715 歌の師は幼に還り垂乳根の膝に在すか歌を解かれて #716 柩なる師よ聴こし召せ滔々と供華ゆらして透る朗詠 #717 師のみ霊送りて戻りの彼岸花ほつほつ咲けるが此の世ともな…

  • カテゴリー:家族(三)

    関西花の寺25ケ所 第16番 浄瑠璃寺 手作り短歌集(三)に蒐集されている短歌を、12のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された308首の内、8番目に多く(17首)含まれるカテゴリー【家族】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:家族(三)> #752 「死んだなら俺は泣くぞ」とエンジンの音に紛れる息子の言葉 #754 なりゆきのままに育ちし子に守られて母と言う名の濁るともなし #815 他人事のごとく聴きおり子が街に定住なすとう事後報告を #861 いま少し歯に衣きせて物言えと所帯盛りの子が諭す #862 しみじみと恋しかりけり父母ありてはらから幼く囲みし夕餉 …

  • カテゴリー:独り・老い(三)

    関西花の寺25ケ所 第16番 浄瑠璃寺 ご朱印 手作り短歌集(三)に蒐集されている短歌を、12のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された308首の内、7番目に多く(18首)含まれるカテゴリー【独り・老い】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:独り・老い(三)> #744 湯上がりのビールに重き瞼閉ず晒す胸処に出ずる泪は #755 なにがなし吊るす浴衣の幾夜経つ着ることもなし丸寝のひとり #766 ささやかな吾が喰い扶持を守りいつ時折の音冷蔵庫唸る #773 孤に棲める影をゆらりと夜半起たせ舌に沁みいる魔の水を酌む #774 声曳かず鴉啼くだにうら寒し新春をひとり…

  • カテゴリー:風景・景色(三)

    関西花の寺25ケ所 第15番 岩船寺 手作り短歌集(三)に蒐集されている短歌を、12のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された308首の内、6番目に多く(21首)含まれるカテゴリー【風景・景色】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:風景・景色(三)> #727 物体のごとく伸びいる脚四本工夫は午を深く眠れり #786 平らかにあらぬ流れの岩を打つ白き飛沫を見て飽かぬかも #800 律儀なる季節の流れに操られロボットのごと女茶を摘む #805 高速路設置の赤杭鮮やかに墓地に打たれてむら肝冷ゆる #817 息ひとつ吐く間のいのち雨露の生れ継ぐ端よりしたたり止まず #…

  • カテゴリ:人・子供(三)

    関西花の寺25ケ所 第15番 岩船寺 手作り短歌集(三)に蒐集されている短歌を、12のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された308首の内、5番目に多く(24首)含まれるカテゴリー【人・子供】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:人・子供(三)> #729 観光バスに調子外れの歌唱う男の心本日晴天 #733 酔う人の足に程よき月明かり濁声ともに影吸われゆく #737 目を凝らす闇にうつそみ抜けいでて紡徨う魂か蛍光妖し #740 人群れを吐き出すラッシュのバス停に夕餉気にする主婦等の早口 #742 水槽に額押しつける髭男魚のほ頬桁が笑ったような #788 稀れまれ…

  • カテゴリー:暮らし・田舎(三)

    関西花の寺25ケ所 第15番 岩船寺 手作り短歌集(三)に蒐集されている短歌を、12のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された308首の内、4番目に多く(24首)含まれるカテゴリー【暮らし・田舎】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:暮らし・田舎(三)> #738 手袋の指先ひと日に破けたる欺く脆きものを軍手と呼べり #739 ボロ切れになるとも土に還れざる鍬にかかりしビニールとべり #741 焼石にも水沁むときのあらんかと衰へ知らぬ雑草に挑む #760 栗拾う耳に記憶の甦る脱穀の音盛んなる昼 #768 もう跳べぬ翅へなへなと打ち叩く蝶のめぐりの草引き残す #7…

  • カテゴリー:動植物(三)

    関西花の寺25ケ所 第15番 岩船寺 手作り短歌集(三)に蒐集されている短歌を、12のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された308首の内、3番目に多く(30首)含まれるカテゴリー【動植物】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:動植物(三)> #728 被写体となりて砂丘に立つ駱駝燥けるまなこの視線を逸らす #730 地の窪みに残る雨水濁りいてそこを世界と遊ぶ水蜘蛛 #750 猫飼わぬ吾が床下に恋猫の憚からぬ声恐れいります #757 静けさの昼を変わらず黒き猫道を嗅ぎかぎ声なくゆけり #759 沢蟹の屍乾ける墓碑の前此処に果てるべく来たりしは何 #762 溜糞を…

  • カテゴリー:自然・季節(三)

    関西花の寺25ケ所 第15番 岩船寺 手作り短歌集(三)に蒐集されている短歌を、12のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された308首の内、2番目に多く(36首)含まれるカテゴリー【自然・季節】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:自然・季節(三)> #743 六月の厨明るしほつねんと乾きがちなる俎の影 #748 昼暗き藪に真竹の折れる音陰に籠りて他界のごとし #749 青空のいずくか裂けて降り出ずる雨詫ぶるがに土に滲みゆく #756 扇風機の風生温き十三時地獄の鬼も汗拭うべし #767 咲く力咲かせる力紅梅の春待ちがての千の花粒 #769 浮き沈む杉ひと株を押…

  • カテゴリ:自分・生活(三)

    関西花の寺25ケ所 第15番 岩船寺 ご朱印 昨日までに、短歌集(ニ)に掲載された280首の短歌を、11のカテゴリーに分類し掲載しました。 引き続き、短歌集(三)に掲載された308首の短歌を12のカテゴリーに分類し掲載していきます。 短歌集(三)に掲載された308首の内、1番目に多く(102首)含まれるカテゴリー【自分・生活】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:自分・生活(三)> #731 垂乳根の胎内にいるやすらぎに視界狭めて畑にくぐまる #732 凡庸に過ぐるがひとりの保身術心平らに畑打ちて足る #736 何喰わぬ貌もて生きる七十歳夜叉も仏も身に棲まわせて #745…

  • カテゴリー:街・町(ニ)

    関西花の寺25ケ所 第14番 興聖寺 手作り短歌集(ニ)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された280首の内、十一番目に多く(8首)含まれるカテゴリー【街・町】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:街・町(ニ)> #435 踏み切りを超すもの待つもの数分に大きく変わる人歩みいる #449 雪の彼岸のたこ焼き屋台も無口なり声を落としてひと舟を買う #631 開店を待つ駐車場広々と水蜘蛛の遊びにわたずみを持つ #633 売り出しに満車となりいる駐車場ここには枯れ野の匂いがしない #636 商人の世辞をまともに聞く程若くはあらず雨宿りの舗…

  • カテゴリー:亡夫・夫(ニ)

    関西花の寺25ケ所 第14番 興聖寺 手作り短歌集(ニ)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された280首の内、十番目に多く(11首)含まれるカテゴリー【亡夫・夫】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:亡夫・夫(ニ)> #444 のうのうと意のまま生くる折りふしを逝きたる人に詫ぶるなるべし #463 亡夫の席そのまま空けて変うるなしテレビ斜めにひとりみている #464 夫ありてうからはらから民宿に蟹食みし日のありひとり蟹焼く #524 枯れてゆく脈とる医師の目礼に頭蓋はしろき塊となる #544 O型の貴方はけろり天国で酒もたばこも自由…

  • カテゴリー:家族(ニ)

    関西花の寺25ケ所 第14番 興聖寺 手作り短歌集(ニ)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された280首の内、九番目に多く(12首)含まれるカテゴリー【家族】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:家族(ニ)> #461 抱かれて帰りし幼の残し置く小さな靴の静かな存在 #480 里に古りて残る一棟の物置へ吾が脚誘う父母の幻 #489 茶はゆるりと呑むべかりけり九十まで在りて座しいし父も然りき #493 終駅にも似たる吾が背かかたえより旅人のごとく子等発ちてゆく #525 夜半過ぎて逢いも久しき男の孫の大人の貌と交わす冷酒 #540 帰…

  • カテゴリー:時代・時(ニ)

    関西花の寺25ケ所 第14番 興聖寺 手作り短歌集(ニ)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された280首の内、八番目に多く(13首)含まれるカテゴリー【時代・時】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:時代・時(ニ)> #474 乙女とはまだよべざりし十三才紡ぎたる工場の窓破れしまま #490 茄子の葉もて繭を繰り糸を引く古きを辿る刻をいとしむ #499 常小屋に初めて視たるトーキー映写は荒木陸相の演説なりき #503 一尺の糸も無駄なく使いたりし七十年を反古には出来ず #509 自転車の空気はいつも抜けている納屋に置かれる古き分身 …

  • カテゴリー:人・子供(ニ)

    関西花の寺25ケ所 第14番 興聖寺 手作り短歌集(ニ)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された280首の内、七番目に多く(21首)含まれるカテゴリー【人・子供】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:人・子供(ニ)> #442 指程の虫に逃げ出す幼子が靴音たてて蟻追いまわす #543 からすの芋鴉の豌豆からす瓜嫌な鴉に人らは近き #554 夜の更けに無言電話かけてくる侘しき人よガム噛むらしき #560 燃えぬ芥捨てて帰るさ行交える人も独り居小さき袋 #579 懸命に手話にて語る人に対いうなずく女のやわらかき笑み #580 桃食べに来…

  • カテゴリー:風景・景色(ニ)

    関西花の寺25ケ所 第14番 興聖寺 手作り短歌集(ニ)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された280首の内、六番目に多く(22首)が含まれるカテゴリー【風景・景色】分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:風景・景色(ニ)> #434 夜をこめて雪婆地上を浄めたり此の煌きを猫も走るな #437 月と我声なくむきあう丑満刻おどろの夜気が影を貫く #455 臥す虎の姿に似たる奇岩石夜毎せせらぎを干すにあらずか #456 昼と夜の狭間の山に風もなし刻止まるがに樹木の動かぬ #457 渦捲ける底いに静寂のありと言う身の揺れるまま揺れて佇ちおり …

  • カテゴリー:独り・老い(ニ)

    関西花の寺25ケ所 第14番 興聖寺 手作り短歌集(ニ)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された280首の内、五番目に多く(24首)が含まれるカテゴリー【独り・老い】分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:独り・老い(ニ)> #443 吾が棲みて子に戻れとは言い難し老いの昂ぶる事もなき峡 #496 命の火いのちの刻がぢりぢりと雨に研がれて捲きとられてゆく #505 ゆくときの歩幅が示す衰えを見乍ら戻る雪の坂道 #510 掛け違いしボタンひとつのずれを知る「しらがに籾」の身に滲む齢 #513 ふと想う下降の終の安らぎかエスカレーターに運ば…

  • カテゴリ:暮らし・田舎(ニ)

    関西花の寺25ケ所 第14番 興聖寺 手作り短歌集(ニ)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された280首の内、四番目に多く(25首)が含まれるカテゴリー【暮らし・田舎】分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:暮らし・田舎(ニ)> #439 めらめらと柿の落ち葉を這う炎杳き裏切り許さんとする #453 竹藪に囲まる峡に竿売りの生業の声虚しく過ぎぬ #478 ひたぶるに和紙漉く人の掌の業に刻さかのぼる遥か移り夜 #484 月の径何やら駆けくる気配して動かず佇てり地の風の音 #485 班陽の庭石に揺れ風寒し人も揺れいて足早に過ぐ #487 金…

  • カテゴリ:自然・季節(ニ)

    関西花の寺25ケ所 第14番 興聖寺 ご朱印 手作り短歌集(ニ)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された280首の内、三番目に多く(33首)が含まれるカテゴリー【自然・季節】分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:自然・季節(ニ)> #465 降りしきる雪に視界のしんとして新聞配達の足跡も消ゆ #466 黄昏の雪を運び来啾啾と音なき夜を耳盲のごと #467 掌に受くる雪束の間に露となり帰らぬものがお指こぼるる #476 自らの眼が染みゆくか枯れ色の山も草木も耀よいて写る #481 眺めやる峰のたたずみ唯ひそか四季を描きて彩は移ろう #4…

  • カテゴリー:動植物(ニ)

    関西花の寺25ケ所 第13番 法金剛院 手作り短歌集に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。 義母の手作り短歌集(ニ)巻に掲載された280首の内、二番目に多く(45首)が含まれるカテゴリー【動植物】分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:動植物> #436 繋がれてひとつの生きの物憂げに尾を振らぬ犬他人のわれに #441 この鎖外せば犬は真先に何を為すかとふとも思えり #446 国境を越えて芽生えし南瓜苗馴染み実るか日本の土に #447 藪椿の落花に描く点々の踏み難き色に一花を拾う #448 冬眠の醒めて陽の下の雨蛙まなこ虚ろに動くともなし #452 彼の…

  • カテゴリー:自分・生活(ニ)

    関西花の寺25ケ所 第13番 法金剛院 手作り短歌集(ニ)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。 ニ巻に掲載された280首の内、一番多く(66首)が含まれるカテゴリー【自分・生活】に分類した短歌から順に掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:自分・生活(ニ)> #433 欠伸して背筋伸ばせば人並みの体型写すウインドウ硝子 #438 会ひとつ退きて安らぐ身めぐりの女の部分僅か削げたり #440 埒のなき迷いに何時まで庭に佇つすみれは揺れる地上三寸 #445 枯れ枝もくらしの芥も火に入れてひとつの区切りさばさばと起つ #450 七十路の目にたり花の蕊濡れて愁い深かり無気に…

  • 短歌集(四)の掲載を終えて

    関西花の寺25ケ所 第13番 法金剛院 <短歌集(四)の掲載を終えて> 昨日までに、義母の手作り短歌集(四)に蒐集された、平成八年四月から八月に詠んだ238首の掲載を終えました。 引き続き、短歌集(五)以降の掲載をしていく予定ですが、明日から少しの間、短歌集(ニ)に掲載された280首の短歌を、カテゴリー毎に分類し掲載していきます。 今後共、引き続きこのBlogのご愛読をお願いいたします。 <管理人のつぶやき> ■義母短歌 どこから出るのこの言葉

  • #1251-1258 抜殻は・・・

    関西花の寺25ケ所 第13番 法金剛院 <義母の短歌>#1251-1258 抜殻は形見のごとく葉の裏に世に出て蝉のいのち幾日か 草引けば花も畑も起ち上るこの清しさに草引き飽かず 夕日なき山里にして茜雲あざやかなれば夕昏れやさし たたかれて平たくなりし蜂虻の象崩さぬ翅のひろごり 「まず健康」黄金なにせん汗の滲むもんぺを洗う今日すこやかに 啼かぬ鳥小枝にひとつわれと聴くつくつくほーしとなきしきる声 飲食の他に唇開くなし夏百合白し風なき曇天 蝉の声とみに乏しく迫り来る師の一周忌胸内に重し <管理人のおまけ> 起(た)ち上る 清(すが)しさ 蜂虻(はちあぶ) 翅(はね)・・昆虫のはね ひろごり・・広が…

  • #1241-1250 日参の・・・

    関西花の寺25ケ所 第13番 法金剛院 <義母の短歌>#1241-1250 日参の氏神に詣で石段を登らず鳥居に深く礼なす 削られて赤肌曝す山濡れて哭くべし怒るべし開発の牙 川霧の人界離れのぼりゆく昏れぐれの田に人の動ける 雲ふたつ並びて流るる孟蘭盆の夜は雨とう予報の青空 道の辺のひと群の墓囲われず行きに戻りに死者の目おぼゆ 人逝きてひとりの八とせ過ぎんとす虚しきかぎり飲食の類 今日われは男の目もて水色のTシャツ似合う友を見ている 投稿詠わが手離れて歩み出すポストにかそけき音たてし瞬 月もなく星またたかず防犯灯のめぐりの白闇うごめくばかり 車一台ようやく通れる舗装路も横切る毛虫に長き道中 <管理…

  • #1231-1240 夜盗虫・・・

    関西花の寺25ケ所 第13番 法金剛院 <義母の短歌>#1231-1240 夜盗虫引き千切りたる指洗い女の貌してものを刻めり ふるさとと呼ぶ土地はあり其処過ぐる須臾の間よぎる甘き郷愁 扇風機の風は羽毛のやさしさに遠からずあきの風も吹くべし 狂気する程の喜び今日までに幾度ありしか指折りてみる 焼き茄子が「キューン」と悲鳴上げたりと告げたきものをだーれも居らぬ 宝石のひとつも持たず小判草咲かせて成らせし小判乾けり 襲い来る睡魔に耐えて待つ五分馬場あき子女子選歌の放映 青年を伴い孫は若竹のそよげるごとく爽やかに来る 電源を切りし灯籠に似るわれか子等去りしへやにひとり座れば 魂を送り帰省者は去り山里に…

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